福塩線

出典: Wikipedio


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|} 福塩線(ふくえんせん)は、広島県福山市福山駅から広島県三次市塩町駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線地方交通線)である。

目次

路線データ

  • 管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者
  • 路線距離(営業キロ):78.0km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:27(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:福山駅 - 府中駅間(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
  • 最高速度:85km/h
    • 府中駅以北には保線点検の合理化を目的として速度制限されている箇所がある。
  • 運転指令所:府中CTCセンター

福山駅 - 府中駅間はJR西日本岡山支社せとうち地域鉄道部、府中 - 塩町間は同広島支社三次鉄道部の管轄である(境界駅である府中駅は岡山支社の管轄であり、府中駅上り場内信号機が支社境界となっている)。国鉄時代は全線(塩町駅構内を含む)が岡山鉄道管理局の管轄だった。なお、岡山支社管内・広島支社管内とも、独自に設定されているラインカラーは桜桃色(Template:Color)。

福山駅 - 神辺駅間はIC乗車カードICOCA」の岡山・広島エリアに含まれている。

運行形態・車両

運転系統は電化区間と非電化区間の接続点である府中駅で完全に分断されている(国鉄時代の1986年10月31日までは福山駅から芸備線三次駅まで直通する定期列車が2往復設定されていた<ref>日本交通公社『時刻表』1986年3月号によると、その2往復のうち夕方の福山発下り1本は三次からさらに芸備線経由で広島まで直通していた。</ref>ほか、1991年まで芸備線・木次線経由三井野原駅行きのスキー列車の設定があった)。そのため、電化区間は福塩南線、非電化区間は福塩北線と通称される。両区間とも普通列車のみの運転であり(一時期、快速列車の設定があったが施設上の問題で効果が十分でなく廃止された)、朝夕は4両編成・車掌乗務での運転で、日中はすべての列車が2両のワンマン運転となっている。優等列車が設定されたことは一度もない。

福山 - 府中間

電化区間の車両は、主に岡山電車区105系115系が使われている。2006年3月のダイヤ改正以降は、105系の一部運用に同区の103系が充てられることもある。福山 - 府中間の運転が基本であり、毎時1 - 2本の列車が設定されているが、万能倉駅折り返しの列車も設定されている。加えて2008年3月改正では、福山駅を経由して山陽本線岡山駅まで直通する列車が上り1日1本のみ設定されている<ref>ただし、当該列車は福塩線内のみワンマン運転を行うため、府中駅発の時点では一旦福山行きとして運転され、福山駅到着後に岡山行きとなる形を取っている。</ref>。また、2009年3月の改正前までは時刻表には載っていないものの、福山着8時59分の列車が福山発9時14分の長船行きになる列車があったが、同改正で府中発長船行き (234M) として設定されるようになった。逆に山陽本線で2009年3月の改正前は福山着17時6分の福山止まりの列車がそのまま17時7分発の福塩線府中行きになっていたが、2009年3月の改正で和気発府中行き (727M) となった。

また、日付を越えて運行する列車は設定されていなかったが、2003年10月1日のダイヤ改正で最終列車の繰り下げにより設定されている。

福山 - 神辺間では井原鉄道井原線からIRT355形気動車が乗り入れる。

府中 - 塩町間

thumb|200px|15km/h以下の速度制限がかけられた箇所(起点から79km地点付近、塩町 - 三良坂間踏切から撮影) 非電化区間は、気動車がワンマン運転を行っているが、全列車が線区の終点である塩町を越えて芸備線の三次まで乗り入れている。また、芸備線からの直通列車として1日2本のみ広島発府中行の列車がある。この区間は全列車が広島運転所キハ120形気動車による運転(1 - 3時間に1本程度)となり、昼の1往復は奇数月の第3日曜日に運休する。

以前は吉舎駅・河佐駅折り返しの区間運行があり、21時台に三次から上下駅までの列車があったが、2002年3月23日のダイヤ改正ですべて廃止された。

トイレが設置されていない列車があったが、2007年には全列車に設置された。

thumb|none|320px|非電化区間で使用されるキハ120形

利用状況

福塩南線の沿線人口は増えているものの、駅設備、路盤、線形は脆弱であり、道路整備やモータリゼーションも進んだことから伸び悩んでいる。

福塩北線は主に山間部で過疎地域でもあり年々沿線人口も減り、道路整備や自家用車にも押され乗客も減る一方であるが沿線には高等学校が数校あるので通学需要は根強い。

歴史

改正鉄道敷設法別表第91号に掲げる予定線の一部として両備鉄道を買収、国有化し、延長したものである。国有鉄道が保有した唯一の電気運転を実施する軽便鉄道特殊狭軌線)であった。列車は電気機関車による牽引でのみ運行され、電車は製作されなかった。国有化後に改軌・改築され、現在の姿となった。

1989年には、芦田川八田原ダム(1998年竣工)を建設するために、河佐 - 備後三川間が八田原トンネル(全長6,123m)経由の新線に付け替えられ、同区間の旧線上にあった八田原駅が廃止された。

両備軽便鉄道→福塩南線

  • 1914年大正3年)
    • 7月21日両備軽便鉄道 両備福山 - 府中町間(13.7M≒22.05km)が開業。軌間762mm。
      • 両備福山駅、横尾駅、神辺停留場、湯田村停留場、道上停留場、万能倉駅、駅家駅、近田駅、戸手停留場、両備天王駅(現在の上戸手駅)、新市駅、高木停留場、鵜飼停留場、府中町駅(現在の府中駅)開業。
    • 11月20日 : 胡町停留場開業。
  • 1915年(大正4年)5月4日 : 吉津停留場開業。
  • 1920年(大正9年)6月29日 : 道上停留場を道上駅に格上げ。
  • 1922年(大正11年)4月9日 : 両備軽便鉄道高屋線として神辺 - 高屋間が開業。
  • 1923年(大正12年)1月12日 : 鵜飼停留場を鵜飼駅に格上げ。
  • 1925年(大正14年)1月12日 : 戸手停留場を戸手駅に格上げ、
  • 1926年(大正15年)6月26日 : 両備軽便鉄道が両備鉄道に改称。
  • 1927年昭和2年)6月25日 : 両備福山 - 府中町間電化(直流750V)。
  • 1930年(昭和5年)
    • 4月1日 : 営業距離の単位をマイルからメートルに変更(13.7M→22.0km)。
    • 11月14日昭和天皇の陸軍大演習統監のため、道上 - 万能倉間に正戸山臨時乗降場をこの日のみ開設、福山 - 正戸山間に軽便鉄道としては史上唯一のお召し列車を運転。
  • 1933年(昭和8年)
    • 9月1日 : 両備鉄道の両備福山 - 府中町間が国有化、福塩線となる。停留場を駅に格上げ。両備天王駅を上戸手駅に改称。
      • このとき、両備鉄道のうち非電化であった高屋線神辺 - 高屋間は買収の対象から外れ、神高鉄道に譲渡され、1940年(昭和15年)に井笠鉄道の神辺線となったが1967年(昭和42年)に廃止となっている。
    • 11月15日福塩南線に改称。
  • 1934年(昭和9年)
    • 6月15日 : 神辺 - 湯田村間に高屋川仮信号場開設。
    • 9月21日 : 高屋川仮信号場廃止。
  • 1935年(昭和10年)12月14日 : 横尾 - 府中町間を軌間1067mmに改軌 (-0.2km)。福山 - 横尾間を新線に付け替え (+1.8km)、既設の福山駅に乗り入れ。両備福山駅、胡町駅、吉津駅廃止。

福塩北線

  • 1933年(昭和8年)11月15日 : 福塩北線 田幸(現在の塩町駅) - 吉舎間 (10.7km) が開業。三良坂駅、吉舎駅開業。
  • 1934年(昭和9年)1月1日 : 田幸駅を塩町駅に改称。
  • 1935年(昭和10年)11月15日 : 吉舎 - 上下間 (17.0km) が延伸開業。備後安田駅、甲奴駅、上下駅開業。

全通以後

  • 1938年(昭和13年)7月28日 : 府中町 - 上下間 (28.1km) が延伸開業し全通。福塩南線が新規開業区間と福塩北線(塩町 - 上下間)を編入し福塩線に改称。下川辺駅、河佐駅、備後三川駅、備後矢野駅開業。
  • 1940年(昭和15年)2月1日 : 備後本庄駅開業。
  • 1954年(昭和29年)4月10日 : 府中町 - 下川辺間電化。
  • 1956年(昭和31年)12月20日 : 府中町駅を府中駅に改称。
  • 1961年(昭和36年)8月13日 : 福山 - 下川辺間の架線電圧を直流1500Vに昇圧。
  • 1962年(昭和37年)4月1日 : 府中 - 下川辺間電化廃止。
  • 1963年(昭和38年)10月1日 : 中畑駅、八田原駅、梶田駅開業。
  • 1981年(昭和56年)2月11日105系が運用開始。この結果当線に残っていた70系は同年3月1日で運用終了。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 : 全線の貨物営業廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 : 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。
  • 1989年平成元年)4月20日 : 河佐 - 備後三川間を新線に付け替え (-1.4km)。八田原駅廃止。
  • 1991年(平成3年)4月1日 : 府中 - 塩町( - 三次)間でワンマン運転開始。
  • 1992年(平成4年)3月14日 : 福山 - 府中間でワンマン運転開始。
  • 1999年(平成11年)1月11日 : 井原鉄道井原線からの片乗り入れ開始。
  • 2002年(平成14年)3月23日 : 管轄支社の変更、府中以北の管轄を岡山支社から広島支社に変更。

駅一覧

便宜上、塩町側の全列車が直通する芸備線三次駅までの区間を記載。

  • 全列車普通列車(すべての駅に停車)
  • 線路(全線単線) … ◇・∨:列車交換可、|:列車交換不可
  • 全駅広島県内に所在
電化/非電化 路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 線路 所在地
電化 福塩線 福山駅 - 0.0 西日本旅客鉄道山陽新幹線山陽本線 福山市
備後本庄駅 1.8 1.8  
横尾駅 4.3 6.1  
神辺駅 2.3 8.4 井原鉄道井原線
湯田村駅 2.0 10.4  
道上駅 0.9 11.3  
万能倉駅 2.1 13.4  
駅家駅 1.2 14.6  
近田駅 1.4 16.0  
戸手駅 1.0 17.0  
上戸手駅 1.8 18.8  
新市駅 1.2 20.0  
高木駅 1.7 21.7   府中市
鵜飼駅 1.0 22.7  
府中駅 0.9 23.6  
非電化 下川辺駅 4.3 27.9  
中畑駅 3.9 31.8  
河佐駅 3.1 34.9  
備後三川駅 7.5 42.4   世羅郡世羅町
備後矢野駅 4.2 46.6   府中市
上下駅 3.7 50.3  
甲奴駅 4.4 54.7   三次市
梶田駅 2.4 57.1  
備後安田駅 5.2 62.3  
吉舎駅 5.0 67.3  
三良坂駅 6.3 73.6  
塩町駅 4.4 78.0 西日本旅客鉄道:芸備線備後落合方面)
芸備線
神杉駅 1.5 79.5  
八次駅 3.3 82.8  
三次駅 2.3 85.1 西日本旅客鉄道:芸備線(広島方面)・三江線

JR西日本直営駅は福山駅と府中駅のみ(三次駅を含めば3駅)。それ以外の駅のうち、神辺駅と駅家駅はジェイアール西日本岡山メンテックによる業務委託駅、上下駅は簡易委託駅、残りの22駅(神杉駅・八次駅を含めば24駅)は無人駅である。

過去の接続路線

廃止区間

括弧内は起点からの営業キロ。

1935年12月14日廃止区間
両備福山駅 (0.0km) - 胡町駅 (0.6km) - 吉津駅 (1.2km) - 横尾駅 (4.3km)
1989年4月20日廃止区間
河佐駅 (0.0km) - 八田原駅 (2.5km) - 備後三川駅 (8.9km)

廃止信号場

  • 高屋川仮信号場 : 1934年廃止、神辺 - 湯田村間(福山駅起点9.6km)

脚注

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関連項目

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