ウルトラマン
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竜ヶ森湖上空で小型ビートルは赤い球体と衝突して墜落し、ハヤタも命を落としてしまった<ref>劇中の描写では、本当に命を落としたのかが不明であり、「瀕死の重傷を負った」と解釈された書籍が存在する。</ref>。 | 竜ヶ森湖上空で小型ビートルは赤い球体と衝突して墜落し、ハヤタも命を落としてしまった<ref>劇中の描写では、本当に命を落としたのかが不明であり、「瀕死の重傷を負った」と解釈された書籍が存在する。</ref>。 | ||
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- | + | 以後、科学特捜隊が危機に直面すると、ハヤタはベーターカプセル<ref>近年は玩具などで「ベータカプセル」とする記述が増えている。</ref>を点火させてウルトラマンに変身し、数々の怪獣や宇宙人と力の限り戦う。 | |
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2010年6月2日 (水) 12:46時点における版
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『ウルトラマン』は、日本の円谷特技プロダクションが制作し、1966年(昭和41年)7月17日から1967年(昭和42年)4月9日の間にTBS系で毎週日曜日19:00 - 19:30に全39話が放送された特撮テレビ番組、および、その劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前。
また、『ウルトラマン』に続いて放送された一連の番組、および、その劇中の巨大変身ヒーローも「ウルトラマン」と総称される場合がある。種族としてのウルトラマンについては別項を参照。
以降の作品と区別するために本作のウルトラマンを主に「初代ウルトラマン」「初代マン」「マン」と呼ぶ場合がある。
なお、本作は漫画や劇場用映画、テレビゲームなどのメディアでも展開されているが、本項では最初に制作されたTV作品を中心に記述。
目次 |
概要
ヒーローとして日本の大衆文化のなかでも特に知名度が高く、ウルトラマンは日本の巨大変身ヒーローの代名詞となっている。初放映から40年以上経った2024年現在でも世代に関係なく認知度が高く、人気も根強い。宇宙の彼方から超能力を持つ巨大な超人が地球に飛来し、人類の守護者として戦うというのが基本的な設定だが、これは日本の特撮番組の基本フォーマットのひとつとなっている。単体の作品としての存在を超えて、「正義」あるいは「人類の味方」を指すヒーローを表す類型のひとつとなり、日本の大衆文化の中で1ジャンルを形成している。
地球外の宇宙人であるということから、ウルトラマンは人類に対して批判的立場に立てることを留保しており、まれにだが人類の正義とウルトラマンの正義が一致しない場合に、地球人社会に潜む独善やエゴ、偏見(それらはしばしば正義の衣をまとって行使されるが)を暴く結果になってしまう。これは「人類の味方」というウルトラマンのアイデンティティーをしばしば危うくする。だが、大半の場合は人類社会の経済活動や生命に明白な脅威を与える巨大な生物に対して、ウルトラマンと人類がともに戦う場合がほとんどであるため、こうしたアイデンティティーの問題は生じず、ミニチュアセットにおけるウルトラマンと巨大生物の戦いと破壊をクライマックスとするストーリーを肩の凝らない娯楽として視聴者に提供する。
本放送時の平均視聴率は36.8%、最高視聴率は42.8%(1967年3月26日放送の第37話。ビデオリサーチ調べ、関東地区)<ref>引田惣弥 『全記録 テレビ視聴率50年戦争―そのとき一億人が感動した』 講談社、2004年、4頁、99頁、224頁。ISBN 4062122227</ref>を記録した超人気番組だった。放送終了後もその人気が衰えることはなく、最初に行われた再放送でも平均視聴率が18%台を記録した。
商業的にも成功し、本作やそのキャラクターに関連する商品は、玩具だけでなく、生活用品などあらゆる分野で発売されている。
前作『ウルトラQ』の実績を踏まえ、放映前にTBSは本作の商品化収入を74万円と見積もっていたが、関連商品が大ヒットし、商品化収入は1億5000万円に膨れ上がった。
本作以前は漫画原作が子ども番組の基本であり出版社の権力が強かったが、テレビ局のオリジナル作品である本作が成功してから立場が逆転し、漫画原作でもテレビ局の意向が強く出るようになっていく。商業的側面から本作で特に特筆すべき点は、日本のテレビ番組で初めて商品化権の入札制度を導入したことである<ref>これは『ウルトラQ』の海外販売の際にTBSがアメリカの商品化権業務の実態を調査した結果、導入されたのである。</ref>。本作以前はテレビ局の担当者とコネがある業者が商品化権を取得していたが、本作以降は誰でも公平に商品化権取得の機会が与えられるようになった。もっとも、実際のところは『ウルトラQ』を商品化したマルサン商店などの業者が優遇されており、本格的に入札制度が機能するのは次回作『キャプテンウルトラ』からである。
これは機会均等を生み出した一方で、資本力のある企業が商品化権を独占するという弊害を生み出した。第1期ウルトラシリーズから第3期ウルトラシリーズまでウルトラシリーズを商品化する会社はめまぐるしく変わり続け、最終的には玩具業界トップのバンダイにほぼ独占されるようになる。
作品としてのウルトラマン
映像上の題名は「ウルトラマン 空想特撮シリーズ」。
前作『ウルトラQ』同様に、オープニングタイトルに『ウルトラQ』のロゴを用いるなど(BGMは若干アレンジしている)、「ウルトラQ空想特撮シリーズ」と銘打って番組宣伝され、前評判からかなりの反響があった。
『ウルトラQ』の世界観を引き継いだ続編で、怪獣や宇宙人によって起こされる災害や超常現象の解決に当たる科学特捜隊と、それに協力するM78星雲光の国の宇宙警備隊員ウルトラマン(キャラクターとしてのウルトラマンを参照)の活躍を描く。
当初としては『ウルトラQ』の色合いから怪奇色が強い内容だったが、当時の子どもがヒーローとしてのウルトラマンの認識が定着することになり、『ウルトラQ』の色合いは完璧になくなっていった。その後のウルトラシリーズ以外の特撮作品にも大きく影響を与えている。
物語の骨子
科学特捜隊のハヤタ隊員が、小型ビートルに搭乗して青い球体と赤い球体を追跡するところから、物語は幕を開けた。
竜ヶ森湖上空で小型ビートルは赤い球体と衝突して墜落し、ハヤタも命を落としてしまった<ref>劇中の描写では、本当に命を落としたのかが不明であり、「瀕死の重傷を負った」と解釈された書籍が存在する。</ref>。
赤い球体の正体は、M78星雲光の国の宇宙警備隊員ウルトラマンだった。宇宙の墓場へ護送中に逃亡した宇宙怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追跡し、彼は地球までやってきたのである。そして、自分の不注意でハヤタを死なせてしまったことに責任を感じたウルトラマンは、ハヤタに自分の命を分け与えて一心同体となり、そのまま地球に留まることを決意。
以後、科学特捜隊が危機に直面すると、ハヤタはベーターカプセル<ref>近年は玩具などで「ベータカプセル」とする記述が増えている。</ref>を点火させてウルトラマンに変身し、数々の怪獣や宇宙人と力の限り戦う。
時代設定
当時の公式資料と『週刊少年マガジン』1966年31号(8月7日号)のウルトラマンのグラビアページの時代設定は「1975年ごろ」という記載がある。スタッフの認識は近未来という程度で明確な合意はなく、第23話でジャミラの墓標に没年が1993年と記されていたり、最終回で“1930年代から40年以上”との台詞があるなど一定していない。
ただし、唯一の前後編である第26・27話は以下のように他のエピソードとは世界観が明らかに違う現実世界寄りの演出がされている<ref>『懐かしのヒーローウルトラマン99の謎』(二見書房)</ref>。
- 大阪万博(1970年)が開催間近。
- 視聴者と同様に怪獣好きの少年「怪獣殿下」が主人公であり、ウルトラマンや科学特捜隊は脇役。
- 怪獣殿下の同級生たちは当初「怪獣なんているわけない」などと怪獣の実在を否定する。
- 怪獣殿下がウルトラマンごっこでベーターカプセルに見立てた棒を掲げたり、ウルトラマンが落としたベータカプセルをハヤタ隊員に届ける(つまり、ウルトラマンの正体や変身方法を知っている)。
制作背景
劇中に登場する怪獣が売り物だった『ウルトラQ』に続く「空想特撮シリーズ」第2作で、『ウルトラQ』の世界観を継承する番組として制作・放映された。本放送当時のスポンサーは現・武田薬品工業一社であった<ref>この作品で登場怪獣が毒殺されることが無かったのはこの事が原因とも言われている。また、「怪獣殿下」での関西ロケは、武田薬品工業の要請によると言われ本編では、ゴモラが武田本社ビルを破壊している。</ref>。 『ウルトラQ』で登場した怪獣が視聴者に好評であったので、怪獣同士の戦いを主体とする番組が企画されたが、「誕生過程」の項で後述するような経緯をたどり『ウルトラマン』の企画となった。また前作同様、監修した円谷英二の知名度を利用して、海外に番組を販売することも計画されていた。
本作は、ほぼ同時期に放映された『マグマ大使』と共にカラーで放送される<ref>『ウルトラマン』の本放送開始当時、カラー放送が開始されていなかった一部の『ウルトラマン』ネット局では、当該局のカラー放送開始までは『ウルトラマン』の本放送をモノクロで放送していた。</ref>連続テレビ映画の最初期の草分けであり、その上、巨大な宇宙人を主人公とする大がかりな特撮中心のドラマは世界にも類例がないため、番組制作は苦難の連続だった。前作の『ウルトラQ』は事前制作であり、放送前に全話の撮影を終了させていたが、本作は数本のストックを用意しつつ、放映と同時進行で制作する従来のスタイルとなった。TBSから支給された予算は、1クールにつき7000万円(1本約538万円)。本編のクランクインは66年3月下旬。飯島敏宏監督によるAブロック(「侵略者を撃て」「ミロガンダの秘密」「科特隊出撃せよ」)は本編・特撮の一斑体制でスタートしたが、16mmカラーフィルムの特性把握(色彩設計や照明の光量などをテスト)やウルトラマンスーツの度重なる塗り直し(初期はラテックス製のマスクと未塗装の黒いウェットスーツを使用していた)、操演中のジェットビートルをホリゾントにぶつけて大破させるなど撮影は遅々として進まず、野長瀬三摩地監督のBブロック(「バラージの青い石」「大爆発5秒前」「沿岸警備命令」「電光石火作戦」)からは別班体制に変更。なおBブロックは、円谷一監督によるCブロック(「ウルトラ作戦第一号」「怪獣無法地帯」)の撮影を優先したため、完成済みの「バラージの青い石」を除いて後回しにされた。後述する「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」のおかげで、何とか無事に放映が始まったものの、スケジュールは次第に切迫し、特撮を2班編成にしても間に合わなくなってきた。しかも1話につき、300万円前後の赤字が出て行く有様だった<ref>円谷英二のダメ出しによる撮り直しだけでなく、東宝のスタジオと撮影機材のレンタル料も大きな負担になっていたという。</ref>。番組の続行を望むTBS側とこれ以上の続行は不可能とする円谷特技プロとの間で協議が重ねられた結果、1967年1月の時点で3クール39話の放送で一旦終了することが決定した<ref>制作体制の見直しが行われ、『ウルトラセブン』放送までの半年間、東映制作の『キャプテンウルトラ』が放映されることになった</ref>。
誕生過程
『ウルトラマン』の企画が始動したのは、1965年の8月頃。当時第2クールを制作中の『ウルトラQ』が、日曜夜7時枠で翌年1月からスタートとほぼ決定した事も追い風となり、TBSの栫井巍プロデューサーと円谷特技プロ企画文芸部室長・金城哲夫が中心となって様々なアイデアが出されていった。TBSはかなり早い段階で、四つの条件を円谷特技プロに提示している。
- カラーで制作する<ref>当時、欧米諸国ではカラーテレビが普及していたため、白黒の『ウルトラQ』は期待した程売れなかった。</ref>
- 怪事件を専門に扱う、架空の公的機関を登場させる<ref>放送評論家を招いた『ウルトラQ』の試写会では、「民間人が毎回怪獣に遭遇するのは不自然」という意見がかなり多かった。</ref>
- 怪獣と互角に戦える、正義のモンスターを主人公にする<ref>『ウルトラQ』の第2クールでは、「ゴロー対スペースモンスター」「パゴス対ギョオ」といった怪獣対決モノが検討されていた。</ref>
- 『ウルトラQ』のレギュラー俳優を一人残す<ref>いわゆるスピンオフである。ただし初期段階において、桜井浩子の役どころはサコミズ隊員の妹・由起子となっており、女性隊員役には田村奈己、那須ますみ、豊浦美子などが候補に挙がっていた。</ref>
会議の中では「主人公が怪獣では具合が悪い」という意見が圧倒的に多く、監修者の円谷英二から「スーパーマンのようなヒーローを出してみてはどうか」と提案がなされた<ref>講談社「テレビマガジンヒーローグラフィックライブラリー① ウルトラマン」</ref>。またこの時期、円谷が特技監督を担当した東宝特撮映画で、人間に味方する巨人と凶暴な怪獣が死闘を展開する『フランケンシュタイン対地底怪獣』が公開されていた。この映画も、『ウルトラマン』の企画に少なからず影響を与えていると言われている。
ここでフジテレビ用に企画されていた番組『Woo』における「人間に味方する友好的宇宙人の活躍」というアイデアが流用され、『科学特捜隊ベムラー』という企画書が作成された。この企画書では、「常識を越えた事件を専門に扱う科学特捜隊」とかれらに協力する正体不明の宇宙人ベムラーが設定されている。「飛行機事故で消息を絶った主人公がヒーローになって生還する」という設定はこの時点ですでに見られるが、主人公とベムラーの関係は企画書には明記されていない。
ベムラーの容姿は、日本の伝説上の生物・烏天狗を思わせるもので、関係者から「敵怪獣との区別がつきにくい」「ヒーローとしてのキャラクター性が弱い」との指摘がなされた。
そこで『ベムラー』企画は再検討され、新たに『科学特捜隊レッドマン』が企画されることとなった<ref>レッドマンの名称は、本作以後の作品でも企画段階の番組名を他社に商標登録されてしまうのを防ぐためのコードネームとして、円谷特技プロでしばしば用いられるようになった</ref>。この企画書では、正義の怪獣ではなく「甲冑を思わせるような赤いコスチューム」をまとった謎の男として設定されている。身長は2メートルから40メートルまで伸縮自在と設定されている。また、変身時間の制限も導入された。主人公とヒーローの関係についても「飛行機事故でサコミズを死なせた宇宙人レッドマンが責任を取ってサコミズの身体を借りる」と明記され、後の完成作品であるウルトラマンの設定の基本的な部分は出来あがっていた。その一方で、レッドマンはすでに故郷が他の惑星の侵略で滅亡していること、サコミズ本人はすでに死亡してその心はレッドマンであること、サコミズには人気歌手の恋人がいることなど、完成作品との相違部分もある。
レッドマンのデザインは幾分ヒーロー的になったものの、TBSの拵井巍プロデューサーはもっとシンプルでインパクトのあるデザインを要求。また前述のように本作はアメリカへのセールスを前提としており、アメリカの事情に詳しいTBSの大谷乙彦らが「今の形では外国人に受け入れられない。もっと無表情な鉄仮面のようなものの方が謎があっていい」と提案<ref>テレビヒーローの創造</ref>。こうして試行錯誤した結果、ウルトラマンのデザインが出来上がった<ref>ちなみに飯島敏宏は無表情なウルトラマンのデザインに反対しており、当初のウルトラマンのスーツでは口が動かせるものにするように指示した。Aタイプマスクの口元に寄っているシワは、その仕掛けの名残である。</ref>。
因みにウルトラマンの最初に出る怪獣は「ベムラー」であり、黄色なのに「レッドキング」との名称は「レッドマン最強の怪獣」との意味合いがあり、最初の企画での影響が強く残っている。
NG作品
『ウルトラQ』や『ウルトラセブン』に比べれば少ないほうだが、上原正三脚本の「怪獣用心棒」や藤川桂介脚本の「科学島脱出」「東京危機一髪」など、予算や技術的な問題から映像化が断念された脚本がある。この中で「怪獣用心棒」は講談社の月刊誌『ぼくら』で放送終了後の4ヶ月間連載が延長される中、一峰大二によって漫画化が行われた。現在では翔泳社の『ウルトラマン完全版』(全2巻)で見ることができる。
映画化も企画されて飯島敏宏による脚本「ジャイアント作戦」が書かれたが、実現せずに終わった。講談社から発売されているオフィシャルファイルマガジン『ULTRAMAN』の専用バインダー初回生産分と、学習研究社の「ウルトラマン大百科」で「ジャイアント作戦」の復刻版脚本が収録されている。2005年、飯島が「千束北男」名義で執筆した小説版が発売された。また、『ウルトラマン 科特隊奮戦記 ジャイアント作戦』<ref>単行本の表紙には「ジャイアント作戦」の字句が印刷されているが、奥付け等には表記されていない。ただし、図書関係のウェブサイト等では「ジャイアント作戦」まで含まれた記載となっている。</ref>として川崎郷太により漫画化されている(1993年、朝日ソノラマ)。
シリーズとしての「ウルトラマン」
『ウルトラマン』に続いて一連の番組シリーズが制作・放映された。毎回、巨大ヒーローと怪事件処理専門チームが連携して、宇宙や異次元、地球のどこからかやって来る怪獣や宇宙人たちと闘う、というコンセプトの特撮番組で、子どもたちに人気を博す。これら同系列の作品は、「ウルトラシリーズ」あるいは、単に「ウルトラマン」と呼ばれる。
キャラクターとしてのウルトラマン
プロフィール
ウルトラマン本人のプロフィールは、劇中で明らかにされてはいないが、雑誌記事等で詳細に設定されている。
- 身長:40メートル(『ウルトラマンタロウ』第40話のナレーションでは53メートル)<ref>映像上の縮尺は厳密なものではなく、場面によって他のものとの対比が変わることがある。</ref>※様々な構造物との大きさ比較(1 E1 m)
- 体重:3万5千トン
- 年齢:約2万歳(最終話での台詞より)
- 飛行速度:マッハ5
- 走行速度:時速450キロメートル
- 水中速度:200ノット
- ジャンプ力:800メートル
- 腕力:10万トンタンカーを持ち上げる
- キック力:320文の威力がある
- 職業:宇宙大学教授、宇宙警備隊銀河系局長(のちに支部長と設定)
- 趣味:読書
- 家族構成
- 父:宇宙保安庁長官
- 母:ウルトラ学校の先生
変身方法
ハヤタがウルトラマンに変身する際には「ベーターカプセル」という携帯用懐中電灯状の機器を使う。ハヤタが本体横の赤いボタンを押すとフラッシュビームと呼ばれる光が発生し、ハヤタの周りを渦巻き状に包みこみウルトラマンに変身する。変身・巨大化時のポーズは‘右手を宙空に突き上げ、左手は顔の隣におく’という独特の形であり、ウルトラマンを特徴づけるポーズとして以降の作品でも踏襲されている。
書籍設定では、フラッシュビームにM78星雲人の生命の源である人工太陽プラズマスパークと同じエネルギーが含まれ、この光によってウルトラ族の姿を一定時間取り戻すことができるとされている。また、番組放映当時の資料等には太陽光に含まれるベーター線との記述もある。
ウルトラマンの能力
ウルトラマンは普通の人間には無い特殊な能力を持っており、それぞれ固有の名称が付けられている。その中には作品制作当時に超能力と考えられていたものや、作品のために考案された殺傷能力や防御能力を持つ架空の光線、単に通常の人間が格闘技で使う既存の技が含まれている。その名称は書籍や年代によってばらつきがあったが、近年は円谷プロ監修で統一されている。劇中で名称が明言されたのは「スペシウム光線」と「テレポーテーション」のみで、他は(命名時期に時差はあるが)全て後付である。この技の一部は後のウルトラマン達も使っており、『新世紀ウルトラマン伝説』によると、全ウルトラマンの光線技の原点とされ、総てのウルトラマンがその構えをしている<ref>指揮についていたゾフィー・父・母・キングと、スペシュッシュラ光線の構え(スペシウム光線の逆)をとっていたゼアスを除く</ref>。
- スペシウム光線
- ウルトラマンが使う代表的な必殺技で、腕を十字形に左右の手刀を交差させて右手から発射する破壊光線である。右腕にマイナス、左腕にプラスのエネルギーが蓄えられ、それをスパークさせて発射すると設定されている。相手を爆破または炎上させる効果がある。決まり手として多用される一方、通用しなかった敵も数体いる<ref>直撃しても効かなかったのはアントラー、ケムラー、ケロニア、キーラの4体(バリアで防御・吸収・光線で相殺といったケースを除く)</ref>。連射も可能。大きな破壊力を持つ一方、これを使用すると大量のエネルギーを消費するという。ただし、前述のように連射している場面もあるため、必ずしもエネルギーを大量消費するわけではない<ref>また、後述のようにウルトラマン自身に直撃した場合にはごく軽いダメージしか与えられなかったため、前座的な技との見解もある</ref>。この光線には火星に存在しバルタン星人が苦手とする架空の物質スペシウムが含まれているとされ、劇中では第2話でムラマツがそのことを指摘したのを受けてフジ隊員が命名した。
- 「スペシウム」の名称は「スペース(宇宙)」+「イウム(「物質」を意味する接尾語)」から成り、命名とポーズの考案は脚本・監督の飯島敏宏によるもので、飯島曰く十字ポーズは忍者が手裏剣を投擲する際の動作が元になっているとのことである。
- 放映当時の光線の色は白色だが、ジャックが打つものと区別するためか最近は金色の光線になっている。なお最大射程は不明だが『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』において地球を背にしたUキラーザウルスに対して地上への直撃を懸念して光線技の使用を断念するシーンがあったことから、少なくとも大気圏外から地表を狙い撃てるものと思われる。
- 八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)
- スペシウム光線のエネルギーをリング状に丸めたもので、外周にのこぎり状態の突起がある。相手の体を切断するために使う。まず両手を胸の前に水平に構えた後、挙げた右手を振り下ろす動作で投げるように発射される。第16話でバルタン星人(2代目)に対して初使用。空中で2つに分離してレッドキング(2代目)を3つに切り裂いたこともある。投げ返されたり、バリアーに防がれるなど通用しないことも多い。
- 『ウルトラマンメビウス』以降の作品へのゲスト出演時にも度々使用され、その際には高速追尾機能を追加したり、左手に発生させて直接斬りつけて頑丈なキングジョーブラックの腕を切断したりと、特殊な使用例を見せている。
- ウルトラアタック光線
- 両腕先に発生させたエネルギーを右腕に誘導してからリング状の光線にして放ち、相手を硬直させたのち粉砕する技。劇中では第31話でスペシウム光線が効かなかったケロニアを倒したのが唯一の使用例である。資料によっては火に弱い敵に有効な熱線(最も一般的な説である)、または相手を麻痺させる光線で止めの爆発は念力によるなどの説明もあるが、シナリオによればリング状光線から相手の爆発まで一連の技である。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では同様にスペシウム光線が効かない怪獣であるアントラーを倒す際に使用した。
- 透視光線
- 両目から放って透明な敵を発見したり、壁の向こう側を見通す光線。バルタン星人(初代)の宇宙船や、透明化したダダを発見するために使った。
- ウルトラアイスポット(ウルトラ眼光)
- 両目から放つ光線。バルタン星人(2代目)の光波バリヤーを無効化した。
- スラッシュ光線
- 掌を合わせて連続発射する矢尻状の光線。第33話で使ったが、メフィラス星人の光線に相殺された。
- キャッチリング(金縛り光輪)
- 相手の動きを封じるための光輪。高速スピンを行いながら発射したリング状の光の鎖で敵を締めつける。ゼットンに使ったが、火球でスピンを止められ、引きちぎられた。
- リバウンド光線(ウルトラバリヤー)
- 手の先から発するエネルギーで光の壁を空中に描き、攻撃を跳ね返す。ジェロニモンの無重力光線を跳ね返した。
- ウルトラ念力
- 強力な念力を放って物体を粉砕したり、静止させる能力。アボラスの吐いた溶解泡を吹き飛ばし、ウルトラアタック光線と併用してケロニアを粉砕し、ジェロニモンが放った大量の羽根手裏剣を止めた。
- ウルトラエアキャッチ(ウルトラ反重力光線)
- 両手から放つウルトラ念力の一種で、手を触れずに敵を空中に浮かばせることができる光線。そのまま地面へ叩きつけることもでき、第25話でレッドキング(2代目)に使った。第38話ではスペシウム光線や八つ裂き光輪の効かないキーラを、渦巻状の光線を放つ発展版のウルトラサイコキネシスで空中に吹き飛ばして爆発させた。
- ウルトラ水流
- 両手を組み合わせ、指先から高圧の水を放出する技。ペスターが起こした石油コンビナートの大火災を鎮火するために使った。また、水を弱点とするジャミラに浴びせて倒したこともある。
- ハイスピン
- 体を高速回転させる能力。ブルトンが作り出す四次元空間から脱出した。
- テレポーテーション
- 異なる星に瞬時に移動する能力で、自身の寿命を著しく縮める。第16話で使用。
- 光線白刃取り
- 第31話でケロニアの光線を両手で受け止めて防いだ技。
- 飛行能力
- 大気圏内だけでなく宇宙空間を自由に飛行する能力を持っている。大気圏内での飛行速度はマッハ5。超光速で飛行する時は赤い光の玉に変身する(第1話)。
- 巨大化能力
- 第28話でダダのミクロ化機(縮小光線銃)により等身大にされた際にのみ使用。胸の前で両手を合わせてスパークさせ、変身時と同じプロセスで再度巨大化した。
- 空中体当たり
- 高速飛行しながら空中の敵に体当たりする。ガマクジラとスカイドンを倒した。第14・34話では激突時の飛行ポーズが異なる(ガマクジラの時には頭から突っ込んでいるが、スカイドンの際には通常の飛びポーズ人形を使った)。
- ウルトラチョップ
- 手刀で相手を殴打する。敵目掛けて走り、すれ違いざまにチョップを決める「ウルトラ霞斬り」という応用技もあり、ジラースを倒した。
- ウルトラパンチ
- 敵の弱点を見極めて打ち込むパンチ技で、インド象50頭分の威力がある。
- ウルトラキック
- 足にパワーを集中して素早く打ち込むキック技。ウルトラマンの関節は「三重関節」と呼ばれ、キック等の威力が数百倍になる。
- ウルトラスウィング
- 敵を掴んで振り回し、放り投げる。他にも、レッドキングやテレスドンを倒した背負い投げ、ケロニアにダメージを与えた巴投げ、岩石落としがある。振り回して投げるものは、児童誌に「ハンマー投げ」と紹介された事もある。
- 防御能力
- シリーズ中に登場する宇宙人、怪獣の中ではかなり高い防御力を誇り、特に熱に対しては無類の強さを誇る。跳ね返されたスペシウム光線を受けても軽傷で済んだ上に、原子爆弾の爆発に巻き込まれても殆どダメージを受けなかった。化学的な耐食性も高く、アボラスの溶解泡を浴びても多少不快に感じる程度の被害で済んでおり、あっさりと弾き散らしてしまった。電撃に対しても耐性があるようで、ネロンガの電撃を胸に受けても平然としていた他、『ウルトラマンメビウス』に客演した時にも、メフィラス星人の電撃を弾いている。
本編以外で見られる能力
- ウルトラの星作戦(スパークロック)
- 『帰ってきたウルトラマン』にゲスト出演した際に、ウルトラセブンと共に使用した技。2人で体を交差させてエネルギー域を作り出す。ナックル星人に捕らえられた新マン(ウルトラマンジャック)を蘇生させた。
- ウルトラスペシウムシュシュファイナル
- 『有言実行三姉妹シュシュトリアン』にゲスト出演した際、バルタン星人を倒すために使用された。前衛で巨大化したシュシュトリアンが必殺技「シュシュファイナル」のポーズを取り「ウルトラスペシウムシュシュファイナル」と技名を叫び、後衛に配したウルトラマンが「スペシウム光線」を「シュシュファイナル」を放つ交差したバトン越しにバルタン星人に向かい放つ事で二つの技が合わさった技。
- ウルトラセパレーション
- 映画『甦れ!ウルトラマン』で、各地に同時出現した怪獣たちを倒すために使った新技。5人に分身し、それぞれが各地に飛んで怪獣と戦う。
- 関連書籍によると、2010年時点でシリーズ最高の超能力技とのことである。
- マリンスペシウム光線
- 映画『甦れ!ウルトラマン』で登場した、スペシウム光線の威力を強化させた7色の光線。スペシウム光線の通じないゼットンを倒した。
- 赤い球状での体当たり(名称不明)
- 『ウルトラマンティガ』第49話で、円谷英二監督の想いが実体化して現れたウルトラマンが使用。ティガを羽交い絞めにしていたヤナカーギーを弾き飛ばした。なお、ウルトラマンダイナも同様の技を使用できる。
- エネルギー付与
- 同じく『ウルトラマンティガ』第49話で使用。ヤナカーギーにエネルギーを吸われたティガにエネルギーを与えた光線。
- ファイナルクロスシールド
- 映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で、Uキラーザウルスとヤプールの怨念を封印するためにウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンAと共に使った大技。光エネルギーのほぼ全てを使い果たしてしまうため、この技を使った後は変身や戦闘を行うことが困難になる。
- エネルギー照射
- 映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で、セブン、ジャック、Aと共に使った能力。宇宙人連合に捕らえられたメビウスに、4方向からエネルギーを与えた。上記のティガにエネルギーを与えた光線とは別の技。『大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではセブン、ジャック、Aと並んで放ち、ブロンズ像にされたメビウスを復活させた。
- 結界
- 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』で使った、付近一帯に怪獣を寄せ付けなくする結界。レイブラッド星人に肉体を封印された状態で使用し、自らの命を削りながらも人間を守っていた。
- グリッターバージョン
- 映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』で人々が信じた未来や希望の“光”を得てパワーアップした姿。銀の部分が金、赤の部分が赤みのある金と元々のカラーを金色に変えたカラーリングとなっている。『ウルトラマンティガ』のグリッターティガのように巨大化はせず、身長は通常時と同じ。
- グリッターバージョン単独での戦闘は無いが、セブン、ジャック、A、ティガ、ダイナ、ガイア、メビウスと力を合わせ『スペリオルマイスフラッシャー』を巨大暗黒卿 巨大影法師に放ち消滅させた。
変身時間
本作の劇中において、3分間と言及されているわけではない。「ウルトラマンの太陽エネルギーは地球上では急激に消耗する。エネルギーが残り少なくなると胸のカラータイマーが青から赤に変わり点滅を始める。そして、もしカラータイマーが消えてしまったら、ウルトラマンは二度と立ち上がる事が出来なくなってしまうのである」というナレーションが入るに留まっていた。なお劇中で「ウルトラマンのエネルギーは3分間しか続かない」と初めて明言されたのは、『帰ってきたウルトラマン』の第1話である。
TBS番組宣伝課発行の「ウルトラマンあらすじ集」には「ウルトラマンの持続時間は胸に点滅するカラータイマーのランプの色と警告ブザーが示す。最初は青色で3分間、途中黄色に変わった時が注意信号で、赤色になるとあと30秒で全ての力を失う危険信号になっている」と記述されているが、これは仮タイトル時の2月15日にTBS第一会議室で作成された「レッドマン最終申し合わせ事項」をほぼそのまま引用したもの。放映直前の「週刊テレビガイド」1966年6月24日号ではぐっとシンプルになり、「ウルトラマンの胸に赤ランプがつくと、彼の超能力もあと30秒で消滅するのだ!」と、青の具体的な持続時間及び黄色の注意信号の件が省略。続く「ジュニアTBSニュース号外」では「ウルトラマンの胸に赤ランプがつきブザーが鳴るのは、もうすぐエネルギーがゼロになるという警告である」と、ラスト30秒の件までが省略され、完成作品におけるナレーション(前述)に極めて近いものになっている。ただし第7話には「あと30秒だ!」というイデ隊員のセリフがあり、当初の基本設定が踏襲されている。
なぜ制限が3分間であるかについては、円谷特技プロの満田かずほ監督によれば、経費節減のために30分番組の1割に当たる3分間という事とともに、当時の時代背景が大きく影響しており、ボクシングにおける1ラウンドの試合時間や、チキンラーメンの調理における待ち時間、長嶋茂雄の背番号などからヒントを得たとしている。
カラータイマー
撮影費用のかかる特撮部分の経費削減と、ウルトラマンが完全無欠のヒーローでありすぎると話に面白みが欠けるので、子どもにも判りやすい弱点を作ることが目的で、当初のデザインでは存在していなかったカラータイマーと変身時間の制限が導入されたといわれている。カラータイマーの点滅については、当時主流だった白黒テレビを考慮しての面が大きい。
カラータイマーはデザイン上の要請とは無関係に考案されたものであり、デザイン担当の成田亨はこれを嫌い、自身が作成したウルトラマンの絵画や塑像にはカラータイマーをつけていない事が多い<ref>ただし、国道4号に設置された青森県立美術館の案内看板に使われているイラストにはカラータイマーを描いている。</ref>。また、ウルトラマンの変身・巨大化時の右手を宙空に突き上げたポーズの映像ではカラータイマーがついていないように見える。しかし、劇中であまりにも印象的だったので、ウルトラマンに不可欠なデザイン上の特徴として以後のウルトラシリーズに継承され、他の類似作品にも大きな影響を与えた。
名称の由来
劇中では、第1話でハヤタがウルトラマンと命名している。しかしハヤタとウルトラマンとの意識の関係は設定されていないため、ウルトラマン自らが名乗ったとも解釈できる。光の国での本名は明らかにされず、敵対宇宙人やゾフィーまでが、この呼称で彼を呼んでいる(ゾフィーは自ら名乗っている)。因みにメビウスには『ハヤタ兄さん』と呼ばれている。
制作上の経緯として、企画書段階で主人公は「ウルトラマン」ではなく当初は「ベムラー」、後に「レッドマン」と呼ばれていたが、最終的には前作『ウルトラQ』を引き継ぎ、「ウルトラマン」と命名された(ベムラーは放送第1話の怪獣の名称として流用される)。
ウルトラマンのデザイン・造形
ウルトラマンのデザインは、前作『ウルトラQ』でも怪獣や宇宙人のデザイン、セットの美術デザインを依頼された彫刻家の成田亨が担当した。最終的な過程で紙面上の作業に見切りをつけたため、デザイン画の決定稿は存在しない。成田の指示のもと、美術スタッフの佐々木明が粘土による造型作業を繰り返す中で、あのマスクと身体の模様が出来上がった<ref>デザイン画は存在しないものの、佐々木明の制作した雛形は残されている。</ref>。漫画家のみうらじゅんは「ウルトラマンの顔は弥勒菩薩の顔を元にしている。」「弥勒菩薩が怪獣と言う名の煩悩と戦い排除する」「スペシウム光線は、角度を変えると仏像のポーズになる」と言う指摘をしているが、成田や制作陣もそれを認めている。
造形は目立つところで2度モデルチェンジが行われており、一般にはAタイプ(第13話まで)、Bタイプ(第14~29話)、Cタイプ(第30話以降)と呼ばれて区別されている。Aタイプのマスクは材料がラテックスで制作されていたが、これは当初、ウルトラマンの口が開閉する予定があったためである(中の演者が口を開けばウルトラマンの口が閉じ、反対に演者が口を閉じればウルトラマンの口が開く仕掛けがマスクの中に付けられていた)。しかし、中の演者が口を動かすと必然的にウルトラマン自体の動きに影響が出てくることが判明したために、結局はマスクの中の仕掛けを外すこととなった。その名残りがAタイプのマスクの口の横にあるシワである<ref>青柳宇井郎/赤星政尚『懐かしのヒーロー・ウルトラマン99の謎』二見書房、1993年、66-67頁</ref> 。そして撮影が1クール分終了し、撮影による傷みと劣化のためにスーツとマスクを新調することとなった際に、ウルトラマンの口が開閉することがないのならばラテックスでマスクを作る必要もないだろうという判断がなされ、その後、Bタイプ以降のマスクはFRPで制作されるようになった<ref>同上</ref>。ややアゴの部分が張っていて四角い顔の雰囲気があるのがBタイプのマスクの特徴で、Bタイプに比べると細身な感じがするのがCタイプのマスクの特徴である。Cタイプの原型は、後の『帰ってきたウルトラマン』にもデザインが流用されている。マスクと共にスーツの見映えも大きく変更されており、特にBタイプ以降はそれまでに比べて胸部がボリュームアップされ筋肉質の体型となっている。実際には撮影に伴う劣化などのために、3種類だけでは区切れない細部の変更(Aタイプは黒いウェットスーツの上から銀と赤の塗料で何度も塗り直していた。Cタイプスーツの足先は、第30・31話ではBタイプを流用したラテックス成型だったが、第32話からブーツの底を取り除いたものに変更された)が認められる。
手袋には手術用の薄手のゴム素材のものが使われ、ブーツとスーツの継ぎ目はやはりゴム素材で巻かれ、ともに装着後スーツと同色に塗装することで、視聴者に「人が着ぐるみを着て演じている」印象を薄める処理がなされている。
これらウルトラマンの撮影用スーツは現存するものがあり詳細は以下のとおりである。
- Aタイプ - 素材がラテックスの為、経年劣化により現存していない。
- Bタイプ - 撮影終了後に円谷倉庫にて保管されていたが、1970年代に盗難に遭い消息不明とされる。
- Cタイプ - 撮影終了後に番組スタッフの下に渡っており、マスクのみ当時のものが現存する。
ウルトラマンのスーツはゴム素材を使っているため、経年劣化による傷みが激しく、数年以上完全な形で保存することができない。そのため、後のウルトラシリーズの各番組や映画、またイベントや展示、CM撮影に使われるスーツは、数年毎に新調されたものが使われている。作品の制作が終了した後もこうして多くのスーツが作られ、またこれらは基本的に手造りであるため、細部の異なったさまざまなバリエーションのスーツが存在することになった。スーツは中に入る演技者の体形に合わせて制作されるため、身長の違いによるバリエーションが最も大きい。
ウルトラマンの会話能力
ウルトラマンは原則として地球人とは会話せず、「シュワッチ」あるいは「シュワッ」などと表記される多種の掛け声のみを発している(声は中曽根雅夫が担当した)。宇宙人同士、あるいはハヤタや子どもたちと会話している描写があったり、第10話では笑ったりしている。このためウルトラマンの心理状態はパントマイムで表現されている。ちなみに「会話」時の彼の声は、中曽根ではなく編集技師の近藤久が担当しているが、同族のゾフィーを始め後に登場する全ウルトラマンの中でも飛びぬけて茫洋としており、しかも抑揚に乏しい。また、第1話でハヤタと初遭遇した際と、後の回でメフィラス星人と会話する場面などを比較すると、その茫洋さにも差が出ている。 実は「ウルトラマン」の劇中では、ウルトラマンは一度も「シュワッチ」と叫んでいなかったのだが、それが何故?定着してしまった事は、あまり知られてない。
総称としての「ウルトラマン」
本作終了後、本作の流れをくむ作品群がウルトラシリーズとしてまとまり、各作品ごとのヒーローはすべて「ウルトラマン」または「ウルトラ戦士」と総称されるようになった。
その姿は基本的にFRP製のマスクとウェットスーツをベースにしたスーツで造形され、銀と赤を基調としたデザインや、胸部の発光器などの特徴がある。しかし、それぞれの要素に例外があり、全員の共通項を示すのは難しい。
当初はM78星雲あるいは光の国と呼ばれる特定の星の出身と設定されていたが、シリーズが続くにつれてウルトラマンレオ等のM78星雲の出身でないものや、ウルトラマンティガのように宇宙人でないものも登場し、出自の設定も多彩になっている。
詳細はウルトラシリーズの各作品およびウルトラマン一覧を参照。
科学特捜隊
国際科学警察機構の下部組織で、正式名称は科学特別捜査隊(かがくとくべつそうさたい)。略称は科特隊(かとくたい)。基本的には怪事件調査の為の組織で、怪獣との戦闘は特別任務である。パリに本部があり、劇中ではインドやボリビア、NY、中近東などの支部について言及され、他にもブラジル、ロンドン、モスクワ、トルコ、そして日本に支部を置く。日本支部は東京近郊にある。緊急連絡時の電話番号は999。英語表記はSSSP(Science Special Search Party)である。
日本支部の隊員は総員5名で、ムラマツ隊長(キャップと呼ばれる)以下副隊長格のハヤタ隊員、アラシ隊員、イデ隊員、フジ・アキコ隊員。途中からホシノ少年も特別隊員になり、ピグモンにも特別隊員の称号が贈られている(第37話)。パリ本部や海外の支部の隊員が訪れることもある。
金城哲夫の小説では100人以上の隊員がいると設定されている。
設定では、『ウルトラQ』に登場した一ノ谷博士らが中心となって日本支部を立ち上げたとされており、ウルトラマンが現れる以前から怪獣たちと戦っていたということになっている。第31話のムラマツキャップの話によると少なくとも20年は歴史がある。
通常は青いブレザーを着用している。出動時のユニフォームはオレンジ色で、赤いネクタイをつける。襟につけた流星型のエンブレムが通信機になっている。戦闘機などの機体は銀色と赤色で、ウルトラマンの体と同じである。 普段着ている青いブレザーの着衣が、そのまま出動時のユニフォームに変わり着替えが必要とはしないのもこの作品だけの設定でもある。
本来は戦闘よりも調査に重点を置いた組織として描かれているが、科特隊が独力で倒した怪獣も多い(科特隊がいなければ、ウルトラマンが倒されていたかもしれないケースもあった)。<ref name="no1">科特隊が自力で退治した・或いは大きなダメージを与えた怪獣はアントラー、マグラ、ミイラ人間、ペスター、等身大のバルタン星人群、バニラ、ケムラー、ギガス、ゴルドンNo.1、ザラガス、再生テレスドン、再生ドラコ、ジェロニモン、サイゴ、ゼットンを操る謎の宇宙人、ゼットン</ref>
また、『ウルトラマンメビウス』では、宇宙での任務を主目的とするサコミズ・シンゴを隊長とする隊も存在したという設定が追加される。
隊員
年齢設定は、TBS番宣課が発行した「ウルトラマンあらすじ集」に基づく。放映当時は男性隊員のフルネームは設定されておらず、1996年の映画『甦れ!ウルトラマン』で初めて漢字表記と共に設定された。
- ムラマツ・トシオ(村松敏夫)
- 年齢設定35才。科学特捜隊日本支部ムラマツ班隊長、通称「キャップ」。
- ときに「キャプテン」とも。部下を見守る良き隊長であり、謹厳実直な性格で部下からも慕われる。その一方、メフィラス星人に捕らえられたハヤタを置き去りにしたり、命令違反を犯したアラシの職務執行を停止したりと、必要なときには冷徹な判断を下すこともあった。バルタン星人の対策会議で一人攻撃に反対したり、ゼットン星人の円盤が侵攻しても部下をなだめてむやみに迎撃しなかったりと、ハト派としてふるまう一面もあった。もともと対宇宙防衛研究所の宇宙実験班にいたためか岩本博士はじめ科学者に知己が多く、作戦遂行に大いに役立った。
- ハヤタ・シン(早田進)/ウルトラマン
- 年齢設定25才。科学特捜隊養成学校を首席で卒業したエリート隊員。
- 竜ヶ森湖上空でベムラーを追っていたウルトラマンの赤い玉と衝突して命を失うが、ウルトラマンと一心同体になって復活する。
- ムラマツからの信頼厚く、ムラマツ不在の際は自ら指揮を執るなど、実質的な副隊長でもある。任務を忠実にこなす真面目な隊員であるが、自分の安否を気遣っていたフジに「そんなことはどうでもいい」と言い放ったり、イデに対して明らかに命令口調で話しかけたり他の隊員と比べて無謀な行動を取りがちである。その一方で子供には甘く、第27話では治少年に通信用バッジを与えてしまったこともあった。また、第32話ではくじ引きでインチキをするという小ずるい面も見せた。第34話では変身の際、カレーのスプーンを間違えて掲げたりするなどコミカルな一面も見せた。
- 最終回でウルトラマンと分離し、その際に竜ヶ森湖でウルトラマンと出会ってからの記憶を失った。その後、ウルトラマンがハヤタの姿で登場することが度々あったが<ref>『帰ってきたウルトラマン』第38話、『ウルトラマンタロウ』第33・34話、『ウルトラマンメビウス』の劇場版と第47話、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』など。</ref>、これはあくまでウルトラマンがハヤタの姿を借りているだけである。
- 彼がウルトラマンであることは他の隊員たちには知られなかった<ref>下記のようにイデ隊員は気付いていた可能性もある。また2008年の劇場版『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、別世界でハヤタとフジ・アキコが夫婦であり、ウルトラ戦士と関係者にこの世界との記憶が同期化するシーンがあるが、その際にアキコはハヤタがウルトラマンと一体化していたことを知っていた。</ref>。
- ウルトラマンに変身する最初のキャラクターだが、『ウルトラセブン』以降の主人公は防衛チームの中でも新入隊員で格下であることが多く、副隊長格の者がウルトラマンに変身する主人公というのは、むしろ異例である<ref>例外として『ザ☆ウルトラマン』のヒカリ超一郎、『ウルトラマンパワード』のケンイチ・カイが挙げられる。『ウルトラマンタロウ』の東光太郎と『ウルトラマン80』の矢的猛も第1話でZATやUGMへ入隊したが、彼らの場合は先輩隊員としての側面を見せている。また、主人公ではないが『ウルトラマンネクサス』で変身した西条凪も副隊長格である。</ref>。
- アラシ・ダイスケ(嵐大助)
- 年齢設定26才。科特隊きっての射撃の名手にして怪力の持ち主。スパイダーショットはじめイデの開発した銃器は殆ど彼が使う。熱血漢であり、斬り込み隊長的な役回りが多く、そのためバルタン星人に体を乗っ取られるなど危険な目に遭うこともしばしばあった。一見明るい性格だがひとりで責任を負い込むなどナイーブな面もある。
- イデとコンビを組み、二人の会話でストーリーが進むことも多い。
- 後作の武闘派キャラクターの先駆けであり、特に『ウルトラマンティガ』でのシンジョウ隊員とホリイ隊員の関係は、本作でのアラシとイデの関係がモチーフになっている。
- イデ・ミツヒロ(井手光弘)
- 年齢設定24才。科特隊の開発担当で、数々の武器や装備を開発した発明狂。隊員達の前ではコミカルなムードメーカーである。その一方繊細な面もあり、自分のミスでペスターを上陸させた際は責任を感じ科特隊脱退をほのめかしたり、ジャミラの正体を知って戦いを拒否したり、ウーの攻撃を躊躇したりしたこともある。意外と勘が良く、かなり早い段階で、ウルトラマンとハヤタが同一人物ではないかという疑念を持っていた。
- 「ウルトラマンさえいれば防衛チームは必要ないのではないか」という、後年に渡って繰り返し問われるテーマをいち早く提起した人物で、後作の開発担当およびムードメーカーの先駆けでもある。
- フジ隊員に好意を抱いていると取れる描写が多々ある。
- フジ・アキコ(富士明子)
- 年齢設定21才。科特隊の女性隊員。主に通信を担当するが、現場へも積極的に出動する活動的な隊員。女性であることを理由に軽く見られることに対しては少なからず反感を持つ。その一方、病人用のスープやチョコレート菓子を作って振舞う、真珠でおしゃれするなど女性らしい一面もあり、野立てと怪獣供養では和服姿も披露した。弟が1人いる。ザラブ星人に化けられ、メフィラス星人に巨人化されたり、さらにはゼットン星人には襲われるなど宇宙人に狙われることが多かった。
- 初代のウルトラヒロインであるが、ハヤタや他の男性隊員と恋愛関係(『ウルトラセブン』のダンとアンヌや、『ウルトラマンティガ』のダイゴとレナのような関係)になることはない。『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では別世界の設定ながらハヤタとフジが夫婦として登場している。但し、第14話『真珠湾防衛指令』の終盤に、プライベートでイデ隊員に買い物の付き添いをさせており、イデ隊員は真珠の宝飾品を試着しまくるフジ隊員に『ガマクジラみたい』と言ったばっかりに、大量の買い物品を持たされていた。
- ホシノ・イサム(星野勇)
- 年齢設定12才。科特隊本部に出入りしている少年。本部への部外者の出入りは禁止されていると第20話で説明されているが、彼がどのような資格で出入りしているのかは語られていない。第17話で「ハヤタを助けた」<ref>ムラマツの台詞より。劇中で実際にハヤタを助けた描写はないが、隕石の異変を早くから指摘し、ブルトンを発見するなど事件解決に貢献している。</ref>功績により隊員となったが、既に第16話で科特隊の制服を着用していた。年少者であるため放射能汚染が懸念されるような危険な現場への出動は認められていない。スパイダーショットでネロンガの片目を潰したり(第3話)、フジとミチコをラゴンから逃がすために自ら囮になったり(第4話)、ザラブ星人に捕らえられたハヤタにベーターカプセルを届けたり(第18話)、フジ隊員に代り小型ビートルを離陸させたり(第21話)と、子供ながら数々の功績を残している。また、競馬中継に詳しいらしい。
- 少年のキャラクターが主人公を補佐して事件に挑む立場で配されることは、他のヒーロードラマでも多々見られるが、ウルトラシリーズではホシノのみであり、その後は例がない。
- 演者が事故で骨折したため、25話を最後に登場しなくなる。退場について劇中の設定はないが、正式に養成所に入所したためと説明される場合がある。
装備
科学特捜隊は数々の特殊装備を持ち、状況に応じて運用している。装備の開発は主に科学センター所属の岩本博士とイデ隊員が行っている。
銃器類・特殊装備
- スーパーガン
- 隊員全員(岩本博士、福山博士も装備していた)が装備する小型レーザー光線銃。セーフティを解除すると基部に格納されていた銃身が飛び出し、稲妻状の光線(第5話ではレーザー状)を発射する。単独使用では怪獣を牽制する程度の威力しかないが、3人で銃口を合わせて一斉に撃つトリプルショットで再生テレスドンを倒した。また以下のような各種の特殊弾やアタッチメントを装着して、様々な戦術を行うことができる。なお、『ウルトラマンダイナ』第41話の劇中で同型の銃が登場したが、本作との繋がりを意図した演出ではない。ちなみに金属を削り出して作られた撮影用プロップはかなり重いらしく、後年のインタビューで桜井浩子が苦労したと語っている。
- 特殊風船爆弾
- 当たると風船爆弾が飛び出す。用心のためにピグモンに取り付け、さらに見失わない為の目印とした。後にレッドキングの前に飛んだ瞬間スーパーガンで撃たれ爆発した。
- 原子弾
- バニラの目をつぶした。
- 麻酔弾
- スカイドンを10分間眠らせた。
- 新型麻酔弾
- 麻酔弾より効果は強く、スカイドンに使用。
- UNG麻酔弾
- 米国製・ワシントン大学のスミス博士が開発。気温などにもよるが6時間は効果がある。ゴモラに使用。
- スパーク8
- イデ隊員の発明した新兵器で、銃身に装着したアタッチメントから光弾を連射する。巨大怪獣の体を粉砕するほどの破壊力がある。 再生ドラコ、ジェロニモンを撃破した。
- 無重力弾
- 岩本博士が試作した強力爆弾で、初代ウルトラマンを倒した程の宇宙恐竜ゼットンを空中に浮かせて爆発させた。文献ではペンシル爆弾と表記されていることが多い。
- スパイダーショット
- イデ隊員が開発し、主にアラシ隊員が装備している大型熱線銃。銃の後部上面にセレクターがあり、熱線、リング状光線、火炎の3種類を発射する。動力は超小型原子炉で、カートリッジ式で交換できるとの設定がある(本編未登場)。火炎放射でスフランのツタを焼き切り、熱線でミイラ人間を倒した。ホシノ少年が無断で持ち出し、熱線でネロンガの片眼を潰した。
- 水素注入機
- スカイドンを大気圏外へ飛ばすためにスパイダーショットで打ち込まれた弾頭。チューブで水素ガス供給車に繋がっている。
- マルス133
- イデ隊員が2丁開発した小型強力光線銃で、第16話で初登場した。理論上スペシウム光線と同じ威力を持ち、バルタン星人(2代目)の小型分身を撃墜したり、ゴモラの尻尾を切断したり、ゼットン星人を銃撃して倒したりした。しかし、ゼットンには全く無効だった。
- マッドバズーカ
- 第21話でホシノ少年の「相手の泣き所(弱点)を一発で」という言葉をヒントにイデ隊員が開発し、ケムラーを倒した。第29話では、強い光を放つコロナ弾で光に弱いゴルドンにダメージを与えた。
- QXガン
- イデ隊員が4年かけて開発したもので、QXとはQuickly eXtinguishの略。怪獣の脳細胞を一撃で破壊する特殊な火器。ザラガスに使ったが倒すには至らなかった。
- ニードルS80
- イデ隊員が開発した。スパイダーショットの10倍の威力を持つがキーラには無効だった。なおミニチュアは後に黒と赤にリペイントされ『ウルトラセブン』の「エレクトロ・H・ガン」に流用されている。
- 名称不明の重火器
- 本体と銃架に分割して携行する。ジャミラに使ったが、効果は不明。
- ナパーム手榴弾
- ハヤタ隊員とムラマツキャップが使い、2発でマグラーを倒した。
- バリヤーマシーン
- イデ隊員が開発したバリヤー発生装置で、この装置を背負った者をバリヤーが覆って怪獣の光線を防ぐが、物理的攻撃は防げない。ドドンゴの怪光線に効果を発揮した。パーソナル・バリヤーという名称で紹介している文献もある。
- パンスペースインタープリター
- イデ隊員開発の全宇宙語翻訳機で、バルタン星人(2代目)から科特隊本部への通信の翻訳で初めて実戦投入された(124875回路に接続)。これを発展させたという設定で『ウルトラマンメビウス』に同名の装置が登場している。
航空機
- ジェットビートル
- 全長:18.5m 全幅:13.8m 重量:25t 最高速度:マッハ2.2 乗員:6名
- 岩本博士が開発した科特隊の主力戦闘攻撃機で、機首のビーム砲や翼端のロケット弾ランチャー(ミサイルランチャーという表記もある)の他、オプションとして機体下面に、多弾装ロケットランチャーなどの様々な装備を搭載・輸送する。コクピットにある銃架にマルス133やQXガンを装着して使うこともある。強力乾燥ミサイルでギガスを倒した。劇中には主に111・115・117・118号の4機が使われ、最大で同時に同型3機が登場している。
- 当初は、ラゴンやアントラー・ギャンゴに撃墜・破壊された事もあったが歴代の防衛組織の主力機の中でもかなり堅牢な機体。ガマクジラやテレスドンの攻撃の直撃を受けながら緊急着陸に成功した他、防衛隊のF4戦闘機を一撃で撃破するメフィラス円盤の攻撃の直撃を受けながら、ものともせず跳ね返しつつ、急降下攻撃を続けるタフさを見せている。
- 名称の綴りは「JET VTOL」で、名前の通り機体下面に内蔵されたロケットエンジンで垂直離着陸が可能である。『ウルトラマンメビウス』第24話でウルトラホーク1号、3号と共に飛行する場面がある。
- 撮影用模型は、ブリキの叩き出しで制作されており、東宝特撮映画『妖星ゴラス』に登場した「国連VTOL機」のミニチュアと同じ叩き出し用の木型が使われている。この「国連VTOL機」とは、翼端がロケット弾ランチャー仕様なことやカラーリングが違っているが、両者は別々のミニチュアである。 撮影話数が進むにつれ、破損と修理が相次いだ為、数多くのモデルが新たに制作されている。少なくとも3種類以上のサイズの物があり、場面によって使い分けられていた他、金属製と木製の物があった。
- 宇宙ビートル
- ジェットビートル117号に岩本博士が設計したハイドロジェネレートサブロケット(核パルス推進ロケットの一種)を装備したもので、第16話で初登場した。第18話ではハヤタ隊員が単身乗り込んだが、ザラブ星人に侵入され地球へ墜落した。
- 小型ビートル(通称三角ビートル)
- 全長:15.5m 全幅:10.5m 重量:17t 最高速度:マッハ1.5 乗員:2名
- ジェットビートルと同じく岩本博士が開発し、コクピットに銃架を備えた支援機で、主に偵察に使われる。動力はロケットエンジンで、武装はビーム砲とロケット弾。また、本部基地からの遠隔操縦が可能で、第16話で金星ロケット「オオトリ」が2段ロケットを点火するまでの間護衛した。ミニチュアは木製。
- 第1話でウルトラマンとの衝突時にハヤタが乗っていたのは本機である。
- この機はVTOL機ではなく短距離離着陸(STOL)機なので、離着陸はかなりの急角度で行う<ref>第21話では後部を下にして垂直状態で離着陸した</ref>。
- デザインは成田亨によるもの。ジェットビートルが原型流用された物で不満があった為、デザインしたと晩年コメントしており、非公式にではあるが「ビートル2号」と呼んでいた。
- F-4戦闘機
- NY支部の装備。当時の最新鋭機であった。なお、本作の放映時点では航空自衛隊には装備されていなかった。
- しらとり
- 第38話で登場した白黒のツートンカラーの宇宙船で、船内に宇宙タンクを搭載している。
車両・潜航艇
- 科特隊専用車
- 全長:4.9m 全幅:1.2m 重量:1.6t 最高速度:時速190キロ 乗員:5名
- 日本支部で使用されている車輌。特に武装や特殊機能はなく、主にパトロールや基地近隣への移動に使われる。
- 自動車は米国シボレー社製コルヴェアを使用(円谷一監督の愛車にステッカーを貼付けたもの)<ref>ハヤタを演じた黒部進は撮影当時自動車運転免許を持っておらず、撮影初日にぶつけてしまったらしい。</ref>。
- ベルシダー
- 全長:7m 全幅:1.2m 重量:1.6t 最高時速:20km(地中) 乗員:3名
- 第29話で登場した、削岩用ドリルを装備したイデ隊員開発の試作地底戦車。ビーム砲と地底魚雷が武器。
- デザインは池谷仙克(これが初仕事)。設定画ではS号と同様にジェットビートルの胴体下面に吊下して空輸される。本編ではベルシダーと呼称されているが、資料ではペルシダーと記載される事が多い。
- 宇宙タンクSL77
- スペースタンクとも。第38話で登場した万能タンク。キャビンが2台の装軌式台車で支えられており、キャビン内に装備したSNKミサイルでサイゴを倒した。
- 特殊潜航艇S号
- 全長:9m 全幅:2.4m 重量:40t 最高速度:20ノット 乗員:5名
- 水中ジェットで推進する小型潜水艇で、音波探知機(ソナー)、水中カメラ等を装備し、武器は魚雷。ジェットビートルの胴体下面に吊下して空輸される際はセイルが艇体に収納される。劇中にはS16(第1話)、S21(第10話)、S25(第24話)の3隻が登場した。
防衛隊(軍)および自衛隊
本作には科特隊とは別に、通常の防衛組織が怪獣や宇宙人との戦闘に参加している。その呼称は防衛隊(軍)とされたり自衛隊とされたりしているが、明確な区別はない。
防衛隊(軍)は第2・11・15話に登場した。戦力としては放映当時の自衛隊が装備していた61式戦車、M4中戦車の他、火炎放射戦車、熱線砲車、メーザー殺獣光線車などがある。この熱線砲車は『怪獣大戦争』に登場したAサイクル光線車の本体を改造したもので、その牽引車を改造した照明車(『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』に登場)も第15話でガヴァドンを包囲する戦車群の中に見られる。第2話ではバルタン星人に対し、核ミサイル「はげたか」を都心で二発使用したが、小爆発を起こしただけでほとんど効果がなかった。
自衛隊は第4・26・27・34・39話に登場した。第4話で海上自衛隊がイデ隊員の提案でラゴンに音楽を聞かせ、第26・27話で伊丹市に駐屯している陸上自衛隊がゴモラを攻撃し、第34話では科特隊が怪獣風船化作戦で浮かび上がらせたスカイドンを航空自衛隊のF-86戦闘機が誤って撃墜してしまった。航空自衛隊は第39話にも登場し、精鋭パイロットからなる戦闘機編隊がゼットン星人の円盤群迎撃のために出動して一部を撃墜したが、逆襲を受けて全滅した。このシーンに登場した戦闘機はF-104タイプだが、実在しない航空機だった。
上記以外にも防衛組織が敵を攻撃する場面のある話は多く存在する(第3・9・17 - 19・21・23・31 - 33話)。だがそれらの多くでは、その組織が防衛隊、自衛隊、あるいは機動隊のいずれに属するのかについて触れられていない。
主題歌・関連楽曲
主題歌の売上はミリオンセラーを記録した<ref>長田暁二『昭和の童謡アラカルト―戦後編』ぎょうせい、1985年、253頁。ISBN 4324001243</ref>。
オープニングテーマ
- 『ウルトラマンの歌』
- 作中では3種類の音源が使われる。以下、その差異と使用状況を記す。
- Aタイプ(第1・7話)
- 市販の音源には原則としてこのタイプのフルサイズが収録される。そのため一般的には最も馴染み深い。
(ちなみに「ウルトラ作戦第一号」は制作第5話、「バラージの青い石」は制作第4話と、ダビング時期が近接している) - Bタイプ(第2 - 6話、第8 - 30話)
- 3種類の内最初に録音されたもので、みすず児童合唱団の編成と歌詞の最後の部分の歌い方がAタイプと異なる。
- Cタイプ(第31 - 39話)
- 劇中音楽の追加に合わせて録音されたもの。このタイプのみコーロ・ステルラは歌っておらず、放送用のTVサイズしか存在しない。
- 本作には登場しないゴロー、カネゴン、ゴーガ、ペギラ、<ref>チャンドラーと混同しやすいが耳(実際は耳状の角)がないのでペギラと確認できる。</ref>ガラモン(ピグモンの可能性もある)が影絵で登場している。
挿入歌
- 『特捜隊の歌』
- 作詞:東京一 / 作曲:宮内國郎 / 歌:みすず児童合唱団、コーロ・ステルラ
- 主旋律をアレンジした「科特隊マーチ」(科特隊のテーマ)が出動シーンなどで頻繁に使われる。本曲自体も第3話や第4話にごく短く編集された形で使われる。
- 『進め! ウルトラマン』
- 作詞:東京一 / 作曲:宮内國郎 / 歌:みすず児童合唱団、コーロ・ステルラ
- 主題歌の候補としては長調、短調の2曲が作られた。長調の曲が主題歌として採用され、短調の曲が挿入歌「進め! ウルトラマン」となった。アレンジ曲「勝利」(M-5、別題「激闘! ウルトラマン」)が第18話からウルトラマンの戦闘シーンで使われるようになり、カラオケは後に『ウルトラファイト』のタイトル部分に使われる。
- 『ウルトラマンティガ』第49話では、アレンジ曲を1991年に再録音したものが使われた。こちらは15枚組限定盤「TSUBURAYA PRODUCTION HISTORY OF MUSIC」に収録され、後に『ウルトラマンティガ』のサントラにも収録された。
- バンダイのカードゲーム・データカードダスの『大怪獣バトル』の戦闘部分にもこの曲が使われる。
- 後年公開されたNG版では、一部歌詞の違いを確認できる。
BGM
本作の音楽は、前作『ウルトラQ』に引き続き宮内國郎が担当した。メインタイトル映像の内『ウルトラQ』のロゴを使った部分の曲は、『ウルトラQ』のメインタイトル曲(M-1T2)に本作オリジナルの効果音的な曲(タイトルT6)をオーバーダビングしたものである。第1話のハヤタ隊員とウルトラマンの出会いのシーンに『ウルトラQ』第28話「あけてくれ!」用の音楽が選曲されるなど、過去に宮内の書いた東宝特撮映画『ガス人間第一号』や『ウルトラQ』、『快獣ブースカ』の楽曲が流用されることも多い。
『ウルトラマン』自体の汎用BGM録音は3回行われた。「特捜隊のテーマ」など一部の曲は主題歌録音と同時にステレオで録音されたが、モノラルのコピーしか残存していない。また、実相寺昭雄が監督した第14・15・23話では追加録音が行われ、これらの楽曲は他のエピソードでも使用される。追加録音は最終回の第39話でも行われたが、これらの追加録音曲はいずれもテープの所在が確認されていない。
放映リスト
※各怪獣の詳細はウルトラマンの登場怪獣を参照。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | スタッフ |
---|---|---|---|---|
1966年7月17日 | 1 | ウルトラ作戦第一号 | 宇宙怪獣ベムラー | 監督-円谷一 特技監督-高野宏一 脚本-関沢新一、金城哲夫 |
1966年7月24日 | 2 | 侵略者を撃て | 宇宙忍者バルタン星人 | 監督-飯島敏宏 特技監督-的場徹 脚本-千束北男 |
1966年7月31日 | 3 | 科特隊出撃せよ | 透明怪獣ネロンガ | 監督-飯島敏宏 特技監督-的場徹 脚本-山田正弘 |
1966年8月7日 | 4 | 大爆発五秒前 | 海底原人ラゴン | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜 |
1966年8月14日 | 5 | ミロガンダの秘密 | 怪奇植物グリーンモンス | 監督-飯島敏宏 特技監督-的場徹 脚本-藤川桂介 |
1966年8月21日 | 6 | 沿岸警備命令 | 海獣ゲスラ | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘 |
1966年8月28日 | 7 | バラージの青い石 | 磁力怪獣アントラー | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜、金城哲夫 |
1966年9月4日 | 8 | 怪獣無法地帯 | どくろ怪獣レッドキング 有翼怪獣チャンドラー 地底怪獣マグラー 友好珍獣ピグモン 怪奇植物スフラン | 監督-円谷一 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫、上原正三 |
1966年9月11日 | 9 | 電光石火作戦 | ウラン怪獣ガボラ | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘 |
1966年9月18日 | 10 | 謎の恐竜基地 | えりまき怪獣ジラース | 監督-満田かずほ 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1966年9月25日 | 11 | 宇宙から来た暴れん坊 | 脳波怪獣ギャンゴ | 監督-満田かずほ 特技監督-高野宏一 脚本-宮田達男 |
1966年10月2日 | 12 | ミイラの叫び | ミイラ怪獣ドドンゴ ミイラ怪人ミイラ人間 | 監督・特技監督-円谷一 脚本-藤川桂介 |
1966年10月9日 | 13 | オイルSOS | 油獣ペスター | 監督・特技監督-円谷一 脚本-金城哲夫 |
1966年10月16日 | 14 | 真珠貝防衛指令 | 汐吹き怪獣ガマクジラ | 監督-実相寺昭雄 特技監督-高野宏一 脚本-佐々木守 |
1966年10月23日 | 15 | 恐怖の宇宙線 | 二次元怪獣ガヴァドン | |
1966年10月30日 | 16 | 科特隊宇宙へ | 宇宙忍者バルタン星人(二代目) | 監督-飯島敏宏 特技監督-高野宏一 脚本-千束北男 |
1966年11月6日 | 17 | 無限へのパスポート | 四次元怪獣ブルトン | 監督-飯島敏宏 特技監督-高野宏一 脚本-藤川桂介 |
1966年11月13日 | 18 | 遊星から来た兄弟 | 凶悪宇宙人ザラブ星人 にせウルトラマン | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜、金城哲夫 |
1966年11月20日 | 19 | 悪魔はふたたび | 赤色火焔怪獣バニラ 青色発泡怪獣アボラス | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘、南川竜 |
1966年11月27日 | 20 | 恐怖のルート87 | 高原竜ヒドラ | 監督-樋口祐三 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1966年12月4日 | 21 | 噴煙突破せよ | 毒ガス怪獣ケムラー | 監督-樋口祐三 特技監督-高野宏一 脚本-海堂太郎 |
1966年12月11日 | 22 | 地上破壊工作 | 地底怪獣テレスドン 凶悪地底怪人地底人 | 監督・脚本-実相寺昭雄 特技監督-高野宏一 |
1966年12月18日 | 23 | 故郷は地球 | 棲星怪獣ジャミラ | 監督-実相寺昭雄 特技監督-高野宏一 脚本-佐々木守 |
1966年12月25日 | 24 | 海底科学基地 | 深海怪獣グビラ | 監督-飯島敏宏 特技監督-高野宏一 脚本-藤川桂介 |
1967年1月1日 | 25 | 怪彗星ツイフォン | 冷凍怪獣ギガス 彗星怪獣ドラコ どくろ怪獣レッドキング(二代目) | 監督-飯島敏宏 特技監督-高野宏一 脚本-若槻文三 |
1967年1月8日 | 26 | 怪獣殿下 前篇 | 怪奇植物スフラン 古代怪獣ゴモラ | 監督-円谷一 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫、若槻文三 |
1967年1月15日 | 27 | 怪獣殿下 後篇 | 古代怪獣ゴモラ | |
1967年1月22日 | 28 | 人間標本5・6 | 三面怪人ダダ | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘 |
1967年1月29日 | 29 | 地底への挑戦 | 黄金怪獣ゴルドン | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜、金城哲夫 |
1967年2月5日 | 30 | まぼろしの雪山 | 伝説怪獣ウー | 監督-樋口祐三 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1967年2月12日 | 31 | 来たのは誰だ | 吸血植物ケロニア | 監督-樋口祐三 特技監督-高野宏一 脚本-海堂太郎 |
1967年2月19日 | 32 | 果てしなき逆襲 | 灼熱怪獣ザンボラー | 監督-鈴木俊継 特技監督-高野宏一 脚本-藤川桂介 |
1967年2月26日 | 33 | 禁じられた言葉 | 悪質宇宙人メフィラス星人 宇宙忍者バルタン星人(三代目) 凶悪宇宙人ザラブ星人(二代目) 誘拐怪人ケムール人(二代目) 巨人 巨大フジ隊員 | 監督-鈴木俊継 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
1967年3月5日 | 34 | 空の贈り物 | メガトン怪獣スカイドン | 監督-実相寺昭雄 特技監督-高野宏一 脚本-佐々木守 |
1967年3月12日 | 35 | 怪獣墓場 | 亡霊怪獣シーボーズ | |
1967年3月19日 | 36 | 射つな! アラシ | 変身怪獣ザラガス | 監督-満田かずほ 特技監督-高野宏一 脚本-山田正弘 |
1967年3月26日 | 37 | 小さな英雄 | 怪獣酋長ジェロニモン 友好珍獣ピグモン(再生) 彗星怪獣再生ドラコ(再生) 地底怪獣再生テレスドン(再生) | 監督-満田かずほ 特技監督-有川貞昌 脚本-金城哲夫 |
1967年4月2日 | 38 | 宇宙船救助命令 | 光熱怪獣キーラ 砂地獄怪獣サイゴ | 監督-円谷一 特技監督-有川貞昌 脚本-上原正三 |
1967年4月9日 | 39 | さらばウルトラマン | 宇宙恐竜ゼットン 変身怪人ゼットン星人 ゾフィー | 監督-円谷一 特技監督-高野宏一 脚本-金城哲夫 |
登場人物・出演者
レギュラー
準レギュラー
- ホシノ・イサム少年:津沢彰秀(第1 - 4・6・9・11・16 - 18・21・24・25話)
- 岩本博士:平田昭彦(第5・12・13・16・25・39話)/森塚敏(第36話)<ref> 科学センター所属の科学者は、シナリオでは殆ど岩本博士と記載されているが、平田のスケジュール等の理由で、映像では幾つかの回で他の科学者に変更されている(第18話→モリタ博士、第24話→山川博士)。それ以外の例では第22話に登場する「博士」は、劇中で名前の呼称がないものの、第19話の福山博士役=福田善之が演じているために、この回も福山博士だという解釈が一般的になっている。第33話の「ヤマモト博士」は本編でムラマツが名前を呼んだ事で明らかになったが、決定稿では岩本博士のまま俳優名だけが空欄になっている。第24話の決定稿には「岩本博士 佐竹明夫」と、代役を前提とした表記がある(更に最終決定稿で、可知靖之演じる山川博士に変更された)。</ref>
- ウルトラマンの声:中曽根雅夫(戦闘時)、近藤久(第1・39話)、石坂浩二(第15話)、浦野光(第33話)
- ナレーター:石坂浩二(第1 - 19話)、浦野光(第20 - 39話)
スーツアクター
- 古谷敏(ウルトラマン・第39話:ゾフィー)
- 中島春雄(第3話:ネロンガ・第9話:ガボラ・第10話:ジラース・第38話:キーラ)4体
- 荒垣輝雄(第1話ベムラー・第6話ゲスラ・第7話アントラー・第8話:レッドキング・第11話:ギャンゴ・第12話:ドドンゴ・第13話:ペスター・第14話:ガマクジラ・第15話:ガヴァドン・第17話:ブルトン・第20話:ヒドラ・第23話:ジャミラ・第24話:グビラ・第37話:ジェロニモン・第39話:ゼットン)15体※内2体はドドンゴとペスターの相棒
- 鈴木邦夫(第21話:ケムラー・第22話:テレスドン・第25話:レッドキング(2代目)・第26 - 27話:ゴモラ・第28話:ダダ・第30話:ウー・第32話:ザンボラー・第35話:シーボーズ・第36話:ザラガス)10体
- 中村晴吉(第5話:グリーンモンス・第19話:アボラス)2体
- 清野幸弘(第8話:チャンドラー・第12話:ドドンゴ・第13話:ペスター・第37話:再生テレスドン)4体※内2体はドドンゴとペスターの相棒
- 泉梅之助(第4話:ラゴン(2代目)・第8話:マグラー)2体
- 松島映一(第34話:スカイドン・第37話:再生ドラコ・第38話:サイゴ)3体
- 扇幸二(第29話:ゴルドン・第31話:ケロニア・第33話:メフィラス星人)3体
- 池田文男(第18話:にせウルトラマン・第25話:ドラコ)2体
- 藤田修治(第8話:ピグモン)、飛鋪正直(第16話:バルタン星人(2代目))、青野武(第18話:ザラブ星人)、田尻康博(第19話:バニラ)、南明(第25話:ギガス)、佐藤武志(第2話:バルタン星人)
- 小宅雅裕(第37話:再生ピグモン)、満月英世(第12話:ミイラ人間)、渡辺白洋児(第33話:バルタン星人(3代目))、三山登士(第33話:ケムール人(2代目)) 各1体
ゲスト出演者
- 防衛隊・科学特捜隊
- 科学者
- 山田博士(第5話):笹川恵三:オイリス島調査団長。
- 中村博士(第10話):森幹太:モンスター博士。
- 二階堂教授(第10話):灰地順:15年前にネス湖で行方不明になったとされている恐竜学者。
- 山本博士(第11話):朝香春彦:科学センター所属。
- 毛利博士(第16話):池田忠夫:金星ロケット・オオトリの開発者。バルタン星人(2代目)に体を乗っ取られる。
- 川口博士(第17話):舟橋元:川口熱線研究所所長。
- 福井一郎博士(第17話):永井秀明:イエスタデイからもう一つの隕石を預かっていた人物。
- モリタ博士(第18話):土屋嘉男:科学センター所属。
- 福山博士:福田善之(第19・22話):宇宙科学研究所に所属している宇宙考古学の権威。
- 山川博士(第24話):可知靖之:科学センター所属。
- 中谷教授(第26・27話):富田浩太郎:阪神大学教授。ジョンスン島学術調査隊隊長。
- 二宮博士(第31話):中山昭二:植物学者。恩師はケロニアの発見者である後藤次郎博士。
- ヤマモト博士(第33話):伊藤久哉:科学センター所属。
- 権田博士(第37話):浅野進治郎:東西大学教授。イルカの言語研究の第一人者。通称「イルカ博士」。
- その他の重要な役
- 浜口節子(第5話):若林映子:オイリス島探検隊に参加した女性カメラマン。
- チャータム(第7話):弓恵子:古代の町バラージに住む超能力を持つ謎の女性。
- 松井所員(第8話):松本朝夫:ピグモンに助けられた多々良島測候所員。
- 鬼田(第11話):山本廉:隕石を怪獣ギャンゴに変えた悪人。
- ムシバ(第15話):川田勝明:ガヴァドンの落書きをした少年
- ザラブ星人(第18話:声、スーツアクター):青野武 ※スーツアクターとしてクレジット
- ムトウアキラ(第20話):榊原秀春:ヒドラの出現を警告する少年
- 鈴木治少年/怪獣殿下(第26・27話):稲吉千春:ベーターカプセルを拾いハヤタへ届けた。
- 秋川叶子技官(第28話):田原久子:中央宇宙原子力研究所女性所員。
- 少女ゆき/ゆきんこ(第30話):富永幸子
- メフィラス星人の声(第33話):加藤精三 ※ノンクレジット
- フジ・サトル(第33話):川田勝明:メフィラスに拉致されたフジ隊員の弟。
- 怪獣語翻訳機による再生ピグモンの声(第37話):小宮山清 ※ノンクレジット
- ゾフィーの声(第39話):浦野光
- 端役
- 城のガイド(第3話):林家珍平
- 水力発電所・所員(第3話):小高まさる
- ミチコ(第4話):近藤美智子
- 巡視船見張員(第4話):大塚周夫
- 小林次郎(第5話):山中紘:オイリス島調査団の記者
- 山田博士の助手(第5話):槇みちる
- 中島三郎/ダイヤモンドキック(第6話):伊藤久哉:宝石密輸犯
- 中島の相棒 (第6話) :長谷川弘
- 斧山船員(第6話):柳谷寛
- チロ(第6話):中島洋
- ノブコ(第6話):飯田有子
- 港湾事務所員(第6話):鹿島信哉
- バラージの老婆(第7話):牧よし子
- 高原少年団・武(第9話):佐藤英明
- 高原少年団・敏男(第9話):山村哲夫
- 高原少年団・団長(第9話):今井和夫
- ガボラ出現を通報する土木作業員(第9話):池田忠夫
- 少年グラフ記者・久保友子(第10話):谷育子
- 少年グラフカメラマン・林一郎(第10話):岡村春彦
- 釣り人・林(第10話):西條康彦
- 釣り人・新田(第10話):中山豊
- 北山湖の釣り人(第10話):高野宏一 ※ノンクレジット
- ホテルのボーイ(第10話):古谷敏 ※ノンクレジット
- 「石」の能力を試す新聞記者(第11話):青島幸男
- ホシノくんの友人の一人(第11話):川田勝明 ※ノンクレジット
- 水着撮影していたカメラマン(第11話):鈴木和夫
- 科学センター警備員・森(第12話):奥村公延
- 科学センター警備員・原田(第12話):稲吉靖
- 酔っ払い作業員・広川(第13話):梅津栄
- タンクローリーの運転手(第13話):野本礼三
- 広川を取り調べる刑事(第13話):宮川洋一
- 製油所・所長(第13話):近衛敏明
- 宝石店・店主(第14話):矢野宣
- 真珠運搬トラック運転手(第14話):樋浦勉
- 助手席の男(第14話):寺田農
- ムシバの友人の一人・ゼロ戦(第15話):金子吉延
- 土管の持主(第15話):原保美
- 岩本博士に取材する新聞記者(第16話):堤康久
- イエスタデイ(第17話):ハンス・ホルネス:バローン砂漠から隕石を持ち帰った探検家
- 藤井洋子(第17話):那須ますみ:イエスタデイの秘書
- 脳外科医師・村木(第18話):森山周一郎
- 宇宙局・局員(第18話):勝部義夫
- 鉱物試験所・所員(第19話):塚田正昭
- 伊豆シャボテン公園の警備員(第20話):金井大
- 高原レストハウス支配人(第21話):大塚周夫
- 地震研究所・所員(第21話):山中紘
- 旅客機パイロット(第21話):久野征四郎
- 地底人のリーダー(第22話):フランツ・グルーベル
- 鳩を逃がす少年・アキラ(第23話):吉野謙二郎(雷門ケン坊)
- 吉村総裁(第24話):高橋正夫
- ジェニー・チルダー(第24話):エルビラ・フビ
- ジェニーの父・ウィリアム(第24話):ハロルド・コンウェイ
- ター坊(第25話):宮元智弘:ツイフォン接近に宇宙服を着込んだ子供
- ター坊の父ちゃん(第25話):中島春雄
- インテリ風の男(第25話):勝部義夫
- マダム風の女(第25話):毛利幸子
- シオシオのパーの子供(第26話):川田勝明 ※ノンクレジット
- 治少年の父親・鈴木三平(第26・27話):宮田羊容
- 治少年の母親・鈴木リエ子(第26・27話):布地由紀江
- 怪獣殿下を大阪城へ連れて行く警官・吉村(第27話):緒方燐作
- ダダに憑依された宇宙線研究所所員/ダダの声(第28話):鈴木泰明
- 大田山炭鉱夫(第29話):佐田豊
- 錯乱した金鉱坑夫・山本(第29話):大村千吉
- 猟師・町村(第30話):山本廉
- 世話役・秋田(第30話):近衛敏明
- 村人(第30話):伊藤実
- 村人(第30話):塚田正昭
- 歌うロッジの客(第30話):高野宏一 ※ノンクレジット
- 宮の森工事現場主任(第32話):伊藤実
- 巨大フジ隊員に発砲する警官隊・隊長(第33話):中島春雄
- 月ロケットセンター所員(第35話):田村奈巳
- 月ロケットセンター所長(第35話):永井秀明
- 読経する怪獣供養の住職(第35話):石川隆昭
- 木魚を叩く怪獣供養の住職(第35話):中野稔 ※ノンクレジット
- デパート支配人(第37話):金井大
- ピグモンを見て喜ぶ少年(第37話):近藤美智子
- ピグモンに尻込みする警官A(第37話):鈴木和夫
- ピグモンに尻込みする警官B(第37話):中山豊
- デパート女性従業員(第37話):毛利幸子
- 宇宙局・細川局長(第38話):武内亨
- 宇宙局・局員(第38話):北原隆
- 宇宙ステーションV2乗員・吉野(第38話):灰地順
- 宇宙ステーションV2アーサー船長(第38話):エンベル・アルテンバイ
スタッフ
- 監修:円谷英二
- 制作:市川利明(第1 - 13話)末安昌美(第14 - 39話)
- 第18話以降、プロデューサーと表示。
- 脚本:金城哲夫、千束北男(飯島敏宏)、山田正弘、南川竜(野長瀬三摩地)、藤川桂介、佐々木守(第22話は名義のみ)、海堂太郎(樋口祐三)、若槻文三、上原正三、関沢新一、宮田達男
〈本編〉
- 監督:円谷一、飯島敏宏、野長瀬三摩地、満田かずほ、実相寺昭雄(第22話の脚本も実質的に担当)、樋口祐三、鈴木俊継
- 撮影:内海正治、福沢康道、鈴木斌
- 照明:山口偉治、高島利雄
- 美術:岩崎致躬
- 音楽:宮内國郎
- 編集:近藤久(第1話と最終回でウルトラマンの声も担当)、兼子玲子、柳川義博
- 効果:西本定正、荒川与志雄、知久長
- 録音:キヌタ・ラボラトリー
- 助監督:東條昭平(東条とクレジット)、吉高勝之、鈴木俊継、大平隆
- 制作担当者:熊谷健、守田康司、久東晃、上村宏、原田昇、篠塚正弘
- 現像:東京現像所
- オプチカル:東京テレビ映画
〈特殊技術〉
- 監督
- 高野宏一(第12・13話は名義のみ)、的場徹、有川貞昌
- 撮影:高野宏一、佐川和夫、森喜弘、鈴木清
- 照明:小林哲也、原勲
- 美術:成田亨(第26話以降、怪獣デザインと表示)、深田達郎、大瀬賢一(第26話 - )
- 着ぐるみ造形:高山良策、佐々木明(第2・3話)、エキスプロ(第20・25(ギガス)・29・30話)、東宝特殊美術部(第5・10話)
- 着ぐるみ造形はOPにはクレジットされず。
- 光学撮影:中野稔
- 助監督:鈴木俊継、山本正孝、大木淳
- 制作:TBS、円谷特技プロダクション
関連番組
「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(1966年7月10日放送)
- 概要
- 本作放送前日に杉並公会堂で行われたイベントの中継録画番組。当初『ウルトラQ』の第20話として、5月15日に放映が予定されていた「あけてくれ!」は、「怪獣が登場しないうえに内容が難解」という理由で、4月末頃に本放送見送りの処置が下された。つまり『ウルトラマン』のスタートは7月10日に繰り上がる事になったのである。にもかかわらず、放映第1話の特撮班が6月に入って漸くクランクイン…というスケジュールの遅れ<ref>飯島敏宏監督によるAブロック3本は、3月下旬にクランクイン→5月下旬にクランクアップ。撮影に2ヶ月以上もかかっていた。</ref>を危惧したTBSの栫井巍プロデューサーが、一週間の時間稼ぎにと急遽企画したものだった。なお「ウルトラ作戦第一号」の完成品フィルムがTBSに納品されたのは7月13日であり、栫井の判断は大成功だったと言える。最終スケジュール日程は、7月6日に技術スタッフの打ち合わせ、翌7日と8日にリハーサル、9日の午後1時より開演となった。本番では演出用の豚が暴走したり、視界が悪いマスクのためにウルトラマンがつまずいてしまったりと、トラブルが続出した。アントラーの着ぐるみが前後逆になるというミスも生じていた。そうした状況を恥じたTBSの担当ディレクター・実相寺昭雄は、演出家のテロップを独断で抜いてしまった。なお数々のトラブルはオンエア時に編集でカットされ、完成していた第3話のハイライトシーンが加えられた。結局放送では30%近い高視聴率をマークし、実相寺監督はお咎め無しで済んだという。カラー放送だったと伝えられるが、現在映像ソフトとして公開されているのはキネコ収録によるモノクロ映像のみである。
スタッフ
- 演出:樋口祐三、実相寺昭雄
- 構成:金城哲夫
出演
- 円谷英二(本人)
- 田中明夫(ニセ円谷英二/モンスター博士)
- ナンセンストリオ(泥棒)
- 伊藤素道とリリオリズムエアーズ(「ウルトラマンの歌」・「特捜隊の歌」を歌う)
- 科特隊メンバーとホシノイサム
- 古谷敏(ウルトラマン)
劇場版
- 1967年『長篇怪獣映画ウルトラマン』
- テレビシリーズ第1話、第8話、第26話、第27話を再編集して作られた。
- 1979年『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』
- テレビシリーズの再編集。
- 1979年『ウルトラマン怪獣大決戦』
- テレビシリーズの再編集。
- 1989年『ウルトラマン 恐怖のルート87』
- 第20話。『ウルトラマンUSA』と同時上映。
- 1996年『甦れ!ウルトラマン』
- 『ウルトラマンワンダフルワールド』内の1つであり、『ウルトラマンゼアス』『ウルトラマンカンパニー』と同時上映。テレビシリーズの映像を再編集し、新録のセリフを被せたオリジナルストーリー。
シリーズでのゲスト出演
第2期ウルトラシリーズでは、スタッフから他の兄弟とは別格と意識されていたため、単独で客演することはなかったが、平成以降は単独で客演するケースが多くなる。
下記の他に、他社作品『有言実行三姉妹シュシュトリアン』第40話に単独で客演し、その人間体としてハヤタそっくりの円谷特技プロ職員も登場しているが、ウルトラシリーズとの関連は語られていない。
()内の数字は登場した話数。◎のついている回はハヤタの姿で登場。
- 『帰ってきたウルトラマン』第38話◎<ref>第51話では直接姿を見せてはいないものの(過去フィルムでの登場は除く)、ウルトラマンジャック=郷秀樹にテレパシーを送っている。</ref>
- 『ウルトラマンA』第1話、第13・14話、第26・27話 ※第13話のみ辻村真人が声を担当。
- 『ウルトラマンタロウ』第1話、第25話、第33・34話◎、第40話
- 『ウルトラマンレオ』第38・39話
- 映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』
- 映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』
- 映画『ウルトラマン物語』
- 『ウルトラマンティガ』第49話
- 『ウルトラマンメビウス』劇場版・第47話・第50話◎
- 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第13話
- 映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』◎
- 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第13話
- OV『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』STAGE.1<ref>ハヤタは登場しないが声はハヤタ役の黒部進が担当。</ref>
- 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』◎
漫画
- ぼくら 1966年8月号 - 1967年9月号 全14話 一峰大二
- ネロンガの巻
- グリーンモンスの巻
- 怪獣ギャンゴの巻
- あぶら怪獣ペスターの巻
- バルタン星人の巻
- 怪獣アボラスの巻
- 怪獣ゴモラの巻
- 三大怪獣の巻
- 怪獣ケムラーの巻
- 怪獣スカイドンの巻
- サイボーグ恐竜の巻
- 怪獣ヤマトンの巻
- 怪獣ゴルダーの巻
- 怪獣ウェットンの巻
- 週刊少年マガジン 1966年 - 1967年 楳図かずお
- バルタン星人の巻
- なぞの恐竜基地の巻
- ミイラ怪獣ドドンゴの巻
- 怪すい星ツイフォンの巻
- メフィラス星人の巻
- 現代コミクス
- ネロンガの巻 1966年11月創刊号 井上英沖
- バルタン星人の巻 1966年11月創刊号 井上英沖
- エリまき大怪獣ジラースの巻 1966年12月号 井上英沖
- ギャンゴの巻 1966年12月号 井上英沖
- ミイラ怪獣ドドンゴの巻 1967年1月号 井上英沖
- ガボラの巻 1967年1月号 井上英沖
- ベムラーの巻 1967年別冊2号「ウルトラマン」岸本修
- グリーンモンスの巻 1967年別冊2号「ウルトラマン」岸本修
- ペスターの巻 1967年2月号 井上英沖
- 新バルタン星人の巻 1967年2月号 井上英沖
- アボラス・バニラの巻 1967年3月号 井上英沖
- ヒドラの巻 1967年3月号 井上英沖
- 怪獣無法地帯の巻 1967年4月号 井上英沖
- ガバドンの巻 1967年4月号 加来あきら
- 怪彗星ツイフォン 1967年4月号増刊「ウルトラマン」 岸本修
- 怪獣殿下 1967年4月号増刊「ウルトラマン」 宮坂栄一
- ケムラーの巻 1967年5月号 井上英沖
- メフィラス星人の巻 1967年5月号 加来あきら
- ジャミラの巻 1967年6月号 井上英沖
- メガトン怪獣登場スカイドンの巻空の贈り物 1967年6月号 井上英沖
- 二大怪獣登場サイゴ,キーラの巻 1967年7月号 井上英沖
- 幽霊怪獣登場シーボーズの巻 1967年7月号 井上英沖
- ダダ星人の巻 1967年8月号 加来あきら
- TBSコミックス
- 怪獣酋長ジェロニモンの巻 1967年11月創刊号 井上英沖
- 黄金怪獣ゴルドンの巻 1967年11月創刊号 井上英沖
- 恐怖の怪獣島 ジャミラの巻 1967年12月号 井上英沖
- ジラースの巻 1967年12月号 井上英沖
- 宇宙の大決斗バルタン星人,アントラーの巻 1968年1月号 井上英沖
- ヒドラ,ザラガスの巻 1968年1月号 井上英沖
- 伝説怪獣ウー 1968年1月増刊号 井上英沖
- 恐怖の爪怪獣ドラコの巻 1968年2月号 井上英沖
- 亡霊怪獣シーボーズ 1968年3月号 井上英沖
- ウラン怪獣ガボラ 1968年4月号 井上英沖
- ドクロ怪獣レッドキング 1968年5月号 井上智
備考
- 本作品で使用された科学特捜隊のヘルメットは、クノー工業により制作されたものであった。
- 第27話では、怪獣・ゴモラを監視する「対策本部」という設定で大阪タワーが登場した。大阪タワーは、放送当時TBS系列に属していた朝日放送の電波塔である。
- 「ウルトラマン」という固有名詞が『広辞苑』の2008年刊の第6版から見出しとして収録された。
- 「ウルトラマンベストブック(ウルトラQ空想特撮シリーズ)」(竹書房)には、岩本博士はかつて『ゴジラ』に登場した山根博士と、一ノ谷博士の2人に師事していた設定があったという記述がある。
- 同じく同作に非公式な記述であるが、『快獣ブースカ』物語の舞台であるブースカ横丁科学特捜隊日本支部の近くにあるとされている。
- 「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」では、百体怪獣ベリュドラを構成する怪獣の中に、本作の誕生過程の際に企画された主役怪獣ベムラーが含まれている。
- 超力戦隊オーレンジャーに登場した三浦 尚之参謀長の設定は演者の宮内洋によると[小林が演じたムラマツキャップを意識した」との事である。
- 2010年4月25日より、専門チャンネルのファミリー劇場にてデジタルリマスター版の放送が行われている。一部の音声は若干リニューアルされている。(日曜19:00 - 19:30ほか)
映像ソフト化
- 本編のDVDは1999年12月8日~2000年6月21日に発売。全10巻で各巻4話収録。
脚注
関連項目
- 小説 ウルトラマンウルトラマンのメインライター金城哲夫が、当時の脚本を基にして小説化したもの。
- 第一次怪獣ブーム
- 1 E1 m :長さ(高さ)の比較(様々な構造物の大きさ比較)。記述内容は「40m ウルトラマン(架空の宇宙人)の身長」
- ゴジラ(本作と同じ円谷英二が作った作品)
- 特撮
- 成田亨
- 佐々木明 (造形家)
- 着ぐるみ
- ウルトラマン一覧
- チャイヨー・プロダクション
- ULTRAMAN
- 祖師ヶ谷大蔵駅
- ウルトラマン商店街
- 三井グリーンランド(熊本県荒尾市。現・グリーンランド)
- ウルトラマンランド
- ウルトラマンスタジアム
- 武田薬品(初代ウルトラマンのスポンサー)
- 大阪タワー
- 実相寺昭雄監督作品ウルトラマン
- 仮面ライダー(国産TVヒーローとして本作とは双璧を成し、対比される。また『ウルトラマンVS仮面ライダー』で共演)
- ウルトラマン単独のゲーム作品
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