菊名駅
出典: Wikipedio
|
菊名駅(きくなえき)は、神奈川県横浜市港北区菊名七丁目にある、東京急行電鉄(東急)・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
目次 |
利用可能な鉄道路線
駅構造
東京急行電鉄
島式ホーム2面4線を有する地上駅で、全列車が停車する東横線の主要駅である。のりばの番号はJRからの連番により3 - 6番線が割り振られている。また、日比谷線からの東横線直通列車は当駅が起終点であり日比谷線方面の乗客利用者は朝方のラッシュ時に座席を確保する行列が出来る為5番線ホーム足元には東横線用と日比谷線直通用の乗車位置表示がしてある。
駅長所在駅。菊名管内として白楽駅 - 綱島駅間を管理している。
改札口および横浜線への乗り換え口は8号車(横浜寄り)付近に1か所ある。
改札口とホームとの間にはエスカレータが、改札口とホーム・東口地上との間にはエレベーターが設置されている。西口も申し出れば東急ストア内の商品搬入用のエレベーターを使用できる。
売店の「toks」は駅構内の改札脇と上りホームにある。
特急運転開始前までは、当駅の乗り換え案内に横浜線の他に新幹線も放送され、構内の乗り換え案内表示にもかつては「新幹線」と記されていた。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
3 待避線</br>4 本線 | Template:Color東横線(下り) | 横浜方面</br>Template:Colorみなとみらい線直通 元町・中華街方面 |
5 待避線</br>6 本線 | Template:Color東横線(上り) | 武蔵小杉・自由が丘・渋谷方面</br>14px|○日比谷線直通 北千住方面 |
緩急接続
一部の列車を除き、終日自由が丘駅とともに当駅で緩急接続を行っている。かつて、特急運転開始前は主に日吉駅で終日緩急接続を行っていた。
緩急接続時は下りは3番線の外側を待避する各駅停車、4番線の中側が本線であり優等列車が使用する。
上りは下りと逆で配線上中側の5番線が待避線で外側の6番線が本線となっている。しかしながら時間帯によっては待避線の5番線を優等列車が使用し6番線の本線を待避する各駅停車が使用する。これは日比谷線直通列車等の出庫が5番線のみしか使用できないことと、主に日比谷線直通列車は4つ先の元住吉駅で優等列車の通過待ちをするため、日比谷線直通が特急や通勤特急又は急行の前に発車することが多い。5番線から発車する日比谷線列車とほぼ同時に当駅で待避する横浜方面から各駅停車が来た場合は、空いている本線の6番線を待避線代わりに使用する。この様な事から業務上は6番線が本線だが6番線は待避にも使用する為上りホームは事実上5・6番線どちらも本線及び待避線とも言える。
上りは、特急運行する以前は、5番線(内側)が本線で、6番線(外側)が待避線と固定されていたが、特急運転開始以後は6番線が本線に切り替えられた。これは、外側の6番線の方が横浜方の駅手前のカーブから駅に高速で進入できる構造に改良できたことと、日比谷線直通電車の折り返しなどの出庫に5番線を使用することが多いためである。この改良によって上り本線入線時の制限速度は35km/h(5番線)から55km/h(6番線)にスピードアップされ、入線時の揺れも少なくなった。
当駅で待避しない各駅停車は主に4・6番線を使用する。
日比谷線直通列車入出庫時の対応
日比谷線直通列車などの入庫時は4番線、出庫時は5番線のみしか使用できない。4、5番線がこのためにふさがっていれば、日比谷線直通の後続を走る列車は、当駅で待避しない場合でも空いている3番線の待避線に入線することがある。このように東横線は、3 - 6番線に特急、通勤特急、急行、各駅停車全種別の列車が入線する。
引き上げ線・留置線
横浜方にY形式の引き上げ線があり、主に日比谷線直通列車の折り返しに使用される他、一部の東横線の折り返しや回送・試運転列車と深夜時の留置にも使用されている。引き上げ線へは4・5番線から入線が可能であるが、非常時以外は4番線から入庫、5番線に出庫と、運用が決まっている。深夜の最終間際に渋谷発2本(下り)と元町・中華街発1本(上り)の当駅止まりの各駅停車があり、渋谷発は引き上げ線と4番線に、元町・中華街発は5番線へそれぞれ留置されるため、計3本が当駅で滞泊し、平日ダイヤは3本とも早朝の急行または各駅停車 渋谷行始発に充当される。ただし、土曜・休日ダイヤの場合、引き上げ線と5番線の2本留置されている列車が急行または各駅停車渋谷行始発に、4番線に留置されている列車は、急行 元町・中華街行始発となる。(※実際明記されてないがこの引き上げ線が当駅の7番線にあたる。)
開かずの踏切
1991年(平成3年)頃まで、渋谷方のホーム脇に踏切(大倉山3号踏切)があり、これと横浜方の急カーブに挟まれた当駅のホーム有効長は150m弱しかなかった。すると東横線の20m級車両は7両までしか止まれないため、渋谷方の1両は扉非扱いにし、1号車を踏切にはみだして停車していた。日比谷線直通電車は18m級車両のため8両編成すべてがホーム内に停車可能であった。その上、朝夕などは急行を待避する各駅停車が4 - 5分程停車するため、ラッシュ時には1時間あたり50分程度は遮断竿が上がらず、駅の脇を通る一方通行道路は大渋滞し、この踏切は開かずの踏切と呼ばれていた。この問題を解消するため、同年以降は菊名 - 大倉山間の一部を高架化して踏切3か所(大倉山1号 - 3号踏切)を廃止し、かつて歩行者のみしか通行できなかった大倉山2号踏切があった場所(現在のサミットストア付近)の高架下を車が通過できるようにした。
菊名問題
2005年(平成17年)7月25日から東横線に導入された女性専用車は8号車に設定され、平日ダイヤで運行される特急・通勤特急・急行列車の全列車に設定されていた。その結果、7号車の混雑が極めて著しくなったほか、1か所しかない階段最寄りの車両が利用できないことで男性利用客のクレームが殺到した(これがいわゆる「菊名問題」)。そのため、翌2006年(平成18年)7月18日から8号車から5号車に変更するとともに、設定時間も縮小された。詳しくは東急東横線を参照。
渡り線
かつて渋谷方に渡り線があったため、下り3・4番ホームに上り(渋谷方面)用の出発信号機(当時東横線はATSの為)が設置されており、時折3番線から当駅 - 元住吉駅間の試運転と当駅 - 桜木町間が不通の時にこの渡り線を使って渋谷方面に折り返していた。また反対に菊名 - 大倉山間上り本線上にも入換信号機(色灯式)が設置してあり、上記の様にこの渡り線を使って下り線に移動が出来たがほとんど使用されてなかった。試運転は当駅で折り返し列車の停車時間は長いため、20m級車両8両編成が折り返す時には渋谷方面にあった踏切上の停車を避け、横浜方面のホームを超えて停車させていた。1991年(平成3年)頃から渋谷方面が高架となり踏切廃止と同時に渡り線も撤去され、3・4番線ホームから渋谷方面に折り返す列車は廃止になった。
JR東日本
島式ホーム1面2線を有する高架駅。ホームは盛土上にあり、カーブしている。ホーム上には喫煙所がないため終日全面禁煙となっている。
改札口と東急東横線への乗り換え口は東神奈川駅寄りのみにある。横浜線のホームから階段を下りると、左側がJR横浜線の出口(西口側)で、右側が東横線への連絡改札口になっている。西口にはみどりの窓口が設置されている。また構内に指定席券売機が設置されている。
以前は快速通過駅だったが、2006年(平成18年)3月18日より快速が停車し、すべての定期旅客営業列車が停車する。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | Template:Color横浜線(上り) | 東神奈川・横浜・大船方面 |
2 | Template:Color横浜線(下り) | 新横浜・町田・八王子方面 |
駅の改良の問題
駅の改良をしない理由がある。
- 最大の問題は、用地がないことであり、これは接続する東急東横線も同じである。そのため、横浜線ホームには東神奈川寄りの階段1箇所のみとなっている。ただし、車椅子利用客のためにエスカルは設置されている。
- 新横浜駅寄りにも駅改札口を設けようとする話が浮上したが、現時点では全く具体的な計画が決まっていない。
以上のことから、神奈川県内のJRの駅は、当駅のように混雑しても手付かずのままになっている。なお、横浜市道路局としては2010年(平成22年)3月31日に駅舎の改良を記者発表した。これに拠れば平成22年より設計に着手し、概ね2年後に工事着手するとの事である。
快速停車駅の問題
横浜線には、1988年(昭和63年)3月13日のダイヤ改正から快速列車が設定されたが、当駅は東急東横線との乗換駅で利用者が多い(横浜線では新横浜 - 当駅間が利用者の一番多い区間である)にもかかわらず、東急東横線への利用客の流出防止対策として快速は2006年(平成18年)3月17日まで通過していた。そのため、当駅周辺では地元住民による菊名駅を快速停車駅にするように働きかける市民運動も度々展開されていた。快速停車駅に追加されたのは同年3月18日のダイヤ改正からである。
神奈川新聞の記事によると、快速を菊名駅に停車させた理由として、地元住民の市民運動の結果ではなく、東横線沿線から桜木町・関内方面へ向かう足として利用してもらうためとなっている。つまり、市民運動の結果と言うよりは、従来「横浜線沿線から東横線桜木町方面ヘの利用客の流出防止のための通過」を行っていたところを、東横線の横浜 - 桜木町間が廃止されたことにより逆に「東横線沿線から横浜線桜木町方面への乗客を取り込むための停車」へと方針転換したことが大きな要因である。
利用状況
- 東京急行電鉄
- 1日平均乗車人員 - 127,008人(2009年度)
- JR東日本
- 1日平均乗車人員 - 47,309人(2006年度、JR東日本の駅の中で第93位)
- 1日平均乗車人員 - 51,380人(2007年度、JR東日本の駅の中で第89位)
- 1日平均乗車人員 - 49,566人(2008年度、JR東日本の駅の中で第92位)
右上のグラフからも分かるように、2000年代に入ってからはJR東日本・東急ともに増加傾向にある。
横浜線内では6番目に利用者が多い駅である。
駅周辺
Template:See also 当駅は、東横線を境に東口と西口があり、西口にはJRの出入口がある。駅周辺の道路は非常に狭く、路線バス、タクシーなどのターミナルはおろか、駅前広場もない。
元々、東横線開通当時の駅予定地は現在地よりも横浜寄りであり、駅を中心とした放射線状の道路に東京横浜電鉄(現・東京急行電鉄)が田園調布・日吉と並ぶ住宅地「篠原学園都市」を開発する構想があったが、横浜線との乗り継ぎを考え、駅を計画地より若干渋谷寄りに開設した。その名残りが現在の錦が丘ロータリーである。
駅周辺は閑静な住宅地になっている。
駅コンコース
連絡通路は通勤・通学の乗り換えで利用者が非常に多いため、ラッシュ時には特に混雑する。また、新横浜にある日産スタジアムや横浜アリーナなどでの大規模催事の際は東横線から横浜線への流れも多く、平日の通勤・通学よりもさらに混雑し、連絡通路および改札口は乗り換え客でごった返す。
1日の乗降客はJR、東急合わせて約20万人にもおよぶ。このためコンコース等の拡張を迫られているが、駅周辺が狭いため、現時点では改良の余地がない。
出口・東口
港北区菊名三丁目 - 菊名六丁目 鶴見区上の宮一丁目・上の宮二丁目方面
駅前は南から北に向かう一方通行の道路(旧・綱島街道)で、全体的にマンションが多い。菊名駅前バス停は川崎鶴見臨港バスが駅前に、横浜市営バスが駅から北に200m程離れた所(芝信用金庫の前)にある。また、タクシー乗り場は臨港バス停手前にある車1台分が停車できるスペースを利用している。
出口・西口
港北区大豆戸町・錦が丘・篠原北一丁目・篠原北二丁目方面
駅前は東急ストア専用の駐車場と横浜線のJR専用改札口があり、全体的に一戸建て中心の閑静な住宅地が広がる。東口同様に駅前広場などはなく、路線バス乗り場はすべて東口からとなる。
駅前商店街はシャッター通りと化している。
店舗・施設
- 飲食店
- カフェ・クーパー(東口)
- サンロード(東口)
- 丸天(東口)
- 明華(東口)
- おがさや(西口)
- 黒ひげラーメン(東口)
- ゑびす(東口)
- Natural Flavor(西口)
- 飲食店(チェーン)
- 銀行・郵便局
- 学校
- 高木学園女子高等学校
- 横浜市立菊名小学校(周辺は住宅街)
- 菊名ドライビングスクール(旧菊名自動車学校、県内に5校ある教習所福澤モータースクールになる)
- 横浜市医師会看護専門学校(記念病院隣り)
- その他
- 周辺道路
- 綱島街道(東口)
路線バス
系統名 | 主要経由地 | 行 先 | のりば | 会社名 |
---|---|---|---|---|
鶴01 | 馬場町・東寺尾 | 鶴見駅西口 | 旧綱島街道上東口前 | Template:Color臨港 |
41 | 東高校前・白幡・岸谷2丁目 | 鶴見駅西口 | 綱島街道上東側 | Template:Color市営 |
41・深夜 | 大倉山駅前・新羽駅・新開橋 | 川向町 | 綱島街道上西側 | Template:Color市営 |
41・深夜 | 新菊名橋 | 港北車庫・新横浜駅 | 綱島街道上西側 | Template:Color市営 |
59 | 浦島丘・東神奈川駅西口 | 横浜駅西口 | 綱島街道上東側 | Template:Color市営 |
59 | 熊野神社入口 | 綱島駅前 | 綱島街道上西側 | Template:Color市営 |
歴史
- 1926年(大正15年)
- 1966年(昭和41年)9月 - 国鉄線を経由して東急車両の搬入を当駅で行っていたが、後に長津田駅に移行され、国鉄線と東急線の連絡線が撤去される。
- 1970年(昭和45年)4月1日 - 国鉄駅での貨物取り扱い廃止。
- 1972年(昭和47年) - 東急の駅舎改築により橋上駅舎化。この際に2面4線化され引き上げ線も完成する。この引き上げ線は1988年に日比谷線が乗り入れるまで非常時以外はほとんど使用されず、時々レールの錆取りなどに回送列車などが使用していた。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により横浜線の駅はJR東日本の駅となる。駅の管理は引き続き東急が行う。
- 1988年(昭和63年)8月9日 - 日比谷線直通区間が日吉駅改良工事に伴い当駅まで延伸される。また大幅にダイヤが改正され、かつては平日の朝のみしか緩急接続をしていなかったが、夕方以降にも急行の待避をするようになった。
- 1991年(平成3年)
- 菊名駅 - 大倉山駅が一部高架化。
- 東横線は8両編成だが、高架化される前は踏切がホーム脇にあったため、ホーム有効長は20m車7両分であった。高架化された後に東横線のホーム1両分が渋谷方に延伸された。
- 日吉駅2面4線の改良工事が終了し、日中の日比谷線直通区間が同駅までとなる。
- 菊名駅 - 大倉山駅が一部高架化。
- 1994年(平成6年) - 横浜線と東横線の乗り換え通路途中に連絡自動改札口が設置される。これと同時にJR東日本の出札改札用の駅舎も完成し、従来の東急委託からJR東部分はJRが管理を開始。
- 2001年(平成13年)
- 2006年(平成18年)3月18日 - この日のダイヤ改正で横浜線の快速停車駅となる。
- 2007年(平成19年)8月23日 - この日のダイヤ改正から日吉駅2・3番線が東横線から目黒線への発着路線変更に伴う工事を行うため、日比谷線直通列車は終日当駅までの運転となる。
- 2009年(平成21年)11月1日 - 東急の定期券売り場が廃止される。
- 2010年(平成22年)3月 - 駅ホームに設置されている案内サインが、新しい省エネタイプ(薄型反射透過フィルム型)に更新される。
駅名の由来
Template:See also 駅設置時、橘樹郡大綱村大字菊名に位置していたため、地名を採ったもの。
隣の駅
- 東京急行電鉄
- Template:Color東横線
- Template:Color特急
- Template:Color通勤特急
- 日吉駅 - 菊名駅 - 横浜駅
- Template:Color急行
- 綱島駅 - 菊名駅 - 横浜駅
- Template:Color各駅停車
- 東日本旅客鉄道
- Template:Color横浜線
外部リンク
Template:東急東横線 Template:横浜線de:Bahnhof Kikuna en:Kikuna Station ko:기쿠나 역 zh:菊名站