滋賀県

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Template:基礎情報 都道府県 [[ファイル:20091015琵琶湖.jpg|thumb|200px|滋賀県の象徴琵琶湖空撮</br>(ランドサット衛星画像はこちら)]] 滋賀県(しがけん)は、琵琶湖を擁する日本近畿地方北東部の内陸県県庁所在地大津市

目次

概要

令制国近江国(江州)と完全に一致する。県名は大津が属していた郡名(滋賀郡)から採用された。「滋賀」自体の語源については滋賀を参照。「滋賀」の発音は、共通語では「し」にアクセントを置く頭高型アクセントであるが、地元では「が」にアクセントを置く尾高型アクセントである(「滋賀県」とする場合は共通語も地元方言も同じアクセント)。

面積は全国で10番目に狭く、内陸県では奈良県埼玉県に次いで狭い。その狭い面積の半分以上を山地と琵琶湖が占めており、可住地面積大阪府よりも狭い。

「近江」が「近つ淡海」に由来し、現在も滋賀県が「湖国」と呼ばれるように、琵琶湖は県のシンボルである。産業用水、近隣府県約1400万人の飲用水の源、観光資源としてその存在は大きく、県内の地域性も琵琶湖を挟んで異なる(後述「#地域」参照)。琵琶湖があるために内陸県で唯一漁港を持ち、その数も20港と、海に面する5府県より多い。水運交易が盛んだった中世や近世には若狭湾大坂をつなぐ中継地として、大津や堅田など内水系の重要港湾が数多く発展した。東海道東山道中山道)・北陸道が合流する陸上交通の要衝でもあり、「近江を制する者は天下を制す」として度々戦乱の舞台となった。

交通利便のよさは人材の流出をもたらし、戦前まで滋賀県は流入人口よりも流出人口の方が多かった。中世から近代にかけては多くの近江出身者が近江商人として全国各地に進出し、「琵琶湖の鮎は外に出て大きくなる<ref>琵琶湖の鮎は琵琶湖に留まったままでは大きく成長しない。近江の商人もそれと同様に、近江から出ていった方が大成できるという意味。</ref>」という諺まで生まれた。太平洋戦争後、高速道路の整備やトラック流通の興隆に伴って交通利便のよさが再認識され、流通拠点や工場が相次いで進出、平成に入ってからはJR西日本アーバンネットワーク拡大に伴って大阪都市圏ベッドタウンとしても注目されるようになり、地方では数少ない人口増加県へと転じた<ref>総務省の平成20年人口推計年報によると、平成19年10月から平成20年9月の人口増減率が東京都と愛知県に次ぐ全国3位。</ref>。ただし開発が進むのは京阪神に近い県南部であり、以前からあった県北部との経済格差が広がる事態となっている。

滋賀県は近畿地方に分類され、文化的・経済的に京都・大阪との結びつきが強いが、中部地方との交流も盛んである。近畿圏整備法で定める「近畿圏」と中部圏開発整備法で定める「中部圏」の両方に含まれ、滋賀県知事は近畿ブロック知事会中部圏知事会議の両方に出席している(福井県と三重県も同様)。また福井県・岐阜県・三重県とともに「日本まんなか共和国」を設立し、知事サミットや文化交流事業などを行っている。愛知万博で中部8県とともに「中部千年共生村」を共同出展したこともある。県北部は近畿・中京・北陸の交点であり、工場や物流センターの設置計画も進むなど、中部圏の一角としての発展も期待されている。

地理

県の周囲を山脈・山地が取り囲み、中央部に琵琶湖と近江盆地が広がる。県土の大半が琵琶湖であるかのように思われがちだが、最も面積を占めるのは山林(県総面積の約半分)であり、琵琶湖が占める面積は県総面積の6分の1程度である。

地形

気候

全域が内陸性気候であるが、北部は北陸型の日本海側気候、南部は瀬戸内海式気候を併せ持つ。北部や山間部には豪雪地帯が広がり、なかでも県最北端の長浜市余呉町は近畿地方で唯一の特別豪雪地帯に指定されている。1927年(昭和2年)には伊吹山山頂で積雪量11.82m(気象観測上、世界最深積雪記録)、1981年(昭和56年)には長浜市余呉町中河内で積雪量6m55cmを記録している<ref>「琵琶湖研究所所報(1986)」 流域を読む(姉川編)2 - 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター</ref>。また比良山地東麓では比良おろしという北西の局地風があり、3月下旬に吹くものは「比良八講荒れじまい」と呼ばれ、春の訪れを告げる風物詩となっている。

滋賀県内各地の平年値(統計期間:1979年 - 2000年<ref>気象庁・気象統計情報</ref>)
平年値
(月単位)
湖北 湖東 近江西部 近江南部 東近江 甲賀
長浜市 彦根 高島市
今津
大津市 近江八幡 東近江市
蒲生
甲賀市
柳ヶ瀬 虎姫 南小松 大萱 信楽 土山
平均
気温
()
最暖月 25.9
(8月)
26.7
(8月)
25.6
(8月)
26.3
(8月)
26.9
(8月)
25.8
(8月)
24.0
(8月)
24.7
(8月)
最寒月 2.6
(1月)
3.6
(1,2月)
2.5
(2月)
3.5
(2月)
4.0
(1,2月)
2.8
(1,2月)
1.3
(1月)
1.9
(1,2月)
降水量
(mm)
最多月 299.8
(12月)
189.9
(6月)
204.5
(6月)
215.8
(6月)
259.2
(6月)
244.5
(6月)
218.0
(6月)
205.9
(6月)
223.4
(6月)
221.4
(6月)
最少月 161.2
(8月)
96.2
(2月)
83.1
(12月)
106.0
(11月)
97.3
(12月)
41.1
(12月)
58.2
(12月)
51.9
(12月)
42.9
(12月)
46.2
(12月)
降水
日数
(日)
最多月 21.7
(1月)
17.2
(1月)
13.5
(1月)
19.1
(1月)
16.4
(2月)
12.9
(6月)
12.6
(6月)
12.6
(6月)
13.5
(6月)
14.0
(6月)
最少月 9.7
(8月)
7.8
(8月)
8.2
(8月)
8.7
(8月)
9.0
(8月)
6.8
(12月)
7.6
(8月)
8.5
(8月)
7.5
(12月)
9.0
(12月)

自然公園

県土総面積に対する自然公園面積の割合が滋賀県は37.6%で(全国平均14.5%)、全国1位である(2007年時点)。

国定公園
県立自然公園
  • 三上・田上・信楽県立自然公園
  • 朽木・葛川県立自然公園
  • 湖東県立自然公園

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歴史

滋賀県は奈良・京都・大坂への物資や人材の供給源や中継地、あるいは畿内と東国・北国とを結ぶ要衝として発展し、日本の中央史に大きく関わっている。白洲正子は随筆『近江山河抄』のなかで「近江は日本の楽屋裏」述べている。 [[ファイル:Enryakuji yokawachudo.jpg|thumb|right|延暦寺横川中堂]] [[ファイル:Azuchi.jpg|thumb|right|安土城大手道]] thumb|right|近江八幡市新町通り [[ファイル:MtIbuki01.jpg|thumb|right|米原市付近の東海道新幹線]]

古代から中世

国造が分立した時代には、滋賀県はヤマト王権の領土に入っていた。飛鳥時代には近江大津宮、奈良時代には紫香楽宮保良宮が置かれた。壬申の乱藤原仲麻呂の乱といった戦乱の舞台となることも度々あった。

平安中期より佐々木氏が近江に起こった。佐々木氏は源頼朝関東地方で勃興するとこれに積極的に加わり、近江一国の守護職を得た。以降、六角氏京極氏に分かれながら、佐々木一族は戦国時代に至るまで近江国を支配した。南北朝期にはばさら大名で有名な佐々木道誉(高氏)が出て京極家の勢威を伸ばした。

本願寺蓮如の大布教が始まると、大津付近は一向宗色が強くなった。このため、これを喜ばない比叡山が度々攻撃を仕掛けた。比叡山東麓の坂本は一向宗の堅田と経済的にも対立していたことから、両者の抗争は頻繁であった。この後に蓮如はTemplate:要出典範囲

戦国時代

戦国時代に入ると、北近江に浅井氏が台頭する。形の上で京極氏を奉じた浅井氏は南近江を領する六角氏と抗争する。織田信長と結んだ浅井長政に至って六角氏を駆逐するが、後に将軍の信長包囲網に加わって信長に抵抗、小谷城の戦いによって1573年に滅亡する。

近江国を支配圏に入れた信長は、根拠地として近江盆地安土城を建設する。信長の死後は畿内を地盤とする羽柴秀吉と、越前国北の庄を地盤とする柴田勝家の係争地となり、近江北端部で行われた賤ヶ岳の戦いにおける秀吉の勝利で決着が着けられた。秀吉は初めての領地が長浜であった関係もあり、多数の近江国民を主に事務方として登用した。石田三成もその1人である。そのことによって生じた近江閥と秀吉出身地の尾張閥の対立が関ヶ原の戦いを促したとも言われるTemplate:要出典

また戦国時代から江戸時代にかけての甲賀郡では甲賀流忍者が活動していた。

近世

徳川家康は、徳川氏における精鋭軍を率いる井伊氏を関ヶ原に近い彦根に入封させて西国の抑えとし、北近江の大部分は彦根藩の領土となった。まとまった大藩は彦根藩のみであり、その他は膳所藩水口藩大溝藩西大路藩宮川藩山上藩三上藩といった小藩、交代寄合の最上家の大森陣屋、交代寄合の朽木家の朽木陣屋、さらに他国の諸藩領や天領なども入り交じり、江戸時代の近江国の領地区分は複雑な様相を呈していた。江戸時代初期には将軍上洛用御殿が近江国内に水口城のほかに、永原御殿、伊庭御殿、柏原御殿があったが、3代将軍家光以降は上洛も途切れ御殿も次第に老朽化して、廃れていった。

また江戸時代には、鎌倉時代から続く商工業が飛躍的に発達し、犬上・愛知・神崎・蒲生・高島の各郡、特に八幡日野五個荘などから近江商人を多く輩出した。

近代

廃藩置県によって近江国にあった各藩は県に移行し、1871年(明治4年)11月22日に大津県(滋賀郡・蒲生郡以南)と長浜県(高島郡・神崎郡以北)に統合された。翌1872年(明治5年)、1月19日に大津県が滋賀県に、2月27日に長浜県が犬上県にそれぞれ改称され、9月28日に両県が合併し、旧近江国と領域を同じくする滋賀県が成立した。県庁は大津市に置かれたが、あまりにも西に偏在しているため、旧城下町の彦根市も候補に上がった。なお1876年(明治9年)8月21日から1881年(明治14年)2月7日までの4年半には、現在の福井県嶺南地方を編入し、滋賀県が若狭湾に面していた時期もあった<ref>福井県史 滋賀県下の嶺南4郡</ref>。

人口

2008年(平成20年)8月1日時点の人口で、人口調査開始の1960年(昭和35年)以降初めて140万人を超えた。人口統計速報によると2009年9月1日現在、奈良県の人口を抜き、大阪府・兵庫県・京都府に続く近畿第4位となった。 Template:人口統計

地域

県内には以下の13市3郡6町(町はすべて「ちょう」と読む)があり、琵琶湖を中心に東西南北で4区分される。県庁ではさらに7地域に細分化している。各々に属する自治体は以下の通り。なお滋賀県内の郡は、1878年(明治11年)の浅井郡の東西分割と1897年(明治30年)の西浅井郡の伊香郡編入以外は、大宝律令以来の郡名・区画が昭和の大合併期までほぼ踏襲されていた<ref>1950年4月1日の時点で大宝律令以来の郡と区域が異なっていたのは、浅井郡・伊香郡の変更のほか、神崎郡葉枝見村(現:彦根市)の愛知郡への移行(1896年)、坂田郡相撲庭(現:長浜市)の東浅井郡への移行(1889年)、大津市(1898年に市制移行、滋賀郡離脱。1950年時点では坂本以北と瀬田川以東を含まず)・彦根市(1937年に市制移行、犬上郡離脱。1950年時点では鳥居本・高宮と荒神山・河瀬以南含まず)・長浜市(1943年に市制移行、坂田郡離脱。1950年時点で平成の大合併直前の市域と同じ)の市制移行による郡からの離脱、栗太郡物部村(現:守山市)の野洲郡への移行(1921年)のみ。</ref>。

地域

※人口はTemplate:自治体人口/滋賀県現在

湖南(こなん)

京阪に近い交通の要衝であり(大津市中心部と京都市中心部は10kmほどの距離で、JR大津駅-京都駅間は9分である)、平野部も多いため古くから開発が進んだ。京阪とのつながりが強く、現在は通勤圏として「滋賀府民」の多い地域となっている。甲賀は忍者と製薬、信楽焼の里として有名。

大津地域<ref>以前の呼称は大津・志賀地域</ref> - Template:自治体人口/滋賀県
南部地域<ref>以前の呼称は湖南地域。</ref> - {{ #expr
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甲賀地域 - {{ #expr
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湖東(ことう)

湖南地方とともに平野部が大きく開けており、穀倉地帯、交通の要衝として栄えた。近江商人を多く輩出した地域でもある。中心の彦根市はかつての県下第二都市であり、1891年(明治24年)と1936年(昭和11年)の2度、大津市と県庁誘致合戦を起こしている。

東近江地域<ref>以前の呼称は中部地域。</ref> - {{ #expr
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湖東地域<ref>湖北地域とともに東北部地域とされることもある。</ref> - {{ #expr
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湖北(こほく)

京阪から最も遠い地方であり、関西文化圏の東端であるとともに北陸や東海との緩衝地帯でもある。湖南地方などに比べて宅地開発や工場進出が遅れているが(いわゆる「南北格差」)、伝統的な文化や景観がよく保たれている。

湖北地域 - {{ #expr
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湖西(こせい)

畿内と若狭湾・北陸との短絡地であり、湖南地方とともに京都とのつながりが強い。安曇川扇状地と石田川扇状地を除いて平野部が少なく、琵琶湖近くまで山地が迫る自然豊かな地方である。歴史・文化的には大津市北部も湖西に含まれる。

高島地域<ref>以前の呼称は湖西地域。</ref> - Template:自治体人口/滋賀県

廃止した自治体

Template:Main 合併により2004年以降に廃止した自治体。

行政

280px|right|thumb|滋賀県庁舎
(滋賀県大津市)
2009年、約9,900万円にも及ぶ不適正経理が会計検査院の指摘などにより判明し、関係した職員60人が処分を受けた<ref>産経新聞 2009年10月13日</ref>。

歴代知事(公選)

Template:Main

  • 初代 服部岩吉 (1947年4月12日 - 1954年11月8日、2期)
  • 2代 森幸太郎 (1954年12月7日 - 1958年12月6日、1期)、後に農林大臣
  • 3代 谷口久次郎 (1958年12月7日 - 1966年12月6日、2期)
  • 4代 野崎欣一郎 (1966年12月7日 - 1974年12月6日、2期)
  • 5代 武村正義 (1974年12月7日 - 1986年6月16日、3期)、後に大蔵大臣など
  • 6代 稲葉稔 (1986年7月20日 - 1998年7月19日、3期)
  • 7代 國松善次 (1998年7月20日 - 2006年7月19日、2期)
  • 8代 嘉田由紀子 (2006年7月20日 - 在任中、1期)、県内では初の女性知事誕生。全国では5人目。

財政

平成19年度
  • 財政力指数 0.56 - Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)17自治体中14位
平成18年度
  • 財政力指数 0.51 - Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)16自治体中15位
  • 標準財政規模 - 2798億9600万円
  • 経常収支比率 - 91.8% (都道府県平均は92.6%)
  • 実質収支比率 - 0.38% わずかに黒字である。
  • 人口1人当たり人件費・物件費等決算額 - 13万5324円 (都道府県平均は12万4759円であり、やや多い)
  • 人口100,000人当たり職員数 - 1,285.89人 (都道府県平均は1,173.11人であり、やや多い)
    • 県職員数の定数全体のうち教職員・警察職で約75%を占める。
  • ラスパイレス指数 - 98.6
  • 実質公債費比率 - 13.6% (都道府県平均は14.7%)
  • 人口1人当たり地方債現在高 - 65万7797円 (都道府県平均は62万2416円)
    • 普通会計分の地方債残高のみである。

地方債の残高

  • 普通会計分の地方債現在高 - 9022億2000万円
  • 上記以外の特別会計分の地方債現在高 - 1057億3300万円
    • おもな内訳 流域下水道会計分 - 585億円 病院事業分 246億円 上水道供給事業分 182億円
  • 第3セクター等の債務状況(債務保証にかかわる債務残高等) - 616億6700万円
    • おもな内訳 社団法人滋賀県造林公社分 106億円 財団法人びわ湖造林公社 - 337億円
  • 滋賀県の債務残高 - 1兆0696億2000万円(連結会計)
  • 滋賀県民1人あたり債務残高 - 76万4279円
平成17年度
  • 財政力指数 0.45 - IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)8自治体中6位
平成16年度
  • 財政力指数 0.44 - IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)10自治体中8位

文化

京都・大阪の文化圏に属しており、岐阜県関ケ原から滋賀県にかけては東西文化の境界線となっている(アホかタワケか雑煮が丸餅か角餅か、など)。滋賀県で話される方言近江弁)も京言葉との共通点が多い。また滋賀県は東西交通の要衝地であり、湖北地方などは北陸や東海の文化との緩衝地帯でもある。例えば中京地方のブロック紙である中日新聞が滋賀県でも配達されており、特に米原市では6割強のシェアである<ref>京都新聞による京都府・滋賀県の市郡別各紙朝刊部数データ京都府・滋賀県の新聞のシェアデータから、中日新聞(前者データの「その他」と後者データの「F紙」)の滋賀県内および県内各市郡での部数・シェアがわかる。</ref>。

県民性としては、四方を山に囲まれた地理的環境や社寺(浄土真宗が多い)を中心とする伝統的な地縁社会であることから、保守的・閉鎖的であるとの指摘がある<ref>NHKが1996年に実施した「全国県民意識調査」によると、「『よそ者』というような言葉が、この地域ではまだ生きている。」という項目で全国2位。</ref>。一方で、街道筋で人・物・情報の流出入が盛んだったことや先進地の上方に隣接していたことから、進取性と外向性も合わせ持つとされる。規律道徳を重んじ、堅実・勤勉・質素倹約を旨としながら、積極的に全国各地に進出して成功した近江商人の特性はそうした県民性の賜物といえよう。滋賀県民を指す呼称としては「江州人」や「滋賀県人」があるほか、蔑称として近世・近代の「近江泥棒」(近江商人の成功を妬んだ呼称)、現代の「滋賀作」(京阪神と比べた滋賀県の田舎さを揶揄する呼称)などもある。

文化財

Template:See also thumb|right|石山寺 [[ファイル:Hikone-jo-r.jpg|thumb|right|彦根城(国宝天守)]] 滋賀県内では1件の世界文化遺産、55件の国宝、806件の重要文化財が指定されており、国宝の指定件数は京都府・東京都・奈良県・大阪府に次ぐ全国5位、重要文化財の指定件数は東京都・京都府・奈良県に次ぐ全国4位を誇る(2009年7月1日時点)。

世界文化遺産
国宝
重要伝統的建造物群保存地区
有形文化財
重要文化的景観

教育

Template:See 多くの大学が集まる京阪神に隣接するため、かつては全国的にも大学の少ない県であった。しかし県が活発に大学を誘致した結果、2009年時点で10大学3短期大学が立地している<ref>文部科学省の学校基本調査によると、1998年から2008年までの10年間の4年制大学の学部学生数の増加率が全国2位。</ref>。小学校では京都府とともにランリック(ランリュック)がよく普及している。また児童の交通安全のための飛び出し坊やの設置が非常に盛んで、飛び出し坊や愛好家のみうらじゅんからも注目されている<ref>ほぼ日刊イトイ新聞みうらじゅんに訊け! ―この島国篇―、2008年6月15日、2010年6月20日閲覧。</ref>。滋賀県独自の教育事業としては、小学5年生などを対象に琵琶湖上で行われる滋賀県立びわ湖フローティングスクールがある。

スポーツ

Template:See 滋賀県では突出して盛んなスポーツはなく、2008年にバスケットボールbjリーグ滋賀レイクスターズが設立されるまでは滋賀県に本拠地を置くプロスポーツチームは存在しなかった。高校野球でも近畿勢で唯一優勝経験がない(高校野球#滋賀県の甲子園制覇参照)。一方で近年サッカーのレベルが向上しており、2005年に滋賀県立野洲高等学校全国高等学校サッカー選手権大会で優勝を果たしている。滋賀県本拠地のサッカークラブとして、日本フットボールリーグ(JFL)に、強豪SAGAWA SHIGA FC(本拠:守山市)と、Jリーグ参入を目指すMIOびわこ草津(本拠:草津市)が存在する。他にも、栗東市には日本中央競馬会栗東トレーニングセンターが所在する。

伝統芸能・祭礼

食文化

thumb|right|150px|赤こんにゃく thumb|right|150px|彦根のちゃんぽん

経済

かつては京阪神に米などを供給する農業県であったが、現在では西日本有数の工業県であり<ref>内閣府の平成18年度県民経済計算によると、県内総生産に占める第2次産業の割合が46.7%で全国でも1位。</ref>、2004年度の工業生産出荷額は6兆1909億円に達する。主要な工業生産品には近世からの伝統産業である医薬品(特に置き薬)があり、2004年度の医薬品生産額は2150億円に達する<ref>滋賀県薬業協会 近年の滋賀の薬データ</ref>。

滋賀県ではびわ湖環境ビジネスメッセや滋賀ビジネスパートナーといった経済イベントが開催されている。

本社を置く産業

Template:See Template:Col

滋賀県ゆかりの企業

滋賀県が発祥地だったり、創業者が近江商人だったりする有名企業が複数ある。

他多数。

伝統工芸

thumb|right|信楽焼

マスコミ

放送

Template:See also

KBS滋賀は彦根市に、その他は全て大津市に所在する。

その他、近畿広域圏を担う各局(毎日放送朝日放送関西テレビ放送讀賣テレビ放送NHK教育テレビジョン)の中継局がある。

中継局はないものの、地域によってはMBSラジオABCラジオラジオ大阪NHKラジオ第2放送や京都府域局の京都放送(KBS京都テレビ・ラジオ)・エフエム京都(α‐Station)を受信できる。特に京都放送は京滋県境に送信所を置いているため、滋賀県内の大半で受信可能である。ケーブルテレビの再配信を利用してテレビ大阪を受信している地域もある(デジタルでは現状受信不可)。また湖北地方には中京広域圏の放送を直接受信できる地域が存在し、また米原市のごく一部では中京広域圏の放送しか直接受信できない地域も存在する。

新聞

地方紙・ブロック紙

2010年現在、日本新聞協会全国地方新聞社連合会などに所属する県域地方紙はなく、京都新聞と中日新聞滋賀版が事実上の県紙代わりとなっている。

かつて存在した新聞
  • 滋賀日日新聞 - 1922年に「江州日日新聞」として創刊。京都新聞の僚紙となった後、1978年頃に休刊。休刊後は京都新聞滋賀本社に引き継がれている。
  • みんなの滋賀新聞 - 2005年4月にみんなで作る新聞社が創刊したが、同年9月に休刊。復刊の目途が立たないまま12月に自己破産を申請して倒産した。

全国紙

交通

鉄道路線

[[ファイル:Former Nagahama stn.jpg|thumb|right|150px|旧長浜駅]] [[ファイル:JRW-223EC-1000.JPG|thumb|right|150px|米原駅に停車中の新快速]] Template:See also

東海旅客鉄道(JR東海)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
近江鉄道
信楽高原鐵道
京阪電気鉄道
比叡山鉄道

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道路

thumb|right|150px|琵琶湖大橋 thumb|right|150px|新名神高速道路(黄瀬跨道橋より大阪方面を望む) Template:See also 主要な国道や県道でも高規格化整備が遅れており、県内の至る所で渋滞が発生している。特に大津市京都市とを結ぶ国道1号は、交通集中のため慢性的に渋滞が発生する。

高速自動車国道
一般有料道路
一般国道

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航路

thumb|right|200px|長浜港 大津港や竹生島港を中心に琵琶湖汽船京阪グループ)とオーミマリン近江鉄道グループ)が観光遊覧船を開設しているほか、近江八幡市の沖島と堀切新港を結ぶ通船や沖島と長命寺港を結ぶ渡し船が存在する。以下、琵琶湖汽船とオーミマリンによる定期観光航路を挙げる。

ナンバープレート

滋賀県内の自動車ナンバープレートは全て「滋賀」で、守山市の滋賀運輸支局で交付される。他府県民から「ゲジナン」や「ゲジゲジ」、または「イナズマナンバー」と揶揄されることがあるが、これは「滋」の「幺幺」の部分から連想されたものである。西川貴教の呼びかけで2009年9月に草津市で開催された県内初の大型野外音楽ライブ「イナズマロックフェス 2009」の名称は、この「イナズマナンバー」がモチーフとなっている<ref>滋賀ふるさと観光大使 西川貴教氏の大型野外フェス、タイトル、第二弾出演アーティスト発表!(県政eしんぶん)</ref>。

滋賀県出身の有名人

Template:See 出身者以外で滋賀県にゆかりのある人物としては、大津宮を開いた天智天皇、粟津(現在の大津市)で斃れた源義仲、義仲が眠る大津市の義仲寺を墓所とした松尾芭蕉、近江八幡を活動拠点とし県内にも多くの名建築を残したウィリアム・メレル・ヴォーリズなどがいる。

観光

Template:Main 琵琶湖には海津大崎など数々の景勝地があり、とりわけ近江八景は近世より日本有数の名勝として知られた。現在は湖水浴や釣り、クルージングなどのレクリエーション観光地でもある。

琵琶湖以外の自然環境では、京阪神や中京圏からの登山客やスキーレジャー客が比良山地や伊吹山などに集まるほか、近年では里山や田園、カバタなどがグリーンツーリズムエコツーリズムの観点で見直されつつある。

奈良や京都に近いこと、太平洋戦争の戦災や戦後の乱開発も少なかったことなどから、社寺・城郭・伝統的景観などの歴史的観光資源も豊かである。

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