時代劇

出典: Wikipedio

版間での差分

(一休さんのリンク修正)
310 行 310 行
* [[赤胴鈴之助]]
* [[赤胴鈴之助]]
* [[あんみつ姫]]([[倉金章介]])
* [[あんみつ姫]]([[倉金章介]])
-
* [[一休さん]](テレビ朝日・東映アニメーション)
+
* [[一休さん (テレビアニメ)|一休さん]](テレビ朝日・東映アニメーション)
* [[伊賀の影丸]]([[横山光輝]])
* [[伊賀の影丸]]([[横山光輝]])
* [[お〜い!竜馬]]
* [[お〜い!竜馬]]
* [[鴉天狗カブト]]([[寺沢武一]]作、内容的には「ハイパー時代劇」の部類に入る)
* [[鴉天狗カブト]]([[寺沢武一]]作、内容的には「ハイパー時代劇」の部類に入る)
* [[サムライチャンプルー]](フジテレビ・[[マングローブ (アニメ制作会社)|マングローブ]])
* [[サムライチャンプルー]](フジテレビ・[[マングローブ (アニメ制作会社)|マングローブ]])
 +
* [[少年徳川家康]](テレビ朝日・東映アニメーション)
* [[ストレンヂア 無皇刃譚]]([[ボンズ (アニメ制作プロダクション)|ボンズ]]製作の劇場アニメ作品)
* [[ストレンヂア 無皇刃譚]]([[ボンズ (アニメ制作プロダクション)|ボンズ]]製作の劇場アニメ作品)
* [[虹色とうがらし]]([[あだち充]])
* [[虹色とうがらし]]([[あだち充]])

2010年3月16日 (火) 14:50時点における版

時代劇(じだいげき)は、おもに明治維新以前の江戸時代、あるいはそれ以前の日本史上における古い時代を舞台とした、日本演劇映画テレビドラマ等のジャンルである<ref name="コトバンク 時代劇">時代劇コトバンク、2009年10月24日閲覧。</ref>。日本の演劇・映画・テレビドラマ等は、「時代劇」と「現代劇」の2つのジャンルに大別する<ref name="コトバンク 時代劇映画">時代劇映画コトバンク、2009年10月24日閲覧。</ref>。時代小説も含めた語として、髷物(まげもの)、丁髷物(ちょんまげもの)ともいう<ref name="コトバンク 時代劇映画" />。

時代劇のなかでも、剣戟シーンをクライマックスにもち、新国劇に端を発する剣劇<ref name="コトバンク 剣劇">剣劇コトバンク、2009年10月24日閲覧。</ref>、剣戟映画を、刀の発する音を表現した擬音「ちゃんちゃんばらばら」を略したちゃんばらともいう<ref name="コトバンク ちゃんばら">ちゃんばらコトバンク、2009年10月24日閲覧。</ref>。この語は、時代小説における同様の描写・情景をも含む<ref name="コトバンク ちゃんばら" />。

目次

概要

「明治維新以前の江戸時代、あるいはそれ以前の日本史上における古い時代」といっても、神代卑弥呼を扱った弥生時代など、逆にあまりにも時代がさかのぼると、「時代劇」と呼びがたい<ref>CS放送の時代劇専門チャンネルではこうした時代を扱った作品も放送している。</ref>。本ジャンルを形成する圧倒的な作品数の多さから、平安時代から明治維新までを扱った作品が「時代劇」である。

時代小説歴史小説の区別がそうであるように、時代劇よりもノンフィクションに近いものを「歴史劇史劇)」と呼ぶことも考えられるTemplate:誰が、実際には日本以外のものを「歴史劇」、日本国内のものを「時代劇」と呼び分ける。英語圏では、日本の時代劇に相当する史劇を period piece または period drama と呼ぶ。剣劇を中心とする日本の時代劇は、 jidaigeki と呼んで区別する。

歴史上にありえた日本の事件や日本史の人物を登場させることも多いが、その人物像をはじめ慣習、風俗、効果音、台詞、言語においても大胆にフィクション化され、大衆受けするように加工されている。主人公の視点が現代の正義感に合致するよう描かれている。

略歴

発祥

演劇のうちでも発祥・発展の時期が先行する歌舞伎の分野では、江戸時代にすでに過去の時代を扱った台本を時代物と呼び、江戸時代当時の現代劇である生世話に対し、時代世話と呼んだ<ref name="コトバンク 時代物">時代物コトバンク、2009年10月24日閲覧。</ref>。鶴屋南北らの「生世話」も、江戸時代のものである以上、現代の映画・テレビドラマにおいては時代劇である。

「時代劇」と呼ばれる日本に特化した本ジャンルが、「明治維新以前の江戸時代、あるいはそれ以前の日本史上における古い時代」を扱ったものである以上、演劇は明治維新以降の演劇、映画は「日本映画の父」こと牧野省三が日本初の時代劇映画『本能寺合戦』を撮った1908年(明治41年)、テレビドラマに関しては第二次世界大戦以降に歴史が始まる(#1945年以降)。

明治維新以降の日本の演劇は、1888年(明治21年)、自由党の壮士角藤定憲らが大阪で創始、川上音二郎らが発展させた壮士芝居を、1890年代後半(明治30年代)の日本のジャーナリズムが、歌舞伎との差別化を図るため、便宜的に歌舞伎を旧派劇、壮士芝居を新派劇と呼んだ<ref name="コトバンク 新派劇">新派劇コトバンク、2009年10月24日閲覧。</ref>。さらに、1906年(明治39年)に坪内逍遥島村抱月らの文芸協会、1909年(明治42年)に小山内薫二代目市川左團次らの自由劇場のヨーロッパ近代劇の影響下にある演劇を、歌舞伎(旧派)、新派との差別化を図り、新劇を名乗った<ref name="コトバンク 新劇">新劇コトバンク、2009年10月24日閲覧。</ref>。

このようにして、現行の「時代劇」と「現代劇」の二分法は、江戸時代の時代世話/生世話を源流にもち、この時代に発祥したわけである。

映画においては、上記の牧野省三が京都の横田商会で「旧派劇映画」を撮っていた時代には、旧派・旧劇こと歌舞伎の影響下にあり、女性の役柄は女形が演じていた。帰山教正1919年(大正8年)に新劇を映画に導入して『深山の乙女』を発表し、上記の新劇の小山内薫が、1920年(大正9年)松竹キネマに招かれて映画を撮り始めるまでは、映画自体が旧派の影響下にあった。

1912(大正11年)に横田商会等が合併し、日活が設立されて以降も、現代を扱ったものは新派劇の影響でやはり女形であったが、1923年(大正12年)の関東大震災を前後して、新劇的な現代劇を製作し始める。そのときの日活における名称が、時代劇は「日活旧劇部」、現代劇が「日活新劇部」であった。東京でも、巣鴨の国際活映(国活)等で時代劇映画は盛んに製作されていたが、新劇の発展と映画への導入が東京主導で行なわれ、国活が倒産し、人材が京都に流出したことが、現在の「時代劇」と「現代劇」の東京と京都での棲み分けの源流となった。

時代劇映画の発祥時代のスターは、尾上松之助である。

1920年代以降

新劇出身の沢田正二郎が1917年(大正6年)に結成した劇団である「新国劇」は、新派でも新劇でも旧派でもない大衆演劇を目指し<ref name="コトバンク 新国劇">新国劇コトバンク、2009年10月24日閲覧。</ref>、歌舞伎から導入した「剣劇」<ref name="コトバンク 剣劇" />を創設し、人気を博した。新国劇のキラータイトルである『月形半平太』と『国定忠治』は、好まれて映画化された。⇒ 月形半平太#フィルモグラフィ

牧野省三が日活から独立し、牧野教育映画製作所からマキノ・プロダクションへと移り変わり、阪東妻三郎嵐寛寿郎月形龍之介片岡千恵蔵らのスターを生み出した。彼らは、1925年(大正14年)に設立された阪東妻三郎プロダクション(妻プロ)を筆頭に、独立してスタープロダクションを設立し、時代劇のスター映画を量産した。阪東妻三郎は、竹薮だった京都郊外の太秦村の地に初めて撮影所を建設した人物であり、同撮影所は現在、東映京都撮影所となっている。

1930年代半ばからは、トーキーが導入され、時代劇にも、映画館ごとの活動弁士と生演奏ではない、俳優のセリフと音楽がもたらされ、マキノ正博監督の『鴛鴦歌合戦』等の時代劇ミュージカルまでが生まれた。

サイレント映画による剣戟にこだわる俳優やスタッフ、観客は存在し、1935年(昭和10年)に西宮東亜キネマ跡地に設立された極東映画、翌1936年(昭和11年)に奈良市川右太衛門プロダクション跡地に設立された全勝キネマは、それぞれが解散するまでサイレントの剣戟映画を量産しつづけた<ref>『チャンバラ王国極東』、赤井祐男・円尾敏郎編、ワイズ出版、1998年 ISBN 4948735914.</ref>。

1945年以降

太平洋戦争降伏後に日本が連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領下に置かれると、占領政策により、日本刀を振り回す剣劇(チャンバラ時代劇)は軍国主義的であり、敵討ちなど復讐の賛美がアメリカ合衆国に対する敵対心を喚起する要素があるとして一時製作が制限された。犯人を推理する展開を描写の中心とする『捕物帳』ものに付いては小説の執筆や映画公開が許されたTemplate:要出典

1953年、日本でのTV放送スタートと同時にTVで放送するための時代劇(テレビ時代劇)の製作もはじまる。1963年にはNHKが現在まで放送を継続する長寿時代劇シリーズ・大河ドラマの放送も開始。以後、膨大な時代劇が生み出され、今日に至る。
テレビ用時代劇は他のテレビ番組が急速にビデオ撮影による収録に切り替わっていく中、1990年代後半までは映画用フィルムによる撮影を主流とし、「ドラマ」というよりは「映画」的なコンテンツとして特異な地位を確立していた。これはテレビ時代劇と刑事ドラマと特撮ヒーロー番組に言える特徴であった<ref>現在でもテレビ時代劇ドラマにおいては、ビデオ映像に、あえて映画フィルム風の映像補正をかけることが良く行われている。これはVTR撮影が常識となった時代においても、言葉では非常に説明しにくい、フィルム画像ならではの“味”を愛好する人が製作者にも視聴者にも多いためであるといわれている。また、東映が制作し、テレビ朝日系で放送するテレビ時代劇は今でも映画フィルム(スーパー16mmフィルム)で撮影されている。</ref>。

1990年以降

1990年代平成時代)のトレンディドラマの出現以降、若者層の視聴率が取りにくい事や現代劇に比べ制作費がかかる(時代考証、およびそのための資料引用に関する許諾、大道具小道具等の制作や調達、ロケ地の確保やそれに伴う許諾、化粧・鬘・衣装等の製作費用や手間…等)、製作関係者の後継者不足や人材育成の不足、作品がマンネリズムに陥っているなどの理由によりテレビ向けに製作・放映されることは敬遠されるようになってきた<ref>2007年現在、日本のテレビ局でレギュラーとして通年で本放送される時代劇ドラマはNHKの『大河』と時代劇枠一つ(『木曜時代劇』)、テレビ東京系金曜枠(2006年10月から)の計3枠。TBS系では『水戸黄門』のみが1年間のうち数ヶ月放送、フジテレビでは時代劇の放送自体が年数回~数年に一回・単発での放送に縮小されており、日本テレビでは1997年以降新作の放送は全く行われていない。そのため、製作関係者からは日本独自の映像文化や技術が途絶えるとの危機感から、東映京都撮影所の契約社員組合などで作られた「時代劇復興委員会」が立ち上げられた。テレビ朝日系列も2007年9月で時代劇のレギュラーを終了しているが、2009年1月より必殺仕事人2009で連続シリーズを復活させた(#主な時代劇放送枠の各項目も参照)。</ref>。この傾向は一時代の時代劇俳優として一役を買った萬屋錦之介が死去した1997年頃より特に顕著となっている。しかし映像コンテンツとしての需要は高く、再放送枠やCS系有料放送、DVDビデオ販売の分野においては重宝されている。<ref>2009年4月9日の水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)の再放送は同日放送されたTBSの番組のうち、最高視聴率を出している[1]</ref>

時代考証

時代考証については1960年代まではお歯黒引眉を行う場合が多かったが、すでに過去の習慣であり、また、お歯黒、引眉が不気味と思われる、等、現代人に受け入れられにくいことから、現在ではお歯黒、引眉に該当する役柄でもお歯黒、引眉をすることは一部の役を除きないといって良い。また、本来ならふんどしであるべき男性の下着が猿股になったり、元禄時代の物語なのに髪型が幕末仕様だったりするなど、雑な部分も多い。その一方で、女性の日本髪は以前は全鬘が一般的だったがハイビジョン収録の一般化に伴い生え際が自然に見える部分鬘を使うようになった。また、日本刀打刀では斬撃、抜刀、納刀など元来ほとんど音がしないため、それまで無音であったものが、映画七人の侍』などのころから効果音が必ず入れられるようになった。乗馬のシーンでは映像的な見栄えを優先して西洋馬が使用される。また代官目明し同心小者など役職、屋台など風俗については厳密な考証なしに描写されている。

時代劇の分類

メディアによる分類

内容による分類

※広義では忍者映画(忍者もの)も時代劇に含める場合があるが、基本的には分けて扱うことが多い。

(本項では戦国時代~江戸時代上の(実在・架空を問わず)有名な忍者が登場する作品のみを“時代劇“として記載した)

製作者や風潮による分類

主要な時代劇作品

映画作品

テレビドラマ作品

風雲ライオン丸(フジテレビ)
新・松平右近(日本テレビ)
  • 他多数

漫画・アニメ作品

漫画には上記の映画やテレビドラマ作品の原作となり、実写化された作品が多いが、ここではそうした形で映像化していないものを主に挙げる。映画化やドラマ化された作品でも、主となる読者・視聴者が低年齢層となる作品はここに含む。

主なテレビ時代劇放送枠

通年本放送されているもの

 

現代劇と同じ枠で放送されているもの

例年1回・単発で放送されているもの

主な再放送枠

  • TBS平日16時台枠(TBS)<ref>最近はこの枠に現代劇が割り当てられる場合がある。</ref>
  • アンコールF(テレビ朝日)<ref>最近はこの枠に現代劇が割り当てられる場合がある。かつては「時代劇の殿堂」という再放送枠を名乗っていた。</ref>
  • 時代劇アワー(テレビ東京)

過去に放送されていたもの

NHK

日本テレビ系

テレビ朝日系

TBS系

テレビ東京系

フジテレビ系

時代劇監督

映画

テレビ

Template:節stub

時代劇スタジオ

現行

時代劇の撮影が可能なパーマネントセットを有するスタジオ、その他の場所。

かつて存在したスタジオ

戦前
戦後

代表的な時代劇俳優

戦前からのスター

戦後のスター(物故者)

戦後のスター(現役)

関連項目

関連書

Template:Reflistde:Jidai-geki en:Jidaigeki fr:Chanbara it:Jidaigeki pl:Jidaigeki pt:Chambara sv:Jidaigeki zh:時代劇

外部リンク

個人用ツール