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筒井康隆
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{{正確性}} {{Infobox 作家 | name = 筒井 康隆<br/>(つつい やすたか) | image = | imagesize = | caption = | pseudonym = | birth_name = | birth_date = {{生年月日と年齢|1934|9|24}} | birth_place = [[大阪府]][[大阪市]][[住吉区]][[粉浜]] | death_date = | death_place = | occupation = [[小説家]]、[[劇作家]]、[[俳優]] | nationality = {{JPN}} | period = [[1960年]] - 現在 | genre = [[サイエンス・フィクション|SF]]、[[スラップスティック・コメディ]] | subject = | movement = | notable_works = 『[[時をかける少女]]』(1967年)<br/>『[[日本以外全部沈没]]』(1973年)<br/>『[[虚人たち]]』(1978年)<br/>『[[夢の木坂分岐点]]』(1987年)<br/>『[[文学部唯野教授]]』(1990年)<br />『[[朝のガスパール]]』 (1992年)<br />『[[わたしのグランパ]]』(1999年) | awards = [[筒井康隆#受賞歴|受賞歴]]を参照 | debut_works = 「お助け」(1960年) | spouse = 光子([[1965年]]結婚) | partner = | children = [[筒井伸輔]] | relations = [[筒井嘉隆]](父) | influences = | influenced = | signature = | website = [http://www.jali.or.jp/tti/ 筒井康隆 - 公式サイト] <!--| footnotes =--> }} '''筒井 康隆'''(つつい やすたか、[[1934年]][[9月24日]] - )は、[[日本]]の[[小説家]]、[[劇作家]]、[[俳優]]。[[ホリプロ]]所属。身長166cm。[[ABO式血液型|血液型]]はB型。 日本を代表する[[SF作家]]の一人で、[[小松左京]]、[[星新一]]と並んで「SF御三家」とも称される。パロディや[[スラップスティック]]な笑いを得意とし、初期にはナンセンスなSF作品を多数発表。1970年代より[[メタフィクション]]の手法を用いた前衛的な作品が増え、エンターテインメントや純文学といった境界を越える実験作を多数発表している。 父は草分け期の日本の[[動物学者|動物生態学者]]で、[[大阪市立自然史博物館]]の初代館長[[筒井嘉隆]]。息子は画家[[筒井伸輔]]。名前の康隆の「隆」の字は本当は、隆の字の夂と生の間に一が入る「隆」である<ref>[[ビーバップ!ハイヒール]] 2009年4月2日([[ABCテレビ]]、([[朝日放送]]))</ref>。 <!--筒井順慶の子孫ではないとのこと。ノート参照--> == 経歴 == === 大学卒業まで === [[1934年]]、父・[[筒井嘉隆]]と母・八重の長男として、母方の実家である[[大阪府]][[大阪市]][[西成区]]粉浜町(現在は[[住吉区]]に併合された地域)に出生。[[室戸台風]]が通過した三日後、大水害の真っ只中であった。生家は住吉区山坂町(現在の[[東住吉区]]山坂)<ref>筒井は自筆年譜などで[[船場]]生まれとしているが、八橋『評伝 筒井康隆』によれば事実ではなく、筒井のイメージ戦略である。</ref>で、後に弟が3人(正隆、俊隆、之隆)生まれ、男ばかりの兄弟で育つ。1941年、[[大阪市立南田辺小学校|南田辺国民学校]]に入学。幼少期から漫画と映画に没頭し、小学生時代は『[[のらくろ]]』、[[榎本健一|エノケン]]に熱中。自分でも漫画を描いて他の子供に売りつけるなどしていた。また父が蔵書家であったことから読書好きとなり、小学生の頃は[[江戸川乱歩]]を愛読した。1944年、[[吹田市]]千里山に[[学童疎開]]し、[[吹田市立千里第二小学校|千里第二国民学校]]に転校。地元の農家の子供から苛烈ないじめを受ける。終戦後の1946年、息子の成績不振を心配した父の計らいで[[大阪市立中大江小学校]]に転校。まもなく実施された[[知能検査]]で市内トップの[[知能指数|IQ]]178であることが判明し、終戦までの1年程、当時政府によって設置されていた[[特別科学学級]]に在籍した。 1947年、大阪市立東第一中学校(現在は統合で[[大阪市立東中学校]])に入学。この頃から不良少年となり、授業をさぼって映画館に通い詰める。父親の金をくすねたり、母親の着物を勝手に持ち出して質屋に売り映画代を捻出していた<ref>この時期については筒井『不良少年の映画史』に詳しい。</ref>。その一方で[[手塚治虫]]に熱中し、[[赤塚不二夫]]や[[藤子不二雄]]などとともに『[[漫画少年]]』誌の投稿欄の常連でもあった。1948年、児童劇団「子熊座」に入団、演劇への興味が芽生える。1950年、[[大阪府立春日丘高等学校]]に入学。演劇部の部長を務めるが学業は不振であった。春日丘高校はもともと女学校であったため女生徒の数が多く、筒井はここで女生徒からいじめを受けて女性への恐怖心を植え付けられたとしている<ref>筒井『笑犬樓よりの眺望』</ref>。この頃[[マルクス兄弟]]の映画に傾倒。受験勉強への反発から新潮社版世界文学全集を読破し、[[ジャン=ポール・サルトル|サルトル]]や[[トーマス・マン]]の作品に影響を受ける。 1952年2月、関西芸術アカデミー研究科に研究生として入学。同年4月、[[同志社大学]][[文学部]]に入学し、同志社小劇場に所属する。この頃[[フランツ・カフカ|カフカ]]、[[アルツィバーシェフ]]、[[アーネスト・ヘミングウェイ|ヘミングウェイ]]等を愛読し影響を受けた。また[[潜在意識]]について興味を持ち、[[吹田市]]の実家から[[京都市]]までの電車での通学時間を利用して、[[日本教文社]]版の[[ジークムント・フロイト|フロイト]]全集を読破。その後[[美学]][[美術史]]学科に転じ[[シュルレアリスム]]に興味を持つ。1954年、関西芸術アカデミーを卒業して青年劇団「青猫座」に入団。初舞台は[[飯沢匡]]の『北京の幽霊』。同年[[日活]]のニューフェイスに応募するも、面接のみの二次試験で落選している。しかし「青猫座」での演技は高評価を受け、1955年、大阪毎日会館で『[[二十日鼠と人間]]』主役を演じた際には、「東の[[仲代達矢]]、西の筒井康隆」と新聞に報じられた。1957年、大学を卒業。卒論は「心的自動法を主とするシュール・リアリズムにおける創作心理の精神分析的批判」。卒業後、展示装飾などを手がける[[乃村工藝社]]に入社し営業部に勤務。サラリーマン劇団「明日」に入団し演劇活動を継続する。 === 執筆活動初期 === [[1959年]]12月に創刊された雑誌『[[S-Fマガジン|SFマガジン]]』を読み衝撃を受け、[[1960年]]6月、ボーナスをつぎ込んでSF同人誌『NULL』を創刊。父と三人の弟が同人であり、康隆、正隆、俊隆がSF短編を、父嘉隆が家族の紹介文を、四男の之隆がカットを担当した。同人誌を出したのは当時SF小説を受け入れられるような新人賞がなかったためであるが<ref>八橋『評伝 筒井康隆』89頁-90頁</ref>、うまくマスコミに取り上げられ、「筒井一家」紹介記事がたびたび新聞に掲載、また[[毎日放送]]のテレビ番組に家族総出で出演したりもしている。さらに[[『NULL』]]創刊号は[[江戸川乱歩]]の目に留まり、弟の作品や父による紹介文とともに、短編「お助け」が乱歩主催の雑誌『宝石』1960年8月号に転載。これが実質的なデビュー作となった。以降注文を受けてショート・ショートを各誌に発表しながら『NULL』にナンセンスなSF短編を発表していく。 1961年、4年間務めた乃村工藝社を退社、美学部美学科時代の先輩の後を継ぐ形で[[大阪市]][[北区 (大阪市)|北区]]にデザイン事務所「ヌル・スタジオ」を立ち上げる。事務所の向かいの煉瓦会社で働いていた[[眉村卓]]と知り合い、後に[[小松左京]]らも加わり、「ヌル・スタジオ」はSF作家、SFファンのたまり場となっていった。 また、雑誌『NULL』も筒井家以外のSFファンにも門戸を開き、小松左京、眉村卓、[[平井和正]]らのプロデビューしている作家らも参加。創刊翌年の1961年には、高校2年生の[[堀晃]]も参加した(『NULL』はのち、筒井が主宰した第三回日本SF大会「DAICON」(1964年)のレポートを兼ねた11号で終刊した)。 1962年、『[[S-Fマガジン|SFマガジン]]』の[[ハヤカワ・SFコンテスト]]で「無機世界へ」(後の「幻想の未来」の原形)が選外佳作となる。入選三席には小松左京、[[半村良]]がいた。翌年『SFマガジン』増刊号に「ブルドッグ」を発表し『SFマガジン』に初登場<ref>当時の『[[S-Fマガジン|SFマガジン]]』の編集長の[[福島正実]]は筒井の作風をあまり評価しておらず、そのため『SFマガジン』への登場は他の作家たちと比べて遅れることとなった。『60年代日本SFベスト集成』(徳間書店)の解説より。</ref>。1964年、第3回[[日本SF大会]]・大阪大会(DAICON)を主催、前年に創立されていた「[[日本SF作家クラブ]]」に参加し、SF作家たちとの交流を深める。1965年、前年に脚本スタッフとして参加していたテレビアニメ『[[スーパージェッター]]』の商品化権料を多額に得て、作家専業のめどが立つ。 同1965年、小松左京夫妻の仲人で光子夫人と見合い結婚。直後に東京へ行き専業作家となる。同年10月、初作品集『東海道戦争』出版。しかし、しばらくは生活が苦しく、1967年頃、心配した[[小林信彦]]より『[[小説現代]]』などの中間小説誌を紹介され、以後中間小説誌での発表が増えていった。 === ナンセンスから前衛文学へ === 筒井はそれまでのナンセンス、ブラックユーモアの作風に加え、1970年代から様々な文体を用いた実験的な作品を発表していき、次第に熱狂的なファンを獲得していった。初期のよく知られている作品には、[[PTA]]による悪書追放運動を批判した「くたばれPTA」(1966年)、社会風刺からナンセンスな笑いを引き出した「ベトナム観光公社」(1967年)、SF長編としての総決算的作品『[[脱走と追跡のサンバ]]』、高度経済成長期に勃興した[[ウーマンリブ運動]]や[[フェミニズム]]を揶揄した『女権国家の繁栄と崩壊』(ともに1970年)、エスパー七瀬を通して家族の裏側を書く『[[家族八景]]』、俗物的な人間を徹底的に風刺した『俗物図鑑』(ともに1972年)、小松左京『[[日本沈没]]』のパロディ「[[日本以外全部沈没|日本<small>以外全部</small>沈没]]」(1974年)など。1970年の第1回[[星雲賞]]を長編部門、短編部門で独占してから計8度同賞を受賞し、日本を代表するSF作家の地位を確立した。また1968年から[[直木三十五賞|直木賞]]に3度候補として挙げられたが(1967年『ベトナム観光公社』、1968年『アフリカの爆弾』、1972年『家族八景』)選考委員にSFに対する理解がなかったことから落選。筒井は後にこの経験から、作家志願者が文学賞選考委員を次々に殺していく(単行本の表紙には「[[松本清張|張]]め。殺す。」「この[[源氏鶏太|源]]」「やいやい[[川口松太郎|川~郎]]め。死ね。」などの記述が断片的にみられる)スラップスティック作品『[[大いなる助走]]』(1979年)を執筆している。 1970年の『脱走と追跡のサンバ』の発表を境に自身の作品からは徐々に純SF的な作品が減っていきながらも、1971年にはジュニア向けながら「SF入門の定番」として長年知られた『SF教室』を編集・執筆。また、1975年から1976年にかけては、各年度のベスト短編をあつめたアンソロジー『日本SFベスト集成』シリーズを編集。いずれも、SFファンに大きな影響を与えた。 1972年4月には東京から、妻の実家に近い神戸市垂水区に転居。筒井は両親と不仲であり、妻の親族たちとさかんに交際した。 1973年8月には、SFファングループ「ネオ・ヌル」を小笠原成彦、[[岡本俊弥]]、[[大野万紀]]、[[水鏡子]]らと結成。1974年の1月に「[[NULL]]」復刊第1号が発行。以降、この雑誌は、スポンサーが筒井、岡本俊弥を実質編集長として刊行されることとなる。第2期「NULL」の特色は、「会員から応募された[[ショート・ショート]]すべてに、筒井が的確な『寸評』を書いた」ことにあった<ref>のちに刊行されたベスト集『ネオ・ヌルの時代』2巻の解説で、[[堀晃]]は、「新NULL最大の作品は、量質ともに(筒井の)『応募作寸評』だった」と書いている。</ref>。また、筒井が当時編集していた年刊傑作選『日本SFベスト集成』に、筒井は「NULL」掲載作から作品を選んでいる。 この「ネオ・ヌル」グループをスタッフとして、筒井は大会名誉委員長として1975年8月に、[[日本SF大会]]「SHINCON」を神戸で開催。この大会のテーマは後に有名になる「SFの浸透と拡散」であり、[[山下洋輔]]によるピアノ演奏、舞台『スタア』([[劇団欅]])の上演、[[桂米朝 (3代目)|桂米朝]]による落語「[[地獄八景亡者戯]]」など、企画の大半は筒井の人脈によるものであった。1977年4月には「NULL」の最終号(7号)が刊行。なお、「ネオ・ヌル」出身の作家には、[[夢枕獏]]、[[山本弘 (作家)|山本弘]]、[[牧野修]](亜羅叉の沙名義)、[[西秋生]]、[[高井信]]、[[水見稜]](井沢昭夫名義)、[[児島冬樹]]、[[林巧]]らがいる。また、すでに「SFマガジン」でデビューしていた[[かんべむさし]]や、第1期「NULL」に参加していた[[堀晃]]も「ネオ・ヌル」には参加していた。 また、1980年には[[日本SF作家クラブ]]の事務局長として、[[徳間書店]]を後援とした[[日本SF大賞]]の創設に尽力。 一方で、1971年より純文学雑誌『[[海 (雑誌)|海]]』に作品の掲載をはじめ、純文学の分野にも進出。また同誌の海外作家特集を愛読し、[[ガブリエル・ガルシア=マルケス|ガルシア・マルケス]]、[[マリオ・バルガス・リョサ|バルガス・リョサ]]など中南米の作家への興味を持った。1978年には[[大江健三郎]]の紹介から『海』編集長[[塙嘉彦]]の訪問を受け、中南米の文学について教示を受けるなどして大きな影響を受けた。同年、登場人物が自身を虚構内の存在だと意識しているという設定を持つ『[[虚人たち]]』で[[泉鏡花文学賞]]を受賞。これを皮切りに、擬人化した文房具が乗り込む宇宙船団の混乱した群像・鼬の惑星の歴史・双方の戦乱とその末路を描き「純文学作品として」刊行した『[[虚航船団]]』(1984年)、夢と蓋然性をモチーフに独自の文学空間を切り開いた『夢の木坂分岐点』(1987年、[[谷崎潤一郎賞]])、使用できる文字が1章ごとに1つずつ減っていく[[ウリポ]]的な『[[残像に口紅を]]』(1989年)など、[[メタフィクション]]の技法を用いた言語実験的な作品を多数執筆。 1990年代にも、文芸批評と大学機構をシニカルに下敷きにした学問小説『文学部唯野教授』、[[パソコン通信]]を使って読者の意見をインタラクティヴに取り入れながら、十八番の虚実錯綜の手法を使って連載された『[[朝のガスパール]]』(1992年[[日本SF大賞]])など話題作を発表した。『残像に口紅を』『文学部唯野教授』2作連載時にはストレスで胃穿孔を起こし入院、入院中に[[マルティン・ハイデッガー|ハイデガー]]を読んで影響を受け、以後死や別れをモチーフにした作品も増えていった。 === 断筆宣言以後 === 1993年、[[角川書店]]発行の高校国語の[[教科書]]に収録されることになった『無人警察』内の[[てんかん|癲癇]]の記述が差別的であるとして、日本てんかん協会から抗議を受け、数度交渉を行ったのちに決裂。さらに角川書店が無断で『無人警察』を削除したことに怒り、『噂の眞相』に連載していたマスコミ日記「笑犬樓よりの眺望」上で断筆を宣言。断筆宣言は業界内でも賛否両論を起こし、友人である大江健三郎(息子の[[大江光]]は癲癇の症状を持っている)からは、[[読売新聞]]紙上で「社会に言葉の制限があるのならば、新しい表現を作り、使っていくのが作家ではないか」との批判を受けている。同年10月、断筆に至る経緯を記した『断筆宣言への軌跡』を刊行。1994年4月1日、[[中野サンプラザ]]にて[[山下洋輔]]らのジャズ演奏からなる「筒井康隆断筆祭」を開催。自身も演奏者として参加した。 断筆中の1995年に[[阪神・淡路大震災]]に遭遇し、神戸市垂水区の自宅が被災する事態に見舞われる。断筆中は演劇活動に力を入れ、またウェブサイトを開設し未発表作品の公開などを行なった。1997年、新潮社、角川書店、文藝春秋各社と出版社側で自主規制を行なわないことを確認する覚書を交わしたのち執筆再開、『邪眼鳥』で小説家復帰を果たした。執筆再開後はこれまでの作風に加えて、『[[わたしのグランパ]]』(1998年、[[読売文学賞]])や『愛のひだりがわ』など、『[[時をかける少女]]』以来の[[ジュブナイル]]小説や、還暦を過ぎたこともあり『敵』『銀齢の果て』といった老いをテーマにした作品も発表している。また断筆解除後はトレードマークであった眼鏡やサングラスをかけるのを止め口ひげを伸ばしている。近年は[[東浩紀]]との交流から[[ライトノベル]]に興味を持ち、2008年『[[ファウスト (文芸誌)|ファウスト]]』にてライトノベル『ビアンカ・オーバースタディ』を掲載、[[宗田理]]に次ぐ高齢のライトノベル執筆者となった。(挿絵は[[いとうのいぢ]]が担当)。 断筆解除後も、筒井は各新聞社との間で覚書を取り交わせずにいたが、2009年3月、以前『[[朝のガスパール]]』を連載していた朝日新聞社と覚書を取り交わし、同月30日より同新聞読書欄にてエッセイ『漂流―本から本へ』の連載(日曜日のみ)を開始した<ref>筒井ブログ『笑犬楼大通り』より『偽文士日碌』2009年3月1日</ref>。 == 俳優としての活動 == 1981年8月9日、東京日比谷野外音楽堂にて、交友のあった[[山下洋輔]]らとともに、クラリネット奏者として『ジャズ大名セッション ザ・ウチアゲ コンサート』に出演。このとき観客に混じっていた、アート・プロデュサーの[[鶴本正三]](雑誌「[[スターログ]]」発行人でもあった)に原宿ラフォーレでのイベントを依頼され、これをきっかけに劇団「筒井康隆大一座」を立ち上げる。翌年3月に自作『ジーザス・クライスト・トリックスター』を上演、筒井自身が主役を演じ、14日間の全日程すべて満席となった。翌年、名古屋、京都、神戸、大阪を巡業、以降も「大一座」は筒井の作品『スイートホームズ探偵』『人間狩り』などを上演し、1989年まで活動が続いた。 1993年の断筆宣言以降は、執筆による収入が無くなることもあって俳優業に力を入れ、[[久世光彦]]演出の単発ドラマやCM出演など、それ以前よりも頻繁に映画、テレビに出演するようになった。断筆解除後の1997年にはタレントとして[[ホリプロ]]と契約、執筆活動の傍ら映画やテレビドラマにたびたび出演している。1999年には[[蜷川幸雄]]の依頼で[[チェーホフ]]の『[[かもめ]]』にトリゴーリン役で出演、2000年・2001年にも蜷川演出の[[三島由紀夫]]『弱法師』(『近代能楽集』)に主人公の義父役で[[藤原竜也]]と共演した。 == 人物 == <!--瑣末なエピソードを加えないこと--> 愛煙家であることから、近年の「[[禁煙ファシズム]]」を批判し、愛煙家団体「[http://www.go-smoking.net/ Go smoking]」に参加している。[[1987年]]には禁煙ファシズムを揶揄する短編『最後の喫煙者』を執筆し、[[2004年]]には[[泉麻人]]、[[ダンカン (お笑い芸人)|ダンカン]]ほかが寄稿した本『喫煙者のユーウツ? 煙草をめぐる冒言』を共著として刊行している。 エッセイ等における筆鋒は鋭く、批判の際には相手の知性や品性を端的に攻撃し、愚者として印象づけているため、敵も多い。この戦闘性は小説にも及び、近作『巨船ベラス・レトラス』でも、実名で海賊行為を糾弾された出版社以上に、誰にでもそれとわかるように情報企業が手痛い描かれ方をされている。さらに、かつて『堕地獄仏法』で[[公明党]]を擬した[[政党]]が支配する恐怖の未来を描き、[[創価学会]]の猛烈な攻撃を受けるや、『末世法華経』で応酬するという騒ぎを起こした。しかし、[[井上ひさし]]、[[大江健三郎]]といった政治的発言の多い友人を持ちながら、自らは[[政治]]と距離を置いている。この立場を戯画的に描いた『旗色不鮮明』などでも明らかだが、これは意識した上でのことである。ただし[[1982年]]の反核文学者声明に名を連ねたこともある。この際に揶揄的な批判に対しては反駁を加えている。 東京での活動が多くなったことから、[[神戸市]][[垂水区]]の他に(以前の東京居住時と同じ)[[原宿]]にも自宅を構えている。 [[衆議院議員]][[筒井信隆]]、俳優の[[筒井道隆]]とは名前が似ているが、縁戚関係はない。 == 受賞歴 == * [[1970年]] 『霊長類南へ』で第1回[[星雲賞]](日本長編部門)、『フル・ネルソン』で同賞(日本短編部門)受賞。 * [[1971年]] 『ビタミン』で第2回[[星雲賞]](日本短編部門)受賞。 * [[1974年]] 『[[日本以外全部沈没]]』で第5回[[星雲賞]](日本短編部門)受賞。 * [[1975年]] 『おれの血は他人の血』で第6回[[星雲賞]](日本長編部門)受賞。 * [[1976年]] 『[[七瀬ふたたび]]』で第7回[[星雲賞]](日本長編部門)、『スタア』で同賞(映画演劇部門)受賞。 * [[1977年]] 『メタモルフォセス群島』で第8回[[星雲賞]](日本短編部門)受賞。 * [[1981年]] 『[[虚人たち]]』で第9回[[泉鏡花文学賞]]受賞(同時受賞:[[澁澤龍彦]]『唐草物語』)。 * [[1987年]] 『夢の木坂分岐点』で第23回[[谷崎潤一郎賞]]受賞。 * [[1989年]] 『ヨッパ谷への降下』で第16回[[川端康成文学賞]]受賞(同時受賞:[[大庭みな子]] 『海にゆらぐ糸』)。 * [[1990年]] [[ダイヤモンド・パーソナリティー賞]]受賞。 * [[1991年]] [[日本文化デザイン賞]]受賞。 * [[1992年]] 『[[朝のガスパール]]』で第12回[[日本SF大賞]]受賞。 * [[1997年]] 神戸市名誉市民勲章受章。[[フランス]]・[[芸術文化勲章]]シュバリエ章叙勲。[[フランス]]・[[パゾリーニ賞]]を受賞。 * [[1999年]] 『[[わたしのグランパ]]』で第51回[[読売文学賞]]受賞。 * [[2002年]] [[紫綬褒章]]受章。 ※『スタア』は演出:[[福田恆存]]・[[荒川哲生]]による。 == 著書 == === 小説(中長編) === * 48億の妄想(1965年12月、早川書房) :のち文春文庫 ISBN 978-4167181017 * [[馬の首風雲録]](1967年、早川書房) :のち文庫、文春文庫、扶桑社文庫 * [[霊長類南へ]](1969年、講談社) :のち文庫、角川文庫 ISBN 978-4041305195 * [[筒井順慶]](1969年、講談社) :のち新潮文庫、角川文庫 ISBN 978-4041305065 * 緑魔の町 SFジュブナイル(1970年、毎日新聞社) :のち角川文庫 ISBN 978-4041305119 * 脱走と追跡のサンバ(1971年10月、早川書房) :のち角川文庫 ISBN 978-4041305089 * [[俗物図鑑]](1972年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171029 * [[家族八景]](1972年、新潮社)※七瀬三部作 Part1 :のち文庫 ISBN 978-4101171012 * [[おれの血は他人の血]](1974年、河出書房新社)のち新潮文庫 ISBN 978-4101171081 * [[七瀬ふたたび]](1975年、新潮社)※七瀬三部作 Part2 :のち文庫 ISBN 978-4101171074 * [[エディプスの恋人]](1977年、新潮社)※七瀬三部作 Part3 完結編 :のち文庫 ISBN 978-4101171135 * [[富豪刑事]](1978年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171166 * [[大いなる助走]](1979年、文藝春秋)のち文庫 ISBN 978-4167181147 * 美藝公(1981年、文藝春秋) :のち文庫、[[ミリオン出版]]復刻版 ISBN 978-4886722720 * [[虚人たち]](1981年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122030596 * [[虚航船団]](1984年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171272 * [[イリヤ・ムウロメツ]](1985年、講談社) :イラスト・[[手塚治虫]]。のち文庫 ISBN 978-4061843622 * [[旅のラゴス]](1986年、徳間書店)のち文庫、新潮文庫 ISBN 978-4101171319 * 夢の木坂分岐点(1987年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171241 * 歌と饒舌の戦記(1987年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171258 * 驚愕の曠野(1988年2月、河出書房新社)のち文庫 ISBN 978-4309405155) * 新日本探偵社報告書控(1988年4月、集英社)のち文庫 ISBN 978-4087497021 * [[残像に口紅を]](1989年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122022874 * フェミニズム殺人事件(1989年、集英社)のち文庫 ISBN 978-4087498929 * 文学部唯野教授(1990年、岩波書店)のち同時代ライブラリー、岩波現代文庫 ISBN 978-4006020019 * [[ロートレック荘事件]](1990年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171333 * [[朝のガスパール]] (1992年、朝日新聞社)のち新潮文庫 ISBN 978-4101171340 * [[パプリカ (小説)|パプリカ]](1993年、中央公論社)のち文庫、新潮文庫 ISBN 978-4101171401 * 敵(1998年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171395 * [[わたしのグランパ]](1999年、文藝春秋)のち文庫 ISBN 978-4167181116 * 恐怖(2001年、文藝春秋)のち文庫 ISBN 978-4167181130 * 大魔神(2001年、徳間書店)ISBN 978-4198613488 * 愛のひだりがわ(2002年、岩波書店)のち新潮文庫 ISBN 978-4101171494 * ヘル(2003年、文藝春秋)のち文庫 ISBN 978-4167181154 * 壊れかた指南(2006年、文藝春秋)ISBN 978-4163248400 * [[銀齢の果て]](2006年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171517 * 巨船ベラス・レトラス(2007年、文藝春秋)ISBN 978-4163256900 * ダンシング・ヴァニティ(2008年、新潮社)ISBN 978-4103145295 === 小説(短編集) === * 東海道戦争(1965年10月、早川書房) :のち文庫、中公文庫 ISBN 978-4122022065 * [[時をかける少女]] SFジュブナイル(1967年3月、盛光社) :のち角川文庫 ISBN 978-4041305218) :角川つばさ文庫、ハルキ文庫 ISBN 978-4894563063 * ベトナム観光公社(1967年6月、早川書房)のち文庫、中公文庫 ISBN 978-4122030107 * アフリカの爆弾(1968年、文藝春秋)のち角川文庫 ISBN 978-4041305027 * アルファルファ作戦(1968年、早川書房)のち中公文庫 ISBN 978-4122025165 * にぎやかな未来(1968年、三一書房)のち角川文庫 ISBN 978-4041305034 * 幻想の未来・アフリカの血(1968年、南北社)のち角川文庫 ISBN 978-4041305010 * ホンキイ・トンク(1969年、講談社)のち角川文庫 ISBN 978-4041305058 * わが良き狼(ウルフ)(1969年、三一書房)のち角川文庫 ISBN 978-4041305041 * 心狸学 社怪学(1969年12月、講談社)のち文庫、角川文庫 ISBN 978-4041305188 * 欠陥大百科(1970年5月、河出書房)ISBN 978-4309000923 * 母子像(1970年、講談社)のち「革命のふたつの夜」と改題<ref>改題は[[久生十蘭]]に同名の作品があったため。</ref> 角川文庫 ISBN 978-4041305072 * 馬は土曜に蒼ざめる(1970年、早川書房)のち文庫、集英社文庫 ISBN 978-4087501599 * 三丁目が戦争です(1971年、講談社) :イラストは[[永井豪]]。のち[[洋泉社]]から再刊 ISBN 978-4896918021 * 発作的作品群(1971年、徳間書店) * 日本列島七曲り(1971年、徳間書店)のち角川文庫 ISBN 978-4041305096 * 将軍が目醒めた時(1972年、河出書房新社)のち新潮文庫 ISBN 978-4101171043 * 農協月へ行く(1973年、角川書店)のち文庫 ISBN 978-4041305140 * 暗黒世界のオデッセイ 筒井康隆一人十人集(1974年、晶文社)のち新潮文庫 ISBN 978-4101171142 * おれに関する噂(1974年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171050 * 男たちのかいた絵(1974年、徳間書店)のち新潮文庫 ISBN 978-4101171067 * ウィークエンド・シャッフル(1974年、講談社)のち文庫、角川文庫 ISBN 978-4041305164 * ミラーマンの時間 SFジュブナイル(1975年、いんなあとりっぷ社)のち角川文庫 ISBN 978-4041305133 * メタモルフォセス群島(1976年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171128 * あるいは酒でいっぱいの海(1977年、集英社)のち文庫 ISBN 978-4087502237 * バブリング創世記(1978年、徳間書店)のち文庫 ISBN 978-4195773925 * 宇宙衞生博覧会(1979年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171159 * エロチック街道(1981年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171173 * 串刺し教授(1984年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171227 * 原始人(1987年、文藝春秋)のち文庫 ISBN 978-4167181079 * 薬菜飯店(1988年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171289 * 夜のコント・冬のコント(1990年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171326 * 最後の伝令(1993年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171357 * 家族場面(1995年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171371 * ジャズ小説(1996年、文藝春秋)のち文庫 ISBN 978-4167181109 * 邪眼鳥(1997年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171388 * エンガッツィオ司令塔(2000年、文藝春秋)のち文庫 ISBN 978-4167181123 * 魚籃観音記(2000年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171456 * 細菌人間 ジュブナイル傑作集(2000年、出版芸術社)ISBN 978-4882931942 :1960年代に発表された5つの短編「細菌人間」「10万光年の追跡者」「四枚のジャック」「W世界の少年」「闇につげる声」が収録されている。「闇につげる声」が新潮社からの全集4に収録されている以外は初収録。 * 天狗の落し文(2001年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171463 === 小説(作品集・自選集) === * 新宿祭 初期作品集(1972年、立風書房) * デマ 実験小説集(1974年、番町書房) * [[村井長庵]] 歴史・時代小説集(1975年、番町書房) * 笑うな ショート・ショート集(1975年、徳間書店) :のち新潮文庫 ISBN 978-4101171111 * くたばれPTA(1986年10月、新潮社) ISBN 978-4101171197 * 懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1(2002年10月、新潮社)ISBN 978-4101171418 * 驚愕の曠野 自選ホラー傑作集2(2002年10月、新潮社)ISBN 978-4101171425 * 最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集1(2002年10月、新潮社)ISBN 978-4101171432 * 傾いた世界 自選ドタバタ傑作集2(2002年10月、新潮社)ISBN 978-4101171449 * 近所迷惑 自選短篇集1 ドタバタ篇(2002年5月、徳間書店)ISBN 978-4198917050 * 怪物たちの夜 自選短篇集2 ショート・ショート篇(2002年7月、徳間書店)ISBN 978-4198917401 * 日本以外全部沈没 自選短篇集3 パロディ篇(2002年9月、徳間書店)ISBN 978-4198917654 * 睡魔のいる夏 自選短篇集4 ロマンチック篇(2002年11月、徳間書店)ISBN 978-4198917944 * カメロイド文部省 自選短篇集5 ブラック・ユーモア未来篇(2003年1月、徳間書店)ISBN 978-4198918248 * わが愛の税務署 自選短篇集6 ブラック・ユーモア現代篇(2003年3月、徳間書店)ISBN 978-4198918590 * ポルノ惑星のサルモネラ人間 自選グロテスク傑作集(2005年7月、新潮社)ISBN 978-4101171470 * ヨッパ谷への降下 自選ファンタジー傑作集(2005年12月、新潮社)ISBN 978-4101171487 * 日本以外全部沈没 パニック短篇集(2006年6月、角川書店)ISBN 978-4041305225 * 陰悩録 リビドー短篇集(2006年7月、角川書店)ISBN 978-4041305256 * 如菩薩団 ピカレスク短篇集(2006年8月、角川書店)ISBN 978-4041305232 * 夜を走る トラブル短篇集(2006年9月、角川書店)ISBN 978-4041305249 * 佇むひと リリカル短篇集(2006年10月、角川書店)ISBN 978-4041305263 * くさり ホラー短篇集(2006年11月、角川書店)ISBN 978-4041305270 * 出世の首 ヴァーチャル短篇集(2007年3月、角川書店)ISBN 978-4041305287 === 戯曲 === * スタア(1973年、新潮社) * 筒井康隆劇場 12人の浮かれる男(1979年、新潮社) :のち文庫 ISBN 978-4101171180 * ジーザス・クライスト・トリックスター(1982年、新潮社) :のち文庫 ISBN 978-4101171203 * 筒井歌舞伎 影武者騒動(1986年、角川書店)ISBN 978-4048760133 :のち新潮文庫 ISBN 978-4101171265 * スイート・ホームズ探偵(1989年、新潮社)ISBN 978-4103145189 :のち文庫 ISBN 978-4101171302 === 童話・絵本・漫画など === * 創作S・Fどうわ かいじゅうゴミイ(1967年、盛光社) * 創作SFえほん 地球はおおさわぎ(1969年、盛光社)イラスト:[[横山隆一]] * ジャングルめがね(1977年、小学館)イラスト:[[長尾みのる]] * イチ、ニのサン!(1986年、河出書房新社)イラスト:[[ミハエル・リューバ]]・絵本 ISBN 978-4309723556 * 筒井康隆漫画全集(2004年、実業之日本社)ISBN 978-4408612393 * 筒井漫画涜本(実業之日本社) * 筒井漫画涜本ふたたび(実業之日本社) === エッセイ・評論など === * 乱調文学大辞典(1972年、講談社)のち文庫、角川文庫 ISBN 978-4041305171 * [[狂気の沙汰も金次第]](1973年、サンケイ新聞社出版局)イラスト:[[山藤章二]] :このとき山藤は筒井の顔を「のっぺらぼう」で描き、以降定着する。 :のち新潮文庫 ISBN 978-4101171036 * やつあたり文化論(1975年、河出書房新社)のち新潮文庫 ISBN 978-4101171098 * 私説博物誌(1976年、毎日新聞社)イラスト:[[大竹雄介]] :のち新潮文庫 ISBN 978-4101171104 * 不良少年の映画史 PART1-2(1979-81年、文藝春秋) :のち文庫 ISBN 978-4167181055 ※単行本は2巻だが文庫では1巻にまとめられている。 * 腹立半分日記(1979年、実業之日本社)のち文春文庫、角川文庫 ISBN 978-4041305157 * みだれ撃ち涜書ノート(1979年、集英社)のち文庫 ISBN 978-4087505221 * 着想の技術(1983年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171234 * 言語姦覚(1983年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122013216 * 虚航船団の逆襲(1984年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122014978 * 玄笑地帯(1985年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171210 * 日日不穏(1987年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122018181 * [[ベティ・ブープ]]伝 女優としての象徴 象徴としての女優(1988年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122019522 * [[ガブリエーレ・ダンヌンツィオ|ダンヌンツィオ]]に夢中(1989年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122025752 * 短篇小説講義(1990年、岩波新書)ISBN 978-4004301288 * 文学部唯野教授のサブ・テキスト(1990年、文藝春秋)のち文庫 ISBN 978-4167181093 * 幾たびもDIARY(1991年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122029583 * 電脳筒井線 朝のガスパールセッション1-3(1992年、朝日新聞社) * 文学部唯野教授の女性問答(1992年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122028890 * 本の森の狩人(1993年、岩波新書)ISBN 978-4004302759 * 断筆宣言への軌跡(1993年、光文社)ISBN 978-4334052096 * 筒井康隆の文藝時評(1994年、河出書房新社)のち文庫 ISBN 978-4309404752 * 笑犬樓よりの眺望(1994年、新潮社 のち文庫 ISBN 978-4101171364 * 悪と異端者(1995年、中央公論社)のち文庫 ISBN 978-4122032576 * 脳ミソを哲学する(1995年、講談社)のち+α文庫 ISBN 978-4062564441 * 筒井康隆スピーキング 対談・インタビュー集成(1996年、出帆新社)ISBN 978-4915497209 * 筒井康隆かく語りき(1997年、文芸社)ISBN 978-4887370197 * わかもとの知恵(2001年、[[金の星社]])画:[[きたやまようこ]] ISBN 978-4323070209 * 文学外への飛翔 俳優としての日日(2001年、小学館)のち文庫 * 笑犬楼の知恵 筒井康隆トークエッセー(2002年、[[金の星社]])ISBN 978-4323070292 * 小説のゆくえ(2003年、中央公論新社)のち文庫 * 筒井康隆の現代語裏辞典「あ~き」(2003年、文源庫) * 筒井康隆の現代語裏辞典「き~こ」(2004年、文源庫) * 笑犬樓の逆襲(2004年、新潮社)のち文庫 ISBN 978-4101171500 :「[[噂の眞相]]」連載時の『狂犬樓の逆襲』を改題。ISBN 978-4103145271 * アホの壁(2010年、新潮新書)ISBN 978-4106103506 === 共著・対談等 === * SF教室(1971年、ポプラ社)編著 * SF作家オモロ大放談(1976年、いんなあとりっぷ社) 共著:[[小松左京]]・筒井康隆・[[星新一]]・[[大伴昌司]]・[[平井和正]]・[[矢野徹]]・[[石川喬司]]・[[豊田有恒]]。のち『おもろ放談』として文庫 * 空飛ぶ冷し中華(全日本冷し中華愛好会編、住宅新報社 1977年4月) * 空飛ぶ冷し中華〈part2〉(全日本冷し中華愛好会編、住宅新報社 1978年6月) ** 共著:[[山下洋輔]]、筒井康隆、[[奥成達]]、[[平岡正明]]、[[坂田明]]、[[日比野孝二]]、[[河野典生]]、[[上杉清文]]、[[山口泰]]、[[伊達政保]]、[[舎人栄一]]、[[岡崎英生]]、[[瀬里なずな]]、[[小山彰太]]、[[池上比沙之]]、[[堀晃]]、[[黒鉄ヒロシ]]、[[赤瀬川原平]]、[[高信太郎]]、[[長谷邦夫]]、[[南伸坊]]、[[末井昭]]、[[長谷川法世]]、[[タモリ]]、[[吉峯英虎]]、[[赤塚不二夫]]、[[高平哲郎]]、[[朝倉喬司]] * 定本ハナモゲラの研究(1979年、講談社) ** 共著:[[赤瀬川原平]]・[[赤塚不二夫]]・[[朝倉喬司]]・[[糸井重里]]・[[上杉清文]]・[[及川正通]]・[[岡崎英生]]・[[奥成達]]・[[鏡明]]・[[加藤芳一]]・[[高信太郎]]・[[小山彰太]]・[[坂田明]]・[[高平哲郎]]・[[タモリ]]・[[中原仁]]・[[中村誠一 (ミュージシャン)|中村誠一]]・[[山口泰]]・[[山下洋輔]]・[[湯村輝彦]]・[[横田順彌]] * トーク8 筒井康隆対談集(1980年、徳間書店)のち文庫 **山下洋輔トリオ([[山下洋輔]]、[[森山威男]]、[[中村誠一 (ミュージシャン)|中村誠一]])、[[河野典生]]、[[吉行淳之介]]、[[荒巻義雄]]、[[中島梓]]、[[相倉久人]]+山下洋輔、[[岸田秀]]、山下洋輔 * ユートピア探し 物語探し(1988年、岩波書店) 共著:[[大江健三郎]]、[[井上ひさし]] * 突然変異幻語対談 汎フィクション講義(1988年、朝日出版社) [[柳瀬尚紀]] のち河出文庫 * サイバー大魔王の襲撃―パソコン通信症候群のカルテ(1993年、中央公論社) 『電脳筒井線』に参加した[[早川玄]]との共著 * 脳みそを哲学する(1995年、講談社) 共著:[[村上陽一郎]]・[[養老孟司]]・[[中村桂子]]・[[日高敏隆]]・[[森毅]]・[[根本順吉]]・[[軽部征夫]]・[[佐藤文隆]]・[[奥谷喬司]]・[[立花隆]] * 笑いの力(2005年、岩波書店) 共著:[[河合隼雄]]、[[養老孟司]] * 対談 笑いの世界(2005年、朝日新聞社) 共著:[[桂米朝 (3代目)|桂米朝]] === 編集 === * 夢からの脱走(1969年、新風出版) * 異形の白昼 現代恐怖小説集(1969年、立風書房) * 12のアップルパイ(1970年、立風書房) * SF教室(1971年、ポプラ社)日本SFの歴史、作家、作品紹介を筒井、海外を[[伊藤典夫]]、映像、漫画、用語解説を[[豊田有恒]]が担当。 * '71日本SFベスト集成(1975年、徳間書店) * '74日本SFベスト集成(1975年、徳間書店) * '73日本SFベスト集成(1975年、徳間書店) * '72日本SFベスト集成(1976年、徳間書店) * '60年代日本SFベスト集成(1976年、徳間書店) * '75日本SFベスト集成(1976年、徳間書店) * 実験小説名作選(1980年、集英社文庫) * いかにして眠るか(1980年、光文社) * ネオ・ヌルの時代 PART1(1985年、中公文庫) * ネオ・ヌルの時代 PART2(1985年、中公文庫) * ネオ・ヌルの時代 PART3(1985年、中公文庫) * 日本の名随筆41 嘘(1986年、作品社) * 夢探偵「光る話」の花束(1989年、光文社) * 人間みな病気(1991年、福武文庫) * パスカルへの道(1994年、中公文庫) * 21世紀文学の創造1 現代世界への問い(2001年、岩波書店) * 21世紀文学の創造3 方法の冒険(2001年、岩波書店) === 監修 === * 写真小説 男たちのかいた絵(1996年、徳間書店)原作・監修。文章:[[花田秀次郎]] * 科学の終焉(おわり)(1997年、徳間書店)監修。著:[[ジョン・ホーガン]] 訳:[[竹内薫]] * 続・科学の終焉(おわり) 未知なる心(2000年、徳間書店)監修。著:[[ジョン・ホーガン]] 訳:[[竹内薫]] * 筒井版 [[悪魔の辞典]]〈完全補注〉(2002年、講談社)[[アンブローズ・ビアス]]著。意訳。 * 眠気をあやつる本(2003年、PHP研究所)監修。編著:[[造事務所]]、[[横田美奈子]] * 哲学の冒険(2004年、集英社インターナショナル)監修。著:[[マーク・ローランズ]] 訳:[[石塚あおい]] === 著作集 === * 筒井康隆全集(全24巻)(1983年 - 1985年、新潮社) === その他 === ===='''レコード'''==== * デマ(1973年) * 家(1976年) * 筒井康隆文明(1978年) * THE INNER SPACE OF YASUTAKA TSUTSUI(1985年) **1983~1985年発売 新潮社「筒井康隆全集」全巻購入者特典のLPレコード 非売品(全巻購入者が応募すると送られる) 後に、CD化され市販 ===='''作曲'''==== * [[ジャズ大名]] * 活動写真 * 銀色の真昼 ===='''カセットブック'''==== * 筒井康隆大一座 ジーザス・クライスト・トリックスター(1984年 中央公論社) * 昔はよかったなあ 他(1987年1月 新潮社「新潮カセットブック」) * カラス エロチック街道(1987年2月 新潮社「新潮カセットブック」) * 急流 関節話法(1987年3月 新潮社「新潮カセットブック」) * 泣き語り性教育 一について(1987年4月 中央公論社「カセット劇場」) * ショートショート・フェスティバル(1987年6月 新潮社「新潮カセットブック」) **1987年4月28日 兵庫県尼崎市つかしんホールでの「筒井康隆大一座」朗読会のライブ収録 *収録された数作品の一部分は、ライブ収録された音声は使われず、後でスタジオで録音された音声が編集により挿入されている ***A面 また何かそして別の聴くもの(リレー朗読:筒井康隆 納谷六郎 伊沢弘 上山克彦) きつね(朗読:納谷六郎) 客(朗読:伊沢弘) 鏡よ鏡(朗読:上山克彦) 池猫(朗読:納谷六郎) 到着(朗読:伊沢弘) 猛烈社員無頼控(朗読:納谷六郎) ***B面 自動ピアノ(朗読:伊沢弘) 逆流(朗読:上山克彦) 傾斜(朗読:伊沢弘) 見学(朗読:上山克彦) 早口言葉(リレー朗読:筒井康隆 納谷六郎 伊沢弘 上山克彦) 原始人(朗読:筒井康隆) * 横車の大八 最初の混戦 (1987年12月 新潮社「新潮カセットブック」) * 機械(1988年)[[横光利一]]作品の朗読 * 誰にもわかるハイデガー(1990年10月 新潮社「新潮カセット講演」) ===='''デジタルブック'''==== * 筒井康隆四千字劇場(1994年) PC-9800専用 ===='''単行本装丁'''==== * [[小松左京]]骨(1977年)[[小松左京]]直々の依頼により ===='''[[iTunes Store]] [[オーディオブック]]'''==== * [[日本以外全部沈没]]・[[問題外科]]・[[時をかける少女]]・[[最後の喫煙者]]・[[平行世界]]・[[文学部唯野教授]]・[[緑魔の町]](いずれも{{和暦|2010}}[[1月1日]]リリース) == 筒井作品の漫画化、放送化(テレビ、ラジオ)、映画化、舞台化 等 == === 漫画 === * 東海道戦争(1969年) 漫画:[[長谷邦夫]] * アフリカの爆弾(1975年) 漫画:[[山上たつひこ]] * 混乱列島(1977年) 漫画:[[永井豪]] * ハウスジャックナナちゃん(1977年) 漫画:[[赤塚不二夫]] * アクション クライマックス 霊長類 南へ(1979年) 漫画:[[古城武司]] * 筒井康隆大一座公演全記録 写真漫画 ジーザス・クライスト・トリックスター 山にのぼりて笑え(1982年) 漫画:[[ひさうちみちお]] * 富豪刑事(1985年) 漫画:[[関口シュン]] * 薬菜飯店(1994年) 漫画:[[萩原玲二]] * [[パプリカ (小説)|パプリカ]](1995年 - 1996年) 漫画:[[萩原玲二]] * 筒井漫画涜本(1995年) 漫画:[[相原コージ]]・[[とり・みき]]等 表紙:[[ナンシー関]] * NANASE(2001年-2003年) 漫画:[[山崎紗也夏|山崎さやか]] * [[パプリカ (小説)|パプリカ]](2003年) 漫画:[[萩原玲二]](1995年-1996年に描いたものに加筆) * [[時をかける少女]](2004年) 漫画:[[ツガノガク]] * [[時をかける少女 (アニメ映画)|時をかける少女 TOKIKAKE]](2006年) 漫画:[[琴音らんまる]] * ベトナム観光公社(2006年) 漫画:[[石ノ森章太郎]] * 家族八景(2007年 - ) 漫画:[[清原なつの]] * 東京のたそがれ(不明) 漫画:[[深井国]] === テレビドラマ === * [[タイム・トラベラー]](1972年、NHK) * [[中学生日記]]「廃塾令」(1978年、NHK) * 芝生は緑(1979年、毎日放送) * 七瀬ふたたび(1979年、NHK) * おとぎの部屋「ジャングルめがね」(1980年、NHK教育) * [[時をかける少女]](1985年、フジテレビ) * 家族八景(1986年、フジテレビ) * 筒井康隆の三人娘(1986年、日本テレビ) * さんまの「おれは裸だ」(1988年、よみうりテレビ) * カラダ記念日(1989年、TBS) * [[世にも奇妙な物語]](1991年~、フジテレビ) ** 「ユリコちゃん」(1991年) ** 「おれに関する噂」(1991年) ** 「時の女神」(1994年) ** 「最後の喫煙者」(1995年) ** 「熊の木本線」(1996年) ** 「自殺悲願」(1997年) ** 「鍵」(2003年) ** 「夢の検閲官」(2009年) * 月曜・女のサスペンス「フェミニズム殺人事件」(1991年、テレビ東京) * [[時をかける少女]](1994年、フジテレビ) * 七瀬ふたたび(1995年 - 1996年、フジテレビ)[[木曜の怪談]] * 怪物たちの夜(1997年、テレビ朝日)「幻想ミッドナイト」第二夜。 * 七瀬ふたたび(1998年、テレビ東京) * [[時をかける少女]](2002年、TBS)「[[モーニング娘。]]新春!LOVEストーリーズ」第3話 * [[富豪刑事]](2005年) * [[富豪刑事|富豪刑事デラックス]](2006年) * 七瀬ふたたび(2008年、NHK[[ドラマ8]]) === ラジオドラマ === *[[ラジオ劇場]](198*年~、NHKラジオ 毎週*曜日 **:**〜**:**) ** 「ジャズ大名」(1982年1月9日 **:**〜**:**) *このラジオドラマは、NHKラジオ第1放送「ラジオドラマ・アーカイブス」で、2008年8月31日(土)23:15-00:15 に放送された *** 脚色:竹内銃一郎 演出:大沼悠哉 音楽:山下洋輔 音楽演奏:筒井康隆 山下洋輔 他 出演:由利徹 石田太郎 佐藤B作 他 *[[ふたりの部屋]](198*年~、NHK-FM 月曜日〜金曜日 **:**〜**:**) ** 「近未来物語」(1983年12月19日〜23日) 脚色:能勢紘也 出演:ケーシー高峰 岡江久美子 及川ヒロヲ ***第1回 「ゲゼルシャフト」 ***第2回 「サディズム」 ***第3回 「条件反射」 ***第4回 「未来都市」 ※オランダ国際放送協会主催 1984年度 ゴールデン・ウィンドミル賞 ラジオ番組コンクール シルバー賞受賞作品 ***第5回 「ワースト・コンタクト」 * [[ラジオ図書館]](19**年~、TBSラジオ 毎週日曜日 **:**〜**:**) **「五郎八航空」(1984年7月2日) ***出演:草野大吾 朝比奈尚行 斉藤晴彦 小篠一成 村松克己 野村昭子 よしだしげゆき **「筒井康隆特集」(1986年4月、5月) ***第1回 「経理課長の放送」(1986年4月**日) ****出演:朝比奈尚行 斉藤晴彦 岸田清子 劇団 時々自動 五味陸仁(TBSアナウンサー) ***第2回 「ワイド仇討ち」(1986年4月**日) ****出演:近石真介 矢野宣 今福將雄 大塚道子 原田清人 藤麻美 草野大悟 五味陸仁(TBSアナウンサー) ***第3回 短編3話 「YAH!」「童話 地球はおおさわぎ」「俺に関する噂」(1986年4月**日) ****出演:秋野太作 大竹宏 中平良夫 藤田淑子 唐沢潤 八奈見乗児 青野武 浪川大輔 藤枝成子 五味陸仁(TBSアナウンサー) ***第4回 「走る取的」(1986年5月**日) ****出演:佐々木敏 丸岡奨詞 柳川慶子 高間智子 **「筒井康隆短編集」(1991年8月**日) ***「進行性遅感症」「わが家の戦士」 ****出演:青野武 戸田恵子 古川登志夫 鈴木富子 遠藤晴 緑川光 **「筒井康隆作品集」(1993年8月15日) ***「老境のターザン」「通いの軍隊」 ****出演:斉藤晴彦 村松克己 小篠一成 新井純 服部吉次 長谷トオル 木野本啓 横田桂子 花崎攝 田村義明 内沢雅彦 岩井ひとみ === 映画 === * 俺の血は他人の血(1974年)監督:[[舛田利雄]] * 二人でお茶を(1979年)監督:[[早川光]] * 素敵なあなた(1980年)監督:[[早川光]] * スターダストライジング(1980年)監督:[[早川光]] * 歪み-SCREW(1980年)監督:[[藤森潤]] * ウィークエンド・シャッフル(1982年)監督:[[中村幻児]] * 俗物図鑑(1982年)監督:[[内藤誠]] * [[時をかける少女 (1983年の映画)|時をかける少女]](1983年)監督:[[大林宣彦]] * 家族八景(1984年)監督:[[内藤誠]] * [[ジャズ大名]](1986年)監督:[[岡本喜八]] * スタア(1986年)監督:[[内藤誠]] * [[文学賞殺人事件 大いなる助走]](1989年)監督:[[鈴木則文]] * 男達の描いた絵(1990年)監督:[[友松直之]] * 怖がる人々(1994年)監督:[[和田誠]]、オムニバス映画。第3話「乗越駅の刑罰」、第5話「五郎八航空」 * 男たちのかいた絵(1996年)監督:[[伊藤秀裕]] * [[時をかける少女]](1997年)監督:[[角川春樹]] * [[わたしのグランパ]](2003年)監督:[[東陽一]] * [[時をかける少女 (アニメ映画)|時をかける少女]](2006年)監督:[[細田守]] * [[日本以外全部沈没]](2006年) 監督:[[河崎実]] * [[パプリカ (アニメ映画)|パプリカ]](2006年)監督:[[今敏]] === 舞台 === *「筒井ワールド」 BIG FACE 1995年1月20日~22日 新宿シアター・モリエール **「言葉と<ずれ>」「陰脳録」「うるさがた」「団欒の危機」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:伊沢弘 上山克彦 桜山優 斉藤勝 渡辺真砂子 他 *「筒井ワールド 2」 BIG FACE 1995年10月13日~17日 渋谷ジャン・ジャン **「信仰性遅感症」「熊の木本線」「通いの軍隊」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:石原澄雄 村井理恵 勝田治美 桜岡あつこ 工藤順矢 他 *「筒井ワールド 3」 BIG FACE 1996年7月12日~13日 アメリカ・ロサンゼルス全米日系人博物館 1996年8月1日~5日 新宿シアター・モリエール **「ジス・イズ・ジャパン」「走る男」「最悪の接触(ワースト・コンタクト)」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:藤田みどり 松尾智昭 二反田雅澄 伊藤結加 小山剛志 他 *「筒井ワールド 4」 BIG FACE 1997年2月5日~11日 両国シアターX **「座敷ぼっこ」「こぶ天才」「懲戒の部屋」「最高級有機質肥料」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:千田隼生 佐藤昇 吉宮君子 名倉右喬 津川友美 他 *「筒井ワールド 5」 BIG FACE 1997年8月18日~24日 両国シアターX **「ブルドッグ」「改札口」「発明後のパターン/姉弟/傷ついたのは誰の心」「断末魔酔狂地獄」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:吉見絹 小池浩司 山崎カカト 小松さとる 他 *「筒井ワールド コマーシャル・サーカス’98 」 BIG FACE 1998年1月13日,15日 新宿シアター・モリエール **「最悪の接触(ワースト・コンタクト)」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:伊沢弘 上山克彦 鈴木歩己 坂下しのふ 鹿嶋優子 他 *「筒井ワールド 6 」 BIG FACE 1998年2月4日~10日 両国シアターX **「さなぎ」「おれは裸だ」「ウィークエンド・シャッフル」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:倉田知美 並木愛枝 角田文 星野史帆 野原・S・ひろみ 他 *「筒井ワールド 7 」 BIG FACE 1999年2月24日~3月2日 両国シアターX **「エンガッツィオ司令塔」「天の一角」「風」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:納谷悟朗 白石奈緒美 朝本紗ゆり つきよな照世 上世博及 他 *「筒井ワールド 8 」 BIG FACE 1999年8月25日~31日 両国シアターX **「おれに関する噂」「かゆみの限界」「ヒノマル酒場」 ***出演:藍ひとみ 松尾智昭 光岡湧太郎 妹尾青洸 花村宗冶 他 *「筒井ワールド 9 」 BIG FACE 2000年2月23日~29日 両国シアターX **「走る取的」「老境のターザン」「妻四態」「間接話法」 ***脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:桜山優 谷田川さほ 吉見絹 風間竜一 並木秀介 他 *「筒井ワールド FINAL」 BIG FACE **「第1ラウンド 」 2000年8月2日~6日 両国シアターX ***「人間狩り」「おれは裸だ」「夢の検閲官」 **「第2ラウンド 」 2000年8月9日~13日 両国シアターX ***「座敷ぼっこ」「最悪の接触(ワースト・コンタクト)」「熊の木本線」 **「第3ラウンド 」 2000年8月16日~20日 両国シアターX ***「信仰性遅感症」「ショート・ショート」「ウィークエンド・シャッフル」 **「第4ラウンド 」 2000年8月23日~27日 両国シアターX ***「通いの軍隊」「陰脳録」「ヒノマル酒場」 **「大阪公演 」 2000年9月8日~10日 大阪HEPHALL ***「陰脳録」「通いの軍隊」「ヒノマル酒場」 **脚本、演出:伊沢弘 監修:川和孝 出演:筒井康隆 納谷悟朗 永井一郎 紅萬子 片岡貴弘 亀山忍 高田祐司 他 総勢90名 === テレビゲーム === * [[四八(仮)]] - 一部シナリオ書き下ろし。自身も俳優としてゲーム出演。[[ファミ通]]ロングインタビュー掲載。 ;[[コンピュータゲーム]] *『筒井康隆のケンタウルスの殺人』[[CSK]]、1984年、PC8801シリーズ。 === インターネット 音楽(音声)ダウンロード === *iTunes Store 等の音楽ダウンロードサイトで、いくつかの朗読作品等が、有料でダウンロードできる。 == 出演 == === テレビ === * [[23時ショー]](1971年、NETテレビ)[[加賀まりこ]]とともに司会 * [[部長刑事]]-もうひとつの動機(1979年、朝日放送) * [[部長刑事]]-刑事たちのロンド(1983年、朝日放送) * 夢の帰る場所(1994年、関西テレビ) * [[ボクたちのドラマシリーズ#時をかける少女|時をかける少女]](1994年、フジテレビ)寺の住職役<ref>役作りのため、髪を短く切った。</ref> * [[ソリトンシリーズ#ソリトン 野望山馳参寺|ソリトン・野望山馳参寺]](1994年 - 1995年、NHK教育)司会 * [[世にも奇妙な物語]] 「最後の喫煙者」(1995年、フジテレビ) * 涙たたえて微笑せよ-明治の息子・島田清次郎(1995年、NHK) * 伊豆海岸殺人ルート(1995年、TBS) * 小石川の家(1995年、テレビ東京) * 七瀬ふたたび(1995年 - 1996年、フジテレビ)[[木曜の怪談]] * 響子(1996年、TBS) * [[結婚はいかが?]](1996年、NHK)[[ドラマ新銀河]]38 * 女優X─伊沢蘭奢の生涯(1996年、TBS)[[森鴎外]]役 * ゆまにて・筒井康隆の21600秒(1997年4月6日放送 PerfecTV! CS地球の声)(リピート放送もされた) **6時間のドキュメンタリー番組。演出は、[[手塚眞]]。 ***神戸の自宅でのインタビュー等の他、1997年1月24日 兵庫県・新神戸オリエンタル劇場での「The Hurly-Burly Show」より自作の「乖離」の本人による朗読や、他の出演者等とのバンド演奏でのクラリネットの演奏、1997年3月2日 東京・渋谷ビデオスタジオからの「衛星インターネットライブ」での「エンガッツィオ司令塔」(相手役は、[[麻生えりか]])を自身で朗読し生中継した時の模様や、筒井本人も観に行った、1997年2月5日収録の両国[[シアターX]]での劇団BIG FACEによる「筒井ワールド4」の公演より(公演は2月5日〜11日)、「最高級有機質肥料」の舞台放送等 ***「筒井康隆の21600秒」は、ビデオ化され市販。別に朗読部分は、「エンガッツィオ司令塔 LIVE!!!」、「乖離 LIVE!!!」としてビデオ化され市販。 * 京都夜の祇園殺人事件(1997年、フジテレビ) * 怪物たちの夜(1997年、テレビ朝日)「幻想ミッドナイト」第二夜。 * 町(1997年、フジテレビ) * [[ニュースの女]](1998年、フジテレビ) * [[めぐり逢い (テレビドラマ)|めぐり逢い]](1998年、TBS)中田道夫役 * [[ガラスの仮面]](1998年、テレビ朝日) * 七瀬ふたたび(1998年、テレビ東京)漁連平役 * 勇気をだして(1998年、TBS) * 昼下がり・社宅奥様探偵団(1998年、フジテレビ) * [[別れたら好きな人]](1999年、テレビ東京) * [[蘇える金狼]](1999年、日本テレビ)宝竜会会長 田島一彦役 * 同窓会へようこそ(1999年、TBS)20年前のクラスの担任教師役 * [[作家小日向鋭介の推理日記]](1999年、テレビ朝日)文学賞の選考委員長役 * [[イマジン (テレビドラマ)|イマジン]](2000年、フジテレビ) * [[学校の怪談 (テレビドラマ)|学校の怪談]] 春の呪いスペシャル(2000年、フジテレビ)田中教授役、第1話「恐怖心理学入門」 * [[ママまっしぐら!]](2000年、TBS)渡辺一途役 * ここだけの話し「思い出せない!」(2001年、テレビ朝日) * [[フードファイト]] スペシャル 香港死闘編(2001年、日本テレビ)香港マフィアの親玉 王富城(ワン・フーシン)役 * 百萬男(2001年、フジテレビ)謎の人物 百萬男役 * 社宅奥様探偵団2(2001年、TBS) * [[北条時宗 (NHK大河ドラマ)|北条時宗]](2001年、NHK大河ドラマ)[[円覚寺]]開祖 [[無学祖元]]役 * [[ママまっしぐら!]]2(2001年、TBS)渡辺一途役 * グズ茂検事の犯罪捜査(2002年、テレビ東京) * [[陰陽師☆安倍晴明~王都妖奇譚~]](2002年、フジテレビ)[[賀茂忠行]]役 * 血脈(2003年、テレビ東京) * [[海猿#テレビドラマ版|海猿2~炎の海に挑む海上保安官物語]](2003年、NHK) * [[世にも奇妙な物語]] 「遠すぎた男」(2003年、フジテレビ) * [[トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜]](2003年 - 、フジテレビ)[[荒俣宏]]の代わりに数回出演 * [[てるてる家族]](2003年 - 2004年、NHK)宝塚音楽学校講師役 * [[火曜サスペンス劇場]]・箱根湯河原温泉交番(2004年、日本テレビ)小説家・今出川龍之介役 * [[新しい風]](2004年、TBS)東都新聞会長 藤森信介役 * [[富豪刑事]](2005年、テレビ朝日)瀬崎龍平役 * [[赤い運命]](2005年、TBS)河野総一郎役 * [[ビーバップ!ハイヒール]](2005年~、[[朝日放送]])関西ローカル番組 * [[新・京都迷宮案内]](2006年、テレビ朝日)筒井康隆役、第2話「出来すぎたアリバイ! 消えた殺人犯」 * [[芋たこなんきん]](2006年、NHK)千葉龍太郎役<ref>出演時に口ひげを剃り落とした。</ref> * [[慶次郎縁側日記]] 第3シリーズ 第4話「蜩(ひぐらし)」(2006年、NHK) * [[世にも奇妙な物語]] 「日の出通り商店街 いきいきデー」(2008年、フジテレビ) * [[世界を変える100人の日本人! JAPAN☆ALLSTARS]] (2008年~ テレビ東京)全国ネットでの唯一のレギュラー番組 * [[堂々現役~巨匠からのメッセージ]] 第18回 (2009年9月5日 20:00-20:55 BSフジ) ※同年9月、10月に数回リピート放送あり(2010年にもリピート放送あり) === 映画 === * 千夜一夜物語(1966年、監督:[[山本暎一]])女奴隷市の野次馬役、声の出演 * スタア(1986年、監督:[[内藤誠]])地震研究所長 犬神博士役 * 文学賞殺人事件 大いなる助走(1989年、監督:[[鈴木則文]])文壇バーで怒鳴り散らすSF作家役 * 怖がる人々(1994年、監督:[[和田誠]])オムニバス映画、第2話「吉備津の釜」、会社の男A役 * 樹の上の草魚(1997年、監督:[[石川淳志]])池貝伸一役 * [[双生児 (映画)|双生児 GEMINI]](1999年、監督:[[塚本晋也]])大徳寺茂文役 * [[白痴 (1999年の映画)|白痴]](1999年、監督:[[手塚眞]])メディアステーション編成部長役 * [[金髪の草原]](2000年、監督:[[犬童一心]])声の出演 * [[死者の学園祭]](2000年、監督:[[篠原哲雄]])手塚和彦役 * ひっとべ(2001年、監督:[[福田哲也]])石井さん役 * STACY(2001年、監督:[[友松直之]])犬神博士役 * [[Jam Films]](2002年、監督:[[飯田譲治]])オムニバス映画、第3話「コールドスリープ」 * 欲望(2004年)監督:[[篠原哲雄]] * [[エリ・エリ・レマ・サバクタニ]](2005年、監督:[[青山真治]])ミヤギ役 * [[メゾン・ド・ヒミコ]](2005年、監督:[[犬童一心]])声の出演 * [[日本以外全部沈没]](2006年、監督:[[河崎実]])酒場の男役 * [[パプリカ (アニメ映画)|パプリカ]](2006年、監督:[[今敏]]) 声の出演 === 舞台 === * 筒井康隆大一座・旗揚げ公演『ジーザス・クライスト・トリックスター』(1982年)主演 * 同『ジーザス・クライスト・トリックスター』全国巡演(1983年) * 同『人間狩り』(1984年) * 同『スタア』(1985年) * 同『スタア』新神戸オリエンタル劇場2周年記念公演(1990年) * 劇書房『[[白石加代子]]・筒井康隆二人芝居』全国巡演(1995年) * 『[[かもめ]]』[[蜷川幸雄]]演出 スタジオコクーン(1999年)トリゴーリン役 * [[ストラビンスキー]]『兵士の物語』紀伊国屋パフォーマンス(1999年) * 『[[そして誰もいなくなった]]』[[山田和也]]演出 アートソフィア(2000年)主演 * 筒井ワールドファイナル「ヒノマル酒場」シアターx(2000年) * 『近代能楽集』蜷川幸雄演出 さいたま芸術劇場ほか(2000年) * 同『近代能楽集』再演 ロンドン公演/シアターコクーンほか(2001年) * [[向田邦子]]名作劇場『冬の運動会』[[久世光彦]]演出 [[中島丈博]]脚本 新橋演舞場(2001年) * 『検察側の証人』山田和也演出 ル・テアトル銀座、大阪・近鉄劇場(2002年) === CM === *[[アップル_インコーポレイテッド|アップルコンピューター]]([[Macintosh]])(当時の「アップルコンピュータジャパン株式会社)([[1995年]])[[夏目漱石]]役 *[[カタログハウス]]「通販生活」([[1996年]]) *[[天下一品]]([[1996年]]) *[[サントリー]]・[[モルツ]]([[1999年]])[[唐沢寿明]]と共演。このCMに出た頃あたりから眼鏡をかけるのを止める。 *[[みずほインベスターズ証券]]([[2000年]]) *[[サントリー]]・[[なっちゃん]]([[2008年]])[[堀北真希]]と共演。 == 関連人物 == * [[ロジャー・パルバース]] - 筒井を「ユダヤ人以上にユダヤ的」と評する。 * [[山藤章二]] - 筒井の作品の表紙絵や挿絵を多く手掛ける[[イラストレーター]]。表紙絵や挿絵などで筒井の似顔絵を描く場合(例・『笑犬樓よりの眺望』の表紙カバー)、美男子過ぎて描けないという理由で(また表情がないほうが筒井の毒や悪意を表現できる、という理由で)目・鼻・口を省略し「[[のっぺらぼう]]」にしている。[[夕刊フジ]]に筒井が連載していたエッセイ「狂気の沙汰も金次第」のイラストを山藤が担当した時より続いている。 * [[真鍋博]] - 山藤同様に筒井の作品の挿絵や表紙絵を手掛けたイラストレーター。『[[富豪刑事]]』の挿絵や、『朝のガスパール』の挿絵・表紙絵等を手掛けた。 * [[柳原良平]] - イラストレーター。『あるいは酒でいっぱいの海』や『巨船 ベラス・レトラス』の表紙絵を手掛けた。 * [[しりあがり寿]] - 『傾いた世界』と『最後の喫煙者』(いずれも新潮文庫)のカバーイラストを手掛けた。 * [[小松左京]] - 長年の友人の[[SF作家]]。筒井の結婚の[[仲人]]でもある。 * [[大江健三郎]] - 長年の友人の作家の一人。筒井は1989年に、「全作品を読んでいる同時代の作家5人」の1人としてあげている<ref name=hanasi>別冊・[[話の特集]]『[[色川武大]]・[[阿佐田哲也]]の特集』(1989年)P.83「弟分からの弔辞」</ref>。 * [[井上ひさし]] - 長年の友人の作家の一人。筒井が1989年に、「全作品を読んでいる同時代の作家5人」の1人としてあげている<ref name=hanasi/>。 * [[中上健次]] - 長年の友人の作家の一人。 * [[星新一]] - 長年の友人のSF作家。SF作家たちの飲み会で星が放つ、奇想天外な馬鹿話は、筒井に大きな影響を与えた。また、[[日本沈没]]のヒットを祝うSF作家たちの集まりで、星新一は「『[[日本以外全部沈没]]』なんて題名もいいんじゃない?」と題名を考案。小松左京の許可を得て筒井康隆は『日本以外全部沈没』を執筆した。なお[[最相葉月]]による評伝「星新一」によると、星は、自分のブラック・ジョークに影響されて、自分より文学的に評価されていく筒井のことを、嫉妬していたという。 * [[平井和正]]、[[豊田有恒]] - 筒井より4歳年下のSF作家。二人とも筒井より先に「SFマガジン」に登場し、筒井を悔しがらせた。筒井が上京して原宿に住んだばかりの頃は、3日とあけず、3人で会うほど親密だった。 * [[河野典生]] - ハードボイルド、SF作家。ジャズ愛好、山下トリオのファンという共通点があり、一時は親密な関係だった。 * [[堀晃]] - ハードSF作家。関西在住で筒井も目をかけ、山下トリオにも筒井が紹介し、交流がある。また、1973年の筒井の傑作短編「熊の木本線」に登場する架空の民謡「熊の木節」について、作曲し振り付けを考えて、筒井ファンの間で披露した。下記「[[JALInet]]」の発起人の一人。 * [[かんべむさし]] -過激なギャグSFを書く作家として、「筒井の後継者」とみなされたこともある作家。上記[[堀晃]]とも仲がよく、やはり筒井が山下トリオに紹介している。 * [[小林恭二]] -第一回[[三島由紀夫賞]]選考会で、筒井は小林の作品を高く評価しておした(受賞は[[高橋源一郎]])。その後、筒井、小林、堀、[[薄井ゆうじ]]、[[佐藤亜紀]]の5名で、「[[JALInet]]」(JAPAN LITERATURE net)を、発起人として立ち上げた。 * [[小林信彦]] -筒井同様に[[マルクス兄弟]]を愛好する作家。互いの作品をリスペクトしていた。小林のパロディ小説『唐獅子株式会社』の文庫版解説に、筒井は詳細な元ネタの注を書いた。筒井は1989年に、「全作品を読んでいる同時代の作家5人」の1人としてあげている<ref name=hanasi/>。また、小林は筒井の短編「五郎八航空」を「ギャグだけで出来ている小説」として高く評価している。 * [[色川武大]] -小林同様に、笑芸愛好、映画愛好と共通の趣味を持ち、互いの作品をリスペクトしていた。色川は「SF作家にならなくてよかった。なったら筒井康隆の亜流になっただろう」と、発言している。小林も含めた3人で、[[フィルムセンター]]にて、戦前の[[エノケン]]映画などを一緒に見たこともある。また、色川の膨大なビデオ・コレクションから、借り出しもうけた。また『不良少年の映画史』の解説も色川が担当。筒井は色川への追悼文で、「全作品を読んでいる同時代の作家5人」の1人だとし、その中でも特に色川が、「不良少年期、映画、ジャズ、狂気への傾斜、夢へのこだわり」と、もっとも共通点が多い作家であり、「5歳上の兄貴のような存在だった」と書いている<ref name=hanasi/>。 * [[長部日出雄]] - 長部が「週刊読売」に勤務していた時代からのつきあい。筒井は1989年に、「全作品を読んでいる同時代の作家5人」の1人としてあげている<ref name=hanasi/>。 * [[山下洋輔]] - 過激なフリー・ジャズのピアニストにてエッセイスト。筒井とは互いの作品のファンであり、長年の親交。筒井関係のイベントや筒井作品の映画化時などで、音楽を担当している。また、山下が結成した「[[冷やし中華|全日本冷し中華愛好会]]」の二代目会長の座を、筒井に譲った。 * [[平岡正明]] - 筒井康隆論を多数執筆。親交も厚い。 * [[内藤誠]] - 映画監督及び評論家。筒井ファンで、筒井作品を何作も映画化している。ただし、筒井ファンゆえのせいか、筒井の原作の台詞をそのまま使用している場合が多いが、筒井作品内のセリフは多くが、筒井が芝居青年だった時代の「新劇」のノリを踏襲しており、映画としては「わざとくさく感じてしまう」もので、いずれも成功作とはいえなかった。また、映画評論家の[[佐藤重臣]]が伝説の上映会「黙壷子(もっこす)フィルムアーカイブ」で使用していたと思われる、映画「[[フリークス]]」のフィルムと16ミリの映写機を、内藤の紹介で筒井は買い取り、現在も保有している。 * [[渡部直己]] - 文芸評論家。かつては熱狂的な筒井ファンであったが、『虚航船団』に失望して批判したところ、筒井に反撃され、以降、犬猿の仲となった(著書『HELLO GOOD-BY 筒井康隆』に、誉貶、双方の文章が収録されている)。 * [[高橋留美子]] - [[漫画家]]。若い頃からの筒井ファン。高橋の代表作『[[うる星やつら]]』の1シーンに、本棚に収められた筒井の作品群が描かれている。また、1984年公開のアニメ映画『[[うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー]]』の[[パンフレット]]には、『あるいは夢でいっぱいの海』(『あるいは酒でいっぱいの海』)、『時をかける[[諸星あたる|あたる]]』(『[[時をかける少女]]』)等の筒井作品のパロディが掲載されている。 * [[岡留安則]] - 『噂の眞相』編集長。筒井に熱心に連載を持ちかけ、原稿料は筒井の言い値を呑んだ。『笑犬樓よりの眺望』連載第1回目で、筒井に「秘密の暴露をたくらむ者は常にわが身に及ぶ災害を覚悟せよ」との考えで、原稿料は原稿用紙1枚1万円(連載開始当時)と暴露された。また、筒井から「(噂眞での)連載はいつまで続けたらよいのか?」と聞かれた際、岡留は「あんた(筒井)が死ぬか、『噂眞』が休・廃刊になるまでかのどちらかだ。そのために破格の原稿料を払っているのだ」と答えている。 * [[ベティ・ブープ]] - 彼女を「わが最愛の女優」と評し、評伝を書いている。筒井は彼女のファンでもあり、劇場用アニメフィルムを、ほぼコンプリートでコレクションしている。 == 参考文献 == *評伝 筒井康隆(八橋一郎、1985年、新潮社) *『ユリイカ』1988年5月号「特集・筒井康隆の逆襲」(青土社) *筒井康隆「断筆」めぐる大論争(1995年、創出版) == 注釈 == <div class="references-small"><references/></div> == 外部リンク == * [http://www.jali.or.jp/tti/ 筒井康隆 - 公式サイト] * [http://www.jali.or.jp/index2.html JAPAN LITERATURE Net] * [http://shokenro.jp/shokenro/ 笑犬楼大通り] 2008年6月24日オープン[http://www.j-cast.com/2008/06/25022435.html]。 * [http://www.go-smoking.net/special/index.html Go smoking] - 筒井が[[喫煙]]に対して「特別寄稿」を寄せている。 {{ホリプロ}} {{DEFAULTSORT:つつい やすたか}} [[Category:筒井康隆|*]] [[Category:日本の小説家]] [[Category:日本のSF作家]] [[Category:SF漫画家]] [[Category:日本の推理作家]] [[Category:ライトノベル作家]] [[Category:日本の劇作家]] [[Category:日本の俳優]] [[Category:ホリプロ]] [[Category:大阪市出身の人物]] [[Category:谷崎潤一郎賞受賞者]] [[Category:紫綬褒章受章者]] [[Category:1934年生]] [[Category:芸術文化勲章受章者]] [[de:Yasutaka Tsutsui]] [[en:Yasutaka Tsutsui]] [[es:Yasutaka Tsutsui]] [[fr:Yasutaka Tsutsui]] [[ko:쓰쓰이 야스타카]] [[pt:Yasutaka Tsutsui]] [[ru:Цуцуи, Ясутака]] [[zh:筒井康隆]]
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