湯豆腐

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画像:Yudofu.jpg
土鍋で作る湯豆腐

湯豆腐(ゆどうふ)は、豆腐を使った料理の一つ。の代表的な鍋料理のひとつ。

目次

概要

昆布を敷き、水を張った中に一口大に切った豆腐を入れ、温まったところを引き揚げてつけダレで食べる。あまり長く煮ず、豆腐がぐらりと動いた程度で食べるのがよいとされる。 豆腐、水、昆布だけが材料であるため、それぞれに高品質なものが求められる。特に水が良質であることは絶対条件であり、京都のものが名高いのもその所以である。

ひとつまみ、あるいは刻んだ大根をいれると豆腐にスが入らず、やわらかく仕上がるといわれる。豆腐と一緒にハクサイの切り身を煮る場合もある。ただし、あまり味の濃いものを入れると湯豆腐ならではの淡味が失われる恐れもある。


付けダレと薬味

付けダレには、醤油、または醤油・みりん出汁等を合わせたもの、あるいはポン酢醤油などが用いられ、薬味としてネギユズ大根おろし(紅葉おろし)、削った鰹節などがよく用いられる。

その他

  • 主にに食べられることが多いが、として食べる人もいる。池波正太郎は小説の中で登場人物に、梅雨時の冷える日に湯豆腐を食べさせており、「梅雨の湯豆腐」という短編作品もある。食通の池波らしく、あるときは焼き干しを出汁に使うという贅沢なものもあった。
  • なお、江戸時代の料理本『豆腐百珍』に「絶品」とある「湯やっこ」は、湯豆腐の湯のかわりに葛湯を使い、食するまで冷めにくく、豆腐と葛湯の相性を楽しむもの。
  • 湯豆腐を詠んだ名句に久保田万太郎の「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」がある。
  • 中国中華料理ではたれにつけながら豆腐を食べることは多くないが、貴州料理の「金鈎挂玉牌」や「豆花麺」は豆腐とともにモヤシ中華麺をゆでておき、好みの辛いたれにつけて食べる料理である。

関連項目

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