サンリオ

出典: Wikipedio


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株式会社サンリオ(Sanrio Company, Ltd.)は、主にソーシャルコミュニケーションギフト商品の企画・販売、グリーティングカードの企画・販売を事業とする株式会社。

1960年8月10日、株式会社山梨シルクセンターとして設立。1973年商号を株式会社サンリオに変更。社長は、創業時から2010年現在まで辻信太郎である。

目次

事業

ハローキティなど様々なファンシーキャラクターグッズが有名で、自社開発のキャラクター総数は400種を超える。その他に映画製作、出版事業も行っている。外食産業にも参入しており、埼玉県などの一部の地域で、ケンタッキーフライドチキンのフランチャイズ店を出店している。このほか、サンリオピューロランド(東京都)、ハーモニーランド(大分県)などのテーマパーク事業も手がけている。グリーティングカード事業では日本最大手である。2002年、グリーティング事業に関して、ウォルト・ディズニー・カンパニーと提携を結んだ。

映画事業

代表的なサンリオ映画には、『キタキツネ物語』、『おしん』、『星のオルフェウス』、『小さなライオン』(やなせたかし作)、『ユニコ』、『親子ねずみの不思議な旅』、『チリンの鈴』(やなせたかし作)、『妖精フローレンス』、『想い出を売る店』などがある。

1980年(昭和55年)10月、千葉県松戸市に、松戸サンリオ劇場(1スクリーン、のち2スクリーン)を開業、のちに移転して松戸サンリオシアター(4スクリーン)となったが、2006年(平成18年)に松戸シネマサンシャインに統合された。

出版事業

定期刊行物として、『いちご新聞』(1975年創刊)、『詩とメルヘン』(やなせたかし編集。季刊→月刊。1973年春の号〜2003年8月特別号)、『月刊いちごえほん』(『詩とメルヘン』のジュニア版。1975年1月号〜1982年7月号)、『リリカ』(少女漫画雑誌。1976年11月号〜1979年3月号)、『サンリオ』(1977年3月創刊)、『あそびの国』(1979年〜1993年)、『なかよし・ぶっく』(ムック扱い)などを発行。

また、刊行した書籍としては、1978年から1987年まで刊行されていたサンリオ文庫サンリオSF文庫、1981年から1985年まで刊行されたシルエット・ロマンス(その後ハーレクインに版権が移行し2006年まで刊行)などがある。これらの刊行の途絶後は、それ以前から刊行していた幼児向けの児童書などを主に出版している。

音楽事業

1977年にサンリオは全額出資の子会社・サンリオ音楽出版社を設立し、音楽事業に参入した。

1977年〜1980年代頃にかけて、サンリオレコードというレーベルから子供向けの楽曲を中心としたレコードを発売した。これらのレコードは一般のレコード店などでは販売されず、サンリオの直営・フランチャイズ店限定での販売であった<ref>「サンリオ レコード分野に進出 『サンリオ音楽出版』設立──自社販売ルートに限定」『日経産業新聞』1977年4月5日、3頁。</ref>。

代表曲

歴史

1960年に、山梨県の職員だった辻信太郎が、同県の物産である絹製品を販売する同県の外郭団体だった山梨シルクセンターを株式会社化。社名をそのまま引き継いで、創業したのが始まりである。だがその本業で同社は早々に失敗し、小物雑貨の販売に転じた。最初の成功は花柄を付けたゴム草履だったという。きれいでかわいいイラストを付けることで売れ行きが大きく伸びることを知った辻は、キャラクター商品の開発に乗り出した。当初は水森亜土やなせたかしら、外部のイラストレーター漫画家デザインを依頼していたが、やがて自社が著作権を持つキャラクターの開発を目指すようになった。

この方針のもとで、山梨シルクセンターは、1973年に国際的に通用しやすい名前を求めて「サンリオ」に変更した。

社名の由来

社名のサンリオの由来については諸説がある。

まず、公式サイトにもあるサンリオの公式な説明として、スペイン語で「聖なる河」を意味する San Rio に由来するとしている。文明の発祥が大河のほとりにあったように、文化を興す河となることを願ってつけたというものである。2000年に出版された『これがサンリオの秘密です』(扶桑社)で、創業者の辻自身が述べている。

しかし、かつては異なった説明がなされていた。『これがサンリオの秘密です』の21年前に出版された1979年の上前淳一郎『サンリオの奇跡 -世界制覇を夢見る男達』(PHP研究所)では、そういった説明は一切ない。同書は辻やサンリオ関係者に取材したものであるが、サンリオのサンリは山梨の音読みであり、残るオは「オウ、オウ、オウ」という叫び声が聞く者を陶然とさせるからと説明した。また、『週刊現代』の1978年6月8日号に掲載されたサンリオに関するレポート記事では、サンリは山梨、オは何となくゴロがいいからとされた。月刊誌『宝石』の1980年7月号の対談記事では、辻自身がそれを認める発言が存在するという。

山梨の王になるという思いで山梨王(サンリオ)になったという説については、山根一眞の「変体少女文字の研究」の中で辻の言葉としてあげられているが、『これがサンリオの秘密です』、『サンリオの奇跡 -世界制覇を夢見る男達』、西沢正史『サンリオ物語 こうして一つの企業は生まれた』(サンリオ出版、1990年)のいずれもが否定している。また、フジテレビ『トリビアの泉』にて、視聴者から『山梨の王→サンリオ』の説が投稿されたが、フジテレビはサンリオの現在の説明(前述の「聖なる河」説)を正しいものとして、この番組の1コーナーである『ガセビアの沼』にて、「ガセ」として否定した。ちなみに2007年10月に多摩市内で開催された、サンリオ創始の関係者による講演会の中で、オフレコではあるが「サンリオの由来は『山梨王』から『サン・リ・オウ』→『サンリオ』と辻氏が考案した。」と明言している。

なお、サンリオの月刊紙『いちご新聞』で辻は「山梨王」ならぬ「いちごの王様」を自称している。

主なキャラクター

サンリオキャラクターも参照のこと。

他業種とのコラボレーションキャラクター

グッズを販売している主な他社キャラクター

テーマランド

サンリオ系以外でも大阪府大阪市此花区のテーマパークユニバーサル・スタジオ・ジャパン山形県上山市の遊園地「リナワールド」、埼玉県所沢市の遊園地「西武園」、にもサンリオのキャラクターが使用されている。

株主総会と株主優待

株主総会

定時株主総会は、サンリオピューロランド近くの「パルテノン多摩」で行われるのがここ数年の間の通例になっている(一度だけサンリオピューロランド内で行われたこともある)。 株主総会当日は、ピューロランドは一般には休館日であるが、特別営業されており、議決権行使書を提示することにより無料で入場できる。なお、全てのアトラクションは無料である(飲食、グッズなどは含まない)。株主総会会場に行くためには、一旦ピューロランドから出場しなければならないが、手にスタンプを押してもらうことで、総会終了後再入場が可能である。 また、サンリオグッズがもれなく当たる「おみやげくじ」を提供するなどの工夫をしている。

株主優待

サンリオは株主優待が多い会社として知られている。毎年3月末および9月末の株主に優待品が送られる。

  • サンリオピューロランド、ハーモニーランド共通優待券(パスポート券と同等品)
保有株数優待券枚数
100株以上3枚
1,000株以上4枚
4,000株以上8枚
10,000株以上10枚
50,000株以上12枚
100,000株以上20枚
  • 株主限定オリジナルデザイン商品
  • いちご新聞(ただし「ふろく」は付かない。)

関連会社

国内

海外

  • Sanrio, Inc.(米国)
  • Sanrio Entertainment Inc.(米国)
  • Sanrio do Brasil Comerico e Representacoes Ltda.(ブラジル)
  • 三麗鷗股份有限公司 [Sanrio Taiwan Co., Ltd.](台湾)
  • Sanrio GmbH(ドイツ)
  • Sanrio License GmbH(ドイツ)
  • Sanrio (Hong Kong) Co., Ltd.(香港)
  • Sanrio Korea Co., Ltd.(韓国)
  • 三麗鷗上海国際貿易有限公司 [Sanrio Shanghai International Trading Co., Ltd.](中国)
  • Sanrio Asia Merchandise Co., Ltd.(香港)
  • Sanrio Wave Hong Kong Co., Ltd.(香港)
  • 三貝徳股份有限公司 [San-Byte Taiwan Co., Ltd.](台湾)

脚注

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参考文献

  • 上前淳一郎『サンリオの奇跡 -世界制覇を夢見る男達』、PHP研究所、1979年。
  • 辻信太郎『これがサンリオの秘密です。』、扶桑社、2000年。ISBN 4-594-02866-7

関連項目

外部リンク

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