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'''検索エンジン'''(けんさくエンジン、{{lang-en|search engine}})は、狭義には[[インターネット]]に存在する情報([[ウェブページ]]、[[ウェブサイト]]、[[画像]]ファイル、[[ネットニュース]]など)を[[検索]]する機能およびそのプログラム。 == 概要 == インターネットの普及初期には、検索としての機能のみを提供していたウェブサイトそのものを検索エンジンと呼んだが、現在では様々なサービスが加わった[[ポータルサイト]]化が進んだため、検索をサービスの一つとして提供するウェブサイトを単に検索サイトと呼ぶことはなくなっている。広義には、インターネットに限定せず情報を検索するシステム全般を含む。 狭義の検索エンジンは、'''[[#ロボット型検索エンジン|ロボット型検索エンジン]]'''、'''[[#ディレクトリ型検索エンジン|ディレクトリ型検索エンジン]]'''、[[#メタ検索エンジン|メタ検索エンジン]]などに分類される。 広義の検索エンジンとしては、ある特定のウェブサイト内に登録されている[[テキスト]]情報の[[全文検索]]機能を備えた[[ソフトウェア]]('''[[#全文検索システム|全文検索システム]]''')等がある。 検索エンジンは、全文検索が可能なものと不可能なものがある。 なお、検索サイトを一般に「検索エンジン」と呼ぶことはあるが、厳密には検索サイト自体は検索エンジンでない。 == 検索エンジン(狭義) == === ロボット型検索エンジン === 与えられた検索式に従って、[[ウェブページ]]等を[[検索]]するサーバ、システムのこと。検索式は、最も単純な場合はキーワードとなる文字列のみであるが、複数のキーワードに[[論理積|AND(「かつ」、論理積)]]や[[論理和|OR(「または」、論理和]]等の論理条件を組み合わせて指定することができるものが多い。 ロボット型検索エンジンの大きな特徴の一つとして、[[クローラ]](ロボット・スパイダー)を用いることが挙げられる。このことにより、[[World Wide Web|WWW]]上にある多数の情報を効率よく収集(日本の[[著作権法]]では複製)することができる。大規模な検索エンジンでは、80億ページ以上のページから検索が可能になっている。 収集したページの情報は、前もって解析し、索引情報(インデックス)を作成する(日本の著作権法では編集)。[[日本語]]などの言語では、[[自然言語処理]]機能が生成される索引の質に影響する。このため、[[多言語]]対応した検索エンジンの方が精度の高い検索が可能となる。 検索結果の表示順は、検索エンジンの質が最も問われる部分である。ユーザーが期待したページを検索結果の上位に表示することができなければ、ユーザーが離れてしまうからである。そのため、多くの検索エンジンが、表示順を決定する[[アルゴリズム]]を非公開にし、その性能を競っている。[[検索エンジン最適化]]業者の存在も、アルゴリズムを公開しない要因になっている。[[Google]]は、そのアルゴリズムの一部である[[ページランク|PageRank]]を公開しているが、やはり、多くの部分が非公開になっている。Googleの場合、創設初期におけるアルゴリズムについては、創設者自身がウェブ上で公表している論文でその一端を知ることができる。 参照 英語原文<ref name="stanford-google">[http://www-db.stanford.edu/~backrub/google.html The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine](英語、Sergey Brin and Lawrence Page,Computer Science Department, Stanford University)</ref>日本語の解説<ref name="existenzueda-6">[http://www.geocities.jp/existenzueda/6.htm グーグルの検索順位決定についてーそのアルゴリズム]</ref> ウェブページの更新時刻の情報を用いて、新しい情報に限定して検索できるものや、検索結果を[[カテゴリ]]化して表示するものなど、特長のある機能を搭載したり、検索結果をユーザーへ最適化していく動きもある。 従来のウェブページを検索するだけの検索エンジンにとどまらず、最近では[[インターネットショッピング]]専用の検索エンジンなど、特定の分野に特化した検索エンジンの開発も散見される。商品検索では、価格比較サービス最大手の[[価格.com]]や、ベンチャー企業が開発する[[QOOPIE]]などある。また、[[検索エンジンの一覧#職業検索エンジン|職業検索エンジン]]としては[[派遣の検索]]などがある。 [[Google]], [[Yahoo!]], [[インフォシーク|infoseek]], [[テクノラティ|Technorati]], [[MARSFLAG]], [[Altavista]], [[ムーター|Mooter]], [[AlltheWeb]], [[Teoma]], [[WiseNut]], [[Inktomi]], [[SAGOOL]], [[Yahoo! JAPAN]](2005.10~)など。 === ディレクトリ型検索エンジン === 人手で構築した[[ウェブディレクトリ]]内を検索するサーバ、システムのこと。 人手で構築しているため、質の高い[[ウェブサイト]]を検索可能。概要を人手で記入しているため、検索結果の一覧から目的のサイトを探しやすい、サイトの[[カテゴリ]]分けがされていることから、特定分野や地区などに限定したサイトを探しやすいという特長がある。 しかし、検索対象となるサイトは人手で入力するため、検索対象となるサイト数が多くできないという欠点がある。 インターネットが一般に使われるようになった初期(1990年代)のころには、ディレクトリ型が主体であったが、WWWの爆発的な拡大によって、あらゆるウェブサイトを即時にディレクトリに反映させることが事実上不可能になり、現在では主流ではなくなっている。 このため、ディレクトリ型検索エンジンでは、検索にヒットするサイトが無かった場合、ロボット型検索エンジンを用いて結果を表示するような、併用型のものが多い。 [[Yahoo! JAPAN]](~05.10), [[goo]], [[infoseek]], [[Open Directory Project]]など。 <!-- [[地域情報ナビ impulse]] こちらのサイトもディレクトリ型のサイトです。このサイトが著名だと思われた方は、一覧に加えて頂けると幸いです。--> <!-- マイクロソフト経革広場のリンク http://www.keikakuhiroba.net/osusume/index.html--> === メタ検索エンジン === ひとつの検索ワードを複数の検索エンジンで検索することを[[メタ検索]]という(横断検索エンジンと呼ぶこともある)。 詳細は「[[メタ検索エンジン]]」を参照のこと。 <!-- メタ検索には統合型と非統合型が存在する。 統合型はひとつの検索ワードを[[Yahoo]]や[[Msn]]などで検索し、その検索結果をひとつのウィンドウに統合して表示する。しかし[[Google]]等では統合型での使用を禁止している。[[Google]]は検索結果に関連した広告を表示することで収入を得ているため、統合型ではその広告がカットされてしまうからである。 非統合型は「検索ワード」を使いまわして、各社の検索サイトの検索ボタンをクリックすることで検索結果を得られる。非統合型ならばGoogleの利用も問題ない。非統合型のメタ検索エンジンの多くは、Java scriptを使って、それぞれの検索エンジンに検索ワードを渡す仕組みになっている。そのためJava scriptを切っていると使えない。 なお、非統合型の[[メタ検索サイト]]には[[ケンタツ]]や[[検索デスク]]がある。 統合型には[[pageone]]や[[ceek.jp]]がある。 (メタ検索エンジンは独立項目があるので内部リンクの案内とした) --> == 検索エンジン(広義) == === 全文検索システム === 与えられた文書群から、検索式(キーワードなど)による[[全文検索]]機能を提供するソフトウェア、システムの総称で、[[Webサーバ|ウェブサーバ]]に組み込んで利用されることが多い。[[スタンドアローン]]環境で用いられる個人用途のものもあり、そういったものは特に「デスクトップ検索」と呼ばれている。 {{Main|全文検索}} == 歴史 == {{国際化}} === 黎明期 === 日本のインターネット普及初期から存在した検索エンジンには以下のようなものがある。黎明期には、[[豊橋技術科学大学]]の学生が作成したYahhoや、[[東京大学]]の学生が作成した[[ODiN]]、[[早稲田大学]]の学生が作成した[[千里眼 (検索エンジン)|千里眼]]など、個人の学生が作成したものが商用に対して先行していた(いずれも[[1995年]]に作成、[[NTT DIRCECTORY]]は[[1994年]]に作成)。これらは、単に実験用に公開されていただけでなく、多くの人に用いられていたものであって、黎明期のユーザにとっては、知名度、実用度ともに高いものであった。またMondouなどのように研究室([[京都大学]])で作成したものもあった。 === Yahoo!の独走 === 日本では、[[1996年]]にサービスを始めた[[Yahoo! JAPAN]]([[Yahoo!]]の日本版)が簡素な画面構成と質の高いディレクトリで人気を集め、検索サイト首位の座を固めた。そして、検索サイトの集客力を武器にニュース、オークションなどのサービスでポータルサイトとしての独走を始めた。 === 群雄割拠 === [[1997年]]頃から、WWWの爆発的な拡大に伴って、ディレクトリ型のみであったYahoo!のウェブディレクトリの陳腐化が急速に進んだ。この頃、[[インフォシーク|infoseek]]や[[goo]]に代表されるロボット型検索エンジンが人気を集め始め、[[Yahoo! JAPAN]]はロボット型検索エンジンにgooを採用するなど、群雄割拠の時代になった。 === Googleの台頭 === [[1998年]]に登場した[[Google]]は、従来の検索エンジンが[[ポータルサイト]]化へと進む流れに逆行し、独創的な検索技術に特化し、バナー広告等を排除した簡素な画面と[[2000年]]にYahoo!のロボット型検索エンジンに採用されたことにより、急速に人気を集めた。●年{{要検証}}には、ウェブページ検索の世界シェアのトップに躍り出たと見られている。英語圏ではあるフレーズ、たとえば「Wikipedia」をGoogleで検索することを“google Wikipedia”のように表現するほどになった。また、日本語においても「ウィキペディアを"ググる"、ウィキペディアでググる」という表現が生まれた。この状況に危機感を募らせたYahoo!は、[[2004年]]にロボット型検索エンジンを独自技術Yahoo!Search Technology (YST)(Yahoo!が買収した[[Inktomi]]と[[AltaVista]]、[[Overture]]等の技術を統合した)に切り替えた。同年、GoogleやYahoo!のエンジンに匹敵すると言われるTeomaを利用した検索エンジン、Ask Jeeves(現・[[Ask.com]])が「Ask.jp」として、2005年、オーストラリアで誕生した[[Mooter]]が日本に進出し、検索サービスを開始した。 === 検索エンジンの多様化 === 検索という行為が一般化するにつれて、各種目的別に多様化した検索エンジンが現れるようになった。ブログの情報に特化した検索[[テクノラティ|Technorati]]や[[blogWatcher]]、商品情報の検索に特化した[[商品検索サイト]]、サイトの見た目で検索する[[MARSFLAG]]ほか、次々と新しい検索エンジンが生まれている。 また、検索エンジンでは判断できない抽象的な条件などでの検索を人手に求めた、[[OKWave]]や[[はてなのサービス一覧#人力検索はてな|人力検索はてな]]などの「人力検索」「[[ナレッジコミュニティ]]」と呼ばれるサービスも登場した。 最近では、携帯電話からもサイトを検索する傾向となり、GoogleやYahoo!、[[froute.jp]]をはじめとする携帯向けの[[モバイル検索サイト]]が登場し活気がでている。 === 対応端末の多様化 === [[ソフトバンク]]・[[Yahoo! JAPAN]]が[[ボーダフォン]]を買収し、[[KDDI]]がGoogleと提携するなど、携帯電話の分野で検索エンジンの戦いが激化してきている。モバイル検索の分野は長らく[[公式サイト (携帯電話)|公式サイト]]と呼ばれる世界がユーザーの囲い込みを行っていたため、脚光を浴びることが少なかった。 近年、携帯型・据置型問わず[[家庭用ゲーム機]]にインターネット接続機能が搭載されるようになり、こういった世界でも検索エンジンの戦いがまもなく起こるのではないかとの見方もある。 == リーガルリスク == === 深層ウェブ === Googleなどのウェブ検索エンジンでは、データベースの検索結果など多くの[[動的ページ]]が検索対象になっていない。このような動的ページは「[[深層Web|深層ウェブ]]」「見えないウェブ」「隠されたウェブ」などと呼ばれている。静的ページの500倍の量が存在し、多くは無料だといわれる。深層ウェブは、一般の検索エンジンなどからデータベースなどを見つけ出すか、直接アクセスした上で、それぞれの検索機能から再度検索しなければならない。 このようにWebページが深層と表層に分かれてしまう背景には検索エンジン側が晒される法的リスクがある。深層にあるものは必ずしも検索エンジンから検索されることを前提としていないものも多い。すべての深層データが検索エンジンから検索可能な状態になっていた場合、動的ページの情報提供者の存在意義を脅かす可能性もある。本来であれば非公開とされているようなデータが誤って検索されてしまうという可能性も高くなる。さらに、データベースと連動する動的ページをクローラーが集中的にクロールすると、データベース側の負荷が上がるためサーバ速度の低下やシステムダウンを引き起こす危険が高まる。このようなことから検索エンジンは技術的に深層に入り込めない訳ではなく、あえて避けていると推測することができる。実際、中国の検索エンジン[[百度]]は集中的なクロール活動を続けた結果、多くのサーバ管理者から一斉にクレームを受け、クロール活動を大きく制限せざるを得なかった。 === [[著作権]]との関係 === 検索エンジンは、その仕様上インターネット上のコンテンツを複製して[[キャッシュ (コンピュータシステム)|キャッシュ]]として保存するようになっている。このような仕様は、日本では、[[著作権法]]上、問題があるため、検索エンジンの仕様を合法とする海外(米国など)のサーバに置かれている。 しかし、これでは日本のユーザが検索している内容が米国に筒抜けとなってしまい、国益上好ましくないと考えられる。そのため遅ればせながら、[[経済産業省]]が日本国内でも検索エンジンサービスが行えるように著作権法の改正や検索エンジンの開発に取り組むと発表した。<ref>[http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20340735,00.htm 著作権法改正へ--検索事業者のデータ利用、著作権の許諾なしでも可能に - CNET Japan]</ref> == 検索結果上位表示の組織化 == 近年、[[成功報酬型広告|アフィリエイト]]を利用した大量のリンクを獲得した企業サイトが検索結果の上位に表示される傾向があり、公平性に疑問の声がある。加えて企業が自社の運営する複数のサイト(中には数百も運営していると見られる企業もある)間で、組織的に相互リンクを実施し、検索結果を操作しているとの指摘がある。 競争が激しい分野(特に金融・保険等)では企業が、上記のようにアフィリエイトと自社の複数のサイトからのリンク集中等で総合的に検索結果上位表示を実行しており、例え優良なコンテンツを作ったとしても、個人サイトの上位表示は難しくなってきている。特に競争が激しい分野は、検索結果で1ページ目の表示となる10位以内に表示させるのは非常に難しい。 == 社会的な問題 == {{複数の問題 |section=1 |出典の明記=1 |独自研究=1 |観点=1 }} === ストーカー行為の助長 === <!--ここが微妙だ--> 検索エンジンを利用した[[サイバーストーカー|ストーカー]]行為の事例も発生するようになってきた。個人の氏名で検索すると非常に詳細な個人情報が取得できるケースもあるが、個人情報の削除要請に対し検索エンジン各社は、元のページの作成者に一切の責任があるとして、応じない方針を取っている。Yahoo!では削除要請を依頼するための連絡先すら掲示せず利用者からの依頼を無視することでこの問題に対処する方針をとっている。検索エンジンの利用のうち30%程度が個人情報に関連する検索で占められており、プライバシー問題は検索エンジン各社にとって触れられたくない問題であるのは事実である。 [[mixi]]に代表される[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス]] (SNS) では本名での登録を促しているが、これは名前さえわかればSNSサイトの検索機能で容易に個人を特定可能であり、自らに関連するカテゴリへの参加(喩えば卒業校)や公開された参加者間の会話などで、容易に個人の情報を推測・取得できる。クローズドなサイトで公開されていたものであっても、一般公開サイトに転載されてしまうケースがある。検索機能がストーカー行為を助長しているという指摘もある。<!--というわけで、この点でストーカー行為等を検索機能が助長しているとも言えなくはないので追加--> === 学校裏サイトの問題 === [[2007年]]以降問題となっている[[学校裏サイト]]。その多くが、特定個人名を挙げての誹謗中傷を主にしたものであり、学校名では検索できない場合でも、個人名で検索するとその存在が判明するものも多い。不特定多数のものが匿名で作るサイトであるため、サイト管理者に対応を求めることが困難であるケースが多い。こういったケースでは検索エンジンからの削除を求める以外に被害の拡大を防ぐことは難しいが、検索エンジン各社は明白な誹謗中傷の場合であっても個々の削除依頼者に不必要なほどの詳細な説明を求めることが常態化しており、不明確な基準により削除をせず、誹謗中傷が引き続き検索エンジンで検索されつづけることも多い。 === 言論弾圧への加担 === 中国の検索エンジンでは反政府的な内容や政府が弾圧しているといわれる宗教団体に関する情報は検索結果に表示されなくなっている。Googleなどは検索結果の中に「表示されている内容は一部法律に基づいて省略されている」という記述があるが、結果的に中国政府の言論弾圧に手を貸しているという批判がある。同様の批判はYahoo!やMSNにも向けられている。 こうした露骨な言論弾圧以外にも、上場企業のウェブサイトがスパムと判断され検索結果に掲載されなくなるということがある。検索サイトに表示されることは企業や商用サイトにとって莫大な利益を還元することであり、同時に検索されない場合の不利益は非常に大きい。 === 誹謗中傷の増幅効果 === インターネット上で実名を挙げて誹謗中傷された場合、検索エンジンの力によりその効果が大幅に増幅される。この誹謗中傷に関する検索結果に対し、Googleでは "通信品位法第 230 (c) 条に基づき、弊社では、Google.com での検索結果から中傷的なコンテンツを削除することを行っておりません。" とし、削除しない方針を明示している。他の多くの検索サイト運営会社は、誹謗中傷に関する検索結果について、インデックスからの削除についてはあいまいにしつつも、不削除の方針を取っている。 === 不明確な基準 === 膨大なインターネット上の情報を網羅的に調査するには大手の検索エンジンを利用するほか方法が無い。このためURLがあまり知られていない無名なウェブサイトやドキュメントなどに関しては検索エンジンに検索結果として表示されなければ、その情報にたどりつく可能性が著しく少なくなってしまう。表示されなくなる基準は露骨な[[検索エンジン最適化]]テクニックを使用しているサイトや各国の法律等に反しているサイト(下記中国の例)、公序良俗に悖るサイト(アダルトサイト、誹謗中傷が主体のサイト等)と考えられているが、その明確な基準はGoogleを除いては各社共に不明瞭であり、検索結果から削除される際の該当ウェブサイトへの警告は基本的にない。各社とも、検索エンジンスパムには厳しい姿勢を取る反面、公序良俗に反するサイトの非表示には消極的である。 検索エンジン各社にとって、公序良俗に反するサイトをも含め検索できるような状態にしておくことが結果として自社の検索エンジンのシェアを高めることになるため、積極的に不適切なサイトを排除するという動機は働きにくい。 == そのほか == === 多言語化の課題 === いわゆる「使用言語からみたインターネット人口の割合」は[http://www.archive.org/ Internet Archive]を用いて[http://www.euromktg.com/globstats/ Euro Marketing]と[http://www.glreach.com/globstats/index.php3 Global Reach]から過去の月次資料を整理すると次のような推移を辿っている。 {| class="wikitable" style="margin:auto" |- style="text-align:center" | || 1998年 || 1999年 || colspan="2" | 2000年 || colspan="3" | 2001年 || colspan="2" | 2002年 || 2003年 || 2004年 |- style="text-align:center" | <!-- || 4月 || 7月 -->|| 12月 || 1月 || 4 - 7月 || 12月 || 2月 || 4 - 6月 || 7月 || 1月 || 6 - 10月 || 2 - 4月 || 7月 |- | 英語<!-- || 63.8% || 63.5% --> || 58% || 55% || 51.3% || 49.6% || 47.6% || 47.5% || 45.0% || 43.0% || 40.2% || 36.5% || 35.8% |- | 非英語<!-- || 26.7% || 43.6% --> || 42% || 45% || 48.7% || 50.4% || 52.4% || 52.5% || 55% || 57.0% || 59.8% || 63.5% || 64.2% |} [[1995年]]以前のInternet Societyによればインターネットで用いられている言語のうち英語が占める割合は85%とされていたが、その後の[[情報技術|IT]]の進歩や各国のインターネットの普及により多言語化が進み、上表に見られるように[[2000年]]の年末には英語と非英語の言語人口が逆転し、その傾向は継続している。 2005年2月2日の時点で、WWW検索エンジンの代表格であるGoogleでは80億を越す8,058,044,651ウェブページが登録されている。検索エンジンの利用者はそれら80億を越すウェブページから求める情報を容易に引き出せると思い込みがちであるが、例えば日本語入力のできないコンピュータなどの端末を用いて日本語サイトを検索することは容易ではない。同様に非英語圏の言語間の検索は中間に翻訳エンジンを介さないと検索作業は難しい。 インターネットの多言語化が今後も増加すると仮定した場合、言語間の壁をどのように乗り越えるかは今後の検索エンジンが抱える課題の一つとして挙げることができる。 ==== 各種広告 ==== [[2006年]]頃から日本では[[Uniform Resource Locator|URL]](アドレス)を表示せず、社名や商品名などの検索キーワードを表示し、検索エンジンで検索させるように仕向けるテレビ[[コマーシャルメッセージ|コマーシャル]]などの[[広告]]表現が急増している。大抵はキーワードが書かれた状態の検索フォームとボタンを表示し、マウスクリックを促す演出がなされている。このような変化が生じた理由は不明であるが、各メディアの広告掲載基準の変更や、コマーシャルでURLを表示するのに比べてアクセス数を獲得しやすいことが増加の要因である。しかし検索結果に企業にとって不都合な情報が現れる場合があるため、[[グーグル八分]]のような検索結果の操作が行われるケースも考えられる。 現在、主流となっている広告手法として、ユーザーの検索結果後に広告を露出させる[[検索連動型広告]]と、サイトの中を分析し、そのサイトに合った広告を配信する[[コンテンツ連動型広告]]が主流で、[[オーバーチュア]]ではインスタレットマッチという行動ターゲティング型の広告を現在推し進めている。 == 主な検索エンジンサイト == * [[Ask.com]] * [[BIGLOBE]] * [[Clusty.jp]] * [[Coojin]] * [[Cuil]] * [[エキサイト|Excite]] * [[フレッシュアイ]] * [[goo]] * [[Google]] * [[Woopie]] * [[infoseek]] * [[ライブドア]] * [[Lycos]] * [[MARSFLAG]] * [[Mooter]] * [[MSN]] ([[Bing]]) * [[NAVER]] * [[ニフティ|@nifty]] * [[Powerset]] * [[SAGOOL]] * [[So-net]] * [[Yahoo! JAPAN|Yahoo!]] * [[Wikia Search]] * [[百度]](バイドゥ) * [[(GC)ゲーム派ドットコム - GAMEHA.COM -]] * [http://www.softler.com Softler] <!-- 著名な検索エンジンサイトを追加してください。無名サイトの宣伝スパムは削除します --> <!--* [[地域情報ナビ impulse]] 著名か、著名じゃないのかの境界線がいまいち分かりませんが、こちらのサイトが著名だと思われた方は、コメントを解除して頂けると幸いです。--> <!-- マイクロソフト経革広場のリンク http://www.keikakuhiroba.net/osusume/index.html--> {{Main2|その他の検索エンジン|検索エンジンの一覧}} <!-- == 主なメタ検索エンジンサイト == * [[ケンタツ]](非統合型) * [[検索デスク]](非統合型) * [[pageone]](統合型) * [[ceek.jp]](統合型)--> == サービスを終了した主な検索エンジンサイト == * [[Ask.com#Ask.jp|Ask.jp]](ロボット型)※Ask.comに引き継がれている * [[ODiN]](ロボット型) * [[千里眼 (検索エンジン)|千里眼]](ロボット型) * [[OCN Navi]] ([[TITAN]])(ロボット型) * [[Mondou]](ロボット型) * [[NTT DIRECTORY]](ディレクトリ型) * [[CSJ INDEX]](ディレクトリ型) == 関連項目 == * [[検索エンジンの一覧]] * [[検索エンジンスパム]] * [[グーグル八分]] * [[メタ検索エンジン]] * [[全文検索]] * [[Sherlock]] * [[検索連動型広告]] * [[コンテンツ連動型広告]] == 脚注 == <references /> == 外部リンク == * [http://www.searchenginesindex.com/ja/ 世界のすべての国の検索エンジン] * [http://shikariki.com/history/se_history.html 日本のサーチエンジン史] * [http://japan.searchengineguide.ws/ 検索エンジンガイド | サーチエンジン相関図 一覧] {{DEFAULTSORT:けんさくえんしん}} [[Category:検索エンジン|*けんさくえんしん]] [[Category:検索]] [[Category:World Wide Web]] [[af:Soekenjin]] [[ar:محرك بحث]] [[ast:Motor de gueta]] [[be-x-old:Сеціўная пошукавая сыстэма]] [[bg:Търсачка]] [[bs:Internet pretraživač]] [[ca:Motor de cerca]] [[cs:Internetový vyhledávač]] [[cy:Peiriant chwilio rhyngrwyd]] [[da:Søgemaskine]] [[de:Suchmaschine]] [[el:Μηχανή αναζήτησης]] [[en:Web search engine]] [[eo:Serĉilo]] [[es:Motor de búsqueda]] [[eu:Bilaketa motor]] [[ext:Landeru]] [[fa:جویشگر]] [[fi:Hakukone]] [[fiu-vro:Võrgostotsja]] [[fr:Moteur de recherche]] [[gl:Motor de busca]] [[gu:વેબ શોધ એન્જીન]] [[he:מנוע חיפוש]] [[hi:खोज संयंत्र]] [[hr:Tražilica]] [[hu:Keresőmotor]] [[hy:Որոնողական համակարգ]] [[ia:Mechanismo de recerca]] [[id:Mesin pencari]] [[it:Motore di ricerca]] [[ka:საძიებო სისტემა]] [[kk:Іздеу жүйесі]] [[kn:ಅಂತರ್ಜಾಲ ಹುಡುಕಾಟ ಯಂತ್ರ]] [[ko:검색 엔진]] [[lv:Meklētājprogramma]] [[mk:Пребарувач]] [[ml:വെബ് സെർച്ച് എഞ്ചിൻ]] [[ms:Enjin gelintar]] [[nl:Zoekmachine]] [[nn:Søkemotor]] [[no:Søkemotor]] [[pl:Wyszukiwarka internetowa]] [[pt:Motor de busca]] [[ro:Motor de căutare]] [[ru:Поисковая система]] [[scn:Muturi di circata]] [[simple:Search engine]] [[sl:Spletni iskalnik]] [[sr:Интернет претраживач]] [[stq:Säikmaskiene]] [[sv:Söktjänst]] [[ta:தேடுபொறி]] [[te:వెబ్ శోధనా యంత్రం]] [[th:เสิร์ชเอนจิน]] [[tr:Arama motoru]] [[uk:Пошукова система]] [[uz:Veb qidiruv tizimi]] [[vi:Máy truy tìm dữ liệu]] [[yi:זוכמאשין]] [[zh:搜索引擎]] [[zu:Injini umbuzo]]
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