特撮
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特撮(とくさつ)は、特殊撮影技術そのもの、或いはSFXが多用された映像作品(映画やテレビ番組など)を指す通称である。
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語源
元々は特殊撮影、あるいはトリック撮影と呼ばれていたSFXを分かりやすく説明する為に1958年頃から日本のマスコミで使われ始めた言葉であり、第一次怪獣ブーム時に完全に定着した<ref>『宇宙船vol41』「古今特撮映画の散歩道」竹内博</ref>。製作サイドにおいては特撮という言葉は純然たる技術自体を指す事も多い<ref>東映の平山亨プロデューサーが「仮面ライダー」や「河童の三平 妖怪大作戦」を低予算なので特撮を使わないで製作したと言う旨のコメントをしているが、これら作品が特撮物扱いされない事はない。</ref>。
概要
映像作品を“特撮”と呼称するとき、通常は作品の主眼とする部分を特殊撮影により製作している物を示す。したがって、特殊撮影が使われていても、その規模等に係わらずそれが補助的な役割に終始する<ref>例えば、時代劇のロケシーンに作中の世界観上有り得ない物(近代建築物など)が写り込んだ場合、合成により消してしまうことはよく行なわれる。</ref>作品は、一般的には“特撮”とは称されない<ref>例えば、日活の「太平洋ひとりぼっち(1963年)」の特撮シーンを円谷プロが外注で製作したことは有名だが、この映画が“特撮”と呼ばれることは一般的にはない。</ref>。日本の映画の場合、「戦争映画」「怪獣映画」「SF映画」等のうち、実写では撮影不能な画面を特殊撮影により表現した作品が“特撮”と呼ばれることが多いが、近年ではさらに定義が狭まり、現状では映像化されたSF作品やファンタジー作品を意味していると考えて概ね差し支えない。なお、現行のマスコミなどにあっては戦争映画やホラー映画は“特撮”として認識されてはおらず、また、『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』といった特殊撮影を用いた海外の諸作品は「SFX映画」と称され、日本の特撮映画とは区別されている。 また、近年ではコンピュータグラフィックス(CG)の発達により、従来作品がミニチュアや合成により表現していた部分をCGによって製作する作品も多いが、CGは技術的にはアニメーションに近いものであることから、CG主体の実写作品を“特撮”に含めるか否かについては、意見の分かれるところである。
映画会社(東宝、東映など)やプロダクション(円谷プロダクション、ピー・プロダクションなど)によって製作された、主として児童・幼児層を対象として製作された諸作品を指す。
同様の内容でもアニメーションなどで作られた作品は含まれない。ジャンルの名称というより、劇映画やテレビドラマの内のきわめて狭い範囲の特定作品群を指す概念とも言えるTemplate:要出典、特撮番組の殆どが児童向けドラマに含まれ、アニメーション作品や特撮作品がしばしば広義の「まんが」の一カテゴリとして扱われることも、そのことを裏付けていると言えよう。
代表的なものに、『ゴジラ』/『ウルトラマン』のような怪獣映画/巨大ヒーロー作品、『スーパーロボット レッドバロン』のような巨大ロボット作品、『仮面ライダー』/『仮面の忍者 赤影』のような等身大変身ヒーロー作品、『コメットさん』のような少女向けエブリデイ・マジック作品がある。ただし80年代以降に当ジャンルは衰退し、変身ヒーロー(特に『スーパー戦隊シリーズ』)のみが残った状況から、特撮=「着ぐるみのキャラクターがアクションをするドラマ」というコンセンサスが出来ている節がありTemplate:要出典その範囲はさらに狭くなっている模様(後述)。
特徴
特撮作品群が日本の映画・TV番組の特撮作品に多いことから、日本で制作された特撮作品は一般に「子供向け」としてのイメージが先行してしまい、内容が作り込まれた大人向けSF作品を志向していても、興行的には冷遇された環境で発表される作品が多いとされる。また、そういう状況を良しとしないファンやマニアから子供向けの特撮作品が「お子様ランチ」「ジャリ番」と揶揄されることもしばしばある。
その反面、幼年期から特撮作品を見て育った世代の中には「無理して市民権を得ようとせず、いつまでも児童・幼児層のためのメディアであって欲しい」と“特撮作品の伝統”を重視する声もある。大人向けの特撮作品を多く手がけている円谷英二監督も、一方では「子供たちに夢を」と再三語っていた。
だが、皮肉にも上記に挙げられた姿勢から近年では特撮=「着ぐるみのキャラクターがアクションをするドラマ」という大前提が出来ているようであり、硬派な大人向けを志向するマニア層においてもキャラクターを排除しないものが求められている。『怪奇大作戦』のようなキャラクターが出ない作品や『スタートレック』の様なSF作品も本来特撮物として扱われていたことを考えると、ジャンル自体が更に狭い枠へ追いやられたといえる。ランキングサイト『アクセスアップ.ORG』の「特撮」ジャンルのデータベースの分割もそういう差別化に基づいて行われた。
これは一般のドラマにもCGなどの特殊技術を頻繁に使う様になり、SF及びファンタジー的な設定が普通に語られるようになったため、差別化としてそのようになったと考えられる。これは特撮作品の幅を狭めてしまうという観点から悪い意味での差別化の定着ともいえ、大人向けを志向するしない以前の問題である。
1996年の『ウルトラマンティガ』の長野博(V6)の主演や2000年の『仮面ライダークウガ』に主演したオダギリジョーのブレイクをきっかけに、特撮番組が若手俳優の登竜門となり、つるの剛士、吉岡毅志、高野八誠、永井大、要潤、賀集利樹、金子昇、玉山鉄二、杉浦太陽等が続々と知名度を高め人気タレントとなっていった。そして美形の俳優目当ての女性ファンを多く獲得している。また、ヒーロー役だけでなく、ヒロイン役の女優からも吉本多香美、吹石一恵、さとう珠緒、加藤夏希、秋山莉奈、長澤奈央、山本梓、磯山さやか等がアイドルタレントとしてグラビアを始め多方面に進出している者も多く輩出されている。
むしろ、近年はデビュー時に一般ドラマで重要な役所を演じて一時的にメジャーになったとしても実力が伴わなければ、その後、低迷してしまうケースも多い。
かつて、特撮作品への出演は経歴から削除され、公にされないものであったが、これら若手俳優たちに関しては経歴を公にしている者も多く、また『ゼブラーマン』のような、ジャンルを意識した一般向けの作品が製作され、受け入れられる状況も生じており、ジャンルとしては狭くなった反面、幼児期に特撮作品を視聴した層の成長に伴い、市民権を得たともいえる。
実際は、戦後の黎明期の段階で一般向け志向の特撮映画(『ゴジラ』など)と少年・児童向けのヒーロー作品(『スーパージャイアンツ』『月光仮面』)は既に両方存在しており、その意味では興行的な「住み分け」の状態が長く続いてきたとも言える。
特撮作品一覧
- 怪獣(登場した怪獣については怪獣の一覧を参照のこと)
- ゴジラシリーズ
- ガメラシリーズ
- モスラシリーズ
- 空の大怪獣ラドン
- 大怪獣バラン
- 宇宙大怪獣ドゴラ
- 大魔神シリーズ(大魔神・大魔神怒る・大魔神逆襲)
- 大巨獣ガッパ
- フランケンシュタイン対地底怪獣
- フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
- 宇宙大怪獣ギララ - ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発
- ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣
著名なシリーズ
関連項目
脚注
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