ICOCA
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- | * [[2006年]][[1月21日]]:ICOCA・PiTaPa相互利用開始<ref>[http://web.archive.org/web/20051203034326/www.westjr.co.jp/news/newslist/article/051110a. | + | * [[2006年]][[1月21日]]:ICOCA・PiTaPa相互利用開始<ref>[http://web.archive.org/web/20051203034326/www.westjr.co.jp/news/newslist/article/051110a.html 「ICOCA」「PiTaPa」の相互利用を実施します] (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2005年11月10日</ref>。 |
*: これにより近畿圏の私鉄でも利用が可能になる。またJR東日本の新潟近郊区間の一部でのSuicaサービス導入により、新潟近郊区間の一部でもICOCAが利用可能になった。 | *: これにより近畿圏の私鉄でも利用が可能になる。またJR東日本の新潟近郊区間の一部でのSuicaサービス導入により、新潟近郊区間の一部でもICOCAが利用可能になった。 | ||
** [[1月28日]]:[[モバイルSuica]]サービス開始。Suicaとの相互利用によりICOCAエリアでも使用可能。 | ** [[1月28日]]:[[モバイルSuica]]サービス開始。Suicaとの相互利用によりICOCAエリアでも使用可能。 |
2010年6月5日 (土) 01:38時点における版
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ICOCA(イコカ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が発行している、鉄道やバス等の乗車券や電子マネーとして利用できるICカードである。
目次 |
概要
ソニーの非接触型ICカードFeliCaの技術を用いたサイバネ規格に準拠しているカードで、2009年11月末現在の発行枚数は約502万枚<ref name="jc_press_20091216">Template:PDFlink - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2009年12月21日</ref>。プリペイド方式の乗車券の機能をはじめ、定期券、駅売店等での支払いに使える電子マネーの機能を併せ持つカードである。カードで利用できる金額は、駅などに設置されたチャージ機などでチャージ(入金)することにより追加ができ、使い捨てることなく繰り返してカードを使用できる。
カードの名称は、ICオペレーティングカード(IC Operating CArd)の略称であるが、関西弁の「行こか」(「行こう」の意味)とも掛けた親しみやすい名称としている。カード裏面に記載の番号のはじめのJWは、「JR WEST」(JR 西)という意味である。
2003年11月1日からJR西日本のアーバンネットワークで運用が開始されたのを皮切りに、使用できる路線は順次拡大されている。
現在は岡山・広島地区のJR線、主に京阪神エリアの私鉄・地下鉄および一部の路線バス(PiTaPaエリア)、並びに東日本旅客鉄道(JR東日本)などのSuicaエリア、東海旅客鉄道(JR東海)のTOICAエリア、広島地区の鉄道・バス・船舶事業者(PASPYエリア)でも利用可能である。<ref>JRお出かけネット ご利用可能エリア</ref>
私鉄・地下鉄・他のJR各社の鉄道、バス等での利用は普通乗車券としての機能(ストアードフェア機能)に限られ、他社との連絡定期券は発行されていなかったが、2010年5月に京阪電気鉄道とのICOCA連絡定期券の発売が開始された。<ref name="jrw_press_20091215">IC連絡定期券の導入、および京阪電車におけるICOCA定期券などの発売について - 西日本旅客鉄道プレスリリース2009年12月15日</ref>
なおICOCA単独では、新幹線への乗車はできないが、新幹線駅の乗り換え改札口では、東海道・山陽新幹線でのチケットレスサービス「EX-ICサービス」との連携により、ICOCAとの組み合わせで新幹線と在来線の乗り継ぎができるようになった。
またICOCA電子マネーについては、京阪神や岡山・広島地区の駅のコンビニエンスストア「ハートイン」と「デイリーイン」の各店、関西・中国地区のビックカメラ、ジャスコなどイオングループの店舗、ファミリーマートやローソンなどのコンビニエンスストア等、利用利用可能な店舗は順次拡大中である。加えて、ICOCAに対応した自動販売機やコインロッカーもある。
さらにJR東日本のSuicaショッピングサービスと相互利用を行っている他、2010年3月13日より、JR東海の「TOICA電子マネー」との相互利用を開始した。但し、PiTaPaショッピングサービスとの相互利用は2010年現在においても行われておらず、PiTaPaショッピングサービス加盟店においては、ICOCAを電子マネーとして利用することはできない<ref>洋服の青山等、ICOCA電子マネーとPiTaPaショッピングサービスの双方に重複加盟している例は若干ある。</ref>。
種類と購入方法
ICOCA
プリペイド方式の普通乗車券機能(ストアードフェア機能)と電子マネー機能があるカード。ICOCAを取り扱う駅のみどりの窓口や、ICOCAのマークがある自動券売機で購入できる。発売額は2,000円。発売額には500円のデポジット(預り金)が含まれており、購入時点で鉄道の乗車等に使えるのは1,500円分である。デポジットは、カードが不要になった際にみどりの窓口で返却をすると払い戻される。
ICOCA定期券
ICOCAに通勤・通学定期券の機能を加えたものであるが、カード自体は通常のICOCAと同一のものである。ICOCAを取り扱う駅のみどりの窓口で購入できる。カードと共に新規で購入する場合は、通常の定期券の料金に加えて500円のデポジットが必要になる。すでにICOCAを持っている場合は、そのまま定期券機能を付け加えることができるので、改めてデポジットを支払う必要はない。連続した区間を二区間に分割して一枚のICOCA定期券にまとめることもできる。身体障害者割引等が適用されたICOCA定期券にはストアードフェア機能がない。一部のみどりの券売機でも購入できるが、すでに持っているICOCAに定期券機能を付け加える購入方法は利用できない(SMART ICOCAでは可能)。
SMART ICOCA
Template:Main ICOCAの機能に加え、現金が手元になくてもクレジットカードによる電子決済でチャージ(入金)ができるなどの機能が追加されたカード。利用するには、クレジットカードが必要である。
こどもICOCA
小児運賃が適用される旅客に対して発売されるカード。ICOCAを取り扱う駅のみどりの窓口で購入できるが、利用者本人が大人運賃を適用される年齢に達する年の年度末が有効期限とされているため、その設定のために氏名・生年月日・性別の登録を発売時に行う。そのため、購入の際にはこれらが確認できる公的証明書を提示する必要がある。発売額は2,000円。ICOCAと同様、発売額には500円のデポジットが含まれている。購入は使用者本人以外でも可能であるが、利用はカード券面に記載された本人に限られる。
ICOCA導入当初は大人用のみの設定で小児用のICOCAは発売しておらず、後に発行を開始した小児用のICOCA定期券はストアードフェア機能を使用不可能としていたが、2004年8月からストアードフェア機能のサービスを開始した。
チャージ
ICOCAを利用するには、あらかじめカードにチャージ(入金)がされている必要がある。チャージ金額が0円の場合は自動改札機を通過することができない。ただし、ICOCA定期券の有効区間内のみを利用する場合はこの限りではない。チャージ金額の上限は20,000円である。Jスルーカードやオレンジカードを用いてのチャージはできない。また、普通乗車券機能のないICOCA定期券にはチャージできない。
ICOCA対応の自動券売機
あらかじめ指定された金額(1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円)を現金でチャージできる。SMART ICOCAのクイックチャージ、ポイントチャージにも対応している。ICOCAをカード挿入口に挿入し、券売機の画面の案内にしたがってチャージ金額を選択して現金を入れるとチャージが完了する。領収書も発行でき、カードの利用履歴の表示や印字もできる。
ファイル:ICOCA対応券売機.jpg
都市部駅用のICOCA対応券売機(HT30型) |
ファイル:JRW ICOCA-type ticketseller-2.jpg
無人駅用のICOCA対応券売機(UT50型)<ref>写真のタイプはチャージは現金専用だが、同型のSMART ICOCAクイックチャージ対応型にはポイントチャージのボタンがある</ref> |
チャージ機
チャージ機は、駅のホームや改札口に設置されている入金用の機器で、現金でのチャージ、SMART ICOCAのクイックチャージができる。SMART ICOCA専用で現金でチャージする機能がない「クイックチャージ専用機」もある。ICOCAをホルダーに差し込み、チャージ金額(1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円)をボタンによって選択し、現金を入れるとチャージが完了する。SMART ICOCAの場合は金額ボタンを押した段階でチャージされる。領収書ボタンを押すと領収書も発行できる。岡山・広島エリアに設置されている新型のチャージ機には、利用履歴の印字機能、SMART ICOCAのポイントチャージができる機能が追加されている。
チャージ機は当初、自動券売機や自動精算機を設置していない閑散駅で導入していたが、サービス開始以降にチャージの需要が大きく伸びたことから主要駅への増設や、ホーム上にも設置している駅もある。
ファイル:ICOCA charging machine.jpg
チャージ機 |
ファイル:Smart Icoca Charge Machine.jpg
クイックチャージ専用機 |
ファイル:ICOCAチャージ機.jpg
チャージ機 (VC50型) |
のりこし精算機
現金で1,000円、2,000円、3,000円のチャージができる。感熱紙による領収書も発行できる。岡山・広島エリアと、アーバンネットワークエリア内で2008年以降に設置されている新型の精算機には、5,000円と10,000円のチャージ、SMART ICOCAのクイックチャージの機能が追加されている。
ファイル:JR西日本の乗り越し精算機.jpg
のりこし精算機(チャージは現金専用) |
ファイル:Fare Adjustment Okayama.jpg
のりこし精算機(FA50型) |
その他
ICOCA電子マネーを導入しているイオングループのICOCA電子マネー対応店舗と、関西2府4県、および岡山・広島エリアのファミリーマート(一部店舗を除く)、JR西日本エリアのローソン各店(一部店舗を除く)、広島地区のPASPY取り扱いのバス車内、東日本地区のSuicaショッピングサービスを導入しているコンビニエンスストア(NEWDAYS、ミニストップ、ファミリーマート、ローソン)の一部店舗でもチャージを取り扱っている。
以前は、みどりの窓口でクレジットカードでのチャージを取り扱っていたが、2008年6月30日限りで取扱いを中止し、代わりにSMART ICOCAを一般クレジットカードに開放した。併せてICOCA定期券以外のクレジットカードでの購入取扱いや、みどりの窓口での現金でのチャージ取扱いも中止した。中止した理由は公式には明らかにされていない<ref>同様に、Kitacaのクレジットカードでの取扱いの縮小を決めたJR北海道の場合は、入金後に払い戻して現金化する目的での利用が横行したためとの説明がなされている(北海道新聞・2008年12月19日)。</ref>。
有効期限・再発行
ICOCAは、最後の利用日から10年間利用がない場合は失効となり、チャージ金額、及びデポジットの返却は行われない。
こどもICOCAの有効期限は、使用者が12歳となる年度の3月31日と定められており、期限を過ぎたカードはチャージ金額が残っていても使用できなくなる。この場合は、みどりの窓口にカードを返却するとチャージ金額、及びデポジットが手数料なしで払い戻される。
ICOCA定期券、SMART ICOCA、こどもICOCAは、カードを紛失した際でも、所有者本人であることが証明できる書類があれば再発行が可能である。ただし、再発行には再発行手数料500円とデポジット500円の合計1,000円を現金で支払う必要がある。
しかも、SMART ICOCA定期券の場合は手続きが大阪駅となり、郵送等の関係で時間がかかる。もちろん、代替定期などは用意されないため、手元に届くまで、普通に乗車賃を払うことになる。
利用方法
駅の自動改札機やバスの乗降口、店舗のレジなどに設置されたカード読み取り機にICOCAをあてて(タッチして)カードを読み取らせることにより、あらかじめチャージされた金額から利用金額分を引き去って決済をする、というのが基本的な使い方である。ICOCAは電波を使った無線通信によりデータの読み取りや書き込みができる非接触型のICカードであるので、パスケース等に入れたままでも利用でき、利用するごとにパスケース等から取り出したりする必要がないが、電波を吸収する性質がある硬貨などの金属類や、使用方法が類似する他の非接触型ICカード(ICチップを搭載した運転免許証やtaspo・PiTaPaなど)を一緒に入れていると、カードが正しく読み取れないことがある。
- 鉄道での利用
- 乗車駅で自動改札機のカード読み取り部にICOCAをタッチする。この時、カードには乗車駅や時刻などの情報が記録される。
- ICOCAが正確に認証された場合は電子音とともにゲートが開き、正確に認証されない場合、またはカードが使用できない場合は電子音や音声が鳴って即座にゲートが閉まるようになっている。ICOCAの残額が不足していたり、ICOCA定期券およびこどもICOCAの有効期限が近付いたりしている場合は通常と異なる電子音が鳴る。また、こどもICOCAが使用された場合は鳥の鳴き声の音が鳴る。
- 下車駅では、乗車時と同じように自動改札機のカード読み取り部にICOCAをタッチする。この時、乗車時に記録された情報を元に運賃が計算され、チャージ金額から運賃分が引き去られる。
- なお、京阪神エリアの桜井線や、岡山・香川エリアの山陽本線・宇野線・本四備讃線以外の各線では、無人駅での運賃収受を車内で行うワンマン列車を運行しているが、そのような列車を利用した場合は降車時にICOCAを運転手に呈示し、降車駅で改札機での処理を行うことになっている。
- 電子マネーの利用
- Template:See
他社線等への乗り継ぎ
- ICOCA・Suica・TOICA各エリア内の東海道・山陽新幹線各駅でのJR在来線から新幹線への乗り継ぎ
- ICOCAを用いての新幹線の乗車はできないが、在来線から新幹線へ乗り換える際に、新幹線乗換口の自動改札機でそれまで乗車した在来線運賃の精算ができる。最初に新幹線乗車券を切符挿入口に入れ、続いて在来線の乗車に使用したICOCAをカード読み取り部にタッチすると自動的に精算が完了し、改札機を通過できる。東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約サービス「エクスプレス予約」のEX-ICサービスで列車を予約している場合は、EX-ICカードとICOCAを2枚重ねでカード読み取り部にタッチすると精算が完了し改札機を通過できる。
- 2009年8月29日より、山陽新幹線全線にEX-ICサービスが導入されたことで、ICOCAエリア内にある山陽新幹線各駅の新幹線乗換口でも、ICOCAを用いての在来線から新幹線への乗り継ぎが可能になった。
- ICOCAエリアではなく、新幹線のりばへ直接入場する改札口がない徳山駅・新山口駅・厚狭駅の各駅でEX-ICサービスを利用して新幹線に乗車する場合、在来線改札口に設置された簡易改札機にICOCAをタッチの上、新幹線乗換口の改札機でEX-ICカードと2枚重ねでタッチすれば、新幹線の乗車が可能である。この場合、ICOCAは駅の入場確認のためのみに使われるため、チャージ金額から料金が引き去られることはない。出場の際の手順はこの逆となる。なお、ICOCAを所持せず、EX-ICカードのみ所持している場合は、在来線改札口で入場証を受け取り、入場証を新幹線自動改札機に通した後、EX-ICカードをタッチする事になる。
- 現在のところ、JR九州のSUGOCAエリア内にある博多駅と小倉駅の在来線から新幹線への乗換口では、ICOCAやSUGOCAを含むJR各社の在来線用ICカード、およびEX-ICカードによる改札機の利用はできない。
- 鶴橋駅でのJR線・近鉄線間の乗り継ぎ、及び三国ヶ丘駅でのJR線・南海線間の乗り継ぎ
- 乗車駅をICOCAで入場した場合は、鶴橋駅または三国ヶ丘駅の乗換口の自動改札機にICOCAをタッチすると、それまでの乗車区間運賃の精算と乗り継ぎ駅の情報の記録が同時に完了し、改札機を通過できる。乗車駅を磁気きっぷで入場した場合は、乗換口の自動改札機で最初に磁気きっぷを入れ、その次にICOCAをタッチすると精算が完了して改札機を通過することができる。乗り換え改札口では、相互利用できるICカードを2枚重ねにしてタッチして利用することができないため、JRにはICOCAやSuica・TOICAを、近鉄や南海にはPiTaPaを、と使い分けたい場合は、一旦通常の改札口を出場の上、改めて乗り換え先の通常の改札口から入場しなければならない。
- 柏原駅でのJR線・近鉄線間の乗り継ぎ
- 柏原駅でJR線と近鉄線の乗り換えの際は、近鉄線のホーム上にある簡易ICカード改札機(中間改札)へのタッチが必要である。また、同駅から近鉄線のみを利用する場合でも改札口の自動改札機とホーム上の簡易ICカード改札機の両方にタッチする必要がある。簡易改札機にタッチしなかった場合、下車時に実際の乗車区間と異なる運賃が減額されてしまう、もしくは自動改札機を通過できない恐れがある。
- りんくうタウン駅でのJR線・南海線間の乗り継ぎ
- りんくうタウン駅ではJR線・南海線の他の駅からICOCAを利用して乗車し、この駅でJR線・南海線間の乗り換えをする場合は、駅改札内に設置された簡易ICカード改札機にカードをタッチする必要がある。
- 近鉄名古屋駅での近鉄線・JR線間の乗り継ぎ
- 近鉄名古屋駅のJR東海との乗換改札口の自動改札機は、ICOCAは近鉄線用のカードとして認識され、JR線用のカードとしては認識されないため、ICOCAを1枚だけタッチして通過することは出来ないことになっている。ICOCAで乗換口の改札機を通過するには、TOICAやSuicaと組み合わせて2枚重ねでタッチしなければならない。ICOCAのみでJR線と近鉄線を乗り換える場合は、一旦通常の改札口を出場の上、改めて乗り換え先の通常の改札口から入場しなければならない。
- 桑名駅での近鉄線・JR線間の乗り継ぎ
- 桑名駅では近鉄線とJR東海線を中間改札を介すことなく乗り換えることができるが、ICOCAのみで近鉄線からJR線へ乗り継ぐ場合、一旦改札口を出場してから再入場しなければならない(改札内には乗り継ぎ用の簡易ICカード改札機が置かれていない)。上記の処理をせずに乗り換えると、ICOCAは近鉄線用のカードとして認識されているため、JR線の降車駅での出場ができない。JRから近鉄へ乗り換える場合も同様である。なお、JR東海で桑名駅までICOCAで利用した場合(TOICAエリア)、桑名駅の西口(近鉄側)の自動改札機では出場できないので、注意が必要である。
ファイル:iccard.gif
利用方法 |
ファイル:JRW Cardreader-Noml-type.jpg
読み取り装置 |
ファイル:JRW simpletype turnstile.jpg
簡易型自動改札機 |
ファイル:ICOCA読み取り部(岡山・広島).JPG
読み取り装置 |
ファイル:JRW Cardreader Ent-01.jpg
入場用簡易改札機 |
ファイル:JRW Cardreader Exi-01.jpg
出場用簡易改札機 |
ファイル:Westjr icoca checker01.jpg
入場用簡易改札機 |
ファイル:Westjr icoca checker02.jpg
出場用簡易改札機 |
利用可能エリア
ICOCAは、下記のJR西日本の近畿地区281駅・中国地区135駅の他、PiTaPa・PASPYを導入している事業者や、Suica導入6社の利用可能駅(首都圏・仙台・新潟地区の東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京モノレール・東京臨海高速鉄道・埼玉新都市交通・仙台空港鉄道・伊豆急行)、東海旅客鉄道(JR東海)のTOICAエリアでも利用できる。なお、東京地下鉄千代田線の綾瀬 - 北千住間は常磐線(各駅停車)の一部としてICOCAが利用できる。ただし、Suicaが導入されている事業者のうち、ジェイアールバス関東の路線バスではICOCAは利用できない。
現在の利用可能エリア
- 利用可能エリアマップ(京阪神エリア) - JRおでかけネット
- 利用可能エリアマップ(岡山・広島エリア) - JRおでかけネット
京阪神エリア
大阪近郊区間やアーバンネットワークとは完全に一致していない。
- 大阪環状線:全駅
- 桜島線(JRゆめ咲線):全駅
- 東海道本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線):米原駅 - 神戸駅
- 北陸本線(琵琶湖線):米原駅 - 近江塩津駅
- 山陽本線(JR神戸線・和田岬線):神戸駅 - 相生駅、兵庫駅 - 和田岬駅
- 福知山線(JR宝塚線):尼崎駅 - 篠山口駅
- JR東西線:全駅
- 片町線(学研都市線):全駅
- おおさか東線:全駅
- 関西本線(大和路線):加茂駅 - JR難波駅
- 奈良線:全駅
- 山陰本線(嵯峨野線):京都駅 - 園部駅
- 関西空港線:全駅
- 阪和線:全駅(羽衣線を含む)
- 湖西線:全駅
- 赤穂線:相生駅 - 播州赤穂駅
- 和歌山線:王寺駅 - 高田駅
- 桜井線(万葉まほろば線):全駅
- 草津線:貴生川駅 - 草津駅
岡山・広島エリア
- 山陽本線:和気駅 - 南岩国駅
- 可部線:全駅
- 呉線(瀬戸内さざなみ線):全駅
- 芸備線:狩留家駅 - 広島駅
- 福塩線:福山駅 - 神辺駅
- 伯備線:倉敷駅 - 備中高梁駅
- 吉備線:全駅
- 宇野線(瀬戸大橋線):岡山駅 - 茶屋町駅
- 本四備讃線(瀬戸大橋線):茶屋町駅 - 児島駅
- 津山線:岡山駅 - 法界院駅
- 赤穂線:長船駅 - 東岡山駅
このエリアには大都市近郊区間の制度が存在しないが、ICOCAを利用した場合は最短経路で計算される。例えば岡山→総社と利用する場合、乗車券の場合は倉敷経由と吉備線経由とでは運賃が異なる(前者が480円、後者が400円)がICOCAの場合はどちらも吉備線経由で計算される。
他社線との相互利用
thumb|right|300px|相互利用関係(クリックで拡大)相互利用により下記のSuica・TOICA・PiTaPaの各エリアでもICOCAの使用ができる。各エリア内でのチャージはSuica・TOICA・PiTaPaそれぞれのカード対応の自動券売機、自動精算機、簡易入金機で可能である。ただし、PiTaPaの場合ICOCAと異なりチャージして使用することが前提となっていないため、駅によっては自動改札機が対応していても、ICOCAにチャージできる機器が一切設置されていない場合がある(近畿日本鉄道などに存在する)。なお、ICOCAエリア内では自動券売機、自動精算機、簡易入金機などで対応する。
- Suicaエリア
- PiTaPaエリア
- PiTaPaエリアでは、一部を除き運賃不足時に現金やスルッとKANSAIカード等で差額の精算はできない。現金によるチャージは可能。
他社線での片利用
CI-CA・NicoPa・Hareca・LuLuCa・itappyの各エリアは、いずれもPiTaPaを重複して導入しているため、ICOCAも利用可能となっているが、各エリアの事業者が発行しているICカードにはPiTaPaのカード機能が付加されていないため、これらのカードはICOCAエリアでの利用はできない(一部の種類のカードを除く)。また、これらのエリアでのICOCAへのチャージには対応していない(しずてつジャストライン新静岡バス案内所ではチャージが可能)。
PASPYは他のエリアでの利用ができないが、エリア内でICOCAが利用可能である。エリア内では広島高速交通各駅や路面電車・バス車内でICOCAにチャージすることが可能である<ref>広島県交通系ICカード「PASPY」エリアでの「ICOCA」のご利用について - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2008年2月6日</ref>。
モバイルSuicaにおけるSuicaとの相互利用
モバイルSuicaはJR東日本が2006年1月28日から開始した、おサイフケータイにSuica定期券やSuica乗車券、Suicaショッピングサービスの機能を追加できるものである。乗車券機能とSuicaショッピングサービスについては、ICOCAエリアでも問題なく使用可能である。
携帯電話でICOCAを利用できるサービスについては2008年3月現在発表されていないが、モバイルSuicaを利用すればICOCAエリアで携帯電話を使った乗降、およびICOCA電子マネー対応店舗でのショッピングは可能となる。なお、おサイフケータイアプリ上での履歴の確認は、ログインしていれば全駅JW○○駅、ログインしない場合は全駅****で表示される。携帯電話アプリのため日本のどこにいても申し込みが可能であり、オンラインチャージについても同様。詳しくはモバイルSuicaの項を参照。
近畿圏内でモバイルSuicaに現金チャージする手段は現時点では、イオンかミニストップ、ファミリーマートの一部の店舗で可能となっている。
ICOCAエリアでは、ICカードのSF利用時でも振替輸送対象であるが、モバイルSuicaは対象外である。
今後の導入予定など
首都圏の私鉄・路線バス・公営交通のPASMOについては、当面相互利用を行わないため<ref>PASMO協議会内で、相互利用を拡大してシェアを確保したい大手私鉄と、経営体力が弱く、費用対効果の面や改良費などの設備負担の増加が重荷となるなどの理由から反対している中小私鉄・バスとの間での対立があり、結論が出ていない。</ref>PASMOエリアでのICOCAの利用はできない。
2010年3月13日に、JR東海のTOICAが電子マネーを導入したことにより、電子マネーでも相互利用が可能となった<ref name="jc_press_20091216"/>。
また、2011年春に九州旅客鉄道(JR九州)が発行するSUGOCAとの相互利用を開始する予定(Template:要出典範囲)。
一方、他のJR系ICカードである北海道旅客鉄道(JR北海道)が発行するKitacaとの相互利用の計画および見解は現時点では各事業者からは正式には公表されていない。
nimocaを同社の路線で導入している西日本鉄道は、「(2010年の西鉄・福岡市交通局・JR九州・JR東日本による)4社相互利用化が実現した後も、他の交通ICとの相互利用化に取り組んでいきたい。最終目標は全国どこに行っても同じカードが使えること。」と当時の長尾亜夫社長が発言している事から、同年以降の相互利用を検討しているものと思われる。
ICOCAの改札での利用率も半数を超えている事から、ICOCA専用改札機が大阪駅の御堂筋口で初めて設置され、その後は京橋駅や天王寺駅をはじめ多くの駅で設置されている。PiTaPaとの相互利用開始以前には、りんくうタウン駅にも設置されていたが、現在は南海管理の改札機でICOCAに対応できるため、Suica・TOICA専用に変更されている。また京阪神エリアの一部の駅において、1 - 2台程度磁気券部分を使用停止してICOCA専用としている例があるが、それとわかる掲示を行っていない改札も多く、切符等を投入する直前までICOCA専用と気づかないため混乱を招いていることがある。
発行枚数
ICOCAの発行枚数は、サービス開始の2003年11月からわずか5か月余りで100万枚を突破した。2009年11月末現在では約502万枚に達し<ref name="jc_press_20091216"/>、京阪神地区の自動改札機でのICOCAの利用率は約50%に達している。
記念デザインICOCA
カード表面に写真などの図柄を入れた記念ICOCAが2008年3月現在5種類存在している。このタイプのみ定期券の機能を付けることができない。プリペイドでの利用は通常デザインのICOCAと何ら変わりはない。定期券にできるカードかどうかは、カード右下の切り欠きの数でも判別できる(1個:できる、2個:できない)。カードの折損などやカードの機能向上などを行う場合は通常デザインのカードへ交換することになる。
- 2003年11月1日発売…ICOCA導入時の記念ICOCA(5万枚)
- 2004年8月1日発売…ICOCA Suica相互利用記念(5万枚)<ref>8月1日から「ICOCA」「Suica」相互利用開始 「ICOCA」「Suica」相互利用記念カードの発売 (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年7月16日</ref>
- 2004年12月6日発売…三都・光コレクション(10万枚)<ref>「神戸ルミナリエ」「なにわ探検クルーズ」「京都・花灯路」.....記念ICOCA「三都・光コレクション」の発売 (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年11月25日</ref>
- 2007年9月1日発売…岡山・広島エリアサービス開始記念(3万枚)
- 2008年3月29日発売…Suica・TOICA・ICOCA相互利用開始記念(3万枚)
ICOCAを用いた犯罪
JR西日本の駅員59名と委託社員10名が、ICOCAで乗車した後、窓口の処理機で乗車記録を消去するという手段で無賃乗車(キセルに類似した行為)を繰り返したとする不祥事があり、その行為はサービスが開始された2003年11月から2004年8月まで行われていたとされる。不正利用の総額は104,630円に上った。このうち特に悪質と判断された駅員10名と委託社員5名の計15名は懲戒解雇となった。
また、JR東海の社員7人が三重県桑名市の桑名駅に通勤する際、ICOCAを使用して近鉄線で無賃乗車を繰り返していた。無賃乗車の期間は2008年8月 - 2010年2月で、社員7人はICOCAで近鉄線に乗り、桑名駅でJR東海管内の駅で利用できる業務用パス「職務乗車証」を使ってJRの改札で降りるか、そのまま職場に出向いていた。桑名駅は近鉄とJR東海の共同使用駅で、ICOCAには乗車の記録が残るが、7人はJR東海の窓口内にある処理機で記録を消去し、運賃を支払っておらず、JR東海が処理機を調査し不正が発覚した。JR東海は近鉄に謝罪し、全額を賠償している。不正回数は計258回、不正総額は103,300円、社員1人あたりの不正回数は最高108回、最低4回。7人をすでに社内で処分したとして、不正を公表していなかった<ref>定例社長会見(平成22年4月・名古屋) - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2010年4月22日</ref>。
宣伝・広告
ICOCAの広告は、京阪神・岡山・広島地区の駅のポスターおよび京阪神の新型車両の車内ディスプレイで放映されている。イメージキャラクターはカモノハシのイコちゃん。かつては仲間由紀恵も起用していた。
ICOCAには「ICOCAでいこか〜タッチしていこか〜」、ICOCA電子マネーサービスには「ICOCAで買おか〜タッチして買おか〜」というキャッチフレーズがあり、テレビCMやパンフレットなどで仲間とイコちゃんが呼び掛けている。
ICOCAとSuicaの相互利用開始時に、巨大化したイコちゃんが東京都内に出現し、仲間由紀恵が「東京で〜」イコちゃんが「ICOCA〜」と叫ぶテレビCMや広告が数か月間に亘って宣伝された。仲間の背景はセットで作られた東京駅という設定で、自動改札機もJR東日本で多く使われているタイプだったが、実際には大阪駅の中央改札口にそっくりであった。
ICOCAモニターテスト
2003年6月28日から7月26日まで京阪神の主要駅の一部でICOCAモニターテストが行われた。正式導入前であくまでもテストなので、1,000名限定の募集となった。モニターテストが行われた駅は大阪を中心とした周辺のJR西日本の主要駅(22駅)である。
- 大阪
- JR宝塚線:塚口駅・猪名寺駅・伊丹駅・北伊丹駅・川西池田駅・中山寺駅・宝塚駅
- JR京都線:新大阪駅・東淀川駅・吹田駅・岸辺駅・千里丘駅・茨木駅・摂津富田駅・高槻駅
- JR神戸線:塚本駅・尼崎駅・立花駅・甲子園口駅・西ノ宮駅(現在の西宮駅)・芦屋駅
歴史
- 2003年6月28日 - 7月26日:ICOCAモニターテスト実施。
- 11月1日:アーバンネットワークエリア内でICOCAのサービスが正式に開始<ref>「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜 (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日</ref>。
- 2004年3月:発行枚数が100万枚を突破。二区間分割定期券のサービスを開始。
- 8月1日:こどもICOCAサービス開始<ref>2004年5月定例社長会見 (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年5月19日</ref>、ICOCA・Suica相互利用開始<ref>「Suica」・「ICOCA」・「PiTaPa」の相互利用を進めます (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年4月27日</ref>。
- 2005年3月1日:桜井線全線へ利用可能エリアを拡大<ref>ICOCAをご利用いただけるエリアが桜井線へ広がります (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年12月22日</ref>。
- 6月:発行枚数が200万枚を突破。
- 10月1日:ICOCA電子マネーサービス開始<ref>ICOCAの新しいサービス「ICOCA電子マネー」サービス開始 (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2005年8月24日</ref>。これによりICOCAでショッピングが可能に。
- 2006年1月21日:ICOCA・PiTaPa相互利用開始<ref>「ICOCA」「PiTaPa」の相互利用を実施します (Internet Achive) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2005年11月10日</ref>。
- これにより近畿圏の私鉄でも利用が可能になる。またJR東日本の新潟近郊区間の一部でのSuicaサービス導入により、新潟近郊区間の一部でもICOCAが利用可能になった。
- ただしICOCAエリアでは乗車券機能のみ利用可能で定期券機能は利用不可、電子マネー機能は当初利用不可。モバイルSuicaを利用するには対応携帯電話機の購入と、当初はクレジットカード「ビューカード」の申し込みが必要だった。
- 2007年2月1日:ICOCA電子マネーの新サービス「ICOCAコインロッカーサービス」開始。
- 2007年7月:発行枚数が300万枚を突破。
- 2008年3月1日:ICOCA・PASPY片利用開始。
- 2009年5月12日:ICOCA電子マネーを、関西2府4県および岡山・広島エリアのファミリーマート(当初は約520店・一部店舗を除く)へ拡大導入。
- 2010年3月13日:TOICAと電子マネー相互利用開始<ref name="jc_press_20091216"/>。
- 2010年5月8日:京阪とのICOCA連絡定期券を発売開始<ref name="jrw_press_20091215"/><ref>ICOCA連絡定期券の発売開始について - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年3月17日</ref>。
- 2011年春:JR九州のSUGOCAと相互利用を開始予定<ref>ICOCAとSUGOCAの相互利用サービスを平成23年春に開始します - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年11月25日</ref>。
脚注
Template:脚注ヘルプ Template:Reflist
関連項目
Template:Commonscat Template:ICカード乗車券
- ICOCA電子マネー(2005年10月1日 サービス開始)
- SMART ICOCA(2006年2月1日 サービス開始)
- カモノハシのイコちゃん(マスコットキャラクター)
- Suica(2004年8月1日 相互利用開始)
- PiTaPa(2006年1月21日 相互利用開始)
- NicoPa(2006年2月1日 片利用開始・ICOCAの神姫バス利用のみ)
- Hareca(2006年10月1日 片利用開始・ICOCAのHarecaエリア利用のみ)
- CI-CA(2007年4月1日 片利用開始・ICOCAのCI-CAエリア利用のみ)
- LuLuCa(2007年9月1日 片利用開始・ICOCAのLuLuCaエリア利用のみ)
- PASPY(2008年3月1日 片利用開始・ICOCAのPASPYエリア利用のみ)
- TOICA(2008年3月29日 相互利用開始)
- itappy(2008年4月1日 片利用開始・ICOCAのitappyエリア利用のみ)
- SUGOCA(2011年春 相互利用開始予定)
- 仲間由紀恵(イメージキャラクター)
外部リンク
- きっぷ・サービス案内(ICOCA) - JRおでかけネット
- J-WEST CARD - JRおでかけネット
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