Wikipedia・トーク:記事名の付け方

出典: Wikipedio

2010年5月16日 (日) 01:41時点における 貿易風 (会話) による版

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  1. 日本語版の本ページは考慮すべきガイドラインになっていますが、命名規則はまだ完全には定まっていません。各方面の記事を書かれる方の意見を元に、命名規則を完成させる必要があります。このノートページに改善案や質問などをお寄せ下さい。
  2. 合意に達した議論は必ず本文に反映してください。議論が終了・中断してある程度期間が経ったものは、現在進行中の議論の見通しをよくするために、取り除かれます。

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ウィキプロジェクトでの議論

目次


英語版より「記事名を付けるには」の節を移入する提案

en:Wikipedia:Naming conventions#Deciding an article nameが、正式名称がなく名前が決めかねる場合に、比較的理解しやすいひとつの目安になると思いますので、移入することを提案します。以下、下手ながら仮訳です。なお意訳した部分もあり、間違いもあるでしょうし、現状と合致しない部分もあるかと思いますので、文案は適宜修正してください。


記事名を付けるには

ウィキペディアにおいては、あらゆる記事にはひとつ題名を付ける必要があります。記事名は理想的には次のような基準を満たすのが望ましいです。

  • 認知度が高い - 信頼できる情報源において最も一般的に使われており、その記事の内容を現すのに最も著名であると考えられるもの。
  • 見つけやすい - 読者にとって記事の中で見つけやすいもの(そして編集者にとって最も自然に他の記事にリンクできるもの)。
  • 曖昧でない - その記事の内容を曖昧さなく見分けるのに必要な程度に的確な名称であること。
  • 簡潔 - 短く、要点をついているもの。(曖昧さ回避の場合でも、カッコ内を短く保つことは必要です)
  • 首尾一貫している - 他の似たような記事においても、同じように使われているもの。

たいていの記事には、この基準の大部分ないし全てを満たすような、シンプルかつ明瞭な名称があるでしょう。その場合には、そのままそれを使ってください。しかし、複数の基準を満たすために他の基準を犠牲とする必要があるかもしれません。そういった場合には、記事名は信頼できる情報源における慣例を参考にしつつ、議論して決めてください。具体的な分野、特定の問題における命名の指針が、ウィキペディアの基本方針文書においてまとめられています。もしそういった指針がない場合には、前述の原則を常に心に止めながら、議論して作成します。なお、記事名を選ぶにあたっては、編集者の関心よりも読者の関心を、専門家よりも一般的な利用者の関心を重視してください。


いかがでしょうか。--Kurz 2009年12月12日 (土) 02:39 (UTC)

Template:賛成 ひとつの指針としては有用なものですし賛成いたします。どうせなら英語版にある「Common names」の導入も検討してみてはいかがでしょうか。--Web comic 2009年12月12日 (土) 02:54 (UTC)
(コメント) 現行規程との兼ね合いもあるので、単純に移入とはゆかない気がしますが、その点については如何でしょう。--Jms 2009年12月12日 (土) 03:42 (UTC)
どうでしょうね。まず見たところ、(1)基準の部分、(2)決定方法の部分、(3)その他総則の部分、に分かれるでしょう。現行規程は正式名称主義を取りますから、それに合わせた修正は必要となるでしょう。私見では、(3)はそのまま使い、(2)は正式名称を優先することをすりあわせ、(1)は正式名称主義では解決できない場合に、判断基準の目安となる補則としておく、という方法もあろうかと思います。ただ現行規程に詳しいわけではないので、他の詳しい方の意見をお願いしたいです。--Kurz 2009年12月12日 (土) 04:15 (UTC)
Template:コメント 特に意見もないようなので、一応、正式名称主義との兼ね合いの部分を挿入しました。「Common names」については、正式名称主義との兼ね合いが難しそうなので入れていません。何か意見があればお願いします。--Kurz 2009年12月17日 (木) 09:54 (UTC)
特に気になるのは、現行前文にある、まず何よりも、と、その次に、というのとの兼ね合いです。前文はそのままとするのでしょうか。まず何よりも、の部分は結構微妙な場合のよりどころとされているので、あれを除去するとなるとそれなりの段取りが必要でしょう。--Jms 2009年12月17日 (木) 11:27 (UTC)
もともと英語版では、08:59, 10 July 2008 (UTC)の版までは次のような文面があります。"Generally, article naming should give priority to what the majority of English speakers would most easily recognize, with a reasonable minimum of ambiguity, while at the same time making linking to those articles easy and second nature."。リード部分はこれが元でしょう。現在の版では相当する部分は見当たらないので、この趣旨は「記事名を付けるには」に吸収されていますので、合わせるならリードを消して、文案から先程加えた正式名称優先の文章も消せば、趣旨としては現状とあまり変わらないものになります。それ以上の修正となると、複数の節に渡る修正が必要で確かに狭い合意では適当でないでしょうが、年末なのでもう無理でしょうね。--Kurz 2009年12月20日 (日) 10:55 (UTC)

(インデント戻し) 現状の規程に具体的問題があるわけでない一方、提案されている内容では現在広く受け入れられている順序 (まず何よりも、と、その次に) が失われるので、置き換えにはあまり賛成できません。特に、当用漢字、常用漢字による漢字制限と、それにともなう「正式名称」の仮名表記や別字への置き換えという事情があるので、現在の前文にある順序は維持すべきだと思います。前文はそのままに、提案内容を「一般的な指針」の前に挿入し、様子を見るのが現実的だと思います。--Jms 2009年12月20日 (日) 11:28 (UTC)

前文と正式名称主義と本提案には矛盾するところがあるので、単純な挿入だと矛盾を増すことになってしまいます。その場合、矛盾の解決は本方針を参照するそれぞれの利用者が判断し、慣例が形成されるを待つという考え方になりますが、それで大丈夫でしょうか。私はそういう方法を取った経験はないので、多少心配なのですが。--Kurz 2009年12月20日 (日) 11:51 (UTC)
前文が正式名称主義に優先しますし、正式名称は「基本的には」なので、矛盾が生ずるとは思えないのですが…。--Jms 2009年12月20日 (日) 12:06 (UTC)
そういう解釈であれば、確かに問題にはならないのでしょうね。ログを見ると徐々に正式名称主義が強調されていっているようなので、多少気になるのですが。本案を単純に挿入するという案には異論はないので、とりあえず上の文案は(delで)直します。異論がなければ導入しましょう。--Kurz 2009年12月20日 (日) 12:31 (UTC)
では、文案は元のままとして、それを一般的な指針の前に挿入する旨、Wikipedia:管理者伝言板に依頼します。--Kurz 2009年12月22日 (火) 12:38 (UTC)
アカウント作成からある程度時間の経過したログインユーザなら直接編集できるはずですが…。--Jms 2009年12月22日 (火) 12:42 (UTC)
おっと、保護ページと勘違いしていました。半保護でしたね、すいません。導入しました。--Kurz 2009年12月22日 (火) 12:52 (UTC)

英語版より「一般的な名称を使う」の節を移入する提案

上の続きですが、上の議論において希望がありましたので、en:Wikipedia:Naming conventions#Common namesも移入することを提案します。仮訳は次のとおりです。


一般的な名称を使う

記事名には原則として、その記事の内容を表すのに日本語において最も一般的な名称を使います。一般的な名称を決めるには、信頼できる情報源における扱い(例:その記事の参考文献における扱い)を参考にします。

記事名は低俗なのも衒学的なのも望ましくありません。また、専門的には正しいとしてもあまり使われていない名称、たとえば正式名称・科学上の名称・商標名などよりも、信頼できる情報源における一般的な名称のほうが望ましいです。以下はその例です。

複数の名称のうちどれが最も一般的なのかを決めかねる場合には、検索エンジンによるテストが参考になる場合もあります(なお検索する際には、検索結果を日本語で書かれたページだけに限定し、単語「Wikipedia」を除外してください)。また、主な国際機関・日本語メディア・科学雑誌や信頼性の高い百科事典における扱いも参考になるかもしれません。

複数の名称のうちどれが最も一般的なのか利用者間で対立がある場合や、日本語圏においてあまり知られていない事物であるために日本語における一般的な名称が存在しないという場合には、正式名称か、さもなくばその主体自身が自らについて言及している際に使っている名称を使ってください。



ただこれ、上の議論でも述べましたが、これは「正式名称を使うこと」節ともろに矛盾するので、単純に移入していいかは検討の必要があるでしょう。--Kurz 2010年1月18日 (月) 10:43 (UTC)

Template:コメント コメントにとどめます。
日本語版の場合、平易な表現への言い換えよりも「正式」な表記にこだわるという傾向が一定存在するように感じています。いっぽうで英語版のほうは、本文中のギリシア語彙もラテン文字翻字ですませていたりするのをよく目にします (日本語版では気息記号も含めた正式な表記を付記しようとがんばるので、ギリシア語表記を知りたいときは日本語版のほうが役に立ったりします。閑話休題)。「正式な名称」「一般的な名称」について英語版で想定しているのはおそらく英語の範囲での語彙の選びかたですが、日本語版では漢字を使うか仮名書きか、「正字」を使うかどうか、という議論になりがちだとおもいます。単純に移入できないとおもいます。 --Hatukanezumi 2010年1月18日 (月) 11:56 (UTC) typo --Hatukanezumi 2010年1月18日 (月) 12:18 (UTC)
後段の話は、Wikipedia:表記ガイドWikipedia:外来語表記法の話になるので、それほど問題にはならないでしょう。正式名称主義の話については、慣例として定着していることは承知しています。ただ、正式名称は一般に冗長にすぎるので文中でそのままリンクすることがあまりありません。そこで通常はパイプや通称からのリダイレクトで対応するのですが、前者は煩雑で、後者は通称は他の事物とかぶる場合が多いので、リダイレクトの「一意なリダイレクトの原則」に従うことができにくく、ルール上矛盾が出てきてしまいます。
例えば、通称が記事名となっているティベリウスを見てみます。この場合、彼の正式名である「ティベリウス・ユリウス・カエサル」から「ティベリウス」にリダイレクトするのは一意ですが、仮に逆だった場合には(同名のティベリウスが多数いるので)一意ではなく、リダイレクトが使えません。つまり、この項目がもし現行のルールどおり正式名を採用していたなら、この項目にリンクする際には必ずパイプを使わなければならず、煩雑にすぎるでしょう。 あと、カテゴリの表示においても、正式名称だと一般的な名称とは乖離があることもあって、直感的にわかりにくいものがあります。
このように、正式名称は曖昧でなく記事名争いが起きにくいというメリットはあるものの、別な部分で矛盾や煩雑さが生じてきてしまいますので、全面的に採用するのはいかがなものかと思うのです。よって、原則としては一般的な名称として、曖昧さ回避の恐れがある場合に正式名称等を採用するとしたほうが妥当ではないかなと思うのですが、どうでしょうか。ちなみに、本文書の「正式名称を使うこと」の部分は、履歴を読む限り文書の作成時に特に議論もなく導入されたもので、それが慣例として定着したもののようです。上の翻訳のとおり、英語版では別にそういうルールはないようなのですが。--Kurz 2010年1月21日 (木) 10:02 (UTC)
本文中のリンクはパイプ表記でいくらでも変えられるので、あまり気にしてませんし、実際そういう例はいくらでもあります。異表記を使いたいという嗜好のためにパイプ表記でごまかしたことなんかもあります(^^;)。ただ、表記の指針が本文と記事名であまりに乖離するとそれはそれで論争の種になるので、本文の表記例にある程度準拠する必要はあるとおもいます。
で本題。先に述べましたが、英語版では「平易な語彙への言い替え」を念頭に置いているとおもいます。それは日本語では簡単ではない --- とりあえず漢字をならべればもっともらしい言葉になるので、言い替えの工夫があまりされてこなかった。なにが正式名称でなにが一般的な名称なのか、英語のように簡単にきめられない。
検索エンジンを用いるという指針にも同様のことが言える。英語だったら「どういう単語を使うか」(たとえば、ラテン語・ギリシア語起源の語彙をつかうのか英語固有語を使うのか) という観点で検索エンジンの結果を参考にするのは有益だとおもうけど、日本語だと漢字をつかうか他の字で書き換えるか仮名書きか (「それは漢字制限のせいで」云々、という反論が必ずある)、漢字でも正字を使うべきか (同前) といった話になりがちで、本来の「平易な語彙への言い替え」になるとは限らないとおもうんです。
個人的な本心としては、平易な表現への言い替えをこそやりたいんですが、議論すべきことが多すぎて無理 (国語審議会の答申なみの議論になる) なので、日本語版については「正式名称が原則だ」としておいたほうが楽だとおもっています。 --Hatukanezumi 2010年1月30日 (土) 14:59 (UTC)
補足。たとえば「半角カナ」なんてのは見るたびに改名したい衝動にかられるんだけど、これは正式名称でも一般的な名称でもないんです。俗称ですから。片仮名を「カタカナ」と表記するという、字種の使い分けとしてはまちがった慣習に基づいているにすぎない。3種類の字種から選べるからこういうことが起こってしまう。こういうものについて「一般的かどうか」という議論はあまりしたくないのですね。 --Hatukanezumi 2010年1月30日 (土) 15:10 (UTC)
「検索エンジンによるテスト」(en:Wikipedia:Search engine test)については疑問があるとのことなので、副次的な部分で重要ではないので、いったん削除します。あとは下のコメントの繰り返しになりますが、揉める場合には正式名称を採用するとすればよいのでは。--Kurz 2010年2月1日 (月) 10:27 (UTC)
検索エンジンがだめだと言ったわけではないんですが (検索エンジンの利用については別の観点から問題になりうる可能性を考えていますが、まだ確信がないので書かない)。
んでえーと、抽象論を繰り返すのはよくないなあ自分、とおもうんで、ちょっといままでの記事名に関する論争を見て回って考えてみることにします (仮に日本語版に移入するのなら、例は日本語版に即したものであるべきでしょうし)。わたしが見て回っている間に当ノートの議論がなんらかの合意に達したら、それに応じてガイドラインを変えるなり変えないなりしてくださってかまわないですよ。 --Hatukanezumi 2010年2月1日 (月) 14:58 (UTC)
まぁ、「検索エンジンによるテスト」はまだ説明文書もない状態であって下手な使い方をする人が出て問題になることも考えられるので、しばらくは保留で構わないでしょう。事例については確かに日本語圏に即しているとは言いがたいので、何か良い例があれば助かります。なお、合意についてはまだではありますが、記事名争いを恐れる方が複数いるようなので、文案にその旨加えておきます。--Kurz 2010年2月2日 (火) 03:34 (UTC)
  • (反対)慣例を考慮する旨は現行でも充分にあり、何が一般的かや正式名称の認知度で揉める可能性が高くなると思われる。johncapistrano 2010年1月21日 (木) 10:15 (UTC)
一般的な名称はWP:Vにより決めます。現状でも外来語表記などでWP:Vによって判断されることが多いのですが、記事名争いになるケースはそう多くはありません。もしそれが気になるようであれば、揉める場合には正式名称を採用するとすれば足りるでしょうし、また記事名争いが潜在的におきやすい分野については分野のルールとして正式名称を優先するとすれば、さほど心配はいらないでしょう。曖昧さ回避や記事名争いが起こる事例ならともかく、そうでない場合にまで、冗長でわかりにくい正式名称を採用する合理性はないように思うのですが、いかがでしょうか。--Kurz 2010年1月24日 (日) 02:00 (UTC)
例示されているものの中でビル・クリントンには現在のガイドラインで慣例に該当するものはありませんので、厳密に当てはめてしまえば「ウィリアム・ジェファソン・クリントン」と改名する必要が出てきてしまいます。また正式名の適用外として慣例を列挙していくことは指示の肥大化にも繋がります。そういった点からも「一般的な名称を用いる」ことを前提に置くことは必要だと考えます。--Web comic 2010年1月30日 (土) 14:22 (UTC)
  • Template:反対 johncapistranoさんのご意見に同意です。現状でさえ、このガイドラインから自分の主張に有利な一文を切り取ってきて、改名提案の議論の場で錦の御旗のように振りかざす利用者が少なくない中、提案されているようなガイドライン改稿はいたずらに混乱を大きくする事態になりかねない。また、WP:Vでは名称の存在を示すことはできても、一般性を示せることはあまり期待できない(呼称・表記に関して信頼できる文献で、…の呼称が最も一般的であると断ずるものは、そうあるものではないと考える)。--Peccafly 2010年2月1日 (月) 20:08 (UTC)
現状が問題だからこそよりよくするためにガイドラインを変えようとしているわけで、そのことに目をつぶって問題をそのままにしておくというのはいかがなものかと考えます。そもそも正式名を採用するというのは一見合理的であるかのように思えますが、何が正式名か不明なものは数多くありますし(ネーミングライツの施設名など)、正式名を適用するのに相応しくない記事も多くあります(ビル・クリントンを始めとした人物記事などはその典型でしょう)。--Web comic 2010年2月2日 (火) 00:23 (UTC)
Template:コメント えーっと、先に述べたことの繰り返しになるのですが、別に改名議論において対立がある事例まで一般名を使うべきと言っているわけではないのです。端的に言えば、正式名称は安定ですが扱いづらく、一般名称は不安定な場合もありますが扱いやすいですから、一般名が不安定でないような場合においては、あえて扱いづらい正式名称を使うのは不便ですよね? なお、一応みなさんの意見を踏まえて文案を変更しましたので、ご確認ください。--Kurz 2010年2月2日 (火) 03:34 (UTC)
  • (コメント)ノート:環球貿易広場のような中国語を翻字しただけでは日本人に意味が分かりにくいので日本語に翻訳しべきという主張もありましたので、ガイドラインに入れることは慎重にすべと考えます。それに何が平易かは個人差があるので、正式名称で記事名は作成しリダイレクトを多用すれば提案の目標とする状態が達成できると思います。また英語と日本語の言語的な差異もありまして「閉所恐怖症」と日本なら中学生レベルで確実に理解できる単語ででも、英語だと「claustrophobia」と大学生でも理解できない例もありますので、英語版の内容を日本語にそのまま適用する必要性についても考慮してもいいかも知れません。--Yonoemon 2010年2月2日 (火) 07:28 (UTC)
  • Template:コメント「現状が問題だからよりよくするため」との御意見がありましたが、ここでのこれまでの議論も拝見してきた限りにおいては、他記事からのリンクに際してパイプ処理が煩雑だという点にやや共感をおぼえる他には正式名称を記事名とすることの問題を感じません。何が「最も一般的」かで揉め事になる事態を想像すると、まだ、何が「正式」かに関して揉めるほうが消耗度は低いのではないかと思います。「ビル・クリントン」はリダイレクト処理等によって検索性が保たれているのなら、記事名が「ウィリアム・ジェファソン…」になっていても、少なくとも私には、特に困ることはありません。--JSBB 2010年2月2日 (火) 08:34 (UTC)
Template:コメント 中国語については日本語と同じ漢字を使っているという中国語特有の問題があるので、ここではなくて個別の分野で検討したほうがよさそうなのと、基本的には先に追加した部分で対処可能ではないかなと思います。
あとはおっしゃるとおり、現状でも記事名は正式名称とし、文章内では一般的な名称を使っていまして、その矛盾をリダイレクトやパイプで解決しているのが実際なんですが、そのようなややこしいことをするなら、素直に記事名に一般的な名称を使うとしたほうが、やり方としては自然なんですね。またリダイレクトやパイプを使った場合リンクをクリックすると、クリックした名称ではなくて、(正式とは言え)違う名称に飛ばされることになるので、利用者を困惑させないというウェブユーザビリティの原則からすれば好ましいとはいえず、リダイレクトだらけになる現行方式は好ましいとは言えません。あとはそうですね、困るのはカテゴリの一覧でわかりにくい正式名称が羅列されることでして、これはリダイレクトでは解決できません。(例:Category:クラウディウス氏族
まぁ、正式名称という方法が定着して長く、皆さんリダイレクトやパイプを多用している現状をもはや当然視していて違和感を持たれることはあまりないので、合意形成は無理そうですね。当初から予想していたことではありますが。--Kurz 2010年2月2日 (火) 11:26 (UTC)

Template:コメント 記事名に争いがある場合にまでこの原則を適用しない、というのはKurzさんの個人的な思いとしてあったとしても、文面はそのようにはなっていない。提案された文面は、このガイドラインを金科玉条のように振りかざす輩による悪用を否定していないばかりか、そのような場合の記事名の決定方法を頭ごなしに決め付けるような下線部の追加提案が付け加えられており、とうてい許容できない。--Peccafly 2010年2月3日 (水) 20:19 (UTC)

上の文案はルール上の問題が少なくなるよう修正しているつもりでしたので、それほど否定されるとは意外でした(元々英語版を参考にした文面でもあります)。もはや合意形成は難しいだろうと思っていますのであまり議論を続ける気がないのですが、多少気になる意見でしたので質問させていただきます。たとえばどのような内容なら納得していただけるのでしょうか。
誤解があるといけないので説明しますが、「原則として(手法A)、利用者間で対立があれば(手法B)」という手法は、Wikipedia:曖昧さ回避の「平等な曖昧さ回避」で用いられているものを参考にしたものです。これは「対立があれば」という条件は論争が始まってまとまらなければその時点で自明のことなので、合意形成のように議論が長引くことはまずなく、安定性を損なうことも実際にほとんどありません。つまり、この場合には手法Aでは利便性は高いが対立が起きる可能性があるので、その場合対立の起きない手法Bに誘導するとすることで安定性を確保して、全体として利便性と安定性のバランスを取るつもりなんですね。--Kurz 2010年2月5日 (金) 10:34 (UTC)

Template:コメント というか、もうすでに日本語版にこの方針は移入されているんじゃないの?反対意見を述べている人は最近改訂されたWikipedia:ウィキペディアは何ではないかを読んでないとか。文書ステータスがこの文書より上位の方針文書のWP:NOTで「記事名には専門用語ではなく[[:en:Wikipedia:Naming conventions (common names)|一般的な用語]]を使用するべきです。」と書かれている。WP:NOTの改訂で反対はなかったのだろうか?--Afaz 2010年2月4日 (木) 10:13 (UTC)

Template:コメント 上の「閉所恐怖症」の例なんかもそうなんですが、正式名称 (専門用語) と一般的な名称との隔たりが、英語と日本語ではちがうとおもうんです。
日本語話者の間では、「この字はどういう意味?」というききかたをよくします。識字率が高く、一方で漢字制限が浸透していることもあり、漢字の意味がわかればかなり難しい概念をあらわす言葉でも一応意味が取れるのですね。たとえばは天文学の専門用語ですが、字の意味さえわかればある程度意味がとれます。いっぽう英語ではen:Syzygyという用語の意味は、「そもそもこの言葉はギリシア語で天秤棒を意味する語に由来し……云々」、と説明してもらわないと、絶対にわかりません。だからen:oppositionに言い換えよう、というのが、英語版での「専門用語ではなく一般的な用語を使うべき」ということの趣旨だとおもっています。ちなみに同語源の用語が、数学の日本語では「シチギー」ないしは「シジジー」として用いられます。片仮名で書かれるとさっぱりわからない。
そういうわけで、「英語版から日本語版へは単純に移入できない」とコメントしたわけです。 --Hatukanezumi 2010年2月4日 (木) 13:27 (UTC)
なるほど。英語版の意図についてはともかく、日本語の場合は正式名称はさほどわかりにくくはないというのはおっしゃるとおりだと思いますので、そうなると一般名称を推す根拠は多少弱くはなります。ただ正式名称と一般名称に乖離があること自体は変わらず、またカナ表記の外来語については当てはまらない話なので、検討の必要は引き続き残るかと。--Kurz 2010年2月5日 (金) 10:34 (UTC)
議論が進展しなくなり合意形成にも至らなそうなので、とりあえずいったん提案を撤回します。余談ですが、命名にあたっては、ふだんは常識に基づいて項目名を一般的な名称とし、名称について争いがある場合にはじめてこの文書が参照されて正式名称が使われるというパターンが多いように思うので、そうなると「原則として一般名称、利用者間で対立があれば正式名称」という手法に近いといえ、実際にはそれほど現状と差はないのかもしれませんね。新規参加者にはわかりにくいかなぁという気はしますが。--Kurz 2010年2月23日 (火) 10:25 (UTC)
Wikipedia:記事名の付け方の冒頭文において、「まず何よりも…そしてのその次に…」と、優先されるべきことが明確な順序とともに示されています。その意味で、提案されている事柄は現状と差がないはずだと思いますし、その一方で正式名称というのがやや一人歩きをしている観があると思いますが、あらためて現行で具体的に何が困るのかと言われると、たとえばノート:がいしの様な場合位ではないかとも思います。こういう事情で困る、という事例がもっと積み上がると意見も出せるのですが、そうした積み上げが明確でない状況では意見表明が難しいとともに、そうした事例が積み上がっていないなら、そもそも現行でさしたる問題はないということなのではないかとも思います。難しいですね (のでコメントしませんでしたが、ってのはあまりにズル?)。--Jms 2010年2月23日 (火) 11:56 (UTC)
ズルくはないです、同じことは思います。ただルールの整合性・わかりやすさという面から言えば多少難があるのもまた確かなので、一応提案してはみようと。予想通り無理でしたけどね。--Kurz 2010年2月23日 (火) 12:48 (UTC)
「事例の積み上げ」は、とても重要だと思います。が、その反面「現行の方針ではスムーズに解決可能だったが、異なる方針では揉めたであろう(揉めたかもしれない)案件」というのもあるかと思いますので、そちらについても出来るだけ見落とさないよう情報収集することも大事だろうと思います。もちろん「歴史に『もし(if)』はない」というのと同様、本当に異なる方針下で揉めることになったかどうかは、あくまで予想の域を超えるものではない、ということには留意する必要がありますが。
参考までに、過去に私個人が経験した範囲ですが、ノート:化膿レンサ球菌ノート:肺炎レンサ球菌ノート:バシラス属ノート:酪酸菌ノート:エンベロープ_(ウイルス)Wikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 生物#Aspergillus nidulansの改名についてノート:サルモネラあたり(やや間接的にはノート:BCGも)で、日本細菌学会監修の用語集や、医科細菌学の専門書などが採用しているものを「正式な名称」として記事名に採用する(あるいは、それに類した)議論を行いました。そのいずれにおいても、非常に短期間で話がスムーズにまとまり、かつ(おそらくですが)議論参加者のほとんどが、一応なりとも納得できる結果(=後から改名議論の蒸し返しなどがない)になった、と考えてます。これが『もし』正式な名称の採用、という方針がなければ、これだけ短時間でスムーズにまとめることはできなかっただろうと、実際に関わった私自身、そう確信してます…というか、「正式な名称を優先する」という方針があり「これなら話をまとめられそうだ」という目算が立ったからこそ、これらの改名議論に参加したという面も大きいのですが (^^; まぁともあれ…これらは分野的には細菌学/微生物学という狭い分野に偏ってますが、専門化が進んだ自然科学分野においては、概ね同じような傾向があるのではないか、と考えてます。
そもそもこういった分野では「正式名称」を、WP:Vが推奨するような、(その分野において定評のある)「信頼できる情報源」がきちんと定義しているのに対して、「一般名称」はマスメディアなどによって好き勝手に付けられてしまうことがあります。元々、新聞やテレビなどのマスメディアは「社会的に今起きている事件を扱う」ことについては専門性が高い分野ですが、例えば医学分野から見ると、怪しげな健康情報を掲載したりすることが多く、「医学においての『定評のある信頼できる情報源』とは言えない」ものに相当するでしょう。このため、一般名称を採用してしまうことが、本来の定義とは異なるものになり一意性を大きく損ねたり、倫理的/社会的な問題になる場合もあります。例えば、昨今のブタインフルエンザという名称や、以前の牛海綿状脳症狂牛病の名称についての騒動はご存知の方も多いでしょう(この手のケースでも結局、最終的に残るのは大抵「正式名称」の方です…ウィキペディア内のみならず一般社会においても)。
ノート:がいしのようなケースは確かに大変だとは思いますし「大きな問題」に見えます。が、それが本当に「大きな」問題なのか、単に「目立っていて、大きく見える」だけの問題なのかについては、もう少し時間をおいてから、もう一度冷静になって見つめ直す必要があるんじゃないかと思います。もし、単に目立っているだけの「目先の問題」だけに囚われて、場当たり的に方針を変えてしまうと、その結果として「これまで目立たなかった、トラブルが事前に回避されていたケース」が新たな火種になるようなことも起こりうると思います。今後、ケーススタディを行うに当たっては、その辺りも踏まえてやっていただけると助かります。--Y tambe 2010年2月24日 (水) 02:06 (UTC)
どうでしょう、生物分野の方は体系的な命名慣習があるのでそれを優先するのがよいと思えるかもしれませんが、生物学事典ならともかく百科事典であるということを考えると微妙ですね。たとえばモルモットは学名にしたら異論が多いでしょう。実際には、著名な生物は一般名称、マイナーな生物は生物学的名称という流れに落ち着くのではないかと思います。
今までの議論を検討しつつ思ったのですが、一般的な指針についてはあまり厳密かつ機械的なルールを定めると例外が多すぎて返って不都合なのかもしれないですね。本文書が「ガイドライン」であって拘束力が弱いのも、英語版の一般的な指針には機械的なルールが見当たらないのも、それが理由なのかも。その辺は案でまずそうなところはちょっと消しておきます(もう必要ありませんが)。--Kurz 2010年2月24日 (水) 10:22 (UTC)
後日の参考までに、正式名称についての先行議論について挙げておきます。
前からある議論のようですね。--Kurz 2010年3月3日 (水) 11:49 (UTC)

記事名に使用可能な文字

こんにちは。記事名で使うことのできる文字について確認させてください。Wikipedia:記事名の付け方Help:ページ名によりますと、一部の例外(MediaWikiで制限されている文字、印刷不能文字など)を除き、記事名にはUnicodeの基本多言語面(BPM、U+0000からU+FFFFまで)にある文字が使用可能、となっています。ですが実際の運用では、例えば「♡」(U+2661)や「Ⓐ」(U+24B6)といった記号は避けられているようで、そのような記号を含まないように命名されたり、それらを名前に含む記事が投稿された場合はそれら記号を含まない記事名に移動され、移動後にTemplate:Tlなどのテンプレートが貼り付けられることが多いようです(例:「みんなあげちゃう♡」→みんなあげちゃう、「呪って♡あっこちゃん」→呪ってあっこちゃん、「藤子不二雄Ⓐ」→藤子不二雄A)。Unicode一覧 2000-2FFFにある他の多くの有用そうな文字も同様に避けられているようです。方針・ガイドライン文書やヘルプなど、いろいろ調べてみましたが、その理由を見つけることができませんでした。歴史的経緯に基づいた、あるいは、様々な利用環境に配慮した、(単なる?)慣例でしょうか?唯一、Wikipedia:記事名の付け方#人名で「一般に機種依存文字に区分される漢字は用いない」という条文を見つけましたが、これは人名に限られていると認識しています。

これら記号文字を避けている根拠をご存知の方がいらっしゃれば、教えてください。あるいは、それら記号文字の使用に関するご意見(積極的に使用すべき?使用すべきでない?ケース・バイ・ケースで運用対処?ガイドライン文書で規定すべき?等)があれば、お願いいたします。--Penn Station 2010年1月30日 (土) 12:57 (UTC)

漢字は JIS X 0208 の範囲に制限されているのに BMP の範囲は可、と解釈するのはおかしいでしょう。技術的には BMP の範囲外は保証されていない、運用的には、見出しは原則的には日本語の範疇であるべきなのでハートマークやまるエーなどの記号は記事名には用いられるべきではない、ということでしょう。文字自体に関する項目はこの原則の例外でしょうが、記号類については基本的にその記号の名前が記事名となっている様です (Category:約物参照)。--Jms 2010年1月30日 (土) 13:20 (UTC)
記事名をつけるについては、Wikipedia:表記ガイドも見ておいてください。これはおもに記事本文に対するガイドラインですが、記事名の付け方のガイドラインではこれに加えて記事名独特の制限 (Jmsさんがおっしゃっているようなこと) がある、という感じです。で、表記ガイドでは、丸つきとか括弧つきとか、複数の文字の組み合わせとかで一文字になっているものは使わないよう推奨しています。 --Hatukanezumi 2010年1月30日 (土) 15:46 (UTC)

「略記号」について

Jmsさんに一度削除されてしまった略記号ですが、例示されている以外で記事名に使用されている合字として「℃」がありますね(ナイロン100℃℃-ute関連、ほかにあるかは確認していません)。表記ガイドでは使用を認めていますが、基本的には使用すべきではない(°Cとすべき)文字だと思うのですが……。--KAWASAKI Hiroyuki 2010年5月4日 (火) 11:29 (UTC)

「略記号」が未定義なので話がややこしくなるのですが、「JIS X0208に定義されていない記号は使用しない」だと考えます。「℃」はJIS X0208の附属書4表7の単位記号にあるので使用可能、cm、(株)などはJIS X0208に定義されていないので使用しない、と解釈すれば明確です。ただし、少し問題もあるようで、検索では「℃」や「Å」は正しく扱われないようです。--アルビレオ 2010年5月5日 (水) 00:01 (UTC)
「略記号」というのは「省略記号」の意味だと理解しています。『編集者の組版ルール基礎知識』ISBN 4-88888-338-6 では、省略記号はまた商用記号として円記号、ドル記号、セント記号、ポンド記号、パーセント記号、パーミル記号が例示されています。「cm」は単位記号です。括弧株が省略記号はまた商用記号に該当するかどうかは疑問です。固有名の一部である場合にどうすべきかは個別事情に依存する (「ナイロン100℃」は摂氏温度を表す記号と同じ読みだが、「℃-ute」のマルは文字ではなく書体の一部だと考えないと意図されている様には読めない) 一方固有名以外で登場するとは考えにくいこと、また例示は既に指摘のある通り JIS X 0208 範囲外で既に除外されているので、当該条項は除去するのが適当だと思います。--Jms 2010年5月5日 (水) 01:52 (UTC)
表記ガイドの「略記号」という記載が不正確で見直しが必要、という認識でいいでしょうか。ノートの過去ログを「略記号」で検索したかぎりでは、今まで議論の対象にはなっていないようですね。
記事名に使用可能な文字ですが、とりあえず「℃」はやむを得ないとして、JIS X 0208に言及しているのはWP:NC#漢字を適切に使うことだけなので、WP:NC#全角と半角の使い分けで「略記号」の記述を除去し、記号に関しての項目として、
  • 波ダッシュを除き、(←誤解を避ける目的だが、必要かどうか?)JIS X 0208の範囲外のいわゆる(←くどい?)全角記号は、その記号自体の記事名以外には(←すべてリダイレクトのはずなのでこの表記は不要?)使用しない。
とすればいいでしょうか? --KAWASAKI Hiroyuki 2010年5月6日 (木) 15:00 (UTC)
こういう議論に参加するひとはJIS X 0208にどんな「文字」が収録されているか知っているので、「JIS X 0208の範囲」と書けば説明を尽くせていると考えがちなのだとおもいます。が、一般に編集者は「JIS X 0208に収録されているかどうか」を意識して文字を選択するわけじゃないとおもいます (たとえば、ローマ数字や丸付き数字がJIS X 0208に収録されているかどうかを、わかっていないと編集できないわけではない)
説明のわかりやすさのためには、「略記号」「括弧付き文字」「丸付き英数字」「ローマ数字」「組文字」といったふうに具体的な文字種を想起できる言葉を列挙すべきで、ユニコードの収録範囲でみたときにそれらの説明にJIS X 0208収録外の文字が含まれるかどうかは気にしなくていいようにおもいます。
ちなみに、℃ (セルシウス度) とÅ (オングストローム記号) はSI単位 (ないしは併用単位) の「単位記号」としてJIS X 0208に収録されているので、上記の「略記号」にふくまれないのではないでしょうか。 --Hatukanezumi 2010年5月6日 (木) 16:17 (UTC)
「一般に編集者は『JIS X 0208に収録されているかどうか』を意識して文字を選択するわけじゃない」というのは真ですが、その一方で調べ物のためのウィキペディアなので、知らなければ調べるべきだという考え方もあるでしょう。とはいえ、具体的な文字種を列挙しただけでは調べない人はやっぱり調べないでしょうから、(文字種ごとに?) 利用者:Suisui/機種依存文字テストの如く具体的な文字を列挙ないし例示する方が現実的だと思います。これは全角と半角の使い分けの問題ではないので、位置をどうしたものか…。尚、JIS X 0208 への言及はWP:NC#漢字を適切に使うことの他にWikipedia:表記ガイド#項目名があります。WP:NC 内では使用可能な文字とでもしてWikipedia:表記ガイド#項目名を参照し、Wikipedia:表記ガイド#項目名側に前記列挙/例示を含めるという手もありましょう。--Jms 2010年5月6日 (木) 18:21 (UTC)
以前MediaWiki‐ノート:Common.js/記事名チェッカでやりました。具体的な文字の列挙ないし例示はMediaWiki‐ノート:Common.js/記事名チェッカ/仕様にあります。 --Hatukanezumi 2010年5月6日 (木) 22:11 (UTC)
それは、「文字種についてはMediaWiki‐ノート:Common.js/記事名チェッカ/仕様を参照させればよい」という主張でしょうか、それとも「記事名チェッカで実装すべき」という主張でしょうか。どちらでもないとは思うのですが、しかし、MediaWiki‐ノート:Common.js/記事名チェッカ/仕様は「『JIS X 0208に収録されているかどうか』を意識して文字を選択するわけじゃない」への回答にはならないのではないかとも思います。文字種の名称を示されて対応できる人 は JIS X 0208 と言われても基本的に対応できるでしょうし、仮にそうだとすると、その対偶は、 JIS X 0208 と言われて対応できない人は文字種の名称を示されても対応できない、です。「JIS X 0208の範囲」では十分に伝わらない編集者が想定対象ならば、使うべきでない文字種の名称ではなく、文字そのものを示す必要があると思います。--Jms 2010年5月6日 (木) 22:54 (UTC)
記事名チェッカに関して言えば、編集者への説明用にはHelp:記事名のチェックがありますね。[[/仕様に言及したのは、「具体的な文字の列挙を本気でやるとこうなるから、一般の編集者に参照してもらうのには向かない」と言いたかったのです。利用者に「仕様書を読んでから使え」と要求するソフトウェアなんて、ないでしょう。
それはともかく、Penn Stationさんの求めた「理由」は、上記のノートでの議論を読んでいただければ、得られるのではないでしょうか。いくつかのガイドラインや、MediaWiki実行上の技術的な理由で、記事名に使用できる文字の種類は制限されています。
あとついでに言っときますが、Penn Stationさんのもともとの提議は「当ガイドラインの説明が誤解を招いている」といったものではなかったです。当節の議論が、ガイドラインの文言を書きかえようという方向にすすむのには違和感があります。そこそこうまくいっているものをいじる必要はないと考えます。 --Hatukanezumi 2010年5月7日 (金) 12:06 (UTC)
Penn Station さんの書いたこと (1月末) と、KAWASAKI Hiroyuki さんの言及している今回の件 (5 月頭) は、直接関係していないと考えています (その意味では、なぜ新規項目としなかったのかがよくわかりません) が、そこを共有できていないかもしれません。Penn Station さんの疑問に対して「記事名チェッカ/仕様」や関連ノートを参照という対応関係や、その意味で「具体的な文字の列挙を本気でやるとこうなるから、一般の編集者に参照してもらうのには向かない」というのはよくわかります。利用者:Suisui/機種依存文字テストを例に挙げたのは、今回追加された「略記号」箇所の意図がどこにあるのかわからないからです。--Jms 2010年5月7日 (金) 14:25 (UTC)
なるほど。節を分けてみました。 --Hatukanezumi 2010年5月7日 (金) 15:44 (UTC)
新規項目としなかったために誤解を招いてしまい、申しわけありません。
念のために説明しておくと、もともとは表記ガイドに基づく追加に対する「略記号」が記事名に使用されることはないのではとの指摘に関して、「略記号」が記事名に使用されうる例を示すのが目的でした。「℃」は除外するにしても、(有) 椎名百貨店スターどっきり(秘)報告のように組み文字を使用したくなりそうなケースはあります(コメディNo.1プリズナーNo.6100メートル競走に組み文字を使用しようとする人がいるかどうかは分かりませんが)。今後も固有名詞の表記に組み文字が使用されるケースはあるでしょうから、公式の文字表記に関係なく組み文字は使用しない、ということを示しておくメリットはあると思います。 --KAWASAKI Hiroyuki 2010年5月15日 (土) 14:05 (UTC)
表記ガイドが排除していることは、Wikipedia:記事名の付け方冒頭の「その記事へのリンクを作成しやすいもの」要請で基本的に排除される (そうでないと余分なパイプが必要になるから) ので、固有名中の、JIS X 0208 の範囲にある組文字で表記ガイドが排除しているものは同様に排除されます。従って、組み文字について述べる必要はないでしょう。述べる必要があるとすれば、その対象者に理解してもらうためには直接的な例示レベルである必要があると思います。なお、元々の件は、リダイレクトが「表記ガイド」や「記事名の付け方」に厳密に従う必要があるかどうか、という問題です (その点は見落とされている様ですが)。正式な名称を使うことには「よく使われる略称、別名、別表記などは記事名に使うのではなく、正式な記事名へのリダイレクト(転送)ページにしましょう。」とあり、記事名として採用されなかった別表記、つまり、記事名の付け方に必ずしも合致しない別表記などはリダイレクトとして作成することを奨励しています。このことは、リダイレクトには記事名の付け方に従わないものもあるということですから、表記ガイドに対応した規程を記事名の付け方に追記しても、必ずしもそもそもの発端に対応したことにはならないのではないかと思っています。--Jms 2010年5月15日 (土) 17:21 (UTC)

日本の歴史人物名の漢字表記

  • 【提案】Wikipedia:記事名の付け方#一般的な指針#漢字を適切に使うことの4項目目に、「*日本の歴史人物名では常用漢字を用い、常用漢字がない場合は、正字を用いる。」を加える。
  • 【要旨】日本史学・日本文学研究などにおいて日本の歴史人物を表記する場合の慣例に従う。慣例として成立している証明は下に記す。
  • 【想定される問題点-1】存命人物が死んだ後、いつから歴史人物として扱うのか。
  • 【想定される問題点-2】上記慣例に従わない例外的な扱いを認めるのか。

【明治時代から現在まで歴史人物名の表記の変遷】

  • A. 手書きと木版から活字印刷に移行することにより、正字体に統一する慣例が成立した。例えば、「渡邊」「渡邉」「(その他字体のワタナベ)」は正字体の「渡邊」に統一。「曾我」「曽我」は正字体の「曾我」に統一。例証として『新撰大人名辞書』(平凡社、1937~1941年)がある(現在、『日本人名大辞典 1~6』平凡社、1979年、として戦前のままの文字使いで復刻されている)。
  • B. 当用漢字の告示(1946年)から10年ほど経過した頃、現在の表記に移行した。日本歴史学会『日本歴史』を通覧すると、1953年末まで旧漢字のみ。1956年6月以降、当用漢字の全面使用となる(その間、表紙や目次は旧漢字で、記事本文は当用漢字という過渡期があった)。戦前版につづき戦後初めて編まれた『岩波講座 日本歴史』(第二次、1962年~1966年)は、その新慣例に従っている。人名辞典では、『日本人名大辞典 現代』(平凡社、1979年)が例示となる。この巻では1938年9月~1978年8月の物故者を新たに編纂し収録しており、ワタナベは「渡辺」(当用漢字)に統一し、ソガは「曾我」(当用漢字のないものは正字体)に統一している。『国史大辞典』(吉川弘文館、1979年~1995年)も同様である。

【明治時代の存命人物は当時どのように活字表記されたのか】

  • 現在、財務省印刷局刊『職員録』では、ワタナベは「渡辺」「渡邊」「渡邉」「渡(邉の「八」の上が水平線で繋がった字体)」の四種を区別している。ところが、明治時代の内閣印刷局刊『職員録』ではワタナベは「渡邊」に統一されている。旧華族にワタナベ家はつぎの6家ある(『平成新修旧華族家系大成』霞会館、1996年)。
  1. 渡辺千秋宮内大臣---「渡邊伯爵家」
  2. 渡辺国武大蔵大臣(千秋の兄)、渡辺千冬(千秋の三男)---「渡邊子爵家」
  3. 渡辺昇会計検査院長---「渡(邉の「八」の上が水平線で繋がった字体)子爵家」
  4. 「渡邊子爵家」旧諸公、和泉伯太、13000石余。
  5. 「渡邊男爵家」旧名古屋藩家老。
  6. 渡辺清元老院議官、渡辺汀海軍大佐・貴族院議員---「渡(邉の「八」の上が水平線で繋がった字体)男爵家」
  • 上の出典『平成新修旧華族家系大成』は、各家の子孫から回答を得た家名の漢字表記に依拠している。しかし、アジア歴史資料センターで、明治時代に本人たちが署名した文書を閲覧すると、子孫が「渡邊」だとしている渡辺千秋と渡辺国武が「渡邉」と署名しているものもあり、渡辺昇が「渡辺」と簡字体で署名している公文書も散見される。手書きでの表記にはかなりの揺らぎがあり、『職員録』など当時の活字印刷物に人名を収録する際に、正字体の「渡邊」に統一していた事情が存在していたことが判る。
  • 現在のウィキペディアで、「正式な表記だから」という理由で、正字体に項目名を改めようとする傾向が散見されるが、これは、活字印刷に際してやむなく正字体に統一していたものを「正式な表記」と誤解した上での編集だと言える。天皇が法令などを公布する際の「御署名原本」は、最上の公式な文書である。第一次桂太郎内閣の大蔵大臣「曾禰荒助」(職員録の表記)は、大臣副書に「曽禰荒助」と署名している。「曽」は常用漢字ではないので、現在も人名辞典は正字体の「曾禰荒助」で項目を立てているが、存命人物だった当時に用いていた公式な表記は「曽禰荒助」であった。

【上記慣例に従わない例外的な扱いを認めるのか】

  • 原則として認めるべきでないと考えます。福沢諭吉福澤諭吉と表記するのは、組織としての慶應義塾とその卒業生などに見られる傾向です。山県有朋山縣有朋と表記する場合があるのは、子孫が「財団法人山縣有朋記念館」を設立したことに影響されています。過去の人物に対して、あたかも存命人物に接するような近さで接したいという気持ちから旧字体表記を選択しているのでしょう。しかし、Wikipedia:中立的な観点から考えても、過去の時代の歴史的人物として扱う場合には「福沢諭吉」「山県有朋」と表記すべきです。研究的扱いの場合はそうなっています。

【存命人物が死んだ後、いつから歴史人物として扱うのか】

  • 死去後、3カ月~1年程度の後(と決め)、歴史人物に編集するというのが実務的には現実的かと思う。
存命中から歴史的人物としての統一的表記で扱うという実例さえ存在する。衆議院・参議院編『議会制度百年史 衆議院議員名鑑』『同 貴族院・参議院議員名鑑』(大蔵省印刷局、1990年)がある。例えば、ワタナベについて見ると、帝国議会時代の在職者は「渡邊」に統一し、帝国議会から国会時代を通じた在職者、並びに、国会時代のみの在職者は「渡辺」で統一している。ウィキペディアに項目ができる程度の著名性のある人物は、死後、その項目名の表記が歴史人物の通則に従うのは当然と考えていい。

【この提案で改名することになる人名項目】

以上、提案とその説明でした。--rshiba 2010年2月28日 (日) 08:01 (UTC)

規定する位置としては、「漢字を適切に使うこと」よりも「人名」の「日本人」ないし必要に応じて「中国人、韓国人などで名前の表記が通常漢字である場合」の方が適切かと思います。「日本の歴史人物名」の範囲が明確ではない気がしますが、たとえば歌舞伎役者や落語家は含まれますか。含まないなら文化史を除外するなどの旨を書くべきだと思います。また、例外としてたとえば坂本龍馬の場合も「坂本竜馬」でしょうか、文献を調べた範囲では前者が少なからず使われている様ですが。--Jms 2010年2月28日 (日) 08:38 (UTC)
お答えします。
  • 学会の公的な場での共同の仕事では、原則通り「坂本竜馬」となっています。項目名「坂本竜馬」は、戦後に編纂された『明治維新人名辞典』(吉川弘文館、1981年)、『国史大辞典』(吉川弘文館、1985年)、『朝日日本歴史人物事典』(朝日新聞社、1994年)に共通です。『岩波講座日本歴史 14 近代1』(1962年)所収、池田敬正「幕府の東海と戊辰戦争」(269頁)も「坂本竜馬」としています。ところが、一人での著作だと、研究者といえどもファン心理を抑えがたいのでしょう。飛鳥井雅道『坂本龍馬』(平凡社、1975年→講談社学術文庫)、松浦玲『坂本龍馬』(岩波親書1159、2008年11月)は、原則を踏まえたうえでの「崩し」だと思います。老練な幕末史家が判った上でわざと旧字体を用いることで、叙述対象に対する親近感を匂わせている。(なお、ここでは、2次情報・3次情報レベルの話ですので、1次情報の史料集のタイトルが『坂本龍馬関係文書』となっていることは別件です。また、龍馬ファンの方々が「龍馬会」を結成しているのも別の話です)。
  • 落語家の代表として「三遊亭円朝」を調べると、「円朝」としているのは、『明治維新人名辞典』(1981年)、『国史大辞典 6』(1985年)、『日本百科全書10』(小学館、1986年)、『朝日日本歴史人物辞典』(1994年)と軒並みです。CiNiiを検索すると、学会誌は「円朝」で、一般紙は「圓朝」という区分けが鮮明です。学会誌に、1~2割「圓朝」が混じっていますが、日本史学・日本文学研究に分野を限ると「円朝」で統一されていることがわかります。
  • 歌舞伎俳優の代表として「市川団十郎」を調べると、「団十郎」としているのは、『国史大辞典 1』(1979年)、『明治維新人名辞典』(1981年)、『日本百科全書2』(小学館、1985年)、『朝日日本歴史人物辞典』(1994年)と、これまた軒並みです。一方、同様にCiNiiを検索すると、円朝の場合と同様に、学会誌は「団十郎」で、一般紙は「團十郎」という区分けが存在します。日本史・日本文学とは少し離れた書誌学系の論考に1点、「團十郎」を使ったものがあるのみです。
  • 学会的と一般社会的(ないしファン的)の間に、文字の使い方についてこれだけの慣例の落差が存在する場合、どう考えたらいいのでしょうか。ウィキペディアの社会的位置づけについてどう考えるかによって、判断が分かれます。(卒業論文を指導する教員が、「学術論文の地の文では歴史人名は常用漢字がある場合は常用漢字で、ない場合には正字体で書くのだ」と、繰り返し学生を指導している様が思い浮かんできます。学生は、一般のファン向けの図書や雑誌に旧字体で出てくるのがふつうな人名を論文ではどうして常用漢字で書かねばならないのか不信に思う。殊に、一部の常用漢字体のない文字を正字体で書いているために、正字体を使うのが正式なような気になっているからなおさら)。
  • わたくしとしては、これらの分野を含めて一括日本の歴史人物名全体とした方がいいと考えます。規定のどこに加えるかについては、アドバイスに従います。--rshiba 2010年2月28日 (日) 10:13 (UTC)
対象分野を限定するかどうかはさておき、対象が歴史人名だけとなると、歌舞伎役者や落語家については、当代については「圓朝」「團十郎」だが物故者は「円朝」「団十郎」となりましょう。これでは百科事典として使いにくいと思います。どちらかに統一しておく方が良いのではないでしょうか。分野や執筆者層によってはどちらをとるか議論が紛糾する場合もあろうかと予想しますが、まとまらなければ、何代目というのは名跡であって人名ではない、というやりかたもあるかもしれません。--Jms 2010年2月28日 (日) 10:29 (UTC)
挙げられた例は専門性の強い日本史学・日本文学研究のものであって、より一般性が求められると思われる百科事典のそれではないので、百科事典の凡例が示されれば判断がつけやすいかと。 --Kurz 2010年2月28日 (日) 10:40 (UTC)
刊本の小学館『日本百科全書』は先に列記したなかにありました。また、パソコンの中に、平凡社『世界大百科辞典』第2版があります。ともに、「市川団十郎」「三遊亭円朝」「曾我」「渡辺」「坂本竜馬」で見出しとしています。小学館『日本国語大辞典 2版』も見ました。国語辞典ですので坂本竜馬の項目はなく、他の4項目は同様の表記です。--rshiba 2010年2月28日 (日) 10:53 (UTC)
私が希望したのは事例でなくて凡例、つまり表記の方針ですね。私の知る限り正字体周りの問題は、関心を持つ方が多い一方で議論がわかりにくいためにまとまりにくいので、論理展開したり事例から帰納したりするよりか、既存の百科事典の方針を参考にするとしたほうが納得されやすく、方針として安定的かなと。--Kurz 2010年3月1日 (月) 10:07 (UTC)
手元にある一種類だけ示します。小学館刊『日本大百科全書1』(1984年)冒頭の「凡例」は、「項目の示し方」「項目の並べ方」「本文について」「年代の表記」「外国語の表記と転写」「参考図書(文献)」の6項目からなる。漢字表記については、第一項「項目の示し方」に「(3) 日本人名は漢字で姓名を記し、その下に読み方をひらがなで示し、生没年(生年-没年)を西暦で記入した。ただし、近代以前の俳人、画家などで、名または号だけが一般に使用されているものは、姓を省略した。僧は法名で示し、禅僧に限りおおむね号と名で示した。」とあり、また、第三項「本文について」に「(6) 漢字の表記は原則として「常用漢字表」(昭和五六年内閣告示)に準拠した。固有名詞、歴史的用語、専門用語および慣用語などでひらがな書きでは読みにくいもの、理解しにくいものは例外とし、本文の初出のところで読みがな(ルビ)をつけた。学術用語は原則として文部省の『学術用語集』に準拠した。」とある。他はあす図書館で調べてからにします。--rshiba 2010年3月1日 (月) 11:03 (UTC)
ありがとうございます。私も以前にそのあたりを確認したことがありますが、おおよそ同様の方法を採っていたと記憶しています。一般的に表記の基準はそれほど精密に定められていないことを考えると、このように大枠を定めてあとは個別の判断に委ねるほうがベターなのかなと感じます。--Kurz 2010年3月1日 (月) 12:08 (UTC)
wikt:Wiktionary:人名用漢字の一覧によると、1951年に人名用漢字として「龍」が指定され、1981年に常用漢字に「竜」が追加され、「龍」は人名用漢字から削除された(許容字体表に追加された)とあります。日本史学の分野では1981年以前から「竜馬」の表記が用いられていたのでしょうか。あと、現在、たとえば橋本龍太郎なども書き換えられているのでしょうか。
名跡については、当用漢字(または1949年の字体表)告示前に引退している場合は当用・常用漢字体に書き換え、以後もあえて表外字を使用している場合は書き換えない、というのはどうでしょうか。代ごとの表記が一致しないという問題点はありますが、もともとありえないことではないので(実際に亭号以外の表記が違うケースがあるかどうかは確認していませんが)、無理に避ける必要はないと思います。名跡自体の記事名は当代または先代の正式表記、ただし先代が告示前に引退している場合は書き換える、ということでいいと思います。名跡に限らず、人名以外の固有名詞全般に適用可能だと思うのですが、どうでしょうか。--KAWASAKI Hiroyuki 2010年2月28日 (日) 17:37 (UTC)
さすがにそれは複雑過ぎ、行き過ぎた正式名称優先主義に似たものを感じます。その一方で、「学会がこうだから」というのも、没後一定期間で記事改名とまでなると、何が「正式名称」かという基準の違いだけでやはり行き過ぎた正式名称優先主義と言えなくもないでしょう。日本史学・日本文学研究などでの慣例がなぜそうなっているのかというのがわかると良いのですが、現時点で示されている B からすると漢字制限政策との関係を無視できず、統合基準が正字体から当用漢字に置き換わっただけに思えます。それに加えて当用漢字が廃され常用漢字となっている現状、さらに常用漢字では固有名詞が対象から除外されていることもあわせて考慮すると、「学会の慣例だから常用漢字」という論自体の説得力は弱いと思います。今回の提案を採用しないとこういう点で困るという積極的理由があれば、正式名称主義のバリエーションとは一線を画せると思うのですが、そうした積極的理由はありましょうか。当代と先代以前とで表記が異なるのは使いにくいと書いておいてこういうことを述べるのもどうかと自分でも思いますが、ウィキペディアは紙媒体の辞典類と異なりリダイレクトの利用が容易ですから、見出し語の揺らぎに対する耐性は既存の辞典類に比べ高いでしょう。その意味では統一されていなくとも構わないとさえ言えるかもしれません。なお、常用漢字を基準として持ち出すとそれだけで話がまとまらないかもしれないので、簡体字を別としてCJK統合漢字の正規化コードポイントに対応する文字を基準とする、とする手はあると思います。この場合でも、なぜ統一する必要があるのか、その積極的理由の提示が必要だという点では変わりはありません。--Jms 2010年2月28日 (日) 20:46 (UTC)
一言でいうと、歴史上の人物について、なにが正式な表記であるかをその存命時代に遡って調査しても決めることは実務的に不可能だからです。明治時代に活字印刷で歴史叙述の出版が始まる時点で「正字体に統一」というその当時の現代人による標準化が始まり、この「正字体に統一」という基準は現在まで存続している。戦後、その上に「但し、当用漢字のあるものは当用漢字に統一」という但し書きが付加された。(Dosの上に、Win3.1が乗っているようなもの)。
(1) 不可能なものを可能だと信じて「正式な表記」を追い求める編集による混乱防止
(2) 過去における標準化の結果を「正式な表記」と誤認することの防止
従来の紙の辞典だと、朝日新聞社や平凡社がやったように『歴史人物辞典』と『現代人物辞典』を別冊にすることが可能だったが、ウィキペディアではシームレスにつながっている分だけ、接続部分の断層が顕在化することになったのでしょう。--rshiba 2010年3月1日 (月) 03:04 (UTC)
「なにが正式な表記であるかをその存命時代に遡って調査しても決めることは実務的に不可能」というのは実に説得力のあるポイントなのですが、そこから「常用漢字」というのが合意形成という点で難しいところで、「正字体に統一」ないし「CJK 統合漢字の正規形に従う」という方が、まだ漢字政策アレルギーを惹起しないだけ良いのではないかと思います (結果はほぼ同様になると期待しつつ)。統一した表記として何を用いるかはさておき、「正式な表記」の追求が現実的でないので何らかの基準をエイヤっと採用してしまう、という部分についてまず総論での合意をとるのが現実的ではないでしょうか。『歴史人物辞典』と『現代人物辞典』を別冊にすることが可能だったが云々というのは、物理的実体すなわち書籍として分離されているか、時間的に分離されている (没後これこれの期間で云々) という違いでしかないと思います。別の言い方をすれば、改訂頻度の問題に帰着するのではないかと思います。--Jms 2010年3月1日 (月) 10:40 (UTC)
ウィキペディア外と同じ方式の標準化でなくとも構わないという点に同意します。印刷媒体の世界から「ウィキペディアは別の世界だ」と思われていようが、何らかの安定した標準化の基準が存在すればいい。「CJK 統合漢字の正規形に従う」とは、どの辺を読めば、理解しイメージできますか。--rshiba 2010年3月1日 (月) 11:29 (UTC)
CJK 統合漢字の正規形に関する具体的な話は、Unicode standard の、特に漢字に関するモデルの節をお読みいただくのが適切だと思います。一般論としてはUnicode正規化あたりでしょうか。--Jms 2010年3月1日 (月) 11:43 (UTC)
Template:コメント 一言だけ。Unicodeの漢字での正規形は字形の参考になりません。採字元の各ナショナルボディが参照している規格相互と整合させるために複数の字形を包摂するいっぽうで、特定の規格では包摂すべき字形を他の規格に従って分離している場合もあります。またこのようなUnicodeでの字形異体の標準としては現在IVDを参照すべきとされており、正規形でない互換漢字はもはや使用を推奨されない (このこと自体は異体字セレクタに十分対応できていないメディアウィキなどにとってはたいへん困ることですが) ため、正規形の代表的例示字形が字形の規範あるいは参考となることはありません。そもそも、字形の包摂規準などは採字元の規格ごとに異なるのですから、コンピュータ上で字形を正確に同定できるUnicodeの文字の範囲は一般にその使用する言語の (あるいは地域で準拠する) 規格の範囲に限られると考えるべきです。たとえば日本での日本語の文脈であればたいていはJIS X 0213:2004がそれに相当するでしょう。要するになにが言いたいかというと、この場では文字コードの話をしているのではないということです。長い一言ですみません。 --Hatukanezumi 2010年3月8日 (月) 07:55 (UTC)
Template:情報 長々と演説だけして去るのは気が咎めるので文献紹介。符号化文字集合に関連して正字原理主義 (は言い過ぎか) に距離を置く論考として、次のものは読まれたほうがよいとおもいます。
ごぶれいしました。 --Hatukanezumi 2010年3月8日 (月) 08:18 (UTC)
Unicode の統合 CJK における正規形が字形の参考になる、などと誰か言っているのですか。Unicode standard を読んでいればそういう発想は出てこない (互換性のためのなんだかなぁは別として) 筈ですが。この場で文字コードの話をしているのではないのは当然のことです。参照しているのは Unicode の文字モデルであって、そこでの正規形なら当用漢字/常用漢字に対する反感とは無縁であり得るかもしれない、というだけのことです。--Jms 2010年3月8日 (月) 11:17 (UTC)
KAWASAKI Hiroyukiさんへ。「坂本竜馬」の初出は、塩見薫「坂本竜馬の元治元年」(日本歴史108、1957年6月)です。先に例示した通り、第二次『岩波講座日本歴史』も「竜馬」でした。CiNiiでの「坂本龍馬」の初出は、関家新助「『藩論』と坂本龍馬」(社會事業の諸問題 : 日本社會事業短期大學研究紀要 22、1975年)です。二つ目は、大谷恵弥子「坂本龍馬の書簡について」(大正史学 24、1995年)です。「橋本龍太郎」は、文部科学省検定高等学校日本史教科書に載るときには、「橋本竜太郎」と表記されるはずです後ほど事実確認して加筆します。下の方に記したように『もういちど読む 山川日本史』に「龍太郎」を確認--rshiba 2010年3月9日 (火) 02:31 (UTC))。当然歴史上の人物として論文や研究書に登場する際には「橋本竜太郎」と表記されると理解します。なお、『月刊自由民主』『日本医師会雑誌』などは存命時代に「橋本竜太郎」と表記しています。『職員録』は「橋本龍太郎」。--rshiba 2010年3月1日 (月) 03:26 (UTC)
梅田の旭屋書店本店では「現在、学校配布期間なので、4月下旬にならないと教科書は入荷しない」とのことでした。--rshiba 2010年3月1日 (月) 06:48 (UTC)
遅くなりましたが、ご教示、どうもありがとうございます。
議論の本筋からずれるかもしれませんが、いろいろと示していただいている例から考えると、固有名詞の字体(場合によっては字形も)の相違を問題視するのは基本的に当用漢字字体表の告示後の現象のように思えてくるのですが、どうなのでしょうか。だとすれば、それ以前は署名の字体はデザインとしか意識されていなかったということになり、署名の字体をもって正式な表記とするのは無理があるように思います。それを(特にワープロの普及後?)やたらと区別するようになってしまったので話がややこしくなっているような……。--KAWASAKI Hiroyuki 2010年3月8日 (月) 16:02 (UTC)

(インデント戻し、異議)全ての日本人ならともかく、歴史人物のみというのはWikipedia:中立的な観点に反するのではないでしょうか。適用するなら歴史人物ではない現存の人物にも適用すべきでしょう(例:長澤まさみ長沢まさみ國府田マリ子国府田マリ子)。また人名用漢字の場合はどうすればいいのでしょうか(例:高坂正堯高坂正尭小尾信彌小尾信弥…但し高坂先生は歴史人物、小尾先生は存命人物です)。--コバルトブルーとターコイズブルー 2010年3月1日 (月) 04:23 (UTC)

CiNiiの「論文名」に両者の名を入れて検索した結果では、存命人物の間は人名用漢字を用いた表記を行い、死後は、人名用漢字を用いない歴史人物としての表記に移行していく、という慣例になっているようです。移行に何年かかるのかは、当該人物の活躍した分野によって時間の長短があると予想されます。存命人物中曽根康弘は、すでに、歴史人物中曾根康弘としても扱われています。--rshiba 2010年3月1日 (月) 07:43 (UTC)

(インデント戻し)rshibaさんは人名表記で発生するトラブルを誇大に考えておられるような気がします。項目名に関して正式名称に拘る極端な意見が出てもノートで話し合って処理すればいいだけです。妥当なら採用され、妥当でなければ拒否されます。見たところだいたいそれで処理されており、その発生数も極端に多くはないと思います。逆にrshibaさんの提案を実施した場合に、多くの利用者たちから違和感が持たれより大きなトラブルが起こることを危惧します。端的な例が坂本龍馬で、今時、「竜馬」なんて表記している本はないです。なまじ、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」が有名なだけに、「竜馬」ではなく「龍馬」であると拘る人が多いのです。要は項目名なんて、文字化けしない文字であればよく、その時、その時に世間で一般的に使われている名称を使えばいいだけだと思います。

Wikipediaはrshibaさんが属されておられる、アカデミックの世界ではなく、それからほど遠い、不特定多数が何の資格もなく誰でも参加できる世界です。統一的な規範を設けても、正常に機能できません。なぜアカデミックではないかと言うと、私が今手がけている坂本龍馬の項目にはフリーメイソン陰謀説に基づく記述が本文中に紛れ込み、それが2年近く放置されていたのです。これと大同小異のことを他の項目の加筆の際にも見つけており、翻訳した英語版にもかなり怪しげな記述が多々あります。こんなもの学問でも仕事でも使えません。こんな世界ですからかなりアバウトに接された方がいいと思います。規範がアバウトだとトラブルは起きますが、トラブルはその都度処理すればいいだけです。そんな訳ですので、「坂本龍馬」を「坂本竜馬」にすることは反対しておきます。--野島崎沖 2010年3月1日 (月) 10:53 (UTC)

野島崎沖さん。告知タグを坂本龍馬に貼りに行ったのは、ここでの私の主張がそのまま通るなどということが起こらないように、コメントをどなたかに頂きたかったからです。Category‐ノート:大使#下位項目の改名提案がだれの反対もなく通ってしまって却って困ったという経験を教訓にしています。--rshiba 2010年3月1日 (月) 11:51 (UTC)
  • 難しい問題ですね。一律に新字体に改めるのは良くないかと。例えば山縣有朋の場合は御子孫は現在でも「山縣」姓ですし。また新字体に改めた家とそうでない家がありますしね。ただし現在では全く使用されなくなった旧字体については新字体に改めてよいと思います。--118.243.237.148 2010年3月2日 (火) 14:54 (UTC)
Template:コメント百科事典の凡例を調べてきましたので、上でrshibaさんの示したものと含め、以下に示します。
  • 「漢字は、常用漢字表・人名漢字表に掲げられたものは一般にその字体を用い、それ以外は慣用のあるものを除いて正字ないしは通用の字体を用いた。」(『世界大百科事典』)
  • 「漢字の字体は、常用漢字ならびに人名用漢字はいわゆる新字体を、他は広く通用している字体を採用した。」(広辞苑)
  • 「(6) 漢字の表記は原則として「常用漢字表」(昭和五六年内閣告示)に準拠した。固有名詞、歴史的用語、専門用語および慣用語などでひらがな書きでは読みにくいもの、理解しにくいものは例外とし、本文の初出のところで読みがな(ルビ)をつけた。学術用語は原則として文部省の『学術用語集』に準拠した。」(『日本大百科全書1』小学館、1984年)
以上参考までに。--Kurz 2010年3月6日 (土) 12:34 (UTC)
『もういちど読む 山川日本史』(五味文彦・鳥海康=編、山川出版社、2009年8月、ISBN 978-4-634-59064-9)を見ると、政党・政派の変遷に総理大臣名があり、「中曽根康弘」「宮沢喜一」「橋本龍太郎」と記されています。「曽」と「龍」は人名漢字。「澤」は正字体。『広辞苑』と同じ原則を適用していると推測されます。4月下旬以降、梅田の旭屋本店、神保町の三省堂本店において2010年度版の教科書を確かめてみます。この原則だと「坂本龍馬」となるはずですが、前記『山川日本史』には名前が出ていません。--rshiba 2010年3月8日 (月) 07:08 (UTC)
  • 戦前の人物は必ず旧字体なので一律に新字体に改めて良いと思います。戦後の人物は戸籍名で良いかと。--118.243.237.148 2010年3月8日 (月) 13:57 (UTC)
私は大学を卒業する時にある国家試験を受験しましたが、戸籍抄本を願書に添付したところ、姓の文字が願書と戸籍で違うと言われました。当用漢字内の文字ですし、正字だ略字だというほどの難しい字ではありません。以前は戸籍は手書きです。誰が書いたかというと、両親が婚姻の届けをした時に書き写した市役所の職員です。父ではありません。その職員がどんな字体で書いたかが「戸籍の文字」です。そんなものに左右されたくありません。速攻で俗字から正字への改正手続きをしました。ちなみに祖父の戸籍は筆で綺麗な楷書で正字を書いてありました。同じ字が姓に含まれる友人3人にたずねたところ、2人が手書きで同じ俗字体、残る1人は漢字タイプライターによる正字体でした。今になって考えると、行書体を楷書っぽく書いた字体でしたから、手書きしやすかったのでしょう。その後まもなく戸籍が電子化され、私の本籍地の市では常用漢字は自動的に字体を改正することになりました。ところが私が結婚して後、妻の父の戸籍名を見る機会がありましたが、電子化されているにもかかわらず、俗字体の文字をわざわざ作ってありました。小学1年生で習う5画の字です。人の一生のうち、戸籍が改製されることは何回かあります。そのうちどこかの時点で自分が知らないうちに文字が替わっていたりもします。当用漢字時代より前に生まれた人物の戸籍なら、書いた役場職員のクセで字体が違うことなどザラでしょう。だから同じ家系のワタナベさんでも戸籍の字が違うなど驚くに値しないことだと思います。何が言いたいかというと、ごく簡単な文字でさえ「戸籍の文字」は信用できないということです。署名はデザインですし、活字は欲しい字体がなくてしかたなく代用しているかもしれないし、故人に「あなたの名前はどの文字で書くのが正しいか」と聞くわけにもいかない。人名に「正しい文字」を追求するのは不可能だと思います。
だったら、「どの字体が正しいか」ではなく、「どういう方針で字体を選ぶか」ということだと思います。常用漢字を基準にしても良いし、康煕字典を基準にしても良いし、常用漢字以外も常用漢字に準じた略字体を用いるという選択肢もありますし、文字コードの範囲だけ基準を決めて字体は決めないという方法もあります。公文書でも検定教科書でも学術論文でもないのだから、どれでも良いと思います。--60.40.218.55 2010年3月9日 (火) 03:35 (UTC)
言葉足らずでした。必ずしも戸籍名をという訳ではなく、やはり正式名称の方が良いのではと言いたかったのです。沢と澤等の様に現在でも両方通用する漢字が沢山あります。一律に変更すべきではないと思います。--118.243.237.148 2010年3月9日 (火) 16:20 (UTC)

当初の提案者です。上記の応答のなかで、私自身当初の意見を変更していますので、冒頭の文章はそのまま現在も維持されているわけではないことをご理解ください。最終的には個々の項目のノートで、漢字の使い方について意見交換し合意を得ることになるのだろうとも承知しています。ただ、この場で「記事名の付け方」として一括意見交換し、コンセンサスを得られる範囲はあるのではないかとも考えています。そこで、日本の歴史上の人物の項目名の漢字表記について、【なにが正式な表記であるかをその存命時代に遡って調査しても決めることは実務的に不可能】という私見について、皆様のご意見を伺いたい。これについて、疑問、反対、賛成などはどうでしょうか?

なお、つぎの質問として念頭にあるのは、【存命人物についてはなにが正式な漢字表記であるのかを調査し決めることは可能か】です。これについては、本人が希望し、あるいは、本人が容認している表記を確かめることは可能という答えになりそうです。だとすると、そのつぎの質問は、存命人物と歴史上の人物の境目はどこになり、どう接続させるのかです。これは、その人物の属した分野ごとに事情が違うでしょうから、個々の項目ごと、あるいは、プロジェクトごとに合意を得るほかはないということになりそうです。こうしたつぎに続く質問へのスタート地点として、歴史上の人物名の漢字表記は【なにが正式な表記であるかをその存命時代に遡って調査しても決めることは実務的に不可能】という把握でよろしいでしょうか。--rshiba 2010年3月15日 (月) 07:05 (UTC)

不可能な場合と可能な場合もあると思います。--118.243.86.74 2010年3月15日 (月) 14:45 (UTC)
「可能な場合」とは、例えばどのような場合でしょうか。--rshiba 2010年3月21日 (日) 06:23 (UTC)
(インデントを一段戻します)(コメント)字体を一つに決めにくいから、共通の基準を定めよう、という提案趣旨はわかります。しかし、「歴史上の人物」という分類は避けたほうが賢明かと思います。提案者さんも述べていますが、「歴史上の人物」とするかどうかの境目を一義的に定めることは難しいです。また、この分類による場合、ある日突然「歴史上の人物」扱いとなったから字体が変わる、ということが起こりえますが、そうした変更は、(「没後十年」のような明確な基準が無い限りは)説得力に乏しいです。
>“歴史上の人物名の漢字表記は【なにが正式な表記であるかをその存命時代に遡って調査しても決めることは実務的に不可能】という把握でよろしいでしょうか。”
前提条件が省略されていますが、「人物の名前に含まれる漢字に、字体が複数存在する」ことが前提ですよね?
どの字体で書くのが正式、と見定めることは難しい場合が多いだろうと私も思います。(可能な場合としては、当該漢字について一般によく知られている字体が一つだけだった/その人物名ではほとんど特定の一字体が用いられていた、が考えられます。)
また、本ガイドライン中「正式な名称を使うこと」は名称自体に関するもので、用いる漢字に関しては「正式な」という条件は無いですよね。じつは私、記事「濱口雄幸」のタグから本件議論にたどり着いたのですが、この人物の記事を検索する際、「濱」は想起せずに「浜口雄幸」と入力し、結果リダイレクトで転送されました。でも、仮に特定の一字体(「濱」)を用いるのが正式表記であるとしたところで、それを知ることが読者にとって特段利益になるわけではなく、また、より一般的な字体(「浜」)をウィキペディアが採用することが当該人物(濱口雄幸)の名誉や関係者の利益を害する可能性も低い、と私は思います。
>“「曽」と「龍」は人名漢字。「澤」は正字体。”
>“4月下旬以降、梅田の旭屋本店、神保町の三省堂本店において2010年度版の教科書を確かめてみます。この原則だと「坂本龍馬」となるはずですが、前記『山川日本史』には名前が出ていません。”
その山川出版社が2004年 3月に発行した教科書『詳説日本史』(2002年検定済、日B001)が手元にありましたので、調べてみました。凡例には漢字の表記に関する基準は見当たりませんでした。そこで、上で例挙された人物名の表記における、字体が複数存在する漢字(下で太字)の使用字体を確認しました。
ご承知のように人名用漢字はどんどん増えています。下で【範疇】を【人名用(2004)】とした字体は、この教科書が発行された時点では人名用漢字に含まれていなかったようです。(その【範疇】の判定には新旧二機種の電子辞書を使用)。
字体A【範疇】(比較字体)/字体B(この教科書の使用字体)【範疇】.
市川十郎 (初代)【人名用(2004)】/市川十郎 (初代)【常用】.
市川十郎 (9代目)【人名用(2004)】/市川十郎 (9代目) 【常用】.
小磯昭【人名用(2004)】/小磯昭【常用】.
坂本馬【人名用(2004)】/坂本馬【常用】.
英機【人名用(2004)】/東英機【常用】.
根康弘【人名用(2004)】/中根康弘【人名用(2004)】.
橋本太郎【常用】/橋本太郎【人名用(2004)】.
口雄幸【表外】/口雄幸【常用】.
諭吉【表外】/福諭吉【常用】.
喜一【表外】/宮喜一【常用】.
有朋【人名用(2004)】/山有朋【常用】.
若槻次郎【人名用(2004)】/若槻次郎【常用】.
参考までに:前出した“曽”はかつて人名用漢字に含まれていませんでしたが、2003(平成15)年12月25日の最高裁判所決定を受けて、翌2004年 2月に追加されました。この決定を一つの契機として、同月に法務大臣が法制審議会に人名用漢字拡大について諮問、それが同年 9月の大幅拡大につながりました。
>“「日本の歴史人物名では常用漢字を用い、常用漢字がない場合は、正字を用いる。」を加える。”
>“日本史学・日本文学研究などにおいて日本の歴史人物を表記する場合の慣例に従う。慣例として成立している証明は下に記す。”
常用漢字表は、記事名の人物名表記における字体の標準として妥当かとは思います。ただ、同表は本来は、(前書きにも“科学,技術,芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない。”“固有名詞を対象とするものではない。”などとあるように、)強力な規範としての広範な利用は想定していません。ところで、証左として挙がっている資料は、大半が当用漢字表の時代のものですね。これでは、ご指摘の分野で「常用漢字表を字体の標準とする慣例がある」とは言えないです。仮にあるとしてそれは、規範性が強かった当用漢字表を標準としていた慣例を、引き継いだものかもしれませんよ。
ここで、ここまでの議論をざっと読んで、論点を並べてみます(拾い忘れたら御免)。
字体の標準とするデータベースは、常用漢字表だけか、人名用漢字の表も含むか、それら以外か。
(芸能人を含む)現存人物にも適用すべきかどうか。
(名跡などの)代の間での不統一にどう対処するか。
「歴史上の人物」という分類は妥当か、用いるならその分類基準をどうするか。
--Dumpty-Humpty 2010年3月26日 (金) 22:56 (UTC) -- 下線部を補記。2010年3月26日 (金) 23:12 (UTC)
最初の頃とは意見が変わりつつある当初の提案者です。Dumpty-Humptyのご発言を読みつつ気づいたことが二つあります。第一に「あれ」と思ったのは「本ガイドライン中「正式な名称を使うこと」は名称自体に関するもので、用いる漢字に関しては「正式な」という条件は無いですよね」という部分です。人名表記に用いる漢字について正式ながそもそもガイドラインの定義外であるとすると、事態はずいぶんと単純になります。第二は、紙ベースの人名辞典等は、人名用漢字の増大以降発行されたものがあまりなく(あるかも知れないけど気づかず)、Wikiepediaが最初にそうした事態への対応を考えねばならない位置に置かれているらしいということ。文部省検定教科書が紙ベースのものとしては同時代的に同じ課題に直面しつつある。こんなことでしょうか。--rshiba 2010年3月28日 (日) 05:01 (UTC)

記事名の技術的制限 - 斜字

記事名によく上文字、下文字、斜字などが入った項目を作成している者ですが、斜字も適用できるようにはできませんでしょうか?ja版でのTemplate:Tlでは反映されない状況です。ただし、en版ではTemplate:Italic titleを使うことで可能のようです(en:Nature (journal))。--akane700 2010年5月7日 (金) 05:03 (UTC)

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