ICOCA

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thumb|160px|right|ICOCA(表)

ICOCA(イコカ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が発行している、鉄道やバス等の乗車券電子マネーとして利用できるICカードである。

目次

概要

ソニーの非接触型ICカードFeliCaの技術を用いたサイバネ規格に準拠しているカードで、2009年11月末現在の発行枚数は約502万枚<ref name="jc_press_20091216">Template:PDFlink - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2009年12月21日</ref>。プリペイド方式の乗車券の機能をはじめ、定期券、駅売店等での支払いに使える電子マネーの機能を併せ持つカードである。カードで利用できる金額は、駅などに設置されたチャージ機などでチャージ(入金)することにより追加ができ、使い捨てることなく繰り返してカードを使用できる。

カードの名称は、ICオペレーティングカード(IC Operating CArd)の略称であるが、関西弁の「行こか」(「行こう」の意味)とも掛けた親しみやすい名称としている。カード裏面に記載の番号のはじめのJWは、「JR WEST」(JR 西)という意味である。

2003年11月1日からJR西日本のアーバンネットワークで運用が開始されたのを皮切りに、使用できる路線は順次拡大されている。

現在は岡山・広島地区のJR線、主に京阪神エリアの私鉄地下鉄および一部の路線バス(PiTaPaエリア)、並びに東日本旅客鉄道(JR東日本)などのSuicaエリア、東海旅客鉄道(JR東海)のTOICAエリア、広島地区の鉄道・バス・船舶事業者(PASPYエリア)でも利用可能である。

ただし、私鉄・地下鉄・他のJR各社の鉄道、バス等での利用は普通乗車券としての機能(ストアードフェア機能)に限られ、現在のところ他社との連絡定期券は発行されていないが、2010年5月に京阪電気鉄道とのICOCA連絡定期券が発売された<ref name="jrw_press_20091215">IC連絡定期券の導入、および京阪電車におけるICOCA定期券などの発売について - 西日本旅客鉄道プレスリリース2009年12月15日</ref>である。

なおICOCA単独では、新幹線への乗車はできないが、新幹線駅の乗り換え改札口では、東海道・山陽新幹線でのチケットレスサービス「EX-ICサービス」との連携により、ICOCAとの組み合わせで新幹線と在来線の乗り継ぎができるようになった。

またICOCA電子マネーについては、京阪神や岡山・広島地区の駅のコンビニエンスストアハートイン」と「デイリーイン」の各店、関西・中国地区のビックカメラジャスコなどイオングループの店舗、ファミリーマートローソンなどのコンビニエンスストア等、利用利用可能な店舗は順次拡大中である。加えて、ICOCAに対応した自動販売機コインロッカーもある。

さらにJR東日本のSuicaショッピングサービスと相互利用を行っている他、2010年3月13日より、JR東海の「TOICA電子マネー」との相互利用を開始した。但し、PiTaPaショッピングサービスとの相互利用は2010年現在においても行われておらず、PiTaPaショッピングサービス加盟店においては、ICOCAを電子マネーとして利用することはできない<ref>洋服の青山等、ICOCA電子マネーとPiTaPaショッピングサービスの双方に重複加盟している例は若干ある。</ref>。

種類と購入方法

ICOCA

プリペイド方式の普通乗車券機能(ストアードフェア機能)と電子マネー機能があるカード。ICOCAを取り扱う駅のみどりの窓口や、ICOCAのマークがある自動券売機で購入できる。発売額は2,000円。発売額には500円のデポジット(預り金)が含まれており、購入時点で鉄道の乗車等に使えるのは1,500円分である。デポジットは、カードが不要になった際にみどりの窓口で返却をすると払い戻される。

ICOCA定期券

ICOCAに通勤・通学定期券の機能を加えたものであるが、カード自体は通常のICOCAと同一のものである。ICOCAを取り扱う駅のみどりの窓口で購入できる。カードと共に新規で購入する場合は、通常の定期券の料金に加えて500円のデポジットが必要になる。すでにICOCAを持っている場合は、そのまま定期券機能を付け加えることができるので、改めてデポジットを支払う必要はない。連続した区間を二区間に分割して一枚のICOCA定期券にまとめることもできる。身体障害者割引等が適用されたICOCA定期券にはストアードフェア機能がない。一部のみどりの券売機でも購入できるが、すでに持っているICOCAに定期券機能を付け加える購入方法は利用できない(SMART ICOCAでは可能)。

SMART ICOCA

Template:Main ICOCAの機能に加え、現金が手元になくてもクレジットカードによる電子決済でチャージ(入金)ができるなどの機能が追加されたカード。利用するには、クレジットカードが必要である。

こどもICOCA

小児運賃が適用される旅客に対して発売されるカード。ICOCAを取り扱う駅のみどりの窓口で購入できるが、利用者本人が大人運賃を適用される年齢に達する年の年度末が有効期限とされているため、その設定のために氏名・生年月日・性別の登録を発売時に行う。そのため、購入の際にはこれらが確認できる公的証明書を提示する必要がある。発売額は2,000円。ICOCAと同様、発売額には500円のデポジットが含まれている。購入は使用者本人以外でも可能であるが、利用はカード券面に記載された本人に限られる。

ICOCA導入当初は大人用のみの設定で小児用のICOCAは発売しておらず、後に発行を開始した小児用のICOCA定期券はストアードフェア機能を使用不可能としていたが、2004年8月からストアードフェア機能のサービスを開始した。

チャージ

ICOCAを利用するには、あらかじめカードにチャージ(入金)がされている必要がある。チャージ金額が0円の場合は自動改札機を通過することができない。ただし、ICOCA定期券の有効区間内のみを利用する場合はこの限りではない。チャージ金額の上限は20,000円である。Jスルーカードオレンジカードを用いてのチャージはできない。また、普通乗車券機能のないICOCA定期券にはチャージできない。

ICOCA対応の自動券売機

あらかじめ指定された金額(1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円)を現金でチャージできる。SMART ICOCAのクイックチャージ、ポイントチャージにも対応している。ICOCAをカード挿入口に挿入し、券売機の画面の案内にしたがってチャージ金額を選択して現金を入れるとチャージが完了する。領収書も発行でき、カードの利用履歴の表示や印字もできる。

チャージ機

チャージ機は、駅のホームや改札口に設置されている入金用の機器で、現金でのチャージ、SMART ICOCAのクイックチャージができる。SMART ICOCA専用で現金でチャージする機能がない「クイックチャージ専用機」もある。ICOCAをホルダーに差し込み、チャージ金額(1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円)をボタンによって選択し、現金を入れるとチャージが完了する。SMART ICOCAの場合は金額ボタンを押した段階でチャージされる。領収書ボタンを押すと領収書も発行できる。岡山・広島エリアに設置されている新型のチャージ機には、利用履歴の印字機能、SMART ICOCAのポイントチャージができる機能が追加されている。

チャージ機は当初、自動券売機や自動精算機を設置していない閑散駅で導入していたが、サービス開始以降にチャージの需要が大きく伸びたことから主要駅への増設や、ホーム上にも設置している駅もある。

のりこし精算機

現金で1,000円、2,000円、3,000円のチャージができる。感熱紙による領収書も発行できる。岡山・広島エリアと、アーバンネットワークエリア内で2008年以降に設置されている新型の精算機には、5,000円と10,000円のチャージ、SMART ICOCAのクイックチャージの機能が追加されている。

その他

ICOCA電子マネーを導入しているイオングループのICOCA電子マネー対応店舗と、関西2府4県、および岡山・広島エリアのファミリーマート(一部店舗を除く)、JR西日本エリアのローソン各店(一部店舗を除く)、広島地区のPASPY取り扱いのバス車内、東日本地区のSuicaショッピングサービスを導入しているコンビニエンスストア(NEWDAYSミニストップ、ファミリーマート、ローソン)の一部店舗でもチャージを取り扱っている。

以前は、みどりの窓口でクレジットカードでのチャージを取り扱っていたが、2008年6月30日限りで取扱いを中止し、代わりにSMART ICOCAを一般クレジットカードに開放した。併せてICOCA定期券以外のクレジットカードでの購入取扱いや、みどりの窓口での現金でのチャージ取扱いも中止した。中止した理由は公式には明らかにされていない<ref>同様に、Kitacaのクレジットカードでの取扱いの縮小を決めたJR北海道の場合は、入金後に払い戻して現金化する目的での利用が横行したためとの説明がなされている(北海道新聞・2008年12月19日)。</ref>。

有効期限・再発行

ICOCAは、最後の利用日から10年間利用がない場合は失効となり、チャージ金額、及びデポジットの返却は行われない。

こどもICOCAの有効期限は、使用者が12歳となる年度の3月31日と定められており、期限を過ぎたカードはチャージ金額が残っていても使用できなくなる。この場合は、みどりの窓口にカードを返却するとチャージ金額、及びデポジットが手数料なしで払い戻される。

ICOCA定期券、SMART ICOCA、こどもICOCAは、カードを紛失した際でも、所有者本人であることが証明できる書類があれば再発行が可能である。ただし、再発行には再発行手数料500円とデポジット500円の合計1,000円を現金で支払う必要がある。

しかも、SMART ICOCA定期券の場合は手続きが大阪駅となり、郵送等の関係で時間がかかる。もちろん、代替定期などは用意されないため、手元に届くまで、普通に乗車賃を払うことになる。

利用方法

駅の自動改札機やバスの乗降口、店舗のレジなどに設置されたカード読み取り機にICOCAをあてて(タッチして)カードを読み取らせることにより、あらかじめチャージされた金額から利用金額分を引き去って決済をする、というのが基本的な使い方である。ICOCAは非接触型のICカードであるので、パスケース等に入れたままで利用でき、利用するごとにパスケース等から取り出す必要がないが、カードの読み取りには電波を使っているため、硬貨などの金属類や他の非接触型ICカード(ICチップを搭載した運転免許証taspoPiTaPaなど)を一緒に入れていると、カードが正しく読み取れないことがある。

鉄道での利用
乗車駅で自動改札機のカード読み取り部にICOCAをタッチする。この時、カードには乗車駅や時刻などの情報が記録される。
ICOCAが正確に認証された場合は電子音とともにゲートが開き、正確に認証されない場合、またはカードが使用できない場合は電子音や音声が鳴って即座にゲートが閉まるようになっている。ICOCAの残額が不足していたり、ICOCA定期券およびこどもICOCAの有効期限が近付いたりしている場合は通常と異なる電子音が鳴る。また、こどもICOCAが使用された場合は鳥の鳴き声の音が鳴る。
下車駅では、乗車時と同じように自動改札機のカード読み取り部にICOCAをタッチする。この時、乗車時に記録された情報を元に運賃が計算され、チャージ金額から運賃分が引き去られる。
電子マネーの利用
Template:See

他社線等への乗り継ぎ

ICOCA・Suica・TOICA各エリア内の東海道・山陽新幹線各駅でのJR在来線から新幹線への乗り継ぎ
ICOCAを用いての新幹線の乗車はできないが、在来線から新幹線へ乗り換える際に、新幹線乗換口の自動改札機でそれまで乗車した在来線運賃の精算ができる。最初に新幹線乗車券を切符挿入口に入れ、続いて在来線の乗車に使用したICOCAをカード読み取り部にタッチすると自動的に精算が完了し、改札機を通過できる。東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約サービス「エクスプレス予約」のEX-ICサービスで列車を予約している場合は、EX-ICカードとICOCAを2枚重ねでカード読み取り部にタッチすると精算が完了し改札機を通過できる。
2009年8月29日より、山陽新幹線全線にEX-ICサービスが導入されたことで、ICOCAエリア内にある山陽新幹線各駅の新幹線乗換口でも、ICOCAを用いての在来線から新幹線への乗り継ぎが可能になった。
ICOCAエリアではなく、新幹線のりばへ直接入場する改札口がない徳山駅新山口駅厚狭駅の各駅でEX-ICサービスを利用して新幹線に乗車する場合、在来線改札口に設置された簡易改札機にICOCAをタッチの上、新幹線乗換口の改札機でEX-ICカードと2枚重ねでタッチすれば、新幹線の乗車が可能である。この場合、ICOCAは駅の入場確認のためのみに使われるため、チャージ金額から料金が引き去られることはない。出場の際の手順はこの逆となる。なお、ICOCAを所持せず、EX-ICカードのみ所持している場合は、在来線改札口で入場証を受け取り、入場証を新幹線自動改札機に通した後、EX-ICカードをタッチする事になる。
現在のところ、JR九州SUGOCAエリア内にある博多駅小倉駅の在来線から新幹線への乗換口では、ICOCAやSUGOCAを含むJR各社の在来線用ICカード、およびEX-ICカードによる改札機の利用はできない。
鶴橋駅でのJR線・近鉄線間の乗り継ぎ、及び三国ヶ丘駅でのJR線・南海線間の乗り継ぎ
乗車駅をICOCAで入場した場合は、鶴橋駅または三国ヶ丘駅の乗換口の自動改札機にICOCAをタッチすると、それまでの乗車区間運賃の精算と乗り継ぎ駅の情報の記録が同時に完了し、改札機を通過できる。乗車駅を磁気きっぷで入場した場合は、乗換口の自動改札機で最初に磁気きっぷを入れ、その次にICOCAをタッチすると精算が完了して改札機を通過することができる。乗り換え改札口では、相互利用できるICカードを2枚重ねにしてタッチして利用することができないため、JRにはICOCAやSuica・TOICAを、近鉄や南海にはPiTaPaを、と使い分けたい場合は、一旦通常の改札口を出場の上、改めて乗り換え先の通常の改札口から入場しなければならない。
柏原駅でのJR線・近鉄線間の乗り継ぎ
柏原駅でJR線と近鉄線の乗り換えの際は、近鉄線のホーム上にある簡易ICカード改札機(中間改札)へのタッチが必要である。また、同駅から近鉄線のみを利用する場合でも改札口の自動改札機とホーム上の簡易ICカード改札機の両方にタッチする必要がある。簡易改札機にタッチしなかった場合、下車時に実際の乗車区間と異なる運賃が減額されてしまう、もしくは自動改札機を通過できない恐れがある。
りんくうタウン駅でのJR線・南海線間の乗り継ぎ
りんくうタウン駅ではJR線・南海線の他の駅からICOCAを利用して乗車し、この駅でJR線・南海線間の乗り換えをする場合は、駅改札内に設置された簡易ICカード改札機にカードをタッチする必要がある。
近鉄名古屋駅での近鉄線・JR線間の乗り継ぎ

Template:See also

近鉄名古屋駅のJR東海との乗換改札口の自動改札機は、ICOCAは近鉄線用のカードとして認識され、JR線用のカードとしては認識されないため、ICOCAを1枚だけタッチして通過することは出来ないことになっている。ICOCAで乗換口の改札機を通過するには、TOICAやSuicaと組み合わせて2枚重ねでタッチしなければならない。ICOCAのみでJR線と近鉄線を乗り換える場合は、一旦通常の改札口を出場の上、改めて乗り換え先の通常の改札口から入場しなければならない。
桑名駅での近鉄線・JR線間の乗り継ぎ

Template:See also

桑名駅では近鉄線とJR東海線を中間改札を介すことなく乗り換えることができるが、ICOCAのみで近鉄線からJR線へ乗り継ぐ場合、一旦改札口を出場してから再入場しなければならない(改札内には乗り継ぎ用の簡易ICカード改札機が置かれていない)。上記の処理をせずに乗り換えると、ICOCAは近鉄線用のカードとして認識されているため、JR線の降車駅での出場ができない。JRから近鉄へ乗り換える場合も同様である。なお、JR東海で桑名駅までICOCAで利用した場合(TOICAエリア)、桑名駅の西口(近鉄側)の自動改札機では出場できないので、注意が必要である。

利用可能エリア

ICOCAは、下記のJR西日本の近畿地区281駅・中国地区135駅の他、PiTaPaPASPYを導入している事業者や、Suica導入6社の利用可能駅(首都圏・仙台・新潟地区の東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京モノレール東京臨海高速鉄道埼玉新都市交通仙台空港鉄道伊豆急行)、東海旅客鉄道(JR東海)のTOICAエリアでも利用できる。なお、東京地下鉄千代田線の綾瀬 - 北千住間は常磐線(各駅停車)の一部としてICOCAが利用できる。ただし、Suicaが導入されている事業者のうち、ジェイアールバス関東の路線バスではICOCAは利用できない。

現在の利用可能エリア

京阪神エリア

大阪近郊区間アーバンネットワークとは完全に一致していない。

岡山・広島エリア

このエリアには大都市近郊区間の制度が存在しないが、ICOCAを利用した場合は最短経路で計算される。例えば岡山→総社と利用する場合、乗車券の場合は倉敷経由と吉備線経由とでは運賃が異なる(前者が480円、後者が400円)がICOCAの場合はどちらも吉備線経由で計算される。

他社線との相互利用

相互利用により下記のSuicaTOICAPiTaPaの各エリアでもICOCAの使用ができる。各エリア内でのチャージはSuica・TOICA・PiTaPaそれぞれのカード対応の自動券売機、自動精算機、簡易入金機で可能である。ただし、PiTaPaの場合ICOCAと異なりチャージして使用することが前提となっていないため、駅によっては自動改札機が対応していても、ICOCAにチャージできる機器が一切設置されていない場合がある(近畿日本鉄道などに存在する)。なお、ICOCAエリア内では自動券売機、自動精算機、簡易入金機などで対応する。 thumb|right|300px|相互利用関係(クリックで拡大)

Suicaエリア

SuicaエリアでのICOCAの使用には以下の制限がある。

  • 高田馬場駅西武鉄道など、一部駅に設置されている他社線乗り換え自動改札機での利用ができない。他社線乗り換え自動改札機やカード発売機には「ICOCAはご利用になれません」または「Suica・PASMO以外は利用できません」のステッカーが貼付されている。また、券売機でもエリア内にあるJR東日本の券売機など利用できないものがあり、利用できない券売機でもその旨の注記がない場合がある。
  • 西船橋駅の乗り換え自動改札機での利用ができない。そのため、東京地下鉄東西線直通電車と他のJR東日本の列車を西船橋駅で乗り継ぐ場合、ICOCAで西船橋駅の乗り換え自動改札機を通過することができない。
  • グリーン車SuicaシステムによるSuicaグリーン券の購入ができない。
  • ビューカードでチャージが可能なカード発売機でも、ICOCAの場合は現金によるチャージのみで、ビューカードには対応していない。またビューアルッテでのICOCAのチャージも対応していない。

東京地下鉄千代田線綾瀬 - 北千住間以外でも、入場駅・出場駅が共にSuica導入事業者の駅(共同使用駅含む)で、且つ途中一度も改札を通らないルートが、私鉄線(PASMO事業者)経由の運賃となる場合(例:綾瀬 - 中野船橋 - 中野など)、その事業者を利用した場合の運賃が適用され、履歴にもその事業者名が表示される。

TOICAエリア

PiTaPaエリア

PiTaPaエリアでは、一部を除き運賃不足時に現金やスルッとKANSAIカード等で差額の精算はできない。現金によるチャージは可能。

他社線での片利用

CI-CANicoPaHarecaLuLuCaitappyの各エリアは、いずれもPiTaPaを重複して導入しているため、ICOCAも利用可能となっているが、各エリアの事業者が発行しているICカードにはPiTaPaのカード機能が付加されていないため、これらのカードはICOCAエリアでの利用はできない(一部の種類のカードを除く)。また、これらのエリアでのICOCAへのチャージには対応していない(しずてつジャストライン新静岡バス案内所ではチャージが可能)。

PASPYは他のエリアでの利用ができないが、エリア内でICOCAが利用可能である。エリア内では広島高速交通各駅や路面電車・バス車内でICOCAにチャージすることが可能である<ref>広島県交通系ICカード「PASPY」エリアでの「ICOCA」のご利用について - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2008年2月6日</ref>。

CI-CAエリア

NicoPaエリア

Harecaエリア

LuLuCaエリア

itappyエリア

PASPYエリア

PASPYエリアには高速バスでも利用可能な路線がある。 詳細はPASPY#導入事業者及びPASPYご利用エリアを参照。

ICOCA利用時は、PASPY割引(運賃が1割引になる)が適用されない。

モバイルSuicaにおけるSuicaとの相互利用

モバイルSuicaはJR東日本が2006年1月28日から開始した、おサイフケータイにSuica定期券やSuica乗車券、Suicaショッピングサービスの機能を追加できるものである。乗車券機能とSuicaショッピングサービスについては、ICOCAエリアでも問題なく使用可能である。

携帯電話でICOCAを利用できるサービスについては2008年3月現在発表されていないが、モバイルSuicaを利用すればICOCAエリアで携帯電話を使った乗降、およびICOCA電子マネー対応店舗でのショッピングは可能となる。なお、おサイフケータイアプリ上での履歴の確認は、ログインしていれば全駅JW○○駅、ログインしない場合は全駅****で表示される。携帯電話アプリのため日本のどこにいても申し込みが可能であり、オンラインチャージについても同様。詳しくはモバイルSuicaの項を参照。

近畿圏内でモバイルSuicaに現金チャージする手段は現時点では、イオンかミニストップ、ファミリーマートの一部の店舗で可能となっている。

ICOCAエリアでは、ICカードのSF利用時でも振替輸送対象であるが、モバイルSuicaは対象外である。

履歴表示・印字

thumb|right|250px|ICカードご利用明細 履歴印字対応の自動券売機などで利用履歴の表示や「ICカードご利用明細」が印字ができる。通常は最大20件までの印字であるが、窓口に申し出れば最大50件までの履歴を得ることができる。カードに履歴が残っている間は何度でも印字できるが、利用日から26週以上経過した履歴は印字されない。

印字内容は列の左から「月日」「種別」「利用駅」「種別」「利用駅」「残額」(他社で印刷の場合、若干表現が違うが内容は同じ)であり、左の「種別」「利用駅」欄は入場駅用で右の欄が出場駅用である。例えば9月1日に大阪駅から乗車して天王寺駅で下車をし、残額が600円となった場合「0901 入場 大阪 出場 天王寺 600」となる。

表示・印字内容

Template:節stub 以下の内容には、ICOCA以外のカードでのみ表示または印字されるものも含まれる。表中の「事業者名」の詳細については後述。

利用内容 月日 種別 利用駅 種別 利用駅 残額
ICOCAエリアの鉄道利用 (利用日) 入場 (入場駅) 出場 (出場駅) (利用後残額)
PiTaPaエリア・PASPYエリアの鉄道利用(静岡鉄道を除く) (利用日) 入場 (事業者名略称+入場駅) 出場 (事業者名略称+出場駅) (利用後残額)
PiTaPaエリア・PASPYエリアの鉄道以外の交通利用
(路面電車を含む)
(利用日) 乗車 バス等 (事業者名) (利用後残額)
PiTaPaエリアのバスで乗継割引が適用される利用 (利用日) 乗割 バス等 (事業者名) (利用後残額)
PASPYエリアの路面電車で電車乗換制度が適用される利用
SuicaエリアでPASMO導入事業者の運賃が適用される区間 (利用日) 入場 他社線 出場 他社線 (利用後残額)
上記以外のICOCA利用可能エリアでの鉄道利用 (利用日) 入場 (事業者名) 出場 (事業者名) (利用後残額)
ICOCAが利用できないエリアの鉄道利用 (利用日) 入場 他社線 出場 他社線 (利用後残額)
PASMOエリアのバス・路面電車の利用 (利用日) 乗車 バス等 (利用後残額)
PASMOエリアのバスで乗継割引が適用される利用 (利用日) 乗割 バス等 (利用後残額)
改札外乗り換えで運賃が通算または割引される区間 (利用日) 入継 (入場駅または事業者名) 出場 (出場駅または事業者名) (利用後残額)
乗継割引が適用される区間 (利用日) 入場 (入場駅または事業者名) 出割 (出場駅または事業者名) (利用後残額)
定期券区間内からの乗り越し (利用日) 定期 (乗り越しを開始する駅) 出場 (出場駅) (利用後残額)
定期券区間外から区間内への乗車 (利用日) 入場 (入場駅) 定期 (定期券区間へ入る最初の駅) (利用後残額)
券売機での乗車券等の購入 (利用日) 券購 (利用駅) (利用後残額)
他の乗車券の乗り越し精算時の利用 (利用日) 精算 (利用駅) (利用後残額)
チャージ金額不足時の現金精算 (利用日) 入場 (入場駅) 精算 (出場駅) (利用後残額)
ICOCAの新規購入 (購入日) 新規 (購入駅) 現金 1500
SMART ICOCAの新規購入 (発行日) 新規 神戸<ref group="*" name="sicoca1">大阪駅のClub J-WESTサービスコーナーで即日発行サービスを利用した場合、発行駅は「大阪」になる。</ref> Q 1500
SMART ICOCAの再発行 (再発行日) 神戸 (再発行時点の残額)
電子マネーの利用 (利用日) 物販 利用 (利用後残額)
現金によるチャージ (利用日) 入金 (利用駅または事業者名) 現金 (入金後残額)
現金によるチャージ(バス会社窓口での入金) (利用日) 入金 バス等 現金 (事業者名) (入金後残額)
現金によるチャージ(電子マネー導入店舗での入金) (利用日) 物販 入金 (入金後残額)
SMART ICOCAのクイックチャージ (利用日) 入金 (利用駅) Q (入金後残額)
SMART ICOCAのポイントチャージ (利用日) 入金 (利用駅) (入金後残額)
PiTaPaのオートチャージ
Suicaのクレジットチャージ (利用日) 入金 (事業者名) クレ (入金後残額)
Suicaのポイントチャージ (利用日) 入金 (事業者名) (入金後残額)
Suicaのオートチャージ (利用日) 入金 (事業者名) A (入金後残額)

駅名は基本的に漢字3文字以内で表示または印字されるが、関西本線(大和路線)の柏原駅は、漢字ではなくカタカナで「カシワラ」となり、桜島線(JRゆめ咲線)のユニバーサルシティ駅は、半角サイズで「ユニバーサル」となるなど、一部例外もある。PiTaPaエリア・PASPYエリアの利用の場合は、最初の全角1文字部分に半角2文字で事業者名の略称を入れるため、駅名は全角2文字分しか印字されない。

Suicaエリア・TOICAエリアの利用の場合は事業者名のみの表示となるため、駅名を含む詳細な履歴が必要な場合は利用したエリア内で表示・印字することになる。

PASMOエリアでSuicaを利用した場合、モバイルSuicaおよびSuicaインターネットサービスを利用しクレジット決済でチャージした場合、ICOCAで北千住 - 綾瀬間を利用した場合、八丁畷駅厚木駅小川町駅の簡易改札機を利用した場合の各駅改札から簡易改札までの履歴は「他社線」と印字される。

Suicaのポイントチャージは、ビューサンクスポイントからの交換および、提携ポイントからの移行によりビューアルッテでチャージした場合の履歴表示。 モバイルSuicaにポイントチャージした場合の履歴は、「他社線」「現金」となる。 Template:Reflist

履歴表示、印字での事業者名略称

鉄道
  • 太字の印字の場合のみ、駅名が表示される。ただし、一部で駅名が表示されない場合がある。
  • ―の表示は、事業者名の表示がないことを表す。
カードエリア事業者名ICOCAエリアでの印字PiTaPaエリアでの印字Suicaエリアでの印字TOICAエリアでの印字PASPYエリアでの印字
ICOCA西日本旅客鉄道(JR西日本)<ref group="*" name="jrw1">ICOCAエリアで印字した場合、事業者名の表示がない。この場合、駅名が3文字で表示される。

</ref>||JR西<ref group="*" name="jrw2">PiTaPaエリアで印字した場合、京阪神エリアの利用は3文字で駅名が表示される。岡山・広島エリアでの利用は、一部事業者の機器を除き駅名の表示はなく、「JR西***」または「JR西」と表示される。</ref>|| JR西日本|| JR西日本||JR西

PiTaPa阪急電鉄HK阪急 阪急電鉄********
PiTaPa能勢電鉄NS能勢 能勢電鉄********
PiTaPa京阪電気鉄道KH京阪 京阪電鉄********
PiTaPa大阪市交通局OC大交 大阪市交********
PiTaPa阪神電気鉄道HS阪神 阪神電鉄********
PiTaPa大阪高速鉄道OM大モ 大阪モノ********
PiTaPa北大阪急行電鉄KE北急 北大阪急********
PiTaPa南海電気鉄道NK南海 南海電鉄********
PiTaPa大阪府都市開発SB泉北 泉北高速********
PiTaPa山陽電気鉄道SY山陽 山陽電鉄********
PiTaPa神戸高速鉄道KK神高 神戸高速********
PiTaPa神戸新交通KS神新 神戸新交********
PiTaPa神戸市交通局SC神交 神戸市交********
PiTaPa北神急行電鉄HE北神 北神急行********
PiTaPa近畿日本鉄道KT近鉄 近鉄********
PiTaPa京都市交通局KC京交 京都市交********
PiTaPa神戸電鉄KB神鉄 神戸電鉄********
PiTaPa水間鉄道MI水間水間鉄道********
LuLuCa(PiTaPa)静岡鉄道(静鉄)静鉄 静岡鉄道********
PASPY広島高速交通HR 鉄道等 ****
TOICA東海旅客鉄道(JR東海) JR海 鉄道等 JR東海****
Suica東日本旅客鉄道(JR東日本) JR東<ref group="*" name="jre1">モバイルSuicaおよびSuicaインターネットサービスで、クレジットカード決済でチャージした分は「JR東」ではなく「他社線」として表示される。</ref> JR東***<ref group="*" name="tokyo">一部の機器では***が表示されない。</ref> <ref group="*" name="jre2">西船橋駅のみJRと表示される。</ref>JR東日本****
Suica東京臨海高速鉄道 (東臨) 東臨***<ref group="*" name="tokyo"/> 東京臨海****
Suica東京モノレール (東モノ) 東モノ***<ref group="*" name="tokyo"/> 東モ<ref group="*" name="tm">モノレール浜松町駅のみとなる。</ref><ref group="*" name="kanto">利用駅によっては事業者名が表示されない場合もある。</ref>東京モノ****
Suica埼玉新都市交通 (埼新) 鉄道等 埼都<ref group="*" name="kanto"/>埼都交****
Suica仙台空港鉄道 (仙空) 鉄道等 仙空<ref group="*" name="kanto"/>********
Suica伊豆急行 (伊急) 鉄道等 伊急<ref group="*" name="kanto"/>********
PASMO東京地下鉄(東京メトロ)<ref group="*" name="metro">千代田線の綾瀬 - 北千住をICOCAで乗車するときに限る。</ref> 他社線 鉄道等 ********
PASMOPASMOエリアでの利用 他社線 鉄道等 <ref group="*" name="pasmo">利用事業者名の略称に続き(事業者名が表示なしの場合もある)、駅名が表示される。なお、PASMOエリアでは、上記の東京メトロ千代田線綾瀬 - 北千住間を除き、ICOCAで直接乗車することはできない。

</ref>||****||****

Template:Reflist

バス・路面電車・船舶・ロープウェイ
カードエリア事業者名ICOCAエリアでの印字PiTaPaエリアでの印字Suicaエリアでの印字TOICAエリアでの印字PASPYエリアでの印字
PiTaPa大阪市交通局大阪市バス大市交 ********
PiTaPa阪急バス阪急ババス阪急 ********
PiTaPa大阪空港交通大阪空バス大空交 ********
PiTaPa京阪バス京阪ババス京阪 ********
PiTaPa阪急田園バス阪急ババス阪急 ********
PiTaPa京阪京都交通京阪ババス京阪 ********
PiTaPa高槻市交通部高槻市バス高槻市 ********
PiTaPa神戸市交通局神戸市バス神市交 ********
PiTaPa神戸交通振興神戸市バス神市交 ********
PiTaPa阪神バス阪神ババス阪神 ********
PiTaPa神鉄バス阪急ババス阪急 ********
PiTaPa山陽電気鉄道山陽ババス山陽 ********
PiTaPa水間鉄道水鉄ババス水鉄 ********
NicoPa(PiTaPa)神姫バス神姫ババス神姫 ********
NicoPa(PiTaPa)神姫ゾーンバス神姫ババス神姫 ********
NicoPa(PiTaPa)神姫グリーンバス神姫ババス神姫 ********
Hareca(PiTaPa)岡山電気軌道(路面電車)岡電軌電車岡電 ********
Hareca(PiTaPa)岡山電気軌道(バス)岡電ババス岡電 ********
Hareca(PiTaPa)両備バス両備ババス両備 ********
Hareca(PiTaPa)下津井電鉄下津井バス下電 ********
Hareca(PiTaPa)中鉄バス岡電ババス岡電 ********
CI-CA(PiTaPa)奈良交通奈良交バス奈交 ********
CI-CA(PiTaPa)エヌシーバス奈良交バス奈交 ********
LuLuCa(PiTaPa)しずてつジャストラインしずジバスSJL ********
itappy(PiTaPa)伊丹市交通局伊丹市バス伊市交 ********
PASPY広島電鉄(路面電車)広電電バス等 ****広島電鉄
PASPY広島電鉄(バス)広電ババス等 ****広島電鉄
PASPY広島バス広バスバス等 ****広島バス
PASPY広島交通広交ババス等 ****広島交通
PASPY芸陽バス芸陽ババス等 ****芸陽バス
PASPY中国ジェイアールバス中JRババス等 ****中国JR
PASPY備北交通備北交バス等 ****備北交通
PASPY鞆鉄道鞆鉄道バス等 ****鞆鉄道
PASPY中国バス中国ババス等 ****中国バス
PASPY広交観光広観ババス等 ****広交観光
PASPY井笠鉄道井笠ババス等 ****井笠鉄道
PASPY呉市交通局呉市ババス等 ****呉市交
PASPYエイチ・ディー西広島ボンバスバス等 ****ボンバス
PASPY第一タクシー第一タクバス等 ****第一タク
PASPY宮島松大汽船松大汽バス等 ****宮島松大
PASPYJR西日本宮島フェリー宮島フバス等 ********
PASPY広島観光開発宮島索バス等 ****宮島RW
PASPY瀬戸内海汽船瀬戸汽バス等 ****瀬戸内汽

今後の導入予定など

首都圏私鉄路線バス公営交通PASMOについては、当面相互利用を行わないため<ref>PASMO協議会内で、相互利用を拡大してシェアを確保したい大手私鉄と、経営体力が弱く、費用対効果の面や改良費などの設備負担の増加が重荷となるなどの理由から反対している中小私鉄・バスとの間での対立があり、結論が出ていない。</ref>PASMOエリアでのICOCAの利用はできない。

2010年3月13日に、JR東海のTOICAが電子マネーを導入したことにより、電子マネーでも相互利用が可能となった<ref name="jc_press_20091216"/>。

また、2011年春に九州旅客鉄道(JR九州)が発行するSUGOCAとの相互利用を開始する予定(筑肥線では福岡市営地下鉄との関係から利用不可の予定)。

一方、他のJR系ICカードである北海道旅客鉄道(JR北海道)が発行するKitacaとの相互利用の計画および見解は現時点では各事業者からは正式には公表されていない。

nimocaを同社の路線で導入している西日本鉄道は、「(2010年の西鉄・福岡市交通局・JR九州・JR東日本による)4社相互利用化が実現した後も、他の交通ICとの相互利用化に取り組んでいきたい。最終目標は全国どこに行っても同じカードが使えること。」と当時の長尾亜夫社長が発言している事から、同年以降の相互利用を検討しているものと思われる。

ICOCAの改札での利用率も半数を超えている事から、ICOCA専用改札機が大阪駅の御堂筋口で初めて設置され、その後は京橋駅や天王寺駅をはじめ多くの駅で設置されている。PiTaPaとの相互利用開始以前には、りんくうタウン駅にも設置されていたが、現在は南海管理の改札機でICOCAに対応できるため、Suica・TOICA専用に変更されている。また京阪神エリアの一部の駅において、1 - 2台程度磁気券部分を使用停止してICOCA専用としている例があるが、それとわかる掲示を行っていない改札も多く、切符等を投入する直前までICOCA専用と気づかないため混乱を招いていることがある。

発行枚数

ICOCAの発行枚数は、サービス開始の2003年11月からわずか5か月余りで100万枚を突破した。2009年11月末現在では約502万枚に達し<ref name="jc_press_20091216"/>、京阪神地区の自動改札機でのICOCAの利用率は約50%に達している。

記念デザインICOCA

カード表面に写真などの図柄を入れた記念ICOCAが2008年3月現在5種類存在している。このタイプのみ定期券の機能を付けることができない。プリペイドでの利用は通常デザインのICOCAと何ら変わりはない。定期券にできるカードかどうかは、カード右下の切り欠きの数でも判別できる(1個:できる、2個:できない)。カードの折損などやカードの機能向上などを行う場合は通常デザインのカードへ交換することになる。

  • 2003年11月1日発売…ICOCA導入時の記念ICOCA(5万枚)
  • 2004年8月1日発売…ICOCA Suica相互利用記念(5万枚)
  • 2004年12月6日発売…三都・光コレクション(10万枚)
  • 2007年9月1日発売…岡山・広島エリアサービス開始記念(3万枚)
  • 2008年3月29日発売…Suica・TOICA・ICOCA相互利用開始記念(3万枚)

ICOCAを用いた犯罪

JR西日本の駅員59名と委託社員10名が、ICOCAで乗車した後、窓口の処理機で乗車記録を消去するという手段で無賃乗車キセルに類似した行為)を繰り返したとする不祥事があり、その行為はサービスが開始された2003年11月から2004年8月まで行われていたとされる。不正利用の総額は104,630円に上った。このうち特に悪質と判断された駅員10名と委託社員5名の計15名は懲戒解雇となった。

また、JR東海の社員7人が三重県桑名市の桑名駅に通勤する際、ICOCAを使用して近鉄線で無賃乗車を繰り返していた。無賃乗車の期間は2008年8月 - 2010年2月で、社員7人はICOCAで近鉄線に乗り、桑名駅でJR東海管内の駅で利用できる業務用パス「職務乗車証」を使ってJRの改札で降りるか、そのまま職場に出向いていた。桑名駅は近鉄とJR東海の共同使用駅で、ICOCAには乗車の記録が残るが、7人はJR東海の窓口内にある処理機で記録を消去し、運賃を支払っておらず、JR東海が処理機を調査し不正が発覚した。JR東海は近鉄に謝罪し、全額を賠償している。不正回数は計258回、不正総額は103,300円、社員1人あたりの不正回数は最高108回、最低4回。7人をすでに社内で処分したとして、不正を公表していなかった<ref>定例社長会見(平成22年4月・名古屋) - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2010年4月22日</ref>。

宣伝・広告

ICOCAの広告は、京阪神・岡山・広島地区の駅のポスターおよび京阪神の新型車両の車内ディスプレイで放映されている。イメージキャラクターはカモノハシのイコちゃん。かつては仲間由紀恵も起用していた。

ICOCAには「ICOCAでいこか〜タッチしていこか〜」、ICOCA電子マネーサービスには「ICOCAで買おか〜タッチして買おか〜」というキャッチフレーズがあり、テレビCMやパンフレットなどで仲間とイコちゃんが呼び掛けている。

ICOCAとSuicaの相互利用開始時に、巨大化したイコちゃんが東京都内に出現し、仲間由紀恵が「東京で〜」イコちゃんが「ICOCA〜」と叫ぶテレビCMや広告が数か月間に亘って宣伝された。仲間の背景はセットで作られた東京駅という設定で、自動改札機もJR東日本で多く使われているタイプだったが、実際には大阪駅の中央改札口にそっくりであった。

ICOCAモニターテスト

2003年6月28日から7月26日まで京阪神の主要駅の一部でICOCAモニターテストが行われた。正式導入前であくまでもテストなので、1,000名限定の募集となった。モニターテストが行われた駅は大阪を中心とした周辺のJR西日本の主要駅(22駅)である。

  • 大阪
  • JR宝塚線:塚口駅・猪名寺駅・伊丹駅・北伊丹駅・川西池田駅・中山寺駅・宝塚駅
  • JR京都線:新大阪駅・東淀川駅・吹田駅・岸辺駅・千里丘駅・茨木駅・摂津富田駅・高槻駅
  • JR神戸線:塚本駅・尼崎駅・立花駅・甲子園口駅・西ノ宮駅(現在の西宮駅)・芦屋駅

歴史

  • 2003年6月28日 - 7月26日:ICOCAモニターテスト実施。
  • 2004年3月:発行枚数が100万枚を突破。二区間分割定期券のサービスを開始。
    • 8月1日:こどもICOCAサービス開始、ICOCA・Suica相互利用開始。
  • 2005年3月1日桜井線全線へ利用可能エリアを拡大。
  • 2006年1月21日:ICOCA・PiTaPa相互利用開始。
    これにより近畿圏の私鉄でも利用が可能になる。またJR東日本の新潟近郊区間の一部でのSuicaサービス導入により、新潟近郊区間の一部でもICOCAが利用可能になった。
    ただしICOCAエリアでは乗車券機能のみ利用可能で定期券機能は利用不可、電子マネー機能は当初利用不可。モバイルSuicaを利用するには対応携帯電話機の購入と、当初はクレジットカード「ビューカード」の申し込みが必要だった。
  • 2007年2月1日:ICOCA電子マネーの新サービス「ICOCAコインロッカーサービス」開始。
    • 3月18日:こどもICOCA・こども用Suica相互利用開始。
    • 4月1日:ICOCA・CI-CA片利用開始。近畿日本鉄道がPiTaPaを導入。鶴橋駅の乗り換え改札口、および柏原駅での簡易改札機を介しての相互乗換利用が可能になる。
  • 2007年7月:発行枚数が300万枚を突破。
  • 2008年3月1日:ICOCA・PASPY片利用開始。
    • 3月18日:Suicaと電子マネーの相互利用開始。近畿地方、三重県の一部、岡山・広島・山口各地区にあるイオンの商業施設の直営売り場でのICOCAへのチャージサービスを開始。
    • 3月29日:ICOCA・TOICA相互利用開始。
    • 4月1日:ICOCA・itappy片利用開始。
    • 10月:発行枚数が400万枚を突破。
  • 2009年5月12日:ICOCA電子マネーを、関西2府4県および岡山・広島エリアのファミリーマート(当初は約520店・一部店舗を除く)へ拡大導入。
    • 8月24日:ICOCA電子マネーを、JR西日本エリア内のローソン全店舗へ導入開始。
  • 2010年3月13日:TOICAと電子マネー相互利用開始<ref name="jc_press_20091216"/>。

Template:予定

脚注

Template:脚注ヘルプ Template:Reflist

関連項目

Template:Commonscat Template:ICカード乗車券

  • ICOCA電子マネー(2005年10月1日 サービス開始)
  • SMART ICOCA(2006年2月1日 サービス開始)
  • カモノハシのイコちゃんマスコットキャラクター
  • Suica(2004年8月1日 相互利用開始)
  • PiTaPa(2006年1月21日 相互利用開始)
  • NicoPa(2006年2月1日 片利用開始・ICOCAの神姫バス利用のみ)
  • Hareca(2006年10月1日 片利用開始・ICOCAのHarecaエリア利用のみ)
  • CI-CA(2007年4月1日 片利用開始・ICOCAのCI-CAエリア利用のみ)
  • LuLuCa(2007年9月1日 片利用開始・ICOCAのLuLuCaエリア利用のみ)
  • PASPY(2008年3月1日 片利用開始・ICOCAのPASPYエリア利用のみ)
  • TOICA(2008年3月29日 相互利用開始)
  • itappy(2008年4月1日 片利用開始・ICOCAのitappyエリア利用のみ)
  • SUGOCA(2011年春 相互利用開始予定)
  • 仲間由紀恵(イメージキャラクター)

外部リンク

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