長いお別れ
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プライバシー・ポリシー Wikipedioについて 免責事項 Template:Redirect Template:Portal 『長いお別れ』(ながいおわかれ、The Long Goodbye)は、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説。
本項目では、これを原作とする映画『ロング・グッドバイ』についても併せて記述する。
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概要
1953年に刊行された、私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第6作目。
この作品に対する評価は賛否両論であり、チャンドラー作品の最高峰に位置づけられることも多いが、その一方で、『大いなる眠り』や『さらば愛しき女よ』に及ばないと評されることもある。ハードボイルド小説によって社会批評を行ったことは注目すべきであり、また本作はチャンドラー自身の自伝的要素を持っていることでも有名である。
また、本作は「ギムレットには早すぎる」や「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」(いずれも清水俊二訳)などのセリフで知られる。
あらすじ
フィリップ・マーロウは、偶然知り合ったテリー・レノックスにどこか惹かれるものを感じ、酒場で杯を傾けるようになる。しかし、ある長日、レノックスは資産家の娘である妻殺しの容疑をかけられ、マーロウに助けられて逃れたメキシコの町で自殺を遂げてしまう。やがて、別の事件でレノックスの隣人達と関わるようになったマーロウは、事件の意外な真相にたどり着く。
日本語訳
- 『長いお別れ』 清水俊二訳 早川書房(世界探偵小説全集) 1958年
- 『長いお別れ』 清水俊二訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1976年
- 『ロング・グッドバイ』 村上春樹訳 早川書房 2007年3月
備考
矢作俊彦のハードボイルドシリーズ・二村永爾シリーズ第3作『ロング・グッドバイ(THE WRONG GOODBYE)』は、この作品を下敷きにしており、プロット、登場人物の相関に似通った要素が多い。
映画化
1973年に監督ロバート・アルトマン、主演エリオット・グールドにより映画化された。邦題は『ロング・グッドバイ』(原題は"The Long Goodbye")。
内容は1970代風にアレンジされており、エリオット・グールドが演じる探偵のフィリップ・マーロウが友人の死をきっかけにある事件に巻き込まれていく。
松田優作がこの映画にインスパイアされ、TVでは『探偵物語』、映画では『ヨコハマBJブルース』を生み出したことで知られている。
- キャスト
- エリオット・グールド:フィリップ・マーロウ
- スターリング・ヘイドン
- ニーナ・ヴァン・パラント
- ジム・バウトン
- ヘンリー・ギブソン
- デビッド・キャラダイン
- アーノルド・シュワルツェネッガー
リダイレクトの所属カテゴリ
- ロング・グッドバイ
Category:アメリカ合衆国の映画作品 - Category:ミステリ映画 - Category:1973年の映画 -Category:ロバート・アルトマンの監督映画bg:Дългото сбогуване en:The Long Goodbye (novel) fi:Pitkät jäähyväiset gl:The Long Goodbye it:Il lungo addio (romanzo) pl:Długie pożegnanie zh:漫長的告別