Suica

出典: Wikipedio


Template:告知 Template:出典の明記 Suica(スイカ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)を中心に導入(事業者一覧はこちら)されているFeliCaの技術を用いた乗車券電子マネー等として利用できるサイバネ規格ICカードである。JR東日本の登録商標

PASMOKitacaTOICAICOCASUGOCAnimocaはやかけんと相互利用が可能で、首都圏のみならず日本国内の主要都市で利用できる(ただし、基本的にJR線が中心であり、九州圏を除き私鉄線や地下鉄線などでは利用できない)。

カード裏面に記載の番号のはじめのJEは、「JR EAST」(JR )という意味である。東京モノレールはモノレールSuica、東京臨海高速鉄道はりんかいSuicaの名称でカードを発行しており、それについても記述する。

目次

概要

JR東日本が開発し、当初は自社線専用として導入した非接触型ICカードシステムによる乗車カードである。2010年4月末現在の発行枚数は約3,219万枚、うち電子マネー対応カードは約2,975万枚。それまで同社は、自動券売機乗車券を買わずに改札口を通過して乗車できるプリペイドカードストアードフェアシステム)としてイオカード(磁気式)を発売していたが、Suicaは、このイオカードと同様の自動券売機での乗車券などの購入や自動精算機での精算機能に加え、入金(チャージ)することで繰り返し使用できる機能、定期券機能、グリーン券機能、駅構内(キオスクなど)や街中の一部の店舗での商品代金の支払いにも利用できる電子マネー機能など、ICカードならではの機能が盛り込まれている。

thumb|「タッチ&ゴー」の動き 技術的には、ソニーが開発した非接触型ICカード技術である「FeliCa」を採用している。非接触型のため、パスケースや鞄などから取り出す必要はなく、パスケースごとタッチしても利用できる。なお、読み取り可能範囲が半径10cm程度あるので空中を通しても利用可能な場合があるが、Suicaと改札機との通信時間を確保するため、Suicaやパスケースなどを読み取り機にタッチさせて改札機を通過する使い方、すなわち「タッチ&ゴー」をJR東日本では推奨している。

Suicaの語源は"Super Urban Intelligent Card" の略称<ref>Template:Cite web</ref>で、「スイスイ行けるICカード」の意味合いも持たせている。また、野菜の西瓜(すいか)と語呂合わせをして親しみやすくしている。ロゴマークもJR東日本のイメージカラーであると線路(旧国鉄路線を表す地図記号)で西瓜を表現している。ロゴマークでは「ic」の部分が反転表記されており、ICカードであることをアピールしている。イメージキャラクターはペンギンで、イラストレーターさかざきちはるによってデザインがなされた。このペンギンについてはペンギン (Suicaキャラクター)の項を参照。

FeliCaはすべて13.56MHz帯の周波数の無線を使用して通信・発電するため、通信可能圏内にある複数のFeliCaが通信可能となる。アンチコリジョンに対応していれば複数枚のカードを重ねても干渉しないとされており、本カードは対応しているが、電子マネーカードの「Edy」は非対応で、本カードとEdyを重ねて使用しようとすると相互に干渉することがある。さらに、複数枚のFeliCaが読み取り機からの電波を奪い合い、通信に必要なエネルギーを供給できずにエラーを起こしてしまうことがある。また、IC運転免許証とも相互干渉を起こし、エラーとなる場合もある。

全国各地の規格が同じ交通系ICカードとの相互利用協定を結んでおり、利用できるエリアを拡大させている。このため、交通系ICカードにおけるデファクトスタンダードとなっている。2010年3月時点では、関東地方私鉄地下鉄等によるPASMO、JR北海道のKitaca、JR東海のTOICA、JR西日本のICOCA、JR九州のSUGOCA、西日本鉄道のnimoca、福岡市交通局のはやかけんとの間で相互利用が可能になっている。2012年には、名古屋鉄道及び名古屋市交通局などが発行する(2011年2月に発行開始予定)のmanacaとの間でも、電子マネーを含めた相互利用を計画している。また、関西地方を中心に利用されているPiTaPaとも相互利用(時期未定)を計画しており、その利用範囲はますます広がりを見せている(後述)。

種類

カードの呼称と色は発行各社によって異なる。基本的に銀色の地にSuicaのロゴが入ったデザインである。JR東日本発行のカードは黄緑色、東京臨海高速鉄道は水色、東京モノレールの旧デザインカードは橙色のアクセントが入ったカードである。

JR東日本では、2008年11月からペンギンの絵柄と電子マネー対応マークの位置を変更した。モノレールSuicaは2009年4月6日からデザインを一新し、白地に緑の絵(擬人化したモノレール)が描かれた新デザインのSuicaカードに変更した。いずれも、電子マネー対応マークの下に、緑色の丸が2個付いている。

Suicaのカードには以下の種類がある。

Suicaカード(無記名式)
氏名などの個人情報は登録しないで、鉄道乗車時の運賃精算やSuicaショッピングサービス加盟店舗での商品代金の支払いに利用できる。大人用のみ発売している。小児も利用することができるが、運賃が全て大人用として扱われるため、下記の小児用My Suicaが別に設けられている。なお、デザイン面が通常と異なる記念カードについてはSuica・PASMO相互利用記念Suicaカードを除いて、リライト機能のない無記名専用カードで発行している。
My Suica(記名式)
購入時に氏名(カタカナ)、生年月日、電話番号などの個人情報を登録するSuicaで、Suicaカードの表面に氏名がカタカナで印字されており、その本人以外は使用できない。個人情報を登録することにより、万一の紛失時に使用停止措置と残高を保証した再発行が有償で受けられる。大人用のほか、小児運賃を差し引くこども用My Suicaがある。既に小児用の他社発行のSuicaやPASMOを所持している場合は購入できない。
Suica定期券
My Suicaに加えて、定期券情報を持つもの。大人用と小児用があり、大人用には通勤定期券のほか、中・高・大学生別の通学定期券もある。発行時点ではSFがない。定期券としての有効期間を過ぎても自動精算機能は利用できる。逆に、定期券の有効期間終了と同時に自動精算機能を停止させる機能を付けることもできる。他のJR各社には見られない、ICカードによる新幹線定期券であるSuica FREX定期券及びSuica FREXパル定期券も発行されている。
Suica連絡定期券
Suica定期券に加えて、JR東日本線と連絡会社線にまたがる区間を一枚の定期券とするもの。発駅・着駅がともに連絡会社線の駅となる連絡定期券は、当該連絡会社側のICカード連絡定期券となり、Suica連絡定期券としては発売できない。連絡会社は2009年現在首都圏の28社局である。
伊豆箱根鉄道(大雄山線のみ)、江ノ島電鉄、小田急電鉄、関東鉄道、京王電鉄、京成電鉄、京浜急行電鉄、埼玉高速鉄道、埼玉新都市交通(ニューシャトル)、相模鉄道、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、新京成電鉄、西武鉄道、多摩都市モノレール、千葉都市モノレール、東京急行電鉄、東京地下鉄、東京都交通局、東京モノレール、東京臨海高速鉄道(りんかい線)、東武鉄道、東葉高速鉄道、箱根登山鉄道、北総鉄道、ゆりかもめ、横浜高速鉄道(みなとみらい線)、横浜市交通局、横浜新都市交通(シーサイドライン)

東京モノレールが発行するSuicaは「モノレール」が、東京臨海高速鉄道が発行するSuicaは「りんかい」が、それぞれの名称の接頭に付く(「モノレールSuica定期券」「りんかいMy Suica」など)。なお、2007年3月18日から導入した埼玉新都市交通仙台空港鉄道ジェイアールバス関東の3社では、JR東日本発行のカードを発売している(自社カードの発行はしていない)。

カードの機能自体は発行元に関係なく同一である。本稿では以下、カード名の表記は発行元に関係なく定期券機能を持つカードを「Suica定期券」、プリペイド機能のみのカードをSuicaカード(無記名式)・My Suica(記名式)とも「Suicaカード」に統一する。

上記の各Suica乗車券にはリライト機能がついており、Suicaカード(無記名式)に後から個人情報を登録すればMy Suica(記名式)に、さらにMy Suicaに定期券を追加購入してSuica定期券に変更することもできる。また、Suica定期券から定期券部分を払い戻してMy Suicaに変更することも可能だが、Suica定期券やMy SuicaからSuicaカード(無記名式)に変更することはできない。

また、「こども用Suica」には有効期限があり(小学校卒業年の3月31日⇒満12歳に達する日(誕生日前日)以後の最初の3月31日まで有効)、期限が過ぎると使用できなくなる。引き続き、大人用として利用する場合は、JR東日本の駅のみどりの窓口で大人用に変更する手続を行う必要がある。

Suicaカード(無記名式)は2007年3月17日までJR東日本ではSuicaイオカードと呼称していたが、翌18日からのサービス変更を機に発売終了となった。なお、同日まで東京モノレール・東京臨海高速鉄道が発行していたSF専用カードは、元々「モノレールSuicaカード」「りんかいSuicaカード」という名称であった。これらのカードは、識別用の切り欠きが2か所あった(当時からの定期券及び現行のSuicaカードは記名式Suicaとカードを共用しているため切り欠きが1か所となっている)。

旧カードの取り扱い

  • 切り欠きが2か所ある旧タイプのSF専用カードは、その後もSuicaカード(無記名式)とほぼ同様に使用できるが、リライト機能がないため、これをそのまま流用してMy Suica(記名式)やSuica定期券にはできない。
  • 電子マネー非対応のSuicaは、バス(ジェイアールバス関東を含む)での使用はできない。
    • いずれの場合も、無料で現行カードに交換できる。ただし、バス車内での手続はできない。
  • 現行サービス以前に定期券専用カードとして発売されたSuica定期券は、定期券情報を消去することで現サービスで提供している「My Suica」(記名カード)として使用できる。また、新たな定期券情報を付加することもできる。

電子マネー非対応のSuicaカードは自動券売機・カード券売機・定期券発売機・多機能券売機・みどりの窓口で交換できる。なお、2008年4月以降はこれらでのチャージ、履歴表示、定期券機能追加ができず、上記の3種の機器に挿入すると新カードへの交換を要求する画面が表示される。電子マネー非対応のカードにSuica定期券を購入する場合はみどりの窓口で対応、チャージは自動精算機やPASMO加盟の鉄道事業者の券売機やチャージ機で可能である。

※以下、特に区別する必要がない限り、2007年3月17日で販売を終了したSuicaイオカード及び東京モノレール・りんかいの各旧Suicaカードについては「旧Suicaカード」と記述する。

購入方法

Suicaカードは、Suicaエリア内の主要駅に設置されたみどりの窓口やカード発売機、多機能券売機、キオスク、NEWDAYSの他、一部の指定席券売機やもしもし券売機Kaeruくんでも購入できる。Suica定期券は、みどりの窓口、指定席券売機、もしもし券売機Kaeruくん、定期券発売機、多機能券売機で購入できる。

一般向けには「購入」「発売」と表現しているが、Suicaカードの所有権はカード発行各社に帰属しており、正確には「貸与」である。

基本的な規則

購入時には預り金500円が必要で、発売額(JR東日本とりんかいSuicaは2,000円・モノレールSuicaは1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円)のうち、預り金分を差し引いた分が運賃に充当できる額となる。預り金はカード返却時には無手数料で返却される。他に定期券部分の払い戻し可能額やSF部分の残額がある場合は払い戻し手数料として210円を差し引かれる(10円未満は10円単位に切り上げ)。なお、残額が210円未満の場合は預り金のみの返金となる<ref>参考</ref>。返却及び払い戻しは各発行会社で行う。不正乗車などの不正行為があった場合やSuicaを紛失した場合は、預り金は返却されない。

入金(チャージ)は、券売機自動精算機・定期券発売機(定期券購入時のみ可能)・カード発売機のほか、キオスクNEWDAYSや一部大手コンビニエンスストア(JR東日本エリア地区のファミリーマートミニストップローソン)を始めとするSuicaが利用できる一部店舗(→Suicaショッピングサービスを参照)、PASMOなど相互利用可能な他社局線の駅にある券売機や入金機などで可能である。最大20,000円まで入金でき、同じカードを繰り返し使用することができる。1回当たりの入金金額は1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円・10,000円(2007年3月17日までは1,000円・3,000円・5,000円・10,000円の4種類)がある。

みどりの窓口や東京モノレールの一部の駅を除く改札口の窓口、オレンジカード、旧磁気式イオカードでは入金できない。また、ビューカード以外のクレジットカードは定期券発売機(桃色)・一部の駅の多機能式の券売機(紺色)にて定期券購入時に同時に入金する場合に限り可能であり、また磁気定期券からSuica定期券への発行替え時も可能となっている。以前は西日本旅客鉄道(JR西日本)のICOCA地域内のみどりの窓口において一般クレジットカードでの入金が可能だったが、SMART ICOCAの一般クレジットカード取扱開始に伴い、2008年6月30日をもって取扱終了となった。

My Suica及びSuica定期券は氏名などの個人情報が登録されているため、取扱駅で本人確認書類を提示した上で紛失したカードのID番号を申告すると、定期券(有効な場合)と入金金額を保証して再発行される。再発行の際には手数料500円と預り金500円の合計1,000円が必要である。紛失したカードが発見された場合は、みどりの窓口に届け出た上で預り金の500円が返却される。一方、Suicaカード(無記名式)には紛失時の残高保証はない。

Suica利用可能区間からそれ以外の区間にまたがる定期券の場合はSuicaが発行されず、通常の磁気式となる。

本カードでは、出場するまで出場駅が確定しないため、基本的に振替輸送を受けることができないが、Suica定期券の有効期間内で券面表示区間内での乗車に限りそれを受けることができる。本カードで入場後、輸送混乱で出場せざるを得なくなった時は、駅係員の設定で有人改札又は自動改札機で入場処理を取り消さなければならない。また、通常時には入場券のような同一駅での入・出場はできない。入・出場駅が同じの場合、実際乗車経路を申告し、相当の運賃を支払わなければならない。

本カードは最後に利用された日から10年間利用がない場合、失効となる。

利用履歴の出力

利用履歴は、センターサーバに記録されている直近50件の利用履歴と、Suicaカードに記録されている直近20件の利用履歴と3件の詳細履歴がある。このうち、センターサーバに記録されている直近50件の利用履歴は、駅の自動券売機とカード発売機で印字が可能である。ただし、センターサーバがメンテナンスなどで停止(定例メンテナンス・毎日0:50 - 5:00)していると印字することができない。一度印字を行うとセンターサーバのデータに印字済みフラグが記録され、Suicaエリアでの再印字はできない。なお、一部の駅ではPASMOと同様に直近20件まで印字でき、再印字も可能である。また、Suicaカードに記録されている直近20件の利用履歴も駅の自動券売機とカード発売機で表示できるほか、PASMOエリアの機器では履歴がカードに残っている間は何度でも履歴印字が可能である。そのほかにも、FeliCa用リーダライタ(パソリなど)とソニーから提供されたり、または同梱・組み込み済みの専用ソフトを使用したりして読み出すこともできる。カード上の利用履歴を記憶する領域には相互認証不要でリードアクセス可能なサービスファイルがオーバーラップされており、暗号鍵なしで利用履歴の読み出しが可能であるが、ライトアクセスには相互認証が必要である。さらに、一部の有志により履歴表示用フリーソフトも開発・配布されている。

利用履歴には日付・入場駅・出場駅・残額・通番などが記録され、入・出場のほか、入金した時や電子マネーとして物品購入した時にも記録が追加される<ref>印字時の事業者名・駅名の表示については、首都圏ICカード相互利用サービスを参照のこと。</ref>。

Suicaには、更に3件の詳細な利用履歴が記録されており、改札通過時刻(時分まで)や金額が記録されている。これは定期券での通過情報も含まれていて、こちらも有志が作成した一部のフリーソフトを利用し読み出すことが可能である<ref>Template:Cite web</ref>。

鉄道での利用

[[ファイル:KuzuokaEkiKaisatsuguchi2005-5.jpg|thumb|160px|簡易Suica改札機
仙山線葛岡駅)]] [[ファイル:Platform of JR Hatchonawate Station.JPG|thumb|160px|南武線八丁畷駅の簡易Suica改札機
正面に見える黄色の機械は南武線への乗車用の簡易ICカード改札機。青色の機械は南武線からの下車用の簡易ICカード改札機。]]

改札口を通る際には、カード読み取り部にSuicaを軽くタッチする。乗車駅のタッチ時に初乗り運賃相当額がチャージ(入金)されているか、又は有効な定期券情報があるかを確認する。この時点でチャージ金額は引き去らない。降車駅のタッチ時に乗車された区間の運賃が全額精算される。徴収金額と残額は、その都度改札機のディスプレイに表示される。2007年3月17日までは、入場時に初乗り運賃が差し引かれ、降車時に乗車区間の運賃と初乗り運賃との差額が差し引かれるシステムを採用していたが、PASMOとの相互利用に伴い現行方法に改められた。

Suica定期券の場合は、定期区間外を利用する場合でも、Suica乗車券としての利用方法を準用する形で使用できる<ref>すなわち、定期区間外については、仮にSuica乗車券であれば支払うであろう運賃を、Suica定期券のSF残高から支払うことで、乗車できる。(東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱規則(以下「Suica規則」という。)29条2項)</ref>。そのため、定期区間外と区間内をまたがる際の精算も、出場駅の自動改札機にタッチすることで自動的に行われる<ref>Suica規則28条。ただし、定期区間の大回りなど特殊な場合は、自動改札機ではなく駅係員による手動処理となる。Suica規則23条4項5号</ref>。自動精算機におけるチャージ額を利用しての精算は、定期券情報・入場記録のないICカードに限り可能である(基本的には磁気式イオカードやオレンジカードと同様の扱いとなる)。

なお、事業者によっても取扱いが異なる場合があるので注意が必要である。

主に使用可能エリアの郊外にある小さな駅では自動改札機が設置されていないことが多いが、この場合は簡易Suica改札機(右写真)にタッチして入・出場する。タッチしないと次回から利用できなくなることがある。ただ、簡易Suica改札機が設置されている多くの駅では自動精算機が設置されていないため、チャージ金額(残高)が不足の場合は駅係員に申し出て精算する必要があるが、無人駅など一部の駅では改札外の自動券売機・簡易チャージ機(一部の駅のみ)や場合によっては駅近在のコンビニエンスストアファミリーマートミニストップローソン)で不足分をチャージし、改めて改札機にタッチすることで精算する。

私鉄とJRの共用駅で改札口を共用している一部の駅(厚木駅八丁畷駅など)からJR線に乗車(JR線から下車)する場合、最初の自動改札機と、乗り換え簡易Suica改札機の2回読ませる必要がある(下車時は逆の手順となる)。

普通乗車券なら途中下車できる101km以上の利用(東京や新潟などの大都市近郊区間内を除く)であっても、Suicaで入場した場合は、途中駅で下車した時点で運賃計算は打ち切りとなり、再度入場した駅から計算し直す形となる(Suica定期券等の定期券区間内を除く。区間によっては必ずしも割高になるとは限らない)。なお、首都圏エリアと新潟エリアは、Suica利用区間の在来線全域が大都市近郊区間に当たる。

Suicaエリア外へ出る時の制限

Suicaエリア内の駅から入場し、エリア外の駅にて出場(精算)する際は、駅員が利用履歴等を確認できるSuica用携帯表示器を使って入場記録を確認した上で現金で精算を行う。この場合、Suicaに出場記録を書き込めないため、出場証明書を発行してもらい、次回利用時にSuicaエリア内の駅窓口などで出場処理を行う必要がある。なお、Suicaエリア内でもシステムに対応していない一部の駅や改札口では利用できない場合がある。

また、Suicaエリア内の駅から入場し、他社線に磁気きっぷで乗り換える際には、連絡用自動改札機へ先に磁気きっぷを投入し、その後Suicaをタッチすることで連絡用自動改札機を利用できる(一部改札機を除く)。

入場駅・出場駅の両方がSuicaが使える駅であっても、エリアをまたいだ利用はできない(後述)。また、同じエリア内であっても、利用区間外を経由する経路での運賃計算は原則行われないが、例外もある。例えば、同じ仙台エリアの常磐線原ノ町駅磐越東線三春駅間を区間外となるいわき駅経由で利用する場合(こちらの方が運賃は安い)でも、利用区間内のみの経路(この場合は岩沼駅郡山駅経由)で運賃が計算される。一方、同じ仙台エリアでも、石巻線小牛田駅石巻駅間を通過する場合に限り、この経路を使っての運賃計算ができるという特例もある<ref>東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱基準規程(第27条第1項及び第2項)</ref>。

なお、降車駅が利用したICカードと相互利用を行っているカードの利用圏にある有人駅であれば、出場処理と精算をその場で受けられる場合が多い。

新幹線に乗り換える場合の運賃自動精算

JR東日本の在来線の駅に入場して、又は連絡他社線区間<ref>JR以外の私鉄・地下鉄の路線区間のうち、JRの在来線に乗継駅(連絡駅)で連絡改札で乗り継ぐことができる区間</ref>の駅に入場し連絡改札機で在来線に連絡して、東北/上越/長野/山形/秋田/東海道新幹線に乗り換える場合に、運賃自動精算を行う仕組みが、2008年3月に導入された。ただし、制限事項や注意事項がある。

JR東日本の在来線区間の運賃のみ精算するにはSuicaと相互利用している全てのカードが、他社線区間を含む運賃精算にはSuica、PASMOが使用可能(複数枚併用は不可)である。以下、Suicaで代表させる。

原則
Suicaで入場し、乗換駅にある新幹線乗換改札機で、新幹線で使用する乗車券を投入、次にSuicaをタッチすると、運賃が自動精算される。
新幹線で使用する乗車券がゾーン(「東京都区内」/「東京山手線内」/「横浜市内」/「仙台市内」)発である場合
a.ゾーン外の在来線駅(例:千葉駅)に「Suicaカード」/「Suica定期券」(※)で入場して、ゾーン内の新幹線乗換駅(例:東京駅)に至る→新幹線乗換改札機で自動精算。
b.ゾーン内の在来線駅(例:渋谷駅)に「Suicaカード」/「Suica定期券」(※)で入場して、ゾーン内の新幹線乗換駅(例:品川駅)に至る→新幹線乗換改札機で在来線駅の入場情報が自動取り消しされるため、乗換改札機はaの例と同じくそのまま通過できる。(この例の場合のSuicaの履歴は、「入 渋谷  発消 品川」となり、Suicaから残高は差し引かれない)

グリーン車Suicaシステム

[[ファイル:Ueno Station 021.JPG|thumb|200px|ホーム上に設置
されたSuica / PASMO専用グリーン券販売機
上野駅)]] thumb|200px|グリーン車の車内座席上部に設置されたリーダライタ。左側(窓側)席は着席後Suicaをタッチしたので緑ランプが点灯中。右側席(通路側)は空席なので赤ランプが点灯中。

多くの情報を非接触で通信可能なFeliCaの利点を活用し、JR東日本では首都圏の普通列車グリーン車で本カードを利用したグリーン車システムを導入している。

座席上部に設置されたリーダライタに、あらかじめグリーン券情報が書き込まれたSuicaを乗客自らタッチさせる。このときランプが赤色→緑色に変化し、車内改札が省略される。なお、普通列車のグリーン車は自由席で、同一列車内で座席を移動してもその都度座席上部のリーダライタにタッチすればよい。ただし、改札を出ずに後続の列車に乗り換える場合は、最後に着席した(タッチした)座席のリーダライタに、降りる直前に再度タッチしてランプを緑色から赤色にしておく必要がある。なお、(乗り換えではなく)降車する時にはリーダライタにタッチする必要はなく、購入区間を過ぎるか別の座席のリーダライタにタッチされた時点で自動更新(ランプが緑色→赤色)される。

自動改札機での利用とは異なり、あらかじめ駅の自動券売機、又はモバイルSuicaでのオンライン決済で、「Suicaグリーン券」と呼ばれるグリーン券情報を書き込むことが必要である。紙での発券はない。したがって、直接SFとしてチャージされたSuicaでグリーン車にあるリーダライタにタッチしても利用できない。Suicaグリーン定期券は、購入した時点でグリーン券情報が搭載されているので、利用の都度グリーン券情報を書き込む必要がない。改札内はSuicaグリーン券のみ購入可能である。販売機が故障している場合、販売機横に係員が立っている場合があり、「券売機故障のため事前料金でグリーン券を発券する」旨の依頼書が渡される場合がある。これをグリーン車の車掌に渡すと現金ではあるが、車内で事前料金でグリーン券を購入できる。

現在では、湘南新宿ライン宇都宮線東北本線)・高崎線上越線両毛線直通列車を含む)、東海道線(熱海以西を除く)・伊東線横須賀線総武快速線総武本線成田線内房線外房線直通列車を含む)、常磐線普通列車グリーン車で導入されている。ただし、Suica利用可能区間外の熱海 - 沼津間は未導入のため、磁気グリーン券のみの対応となる。

なお、このサービスはPASMOTOICAKitacaでも利用できるが、ICOCASUGOCAnimocaはやかけんでは利用できないので注意が必要である。

利用可能区間

Suica事業者の区間

相互利用が認められている他事業者(他カード)の区間

いずれも乗車から下車まで同一エリア内で移動する場合に限り使用でき、同一エリア内の他事業者区間との間ではまたがった使用が可能である。東京臨海高速鉄道及びPASMOエリアとJR東日本の首都圏エリア、仙台空港鉄道とJR東日本の仙台エリア、SUGOCAエリアである筑肥線姪浜 - 西唐津間とはやかけんエリアはそれぞれまたがって使用できる。なお、エリア外からエリア内に行く場合は下車駅の有人窓口で乗車駅を申告(乗車駅証明書、ワンマン列車からの整理券を提出する場合も含む)の上で残額を利用して精算することも可能である。優等列車に乗車するなどして途中で検札があった場合には、Suicaをしっかり提示して着駅精算の旨を申し出る必要がある。

相互利用

Template:現在進行 thumb|right|300px|相互利用関係(クリックで拡大) [[ファイル:PASMO Automatic Ticket Gate.jpg|thumb|200px|PASMO・Suica専用自動改札機(小田急江ノ島線藤沢駅)]] Suicaは、以下のカード・事業者との間で相互利用が可能になっている。すなわち、下記区域で本カードを、Suica利用可能区間で下記のカードを相互に利用することが可能である。ただし、区域や取扱いに制限のある場合がある。

PASMO(加盟各社局)
株式会社パスモ加盟各社局(関東地方私鉄地下鉄公営交通)が発行する非接触型ICカード乗車券PASMOは、2007年3月18日の導入時から相互利用が開始されている。詳細は首都圏ICカード相互利用サービスを参照のこと。
2008年3月29日より、乗車用としては利用できなかった仙台・新潟のSuicaエリアでもPASMOが利用可能になった<ref>PASMO協議会・株式会社パスモ「2008年3月よりPASMOの利用エリア・サービスを拡大します。」</ref>。これにより、PASMOはSuicaエリア内では全機能を利用できることになった。
Kitaca(JR北海道)
北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌圏で導入しているICカード乗車券Kitacaとは、2009年3月14日から電子マネー機能を含む相互利用が開始された。
TOICA(JR東海)
2008年3月29日から、東海旅客鉄道(JR東海)のTOICAとの相互利用が開始され、名古屋・静岡エリアでの利用が可能になった。また2010年3月13日から、電子マネーの相互利用も可能となった<ref>Template:Cite web</ref>。なお、当分の間TOICAとSuica・ICOCAの各エリアを跨る利用はこれまで通り対応しない(後述のモバイルSuicaによる新幹線特急券のチケットレスサービスによる首都圏⇔東海道・山陽新幹線の利用を除く)。
ICOCA(JR西日本)
西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪近郊区間内(一部区間を除く)で導入しているICカードICOCAとは2004年8月1日に相互利用が開始された。なお、同カードは2007年9月1日から岡山・広島エリアでも利用が開始されている。また2008年3月18日から電子マネーの相互利用が開始された。
SUGOCA(JR九州)、nimoca(西鉄)、はやかけん(福岡市交通局)
九州旅客鉄道(JR九州)のSUGOCA西日本鉄道(西鉄)のnimoca福岡市交通局はやかけんの各非接触型ICカード乗車券との相互利用を目指す「九州IC乗車券・電子マネー相互利用に関する協議会」で、相互利用について同意<ref>http://www.jreast.co.jp/press/2007_2/20080205.pdf</ref>したことで、2010年3月13日より、4者間の相互利用を開始した<ref>http://www.jreast.co.jp/press/2009/20091220.pdf</ref>。

今後

下記のカード・事業者とは、今後の相互利用が予定・検討されている。

PiTaPa(加盟各社局)
スルッとKANSAIの加盟各社局(近畿地方私鉄地下鉄公営交通)が導入を進めているPiTaPaとは2005年度以降の相互利用を目指すと発表していたが<ref>「『Suica』・『ICOCA』・『PiTaPa』の相互利用を進めます」、 東日本旅客鉄道・東京モノレール・東京臨海高速鉄道・西日本旅客鉄道・スルッとKANSAI協議会、 2004年4月27日</ref>、2010年3月時点でも具体的な開始時期は未発表である。
manaca
名古屋市交通局及び名古屋鉄道が2010年度に開始予定のIC乗車券及び電子マネーのサービスとの相互利用を、TOICAとともに2012年度の実現を目標に検討中<ref name="jreast20090612">IC乗車券の相互利用サービスの検討を開始しました</ref>。

対応表

2010年3月13日現在の相互利用について表に記す。

凡例
◯:交通利用時・電子マネー機能ともに利用可能
△:交通利用時のみ利用可能
✗・◆:利用不可能(◆は利用開始予定あり)
地域→ 北海道 関東甲信越
・東北
東海 近畿・中国 九州
利用先→
↓所持カード
Kitaca Suica PASMO TOICA ICOCA PiTaPa PASPY SUGOCA nimoca はやか
けん
Kitaca (4)(5) (5)
Suica (1)
PASMO (2)
TOICA Template:Nowrap (5)
ICOCA (2)(3)(4)(5) (5)
PiTaPa (6)
PASPY
SUGOCA (3)(4)(5)(7) (5)
nimoca (3)(4)(5)(7) (5)
はやかけん (3)(4)(5)(7) (5)
(1) PiTaPa加盟各社局線⇔JR西日本線連絡改札口では利用不可
(2) 仙台空港線では、当初は有人窓口での扱いとなっていた(2009年3月13日まで)。
(3) Suicaグリーン券は購入不可
(4) PASMO加盟各社局線⇔JR東日本線連絡改札口では利用不可のほか、PASMO加盟各社局管理の一部JR改札口で未対応の駅あり。
(5) 綾瀬駅-北千住駅間のみ◯(JR常磐緩行線としての扱い→北千住・綾瀬間の取り扱いを参照)。
(6) ICOCAエリア利用時には事前にチャージが必要
(7) 鉄道博物館における入退館システムでの利用不可(館内での飲食や物品購入用の電子マネーとしての利用は可能)。

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バスでの利用

Suicaでの路線バスでの利用については、(PASMOと異なり)電子マネーに準じた扱いになる。したがって、電子マネー非対応の旧Suicaカードは使用できない。詳細は以下の「電子マネーとしての利用」の項を参照。

電子マネーとしての利用

電子マネーとしてはビットワレットEdyが先行していた。混雑した駅構内では物販の支払いに電子マネーを活用することで釣り銭のやり取りが省けてスピーディな買い物が可能となり、より利便性が高い。この可能性に着目したJR東日本では本カードを電子マネーとして活用することとし、2003年11月よりVIEW Suica会員限定でSuica電子マネーモニターを行っていた。それが好評だったため、翌2004年3月22日より正式にSuicaショッピングサービスとしてスタートしている。 Template:Main

路線バスでの利用

Suicaに加盟している事業者の中では、ジェイアールバス関東のうち現時点では水戸支店水戸駅北口 - 赤塚駅間、及び土浦支店土浦駅 - イオンショッピングセンターつくばセンター - イオンショッピングセンター間を運行するバス路線のみ使用可能である。なお、IC定期券は発行しておらず、PASMO加盟事業者が展開している「バス利用特典サービス」も行っていないが、ICカード利用時のみ運賃を2割引き、水戸駅北口・赤塚駅北口 - 常磐大学前間は4割引するサービスを実施している。イオンショッピングセンター線でもICカード利用割引が行われている。

これ以外は2009年現在、相互利用先のPASMO加盟事業者の路線バスに限られるが、バスIC定期券を発行しているPASMO事業者(川崎市交通局東京都交通局都営バス)など)の定期券をSuicaカード(無記名カード・旧Suicaカードを除く)に追加することも可能である。

この場合の利用方法などは、PASMOに準じる。高速バスでは基本的に利用できない。当然であるが、路線バス以外のバス(一部を除くコミュニティバス貸切バス、有料のスクールバス送迎バスなど)とPASMO未導入の路線バスでも利用できない。詳細は、PASMOの項目を参照されたい。

なお、前述の通り電子マネー非対応のSuicaでは上記も含めて一切バスで利用することができない。

機能の拡充

クレジットカード機能の付加(他社との提携)

本カードの機能を搭載したクレジット機能付きのカードには、VIEWカードの機能にSuica定期券の機能を追加した標準のVIEW Suicaを筆頭に、駅ビル・旅行商品・航空会社などのポイント・会員管理機能とSuicaイオカードの機能を統合したダブルフェイスカード、銀行キャッシュカードとビューカード機能、Suicaイオカードを一体化したジョイントカードがある。

VIEW Suicaカードでは500円の預かり金(デポジット)は不要である。チャージ(入金)は現金のほか、クレジットカード機能を用いて現金を使わずにチャージすることも可能で、2006年10月1日からは自動改札機を通過する時に自動入金される「オートチャージ」サービスも開始されている。2009年7月27日からはインターネットに接続されたパソコンからPaSoRiを用いてチャージできる「Suicaインターネットサービス」を開始した。 Template:Main

Suica付学生証

明治大学では、学生証の機能を付帯した本カードを導入している。また、山野美容専門学校でも本カードの導入を検討している。

社員証Suica

2005年11月7日から社員証の機能を付帯した本カードの導入を決定し、三菱電機が本社を移転するのに併せて発行を開始した。これは顔写真も印刷されている。また、同社が新しく入居している東京ビルディングの入館証としても使用できる様になっている。なお、以前からJR東日本(本社)の入館証として利用されていた。

社員証の役割とは別に、キオスクNEWDAYSなどではタイムカードとして勤怠管理が行われている。タイムレコーダはアマノのAGX200が採用されている。

ゆうちょICキャッシュカードSuica

ゆうちょ銀行のキャッシュカードにSuica機能のついたカードを2009年4月20日より取扱を開始することになった<ref>詳細</ref>。記名カードのみの取り扱いで、定期券情報は搭載できない。発行できるのはSuicaエリア内のゆうちょ銀行の店舗もしくは郵便局の貯金窓口に限られる。

デポジット不要でクレジット機能のないカード型Suicaとしては初の採用例となる。発行手数料は新規(磁気カードからの変更も含む)の場合は無料だが、既に同行のICキャッシュカードを発行している場合は再発行扱いとなり1,000円掛かる。

なお、同行ではICキャッシュカードとしてEdy搭載カードも発行していたが、これについては2010年2月26日受付分をもって終了した<ref>ゆうちょ銀行 電子マネー搭載キャッシュカード</ref>。

SuiPo

ポスターに付属するリーダに本カード(モバイルSuicaを含む)をタッチすると、事前に登録した携帯電話メールアドレスあてに、キャンペーン情報などのメールの配信や抽選などができるポスター・本カード・携帯電話の3つを組み合わせた広告システムである。

2006年7月31日から新宿駅松下電器(現・パナソニック)のキャンペーンより展開が開始された。翌2007年4月2日からは池袋駅上野駅東京駅新橋駅渋谷駅の5駅を加えた計6駅に設置箇所が拡大されている。

モバイルSuica対応の新幹線特急券のチケットレスサービス(JR東日本・JR東海)

モバイルSuica会員のみのサービスとして、アプリから所定の操作を行うことで、乗車時に携帯電話を、東北・山形・秋田・上越・長野の各新幹線の自動改札機にタッチするだけの、チケットレスで利用することが可能である。

ほかに、JR東海の「エクスプレス予約」への入会・登録を行えば、東海道・山陽新幹線のネット予約・チケットレスサービス(EX-ICサービス)が利用できる。この場合は、モバイルSuicaをVIEWカード〈TypeII及び法人カードを除く〉で登録・決済しており、エクスプレス予約の決済もVIEWカードで利用する、という条件の会員が、事前にモバイルSuicaで操作し「ビュー・エクスプレス特約」へ登録するか、JR東海エクスプレスカードに入会し、モバイルSuicaに追加登録することが必要である。いずれの場合も、モバイルSuicaの年会費とは別に、ビュー・エクスプレス特約(VIEWカードでの決済)、又はエクスプレスカードの年会費が別途徴収される(いずれも税込1,050円)。なおJR西日本の「J-WESTカードエクスプレス」では、モバイルSuicaへの登録・利用はできないので注意が必要である。

なお、JR東日本地区の新幹線と、東海道・山陽新幹線(EX-ICサービス)では、予約・乗車時に行うモバイルSuicaの操作が異なるので、注意が必要である。Template:Main

キーレスロッカー(Suica対応ロッカー)

thumb|200px|キーレスロッカー 首都圏主要駅を中心に、現金のほか、Suica(PASMO・ICOCA・Kitaca)にも対応したキーレスロッカーの設置が進んでいる。操作はタッチパネルで行い、レシートも発行される。

鉄道博物館における入・退館システム

埼玉県さいたま市大宮区にある鉄道博物館では、Suica(PASMO・Kitaca・ICOCA)を利用した入・退館システムを導入している。Suicaショッピングサービスのシステムを利用して、入館時に入館券情報を購入し、Suicaに記録することでそのまま入館券となり、改札機にタッチし入館する。また、館内のレストラン・ミュージアムショップ・自動販売機でもSuica(および電子マネーで相互利用可能な全カード)が利用できる。

なお、同館は入場や体験乗車の予約ではICカード制となっているため、Suica(PASMO・Kitaca・ICOCA)を所持していない入館者には入館券の代わりに、電子マネー非対応の貸出用入館ICカードを貸与する。

地域ポイントカード

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ジェフ千葉シーズンチケット

2009年シーズンからJR東日本が株式を保有するジェフユナイテッド市原・千葉シーズンチケットとして使用が開始される<ref>ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルホームページ 2009年シーズンシーズンチケット情報(2008年12月6日閲覧)</ref><ref>同ページプレスリリース</ref>。データの入った専用のSuicaを入場券として使用する。このSuicaはカードフェイス自体がオリジナルのものを使用する。席種と指定席情報に対しては別にこれらが記載されたカードが配布される。2009年よりジェフ千葉のユニフォームの背中部分スポンサーがJR東日本になり、Suicaの文字が記されている。

Suica インターネットサービス

2009年7月27日にサービス開始。インターネットを使って、ビューSuicaカードを使ったチャージやSuica決済を利用した買い物ができるサービス。Suicaショッピングサービスマークの下に点がふたつ付いたSuicaまたはビューSuicaカードなどが利用(登録)可能であるが、JR東日本のSuicaインターネットサービスに関する情報によればモバイルSuica、モノレールSuica、りんかいSuicaなどは登録できないので注意が必要である。

歴史

2001年以前

  • 1994年平成6年) - 第1次試験(8駅・9改札口)。マイクロ波帯(2.4GHz)、バッテリ内蔵
  • 1995年(平成7年) - 第2次試験(13駅・14改札口)。超短波帯(32MHz)、バッテリ内蔵
  • 1997年(平成9年) - 第3次試験(12駅・15改札口)。短波帯(13.56MHz)、バッテリレス
  • 1999年(平成11年)
    • 5月14日 - ICカード出改札システムの2001年1月導入を発表
    • 10月5日 - ICカード出改札システムの名称を「Suica」に決定
  • 2000年(平成12年)2月25日 - 導入時期の半年-1年程度延期を発表

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

  • 2月 - Suica専用改札が新宿駅に正式導入される。Suica専用改札は磁気券Suica併用改札に比べ磁気券処理に掛かる維持費を削減できる反面、視覚障害者に不便を強いることとなってしまった。
  • 11月1日 - NHKプロジェクトX〜挑戦者たち〜」で、Suicaの開発秘話が紹介された。
  • 11月7日 - 三菱電機がSuicaと社員証が一体化した「社員証Suica」の利用を開始

2006年

2007年

  • 3月17日 SuicaイオカードをSuicaカード(無記名式)とmySuica(記名式)の発売変更に伴いSuicaイオカードの発売終了
  • 3月18日 - PASMOのサービス開始に併せて首都圏ICカード相互利用サービスを開始(PASMO導入事業者については該当項を参照のこと)。埼玉新都市交通(ニューシャトル)・仙台空港鉄道ジェイアールバス関東でもサービス開始。My Suica(大人用・小児用)導入。SuicaイオカードをSuicaカード(無記名式)に名称変更。常磐線(日立以北を除く)にグリーン車Suicaシステムを導入。再発行手数料を1,000円から500円に値下げ。入場時の初乗り運賃相当額減算中止。Suica・PASMO相互利用記念Suicaカードを限定100,000枚をsuicaエリアの74駅で発売
  • 10月12日 - 日本信号製の自動改札機が、駅からの遠隔操作により電源が入らないというトラブルが発生したことにより、JR東日本は混乱を避けるため同社製以外のものも含め首都圏の自動改札の運用を午前6時ごろから停止した。この影響は、PASMO導入事業者においても発生した。午前7時50分ごろから、個別の自動改札機の電源を入れることで復旧が可能なことが明らかになり、午前10時ごろまですべて復旧した。約260万人の利用者に影響が及んだが、列車の運行自体は正常に行われた
  • 10月16日 - ビル入退館管理システムにおけるICOCAとの相互利用開始

2008年

  • 3月15日 - 東京近郊区間・新潟近郊区間の拡大に合わせてエリアを拡大。日光線宇都宮-日光駅間・常磐線日立駅-高萩駅間・信越本線東三条駅-長岡駅間・弥彦線東三条駅-吉田駅 (新潟県)-弥彦駅間・磐越西線新津駅-五泉駅間・羽越本線新津駅-新発田駅間
  • 3月18日 - ICOCA電子マネーサービスとの相互利用開始
  • 3月29日 - 東海旅客鉄道TOICAとの相互利用を開始。 Suica・TOICA・ICOCA相互利用記念Suicaカード50,000枚をSuicaエリアの64駅で発売
  • 11月4日 - 明治大学がSuicaと一体化した学生証の配布を開始

2009年

2010年

Suicaショッピングサービスの歴史およびVIEW Suicaカードの歴史も併せて参照のこと。

今後の予定・計画

Template:予定

  • 2012年 - 名古屋市交通局名古屋鉄道manacaとの相互利用を開始予定<ref name="jreast20090612" />。
  • 時期未定 - JR東日本の全路線でSuicaを使えるようにし、そのために必要な磁気券のIC化<ref>詳細</ref>、Suicaの全国展開を目指す。

脚注

Template:脚注ヘルプ Template:Reflist

参考文献

仙台付近のSuica取扱区間の特例 →日本鉄道図書株式会社 旅客資料集JR東日本編(追録16号)第2分冊 pp.349

関連項目

外部リンク

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発行会社公式サイト
Suica(JR東日本)
モノレールSuica(東京モノレール)
Suica(東京臨海高速鉄道)
その他
SFCard Viewer(ソニー公式の履歴確認ソフト)
IC SFCard Fan(IC乗車カードの履歴エリアを参照するフリーソフト)
非接触ICカードによる乗車券システム (鉄道総研)

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