真下正義

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Template:継続中の作品 Template:Pathnav 真下正義(ました まさよし)は、1997年1月3月フジテレビ系で放送された刑事ドラマ『踊る大捜査線』及びその劇場版の登場人物。そして同ドラマのスピンオフ作品・『交渉人 真下正義』の主人公。演じた俳優はユースケ・サンタマリア

目次

プロフィール

  • 警視庁刑事部交渉課準備室課長・警視。
  • 昭和48年3月12日生まれ。B型。(月日、血液型は演じたユースケ・サンタマリアと同じである)
  • 本籍・東京都。自宅は警察庁官舎。
  • 最終学歴・東京大学法学部卒業。
  • 特技・パソコン、チャット

人物

テレビシリーズ開始時には湾岸署刑事課強行犯係に研修配置されている警部補として登場。「5年後ここの副署長」と呼ばれている。愛すべきヘタレ。父は警視庁第一方面本部長(テレビシリーズ当時。『THE MOVIE2』の真下のセリフから、2003年時点では警察庁勤務と思われる)。最初から青島よりも階級は上、さらにノンキャリアに対するキャリアであるというだけでなく「東大法学部卒業の上、父親が現職の警察幹部」という踊る大捜査線シリーズに登場する数多くのキャリアの中でも最も恵まれた立場にあるにもかかわらず、キャリアらしからぬ腰の低さと年下であることから「先輩」「真下」と呼び合い、「腰が痛い」が口癖の和久の腰をもんでいたりと、とてもキャリアとは思えない行動をとる。当初はひたすらキャリアアップだけを目指す典型的なお坊ちゃん刑事であり、殺人事件が起こった時に珍しく自分から「何かしたほうがいいでしょうか」と言い出しても和久に「お坊ちゃんは受験勉強してなさい」といわれるなど、周囲からは刑事としての能力は全く期待されていなかったが、青島と行動をともにするうちに一人前の刑事に成長していく。テレビシリーズ第7話では取り調べの決定権を手に入れるために父親の力を使って逮捕状を申請する。湾岸署在職中(テレビシリーズ第10話)、安西昭次(保坂尚輝)に拳銃で撃たれ重傷を負うが、その後テレビシリーズ最終話のラストで無事に職場復帰。その時点で湾岸署を離れるはずであったが柏木雪乃と一緒にいたいということで(表向きは怪我の影響による体調のことを考えてという理由で)湾岸署に居続ける。

その後も本庁に異動することなく『歳末特別警戒スペシャル』では、強行犯係の係長になり(そのあおりで強行犯係の係長だった魚住は係長代理に降格する)、『秋の犯罪撲滅スペシャル』では、刑事課の課長代理にまでなったが相良純子を逃がしたことの責任を問われて係長に降格した。

メカマニアであり趣味(そして特技)はパソコン。テレビシリーズ第5話では警視庁のサーバーに侵入して情報収集をするほどの腕前を見せた。『交渉人 真下正義』では愛用のThinkPad X40に「DEF CON」や「Black Hat」などハッカー団体のステッカーが貼られていた。ただし神田署長にパソコンを教えることになったときは神田署長のあまりのパソコン音痴ぶりに挫折してしまう。自身で運営するウェブページ(捜査や警察の内情を綴った内容)を昔から持っていて、銃撃され危篤に陥った際には掲示板に励ましのメッセージが山ほど届いていた。なおTVシリーズでクリスチャンだと告白している。

意外とミーハーな一面があり、『歳末特別警戒スペシャル』では自身の要請で出動したSATの写真を撮影しようと躍起になっていた。なお、この事件中盤で「鍵をかける」という名目で占拠された刑事課から逃げ出しており、その事が原因で柏木雪乃に嫌われてしまった。

「踊る大ソウル線」においてもチャットにてナンパをした場面がありここでも雪乃を呆れさせている。また、意外にも包丁さばきが上手い。

「踊る大ソウル線」の時点の後警視庁に異動。その後程なくしてアメリカ・ロサンゼルス市警でクライシス・ネゴシエーションの研修を受け、「THE MOVIE 2」の時点で帰国し直ちに湾岸署に向かい警視庁初の交渉人として活躍。この時調子に乗ってマスコミに対していろいろ喋ったことが弾丸ライナーに目を付けられる原因になり、「交渉人 真下正義」の事件に繋がってしまう。

その後室井の進言により警視庁刑事部内に交渉課準備室が設置され、同課の課長に就任した。この頃(「逃亡者 木島丈一郎」や「交渉人 真下正義」の時点)になると捜査面での手腕は確かなものになるが、私生活では雪乃に対しては習得した交渉術が全く役に立たず(というより使うことが出来ず)、そのために部下から交渉課準備室の先行きを不安に思われるなど、相変わらずヘタレのままである。

柏木雪乃に長年片想いしており、『THE MOVIE2』では雪乃の写真を常に持ち歩いていた(「交渉人 真下正義」のプレミアム・エディションでは、特殊仕様のケースがこの時真下が雪乃の写真を入れて持ち歩いていたフォトスタンドを模したものになっている。)ことから、すみれからストーカー呼ばわりされていたが、クライシス・ネゴシエーションの研修を秘密裏に受けていたため真下が雪乃に連絡を取れなかったとき、雪乃もそのことを気にかけているなど、雪乃自身もまんざらでは無い様子を見せている。その後紆余曲折を経て「交渉人 真下正義」のラストでプロポーズし、婚約。『容疑者 室井慎次』では柏木雪乃との結婚式が来月あることが明らかにされる。

頼りない見かけとは相反して確かな指揮能力の持ち主であり、『THE MOVIE』では雪乃と協力して猟奇殺人犯のあぶりだしに成功。『THE MOVIE2』ではネゴシエーターとして受付がコロコロと変わる奇妙な組織と対決して正体を導き出し、『交渉人』では以前その登場に大はしゃぎしたSATを指揮して超絶技巧を誇るクラッカーを追い詰めている。

彼のみ主要キャラクターの中でOPクレジットに表記されていなかった。

2010年7月公開予定の『THE MOVIE3』では「元課長」と言われているので、交渉人ではない模様。

真下の役職と実際の警察制度の違い

真下の経歴にも実際の人事ではあり得ない要素がある。例えば、湾岸署に配属された当時、真下は警部補であった。しかし、本来はキャリア組の警察官は警察学校入学時点ですでに警部補であり、警察大学校を卒業して数ヶ月の警察署勤務や幹部交番勤務などの研修課程を終えると、自動的に警部に任官される(しかしこの点は、研修配置であったとして、のちに設定変更が行われており、矛盾ではなくなっている)。そもそも、TVシリーズでの真下はひたすら昇進試験のための勉強をしているが、現実のキャリア警察官は昇進試験を受けなくても(順調に実績を積めば)エスカレーター式に昇進していくため、昇進試験自体必要ない(これについては、脚本を手がけた君塚良一が、承知の上で設定を行った。君塚曰く「あたかもリアリティ」)。また、劇中では「警視庁初(=日本初)の交渉人」となっているが、実際には交渉人がいないわけではない。

参考資料

人物設定などを収録した公式出版物

  • 踊る大捜査線 湾岸警察署事件簿 (キネマ旬報社キネ旬ムック 1998年10月31日)ISBN 4-87376-505-6
  • 踊る大捜査線THE MOVIE シナリオガイドブック(キネマ旬報社キネ旬ムック 1999年4月17日)ISBN 4873765129
  • 踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!シナリオガイドブック(キネマ旬報社キネ旬ムック 2003年9月16日)ISBN 4873766028
  • 踊る大捜査線研究ファイル(扶桑社文庫 フジテレビ出版、2003年5月30日) ISBN 4594039898
  • 踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!完全調書 お台場連続多発事件特別捜査本部報告書 (角川書店 2003年7月) ISBN 4-04-853645-1

関連項目

外部リンク

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