ホグワーツ魔法魔術学校

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ホグワーツ魔法魔術学校(-まほうまじゅつがっこう、Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の学校である。 Template:ネタバレ

画像:Alnwick Castle - Northumberland - 140804.jpg
イングランド北部ノーサンバーランド州アニックに存在するカントリー・ハウスアニック・カースル
映画『ハリー・ポッター』シリーズにおけるホグワーツ魔法魔術学校のロケ地のひとつ。

目次

概要

主人公ハリー・ポッターが在籍する学校。

年少の魔女魔法使い魔法についての理論や実技を学ぶための7年制の教育機関。全寮制。その年の9月1日時点で11歳である魔女や魔法使いに入学資格が与えられる。進級や卒業についての制度は特に明記がないが、成績不良が目に余る場合は退学もありうることが1巻で示唆されている。

場所はイギリススコットランド地方と推測される。最寄駅はホグズミード駅。

イギリスのパブリックスクールをモチーフにしていると思われ、随所に類似点、共通点が見られる。

校章に書かれているモットーは“Draco Dormiens Nunquam Titillandus”(:『眠れるドラゴンをくすぐるべからず』)。

「ホグワーツ(Hogwarts)」の名称はローリングが作品執筆中にふと思いついたものだが、以前にキューガーデンで見たトウダイグサ科植物hogwort)の名前から取ったのではないかと友人に指摘され、本人もその植物名を思い出して合点したのだという。

歴史

ゴドリック・グリフィンドールヘルガ・ハッフルパフロウェナ・レイブンクローサラザール・スリザリンの4人の偉大な魔女と魔法使いによって993年頃創設される。

創立者たちは自身の名を冠した寮を設け、好みの生徒を自身の寮に選び取るが、早い時期に彼ら自身が後述の問題に思い当たり、寮生を選ぶための組分け帽子を生み出した。

その後サラザール・スリザリンは、ホグワーツの生徒そのものを生粋の魔法族の家系(いわゆる「純血」)の者のみに限るべきと考え、他の三者(特にゴドリック・グリフィンドール)と争い決裂。自分の「継承者」がホグワーツに相応しくない(とスリザリンが考えた)生徒を追放できるよう、「秘密の部屋」を造り、そこに「スリザリンの怪物(バジリスク)」を封じて、ホグワーツを去った。

校歌

ハリーが一年の入学式の際、ダンブルドアの指示の下、合唱した。自分の好きなメロディで歌って良いので、みんなバラバラに歌い終える。なお、それ以降は本ではそのような描写は見られないが、映画「炎のゴブレット」DVDの未公開シーンで、ダームストラングとボーバトンの客を迎えたときに歌っている所がある。 余談→ハリーの入学式のときに一番遅く歌い終えたのは飛び切り遅い葬送行進曲で歌っていたフレッドとジョージウィーズリーの双子兄弟(ロンの兄)。ダンブルドアはそれにあわせて最後の何小節を杖で指揮し、誰にも負けないくらいの大きな拍手をした。

  • 歌詞
ホグワーツ ホグワーツ ホグホグ ワツワツ ホグワーツ
教えて どうぞ 僕たちに 老いても ハゲても 青二才でも
頭にゃなんとか詰め込める おもしろいものを詰め込める
今はからっぽ 空気詰め 死んだハエやら がらくた詰め
教えて 価値のあるものを 教えて 忘れてしまったものを
ベストをつくせば あとはお任せ 学べよ 脳みそ 腐るまで

生徒数

生徒数は約1000人(原作者による)。 すなわち、一つの寮には平均して約250名の生徒が在籍し、1学年は4寮あわせて約143名、ひとつの寮では約36人という計算になる。しかし作中では、スリザリン生は約200名とされている。合同授業が授業の大半を占めているため、毎授業約70名以上で行われている(魔法薬学など、一部には少人数制の授業もある)。

運営

12人の理事から成る理事会があり、校長の任命や停職の権限を持つ。それらの決定は、投票による多数決。そのうちの1人にルシウス・マルフォイがいた(第2巻まで)。

教師は校長が任命する。副校長については不明。各寮の寮監4名は寮生全体の責任があるため(現に第2巻では「ハリーとロンが暴れ柳につっこんだのは、マクゴナガル先生の責任なので、処罰は彼女が決める。」と前校長アルバス・ダンブルドアが言っている)、一般の教師より権限ある立場らしい。

教職員一覧

第1巻から第7巻までの配置

ゴースト・絵画など

ゴースト

ホグワーツにいるゴーストは、皆銀色がかった透明で、話すことができる。 何か問題などが起きた際にはゴースト同士が集まりゴースト評議会を開くことがある。

  • ピーブズ(ポルターガイスト)
  • ほとんど首無しニック(ニコラス・ド・ミムジー・ポーピントン卿)(グリフィンドール寮専属ゴースト)
  • 灰色のレディ(ヘレナ・レイブンクロー)(レイブンクロー寮専属ゴースト)
  • 血みどろ男爵(スリザリン寮専属ゴースト)
  • 太った修道士(ハッフルパフ寮専属ゴースト)
  • スッパリ首無しポドモア卿
  • 嘆きのマートル
  • カスバート・ビンズ(教師)

絵画

ホグワーツのいたるところに飾られている絵画は、描かれている人物が動くことや話すこと、他の絵画に移動することなどが出来る。 校長室には歴代校長の絵画が飾られているが、ここではそれ以外の絵画を記述する。

  • 太った婦人(レディ)‐グリフィンドール塔の門番を兼ねている。
  • バイオレット‐太った婦人の友達。
  • カドガン卿‐普段は北塔に居り、グリフィンドールの門番を臨時で勤めたことがある。通りかかる人に勝負を挑む。
  • バカのバーナバス‐必要の部屋への目印になっている。
  • 金の額縁のブロンドの人魚‐監督生およびクィディッチキャプテン専用の浴室に居る。
  • 果物が盛ってある器の絵‐厨房への隠し戸梨をくすぐると取っ手に変わる
  • 厨房近くの絵‐ハッフルパフの談話室の入り口

寮について

ホグワーツ魔法魔術学校には、創立者の名前にちなんだ「グリフィンドール」「ハッフルパフ」「レイブンクロー」「スリザリン」の4寮が置かれている。生徒はそれぞれの寮に分かれて生活し、同学年で同寮の生徒たちを1つのクラスとして授業を行う。ただし1クラス36人では少なすぎるため、ほとんどの授業は同学年の他の寮(科目により異なる)のクラスと合同授業となる。なお、6年生以上(OWL試験の後)は、各々の成績によって履修できる科目が異なるため、受講者の人数次第では4つの寮全てで合同授業を行う場合がある(例:6巻の魔法薬学)。

同寮の生徒は「ホグワーツにいる間、家族のようなもの」である。また原則2年生以上からの選抜によるクィディッチの寮対抗のトーナメントや生徒の態度によって得点の加減がある寮対抗杯などがある。これはイギリスのパブリックスクールにはよく見られることである。

寮の選択について

寮の選択は、4人の創立者が魔法によって知恵を吹き込んだ「組分け帽子」が行う。具体的には、生徒が組分け帽子を被ると帽子が生徒の資質を分析し、(場合によっては生徒本人の希望を取り入れ)4つの寮から最適の寮を帽子が宣言する。選択の基準は4つの寮が重んじる徳目のうち、生徒が最も重んじる徳目は何か、というもの。

入寮する寮は家系によってある程度決まっているが、同じ家系のものが必ずしも同じ寮に入寮するとは限らない。ハリーの両親やハリー本人、ウィーズリー家は全員グリフィンドールだが、ブラック家はシリウスのみグリフィンドール、残りは全員スリザリンであり、双子のパチル姉妹はパーバティがグリフィンドール、パドマはレイブンクローである(なお、映画ではパドマもグリフィンドールである)。

グリフィンドール

概要

寮旗は真紅の地に金の獅子(ちなみにグリフィンドールはフランス語で「金のグリフィン」を意味する)。

勇気果敢な騎士道を有する生徒を求めており、優れた魔法使いを数多く輩出している。このうち騎士道に関しては持ち合わせていない寮生もいるが、寮生や出身者の多くは何らかの信念を持ち、安易にそれを翻さない性格であると言える。

クィディッチ・チーム

名前の後の※印はキャプテン。

年度 チェイサー ビーター キーパー シーカー
ハリー1年生 アンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネット、ケイティ・ベル フレッド・ウィーズリー、ジョージ・ウィーズリー オリバー・ウッド(※) ハリー・ポッター
ハリー2年生
ハリー3年生
ハリー4年生 三大魔法学校対抗試合により寮対抗戦は中止
ハリー5年生(前) アンジェリーナ・ジョンソン(※)、アリシア・スピネット、ケイティ・ベル フレッド・ウィーズリー、ジョージ・ウィーズリー ロン・ウィーズリー ハリー・ポッター
ハリー5年生(後) アンドリュー・カーク、ジャック・スローパー ジニー・ウィーズリー
ハリー6年生(前) ケイティ・ベル、ジニー・ウィーズリー、デメルザ・ロビンズ ジミー・ピークス、リッチー・クート ロン・ウィーズリー ハリー・ポッター(※)
ハリー6年生(中) ジニー・ウィーズリー、デメルザ・ロビンズ、ディーン・トーマス コーマック・マクラーゲン
ハリー6年生(後) ケイティ・ベル、デメルザ・ロビンズ、ディーン・トーマス ロン・ウィーズリー ジニー・ウィーズリー

ハッフルパフ

概要

寮旗は、カナリア・イエローの地に黒いアナグマ。憑きゴーストの太った修道士も同寮の卒業生である。

愚直で心優しい者を求めている。他の寮に入れなかった生徒を広く受け入れる為に劣等生の寮というイメージがあるが、優秀な生徒もおり、4巻で開催された三大魔法学校対抗試合でホグワーツの代表選手として選ばれたのは、ハッフルパフ生のセドリック・ディゴリーだった。

レイブンクロー

概要

寮旗は青い地にブロンズの

勤勉な者や学力が高い者を求めており、組分け帽子がハーマイオニー・グレンジャーを分ける際、グリフィンドールとレイブンクローのどちらに組み分けするかで迷っている。寮生は知性を重視する傾向が強いためか、どちらかと言うとプライドが高く、自分たちの基準に合わない知性の持ち主(現実離れしたルーナ・ラブグッドなど)を見下す者も少なくない。

なお、他の寮においては、寮内区画に立ち入る際には入り口で合い言葉を唱えることを求められるが、この寮においては謎解きが求められ、答えられない場合は答えられる者が来るまで待って教わらなければならない。

スリザリン

概要

この寮の出身者は後述するように選民思想をもつ人間が多く、多数の闇の魔法使いを輩出している。その為、他の3つの寮と完全に決裂しているが、その分、他寮と比べて寮の結束が高い傾向にあると思われる。実際5巻ではクイディッチにて寮全体での大合唱を披露している。

なおダンブルドア曰く、サラザール・スリザリンは自身の寮生に「蛇語、機知に富む才知、断固たる決意、やや規則を無視する傾向」等の才能を求めていた(ハリーはこれらにすべて当てはまる)。

クィディッチ・チーム

名前の後の※印はキャプテン。

年度 チェイサー ビーター キーパー シーカー
ハリー1年生 マーカス・フリント(※)、エイドリアン・ピュシー、モンタギュー 不明 マイルズ・ブレッチリー テレンス・ヒッグス
ハリー2年生 ドラコ・マルフォイ
ハリー3年生 マーカス・フリント(※)、モンタギュー、ポッティ・ワリントン デリック、ボール
ハリー4年生 三大魔法学校対抗試合により寮対抗戦は中止
ハリー5年生 モンタギュー(※)、他2名 不明 マイルズ・ブレッチリー ドラコ・マルフォイ
ハリー6年生 ウルクハート(※)、ベイジー、他1名 不明 不明 ハーパー(グリフィンドール戦代理出場)

スリザリンの純血主義とマグル差別

作品中の描写を見る限りではスリザリンの評判は一部の人士(殆どが卒業生)を除けば概して悪い。理由としてはスリザリン寮生の殆どが純血の魔法使いのみを尊び、マグルや半純血を穢れていると侮蔑する思考を持っていることである。これは寮の創設者自身が純血主義を貫こうとして同僚と衝突し学校を去った経緯もあり、スリザリン寮の体質として存在しているものとされる。現在の魔法界では純血主義は「公式には」恥ずべきものとされており、マグル生まれや半純血が差別されることはない。実の所スリザリンでも半純血やマグル生まれを公式に排除している描写はなく、スネイプやヴォルデモートは半純血である。

但しこれはスリザリンのあからさまな純血主義が魔法界のポリティカル・コレクトネスに反しているからであり、実の所多くの魔法使いが多かれ少なかれマグルや半純血への侮蔑感を内心では持っているのだと示唆する描写もある。またそれ故に制度としては存在しないマグルや半純血への差別意識が代を重ねても再生産され、スリザリン生の露骨な差別思想を生む淵源となっているのだと示唆する点もあり、現実世界での差別の構図を暗喩している。

スリザリンにおける半純血の生徒やマグル出身の生徒は寮生との接触を通じて純血主義を内面化しているものと考えられるが、自分たちが潜在的に劣等だと位置づけるこの思想とどのようにして折り合いを付けていくのかは全く不明である。ただ、ヴォルデモートやスネイプが純血である母の血統を尊び、父の存在を忘却する態度を示していることなどはそのような対応の一例を示しているともいえる。

敷地内について

敷地内には、校舎兼生活施設であるホグワーツ城、禁じられた森、広大な面積を有する湖などがある。また、施設内には生徒立入禁止の区域があり、侵入すると厳しく罰せられる。

未成年の魔法使いが大勢集まった場所であるため、様々な侵入防止の魔法がかけられている。それらの魔法のせいで、マグルが魔法の代わりとするもの、例えば電化製品などは正常に作動しないらしい(第4巻にてハーマイオニーの発言より)。

屋外

温室

ホグワーツ城の裏手にあり、薬草学の授業に使われるほか、校医や授業に必要な魔法薬の材料を栽培している。

クィディッチ競技場

校内でクィディッチをするための競技場。ユニフォームに着替えるための更衣室が併設されている。一般的なクィディッチ競技場と大きく異なる点はないようで、楕円形のピッチの両端に3つずつ輪のゴールが聳え立つ。観客席は各寮のシンボルカラーに飾られ、やはり高く聳え立つ。観客席は木製である。「クィディッチ今昔」によると、クィディッチ競技場には金色のスニッチが競技場の外にでないための呪文が掛けられているとされているが、飛行高度に制限は無いらしい。「炎のゴブレット」では、最終試練がこの競技場で行われている。

ふくろう小屋

学校の郵便配達用ふくろうと、生徒のふくろうが飼われている小屋。ハリーのふくろうであるヘドウィグやロンのふくろうであるピッグウィジョンも、普段はここにいる。学校からふくろう便を送るには、ここに来て配達するふくろうを選べばよい。

学校からふくろう便を送るとき、ふくろうを持っていない者や自分のふくろうを使用したくない者は、学校のふくろうを自由に使ってよいことになっている。

ハグリッドの小屋

森番であり魔法生物飼育学の教授であるルビウス・ハグリッドやペットのファングが住む小屋である。禁じられた森のそばに立つ。6巻でソーフィン・ロウル(映画ではベラトリックス・レストレンジ)によって焼き落とされた。7巻では修理された模様。ハリーやハーマイオニー、ロンがよく遊びに行く。

暴れ柳

校庭の一角に植えられている、近づくものを激しく攻撃する習性を持つ巨大な柳の木。根元にこぶがあり、そのこぶを押さえると動かなくなる。根元の穴は、ホグズミード村の「叫びの屋敷」内部に通じている。

リーマス・ルーピンが入学した年に、木の根元にある「叫びの屋敷」への隠し通路へ入れなくする目的で植えられた。何故なら「叫びの屋敷」は、狼人間であるルーピンが満月時に他の生徒に危害を加えないよう、彼の入学に配慮して用意された隔離場所だからである。

禁じられた森

ケンタウルス一角獣などの生息地。人狼もいるらしい(第1巻におけるドラコ・マルフォイの発言から。直後にアーガス・フィルチも同意した)。基本的に生徒は入れない。しかしハリーは幾度となく入っているし、フレッドとジョージも入っているようだ。また、1巻では罰則の際に入った。 森番を務めるハグリッドは、森の奥で自分の趣味を手広く行っている。

大イカや水中人、水魔などの生息地。第4巻で、三校対抗魔法試合の第2の課題の会場にもなった。

屋内

ホグワーツ城は魔法で建造されていると思われ、勝手に動く階段、隠し通路、隠し部屋、合言葉が必要な寮の談話室などの特殊な仕掛けが満載である。また、先生達(フィルチを含む)も知らない通路などがある。

あらゆる事が魔法で管理されているため、電気やガス、電話など、各種ライフラインは水道以外通っていないらしい(というより、その必要がない)。

大広間

玄関ホールの右横の扉から入ることができる、生徒・教授が食事や式典をする為の広間である。奥には教授達が座る長テーブル、その前には生徒達が座る長テーブルが4つ、各寮ごとに座る。天井はその時の天気を映し出す魔法が掛けられている(第1巻のハーマイオニーの発言より)。ハロウィン、クリスマスなどのときは、飾りつけも変えられる。普通魔法レベル(O・W・L)試験の時には長テーブルが片付けられ、個人用の小さい机が準備された。また、寮対抗杯の為の各寮の得点が一目でわかる砂時計がある。7巻時の最終決戦の場所でもある。

大広間の下には沢山の屋敷しもべ妖精が働く厨房があり、校長の合図で、大広間と全く同じに配置されたテーブルから食事を大広間へと揚げる。

グリフィンドール寮談話室

グリフィンドール寮生が使用する談話室。『太った婦人』の肖像画が入口になっており、『太った婦人』に合言葉を言うことで肖像画が扉のように開く。

寮のシンボルカラーである真紅で統一した家具が置かれ、暖炉が元気よく燃え上がる、心地のいい部屋。寮生はここで宿題をしたり、談話したりする。奥の階段を上り、右に行くと女子の寝室、左に行くと男子の寝室がある。ホグズミード村へ行ってもよい日、物々交換などの情報が張り出される掲示板があり、第五巻では、ホグワーツ高等尋問官令がよく貼り出された。

ハーマイオニーやハリーのお気に入りの席は暖炉前の椅子。

ちなみに女子は男子生徒の寝室に行ける(一応規則では禁じられている)が、古い規則のため、この逆(男子生徒が女子の寝室に)は許されない。男子が女子寮へと続く階段を上ろうとすると階段のステップが閉じて斜面と化し、上まで登れなくなる。

スリザリン寮談話室

スリザリン寮生が使用する談話室。粗く削られた石壁の、どことなく陰湿な部屋である。地下牢に存在する。

寮の談話室の場所は他寮の生徒には知らされず、入ることもできないが、ハリーとロンは2年生の時にクラッブとゴイルに扮して侵入した(映画ではゴイルに扮したハリーがスリザリンの談話室へ行くとき、「スリザリンの談話室はこっちだ」という台詞があり、談話室の場所を知っているようだった)。

レイブンクロー寮談話室

レイブンクロー寮生が使用する談話室。螺旋階段を上った先にある、鷲の形をしたブロンズ製のドアノッカーが付いた扉から入る。この扉を開けるには、他の寮と異なり、ドアノッカーの鷲から出される質問に正解しなければいけない。

広い円形の部屋でアーチ型の窓があり、カーテンや絨毯は寮のシンボルカラーである青。部屋の角に、大理石製のロウェナ・レイブンクロー像がある。生徒の寝室は談話室の上階にある。

ハッフルパフ寮談話室

ハッフルパフ寮生が使用する談話室。本文では登場しなかったが、7巻発売後の作者インタビュー([1]ネタバレ注意)でファンからの質問に答えて解説している。

入口は地下、厨房近くの静物画。カーテンは寮のシンボルカラーである黄色。暖かく居心地のよい部屋とのこと。生徒の寝室とは地下トンネルでつながっている。

教職員の私室

教職員も実質的な全寮制であるため、それぞれに(各教科用の教室とは別に)私室が与えられている。教授の場合は通常、自身が教える科目の教室と隣接しているらしい。内装は、部屋の主によって異なる。

校長室

校長の部屋。壁には歴代の校長の肖像画が飾られており、盟約により歴代校長の肖像画たちは現役の校長に仕えることになっている。これら歴代校長の肖像画はホグワーツ以外の場所にも飾られていることが多いため、必要に応じて肖像画の歴代校長達が他の場所にある自分の肖像画へ移動し、その場の状況を見たり伝言を伝えたりできる。

教職員の私室と同様、内装はそのときの校長によって異なり、アルバス・ダンブルドアの場合は色々な魔法の道具が置かれている。

校長室に入室するためには、各寮の談話室と同様、合言葉が必要である。校長室の前には門の左右にガーゴイルの石像があり、合言葉を言うとピョンと飛び退いてくれる。 入室するための呪文はこまめに変更され、一部の者(教授)しか知らない。ただアルバス・ダンブルドアの場合、入室の呪文はお菓子の名前に統一されているため(2巻では『レモン・キャンデー』・4巻では『ゴキブリゴソゴソ豆板』・5巻では『フィフィ・フィズビー』・6巻では『ペロペロ酸飴』や『タフィー エクレア』)、ハリーが合言葉を偶然当ててしまったことがある(第4巻)。

ホグワーツの正当な校長であると認められた者以外が校長として入ろうとすると入室を拒絶される。現に「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」でダンブルドアを学校から追い出したドローレス・アンブリッジは校長室が入室を拒んだ。

監督生のバスルーム

監督生とクィディッチチームのキャプテンが使用を許可されているバスルーム。ふかふかのタオルの山、色とりどりの泡がでる蛇口などから察するに、かなり居心地の良いバスルームである。そのため、「あの風呂に入るためなら監督生になる価値もある」と言う生徒もいる。いわゆる監督生やキャプテンの役得。しかし、ゴーストのマートルが覗いている可能性があるので注意。金の額縁のブロンドの人魚の絵もある。

4巻の時、ハリーは卵の謎を解くため監督生のバスルームを使用した。当時の合言葉は「パイン・フレッシュ(松の香爽やか)」。

3階の女子トイレ

女の子のゴースト・嘆きのマートルが棲んでいるトイレ。そのため誰も近づかないので、ハリーたち3人組が禁止されている魔法薬“ポリジュース薬”を作るときに使用した。また、洗面台の蛇口のひとつは傷のようなものがあり、そこが秘密の部屋への入口である。

厨房

ホグワーツの台所。地下廊下の厨房の外にある絵画の梨をくすぐると扉が開く。屋敷しもべ妖精が日中働いている場所であり、生徒が厨房に入っていくとたくさんの屋敷しもべ妖精がいろいろなお菓子や紅茶などを持ってきてくれる。

秘密の部屋

サラザール・スリザリンがホグワーツを去るときに秘密に造った部屋。スリザリン寮の女子トイレに入り口が隠されており、その入口を開くには蛇語(パーセルタング)で命じなければならない。これまで、蛇語を使って自ら入室したのはサラザール・スリザリン、ヴォルデモート卿(トム・マールヴォロ・リドル)、ジニー・ウィーズリー(リドルの記憶とヴォルデモート卿の魂の一部によって操られていた)、ギルデロイ・ロックハート、ロン・ウィーズリー、ハリー・ポッター、ハーマイオニー・グレンジャーだけである。かつて巨大で獰猛な蛇バジリスクが棲んでいたが、ハリーとの死闘の末、退治された。

必要の部屋

自分の目的に合致した道具や本などが満載の部屋。一般には知られていない。「あったりなかったり部屋」とも。「目的」が変わるごとに、その内装や中にある道具も入れ替わる。8階にあるが、普段入り口はただの石壁である。入るためには、壁の前を三回歩き回りながら、自分の目的を心に強く思い浮かべる事が必要である。5巻ではダンブルドア軍団の会合、6巻ではドラコ・マルフォイにより「姿をくらますキャビネット棚」を修理する場所、ハリーの教科書を隠す場所、トレローニーのシェリー酒瓶を隠す場所として利用された。 アルバス・ダンブルドア曰く、尿意を催したためトイレへ急いでいたらホグワーツの常で必要の部屋に迷い込んでしまったらしい(この時、そこにあったのは大量の『おまる』)。

ホグワーツにかけられている魔法

  • 大広間の天井が外に広がる本物の空と同じ様になる魔法
  • マグルが近づくと廃墟に見える魔法(門の前には「危険、入るべからず。危ない」と書かれた注意書きがある)
  • 「姿くらまし」・「姿現し」が敷地内で使用できない魔法(フォークスを用いての移動は可能で、またアルバス・ダンブルドアだけは特別に姿くらまし・姿現しができた。)
屋敷しもべ妖精の使う「姿くらまし」は、魔法使いの使う「姿くらまし」とは本質的に種類が違うため、敷地内でも「姿くらまし」・「姿現し」ができる。また、道具としての透明マントなどは使用可能。
  • 階段が勝手に動く魔法
  • 一部の扉に対して「アロホモーラ」(開錠の呪文)が効かない魔法
  • ヘビ語(パーセルタング)や特定の呪文などを使うと部屋の入り口が開く魔法
  • 許可なしに敷地を越えられない魔法
  • 位置探知不可能になる魔法
  • 侵入者避け呪文(5巻終盤から6巻序盤の夏にかけて闇の陣営の侵入を阻止するために防御策が百倍も強化されダンブルドアが保護呪文としてかけた)

教科について

変身する術や、魔法薬の調合、魔法生物の飼育、占いなどについての授業があり、第3学年より選択制となる。またO.W.L.試験の結果を受け、第6学年で再選択する。

薬草学

第1学年からの必須科目。

魔法薬の調合に使う薬草の栽培と取り扱いを学ぶ。学年が上がると、マンドレイクなど、扱いに注意しなければならない植物の扱い方も勉強する。薬学相当。

ホグワーツの敷地内にある温室にて授業を行う。のちにネビル・ロングボトムが教授になる。

教授…ポモーナ・スプラウト

魔法史

第1学年からの必須科目。

魔法界や魔法生物の歴史を学ぶ。

ホグワーツの授業で唯一、ゴーストが教える学科。教授は毎回黒板を通りぬけて登場する。ビンズ教授は単調に教科書を読むので、ハーマイオニー以外の生徒達は放心状態になる(ただし、2巻で一度、ビンズの話を真剣に聞いているときがある)。ビンズ教授の授業で彼の生前も死後も含めて挙手し質問(ただし、第二巻で「秘密の部屋」に関して)したのはハーマイオニー・グレンジャーだけである。

教授…カスバート・ビンズ

呪文学

第1学年からの必須科目。(第1巻、第2巻では「妖精の魔法」と訳されていた)

杖を使い、物を浮かせる術などを訓練する(旧訳の「妖精の魔法」が示すような、妖精がいたずらをするような類の魔法)。実践する時は教室中が騒がしくなるので、お喋りをするのには最適。

教授…フィリウス・フリットウィック

変身術

第1学年からの必須科目。

動物をモノに変身させたり物体を消去させたりする術などを訓練する。マグゴナガル曰く、一番難しい教科。マグルの学校でいう、数学・物理に相当する。

教授…ミネルバ・マクゴナガル

ミネルバは猫に変身することができる。第一巻にて

闇の魔術に対する防衛術

第1学年からの必須科目。

攻撃的な呪文や魔法生物に対する知識、それらから身を守るための呪文を訓練する。

教授…ヴォルデモートがこの職を二度志願して拒否されて以来、1年以上同じ教授が受け持っていたことはない。通称“呪われた学科”。ヴォルデモートが初めてこの職を志願した当時は、ほぼ半世紀ホグワーツに在籍した老教授、ガラテア・メリィソートが就いていた。

今まで担当した教授

夏休みの旅行以後ヴォルデモート卿に取り付かれていた。ヴォルデモート卿のために賢者の石を奪おうと画策していたが、ハリーによって阻止され、ヴォルデモート卿が体を離れる際に死亡。主に1年生向けの教材で授業を進めた。
秘密の部屋の怪物退治を任され逃げようとしたところを、ハリーとロンに見つかる。そこで折れたロン・ウィーズリーの杖を奪い、ロンに忘却術をかけようとしたが逆噴射し自分に直撃、全記憶を消失した。聖マンゴ魔法疾患傷害病院にて療養中。ピクシー小妖精との「戦闘訓練」をさせたり、英雄譚のストーリーの劇をハリーをアシスタントとして行った。
身なりは悪いが非常に有能な教師で、生徒たち(スリザリン生以外)の人気と尊敬を得ていた。ハリーに守護霊の呪文を個人教授する。
人狼であり、魔法界から危険視される存在であることをスネイプに暴露され、辞任した。まね妖怪やおいでおいで妖怪などを用いた実習形式の授業をよく行った。
偏屈で過激な老人だが、不正に厳しい公正な人物。教師としては体罰も辞さない「古い」性格だが、実践的で、生徒たちに人気があった。
ホグワーツで教鞭をとっていた1年間は、実はバーテミウス・クラウチ・ジュニアが変身薬であるポリジュース薬を飲んで彼に化けていた。「許されざる呪文」に関しての授業を行った(生徒に直接「服従の呪文」をかけたこともある)。
魔法省からハリーやダンブルドアを監視するため派遣された。ヴォルデモートの復活を否定し、ひたすら教科書を読むだけの授業を行う。大半の生徒たちを見下しており、生徒から非常に嫌われていた。
魔法省に従わない教師や生徒を支配するため、ホグワーツ高等尋問官なる役職を作り、アルバス・ダンブルドアを学校から逃げるように仕向けて校長を自称する。しかしハーマイオニーの罠によって禁じられた森へ赴き、気位の高いケンタウルスを侮辱して彼等から袋叩きにあっていたところを、ダンブルドアに救出される。回復後、面子を失った為こっそり学校から去ろうとするが、ポルターガイストピーブズに見つかってしまい、生徒たちと教職員の見守る中、ピーブスに派手に滑稽に殴られながらホグワーツから逃走した。
10数年前にホグワーツで教職を得て以来、同科目の担当を切望しながら、魔法薬を担当。第6巻でホラス・スラグホーンに魔法薬を明け渡し、念願の本職に就いた。作中には主に「無言呪文」の授業が行われている。アルバス・ダンブルドアを(彼と事前に打ち合わせた上で)殺害後、ドラコ・マルフォイや他の死喰い人たちと共に逃走。
  • 第7巻:アミカス・カロー(死喰い人)
セブルス・スネイプ校長下の新体制において、任命された。ネビルに言わせると、「闇の魔術」そのものである。授業内では、校則をやぶり罰則を食らった生徒たちに磔の呪いをかけるという練習をした。

天文学

第1学年からの必須科目。

天体についての知識を学び、天体観測を行ったり、天体の動きを計算したりする。授業以外は立ち入り禁止となっている。 また、授業は夜行われる。

ホグワーツで1番高い塔の屋上(1巻ではドラゴンのノーバートを厄介払いする為に来た。6巻ではアルバス・ダンブルドアセブルス・スネイプにこの場所で殺害された)で行う。

教授…オーロラ・シニストラ

魔法薬学

第1学年からの必須科目。

魔法薬やその材料についての知識を学び、魔法薬の調合を実践する。化学に相当。

地下牢教室にて行う。

スネイプがスリザリン生を露骨に贔屓し、些細な理由で他の寮の点数を減らし、特にハリーを目の敵にしているため、ハリーにとっては最も嫌いな科目。 ただし第6巻でスラグホーンが教鞭を取ってから、スリザリン生に対する贔屓はなくなり、ハリーも目の敵にされなくなったため、状況は一変した。ちなみに、ハリーの同級生でO.W.L.試験後にこの教科を継続しているのは12名のみ。グリフィンドールからはハリー、ロン、ハーマイオニーの3名。ハッフルパフからはアーニーのみ。レイブンクローからはテリー、マイケル、他2名の計4名。スリザリンからはドラコ、ザビニ、ノット、他1名の計4名。

教授…セブルス・スネイプ(第1巻~第5巻)→ホラス・スラグホーン(第6巻、第7巻)

飛行訓練

第1学年からの必須科目。ただし、授業の描写が2巻以降無く、OWL試験も課されないため、1年生のみと思われる。

箒に乗って飛ぶことを訓練する。マグルの学校の体育の授業に相当するらしい。

ネビル・ロングボトムが箒の制御に失敗し負傷。ドラコ・マルフォイがネビルの思い出し玉を奪って放り投げ、ハリーが箒に乗りながら見事なキャッチを披露。それが偶然マクゴナガル教授の目に止まり、ハリーがグリフィンドールのクィディッチ・チームに入団するきっかけとなった。

教授…ロランダ・フーチ

占い学

第3学年からの選択科目。

未来を予見する方法を学び、実践する。魔法の中では不確定な分野であり、ミネルバ・マクゴナガルは占い学を嫌っている。 お茶の葉占いや水晶玉占いがある。

教授…シビル・トレローニー、フィレンツェ

第5巻の後半でトレローニーが解雇された際、禁じられた森に棲むケンタウルスのフィレンツェが就任したが、同時にフィレンツェは同族の群れから追放された。その後(第6巻)トレローニーは復職したが、フィレンツェは森に戻れない立場なので、2人とも教授として在籍、別学年を担当する。

マグル学(非魔法族学)

第3学年からの選択科目。

魔法界の視点からマグルの文化を考察する。マグルを軽視する風潮にあるためか、マグル学を選ぶのは軟弱と言う声が多い。占い学と同じ時間に授業がある。

3人組ではハーマイオニーだけが受講していたが、後に受講しなくなる。

アレクト・カロー着任後は必須科目に変更された。変更後はマグルを差別する、純血主義を尊重とする授業となった。

教授…クィリナス・クィレル(1巻以前)、チャリティー・バーベッジ(第1巻~第6巻)、アレクト・カロー(7巻)

数占い

第3学年からの選択科目。

授業内容は不明。

3人組ではハーマイオニーだけが受講しており、お気に入りの科目である。占い学と同じ時間に授業がある。宿題は無いらしい。

教授…セプティマ・ベクトル

魔法生物飼育学

第3学年からの選択科目。生物相当。

魔法生物を観察し、その生態や飼育方法などを学ぶ。この教科でのみ禁じられた森に入ることが許される。第3巻より、ケトルバーンに代わり、ルビウス・ハグリッドが就任した。

教授…ケトルバーン(第1巻、第2巻)→ルビウス・ハグリッド(不在の場合、代用教員のウィルヘルミーナ・グラブリー=プランク)

古代ルーン文字

第3学年からの選択科目。

ルーン文字などを学ぶ。古文相当。

3人組ではハーマイオニーだけが受講、得意科目。

教授…バスシバ・バブリング

生活について

食事

ホグワーツでは、朝・昼・晩の食事は大広間内の寮別(職員は職員用)のテーブルでそれぞれ食事している。ただし、食事を大広間の外に持ち出したり、寮や医務室などにお菓子などを持ち込んだりするのは、(特に注意を受ける描写がないため)許容されている様子である。

食事形式は、テーブル上の皿に盛られた各料理を、個人が取り皿に自由に取って食べる。食事を採るかどうかは完全に個人の自由だが、食事が出される時間はある程度決まっているらしく、時間に遅れると料理を取り損なうこともある。

平時の食事内容は、イギリスの家庭料理が主流。朝食はパンコーンフレークオートミール卵料理かぼちゃジュースオレンジジュースベーコンキッパー、昼食は肉料理と付け合せ、夕食はプディング料理、デザートトライフル、糖蜜パイなど。

パーティ用の食事内容も、ほとんどがイギリス料理で、新入生歓迎会などではローストビーフやジャガイモ料理が出されている(第4巻で行われたボーバトン、ダームストラング勢の歓迎会ではブイヤベースブラマンジェとフランス料理が献立で出された。)パーティの際は、呪文によって厨房から料理を召喚する。新入生歓迎会の際にはダンブルドアの年々違う呪文で厨房から料理が召喚される(その仕組みは明記されていない)。

平日と休日

ホグワーツは月曜~金曜(金曜のみ半日)を平日とし、土日(と、おそらく祝祭日も)を休日とする、いわゆる週休二日制。

平日のタイムスケジュールは明確でないが、作中の描写から1時限は45分で、午前は4時限2科目(ほとんど1科目2時限だが、1時限の科目もある様子)、昼食を挟んで午後は2時限1科目、天文学の授業のみ(夜空を観測する必然性から)夜間に行われると思われる。

生徒に対する懲罰や個人授業を行う場合は、夕食後の午後8時から始めることが多い。終了時間は、監督している教職員の裁量による。

寮対抗クィディッチ杯の試合やホグズミード村行きなど、授業ではない学校の定例行事は、土曜に行われる。

行事

年間行事

夏終業・秋始業型でセメスター制を採る(と思われる)。

  • 9月1日:始業式、入学式(組分けも同時に行う)
  • 10月31日:ハロウィン・パーティ
  • 11月?:寮対抗クィディッチ杯 グリフィンドールvsスリザリン
  • 12月24日:クリスマス・パーティ
  • 12月24日~1月1日?:クリスマス休暇(日本の学校制における冬休みに相当)
  • 寮対抗クィディッチ杯 グリフィンドールvsハッフルパフ
  • 3月末~4月頃:イースター休暇(日本の学校制における春休みに相当)
  • 寮対抗クィディッチ杯 グリフィンドールvsレイブンクロー
  • 6月:学年末試験(1, 2, 3, 4, 6年生)、OWL試験(5年生)、NEWT試験(7年生)
  • 7月・8月:修了式、夏休み。7月末~8月中旬に、学校からふくろう便によって教科書リストや成績表(OWLとNEWTのみ)が送られる。

学年行事

  • 入学前の夏休み:入学案内
その年の9月1日(イギリスの年度始め)時点で11歳である魔法使い魔女に入学資格が与えられ、夏休みの間にふくろう便で入学案内が送られる(マグル育ちの入学資格者には教職員が派遣され、魔法使いや魔法界について簡単に説明される模様)。
  • 第1学年始業式:組分けの儀式
組分け帽子をかぶることで、帽子がその生徒に最も適した寮を選び宣告する。
  • 第2学年イースター休暇中:第3学年以降の選択科目決定
  • 第3学年以上:ホグズミード村行き
保護者の許可が必要。
  • 第5学年開始時:監督生の決定(第5学年以上の学年毎に、各寮男女1人ずつ)
  • 第5学年イースター休暇明け:進路指導
  • 第5学年6月:O.W.L(ふくろう/普通魔法レベル試験)
  • 第7学年開始時:首席の決定
  • 第7学年6月:N.E.W.T(いもり/めちゃくちゃ疲れる魔法テスト)

特別行事

  • 三大魔法学校対抗試合(トライ・ウィザード・トーナメント)…現在無期限休止中。4巻で「久しぶりの開催」。

ホグワーツの規則について

校則

魔法使い・魔女の成人は17歳なので7年生は学校の外でも魔法が使えるが、それ以外の生徒は学校外での魔法使用は禁止。一度学校外で魔法を使うと魔法省の魔法不適正使用取締局から公式警告状が届き、さらにもう一度使うと退学処分となり、杖を折られる。

1年生は個人用箒の所持は原則として禁止。寮監が特別に許可を与えた場合のみ、持ち込むことができる。

ふくろう、猫、ひきがえる、ねずみの持ち込みは許可されている。

夜中の寮以外での遊行、3階の禁じられた部屋(賢者の石を隠していたためで、2巻以降立入禁止はおそらく解かれている)、校庭の禁じられた森への侵入は禁止されている。そこに万が一いたところを発見された場合は、寮監によって厳しい罰則が課せられる。

廊下でのいたずら道具の使用は禁止されている(フレッドとジョージ・ウィーズリーは札付きの常習犯)。また、フィルチによって廊下での魔法使用自体も禁止されているがあまり守られていない。

監督生制度

5年生になると、各寮ごとに男女1名ずつ、監督生が選ばれる。監督生に選ばれた生徒は、特別な事情がない限り、卒業まで継続して監督生を務めることになる。すなわち5年生・6年生・7年生の各学年ごとに監督生が存在することになる。

監督生とは寮生のリーダー的存在で、寮生の模範となり、下級生や他の寮生を指導する立場にある。必要ならば、監督生以外の生徒に罰則を与えることもできる。 ホグワーツ特急の通路を巡回したり、入学したばかりの1年生を寮へ導いたりするのも(主に5年生の)監督生の役目。

監督生の選定基準は明確でないが、成績優秀な模範生が選ばれる傾向にあり、校長が最終決定権を持つようである。

首席

7年生になると、学年から男女1名ずつ、首席が選ばれる。

必ずしも監督生が首席に選ばれるとは限らない。現にジェームズ・ポッターは首席だったが、当時のグリフィンドール監督生はリーマス・ルーピンだった。

制服

基本的には黒いローブの着用が義務付けられている。冬期はセーター、外出時はマフラー手袋を着けることも可能。全て、ロンドンダイアゴン横丁にある「マダム・マルキンの洋装店」や「トウィルフィット・アンド・タッティング」、またはホグズミード村にある店にて買うことが出来る。映画では英国のパブリック・スクールの制服に類似している。

事件

第1巻 - 闇の魔術に対する防衛術教授のクィレルが後頭部にヴォルデモートを擁し、ホグワーツ校内に隠された賢者の石を奪取しようとし、ハリーとの戦闘の後クィレルが死亡。ダンブルドアの介入でハリーは助かった。

第2巻 - 元ホグワーツのスリザリン生で死喰い人のルシウス・マルフォイの陰謀により「秘密の部屋」が開かれ半純血、マグル生まれの生徒が次々と襲われる。そんな中ジニー・ウィーズリーが秘密の部屋へ拉致され、ダンブルドアはホグワーツの閉鎖を決定するが、ハリーやロンの活躍で秘密の部屋に住む魔物「バジリスク」(巨大な毒蛇)を退治してホグワーツ閉鎖を回避した。

第3巻 - ロンがアズカバン脱獄囚のシリウス・ブラックによって「暴れ柳」下の抜け穴を経て「叫びの屋敷」に拉致され、ハリー、ハーマイオニーがそれを追って「叫びの屋敷」に突入。そこで真実を知りホグワーツ校庭に戻ってきたものの、満月であったため狼男であるルーピンが変身してしまい、混乱のうちに動物もどきで死喰い人ピーター・ペティグリューが脱走。時を経て(実際には直後)湖畔でシリウスが吸魂鬼に襲撃され、ハリーが救出した。その後シリウスの脱走を援護。

第4巻 - ポートキーと知らずに三大魔法学校対抗試合の優勝杯を掴んだハリーとセドリック・ディゴリートム・リドルの墓へ連れて行かれ、セドリックは殺害され、ハリーはヴォルデモート卿との一連の戦闘の後帰還。その後アラスター・ムーディに化けていたバーテミウス・クラウチ・ジュニアに殺害されそうになるがダンブルドアにより救出され、ハリーは真実を知る。

第5巻 - 魔法省によってホグワーツ高等尋問官が新設されドローレス・アンブリッジがその職に就く。ハリーらがダンブルドア軍団を組織。日に日に魔法省によるホグワーツ支配が強化されてゆく中、フレッドとジョージ・ウィーズリーが3階の廊下に大きな沼地を作って逃亡(自主退学)。(魔法省での戦闘はホグワーツ領内での事件でないため記入せず。魔法省ダンブルドア軍団に詳細)

第6巻 - 新しく着任した闇の魔術に対する防衛術教授のセブルス・スネイプが罠に嵌ったダンブルドアを殺害し、ドラコ・マルフォイがホグワーツに死喰い人を招じ入れ、それらとハリー、ロン、ジニー、ルーナ、ネビルとマクゴナガルやトンクス、ルーピンがホグワーツ城内で戦闘。そのフロアの天井の半分が落ちる大惨事となった。その際混乱に乗じてスネイプとマルフォイらが逃走。ダンブルドアが死亡したため副校長であるマクゴナガルが自動的に校長に昇格したが、第6巻の時点では暫定的にであろうがグリフィンドール寮監も兼任していた。ホグワーツの閉鎖または継続の判断は理事会に委ねられることとなる。

第7巻 - ヴォルデモート卿が魔法社会の実権を握る。セブルス・スネイプが校長へと就任し死喰い人のカロー兄妹も教員として就任。ハリーが分霊箱を探しに戻ってきて、スネイプと、ハリーを庇う副校長のマクゴナガルが対決。フリットウィックやスプラウトの教職員らの参戦もあり不利となったスネイプは逃亡した。その後にヴォルデモートと死喰い人が攻撃をしかけ騎士団、ダンブルドア軍団、ホグワーツ防衛隊と対決。フレッド、ルーピン、トンクス、コリンなどが戦死、負傷者多数を出す大衝突に発展。結果ハリーとヴォルデモートが対決しヴォルデモートは自分の死の呪文で死亡する。その後、マクゴナガルが校長へ正式に昇進した。

19年後のホグワーツではスプラウトは既に老衰で死亡しており、薬草学の教授はネビル・ロングボトムとなっている。またマクゴナガルは退職している為にこの時の校長は不明。

その他備考・余談

2003年アメリカ合衆国サウスダコタ州で発見された鳥盤目周飾頭亜目堅頭竜下目の新種の恐竜に、古生物学者ロバート・バッカーは「ドラコレックス・ホグワーツィア」(ラテン語で「ホグワーツの竜王」の意)と学名を付け、2006年に記載した。これは、その頭骨があまりにも西洋伝説や「ハリー・ポッター」シリーズに出てくるドラゴン}に似ている為である。



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