BASTARD!! -暗黒の破壊神-

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Template:継続中の作品 Template:漫画BASTARD!! 暗黒の破壊神』(バスタード あんこくのはかいしん)は、萩原一至による日本漫画作品。ダーク・ファンタジー寄りのファンタジー漫画作品である。

目次

概要

魔法使いであるダーク・シュナイダー(D.S.)と大神官の娘ティア・ノート・ヨーコを中心に、魔法の存在する世界で繰り広げられるヒロイック・ファンタジーである。登場する呪文・人物・国などの名称の多くがHR/HMバンド名・メンバーの人物からのアレンジである。その他にも漫画アニメ特撮などの作品のパロディが随所に見られる(漫画作品のパロディを描いた後は、萩原がコマの外で元ネタの作家に詫びるのが常であった)。なお、性描写について過激なシーンが多いのも特徴であり、特に『週刊少年ジャンプ』連載時は、少年誌としては類を見ないほどであった。

序盤は魔法や強力な必殺技を使う魔法使いや戦士たちが激突するバトル路線だが、作品中盤からは天使や悪魔が出現し、黙示録を絡ませた物語となっていく。

『週刊少年ジャンプ』『週刊少年ジャンプ増刊』『ウルトラジャンプ』(いずれも集英社)に連載。2010年現在、単行本は26巻まで刊行されている。現在は『ウルトラジャンプ』誌上にて連載中であるが、『週刊少年ジャンプ』に連載していた当初から頻繁な休載が続いており、数カ月掲載した後、数カ月の休載が繰り返され、1年以上の長期にわたる休載になる場合もある。

1987年、まず読切版が『WIZARD!!〜爆炎の征服者〜』のタイトルで『週刊少年ジャンプ』に掲載された(コミックスには第1話として収録)。そして翌1988年、同誌で連載が開始されて以降、『週刊少年ジャンプ増刊』、『週刊少年ジャンプ』、『ウルトラジャンプ』と、連載される雑誌を変更し続けてきた長期連載漫画であるために、ストーリーやキャラクターデザインも連載される雑誌にあわせて幾度か大きく変化しており、本編が連載中にもかかわらず、完全版として、コミックス1巻から再コミック化するなど、混乱がみられる。また、雑誌連載時から、コミックス収録時、さらには完全版収録時に、それぞれ大幅な加筆がなされることが特徴となっている。

ストーリー

Template:ネタバレ

プロローグ
かつて、人の力によって生み出された破壊神アンスラサクスと邪神群の手により文明は崩壊した。この災害「大破壊」を生き残ったわずかな者達は新たな文明の力、「魔法」を手にし、血と肉と鋼とそして魔力の時代を迎えた。それから四百年。絶大な力を持ち、配下に四天王や闇の軍団を率い大陸に征服戦争を仕掛けた爆炎の魔術師「ダークシュナイダー (以下D.S.)」は、多くのゴーレムを操り長きに渡り大国や五英雄達と争った末、伝説の竜戦士となった竜王子ラーズ・ウルと相打ちになり滅ぼされた(魔操兵戦争)。だがこの際、D.S.は密かに転生の秘術を用い赤子の身の内に転生する。しかし五英雄の一人ジオ・ノート・ソートによって覚醒する前に封印され、ジオの娘ヨーコと共にルーシェ・レンレンとして争いとは無縁の暮らしをすることになる。
闇の反逆軍団編
魔操兵戦争から15年後、D.S.のかつての配下だった四天王が、争いの無い平和な理想郷「魔法の王国 (ソーサル・キングダム)」を造るため一度世界を浄化しようと、大破壊を引き起こした破壊神に目を付ける。そしてアンスラサクスを復活させるため封印を守る四王国に侵攻を開始する。列国最強の国ジューダスを降して、ヨーコ達が住む魔法後進国メタ=リカーナにも迫っていた。その時ヨーコは苦肉の策として、ルーシェの中に眠るD.S.を復活させ対抗しようとする。だが復活したD.S.はメタ=リカーナを気にも留めず、世界征服をすると宣言する。しかしヨーコを守るため(しぶしぶ)自分に反抗する四天王達と闘い、四天王のガラとネイを降し再び自分の仲間にする。だがすでに破壊神に操られていた四天王の一人アビゲイルが封印を護るシーラ姫を狙って直接メタ=リカーナに乗り込んでくる。激しい攻防の末に一度は倒されたかのように見えたアビゲイルであったが、最後の力でヨーコを捕らえ封印を奪おうとする。それもヨーコの最後の抵抗に阻まれ、アビゲイルは倒された。しかし、その戦いの余波でメタ=リカーナは崩壊しD.S.達も行方不明となってしまう。
地獄の鎮魂歌編
メタ=リカーナ崩壊から2年。四王国を降した四天王カル=スは、破壊神最後の封印を解こうと配下の魔戦将軍達に封印を守るシーラ姫を探し続ける。その中でカル=スの軍団に反抗する勢力が現れた。亡国ア=イアン=メイデの侍達と、行方不明となっていたヨーコである。侍達の隠し砦「武家屋敷」で17歳に成長したヨーコとルーシェ。しかしこの2年間、D.S.が復活する兆しは現れなかった。そんな中、侍達の本拠地を突き止めた魔戦将軍マカパイン(と、くっついて来たバ・ソリー)は侍達を奇襲し、抵抗むなしく侍達は壊滅状態に追い込まれる。その時ついにD.S.が復活し魔戦将軍を一蹴した。D.S.の復活に伴いシーラの保護の為、ヨーコ達はエルフの廃都キング・クリムゾン・グローリー(以下KCG)に旅立つが、すでに魔戦将軍達もKCGに向かっていた。そして侍と魔戦将軍との戦いの最中カル=スが現れ、ついに破壊神が復活してしまう。D.S.は合流した仲間達と共に、破壊神に操られたカル=スを救うため破壊神の分身を倒してカルを開放するが、すでに完全復活した破壊神が迫りつつあった。
罪と罰編
復活したアンスラサクスに対抗するため、伝説のエウロペアの十賢者が現れ竜戦士とD.S.を融合させようとする。しかしD.S.はそれを拒否。アンスラサクスによって融合前の竜戦士を破壊されてしまうものの、闇の力の活性化により増大したD.S.の力でアンスラサクスは倒される事となった。しかしその瞬間D.S.は殺されどこかへと封印されてしまう。実は破壊神や邪神群とは高次元の天使達が受肉する為の触媒に過ぎず、真に人類を滅ぼそうとしていたのは人類を導くはずの神と天使達だった。その真実にヨーコは愕然とする。絶望した彼女に襲い掛かる天使達の前にルーシェが現れそれを救う。彼の正体は堕天した最高位の天使ルシフェルであり、人類の味方としてヨーコにD.S.の復活の方法を伝える。星幽体のまま実体化したルーシェは力を使い果たし消滅するが、人類最後の希望であるD.S.の復活を阻止しようとする天使達に対抗するべく、魔戦将軍や復活した竜王子ラーズが現れ、D.S.を復活させる為のエネルギーを発生させる霊子動力炉を守る闘いに挑む。一方、封印空間に堕ちたはずのD.S.は地獄の下層にで邂逅した悪魔王サタンに「仲間になれ」と迫られる。D.S.がこれを断るとサタン配下の悪魔大元帥ポルノ・ディアノが圧倒的な力でD.S.に挑んでくる。D.S.は戦いの中、地獄の最下層ジュデッカに落ちて行き、そこで囚われていた熾天使ガブリエルと出会うが…(未完)。
背徳の掟編
方舟の墜落から4年。魔戦将軍マカパイン、バ・ソリー、シェラは天使と悪魔の戦闘によって荒れ果てた世界で安住の地を求める人々と共に旅を続けていた。だがそこへ悪魔達を率いる魔神コンロンが現れ、人々に襲いかかる。さらには四大天使と行方不明だったD.S.までもが現れ事態は混迷していく。
魔力の刻印篇
罪と罰編の補完。

世界観

400年前に人類が作り出した究極の自律思考型生体器動兵器、破壊神アンスラサクスによって大破壊が引き起こされたため文明は1度滅亡している。この時、科学文明が完全に失われ地形すらも変化し、生態系も大きく変化してしまう。この事件で人類は数十億人が死亡したと言われている。アンスラサクスはその後突如現れた竜戦士によって倒され、地中深くに封印された。

科学文明が崩壊した現在は中世ヨーロッパ並の世界になっている。本作はヨーコの生まれ故郷メタ=リカーナ王国が存在する「中央大陸メタリオン」を主な舞台として繰り広げられる。モンスターが徘徊するようになった世界で生きるために人類は新たに魔法を使えるようになったが、使えるのはごく一部の者のみである。本作の主人公D.S.はその中でも最強に位置する魔法使いにあたる。大破壊によって途絶えた科学技術のことは旧世界の魔法と呼ばれ、一部が伝わっているが、実用範囲内ではない。かわりにエルフの手によって製作されたマジックアイテムが存在するなど新たな文化もある。また、刀剣によっては優れた鍛冶師であるドワーフや、人間の名匠が鍛えたものも存在している。

町の外はいたる所にモンスターが徘徊する危険地帯となっており、オークホブゴブリンゾンビなどのモンスターが生息し、中にはミノタウロスワイバーンなどが強力な戦士や魔法使いに飼いならされていたり、D.S.が「大戦」で使用したゴーレムのような人造の存在、個体数が少ないが神に立ち向かえるほどの力を持ったドラゴンや古巨人族(エンシェントジャイアント)も実在する。これらの多くは普通の人間が太刀打ちできる存在ではなく常に人々が脅かされる世界になっている。各国には騎士や侍、魔法使いの軍が存在するが、魔法使いや独裁国家によって弱者は搾取されるのみの所もある。

※本作では背徳の掟編以降、度々登場人物の「レベル」が表示されている。これはロールプレイングゲームで一般に用いられているものと同義であり、能力の数値表現を表している。作者によれば、『ウィザードリィ』と近しい設定となっており、肉体年齢が若ければ若い程、全盛期であればあるほどレベルは上昇しやすくなり、能力の向上も著しいことになる。長寿であるドワーフやエルフに、レベル1000前後の人物がいるのはその為。魔戦将軍や侍など、人類の大半が通常は100程度が上限となっているが、「大神官」など一部の特殊クラスにおいてはレベル100を突破する人間も稀に存在するとのこと。なお、人類の有史以前から存在する天使や悪魔に至っては、レベルが数万から数十万にまで到達する個体も存在する。

魔法

魔法とは、複雑な魔法陣を描いたり、呪文を唱えることで、一般に魔力と呼ばれている霊子力エネルギーをコントロールする技術である。生命力や精神力を源にする「魔術」、神への信仰を源にし、護りや治癒の力を発揮する「白魔術」、悪魔などとの契約により行使する「暗黒魔術」、地・水・火・風の四つの元素界に属する精霊と契約することで使うことができる「精霊魔術」が主流になっている。この他に古の神々との契約で使用可能になる現在主流ではない魔法の総称として古代語魔術(ハイエンシェント)が存在する。

また天使の行使する「神霊力」、悪魔が行う「魔法」は、魔力のコントロールなどの際に行う行程や発生する課程が一切省かれた結果のみが顕現した力であり、人間の用いる魔法とは一線を画する上位能力である。上位の天使や上位悪魔神族に至っては通常活動を行う際に、副次的に人類が魔法と呼ぶ事象を無意識に発生させることになる。

登場人物

メインキャラクター

キャラクター名の下の「声」は断り書きの無い場合OVA版のキャスト。

ダーク・シュナイダー
矢尾一樹
本編の主人公
作中では「D.S.」と省略されている(読みは同じ)。本稿でもそれに倣う。
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ティア・ノート・ヨーコ
声:小山裕香(ドラマCD4巻は白鳥由里
メタ=リカーナの大神官ジオ・ノート・ソートの娘。初登場時<ref>『WIZARD!!』において</ref>は14歳。ルーシェとは姉弟同然に育った。一人称は"ボク"。
勝気で気が短く、猥褻な行為や自らの倫理観に反する行為には容赦ない。しかしその反面、心情や立場を理解する心は人一倍強く、そこから来る包容力が一種のカリスマとなっている。闇の反逆軍団編では守られるだけの少女だったが、メタ=リカーナの崩壊後は積極的にクレリックとしての修行を積み、2年後には神官クラスに迫るレベルの高僧(ハイ・プリースト)として、高位の防御魔法や治癒の術を使いこなせるようになった。優れたモンク僧であった父の素質を引き継いでいる為か、方舟の戦いの衣装ではナックルを装備していた。
傍若無人なD.S.を抑えられる唯一の人物で、彼がスケベ心を発揮した時には遠慮する事なくどつき回す他、魔法で眠らされたD.S.の顔に往復ビンタを喰らわせて叩き起こした事もある(四天王などのある程度の実力者は呆れ顔で、そうではない大臣ズなどは真っ青になってその有様を見つめている)。
母はジオと同じく先の魔操兵戦争の五英雄の一人で、「辺境の黒き魔女」と呼ばれた魔導士シリン・テンペスト(ドラマCD3巻の声は横山智佐)。「ヨーコ」としては、D.S.の妄想的シーンを例外とすれば17巻を最後に現在のところ登場が無い。
身長164cm、体重55kg
ルーシェ・レンレン(ルシフェル
声:渕崎ゆり子
大戦で敗れ死亡したD.S.が、戦災孤児の赤ん坊<ref>作者未定ではあるが、裏設定では肉親の存在と出生に秘密が隠されていることが検案されている。</ref>に宿り転生した先の少年。ヨーコと同い年だが、大変な童顔。大神官に発見され、美と愛の女神イーノ・マータ(由来はイラストレーターのいのまたむつみ)の力により魂を封印された。封印の解除には呪文と処女の接吻が必要となる。小心者で泣き虫だが明るく天然ボケな性格。趣味は洗濯で、OVA版ではケビダブが迫っているにもかかわらず、ヨーコのパンツを大量に洗っていた、ある意味で肝の据わった性格。ルーシェ自身は普通の少年であるはずだが、D.S.とアーシェス・ネイの戦いの最中、突如D.S.の前に幻影で現れ、ネイがアキューズドによって苦しんでいることを伝えるなど謎が多かった。
その正体は、かつて神に反乱して地獄に封じられているはずの堕天使ルシフェルで、サタンと同一人物。方舟で封印空間に落とされたD.S.と分離して星幽体で出現し、ヨーコ達の危機を救う。だが主物質界で星幽体のまま行動することは莫大なエネルギーを失うことにつながり、D.S.の復活方法とヨーコへの愛を伝えると消滅した。名前の由来は元ラットのフォアン・クルーシェ。

四天王

D.S.を補佐するように存在する、D.S.にも匹敵するほどの力を持った4人を指してそう呼んでいた。D.S.自身400年以上生きており、その間にも四天王は何度か入れ替わっている模様で、ノベライズ作品では先代四天王の時代のエピソードが語られている。下記に記すのは原作に登場した現在の四天王である。

カル=ス
声:関俊彦(ドラマCDの1〜3巻は堀川りょう、4巻は三木眞一郎
冷却系の呪文を得意とする魔法使い。魔力の高い父親の影響で異常なまでに高い魔力キャパシティを持つ。その影響で老化がほとんど止まっているため、外見は20歳前後だが、推定年齢120歳。約100年前に反逆した当時の四天王ガイン・エスペランザに代わり四天王の一人になった。現在の四天王の中ではもっとも長く四天王の座についている。冷静な性格で、暴走しがちなD.S.の抑え役だった(しかし抑えられないことがほとんどであった)。
魔人である父親の来歴のため<ref>父親の正体に関しては裏設定として同人誌、及び公式質問サイトでダーク・シュナイダーと明かされている。</ref>に幼少時には母子共に周囲から排斥され、苦悩のあまり自分を殺害しようとした母親を逆に殺したため、それが強烈なトラウマとなっており、破壊神にはそこにつけ込まれて操られることになった。
後に中央メタリオン4王国を征服、「氷の至高王(ハイ=キング)」と呼ばれることとなる。切った相手を凍り付かせる氷の魔剣「アイス・ファルシオン」の所有者。
現在は汎人類連合を束ねる預言者(エリヤと呼ばれるクラス)としての使命に覚醒。箱舟脱出後、盲目になったことで魔力が増大している。
名前の由来は元ライオン〜バット・ムーン・ライジングのカル・スワン。
アーシェス・ネイ
声:佐久間レイ(ドラマCDの1〜3巻は小山茉美
雷撃系の呪文を得意とする魔法戦士。「雷帝」の異名を持つ。雷獣ヌエが宿り、剣から発せられる強力な雷撃が、山をも断つと言われ恐れられている魔剣「雷神剣(ライトニング・ソード)」の所有者。ダークエルフと人間の間に生まれたハーフエルフであるため寿命が長く見た目は20歳前後だが、100年以上生きている。ハーフエルフという特異な存在のため、一族に疎まれ棄てられた。D.S.の気紛れから拾われて育てられ、養女かつ愛人となる。約50年前に四天王の一角になる。D.S.のことを「ダーシュ」と呼んでいる。
名前の「ネイ」は、「ネイ=誰でもない(人間でもダークエルフでもない)」と言う意味で、親から皮肉を込めてつけられた名前である。「アーシェス」の名はD.S.が与えたもので、彼以外には呼ばせない。
現在はカルに同行し、巨人族の聖地へ向かっている。
このキャラクターのディテール及び設定については、初登場の時期にゲームに関する情報や設定がゲーム雑誌などで頻繁に掲載されていたロールプレイングゲームファンタシースターII 還らざる時の終わりに』の主要キャラクターであるネイの影響が見られる。
名前の由来はアースシェイカー
ニンジャマスター・ガラ
声:玄田哲章
現在の四天王において、最も後期に加わった男。忍者とは思えないほど大柄で屈強な肉体を誇り、正面から堂々と戦うことを好む。ただし、ラーズ曰くそのスタイルは「忍術混じりの邪剣」とのこと。忍者の秘薬を用いているため30前後にしか見えないが、実際は70年以上生きている<ref>実年齢は不明だが、小説版「魍魎達の鎮魂歌」に登場し、ゲーム版でネイから「何十年も生きている」と言われているため、70歳以上、100歳以下であることが分かる。</ref>。愛刀「ムラサメ・ブレード」は旧世界の技術(科学)の産物で、使用者の魂の力を攻撃力に転化する機能を秘めている(後に完全に自身の支配下に置いた)。これにより異次元にも攻撃を届かせる事が可能で、高次の星幽体の存在にもダメージを与える。このほかワイバーンを操り、搭乗し戦う。
豪快で後先を考えない性格で、「面白けりゃ後はどうでもいい」と公言するが、実際には面倒見のよい親分肌で、部下の忍者たちにも慕われており、設定資料によれば配下の忍者軍団は2000人。なお、仔竜の姿にされたラーズは、敵であったはずの彼のもとに身を寄せていた。また、かなりのスケベ親父で、D.S.と戦った時は伏せ字だらけの台詞で挑発し、かなり、荒い表現になっていた。
「背徳の掟編」終盤で上忍たちを率いてD.S.に合流。
アビゲイル
声:大友龍三郎
「冥界の預言者」と呼ばれる暗黒の僧侶(クレリック)。約100年前に死亡したイーカル・モンローに変わって四天王になった(ただし、そのあたりのことは描かれていない)。D.S.に匹敵する年月を生きている<ref>公式設定上はD.S.よりも年下ということになっているが、原作描写から、彼のほうが数十歳年上とも取れる。</ref>。彼にもまた秘密が隠されており、彼がD.S.につき従っていたのにはある理由があった。破壊神に最初に精神を支配され、その復活に手を貸してしまうが、メタ=リカーナでD.S.と戦ったことで破壊神の呪縛から開放され、箱舟で四天王の立場に戻り、以後D.S.の参謀役として復活する。しかしD.S.が封印空間に落とされたため、天使達の猛攻の中、ルーシェの言葉に従いKCGの霊子動力炉を使いD.S.を復活させようとする。箱舟戦後は、月に施されている謎の封印を解くために活動している。
破壊神に操られている間は沈着冷静にも見えたが、実は意外とコミカルな性格であることが後に判明。
このキャラクターの容姿や初期の表現技法については、映画や舞台で嶋田久作が演じた『帝都物語』の魔人・加藤保憲の影響が色濃い。
名前の由来はキング・ダイアモンドのアルバム『アビゲイル〜冥界の予言者』。
余談だがアビゲイルと言う名前は、欧州系の女性に多く見られる(薔薇の名前にも存在する)名前だが、男性の名前としては珍しい。

鬼道三人衆

「雷帝」アーシェス・ネイに仕える魔道衆。「血よりも濃い絆」で結ばれているという(ダイ=アモンに関しては不明)。

シーン・ハリ
声:山崎和佳奈
呪符(フダ)使い。呪文の他に様々な呪符を使って戦う。ネイの命によりD.S.への刺客として登場、女好きの性質を利用して油断させ、蜘蛛の呪符を使って殺そうとした。しかし彼の優しさに触れて戦いを放棄する。その後はD.S.と関係を持とうとしたが、耳朶を噛まれただけで失神してしまった為、以降D.S.から「処女」と呼ばれる(名前を呼んでもらえない)。カイの治療の為、カント寺院に向かった後の消息は不明であったが、後にジオと共に十賢者の元に身を寄せていたことが判明する。現在は汎人類連合においてカイと共にシーラの側に付いている。
魔戦将軍ラン・ディ・ローズの実の妹である。
名前の由来はダイアモンドヘッドのシーン(ショーン)・ハリス。
カイ・ハーン
声:小林優子
魔術と剣技の双方に優れる女戦士。一人称は""。性格的には謹厳実直で、後に仲間となる侍たちともウマが合う様子。D.S.に籠絡されてからは、彼やネイ、ヨーコらとの関係に悩むことになる。ヨーコや侍達と共に行動し、魔戦将軍との戦いを経て箱舟の戦闘で消息を絶っていたが、現在はシーンと共にシーラのガードに付いている姿が確認された。
名前の由来は現ガンマ・レイのカイ・ハンセン。
ダイ=アモン
声:千葉繁
吸血鬼。他の吸血鬼に血を吸われて変異したものではなく、自ら変化し吸血鬼となった最も強力な不死者の一つである「真祖」となった存在。吸血鬼の伝統(?)に則り「伯爵」を自称する。かなり特殊で偏った美意識の持ち主で、しかもナルシスト。実際には細身の美青年であるが、普段は筋肉質の大男に擬態している(彼の美意識ではこちらの方が美しく、細身の美青年の姿は醜く思えるらしい)。性格によるものか、言動がいちいち大仰で芝居がかっている。必殺技「吸血破壊光線」などを使うがD.S.に敗れて絶対服従の呪いをかけられる。なお、彼にはニンニクや十字架は通用しない描写があり、『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物であるシュトロハイムのパロディで一瞬演技で焦ってみせた(そのコマは雑誌掲載時には広告スペースだった場所であり、普通はストーリーと直接関係ない一枚絵のイラストで穴埋めをすることが多い。しかしこのシーンのコミックス化では、わざわざこのパロディのセリフに差し替えている)。
他にも ワーウルフワータイガーなどを多数部下としている。引き立て役になる傾向が強い存在であるが、満月の時ならば単身で数人の魔戦将軍とも対等以上に渡り合うことができるほどの戦闘能力も持ち合わせている。名前及び外見の由来はキング・ダイアモンドから。

12魔戦将軍

4王国を征服し「氷の至高王」となったカル=スに仕える将軍。カルが掲げた、万民が幸福を享受できる理想郷(ソーサル=キングダム)の建設に共感し、厚い忠誠を誓っている。一人が一軍に匹敵するとも言わしめる実力者達。

イダ・ディースナ
2つの宝玉を用いて悪魔や幻獣を呼び寄せる召喚士。元はD.S.の部下で、配下の魔獣軍団の主な供給源だったという。口紅などメイクをしている。名前の由来はトゥイステッド・シスターのディー・スナイダーから。
イングヴェイ・フォン・マルムスティーン
魔戦将軍の筆頭格で、カルに心酔している騎士。「光速の剣」の異名を持つほどの早さを誇る剣技の使い手。愛剣「朱闘羅刀(ストラト)」は旧世界の技術の産物であり恐ろしいほどの軽さと切れ味を誇り、イングヴェイの闘気の高まりに呼応して高まる描写があるが、魔法は帯びていない。箱船での戦いで一度は命を落としたが、救世主の導きを受け蘇った。現在はカルの指示に従い侍衆の筆頭であったヨシュアと共に、救世主の側に付いている。
名前の由来はイングヴェイ・マルムスティーンから。
サイクス・フォン・スノーホワイト
痩身の美男子だが本職は学者で知的好奇心は旺盛。手刀により空間に断層を生じさせ、敵を切り裂く能力を持つ(次元断)。名前の由来はジョン・サイクスとスノーウィー・ホワイト(共に元シン・リジィ)から。
ザック・ワルダー
魔戦将軍の最年少。天性の怪力少年であり、さらに修行により修めた徒手空拳武術「カラーテ」を使う。命の危険に巻き込まれた際にカルに救われ、以後彼に付き従うようになる。名前の由来はザック・ワイルドから。
シェラ・イー・リー
声:川村万梨阿(アニメサントラ版)
魔戦将軍の紅一点だが、女性であることを隠していた。吟遊詩人で、歌声によって相手を魅了することができる。また自然物や己の身体を操作するドルイドの技を使い、伸ばした爪を刃と化して攻撃する。カル=スがアンスラサクスに操られ苦しむ場面を見てしまい、呪文によって氷壁の中に閉じ込められたが、後に救出されたらしくマカパインやバ・ソリーと行動をともにするようになる。再登場時には普通に女性らしい服装をしていた。名前の由来はシーラ・Eジェイク・E・リーから。
ジオン・ゾル・ヴァンデンヴァーグ
漆黒の鎧「ブラック・レネゲイド」に身を包む魔剣士。その鎧はほとんどの攻撃を無効化し、魔剣「ソウル・イーター」は斬った相手の魂を吸い尽くすという。侍シェン・カーの実兄であり、かつては共に剣技「影流」の道を目指す非常に仲の良い兄弟であった。だが、2人の父であり師匠であった男が、「影流」の継承者として彼ではなくシェンを選び、当時ジオンの恋人だった娘をシェンの妻としたことから2人の関係は急激に悪化する。この仕打ちを深く恨んだジオンは数年後に魔剣士となって戻り、父を殺害。さらに、その怒りをシェンにも向け、就寝中の彼を暗殺しようとして誤ってその妻を殺した。そのため、シェンはジオンを妻の仇として追い続けることになった。
名前の由来は元ヴァンデンバーグ〜ホワイトスネイクのエイドリアン・ヴァンデンバーグから。
バ・ソリー
無数の蟲(むし)を体内で飼い、武器として相手を襲わせたり、自身の傷を回復させる蟲使い。名前の由来はバソリーから。
マカパインとともにア=イアン=メイデ国の侍の残党を襲撃するが、復活を果たしたダーク・シュナイダーに敗れる。その後はシェラ、マカパインと行動を共にする。
ブラド・キルス
分厚い鎧に身を固めた巨漢で、ガラやアビゲイル以上の体躯を誇る。クラスは騎士。巨大なハルバードを振り回し、「烈壊怒号撃滅破」で敵を吹き飛ばす。名前の由来はナイト・レンジャーのブラッド・ギルスから。
ボル・ギル・ボル
影を自在に操る「操影術」を得意とする。影の中に身を潜めて影伝いに移動する、他人の影を介して金縛りにする(影縫い)、自身の影を伸ばして巨大化・実体化させ操る「影道魔神霊(しゃどう・まじんれい)」などの技がある。性格は単純な武人タイプで、あっさりD.S.に丸め込まれる。名前の由来はポール・ギルバート
マカパイン・トーニ・シュトラウス
魔糸使い。妖斬糸と呼ばれるほとんど目に見えないほど細い鋼線を駆使し、敵を切断したり傀儡として操ることができる。彼の持つ剣「罪人の剣(ガリアン・ソード)」は敵の魔力を無効化する対魔法使い用の武器。武家屋敷でD.S.の呪文を受けた彼が生き延びたのは、この剣の力が作用した為である。
バ・ソリーとともに魔獣スフィンクスを率いて侍の残党を襲撃。その力量と手段を選ばない戦いぶりで彼らを圧倒し、壊滅状態にまで追い込む。だが、戦いの最中に復活を遂げたD.S.によってスフィンクスを蹴散らされ、自分も呪文によって地の果てまで吹き飛ばされて敗北。その後はガラに拾われて手当てを受け、しばらく同行した後に別れ、シェラ、バ・ソリーと合流、難民を連れ地上を放浪することとなった。現在は四大天使と上位悪魔神族、そしてD.S.の闘いを見届けている。
名前の由来は黒人ギタリストのトニー・マカパイン
ラン・ディ・ローズ・シュタイン・ノイバウテン
傭兵あがりの魔戦将軍。12将軍中唯一楯を持ち、大剣と鞭の2つの武器を操る戦闘のプロ。鞭はファイアーウィップと言う炎の鞭。大剣はフライングVと言う(名称は同名のエレクトリックギターに由来)。得意技は対象に向けて振り下ろした後切り上げる飛翔Vの字斬り。
鬼道衆シーン・ハリの実兄であり、孤児だった彼ら兄妹とカイ・ハーンはかつてネイに育てられていた。その後、成長したシーンとカイは鬼道衆に入るが、彼はカルのもとで働くことを選ぶ。幼馴染であるカイには特別な感情を抱いていた模様。
名前の由来はランディ・ローズと、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンから。
ロス・ザボス・フリードリッヒ
オカマ言葉の魔戦将軍。魔戦将軍の中では唯一の貴族階級の出身者。ただし、何らかの事情あって奴隷階級である剣闘士に身を落していたりと、謎めいた部分が多い。
理想主義者の多い魔戦将軍の中では数少ない現実主義者。その一方で、非常に軽い一面もある。重力を操る攻撃手段の他、魔法も使いこなす。
名前の由来は元マノウォーのロス・ザ・ボスから。

その他の四天王配下

オズボーン
読切に登場した魔導師。復活したD.S.のベノンで一撃で倒された。名前はオジー・オズボーンより。
ケビダブ
声:池田勝
自称カルの有能な舎弟。ヒドラを連れてメタ=リカーナに侵攻するが、D.S.の顔に(チョッピリ)傷をつけたため、D.S.から罵られて、いきなり殺される。名前の由来はアメリカのヘヴィメタルバンド、クワイエット・ライオットのヴォーカル、ケヴィン・ダブロウ
ドシ
アビゲイル配下の自称、超有名な天才死人使い。メタ=リカーナにリンチ(後述)やアンデッドサイクロプスを連れて来たが自分では闘わない。アンデッドを造るための新鮮な「素材」を集めようと、子供の眼玉をえぐったりしていた。名前の由来はドン・ドッケン<ref>萩原一至公式サイトHAQコーナーログより</ref>。

メタ=リカーナ王国

国王
声:八奈見乗児
メタ=リカーナの国王。ラーズとシーラの父。戦傷により病身である。物語中における王家を代表する役割はほとんどシーラが担っている為、非常に影が薄い。
ラーズ・ウル・メタ=リカーナ
声:菊池正美(ドラマCDの3巻は草尾毅
メタ=リカーナの第一王子。23歳<ref name="a">背徳の掟編において</ref>「竜王子」の異名通り、四王家の中でも竜族の血を色濃く引き、竜のオーラをもって鬼神・魔人すら封滅する、竜族のみに伝わる秘剣「封神剣」の使い手。十賢者がオリハルコンを素材に鍛え上げた、全てを断ち切り竜族の強力なオーラにも耐えられる世界で唯一つの武器、超絶聖剣ヘヴィメタルを振るう<ref>なお、背徳の掟編の表紙イメージイラスト内で、D.S.がこの剣を持っているイラストが描かれているが、理由は不明。</ref>。
「魔操兵戦争(ゴーレム・ウォー)」ではヨーコの父ジオ達とともに、大陸を制覇しようとするD.S.の軍勢と戦う。後には魔操兵戦争の五英雄の一人に数えられ、その中でも特別視される伝説的な存在となる。大戦の最後には伝説の竜戦士となり、D.S.と刺し違えた。そのときのショックで、ラーズは肉体のみ竜戦士に閉じ込められ、そのまま十賢者によって竜戦士は回収されている。人々には、ラーズはこの時点で落命したと思われていた。本体から吐き出されたラーズの魂は仔竜の姿となって現世をさまよい、ガラの元に身を寄せた後は復活したD.S.について周り、D.S.に苛められながら前半において物語の狂言回しの役を多く担った。
ラーズが融合した竜戦士は、箱舟の戦いでアンスラサクスに破壊され、そのときに肉体も開放されたことでラーズは17年前の姿のまま復活を果たす。ヨーコや魔戦将軍とともに、D.S.復活を防衛するために天使の軍勢に立ち向かうが、上位天使の圧倒的な力の前に敗れる。そのとき一度は落命したが、「救世主」と呼ばれる少年の奇跡で蘇る。その後は、地獄からの侵略に対抗する「汎人類連合」をまとめ上げるため、さまざまな種族の元を奔走している。
名前の由来はメタリカドラマーであるラーズ・ウルリッヒ。
シーラ・トェル・メタ=リカーナ
声:吉田小南美
メタ=リカーナの第二王女<ref>シーラの上に、第一王女であるアーロンがいた(本編未登場・故人)。13巻の五英雄の回想シーンでその姿を確認できる。名前の由来は「メタルクイーン」と呼ばれたリーアーロンから。</ref>。ラーズ・ウルの妹。長い黒髪の美女で、世間知らず。初出は17歳、最新刊では23歳<ref name="a">背徳の掟編において</ref><ref>兄であるラーズと年齢が一緒なのは、ラーズが復活した際の肉体年齢が当時のシーラと同い年の時だったため。</ref>。
白魔術を学んでおり、ヨーコがガラにさらわれた際には代理でD.S.の封印を解いたこともある。その一件以降、D.S.に好意を抱くようになり、「あなたの目的が世界でも構わない」とすら言ってしまう。アンスラサクスの最後の封印を体内(胎内)に移植されており、メタ=リカーナ崩壊後はKGCにおいて破壊神封印の眠りについた状態であった。封印が解けたことで目覚め、現在はヒトの代表として汎人類連合に身を寄せている(封印が解けた際、身体が引き千切れて死亡したかのような描写が入るが、その後現れたジオ・ノート・ソートに抱えられている時には治っているので、彼に助けられたようである)。
名前の由来は『聖戦士ダンバイン』のシーラ・ラパーナ、及び『天空の城ラピュタ』のシータ(兄妹のミドルネームは彼女の本名「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」に由来)から。
ジオ・ノート・ソート
声:田中信夫(ドラマCD2〜3巻は岡部政明
メタ=リカーナの大神官。先の魔操兵戦争の五英雄の一人。ルーシェ・レンレンに転生したD.S.を見つけて封印した。最上位の神聖魔法を使いこなす上、元々が修道僧であるため、肉弾戦でも「極鋼聖拳120段」(拳聖クラス)を修めているという、1巻でD.S.が煙たがったほどの強さを誇る。若い時分は僧としては破天荒で豪胆な男であったが、ラーズと出会い旅をしたことで成長を重ねていった。妻は同じく五英雄の一人に数えられた辺境の黒き魔女シリン・テンペストであるが、若くして亡くしている。シリンとの間に一女(ヨーコ)あり。名前の由来はジェフ・スコット・ソートとジーノ・ロート。
オババ様
声:巴菁子
メタ=リカーナの王家に仕える魔法使い。ジオと共にルーシェ・レンレンに転生したD.S.を封印した。本編中では水晶玉を使用した予見なども行う。種族はエルフ。
ボン・ジョヴィーナ
声:石森達幸(ドラマCDは笹岡繁蔵
メタ=リカーナの騎士団長。現在は汎人類連合において他種族と共に騎士としての役割を果たしている。名前の由来はボン・ジョヴィ
大臣ズ
声:梅津秀行梁田清之桜井敏治
泣き叫び転げ回るだけのメタ=リカーナの大臣たち。

ア=イアン=メイデ王国

ハリス王
ア=イアン=メイデ王国の王。アビゲイルの「腐敗の軍団」に襲われて、呆気なく国は滅亡、自身は死亡。登場は僅か2コマ。名前の由来はスティーヴ・ハリス(見た目もそのまま)。
マーシ王子
ハリス王の嫡子で、ハリス王の死によりヨシュアら侍たちの主君としてア=イアン=メイデ王国の復興を目指す立場になる。
わがままな上に狭量で指導者としての能力や人望は完全に欠如している。マカパインたちの襲撃の際にはヨルグの遺体を蹴飛ばし、女子供を連れて自分だけ逃げようとするなど数々の醜態を晒して侍たちからも愛想をつかされ、D.S.が復活してからは存在を黙殺されるようになる。ついにはアンスラサクスの一部を植えつけられて邪神群の怪物「キング=マーシー」と化して大量に現れ、逆恨みして侍たちを襲った。その醜い心が強く顕在化したため、戦闘能力は侍や魔戦将軍達を凌駕するほど高かった。
名前の由来はギタリストのアレックス・マーシ。

本編では滅亡した旧ア=イアン=メイデ王国の剣士階級あるいは剣士戦闘集団として登場する。機動力を重視した軽装の鎧をまとい、剣と魔法を組み合わせた独特のスタイルで戦う(扱えるのは中級の魔法使いの魔法まで)。「武士道」を重んじる為、卑怯な振る舞いを嫌い、また主君が無能で人望が無い人物であったとしても「」の掟には背けない。

ヨシュア・ベラヒア
声:子安武人(ドラマCD版)
若くして侍大将(サムライ・マスター)をつとめる男。常に冷静で、戦士としてのみならず優秀な指揮官でもある。愛刀は名刀「鍔鳴り」。秘剣「蝶舞阿修羅斬」を振るう際、この太刀の鍔は風切り音を発し真空の刃を大気に放つ。愛用の鎧は「銀峰」。ベラヒア家に代々伝わっており、魔を退ける銀でできている。カイ・ハーンに想いを寄せており、彼女に夜這いをかけようとした(ヨーコに見つかり未遂)D.S.を本気で叩きのめそうとしたこともある。現在はイングヴェイと共に救世主を自らの主と定め、その側に付いている。
名前の由来はジョシュアのギタリスト「ジョシュア・ベラヒア」。
シェン・カー
侍のNo.2。魔法を禁じた暗殺剣である「影流」の剣技の伝承者である。ヨシュアと互角かそれ以上の剣技の持ち主であるが、影流は魔法を禁じ手としている為、資格取得に魔法スキルの取得が必須となるマスターの称号は持っていない。実の兄である魔戦将軍ジオンを妻の仇として追い続けていた。
名前の由来はマイケル・シェンカー
ヴァイ・ステアベ
血気盛んな若手の侍。ヨーコに好意を持っている一方、D.S.に対しては激しい敵愾心を燃やしていた。しかし方舟の戦いの中で彼の度量を知って敬意を表すようになる。侍達の間ではコメディパートを最も多く担う。
名前の由来はスティーヴ・ヴァイ
ヨルグ・フィシス
浅黒い肌を持つ、異国出身の侍で百人隊長。ヨシュアの親友で、アンガスほどではないが寡黙な人物である。剣技と共にクォッ・ポーという拳法を使える(使用している場面は無い)。名前の由来はアクセプトのヨルグ・フィッシャー。
アンガス・ヤーン
サムライとしては新参だがミフネの側近の一人。仲間の誰もその声を聞いたことがないという、異常なほど無口な巨漢。戦闘では巨大な十字槍を振るう。その正体にはある秘密が隠されている。
名前の由来はAC/DCアンガス・ヤング
ニルス・ショーン・ミフネ
声:土師孝也(ドラマCD版)
先の魔操兵戦争における五英雄の一人。「ミフネ」は侍総大将(サムライ・ハイマスター)の称号(元ネタはウィザードリィ及び三船敏郎)。若い頃は強さを求め諸国を旅していたが、ラーズに求めるものを見出した彼は、パーティに加わることとなった。神刀「コテツ=ブレード」を携え、未だ侍衆の中でも秀でた戦闘能力を誇る。名前の由来はジャーニーニール・ショーン
ハメット参謀
メガネをかけたスポーツ狩りの男。温厚な人柄で、常に微笑を絶やさず、冷静な態度でミフネと共に侍達を牽引する立場だったが、D.S.が復活した後は彼に振り回される侍達を止められなくなっていく…。
ジューダスの攻略に参戦するが破壊神の復活に巻き込まれ消息不明。
モヒ
元々は無名の端役。髪型がモヒカン刈りの為、こう呼ばれるようになった。

神の軍勢

天使の軍団を率いる高次元の存在。かつて天使や人間を創造したとされるが現在は人間や堕天した天使達を滅ぼそうとしている。元々は生物の特定の感情を糧にしている霊的存在だったが、自身の力で意図的に猿から進化させた人間から「信仰心」という形で霊的エネルギーを受け取ることにより効率良く自身の力を増大させていった。その力で天使の軍団を用い、高次元の他勢力を駆逐している<ref>作者自身が公式サイトで解答した内容。またプレイステーション用ゲーム『虚ろなる神々の器』においてもこの設定は使用されている。なお、このゲームでの設定は「ベニー松山(シナリオライター)と話し合って決めた、作者公認の準公式設定」となっている。その為、魔戦将軍や侍の過去など、原作では今後も触れられない可能性の高い箇所に関しては、「ほぼ公式設定」となっているとのこと。</ref>。

四大天使

ミカエル
四大熾天使の一人。「火」の属性を司る。推定Lvは40万前後。姿は色黒の女性。炎の神剣レーヴァテインを持つ。熾天使最高の実力を持ち、大天使長でもある。前大天使長(その当時、ミカエルは副官)であったルシフェルを尊敬しており、今も忘れられずにいる。
ガブリエル
四大熾天使の一人。「水」の属性を司る。推定Lvは30万前後。姿は女性。雷槌ミョルニルを持つ(ただし、劇中には出てきていない。ラファエルの装備だったが、しつこくねだって、譲ってもらったという設定)。熾天使の威厳を感じさせないほど容姿・性格共に幼い。D.S.になついており、巨乳。大破壊時の戦争においてサタンに敗れ去り、堕天(フォールダウン)するように仕向けられている為に400年もの間地獄に閉じ込められていた(結果は失敗に終わっている)。ポルノ・ディアノ戦~背徳の掟編のどこかでD・Sによって地獄から救出されたらしいが、詳細は描かれていない。
泣き出すと「ガン泣き(本誌連載時は「超泣き」)」という強力な破壊力の泣き声を発する。腕力は150万馬力を誇る。
ウリエル
四大熾天使の一人。「地」の属性を司る。推定Lvは20万前後。姿は男性。神槍グングニルを持つ。性格は実直で正義感に溢れ、生真面目。ベルゼバブが仕掛けた罠の結果、神の正義の為に妹のアムラエルを殺害し、その罪悪感と神への憎悪により堕天(フォールダウン)する。四大天使であった彼は七大悪魔王と同等以上の上位悪魔となり魔神人(神の下に人と書く)D.S.と激突する。激しい死闘の果てさらに発狂、力が暴走し崩壊していく最中、封印されていたアウゴエイデスを呼び戻し、竜戦士を召喚したD.S.と再び相まみえる。
再生復活したアムラエルと再会したのち、堕天の代償として存在そのものが消失した。
ラファエル
四大熾天使の一人。「風」の属性を司る。推定Lvは20万前後。姿は男性。ミョルニルをガブリエルに譲ったため、現時点での装備は不明である。性格は温和で理知的だが時折、思案深い様子をのぞかせる。
作中では戦うシーンはほとんど見られず、狂言回し、状況の説明役としての役割が最も大きい。

その他の天使達

六大主天使
マンエル/セヴェル/シンマニフェル/エスフェル/タロエル/ザエル
主天使(ドミニオン)。名称はウルトラマンウルトラセブンなどウルトラ兄弟のパロディ。ウルトラ兄弟の使用する光線技と似た技を、これまた彼らと似たポーズから発射する。極上六天使究極合体して星幽体として現れたルシフェルと戦うが、敗れて全員死亡した。
アムラエル
力天使(ヴァーチャー)。ウリエルの実妹で、副官も務めていた。サタン襲来時の戦いで捕らえられ、コンロンと肉体を融合させられ「無効共鳴」の触媒とされる。名前の由来については、このキャラクターの登場当時人気があった安室奈美恵という説がある。通称アムちゃん。
コンロン諸共D・Sに食われて消滅したかに思われていたが、D.S.の体内で霊と肉体を再構築され、復活。兄と自分を救ってくれたD.S.に懐いている様子を見せる。

悪魔

元々は「神」に仕える天使達であったが、神が新たに「人間」を創り出す際、「我が子である人間達に仕えよ」と言われ、自分達が「神の子」では無く神にとっての「奴隷」でしか無かったと理解、激怒し神に対して叛乱を起こした者達。高次元の精神生命体であったため、神への愛が無くなったことにより属性反転し醜悪な姿になっている。人間の召喚士も使役することが可能だが、呼び出せるのは下位の存在「デーモン」まで。上位天使が堕天した強力な存在は「デヴィル(魔神、正確には上位悪魔神族)」と呼ばれ区分される。

サタン
総ての悪魔達を率いる魔王。元は天界の大天使長ルシフェルと同一人物らしい。ただし描写上、2人同時に存在しているようにも見られるなど、謎が多い。拘束衣のような物を身に纏っていて、興奮するとビスが身体に食い込んでくる。本体は地獄の第九圏コキュートスの第三層トロメア(最下層の一つ手前<ref>元は最下層のジュデッカに封じられていたが、400年前の戦いで開放された後に再度一つ上層のトロメアに封じ直されている。その際にガブリエルを捕らえ最下層ジュデッカに封じ込めていた。</ref>)に封じられていたが現在は復活し、宇宙の中心から地球を破壊するために超光速で迫りつつある。神に対して激しい憎悪を抱いている。性格や口調は結構D.S.に似ている。

7大悪魔王

彼等はサタンに最も近い魔神であり、8つに砕けた「ジューダス・ペイン」の欠片を体内に持ち、他の魔神達を凌駕する力の持主。だが現在はベルゼバブ以外はD.S.によってジューダス・ペインを奪い取られている。悪魔達を随える存在。

アシュタロス
姿は女性。グラマーな女性と少女の2つの姿で登場する。
アスモデウス
姿は男性。作中では無口でほとんどしゃべらない。
バエル
姿は男性(?)。丸々と太った巨体で、自分のことを「ポクチン」と呼ぶ。
ビレト
姿は女性。似非関西弁(作者曰く「アタシ弁」)で話す。性格はかなり明るい。
ペイモン
姿は女性。脳天気で子供っぽい性格を持つ。リリスが好き。『六門天外モンコレナイト』のパロディと思われる言動をする。
ベリアル
姿は男性。7大悪魔ではベルゼバブに次ぐ地位を持つと思われるが、ベルゼバブのことはよく思っていない。激昂しやすい性格。
ベルゼバブ
姿は男性。7大悪魔のリーダー格で地獄の宰相。様々な思惑と奸計により、D.S.や四大熾天使を動かし、ウリエルを堕天に追い込んだ。真の目的は未だ不明となっている。推定LVは100万以上。

魔神

前述したように上位悪魔神族とも呼ばれる彼らの中には、主天使のおよそ6600倍程度の戦闘能力を持っているものも存在しており、上位天使と互角の力を持つ。

ポルノ・ディアノ
悪魔大元帥(ダーク・シュナイダーには「爆乳大元帥」と呼ばれた)。名前の由来は元アイアン・メイデンのポール・ディアノ。圧倒的な力でD.S.を追い込むが、いつの間にか下着を奪われる。戦いの結末は不明。
コンロン
魔神。自称「地獄のジェントルメン」。レベルは約13000。本来、力では熾天使(先述)には遠く及ばないが、人間の研究によって生み出された、天使の力を無効化する技術「無効共鳴(ヴォイド・ハウリング)」により、熾天使の攻撃を悉く退けて天使の軍を壊滅寸前にまで追い込んだ。一度はD.S.の肉体を四散させるも、復活後に「ユダの痛み」を発動させたD.S.との戦いの中で次第に追い詰められ、暗黒体(アウゴエイデス)を開放して戦うも結局敗れる。最後はD.S.の腹部に発生した巨大な口に喰われ死亡。妹がいる。
キャラのモデルは『ストリートファイターIII』シリーズのダッドリー

汎人類連合

天使と悪魔の最終戦争が始まって以降、地球(エデン)に住むヒトのみならず全ての人類が協力体制を布くこととなり、その連合体の名称を指す。エルフホビビットドワーフをはじめ、人馬族、耳長族、有角族、レプラコーン妖精族、人獣族など参加している種族は非常に多岐に渡り、正に全人類の集合体とも言える連合である。

ダニ
エルフの皇女。本名は「ア'モット・アールヴ=フィランジ・クレイド子爵・ダニ」。クラスは召喚士でレベルは1500。年齢は200歳程度。エルフ族の代表として汎人類連合を訪れる。虚神(後述する天使の軍勢に駆逐された多神教の神々)を召還する能力により、上位悪魔神族すら滅ぼす力を持つ。名前の由来はクレイドル・オブ・フィルスのボーカルのダニ・フィルスから
イエロィ・ビヨ〜ン
ドワーフの王。クラスは覇王(ウォーロード)でレベルは990。魔操兵戦争時から五英雄とは知り合いでもあり、ジオ・ノート・ソートとはタメ口を利くほど親しい間柄。王者としての人徳があるが、ドワーフらしく強欲な面も持つ。
ア'レキシ・ライホ・チル・ボ・ド
ホビビットの王子にして神官長。正義感は強いが、女ったらしな性格。名前の由来はチルドレン・オブ・ボドムのボーカル兼ギタリストのアレキシ・ライホから
ヤンネ・ウィノ・チル・ボ・ド
ア'レキシの妹。

怪物・精霊

スライム
ガラのペットとして登場。人間の衣服だけを溶かすように「改良」されている。ガラはこれを人質として捕らえたヨーコにけしかけ、ヨーコの衣服を溶かし全裸にしてしまう。なお、溶かす効果以外にも何かあるようで、ヨーコはスライムに服を溶かされている最中ずっとあられもない声を上げて悶えていた。
鈴木土下座ェ門
『週刊少年ジャンプ』掲載時の名前は空中に浮遊する目玉の付いた球体モンスター「ビホルダー」だったが、伝統的モンスターではなくテーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』のオリジナルモンスターだったため、単行本掲載時に手足を描き足して現在の名前に変更された。明らかに世界観から浮いた名称であるが、本作の担当編集者であった鈴木が、D&D翻訳版出版元である新和に土下座してお願いしたが許可が下りなかったためこの名前になったと言われている。ビホルダー時のデザインは円英智

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イーフリート
齢300年を数える炎の精。自身を2000度に達する巨大な火柱に変えることができる。魔剣「炎の剣」に宿る守護者であり、火炎魔神とも呼ばれる。当初はD.S.を「小僧」呼ばわりして見下していたが、戦って敗れたことにより、D.S.を主と認め、炎の剣はD.S.の所有となった。完全版および「魔力の刻印篇」では名前がイフリートに改められている。
リンチ
「死人使い」ドシに創造されたアンデッド・ソルジャー。人間と遜色ない知性を持つ。破壊神のオプションである三種の魔道器のひとつ「悪魔の鎧(デモンメイル)」を身に着けている為、ガラやネイの攻撃も通用しない。必殺技「烈壊怒号撃滅破」で敵を吹き飛ばす(魔戦将軍のブラド・キルスも同名の技を使う)。鎧の下はフランケンシュタインの怪物のようなツギハギの体である。名前の由来はドッケンのジョージ・リンチから。
サイクロプス
アンデッドとして登場。三種の魔道器のひとつ「妖魔の鎚鉾(デビル・メイス)」を携え、破壊神の組織を移植されたことで得た超再生能力を有する。しかし、再生を繰り返すことに耐え得る耐久力までは付与されていなかった。
OVAでは再生に耐えられる力を与えられガラ、ネイを追い詰め忍者軍団を壊滅させるが最後は原作同様D.S.に倒された。
エデ・イー
本来は「リッチ」だが、やはりD&Dシリーズのモンスターの名称である為、版権の都合で別名に変更され、エデ・イーの個人名が「リッチー」ということになっている(こちらは初出時より)。元ネタはリッチー・ブラックモア
4体が存在しているというが、メタ=リカーナに襲来したのは、亡大国の大僧正であり、かつてD.S.に深手を負わされた事のある個体。その遺恨に加えて、三種の魔道器のひとつ「魔王の指輪(サタン・リング)」を贈られ、人間の争いに加担した。エデ・イーそのものは吸血鬼と並ぶ高レベルな闇の眷属である。名前の由来はアイアンメイデンのキャラクター、エディーから。
ドラゴン
亜種を除けば、非常に珍しい存在で主物質界最強の生物。エルフに使役されているが、知能含め全ての能力面で優れた人間の魔法戦士を上回る存在(魔戦将軍クラスでも逃走するしかなかった)で、多くのブレス攻撃の他、竜語魔術(ドラゴン・ロア)と呼ばれる独自の魔法すら使いこなす。
また、これら十賢者に創られた生物としてのドラゴンとは別に「古竜族(上位竜族)」と呼ばれる高次元空間に棲む霊的な存在のドラゴンもおり、彼等は現在天使と悪魔の最終戦争に置ける推移を静観している。古巨人族と同じく、天使からは神への反逆を謀る存在と注視されており、神の軍勢へ抗いうる力を持つ数少ない種となっている。
なお、天使がラーズを見た際に「竜族」と呼び、アビゲイルは「竜の因子」について指摘しているが、これは単純にドラゴンの遺伝子を示しているのではなく「竜戦士にも関わるある資質」そのものを指す要素であると作者は回答している。
古巨人族
古竜族と並ぶ主物質界最強の存在で、天使達が危険視する種族。厳密には人や普通の巨人族(汎巨人族)よりも神に近く、世俗から離れた山奥に住み、高次元構造体である「神域」の扉を守護する存在。「竜族と人族の魔法に対して無効」という相克を持つが、科学によって起こされた物理現象を防ぐことは適わず、カルの機転で氷漬けにされた。

その他

竜戦士(竜戦機、機神ルシファー)
デザインは新貝田鉄也郎。十賢者が悪魔や天使を倒す為に製作した対神・対魔兵器で、個体のアウゴエイデス(光体・暗黒体)に対してはほぼ無敵の戦闘能力を誇る。魔操兵戦争においては試作型にラーズが搭乗し、D.S.と相打ちとなった。完成された機体にはD.S.が搭乗し、ウリエルのアウゴエイデス(暗黒体)と死闘を繰り広げた。
アンスラサクス
破壊神。カル=スを操り、メタリオン四王国に破壊と混沌をもたらした。その正体は…。名前の由来はアンスラックスから、デザインモチーフH・R・ギーガーとなっている。
エウロペアの十賢者
旧世界の科学者が自らを人工進化させ、エルフとなった一団。調停者として大破壊後の地上の復活と管理を、旧世界の魔法「科学」によって行っていた。アンスラサクス、ダーク・シュナイダー、竜戦士を生み出したのも彼らである。
自ら生み出したアンスラサクスにより大破壊の原因を招き、天使と悪魔の最終戦争を目撃した彼らはその高次の存在に魅せられ、自らの力でそれらを超える禁忌の研究を繰り返した。結果、既に彼らは悪魔へと身を落とした姿となっている。
謎の少年
現代の救世主(メシア)で「アダム」とも呼ばれる。人類を導く存在。相剋の理によって悪魔王を含めたあらゆる悪魔を滅する力を持つ。
リリス
ベルゼバブの下に囚われている人間の美少女。前世の記憶は全て失われて(あるいは消されて)いる。容姿がティア・ノート・ヨーコに酷似しているが、現状では正体と、7大悪魔王の元にいる理由は不明のままである。
謎の少女
マカパイン達と共に行動している少女。天使と悪魔の顕現が始まった頃に弟バロンを亡くしている。その右目部分には天使の受肉がされており、シェラの符により封印に近い形で押さえ込まれていた。その為彼女の姿は4年前から変化かったが、右目の天使が受肉後に封印が解け、一気に10代半ばまで成長した。マカパインと共にD.S.とウリエルの戦いを見届ける。

外伝の登場人物

小説やゲームに登場した人物

先代四天王

シシ・リジィ
先代四天王の筆頭格。オールバックにした金髪と極限まで鍛え上げられた鋼の如き体の僧兵。寡黙な男で《沈黙将軍》の異名を持つ。拳士団を率い、己の肉体のみを武器とし、無駄な殺生を行おうとはしない人徳者で悪の性格が多い先代の四天王の中でも唯一の「善」の性格を持つ。名前の由来はシン・リジィから。
イアソン・ギラン
女と見紛うほどの美貌を持つ華奢な男だが、その正体は多くの暗殺者を率いるアサシンギルドの長。D.S.に非常に従順で参謀的立場で動く。占星術が得意で魔法も使用できるが、最大の能力は誰にも気配を悟られること無く静かに標的を排除する暗殺術である。名前の由来はイアン・ギランから。
配下のアサシン達も極めて優秀な能力を持つが、ギラン以外の命令はたとえD.S.の命令であっても聞くことは無い。
ガイン・エスペランザ
全身に刺青を施す四天王で最も凶暴な男。上昇志向が激しいが、凶暴さと共に冷静さも併せ持ちD.S.の座を狙い虎視眈々と機会を窺っている。その時に備え力を増すために愛用の魔剣《魂喰らい》(ソウル・イーター)に喰わせる魂を確保するため、無関係な人であろうと殺しまくる真正の魔剣士。一定の確率で魔法を魔剣に吸収させ無効化でき、全身に埋め込まれた魔法の宝玉で物理的な攻撃から身を守ることができるため魔導師にとっては天敵のような存在である。
魔戦将軍のジオンが持つ《魂喰らい》の前所有者。カルと因縁があり、小説「‐黒い虹‐」で語られる予定。ゲーム「‐虚ろなる神々の器‐」でも第三章に登場する。名前の由来はライオットのヴォーカル、ガイ・スペランザから。
イーカル・モンロー
先代の四天王の中では唯一の女性。人間と悪魔のハーフで、D.S.に匹敵する大魔法を操る。
サディストレズビアン、処女好きという性癖を持ち、王侯貴族の娘やそれを助けに遣わされた女聖騎士、果ては村娘までをさらい、ハーレムを形成。日々エッチな拷問にかけ楽しんでいた。<ref>作者の発行した同人誌「HAQ本」。</ref>
ハーレムを奪いに単身やってきたD.S.に敗れ、以後軍門に下る。さらにそののち、敵の攻撃からD.S.をかばい死亡した。<ref>Vジャンプ「虚ろなる神々の器」攻略本巻末の袋とじ記事。</ref>
初出は萩原一至の画集、「裸(ぬうど)」。ゲーム「‐虚ろなる神々の器‐」でも条件を満たすと第四章で登場する。名前の由来はマイケル・モンローから。

ゲーム版

ジン・シモン
かつてのガラの親友。共にニンジャマスターの座を目指し修行に励み、見事マスターに選ばれムラサメの継承者となるが…。ガラとは違い、真面目で古風な性格。
プレイステーション用ゲーム『虚ろなる神々の器』に登場する。名前の由来はキッスのベース・ボーカル、ジーン・シモンズ

単行本

小説

挿絵はすべて萩原一至が担当。「魍魎達の鎮魂歌」および「悪魔の褥に横たわりて」は当初ジャンプ ジェイ ブックスから発売されたが、2001年に「黒い虹」の発売に合わせてスーパーダッシュ文庫より文庫化された。また文庫版は挿絵が数枚カットされている。

  • 魍魎達の鎮魂歌(もうりょうたちのレクイエム)(作 岸間信明) - 本編の約50年前の時代を舞台にした短編を三本収録。
  • 悪魔の褥に横たわりて(作 岸間信明) - 長編。魍魎達の鎮魂歌の続編。死者が蘇るところを目撃したD.S.達が、その地に伝わる不死の秘密をめぐって謎に挑む。
  • 黒い虹(作:ベニー松山) - 本編より100年前の時代を舞台にD.S.と先代四天王たちが、謎の大陸「マーン=シヘッド」の征服に乗り出す。しかしその大陸では魔法が使えなくなるという秘密がありD.S.が窮地に陥る。ゲーム‐虚ろなる神々の器‐とコラボレーションの予定だったが諸般の事情により発売が延期された。現在2巻まで。以下続刊の予定。
    1. ISBN 4-08-630048-6
    2. ISBN 4-08-630154-7

OVA

  1. 爆炎の魔術師
  2. 火炎魔神イーフリート
  3. ニンジャマスター・ガラ
  4. 不死王 ダイ・アモン
  5. 雷帝アーシェス・ネイ
  6. 復活のダーク・シュナイダー

CD・カセットブック

  • 外伝 四天王邂逅篇 巻之一
  • 外伝 四天王邂逅篇 巻之二
  • 外伝 巻之三 魔導王封印篇
  • ワンダフリャ・メガデス

ゲーム

  • BASTARD!! -暗黒の破壊神-(SFC)<ref>上記CDブック『ワンダフリャ・メガデス』内でカルがプレイしているが、登場人物たちから「クソゲー」と酷評されている。</ref>
  • BASTARD!! -虚ろなる神々の器-PS
  • BASTARD!! -ONLINE-(開発中止)<ref>Template:Cite web</ref>

脚注

Template:Reflist

外部リンク

Template:ウルトラジャンプ連載中de:Bastard!! en:Bastard‼ es:Bastard!! fr:Bastard!! gl:Bastard‼ it:Bastard!! pt:Bastard!! ru:Bastard!! th:บาสตาร์ด tl:Bastard!! zh:暗黑破坏神 (漫画)

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