CD-ROM2

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Template:記事名の制約 Template:Infobox コンシューマーゲーム機 CD-ROM2(シーディーロムロム)とは、1988年12月4日日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)より発売されたPCエンジン用の周辺機器。また、それを用いたゲームソフトプラットフォームの呼称。PC-8801MCCD-ROMドライブとしても使えるためパーソナルコンピュータ用の周辺機器でもある。

目次

概要

世界初となるCD-ROM媒体として採用した家庭用ゲーム機の周辺機器である<ref>Template:Cite web</ref>。ソフトウェア媒体として採用したCD-ROMは従来のコンシューマーゲームで用いられていたROMカートリッジと比較してデータへのアクセス速度が劣るが(ローディング時間が生ずる)、大容量、低価格、量産時間の短縮といった利点があり、コンピュータゲームの表現方法から流通にまで幅広く影響を与えた。

発売当初はCDプレーヤー音響機器扱いだったので、物品税がかけられており、節税のために課税されるCD-ROMユニットと非課税のインターフェースユニットが別売だった。1989年4月より消費税が導入され全ての商品に一律で税金がかけられるようになったため、1パッケージでセット売りされるようになった。セット売りでの価格は57,300円。

PCエンジン本体との接続はインターフェースユニットと、HuCARD差し込み口に入れるシステムカード(ROM)の組み合わせで行う。また、非常に高価なシステムだったが、『天外魔境シリーズ』や『イースシリーズ』などのCD-ROMの大容量を活かしたキラータイトルにより普及する。

なお、CD-ROMだけでなく、RAMの拡張や、大容量キャパシタを使用してのバックアップ機能、AV出力の追加、ADPCM音源沖電気 MSM5205)搭載などの機能拡張も行われている。また、CD-ROMドライブ部はPC-8801MCのCD-ROMドライブとしても使える他、PCエンジン本体用のACアダプタを接続することで、ヘッドフォン式の卓上CDプレーヤーとしても使用できる。PCエンジン本体部だけを外した状態でも音楽CDの再生は可能である。

仕様

CD-ROMドライブ 等速 (150KB/秒)
通信プロトコル SCSI-1
SRAM 64KB
ADPCM用DRAM 64KB
ADPCMデータフォーマット 1ch 1Bit(符号)+3Bit(最適化済変位量 沖電気独自形式)
バックアップ用SRAM 2KB
CD-DA、ADPCM、PCエンジン本体内蔵波形メモリ音源各々の音声信号のステレオ対応独立音量調整出力機能がある。)

その他

  • CD-ROM2用ソフトウェアのNECホームエレクトロニクスへのマスターデータの納品は長らく磁気テープで行われていた(8ミリマスターと呼ばれる。AD-PCM等の音声データおよびCDオーディオ用データは一部、DATで制作されていた)。これは当時CD-Rドライブ登場の端境期に当たっていたためである。
  • 海外でのTurboGrafx-CDのデモンストレーションの際、TurboGrafx-CDのCD-ROMドライブをパソコン用等速SCSICD-ROMドライブとして使用する例を実機を使って展示していた。なお、このシステムは結局発売されなかった。
  • 対応ソフトウェアには、いわゆるコピーガードは一切掛けられていない。当時は記録型CD-ROMドライブの一般向けへの普及が全く考慮されておらず、CD-ROMメディアであること自体がコピーガードとして機能していたためである。
  • CD-ROMをメディアとして使用した最初期の物のため、ゲームソフトによってはCD-ROMには時として非常にトリッキーな形でデータが記録されていたらしく、パソコンのCD-ROM対応ドライブに挿入してもメディアを正しく認識しないことが多々ある。また、完全な形でのソフトウェアのバックアップを作成するためには、ここ数年内に発売された光学式記録型ディスクドライブと光学式記録型ディスク作成ソフトを必要とする。特に、『美少女戦士セーラームーン』と『美少女戦士セーラームーンコレクション』は、投売りソフトの常連で安価に入手出来たが、バックアップの作成に関しては最難関ソフトとされた。
  • CD-ROM2システムに同梱されている純正ACアダプタではCD-ROM2システムが本来必要とする電力を充分供給できないという欠陥がある。後期型CD-ROM2システムではより大型、高出力の純正ACアダプタに変更されているがそれでもまだ充分とはいえない。CD-ROM2システムを使用していて動作不良が起こっている際には、同電圧でより大きい電力を供給できる電源回路と接続すれば、改善されることもある。また、PCエンジンDuo以降では改善されている<ref>知っていると特かもしれない情報。</ref>。

関連項目

脚注

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