藤崎竜

出典: Wikipedio


Template:雑多な内容の箇条書き Template:漫画 藤崎 竜(ふじさき りゅう、1971年3月10日 - )は、日本漫画家イラストレーター青森県むつ市(旧下北郡川内町)出身。工学系専門学校卒。男性血液型はA型。初期の頃のペンネームは漢字表記は同じだが、読みが「ふじざき りゅう」だった。第39回手塚賞佳作。第40回手塚賞準入選。愛称は「フジリュー」と「プティタキテュー」。

細かい絵柄と鮮やかなカラー絵が特徴である。代表作は『封神演義』など。

目次

来歴

  • 幼い頃からパソコンに親しむ。10代の頃はシステムエンジニアを志望し専門学校に通っていた。在学中の1990年、自分が漫画界に通用するかを試すための「実験」と称して、『週刊少年ジャンプ』に漫画を投稿する。この作品、『ハメルンの笛吹き』が第39回手塚賞の佳作を受賞したことがきっかけで、漫画屋(藤崎による漫画家の呼称)を目指す。再び『ジャンプ』に応募した『WORLDS』が第40回手塚賞に準入選し、『ジャンプ』増刊号に掲載されデビューした。
  • デビュー後、3本の読み切りが『ジャンプ』本誌、増刊に掲載され、1992年にそれらをまとめた初の単行本、短編集『WORLDS』を出版する。同年末には『PSYCHO+』を初連載するが、短期間で打ち切りとなる。
  • その後3年は、読み切りを増刊に3本発表するにとどまる。だが1996年に連載開始した『封神演義』は人気作となり、1999年にはアニメ化された。2000年に『封神演義』は円満完結。
  • 2002年に『サクラテツ対話篇』、2004年 - 2005年に『Wāqwāq』を連載するが、いずれも短期打ち切り
  • 『Wāqwāq』打ち切り後、増刊『ジャンプ the REVOLUTION!』にて読切作品『天球儀』が掲載された。
  • 2006年には初の画集『藤崎竜イラスト集1990-2006 PUTITAKITYU』を発売。同年、バンダイの食玩『共生魔神ぐりりんパンチャー』のメカ・キャラクターデザインを担当し、『Vジャンプ』11月号に販促用の読切作品を掲載した。
  • 2008年1月号から月刊漫画誌『ジャンプスクエア』にて小野不由美原作のホラー小説屍鬼』を漫画化し、連載開始。

人物

  • 漫画屋として解説してはいけないというポリシーがあるため、作品についてインタビュー以外では一切語らない。だが単行本のおまけページに、エッセイ風文章の「駄文(ダブン)」や、巻末の後描き漫画「断崖絶壁今何処(だんがいぜっぺきいまいずこ)」などのコーナーがあり、藤崎の思考を垣間見ることが出来る。
  • 文学や哲学の著書を多く読んでいる。古代ローマが好きで、作中の固有名詞に利用したものがある。
  • 大のゲーム好き。最近ではモンスターハンターシリーズを気に入っている。
  • 教育テレビを観るのが趣味。『Wāqwāq』などでは影響されたと思われるマスコットキャラクターが多く見られる。
  • かなりの偏食家。野菜と果物を好み、キノコが嫌い。肉は基本的に受け付けないが、周期的に食べたくなるらしく、ベーコンウィンナーハンバーグなど、原型が判らないものなら食べられる。特におろしハンバーグが好き。キノコも「これはきのこの山だ」と念じれば食べられる。牛乳が好きだとも語っており、牛乳を題材にした漫画も書いている(『封神演義』連載時。現在の好みは不明)。
  • 本人曰く、普通の人よりも首が長い。彼の描く人物も首が長めである。
  • 好きなスポーツはスノーボード。連載中でも遊びに行くほど。
  • 同期デビューで同い年の叶恭弘道元宗紀と仲が良い。『PSYCHO+』2巻のあとがきには一時的にアシスタントをしてもらった道元と叶へのお礼が記されている。
  • 喫煙者。タバコを吸う理由として「タバコを吸わないと脳細胞が増えすぎて、物事を深く考え過ぎてしまう」とのこと。吸わなかった時期に、重いテーマを詰め込みすぎて、読み切り漫画(おそらく『DRAMATIC IRONY』のこと)のネームに4ヶ月も悩んだ。世間的に禁煙の気運が高まる中、橋本龍太郎(『封神演義』連載時は総理大臣)の「私はタバコをやめない」という発言に拍手をしたらしい。
  • 『PSYCHO+』を連載していた頃はパチンコにハマっていた。
  • 『封神演義』連載中期にはシルバーアクセサリーに傾倒。登場人物の衣装・小物にデザインを応用したものが随所に登場している。
  • 基本的に顔出しはしないが、顔は男前で、加藤晴彦に似ているらしい。

作風

初期の頃(『ハメルンの笛吹き』から『伝染源』まで)の絵柄は、独特の雲の描き方、髪の毛を1本1本描く、水彩画のような塗り方など、少年漫画らしくない(むしろ少女漫画の様な)繊細な雰囲気があり、そのため女性と思われることが多かった。ファンの間では天野喜孝の影響を受けたのではないかといわれている。また、ダークな話が多く、この頃の作風が好きなファンも多い。

1993年の読み切り『DIGITALIAN』で少年漫画らしい絵柄に変化し、話もコミカルな感じになったが、1995年発表の読み切り『DRAMATIC IRONY』では「悪と正義」をテーマにしたダークな話になり、絵柄も重苦しい感じだった。藤崎自身も「この漫画の話を解る人は凄い」と述べている。

1996年に連載が開始された『封神演義』では前作とは打って変わって、話のノリや絵柄がかなり少年漫画らしくなった。ゲームや他の漫画のパロディを交えたギャグも豊富である。初期の頃の彩色は、パソコン環境の関係上コピックを使用していた。連載が進むにつれて、線が細くなるなど絵柄が変化し、藤崎独特の世界観が濃くなったため、話が難しくなっていった。連載半ばには彩色もパソコンによるCGに切り替わった。『封神演義』連載中に掲載された読み切り『ユガミズム』、『milk junkie』の2本はどれもギャグ漫画で、『ユガミズム』はラブコメの要素を加えており、『milk junkie』ではストーリー展開が凝っている。藤崎本人は『ユガミズム』の出来を気に入っていないようで、「『milk junkie』は満足のいく出来」というほど気に入っているようである。

2000年に連載された『サクラテツ対話篇』では、藤崎の好きな哲学を加えた本格的なギャグ漫画となったが、あまりのシュールブラック・ユーモア)さにファンTemplate:誰ですら、ついていけない人が多かったようであるTemplate:要出典。以降の作品では独特のセンスは更に鮮明になった。

画風

作家生活を通じて絵柄は大きく変わっているが、ほとんどの時代にいえることは、背景やメカに対する細かい描き込み、スクリーントーンとCGを多用した、まるでアニメのセル画のように見える絵柄である。また、人間の心情(精神)を細かく描写する傾向がある。哲学や神学・宗教などの要素を持ち込み、カルトチックで不可思議な世界を描く作風は、単純明快な作品を求める『ジャンプ』の読者層とは乖離しがちである。

戦闘シーンの描写は、ほとんど動きのある描写は描かず(本人曰く「うまく描くのが苦手」)、静止画のような止めのカットが多く、それを激しいエフェクト描写でカバーしている。1コマで飛び道具が交錯する超絶シューティングというべき戦闘も多く、藤崎が好むゲームの影響があると思われるTemplate:要出典

ただし、藤崎はシリアスシーンに無理矢理ギャグを挿入しようとする傾向があり、その点については批判されることが多い。さらには、作品(物語)の主人公、主要人物、キーパーソン脇役などを描く際、舞台設定を完全に無視した奇抜なファッションや特徴的な髪型(もしくはルックス)にすることも批判の矢面に立たされており、特に原作有りの作品では「原作クラッシャー」としての異名も持つ。また、彼の作品に登場するキャラクターの血縁関係者はある意味個性的で、キャラクターに似ていない(むしろ似せていない)且つ特徴的に描かれている。脇役および主要キャラにあたる動物はマスコットキャラクターぬいぐるみ)のように描かれるのがほとんどである。

最新作『屍鬼』では、フォトショップによる写真合成技術を駆使して背景を全て実写にする他、デビュー当時のダークな絵を意識した新たな絵柄を開拓した(これまで通り、尾崎医院などで3DCGも使用している場面も見られる)。キャラクターデザインにおいては、時代を無視したパンク・ファッションおよびゴシック・アンド・ロリータを(特に、清水恵や兼正に移り住んだ者達に)取り入れ、ホラーサスペンス)感を出すために一部の登場人物を奇形にする独特のデザイン感覚を見せており、ファンからの評判は比較的高いTemplate:要出典

作品リスト

括弧内の文章は、漫画が製作された、あるいは『ジャンプ』に掲載された西暦年と、載った号や雑誌を記載している(リンク先も参照のこと)。

単行本

文庫本

画集

キャラクターデザイン

挿絵

関連項目

外部リンク

  • 封神演義ドットコム - 元々は『封神演義』の公式サイトなのだが、事実上ここが藤崎の公式サイトである。藤崎のインタビューや情報を掲載している。

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