神戸電鉄

出典: Wikipedio


Template:Redirect Template:画像提供依頼 Template:基礎情報 会社 神戸電鉄株式会社(こうべでんてつ、英称 Kobe Electric Railway Co.,Ltd.)は、兵庫県南東部で神戸市湊川駅を起点に有馬温泉三田(さんだ)・粟生へ延びる鉄道路線を運営する阪急阪神ホールディングスグループの鉄道会社。古くは創業時の社名の略称から神有(しんゆう)、現在は神鉄(しんてつ)と呼ばれ、沿線には神電(しんでん)と呼ぶ年配者もいる。2004年までは準大手私鉄に分類されていた<ref>国土交通省監修『数字で見る鉄道』(財団法人運輸政策研究機構)の2005年版では中小民鉄に分類されている。準大手私鉄も参照。</ref>。本社は神戸市兵庫区新開地一丁目3番24号。

スルッとKANSAIでカードに印字される符号はKBである。

全国登山鉄道‰会加盟会社。

目次

歴史

路線

thumb|240px|none|路線図

車両基地

車両

[[ファイル:Shintetsu-5000.JPG|thumb|240px|none|5000系]] [[ファイル:Shintetsu mq 1.jpg|thumb|240px|none|旧式書体の正面方向幕(上)]] [[ファイル:Shintetsu5000.jpg|thumb|240px|none|親会社である阪急電鉄の車両に似た5000系の内装]] [[ファイル:神戸電鉄大村駅付近P8260117.jpg|thumb|240px|none|デ1370形]]

いずれの車両も、急峻な勾配に対応できる設計となっていることが特徴である。また、全営業車とも多くの私鉄で使われているレジンシューではなく低速域での高い減速性能・天候変化に強い鋳鉄シューを使用している。そのため、停車の際には独特の音と高い減速性能が得られる(一部の付随車は除く)。また、抑速ブレーキも全営業車両とも3ノッチ以上搭載されており、また非常電制といわれる空気ブレーキが故障し使用できなくなった場合を想定してモーターを限界まで使用し、停車寸前まで減速することができる独特の装置を5000系と6000系以外の営業車両が装備している(なお直通予備ブレーキは同系列を含む全車両に装備している)。

親会社の阪急電鉄と異なり、ほとんどの車両が地元の川崎重工業製である。また、開業当初から電動機などは三菱電機製で統一されている。3000系以降(1973年以降)に製造された車両(1000番台の車両は1979年製のデ1350形から)は阪急に似たマホガニー調の内装や濃オリーブ色の座席モケットが採用されている。現在の編成は4両が主体である。2008年4月の時点で1050形2両(デ1062・1064)と1070形3両(デ1071 - 1073)が非冷房のままで残っていたが、2009年3月のダイヤ改正で5両運用が廃止されて非冷房車が全車運用から外れ、2010年4月に正式に廃車となった。これにより冷房化率100%となった。

電車の形式記号については、かつては電動車は運転台の有無にかかわらず「デ」、制御車は「クハ」、付随車は「サ」を用いていたが、2000系以降の車両では阪急同様形式記号が省略されている。

阪急と同様に、車両を新造することを「建造」と表現する。

現有車両

旅客用車両

事業用車

過去の車両

ワンマン運転

全線でワンマン運転を実施しているが、列車内で料金を収受せず、駅の改札口を利用する、いわゆる「都市型ワンマン列車」であることから、列車内に運賃箱はない。ただ、訓練などでツーマン運行を行う場合は乗務員2名以上での運行となる。なお、まれに移動のため乗り合わせた運転士や係員が扉扱いや自動放送を補う放送をする場合がある(2名でワンマン運転の列車に乗車している時は運転士が左側の扉を、乗り合わせの係員は右側の扉を開閉する)。また、扉扱いは厳寒期を除き常時全車両の全扉を扱うため、ホームには各車両の乗降状況を映す監視モニターが設置されている。

ワンマン対応車両には神戸電鉄自動放送装置が搭載されている。これは大きく分けて2つの機能があり、1つは自動放送機能、もう1つは停車駅通過防止機能である。両機能とも車輪の回転数から動作する区間を算出する。これはタッチパネル式で場合によりお詫び放送や行き違い駅でのしばらく停車する旨などを手動により自動で放送を流すこともできる。しかし、その放送をするかどうかは運転士によって様々であり、長時間停車や乗り換え案内のほか、緊急時には肉声放送を行う運転士もいる。また、非常ブレーキを掛けた場合等には、完全自動で「非常ブレーキが掛かります、ご注意下さい。」などといった自動放送が流れる。なお、6000系電車に搭載されている自動放送装置は、1つのモニタで自動放送装置や車両の情報を表示可能で、方向幕や客室内液晶モニタの表示も同時に制御することができる。

ワンマン化されている車両で4両編成のものは扉上部に赤外線センサーが付いており扉に一定の大きさ以上のものが挟まれているかを検知すようになっている。そのため4両編成の場合は発車時に「センサーよし」と喚呼する。

沿線の病院美容室大学などの広告宣伝も放送で行っている。

運賃

大人普通旅客運賃(小児は半額・10円未満切り上げ)。2005年12月15日現在。

キロ程運賃(円)キロ程運賃(円)
初乗り2km17024 - 26570
3 - 423027 - 29590
5 - 629030 - 32610
7 - 834033 - 36640
9 - 1038037 - 40660
11 - 1240041 - 44680
13 - 1444045 - 48700
15 - 1748049 - 54720
18 - 2051055 - 58740
21 - 23540

以下の区間の運賃には乗り継ぎ割引が設定されている。

  • 合算額から大人30円・小児15円引き
    • 鈴蘭台駅 - 山の街駅・大池駅以東の神戸電鉄各駅と谷上から北神急行電鉄を経由して神戸市営地下鉄大倉山駅・ハーバーランド駅以遠の各駅との間。
  • 合算額から大人20円・小児10円引き
  • 合算額から大人10円・小児5円引き
    • 鵯越駅以遠の神戸電鉄各駅と湊川を経由して神戸高速鉄道新開地駅との間。
    • 鈴蘭台駅 - 山の街駅・大池駅以東の神戸電鉄各駅と谷上を経由して北神急行電鉄新神戸駅・神戸市営地下鉄県庁前駅・みなと元町駅までの各駅との間。

JRの地方交通線運賃より高い。路線の7割が山岳区間であること、公園都市線の建設費の償還、乗客数の伸び悩みの影響で、特に近距離区間での運賃が高く、このことがさらに乗客の伸び悩みを招く悪循環に陥っているとも指摘される。事実、粟生線沿線や人口急増地帯の公園都市線沿線では神戸電鉄より運賃の安い神姫バスに乗客を奪われ気味である。粟生線においては、沿線にクルマ社会が定着していることもあって特に深刻であり、神戸電鉄「おでかけガイド」(2008年8月発行分)によれば2006年度と2007年度はともに過去最悪の年間12.7億円の赤字を計上しており、さらに2007年までの10年間の累積赤字が102億円に上る。

全駅でPiTaPaおよびJR西日本のICOCAが使用できる。ただし他の鉄道事業者に比べてICOCAへのチャージ対応が遅れており、2008年8月の時点までチャージ可能な自動券売機・精算機は一切設置されておらず、ICOCAで神戸電鉄を利用する場合(特に無人駅で下車する場合)は、残高に注意が必要であった。2008年10月にそれらの自動精算機はICカードへのチャージ・プリペイドの利用履歴・ポストペイの利用実績が照会可能な新型のものに取り替えられている。 一部の有人駅では未だICカードの利用ができない自動精算機が設置されている場合があるが、この場合有人改札の係員にチャージを依頼することになる。

全駅で神戸高速鉄道経由阪急電鉄阪神電気鉄道山陽電気鉄道各駅への連絡切符が購入できる。この中で阪神側は2009年3月20日に阪神なんば線が延伸開業し近鉄奈良線と相互直通運転を開始したが、延伸開業後も神戸電鉄側では従来通り4社連絡乗車券しか発売せず、当面は阪神なんば線の連絡乗車券も従来通り西九条駅までしか発売しないため、神戸電鉄の駅から阪神なんば線を介し、西九条駅で下車しないで九条駅以遠の駅や大阪難波駅から先の近鉄線方面へ行こうとする場合は、一旦西九条駅までの連絡乗車券を購入し、不足分を着駅で精算する必要がある<ref>券売機を大阪難波駅まで対応できるようにするか、あくまでも西九条駅より先は販売しないという方針にするかは不明。</ref>。ただしPiTaPa・ICOCA利用時はそのまま4社連続で乗車できる。大阪難波駅から近鉄特急を利用する場合は、大阪難波駅ホームの特急券窓口で特急券を購入する際に近鉄線の目的地までの駅まで精算することができる。また、阪急とつながっている能勢電鉄への連絡乗車券も発売されていない。

系列企業

脚注

Template:脚注ヘルプ Template:Reflist

外部リンク

Template:Commons

Template:スルッとKANSAIen:Kōbe Electric Railway hu:Sintecu ko:고베 전철

個人用ツール