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{{漫画}} 『'''MMR マガジンミステリー調査班'''』(エムエムアール マガジンミステリーちょうさはん)は、[[石垣ゆうき]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。『[[週刊少年マガジン]]』([[講談社]])に不定期連載(連載期間[[1990年]]-[[1999年]])された。単行本も同社(少年マガジンKC)より発行。全13巻。 1999年には、それまで刊行された単行本(1巻~11巻)を再編集した総集編「光の書」「暗黒の書」が、『週刊少年マガジン』増刊として発行された。また、全13巻の再編集版として[[コンビニコミック]]「[[講談社プラチナコミックス]]」のレーベルで全6巻発行された。現在はコミックパークの[[オンデマンド印刷|オンデマンド出版]]で全13巻が刊行されている。 {{ネタバレ}} == 概要 == 『週刊少年マガジン』編集部員で編成されたMMRこと「マガジンミステリー調査班(MAGAZINE MYSTERY REPORTAGE/マガジン・ミステリー・ルポルタージュ)」が物語の主役。メンバーはキバヤシ(リーダー)・ナワヤ・タナカ・イケダ・トマルの5人。この5人は実在の編集者がモデルであり、いずれも今なお各所で活躍している。他に自称海外隊員としてチャーリーという人物も登場。 当初はMMRのメンバーが様々な[[超常現象]]を科学的に解明していくという主旨であったが、単行本の2巻以降は[[ノストラダムス]]が残した[[ミシェル・ノストラダムス師の予言集|予言詩]]を物語の軸に据えることで、謎の組織や政府の陰謀が登場し始め、後年のテレビドラマ『[[Xファイル]]』にも似たSFミステリーとなっていった。 漫画の冒頭には「この物語は事実をもとにしたフィクションです」という但し書きが添えられている(2003年の『MMR』では単に「この物語はフィクションです」となった)。単行本の初めのページにも同文が添えられていたが、5巻以降は「この物語は事実をもとにしたフィクションです。内容に関する問い合わせは、電話では一切受け付けておりません。ご了承下さい」という但し書きに変更されている。 1996年4月から同年10月にかけて『[[MMR未確認飛行物体]]』という題名で[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系の[[木曜の怪談]]枠内で[[テレビドラマ]]化された。ドラマは、ファッション雑誌から“スーパーマガジン”の企画「MMR」の担当へ異動した編集者、踝透(くるぶし とおる、演:[[中山秀征]])が主人公の完全オリジナル版として制作された。 1999年に『MMR』はいったん終了したが、作者が[[城不二也]]に替わり同誌2003年32号、33号で「MMR The Apocalypse 第一話 新たなる黙示録」が再開となった。しかし、リーダーがミウラに変わるなど、メンバーは一新された。 2003年には、『[[コミックボンボン]]』誌上で「[[科学特捜BBR]]」という、少年版MMRのような作品が連載された。 2008年に、同誌21・22合併号、23号にて『週刊少年マガジン』創刊50周年記念として前後編で復活掲載。作画は従来の石垣ゆうき。メンバーはまたも一新されており、初の女性隊員・スエザキが登場している。キバヤシ達については回想のようなシーンがあるものの城不二也版の新MMRについては触れられていない。 アニメ版『[[GTO (漫画)|GTO]]』の27話目、28話目にMMRが登場し、日本各地の地方局CMに出ていた野村朋子を調べていた。 == 主な登場人物 == === 石垣ゆうき版 オリジナルMMR === ==== MMRメンバーとその関係者 ==== ; キバヤシ(隊長) : 196X年[[7月22日]]生まれ。身長182cm、体重は77kg、血液型O型。視力右0.2、左0.1。[[知能指数|IQ]]は170の超天才で、[[日本語]]・[[英語]]・[[フランス語]]の3ヶ国語を扱える。[[超常現象]]・[[ノストラダムス]]解釈に精通している。 : 信条は、「即断は禁物」。自分が納得行くまで調査し、MMR内でも最も真面目に描かれる。当初は超能力に否定的な姿勢も見せていたが、後にナワヤに簡単な実験で説得され、[[鍼]]治療のこともあり再評価するようになった。どんな謎も調べて結論を下してしまうが、詳細が分からない場合も多い。使用携帯電話は[[ソフトバンクモバイル|J-PHONE(後のボーダフォン→現ソフトバンクモバイル)]]。 : モデルは当時週刊少年マガジンの編集者であった[[亜樹直|樹林伸]](1巻「[[超能力]]は実在した!」にて本人とおぼしき人物の写真も掲載されている)。 : アニメ版『GTO』での声優は[[平田広明]]。 ; ナワヤ : キバヤシを補佐する副リーダー格。キバヤシが出張中に臨時的にリーダーに任命されている。キバヤシの発言に反論のできる数少ない人物。女好きでスケベな性格。 : MMR唯一のお笑い担当として様々なゲストやエキストラに弄ばれていたが、そんなコメディリリーフである所の彼も、[[後催眠]]で[[暗殺]]されかけたり、[[赤痢]]の疑いで入院したりとそれに劣らず散々な目に遭っている。また2003年の新MMRでは唯一旧メンバーとして登場した。大学では[[航空学]]を専攻。 : アニメ版『GTO』での声優は[[千葉一伸]]。 ; タナカ : MMR結成当初からいた隊員。かなりキバヤシに影響されており、自称「予言博士」。ノストラダムスの大予言以外にも「[[ヨハネの黙示録]]」にも詳しい。 : 筑波大学において[[考古学]]を専攻。[[トルコ]]の遺跡[[カマン・カレホユック]]の調査にも参加。実は予言詩や外国語文の翻訳はほとんど彼の手によるものでキバヤシ自身が読み上げる場面はめったにない。 ; イケダ : 3巻から登場した面長の男。フルネームは池田雅行。 : [[英語]]が堪能で海外在籍が長く、国際事情に詳しいことから海外調査では重宝されていた。謎の研究所付近で胴の長い猫を目撃している。当時まだ一般にはなじみの薄かったインターネットに精通していたり、当時日本では放送されておらず、名前も知られていなかった[[Xファイル|The X-Files]](X-ファイル)を海外から手に入れ参考としていたりとその方面でも大きな戦力となっていた(テープを見たナワヤはアメリカ製AVと思っていた)。 : また謎の組織による化学兵器攻撃を受けたという未確認情報もあるが、真偽は闇の中である。漫画家[[柴田亜美]]はブログで、今の講談社の担当編集者はイケダ隊員その人であると記載している[http://tyatubo.blog18.fc2.com/blog-entry-360.html]。また、柴田亜美の漫画の中にも「MMR イケダ隊員」[http://bombom.kodansha.co.jp/?module=Special]として登場した。 : 学生時代に『[[マイコンBASICマガジン]]』のライターをしていた[http://www.noise-games.com/essay/essay_09.html](当初は本名、のちに'''響あきら'''というペンネームで活動)。 ; トマル : 6巻から補助要員として登場。回を重ねる毎に出番は増えたが、初登場した回は後述の理由で単行本に収録されていないため、単行本で読むといつの間にかいたことになっている。弱点は太もも。[[東京大学]]卒。 ; イガラシ(五十嵐)編集長 : 『週刊少年マガジン』編集長。MMRの名付け親。取材費等の金銭面からMMRを陰から支えた人物。 : MMRに関しては口出しはせず、自由放任の方針であったが、ナワヤが事故で重傷を受け脅迫電話がきた時は危険性を考慮してMMRの取材を断念させた。後に局長に昇進した。モデルは『週刊少年マガジン』編集長の五十嵐隆夫。 ==== 上記以外 ==== ; チャーリー(チャーリィ)・ライアン : イケダの友人。アメリカ政府関連の挿話に於いて時折登場。何度かMMRに協力し、MMR海外隊員を名乗るようになる。 ; コイブチ : 第1話のみに登場した週刊少年マガジンの編集者。ナワヤに似た性格。 : 超常現象否定派で、劇中神隠しに遭うも本人は気付かず、帰還後にキバヤシ達にかつがれたと思い込み激昂(げっこう)していた。[[未確認飛行物体|UFO]]にさらわれて右胸に怪しげな傷を刻まれてしまった後の消息は不明。 ; カジワラ : キバヤシの先輩に当たる天文学者の助手。第1話で登場。最初は[[未確認飛行物体|UFO]]や[[地球外生命体]]に懐疑的だったが、キバヤシと共にコイブチの事件に遭遇し愕然(がくぜん)となる。 : MMR隊員ではないが物語を語る上で欠かせない協力者の一人。 ; キタヤマ : T大学考古学教授。「UFOミステリー・サークルの謎を追え!」の前後編に登場。遺跡や超常現象等も研究している。[[ミステリーサークル]]調査のためにキバヤシ達に同行する。 : [[第5の力]]、[[レイポイント]]、[[キャトルミューティレーション]]等をキバヤシ達に教える。 : 彼もMMR隊員ではないが物語を語る上で欠かせない協力者の一人。 ; R(アール) : 謎の[[日系人]]の美女。左目の下にほくろがある。パソコンの赤・青・黄の三色の人工生命体に端を発する「超感覚兵士」を超えた『聖なる戦士(HolySoildier)製造計画』がアメリカで進行しつつあることをMMRメンバーに伝えた。 : イニシャルしか明らかになっておらず、その素性・本名も不明。第8巻に登場。 ; Resident of Sun(レジデント・オブ・サン) : 通称「'''[[太陽]]の住人'''」。ボイスチェンジャーの電話の声や手紙のみで接触する謎の人物。 : 「神の言葉」を巡る人格改造計画や[[始皇帝]]の隷属遺伝子の計画で大規模な国家の陰謀に加担していることが明らかになった。Y2K([[2000年問題]])で初登場し、[[イースター島]]の[[モアイ]]の物語でもメッセージを伝えた。 ; セーラー服の少女 : [[ピラミッド#「日本にもピラミッドがある」説|日本のピラミッド]]と呼ばれる[[東北]]の[[黒又山]]に現れた謎の少女。 : 「凶風(きょうふう)が、吹いている。」の言葉でキバヤシに「fの法則」のゆらぎと形態共鳴の恐怖を気付かせた。[[クジラ]]の大量死の現場にも出現。第11巻にて登場。 ; マシュラ : [[パソコン通信]]の[[ハンドルネーム]]のみの謎の人物で、『カタストロフィー・フォーラム』で人類の危機を警告した。その内容は、科学者の失踪事件からつながるスリーパー・キラー計画とネット回線を利用した[[マイクロ波]]の悪用を示唆するものだった。第7巻にて登場。 ; ジャック・ヨネムラ : アメリカの研究所で[[ウイルス]]を研究するウイルスハンターの男。ウイルスの脅威を調査し、[[プリオン]]を調べるキバヤシ達MMRに接触する。愛用のペットは、[[カメレオン]]。 : [[ウイルス進化論]]やそれ以上の可能性を求め、ウイルスに熱狂的に取り憑かれた様子でウイルスは人類にさらなる進化をもたらすと語る。[[アメリカ合衆国]]で行われる人間を[[地球外生命体]]グレイに似せる「ウイルス人工進化計画」に関わっており、幼児を人工的に進化させた「ネオテニー」を手本とし、どんな[[病原体]]にも耐性を持つ『ネオ・ヒューマノイド』を生み出そうとする集団の一員。第8巻にて登場。 ; ミシェル・ド・ノートルダム([[ノストラダムス]]) : 予言書「[[諸世紀]]」で有名なフランスの予言者。ここで描かれる人物像は[[五島勉]]による一連の著作の内容に近い。 : 過去の人物なので直接の登場はないが、劇中に大予言の話が何度も出てくることも含め、キバヤシによると人類に危機を警告する「時空を超えて立ちはだかる」偉大な存在として描かれている。扉絵の表紙にたびたび登場し、巻末のおまけ漫画にも登場。 ==== 実在する登場人物 ==== * [[清田益章]] - 自称超能力者(超能力は実在した!) * [[宜保愛子]] - 自称霊能力者(人類は滅亡する!?) * [[前田和慧]] - 自称霊能力者(心霊現象が警告する悪夢とは!?) * [[高橋徹 (マヤ暦研究家)|高橋徹]] - [[マヤ文明]]研究家(1999戦慄の占星術第予言とは!?) * [[松村潔]] - [[占星術]]研究家(1999戦慄の占星術第予言とは!?) * [[高橋良典]] - 日本探検協会会長(地底王国からの破滅の囁きとは!?) * [[鏡リュウジ]] - 占星学研究家(1994神聖大予言 地球は既に死滅している!?) === 城不二也版 新生MMR === ; ミウラ(隊長) ; タキガワ ; パク : チャーリーのような国外隊員(?)を除けば、MMR初の外国人(韓国人)の国内隊員である。 === 石垣ゆうき版 新生MMR === ; ヨネムラ(隊長) : 前述のジャック・ヨネムラとの関係は不明。 ; スズキ ; タキガワ : 城版MMRのタキガワとは同姓の別人(?)。 ; スエザキ : MMR初の女性隊員である。 == 今までの予言 == ※大半がキバヤシの持論である。 ; 単行本1巻 * [[バーコード]]には[[獣の数字|666の数字]]が埋め込まれている。 * [[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[ソビエト連邦|ソ連]]、日本は[[超能力]]者を軍事目的に養成している。 ; 単行本2巻 * 1981年1月21日、日本に救世主が生まれている。 * 宇宙人[[バシャール]]は人類への警告として[[ミステリーサークル]]を作っているが、宇宙人[[グレイ (宇宙人)|グレイ]]はそれを混乱させるための偽のミステリーサークルを作っている。 * 1999年、日米の摩擦から[[核戦争]]が勃発。→2012年とも言われている * 宇宙人グレイは地球人の遺伝子を自分の体に取り込めるようにするため、地球人を[[全面核戦争]]による[[放射能汚染]]で[[突然変異]]させようと考えている。 ; 単行本3巻 * 1999年、[[太陽黒点]]周期が低迷し[[大不況]]が起こる。 * 緯度48°線上にある[[アメリカ]]、[[ドイツ]]、[[イギリス]]、[[フランス]]、[[中華人民共和国|中国]]、[[ロシア]]、日本の7箇国から偽の救世主が誕生する。その救世主は、[[ピラミッド]]に保存された人間の[[デオキシリボ核酸|DNA]]を復活によって作られている。偽の救世主は[[サブリミナル]]メッセージを使って人類を洗脳しようとしている。 ; 単行本4巻 * 2000年9月、小惑星[[トータティス (小惑星)|トータチス]]が地球に衝突するが、選ばれた人間は宇宙人の手によって[[火星]]に脱出する。この情報は混乱を避けるため、国民には隠されている。 * [[富士山]]が一度噴火すると、日本中の休火山が連鎖噴火を起こし日本は[[ムー大陸]]同様沈没する。 ; 単行本5巻 * 1999年、絶滅した宇宙人の幽子が地球人に憑依し、人間は人間の姿を維持できなくなる。UFOは乗り物ではなく宇宙人の幽子である。 * 1999年8月18日、[[グランドクロス]]で[[太陽系]]の[[惑星]]の[[引力]]が[[地球]]に集中し、[[ヴァン・アレン帯]]が壊れ[[宇宙線]]が地球に降り注ぐが[[精神文明]]を有する日本だけは助かる。 ; 単行本6巻 * [[アドルフ・ヒトラー|ヒットラー]]の末裔(まつえい)達は[[風水]]術を使って地球に[[超異常気象]]を起こし、[[飢饉]](ききん)で世界を[[支配]]しようとしている。 * 1999年、1994年7月17日に[[木星]]に[[シューメーカー・レヴィ第9彗星|シュメーカーレビー彗星]]が衝突したために、木星に存在した[[未知のウイルス]]が地球に飛来し、既知の細菌を猛毒化させるが、遺伝子選別で選ばれた人間だけは耐性があるので生き残る。 ; 単行本7巻 * [[マッドサイエンティスト]]達は[[人工衛星]]からの[[マイクロ波]]を使って人類を群発自殺させ、増え過ぎた人口を減らそうとしているが、それは世界中のピラミッドによって防がれる。 * 1995年、[[五黄殺中]]に満月と新月になる8月11日、8月26日、9月9日、地球上のどこかで地震が起こる。 ; 単行本8巻 * [[オゾンホール]]から漏れた[[紫外線]]、[[放射線]]によって[[プリオン]]が凶暴化し、生物は死に至る。 * [[ウイルス進化論]]者は子供達をウイルスに感染させ人工的な進化を起こし、[[ネオテニー]]を作り出している。 * [[軍産複合体]]は[[戦争]]を欲していて、[[人工生命]]体を用いた[[コンピュータードラッグ]]で人間を[[殺人兵器]]に作り変えようとしている。 ; 単行本9巻 * [[グランドクロス]]の時、9つの惑星の引力の影響でマグマ活動が活発になり、地磁気が乱れ、[[ポールシフト]]が起こり、地球の気候が瞬間的に逆転する。 * 南米に存在する[[国家社会主義ドイツ労働者党|ナチス]]の残党は宇宙人の技術を用いて人間の冷凍保存に着手しており、ポールシフトの際に世界を支配しようとしている。 * [[電磁波]]の乱発によって人間の[[DNA]]がちぎれ、その瞬間高熱が発生し人体は発火してしまう。一部の人間はこれを[[予知夢]]で見ている。 ; 単行本10巻 * [[病原菌]]の進化速度が急激に速まり、既知の病原菌が[[薬剤耐性|耐抗生物質]]病原菌に生まれ変わる。 * 国民は[[ナノマシン|ナノロボット]]を注射され、脳を政府に操られる。 * 国民は[[絶命遺伝子]](寿命コントロール遺伝子)が組み込まれた食品を食べさせられ、一部の権力者に寿命を握られる。 ; 単行本11巻 * [[1/fゆらぎ|1/fの揺らぎ]]が[[高層ビル]]によって壊され、壊れた風を受けた人間は犯罪に走る。犯罪者が[[しきい値|閾値]]を超えると形態共鳴が発生し、全ての人間が拒絶殺人を行う。 * 火山の噴火によって酸素濃度が低下し、広範囲で窒息死が起こる。 ; 単行本12巻 * [[環境ホルモン]]によって[[概日リズム|体内時計]]が狂い、人間は火星の生活に適した体になる。 * 1999年9月9日、2000年問題で誤作動を起こした[[人工衛星]]が搭載した実験用細菌を突然変異させ、太陽の極大期と共に地球に降り注ぐ。 ; 単行本13巻 * 1999年8月11日、[[グランドクロス]]で起きた引力暴走によって[[ヴァン・アレン帯|バン=アレン帯]]が壊れ降り注いだ宇宙線で、DNAの塩基を緩められた人間を遺伝子改造によって殺虫剤に耐性を持った蚊が刺し、人間の性格遺伝子が権力者の都合のよいように改造される。 * [[秘密結社]]『[[神の言葉]]』は[[秦]]の[[始皇帝]]が保存した隷属遺伝子を[[インフルエンザウイルス]]に組み込み、世界中の人間に[[感染]]させようとしている。 * '''人間の可能性は無限である。''' ; 『週刊少年マガジン』2008年21・22合併号、23号 * 2012年12月22日、[[フォトンベルト]]に突入した地球に、大量の放射線が降り注ぐ。放射線によって人体内の[[古細菌]][[アーキア]]が突然変異を起こし、人間の体は食いつくされる。 == 雑学 == [[講談社]]内には実際にMMRと呼ばれる組織が存在していた。別に社を挙げての専門組織ではなく、MMR隊員は基本的に一介の編集者で構成されており、各人は専門家ではないが超常現象に関する知識は深いようである。 MMRメンバーは、実在の編集者がモデルである。『[[金田一少年の事件簿]]』シリーズや『[[シュート!]]』シリーズの舞台裏4コマや対談等に、キバヤシ、イケダ、トマルとおぼしき編集者が登場している。イガラシ局長こと[[五十嵐隆夫]]は講談社コミックスの発行人として、奥付に記載されている。 また実際にMMRは米国の[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]に赴き取材を申し込んでいるが、門前払いされている。この体験をMMRはNASAが何か秘密(宇宙人を隠している等)を知られるのを嫌っているためだ、と結論付けている。 隊員のイケダは胴の異様に長い猫"通称・'''ダックスキャット'''"を目撃したと語っている。胴の異様に長い猫は、都市伝説研究家、[[関暁夫]]の著作『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第』に写真が収められている。 隊員のキバヤシの結論がことごとくノストラダムス関連に繋がってしまう。唯一の反論担当であるナワヤの意見もキバヤシの結論同様、根拠に乏しいとされており、冒頭表記の“事実に基づいたフィクション”の文言も説得力を欠いていると、何度も批判されている。また、当時講談社は『週刊現代』でもノストラダムスや終末予言特集を頻繁に特集していた。1999年が既に過去となり、通俗的な[[ノストラダムス現象]]が下火になってからは、これらの議論も同様に下火になっている。 1990年代後半にラジオ番組のゲストで樹林伸が出演し、ナワヤをミステリーサークルのど真中に寝させた件などを話す。その際、受験を控えた不安定な年頃の子に人気があると発言。本人はあくまでフィクションとして作っていた様子がここから伺える。 単行本9巻以降は副題に「MMR緊急報告」の文が付くようになった。 単行本12巻には「たしか…前回「2000年問題」を調査したとき我々に接触して来た人物ですよ…」とResident of Sunを思い出すセリフのある『MMR 緊急報告 イースター島の謎を追え!!』(『週刊少年マガジン』1999年25号掲載)と、Resident of Sunが初登場する『MMR 緊急報告 1999第5の選択』(『週刊少年マガジン』1998年41号掲載)が収録されているが、カラーページがある関係からか『MMR 緊急報告 イースター島の謎を追え!!』を先のページに入れてしまったため、作品内での時系列と収録の順番にずれが生じてしまっている。 なお、1995年3・4合併号~5号に掲載された『甦るノストラダムス 暗黒大予言』の回は単行本未収録となっている。それは、当時は犯人が謎だった[[松本サリン事件]]を下敷きにして「世界を裏から支配する『[[三百人委員会|300人委員会]]』による[[サリン]]を使ったテロが起きる」という予見を描いた所、掲載の2ヶ月後に[[地下鉄サリン事件]]が実際に発生して、一連のサリン事件が[[オウム真理教]]の犯行と判明したためであるとされている<ref>『トンデモノストラダムス本の世界』([[山本弘 (作家)|山本弘]])における本作の紹介で山本は、「この話の展開だと『300人委員会』の正体はオウムだったってことになっちゃうもんな」とコメントしている。</ref>。 : 単行本5巻には、未収録の穴埋めとして特別よみきり『怨声「もっと苦しめ…」』が収録されている。 : 単行本7巻の『1999 悪魔の全人類改造計画とは!?』には「それは以前調査した『300人委員会』みたいに世紀末の破滅を促す計画じゃ…」という台詞がある。 : トマルは『甦るノストラダムス 暗黒大予言』で、事故で入院したイケダの代理としてMMRに編入されたが、この回が単行本未収録となったため、コミックスでは唐突にメンバー入りしている。 == その他 == * [[伊集院光]]は『MMR』を『週刊少年マガジン』史上最高の[[ギャグ漫画]]と評していた<ref>『[[伊集院光 深夜の馬鹿力]]』2000年10月29日放送分</ref>。[[と学会|トンデモ論者]]等も伊集院光とほぼ同意見である。なお、伊集院は『[[金田一少年の事件簿]]』が連載開始された頃にキバヤシと出会っているが、漫画(MMR)とは全く違う容姿であったと言及している。 * 特有の無理なこじ付けは『[[PAPUWA]]』『[[ハヤテのごとく!]]』等の多くの漫画でパロディー化されており、この漫画を題材とした[[アスキーアート]]は[[2ちゃんねる]]を中心に人気を博している。 ** また[[漫画実話ナックルズ]]には、オカルトを題材とした『KMR(ナックルズ・ミステリー・調査班)』という漫画がたまに掲載される事がある。初掲載作は漫画実話ナックルズ2009年7月号の『2012年 人類が滅亡する日』。 * 第2巻の予知が可能か?という考察において「光速を超えられない限り過去への跳躍は不可能→しかし素粒子の世界では一瞬で電子が瞬間移動することがあるため、素粒子は時空を超えることができる→予知は可能である」などと物理学者(?)により語られているが、この説明は[[量子力学]]における、物質波の収束という特性を全く理解できていないと言える。 * 2008年3月26日、[[ゲームポット]]は『MFO([[モンスターファーム]]オンライン)』と『MMR マガジンミステリー調査班』との連携企画として『MMR』の登場人物が攻略法を指南する攻略ページや、漫画のコマに利用者が好きなセリフを当てはめられるサービスを提供した。 **[http://www.mf-online.jp/MFR/ モンスターファーム調査班(MFR)] **[http://www.mf-online.jp/notice_newsview.aspx?seq=49 MFRジェネレーター] **[http://www.mf-online.jp/com_blog_entry.aspx?seq=58 モンスターファームオンライン 公式ブログ | 明日 ヤツが帰ってくる?] * 2008年9月、『[[週刊少年サンデー]]』・『週刊少年マガジン』創刊50周年記念として、『週刊少年サンデー』と『週刊少年マガジン』に連載された漫画がそれぞれ8作品ずつ[[サカモト]]のコミックスメモの題材とされたが、本作も50年間の『週刊少年マガジン』作品を代表する8作品の内の1作に選ばれ、少年マガジンコミックスメモシリーズとして発売された。表紙は単行本7巻の表紙を引用している。 **[http://www.sakamoto-co-ltd.jp/pressblog/2008/09/post_15.html 少年マガジンコミックスメモ(サカモトプレスリリースBLOG)] * 2009年11月30日 [[コードマスターズ]]の『[[Operation Flashpoint: Dragon Rising]]』公式サイトにて、本編をコラージュした宣伝漫画が掲載された。 **[http://www.codemasters.jp/ofp/sp/ 『Operation Flashpoint: Dragon Rising』特設ページ] == 出版情報 == 『MMR マガジンミステリー調査班』少年マガジンKC 全13巻 # (副題:UFOミステリーサークルの謎を追え!)1991年7月17日発行 ISBN 4-06-311693-X #* UFOからのメッセージ #* UFO[[ミステリー・サークル]]の謎を追え!(前・後編) #* [[超能力]]は実在した!(前・後編) # (副題:ノストラダムス大予言の謎を解け!!)1992年4月17日発行 ISBN 4-06-311778-2 #* [[ノストラダムス]]大予言1999 人類は滅亡する!?(前・後編) #* ノストラダムス大予言1999 生き残る人類とは!?(前・後編) #* 読者から送られてきた恐怖の体験コーナー # (副題:ノストラダムスの大予言 1999最終戦争(ハルマゲドン)の恐怖)1992年12月14日発行 ISBN 4-06-311856-8 #* ノストラダムス大予言1999 大破局へのシナリオとは!?(前・後編) #* ノストラダムス大予言1999 "最終戦争"([[ハルマゲドン]])はもう始まっている!?(前・後編) # (副題:1999人類破滅の真相)1993年10月16日発行 ISBN 4-06-311950-5 #* ノストラダムス大予言1999 [[小惑星]]([[トータティス (小惑星)|トータチス]])が[[地球]]に激突する!?(前・後編) #* [[ムー大陸]]が警告する[[世紀末]]破局とは!?(前・後編) #* 特別編 [[前世]]は実在する!? # (副題:1999宇宙が告げる世紀末地獄とは!?)1994年5月17日発行 ISBN 4-06-312020-1 #* [[心霊]]現象が警告する悪夢とは!?(前・後編) #* 1999戦慄の[[占星術]]大予言とは!?(前・後編) # (副題:神聖大予言 地球はすでに死滅している!?)1994年12月14日発行 ISBN 4-06-312085-6 #* 地底王国からの破滅の囁きとは!?(前・後編) #* 1994神聖大予言 地球はすでに死滅している!?(前・後編) # (副題:日本潰滅~世紀末最後の警鐘~)1995年10月17日発行 ISBN 4-06-312189-5 #* 1999悪魔の全人類改造計画とは!?(前・後編) #* 謎の怪光物体を解明せよ!(前・後編) # (副題:人類滅亡計画の真実とは!?)1996年8月12日発行 ISBN 4-06-312306-5 #* 見えない悪魔 人類絶滅[[病原体]]あらわる!!!?(前・後編) #* 忍び寄る魔のテクノロジーとは!?(前・後編) # (副題:1999人類大審判の日)1997年5月16日発行 ISBN 4-06-312408-8 #* 1999MMR緊急報告 悪魔の予言が導く最終破局([[カタストロフィー]])とは!?(前・後編) #* MMR緊急報告 人類は自滅する!!(前・後編) # (副題:人類判決の日来たる!!?)1998年3月17日発行 ISBN 4-06-312522-X #* 1999MMR緊急報告 恐怖[[細菌]]が逆襲する!!?(前・後編) #* 1999MMR緊急報告 人類[[判決]]の日、来たる!!?(前・後編) # (副題:海底遺跡の謎を追え!!)1998年9月17日発行 ISBN 4-06-312593-9 #* MMR緊急報告 [[1999年]]への秒読み(前・後編) #* MMR緊急報告 [[海底遺跡]]の謎を追え!!(前・後編) # (副題:1999七の月)1999年7月16日発行 ISBN 4-06-312712-5 #* MMR緊急報告 [[イースター島]]の謎を追え!! #* MMR緊急報告 1999第5の選択 #* MMR緊急報告 第101の預言 # (副題:The Last Research)1999年10月15日発行 ISBN 4-06-312748-6 #* COUNT.10 発覚(コグニション) #* COUNT.9 片鱗(グリンプス) #* COUNT.8 苦悩(ディストレス) #* COUNT.7 解明(イルシデーション) #* COUNT.6 方法(メソッド) #* COUNT.5 確信(コンビクション) #* COUNT.4 運命(フェイト) #* COUNT.3 疑惑(ダウト) #* COUNT.2 決断(デシジョン) #* COUNT.1 絶望(ディスペア) #* COUNT.0 無限(インフィニティ) [[講談社プラチナコミックス]] * 『MMR UFO・ミステリーサークルを追え! 編』2004年5月12日発行 ISBN 4-06-353234-8 * 『MMR ノストラダムスの大予言の恐怖』2004年6月9日発行 ISBN 4-06-353260-7 * 『MMR 神聖大予言 地球はすでに死滅している!?』2004年7月14日発行 ISBN 4-06-353291-7 * 『MMR 人類判決の日来たる!?』2004年8月11日発行 ISBN 4-06-353321-2 * 『MMR 海底遺跡の謎を追え!!』2004年9月8日発行 ISBN 4-06-353371-9 * 『MMR ザ・ラストリサーチ』2004年10月13日発行 ISBN 4-06-353378-6 == 出典 == <references /> == 外部リンク == * [http://www.shonenmagazine.com/ マガメガ] {{DEFAULTSORT:えむえむあある}} [[Category:漫画作品 え|むえむあある]] [[Category:週刊少年マガジンの漫画作品]] [[Category:オカルトを題材とした作品]] [[Category:疑似科学]] [[Category:ノストラダムス現象]] [[Category:亜樹直]] [[zh:MMR神秘調查班]]
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