片仮名

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Template:Refimprove Template:Wiktionary Template:Infobox WS 片仮名(かたかな)は日本語の表記に用いられる音節文字である。仮名の一種で、万葉仮名を起源として成立した。元となる漢字の画数に応じて、万葉仮名をそのまま用いたり、その一部を採るなどして作られている。

目次

概要

日本語では主に次のような場面で用いられる。

片仮名の一覧

あ段い段う段え段お段
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
  • Template:Color」「Template:Color」は、現在歴史的仮名遣においてのみ用いられる。
  • 「イ」「エ」を180度回転させた文字が、ヤ行の「イ」「エ」として用いられたことがある。これは江戸時代の音韻学において、「ヤ行やワ行の『イ』『エ』にも独自の文字を当てるべきではないか」という考えが生じたために作られた記号であり、一般に通用する文字ではない。用いられた記号も、学者によって異なる場合がある。

none|400px|カタカナの由来

  • 」については「Template:Color」の草体の変形、ならびに平仮名Template:Color」の変形とする説もある。
  • 」については「箇」の異体字である「Template:Color」の変形とする説もある。
  • 」については「Template:Color」の草体、「Template:Color」の草体、または「Template:Color」の一部とする諸説がある。
  • 」については「Template:Color」の旁を採ったとする説もある。
  • 」については「Template:Color」の最初の2画を採ったとする説も以前からあり、そちらの方が字形・筆順からみて自然である。
  • 」は「Template:Color」の草体を変形したものである。
  • 」については「Template:Color」の草体の一部を採ったとする説もある。
  • 」については「輪」の意の記号「Template:Color」を「Template:Color」と2画で書いたところから生まれたとする説もある。
  • 」については漢字でなく撥音を表わす記号(Template:Color)の変形とする説もある。

歴史

吉備真備が片仮名を創作したという伝承があるが、これは俗説に過ぎない。万葉仮名の省略は8世紀初めから見られるが、片仮名の起源は、9世紀初めに奈良の古宗派の学僧が漢文を和読するため、訓点として万葉仮名を付記したものに始まると考えられている。それらは余白に小さく素早く記す必要があったため、字形の省略・簡化が進んだ。片仮名はその発生より、僧侶や学者によって漢字の補助として使われることが多く、ごく初期から仮名交文に用いた例も見られる。後には、歌集や物語をはじめ一般社会の日常の筆記にも使用範囲が広がったが、平仮名で書かれたものが美的な価値をもって鑑賞されるに至ったのと比べると、記号的・符号的性格が強い。

当初は字体に個人差・集団差が大きく、10世紀中頃までは異体字が多く見られる。時代を経るに従って字体の整理が進み、12世紀には現在のそれと近いものになったと考えられている。現代の片仮名では、1900年の小学校令施行規則で一音一字の原則に従い、標準とされた字体だけが普及している。それ以前に存在した多くの字体を字源によって分類した場合、およそ230種ほどを数えられる。

2002年、大谷大学所蔵の経典に、角筆の跡があり、これについて、表音を企図して省略された漢字であり、片仮名的造字原理の先行例ではないかとする説が出された<ref>平川南編『古代日本 文字の来た道』大修館書店,2005年,185頁。2002年4月3日各新聞。</ref>。この角筆について小林芳規は、八世紀に朝鮮半島で表音のために漢字の省略が行われており、それが日本に渡来したのではないかとする説を提出した<ref>小林芳規「大谷大学蔵新出角筆文献についてー特に、『判比量論』に書きいれられた新羅の文字と記号―」(『書香』第十九号、大谷大学、2002年6月。平川南編『古代日本 文字の来た道』大修館書店,2005年,185頁。</ref>。犬飼隆はこの小林説について、表音を企図した漢字の省略が朝鮮半島で先行して実施されていた可能性を認めながらも、なお検証を要するとした<ref>平川南編『古代日本 文字の来た道』大修館書店,2005年,186頁</ref>。また平川南は経典の成立年代と読みの書きいれにはずれがあることが十分想定できるため、典籍の年代確定の難しさを指摘している<ref>前掲書</ref>。 さらに、「根」字の脇に見られる「マリ」の如き角筆の痕跡が「ブリ」の音を表すとした上で、現代韓国語の「根(ブリ)」と一致するとの小林の主張は、新羅時代に「根」を「ブリ」と発音した可能性はないとされ、ソウル大学名誉教授安秉禧(アン・ビョンヒ)、韓国口訣学会会長の南豊鉉(ナム・プンヒョン)らによって否定されている。

脚注

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参考文献

小松茂美『かな その成立と変遷』岩波新書、1968年(ISBN 4004120977

関連項目

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