高山本線

出典: Wikipedio


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高山本線(たかやまほんせん)は、岐阜県岐阜市岐阜駅から高山駅猪谷駅を経て富山県富山市富山駅に至る鉄道路線地方交通線)である。岐阜駅 - 猪谷駅(富山市)間は東海旅客鉄道(JR東海)、猪谷駅 - 富山駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄となっている。

目次

概要

本州の「本線」では唯一、地方交通線に分類されている。

飛騨高地の山間を縫って中京北陸を結んでいるが、山間部あるいは盆地である岐阜県飛騨地方へのアクセス路線と同時に沿線にある下呂温泉や飛騨の小京都高山市、起し太鼓や古川祭で有名な飛騨市への観光路線としての性格を持つ。久々野駅以南は木曽川飛騨川、高山盆地南端の飛騨一ノ宮駅以北は宮川・神通川にほぼ沿って路線が走っており、日本ライン飛水峡中山七里など名所も多い。なお、これらは飛騨木曽川国定公園に指定されている。

おおむね国道41号のルートに沿っているが、飛騨細江駅(飛騨市) - 猪谷駅(富山市)間では国道41号が数河峠を越える越中東街道を通っている。これに対して高山本線は急勾配を避けるために宮川の流れに沿った越中西街道(国道471号国道360号)を通っている。

JRの前身・日本国有鉄道(国鉄)の時代の早い時期から列車行き違い設備の増設や列車集中制御装置 (CTC) の導入といった輸送近代化が行われ、列車の増発が可能になった。JRに移行後は、岐阜 - 高山間において行き違い可能駅で両開き分岐器(Y字ポイント)を110km/hでの高速通過が可能な型に取り換えるなど、優等列車の高速運転が行えるように改良が行われている。当線では両開き分岐器の改良を行ったため通過列車でも駅構内は上下別線運行となっており、他線で見られる一線スルー化は開業当初からの蘇原駅を除いて見られない。

かつては電化計画もあり、1980年5月に高山駅構内にて電化工事の起工式が行われて着工されたが、全線を直流にするかどうか、美濃太田以北を交流にするかどうか、全線を直流電化とした場合、交流電化である北陸本線の富山駅との交直セクション設置の問題等により論争となり、需要減や国鉄の財政逼迫から後に中止された(電化時には特急列車への381系振り子式車両の導入が計画されていた)。しかしJR移行後の新型車両の導入によって特急列車に関しては従来の電車特急と同等に近い性能となり、高山以南では所要時間から見ると電化された場合と遜色がなくなっている。

名古屋など東海道本線木曽川駅以南の各駅と富山など北陸本線福岡駅以東の各駅との距離は、米原経由よりも高山本線経由のほうが短い。しかし東海道新幹線が米原を経由して開業し、あわせて北陸トンネルの開通を始め北陸本線の電化・複線化・高速化が行われ電車特急が頻発されるようになったため、所要時間や列車の利便性において北陸本線に優位を譲っている。なお北陸本線の電化区間が富山まで達する前の1963年までは、大阪方面からも距離は長くなるが岐阜駅で列車を乗り継ぎ高山本線経由で行くほうが富山までの所要時間が短かったことがあった。

岐阜駅 - 鵜沼駅間では名古屋鉄道(名鉄)の各務原線と並行している。同区間の距離における地方交通線の運賃表は200円区間を除き幹線と同一料率であり、名鉄より運賃が安くなっている(2010年現在)。また岐阜駅 - 美濃太田駅間はIC乗車カードTOICA」の利用エリアに含まれている。

2014年度の北陸新幹線長野 - 金沢間の開業により、並行在来線区間にあたる北陸本線金沢 - 直江津間は経営分離されることが確定しているが、本路線のJR西日本区間の扱いはまだ決まっていない。

路線データ

240px|thumb|高山本線の貨物列車(2009年8月12日、西富山 - 婦中鵜坂)

岐阜 - 猪谷間はJR東海東海鉄道事業本部直轄、猪谷 - 富山間はJR西日本金沢支社富山地域鉄道部の管轄で、会社境界である猪谷駅はJR西日本の管轄である。なお猪谷駅構内にある下り場内信号機が線路上の会社境界となっている。

運行形態

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優等列車

名古屋 - 高山・飛騨古川・富山間、大阪 - 高山間に特急「ワイドビューひだ」が運転されている。うち1往復の大阪 - 高山間の列車は岐阜 - 高山間で名古屋発着列車と併結運転を行っている。車両はキハ85系気動車を使用している。また、1990年3月まではキハ82系気動車が使用されていた。

2001年9月までは、鵜沼 - 高山間では、名古屋鉄道神宮前駅からの特急「北アルプス」が1日1往復だけ運転されていた。「北アルプス」は一時期、富山までや、富山からさらに富山地方鉄道に乗り入れて立山駅まで運転されていたこともある。車両は1991年3月までは名鉄キハ8000系気動車、同年3月のダイヤ改正からは名鉄キハ8500系気動車が使用された。特急「北アルプス」はかつては準急「たかやま」(後に急行に格上げされたが、大阪発着の急行「たかやま」とは無関係)という名前だった。

またかつては、名古屋発着の急行「のりくら」が1990年まで、大阪発着の「たかやま」が1999年まで運転されていたほか、名古屋 - 高山 - 富山 - 金沢 - 名古屋間に循環急行 「しろがね」「こがね」が1972年まで運転されていた。また越美南線(現・長良川鉄道北濃に直通する急行「おくみの」も運転されていたが、「おくみの」は1982年のダイヤ改正で廃止された。

これらの急行列車は、キハ58系気動車で運行され、名古屋第1機関区(現・名古屋車両区)と美濃太田機関区(現・美濃太田車両区)所属の車両が使用された。その後には「のりくら」は名古屋車両区所属の車両のみで運行され、「たかやま」は向日町運転所(現・京都総合運転所)が受け持つようになった。「たかやま」は晩年にはアコモ改造された専用車両が投入された。

地域輸送

普通列車はおおむね、高山駅・猪谷駅で運転系統が分かれており、全線を通しての運転はないが美濃太田 - 猪谷間を通して走る列車はある(その場合も高山で列車番号が変更となる)。国鉄時代から高山 - 富山間を通して走る列車も存在した(JR西日本のキハ120形が高山まで乗り入れてきた)が、2003年10月以後は直通運転は無く、ほとんど猪谷駅で接続するダイヤとなっている。そのほか、過去には岐阜 - 美濃太田間は夜間に快速が存在した。

岐阜 - 美濃太田間は太多線直通の列車もあり、利用者も多いことから本数が多く、毎時2本運行されている。鵜沼駅までは名鉄各務原線が並走している。本数や編成は名鉄より少ないものの、駅数が少なく、カーブも少ないことから所要時間では名鉄に比べて優位となることが多い。岐阜(名鉄岐阜) - 鵜沼(新鵜沼)間の運賃はJRのほうが若干安い。

美濃太田駅以北では1時間 - 2時間半に1本の割合で運行されているが、下呂 - 高山間では正午を挟んだ昼間は上り約4時間、下りは約5時間ほど運行されない。また、飛騨古川 - 猪谷間も上下線共に午後は3時間半ほど運行されない時間帯がある。美濃太田 - 下麻生・白川口・飛騨金山間(夕方のみ)、高山 - 飛騨古川間、越中八尾 - 富山間には区間運転列車もある。

列車は1 - 4両編成で運行され、全線で主に通勤時間帯以外においてワンマン運転が行われているが、岐阜 - 高山、美濃太田 - 猪谷といった長距離運行列車には車掌が乗務する列車もある。早朝4時台の高山発岐阜行始発と夜21時台の岐阜発高山行き最終は下呂 - 高山間で快速運転を行っている。そして、高山発下り最終列車は坂上までの運転となる。また、益田清風高校の始業式・終業式・定期試験の日には昼過ぎに飛騨萩原 - 下呂間に上りのみ臨時列車が運転される。元日の夜半過ぎの深夜には高山 - 久々野間に臨時列車が1往復運転される。

車両は岐阜 - 美濃太田間は太多線直通を中心にキハ11形を中心に運用されている。キハ11形にはトイレが設置されていないため、岐阜から高山・猪谷方面の長距離運用はトイレ付きのキハ40系で運用されているが、2010年現在1日1往復のみ夕方に運転される岐阜 - 白川口間の列車はキハ11形にて運転されている。また、1990年代には飛騨古川駅までキハ11形が乗り入れていた時期もあった。なお、JR東海のキハ40系は全車キハ85系に搭載されている350馬力のエンジンに積み換えられているので当線のような山岳線区でも運用に問題はない。また、JR東海管内においては2001年まで太多線と共にキハ58系気動車も使用されていた。

2006年10月21日からは、富山市が主体となって富山駅 - 猪谷駅間で社会実験として列車の増発が行われている。この増発で、朝夕は富山駅 - 越中八尾駅間が上下毎時2本ずつ、越中八尾駅 - 猪谷駅間が上下毎時1本ずつ、日中でもほぼ上下毎時1本ずつの運行体制となった。引き続いて第2期の実験として2008年3月15日から3年間の予定で西富山駅 - 速星駅間の富山イノベーションパーク隣接地に臨時駅として婦中鵜坂駅を設置して需要の掘り起こしをすることになっている。第2期の実験では増発区間が富山駅 - 越中八尾駅間のみとなるが日中も上下毎時2本ずつの運転となる<ref>「高山線実験、30分に1本運行 新駅ホーム長さ70メートル」北日本新聞 2007年9月28日</ref>。 240px|none|thumb|高山本線増発実験のロゴマーク

毎年9月1日から4日の朝までは富山市八尾町で開催される「おわら風の盆」の観光客輸送のため、富山 - 越中八尾間では午後から深夜までは約10分に1本の割合で列車が運行され、車内は首都圏通勤ラッシュ並みの混雑となる。2003年からは関西、福井・金沢方面からの直通特急列車おわら号」が北陸線経由で乗り入れている。

使用車両

以下に示す車両は全て気動車である。

2015年春、武豊線の電化計画があり、これにより余剰となったキハ75形の高山本線への投入が予定されている。Template:要出典範囲

歴史

概略

高山本線は南側は高山線、北側は飛越線として建設が進められた。高山線は1920年に岐阜 - 各務ヶ原間が最初に開業したのち、飛騨小坂駅には1933年に達した。

飛越線は1927年に富山 - 越中八尾間が最初に開業。こちらも順次延伸され1933年に坂上駅に達した。残る飛騨小坂 - 高山 - 坂上間が開業し高山本線が全通したのは翌1934年である。

年表

高山線(岐阜 - 飛騨小坂間)

  • 1920年大正9年)11月1日 - 高山線 岐阜 - 各務ヶ原間(8.2M≒13.2km)が開業。長森駅、那加駅、各務原駅開業。
  • 1921年(大正10年)11月12日 - 各務ヶ原 - 美濃太田間(8.8M≒14.16km)が延伸開業。鵜沼駅、坂祝駅、美濃太田駅開業。
  • 1922年(大正11年)11月25日 - 美濃太田 - 下麻生間(6.5M≒10.46km)が延伸開業。古井駅、中川辺駅、下麻生駅開業。
  • 1924年(大正13年)3月20日 - 下麻生 - 上麻生間(3.4M≒5.47km)が延伸開業。上麻生駅開業。
  • 1926年(大正15年)3月15日 - 上麻生 - 白川口間(6.1M≒9.82km)が延伸開業。白川口駅開業。
  • 1928年昭和3年)3月21日 - 白川口 - 飛騨金山間(8.4M≒13.51km)が延伸開業。下油井駅、飛騨金山駅開業。
  • 1929年(昭和4年)4月14日 - 飛騨金山 - 焼石間(5.6M≒9.01km)が延伸開業。焼石駅開業。
  • 1930年(昭和5年)4月1日 - マイル表示からメートル表示に変更(47.0M→75.7km)。
    • 11月2日 - 焼石 - 下呂間が開通し、岐阜 - 下呂間 (12.6km) 延伸開業。下呂駅開業。
  • 1931年(昭和6年)5月9日 - 下呂 - 飛騨萩原間 (8.4km) が延伸開業。禅昌寺駅、飛騨萩原駅開業。
  • 1933年(昭和8年)8月25日 - 飛騨萩原 - 飛騨小坂間 (12.1km) が延伸開業。上呂駅、飛騨小坂駅開業。

飛越線(坂上 - 富山間)

  • 1927年(昭和2年)9月1日 - 飛越線 富山 - 田苅屋信号場 - 越中八尾間(10.6M≒17.06km)が開業。西富山駅、速星駅、千里駅、越中八尾駅開業。富山 - 西富山間に田苅屋信号場を開設。
  • 1929年(昭和4年)10月1日 - 越中八尾 - 笹津間(5.1M≒8.21km)が延伸開業。笹津駅開業。
  • 1930年(昭和5年)4月1日 - マイル表示からメートル表示に変更(15.7M→25.3km)。
    • 11月27日 - 笹津 - 猪谷間 (11.3km) が延伸開業。楡原駅、猪谷駅開業。
  • 1932年(昭和7年)8月20日 - 猪谷 - 杉原間 (8.7km) が延伸開業。杉原駅開業。
  • 1933年(昭和8年)11月12日 - 杉原 - 坂上間 (13.9km) が延伸開業。打保駅、坂上駅開業。

全通以降

  • 1934年(昭和9年)10月25日 - 飛騨小坂 - 坂上間 (57.8km) が開業し全通。高山線が飛越線を編入し、岐阜 - 富山間が高山本線となる。渚駅、久々野駅、飛騨一ノ宮駅、高山駅、上枝駅、飛騨国府駅、飛騨古川駅、飛騨細江駅、角川駅開業。
  • 1937年(昭和12年)10月21日 - 焼石 - 下呂間に少ヶ野仮信号場を開設。
  • 1942年(昭和17年)6月1日 - 蘇原駅開業。
  • 1945年(昭和20年)1月10日 - 飛騨金山 - 焼石間の橋梁で下り旅客列車の客車2両が脱線し益田川(現在の飛騨川)に転落、43人死亡。高山線列車脱線事故参照。
  • 1948年(昭和23年)2月13日 - 田苅屋信号場を田刈屋信号場に改称。
  • 1952年(昭和27年)8月5日 - 少ヶ野仮信号場を信号場に格上げ、少ヶ野信号場開設。
  • 1953年(昭和28年)4月1日 - 少ヶ野信号場を駅に格上げし(貨)少ヶ野駅開業。
  • 1955年(昭和30年)10月1日 - 飛騨宮田駅開業。
    • 10月15日 - 杉崎仮停車場を駅に格上げし杉崎駅開業。
  • 1956年(昭和31年)6月1日 - 東八尾駅開業。
  • 1965年(昭和40年)8月5日 - 名鉄から乗り入れる準急「たかやま」運転開始(1966年急行格上げ)。
  • 1967年(昭和42年)3月19日 - 白川口 - 下油井間に鷲原信号場開設。
  • 1968年(昭和43年)8月18日 - 集中豪雨により上麻生 - 白川口間が被害を受け、9月12日まで不通(付近では飛騨川バス転落事故が発生)。
    • 9月25日 - 上麻生 - 白川口間に飛水峡信号場開設。
    • 9月28日 - 飛騨金山 - 焼石間に福来信号場開設。
    • 10月1日 - 岐阜 - 高山間にCTCを導入。特急「ひだ」運転開始。
  • 1969年(昭和44年)10月1日 - 高山 - 富山間にCTCを導入。無煙化(高山駅にてさよならSLのセレモニーが行われる)。
  • 1973年(昭和48年)4月20日 - (貨)少ヶ野駅廃止、少ヶ野信号場に格下げ。
  • 1980年(昭和55年)5月27日 - 高山駅構内にて電化起工式が行われるが、結局工事は中断し、そのまま中止になる。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道が岐阜 - 猪谷間を、西日本旅客鉄道が猪谷 - 富山間を継承。日本貨物鉄道が岐阜 - 高山間と猪谷 - 富山間の第二種鉄道事業者となる。高山 - 猪谷間の貨物営業廃止。
  • 1990年平成2年)3月10日 - 岐阜 - 美濃太田間でワンマン運転開始。急行「のりくら」廃止。
  • 1992年(平成4年)3月14日 - 猪谷 - 富山間でワンマン運転開始。
  • 1993年(平成5年)1月30日 - 運行管理を美濃太田CTC指令から、岐阜 - 猪谷間は東海総合指令所に、猪谷 - 富山間は富山駅のCTC扱所に移管。
  • 1994年(平成6年)10月25日 - 高山本線60周年記念式典が行われ、イベント列車が走る。キハ82系によるメモリアルひだ号と飛越線60周年記念による鋼板客車列車が走る。12月中旬には高山 - 飛騨古川間にて1日2往復SLが走る。
  • 1996年(平成8年)6月26日 - 特急「ひだ15号」が下呂駅南約3km地点の三原トンネル出口にて大雨により落下した岩石に衝突する事故が発生。5両編成中先頭の2両が脱線、負傷者16人。これにより約半月の間復旧作業が行われ、焼石 - 下呂間はバス代行輸送を行なう。
  • 1999年(平成11年)12月4日 - 美濃太田 - 高山間でワンマン運転開始。急行「たかやま」を廃止し大阪発着の特急「ひだ」新設。
  • 2001年(平成13年)10月1日 - 名鉄から乗り入れる特急「北アルプス」廃止。
  • 2003年(平成15年)10月1日 - 高山 - 猪谷間でワンマン運転開始。
  • 2004年(平成16年)10月22日 - 岐阜県飛騨市宮川で台風23号による大雨によって線路や鉄橋が流失し、高山 - 猪谷間が不通になる。
    • 11月18日 - 高山 - 飛騨古川間復旧、運行再開。
  • 2005年(平成17年)10月1日 - 飛騨古川 - 角川間復旧、運行再開。
  • 2007年(平成19年)3月17日 - 岐阜 - 坂祝間の貨物列車の最終運行日。
    • 4月1日 - 日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(岐阜 - 高山間 136.4km)廃止。
    • 9月8日 - 角川 - 猪谷間復旧、全線で運行再開。
  • 2008年(平成20年)3月15日 - 速星 - 西富山間に(臨)婦中鵜坂駅開業。
    • 6月1日 - 富山鉄道部が廃止され、猪谷 - 富山間が北陸地域鉄道部の管轄になる。
  • 2009年(平成21年)6月1日 - 北陸地域鉄道部名称変更のため、猪谷 - 富山間が富山地域鉄道部の管轄になる。
  • 2010年(平成22年)3月13日 - 岐阜 - 美濃太田間にTOICAを導入。
    • 岐阜 - 美濃太田間にATS-PTを導入予定。

列車の沿革

高山本線の詳細な列車の沿革は以下の項目を参照されたい。

2004年の水害による運行状況

[[ファイル:Vicarious Bus of Takayama Line.JPG|thumb|right|240px|濃尾バスによる代行の様子(2006年8月)]] 2004年10月に発生した水害により、高山 - 猪谷間が不通となり、高山(同年11月18日からは飛騨古川) - 飛騨細江・猪谷間で、代行バスによる運行が行われていた。2005年2月28日までは、飛騨細江 - 猪谷間は1日2往復の運行となっており、さらに国道41号を経由するため、角川 - 杉原間の各駅には停車しなかったが、国道360号の仮復旧で2005年3月1日から1日7往復となり、角川 - 杉原間の各駅にも停車するようになった。

JR東海は2005年4月下旬より復旧工事に着手。2005年10月1日の秋のダイヤ改正時に、飛騨古川 - 角川間が復旧し、残りの角川 - 猪谷間も2007年9月8日に復旧した。名古屋 - 富山間の特急「ひだ」は飛騨古川 - 富山間を運休として飛騨古川駅での折り返し運転になっていたが、所定の運転に戻った。全線復旧を記念して富山フリーきっぷが発売された。

駅一覧

  • 駅名 … ◆・◇:貨物取扱駅(◇は定期貨物列車の発着なし)、(臨):臨時駅、◎:有人駅(簡易委託駅を含む。これ以外の旅客駅は無人駅)
  • 停車駅
    • 普通… すべての駅に停車。ただし、岐阜駅発高山駅行きの最終列車と高山駅発岐阜駅行きの始発列車は▽印の駅を通過
    • 特急…「ひだ (列車)」参照
  • 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可

東海旅客鉄道

駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 線路 所在地
岐阜駅 - 0.0 東海旅客鉄道東海道本線
名古屋鉄道名古屋本線各務原線名鉄岐阜駅
岐阜県 岐阜市
長森駅 4.2 4.2  
那加駅 3.0 7.2   各務原市
蘇原駅 3.2 10.4  
各務ヶ原駅 2.8 13.2  
鵜沼駅4.1 17.3 名古屋鉄道:犬山線・各務原線 …新鵜沼駅
坂祝駅 5.2 22.5   加茂郡坂祝町
美濃太田駅4.8 27.3 東海旅客鉄道:太多線〈岐阜方面と直通あり〉
長良川鉄道越美南線
美濃加茂市
古井駅3.0 30.3  
中川辺駅 3.8 34.1   加茂郡川辺町
下麻生駅 3.8 37.9  
上麻生駅 5.3 43.2   加茂郡七宗町
飛水峡信号場 - 45.9  
白川口駅9.9 53.1   加茂郡白川町
鷲原信号場 - 56.5  
下油井駅 8.6 61.7  
飛騨金山駅5.0 66.7   下呂市
福来信号場 - 69.4  
焼石駅 9.0 75.7  
少ヶ野信号場 - 86.6  
下呂駅12.6 88.3  
禅昌寺駅5.2 93.5  
飛騨萩原駅3.2 96.7  
上呂駅4.1 100.8  
飛騨宮田駅4.6 105.4  
飛騨小坂駅3.4 108.8  
渚駅7.1 115.9   高山市
久々野駅7.3 123.2  
飛騨一ノ宮駅6.3 129.5  
高山駅6.9 136.4  
上枝駅 4.6 141.0  
飛騨国府駅 6.6 147.6  
飛騨古川駅3.7 151.3   飛騨市
杉崎駅 2.3 153.6  
飛騨細江駅 2.4 156.0  
角川駅 5.7 161.7  
坂上駅 4.9 166.6  
打保駅 9.9 176.5  
杉原駅 4.0 180.5  
猪谷駅 8.7 189.2 西日本旅客鉄道:高山本線(富山方面) 富山県富山市

西日本旅客鉄道

  • 全駅富山県富山市内に所在
駅名 駅間営業キロ 累計
営業キロ
接続路線 線路
猪谷から 岐阜から
猪谷駅 - 0.0 189.2 東海旅客鉄道:高山本線(高山方面)
楡原駅 7.0 7.0 196.2  
笹津駅 4.3 11.3 200.5  
東八尾駅 4.5 15.8 205.0  
越中八尾駅3.7 19.5 208.7  
千里駅 4.9 24.4 213.6  
速星駅◎◆ 4.3 28.7 217.9  
(臨)婦中鵜坂駅 1.7 30.4 219.6  
西富山駅2.6 33.0 222.2  
富山駅3.6 36.6 225.8 西日本旅客鉄道:北陸本線
富山地方鉄道本線電鉄富山駅
富山地方鉄道:富山市内軌道線富山駅前駅
富山ライトレール富山港線富山駅北駅

廃止信号場

  • 田刈屋信号場 : 1956年廃止、西富山 - 富山間(岐阜起点 224.4km)

過去の接続路線

関連書籍

  • 郷土出版社 高山線の60年 - 1994年12月に高山本線全通60周年を記念して発刊された。SL等現在では本線上を走らない列車や取り壊される以前の駅舎等の写真が多数掲載されており、大変貴重な書籍となっている。
  • 各駅停車 全国歴史散歩 岐阜県

高山本線を題材とした楽曲

脚注

Template:脚注ヘルプ Template:Reflist

関連項目

Template:Commons

Template:東海旅客鉄道東海鉄道事業本部 Template:西日本旅客鉄道金沢支社de:Takayama-Hauptlinie en:Takayama Main Line et:Takayama põhiliin su:Jalur Utama Takayama zh:高山本線

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