湯豆腐
出典: Wikipedio
|
湯豆腐(ゆどうふ)は、豆腐を使った料理の一つ。冬の代表的な鍋料理のひとつ。
目次 |
概要
鍋に昆布を敷き、水を張った中に一口大に切った豆腐を入れ、温まったところを引き揚げてつけダレで食べる。あまり長く煮ず、豆腐がぐらりと動いた程度で食べるのがよいとされる。 豆腐、水、昆布だけが材料であるため、それぞれに高品質なものが求められる。特に水が良質であることは絶対条件であり、京都のものが名高いのもその所以である。
塩ひとつまみ、あるいは刻んだ大根をいれると豆腐にスが入らず、やわらかく仕上がるといわれる。豆腐と一緒にハクサイや鱈の切り身を煮る場合もある。ただし、あまり味の濃いものを入れると湯豆腐ならではの淡味が失われる恐れもある。
付けダレと薬味
付けダレには、醤油、または醤油・酒・みりん・出汁等を合わせたもの、あるいはポン酢醤油などが用いられ、薬味としてネギ、ユズ、大根おろし(紅葉おろし)、削った鰹節などがよく用いられる。
その他
- 主に冬に食べられることが多いが、夏の鍋として食べる人もいる。池波正太郎は小説の中で登場人物に、梅雨時の冷える日に湯豆腐を食べさせており、「梅雨の湯豆腐」という短編作品もある。食通の池波らしく、あるときは焼き干しの鮎を出汁に使うという贅沢なものもあった。
- 湯豆腐を詠んだ名句に久保田万太郎の「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」がある。