沖縄都市モノレール線
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|} [[ファイル:yui_rail.jpg|thumb|200px|right|沖縄都市モノレール線車両(2004年7月19日、県庁前駅にて撮影)]] [[ファイル:Yuirail 418.JPG|thumb|200px|right|駅のホームから(2008年4月5日、おもろまち駅にて撮影)]] 沖縄都市モノレール線(おきなわとしモノレールせん)は、沖縄県那覇市の那覇空港駅と首里駅を結ぶ沖縄都市モノレールが運行するモノレールである。全線が軌道法による軌道として建設されている。愛称は「ゆいレール」で、「ゆい」は琉球語の「ゆいまーる」(「雇い回り」を語源とする村落共同労働を意味する言葉)の「ゆい」から取られたものである。
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概要
沖縄都市モノレール線「ゆいレール」は、沖縄本島の玄関口である那覇空港から赤嶺経由で漫湖を渡って旭橋に抜け、旭橋からは久茂地川沿いに那覇市の繁華街である久茂地・牧志地区を抜けて国際通りを跨ぎ、国道330号を北上して古島からは環状2号線を上り首里に至る全長約13kmの跨座式のモノレール線である。この約13kmの区間をワンマン運転の2両編成の車両が約30分かけて走る。
沖縄県の交通手段は自家用車・タクシー・バスが中心であり、特に那覇都市圏では渋滞が悪化している。そこで、国、沖縄県、那覇市と沖縄都市モノレール株式会社が一体となって建設を行い、沖縄では戦後初の鉄道開通となった。切符の購入や自動改札機の通り方に慣れない利用客向けに、沖縄都市モノレールのホームページでは「利用ガイド」として乗車方法を詳説している。
乗車カードとして、自動改札機に直接通せるストアードフェア式のゆいカードがある。その他に1日間・2日間・3日間フリー乗車券もあり、これらを提示すると割引を受けられる観光施設がある(首里城正殿や玉陵など)。割引を受けられる施設の一覧は駅構内や車内にて掲示されている。
開業翌年の2004年に「沖縄都市モノレールの整備と総合的戦略的な都市整備計画」が日本都市計画学会の最高賞である石川賞を受賞した。受賞対象者は、沖縄県、那覇市及び沖縄県都市モノレール建設促進協議会である。
全線で列車運行管理システムを導入している。
古島駅から約57‰の上り坂が続く。最急勾配は儀保駅 - 首里駅間の60‰である。
路線データ
- 路線距離(営業キロ):12.9km
- 方式:跨座式モノレール(日本跨座式)
- 駅数:15駅(起終点駅含む)
- 複線区間:全線
- 電気方式:直流1500V
- 閉塞方式:車内信号式 (ATC)
- 車両基地所在駅:那覇空港駅(那覇空港駅 - 赤嶺駅間)
運行形態
全列車各駅停車であり、一部区間のみを運行する列車はない。運行間隔は、朝・夜間がおおむね12分毎(平日の朝ラッシュ時は約6分毎)、日中が10分毎(平日のラッシュ時は約8分毎)、深夜が約15分毎である(若干の変動あり)。ワンマン運転を実施している。
終電は那覇空港・首里とも23時30分に発車し比較的遅くまで運転があるが、始発はいずれも6時発と遅い。これは経度的に日の出と日没が本土より30 - 45分ほど遅いこと、また、夜遅くまで飲んで遅く起きる沖縄県人のライフスタイルに合わせているとも言える。
全列車が全区間を運行するため折り返しは両端の駅のみで行われるが、牧志駅 - 安里駅間に非常用の渡り線があり両駅での折り返し運転も可能となっている。事故などの突発的事象により運行に支障が出た場合は全線で運行停止になるが、例えば2007年10月21日に儀保駅付近で行われた不発弾処理時に朝8時頃から処理完了まで那覇空港駅 - 牧志駅間で実施されるなど、予め運行計画が立てられる経路上の運行障害に関しては折り返し設備を利用しての区間運転が実施される。なお車両基地が那覇空港駅側に設置されていることから、車両数の調整が困難である首里駅 - 牧志駅間のみでの運行は行われていない。
歴史
沖縄本島では、大正時代に軽便鉄道や路面電車、馬車鉄道といった数々の鉄道路線が開業したが、昭和初期に入ると沖縄電気の路面電車と糸満馬車軌道がバスとの競争に敗れて廃止され、残った沖縄県営鉄道と沖縄軌道も太平洋戦争末期に運行を停止し、鉄道の施設は空襲や地上戦によって破壊された。そして、アメリカ合衆国による統治下に置かれた戦後は道路整備が優先されたため、鉄道は復旧されることなくそのまま消滅した。
しかし、1970年代に入って経済活動が活発になってくると、那覇市を含む沖縄本島中南部地域に人口や産業が集中した。この結果、道路交通の渋滞が慢性化し、その対策として新たな軌道系公共交通機関を求める声が高まっていった。
沖縄が本土復帰を果たした1972年、国は沖縄の振興開発を推進するために「新全国総合開発計画」(新全総)の一部を改正し、沖縄県に対する特別措置として沖縄振興開発計画を策定した。これを受けて、国や沖縄開発庁、沖縄県、那覇市などが中心となって導入機種やルートなど具体的な検討を行い、最終的には「都市モノレールの整備の促進に関する法律」(都市モノレール法)に基づき跨座式モノレールを導入することで決着した。ルートは那覇空港から首里城に近い汀良(てら)地区までの区間を第一期区間とし、汀良地区から西原入口までの区間を第二期区間、さらに沖縄市方面への延伸も検討課題とした。
1982年9月に運営主体となる第三セクター「沖縄都市モノレール株式会社」が設立され、同社は軌道法に基づき軌道事業の特許を申請したが、国は採算面に不安な要素があることや、既存バス会社との調整が進んでいないことなどを理由に特許を保留した。このため、沖縄県と那覇市は都市モノレールの導入空間となる街路の整備事業を先行して進めた。
1994年に沖縄県、那覇市、バス会社との間で基本協定や覚書が締結されると、着工に向けての動きが活発化し、沖縄都市モノレールは1995年12月に空港(現在の那覇空港) - 汀良(現在の首里)間の特許申請書を再提出し、1996年3月に軌道事業を特許、同年11月に軌道本体の工事に着手した。この時点での開業予定時期は2003年12月としていたが、街路の先行整備で工期に余裕ができたこともあり、実際には4か月ほど早い同年8月に開業している。
太平洋戦争の激戦地であったことから建設前に不発弾探査が行われ、3か所において計7発の不発弾が発見され処理されたが、開業後も何度か運転を休止して不発弾処理が行われている。
年表
- 2003年(平成15年)8月10日 - 那覇空港 - 首里間が開業。昼間12分間隔。1日上下202本運転。
- 2004年(平成16年)12月26日 - 開業後初のダイヤ改正。運転間隔を昼間10分間隔とし26本増発。
- 2005年(平成17年)12月23日 - 開業以来平日・休日共通だったダイヤが変更され、休日ダイヤを新設。
- 2009年(平成21年)9月13日 - 不発弾処理のため全線運休(全線運休は台風などの自然災害によるもの以外としては開業後初めて)。正午すぎに運転を再開。
延長計画と延伸構想
首里駅から石嶺地区を経由した沖縄自動車道インターチェンジまでの延長計画、および沖縄道より先の地域までの延伸計画が検討されており、建設当初より首里駅から先の車止めは石嶺地区に向かってカーブした形で行き止まりとなっている。また、同駅のホームは相対式となっており、上り線を利用して暫定的に片面のみ使用しているほか、延伸予定道路は軌道敷設対応の拡張工事が行われている。内閣府は2005年(平成17年)に延伸についての調査を行ったが、ゆいレールの利用実績は順調であるものの赤字を出しており、この解消が課題とされた。
延長計画
後述のとおり数年にわたり延長計画の選定の協議会が行われてきたが、2008年3月に首里石嶺町、浦添市前田を経由して、西原入口交差点に接続される総延長4.1kmの浦添案が選定され、2020年度までの開業を目指して計画が進められることとなった。
2009年度より延伸に向けての調査が開始されており、2、3年の調査の結果をもとに国に対してモノレール建設事業の予算要求を行う予定となっている。
ただ、建設費用での問題が一部未解決となっている。建設費用は396億円と概算されており、駅舎や軌道けた、柱などのインフラ部の整備費用については、原則として県道は県、市道は各市の道路管理者が負担することになっていた。しかし那覇市側は、第1駅(那覇市に設置予定)の駅勢内(半径約800m)で那覇市民の利用はカバーできるとして、第1駅と第2駅(浦添市に設置予定)間の間にある那覇市道800mの整備費用は県や浦添市が負担するように求めた。その後の協議会において、市道800mに関しては那覇市と県が整備を行うことにし、総事業費396億円のうち、県が57億円、那覇市が30億円、浦添市が46億円の費用を分担し、残りの263億円は国庫補助を見込むという試算が出された。但し、費用分担に関して県や市は財政上の問題から出来る限り費用を抑えたいという意向があるため、分担割合の合意には流動的な部分が残されている。
延長計画選定
延長計画に関しては、モノレール建設当初より計画されているものである。これは、浦添ルート案をはじめ、沖縄自動車道のインターチェンジ(西原IC付近)まで延長し、現行の路線バス網の再整備や、駅に交通広場やパークアンドライド用駐車場を設置することによって、高速道路を利用してのバス・タクシー・車(自家用車・観光客向けレンタカー)とモノレールを連結する統合高速交通構想である。
延長計画案の一次選定
この延長計画には、当初以下の6つのルートが提案された。
- A-1案 : 当初ルート案
- 首里石嶺地区・石嶺地区東側(沖縄国際センター南方)・西原入口交差点にそれぞれ新駅を設置するもの。沖縄自動車道にスマートインターチェンジを取り付ける構想。
- A-2案 : 県道拡幅案
- A-3案 : 福祉センター案
- 首里石嶺地区と同地区所在の沖縄県総合福祉センター前・沖縄国際センター南方付近・西原入口交差点にそれぞれ新駅を設置するもの。この案の場合、沖縄県道241号宜野湾南風原線の幅員拡張工事が必要となり、既存の建築物を後退させなければならないため、次の「修正案」が提出されることになった。
- A-4案 : 浦添ルート案
- B案 : 西原直進案
- C案 : 那覇インター案
このうち、「費用対効果」の観点からA-1案、A-2案、A-3案、A-4案、およびB案の5案が一次選定された。
延長計画案の二次選定
さらに「沿線需要の効果的取組みと那覇都市圏の交通円滑化に寄与する交通結節機能を満たす終点駅であること」および「まちづくりへの支援のためのモノレール延長のルートに成り得ること」からA-1案からA-4案までの4案に絞り込まれ、これに「延長ルート案の実現性」を考慮してA-1案、A-3案、A-4案が1次評価を通過したが、これら各案には以下の必須課題が挙げられた。
- A-1案の課題
- 新設道路を約1.2kmに亘って建設する必要あり。この都市計画は未決である。
- A-3案の課題
- 概成済都市計画道路である県道宜野湾南風原線を約0.6kmに亘って再拡幅する必要がある。
- 整備中都市計画道路である石嶺福祉センター線を約1.3kmに亘って拡幅する必要がある。ただし地区計画でセットバックがある。
- A-4案の課題
- 沖縄県道38号浦添西原線(都市計画道路)を約0.8kmに亘って拡幅の必要あり。ただし既に拡幅が計画されている。
A-3案には2つの重大課題が見込まれたため、A-3案と当初案を抱き合わせたA-3改良案(A-3'案)が提案され、2007年8月29日時点での延長計画案の最終候補は当初案・福祉センタールート案・福祉センタールート改良案・浦添ルート案の4つとなった。
- A-1案 : 当初ルート案
- A-3案 : 福祉センター案
- A-4案 : 浦添ルート案
- A-3'案 : 福祉センター改良案(2007年8月29日提案)
- 首里石嶺地区・沖縄県総合福祉センター前・石嶺地区東側(沖縄国際センター南方)・西原入口交差点にそれぞれ新駅を設置するもので、いわば、当初案と福祉センタールート案との折衷案となる。
「利便性(需要量)」、「まちの発展性」、「交通結節利便性」、「早期実現性」、「経営採算性・資金調達」の五つの評価項目で総合評価した結果、二次選定ではA-3'案とA-4案が選定された。
延長計画案の三次選定
沖縄都市モノレール延長検討委員会は、2007年11月5日の第6回延長検討委員会までに1案に絞り込むこととしていたが、A-3'案とA-4案が拮抗したものであることから「県民の意見も参考に検討する必要性がある」とし、2007年12月18日から2008年1月31日までの期間、パブリック・インボルブメントを実施することとなった<ref>沖縄都市モノレール延長検討調査</ref>。この調査により周辺住民を中心とする利用者の実態・意識を調査・評価したうえで最終2案の延長計画が最終評価され1案に絞り込まれる見込みである。
延長計画の最終選定
2008年3月21日に行われた第7回沖縄都市モノレール延長検討委員会により、浦添案が選定された。選定理由として、もう1案であった福祉センター改良案に比べ多くの利用者数が見込まれることや、福祉センター改良案の2倍以上の支持を得たというパブリック・インボルブメント(PI)の結果、隣接市町である宜野湾市、西原町への発展性などが挙げられた。
延伸構想
延長計画の終着駅は「モノレールと高速道路との結節点」とされているが、この終着駅より先の地域にまでモノレールを延伸する「延伸構想」として、当初計画案に宜野湾市普天間を経て沖縄市まで敷設する計画案が構想されていたが、その後の公的検討は未着手である。
また上記延伸構想のほか、国道58号や沖縄自動車道沿いに北上し、浦添市、さらには沖縄市など周辺各都市をつなぐ都市間モノレールに成長させる構想や、赤嶺から糸満方向に延伸する構想もあるが、いずれも採算性などが課題である。そもそも、現行モノレールの構造は那覇市内間の短距離移動を想定しており、駅間隔が短く追い越し設備もないなど中・長距離都市間輸送向きの設備ではないため「ゆいレール」の延伸計画として都市間輸送が検討されるかは定かでない。
モノレールはすべて高架であり日常交通としては乗降時の利便性にやや難がある。これを理由に那覇都市圏にはライトレール(LRT)、都市間には本格的な鉄道(例:那覇 - 名護間)の建設を求める運動もある。
公共交通の再編
沖縄都市モノレール(ゆいレール)の開業に前後して、既存路線バスの抜本的見直しが予定されていた。具体的にはおもろまちと首里の両駅を郊外線のバスターミナルと位置づけ、市内線においても並行路線の廃止を行うものであった。乗り継ぎに伴う不利益を解消するため乗り継ぎ割引も予定されており、実際ゆいレールの一部券売機には乗り継ぎ券の購入ボタンも準備されていた。しかし、乗り継ぎ割引の割引分の負担を巡りバス4社と沖縄都市モノレールの間で折り合いが付かず、那覇交通の経営破綻もあってこの構想は崩壊した。また、おもろまちと首里を郊外線との結節とする構想も両駅付近にバス乗務員の待機所や操車機能が設けられなかったことから限定的なものとなった。
結果として、中部方面からの幹線路線をおもろまち駅で折り返す路線の新設や首里駅経由の路線の新設などが行われたが、新設路線は本数が少なく、前述の通り限定的なものとなった。また、これらの新設路線の利用状況は芳しくなく、ほとんどの路線でさらなる減便が行われており、一部路線は廃止となっている。 主な動きは以下の通りである。
- 現行路線の詳細は沖縄本島のバス路線を参照されたい。
那覇と中部を結ぶ沖縄自動車道経由路線の新設
- 180番・屋慶名線(沖縄バス:那覇 - 国場 - 首里駅 - 沖縄自動車道 - 屋慶名)の新設
- 後に、利用者の少ない時間帯を中心に新設された18番・19番(後述)へと本数の一部が振り分け。さらに、那覇バスターミナル起点から、おもろまち駅前広場起点へと変更したが、現在は廃止されている。
那覇市内路線の路線廃止・新設
- 12番・末吉線(那覇交通(現・那覇バス):具志営業所 - 牧志 - 古島 - 首里)の廃止
- 古島駅 - 首里駅間などにおいてのモノレールとの競合を理由に廃止された。
- 13番・石嶺空港線(那覇交通(現・那覇バス):石嶺営業所 - 首里 - 牧志 - 空港)の廃止
- 那覇空港と首里を結ぶというモノレールとの競合を理由に廃止された(経路の競合は旭橋駅 - 県庁前駅間、儀保駅 - 首里駅間のみ)。
- 8番・首里城下町線(沖縄バス:石嶺団地 - 首里駅 - 首里城 - 沖縄都ホテル - ホテル日航那覇グランドキャッスル)の新設
- 現在は、終点を沖縄都ホテルからおもろまち駅前広場まで延長。
- 180番の減便により18番・首里駅線(沖縄バス:那覇バスターミナル - 国場 - 首里駅)の新設
- 18番の減便により19番・首里駅おもろまち線(沖縄バス:おもろまち駅前広場 - 那覇バスターミナル - 国場 - 首里駅)の新設
- 現在は廃止されている。
おもろまち駅前広場発着線の新設
- 223番・具志川おもろまち線(琉球バス(現・琉球バス交通、以下この項において同じ):23番・具志川線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設
- 227番・屋慶名おもろまち線(琉球バス、沖縄バス:27番・屋慶名線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設
- 228番・読谷おもろまち線(琉球バス、沖縄バス:28番・読谷(楚辺)線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設
- 263番・謝苅おもろまち線(琉球バス:63番・謝苅線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設
- 288番・宜野湾おもろまち線(琉球バス:88番・宜野湾線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設
- 現在は廃止されている。
- 290番・知花おもろまち線(琉球バス:90番・知花線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設
- 298番・琉大おもろまち線(琉球バス:98番・琉大線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設
- 現在は廃止されている。
駅一覧
駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 周辺・備考 |
---|---|---|---|
那覇空港駅 | - | 0.00 | 那覇空港、日本最西端の駅および日本最南端の終着駅、ゆいレール資料館を併設 |
赤嶺駅 | 1.95 | 1.95 | 日本最南端の駅、糸満方面へのバス発着駅 |
小禄駅 | 0.76 | 2.71 | ジャスコ那覇店直結 |
奥武山公園駅 | 0.97 | 3.68 | 沖縄県営奥武山公園南側、旧海軍壕方面へのバス発着駅 |
壺川駅 | 0.84 | 4.52 | 沖縄県営奥武山公園東側、那覇中央郵便局、ハーバービューホテル南側 |
旭橋駅 | 0.81 | 5.33 | 沖縄県立郷土劇場・那覇バスターミナル・那覇港那覇ふ頭 |
県庁前駅 | 0.58 | 5.91 | 沖縄県庁舎・那覇市役所・パレットくもじ(リウボウ)・国際通り |
美栄橋駅 | 0.72 | 6.63 | 那覇港泊ふ頭(とまりん)・国際通り・牧志公設市場 |
牧志駅 | 0.98 | 7.61 | 国際通り・平和通り・桜坂最寄り駅 |
安里駅 | 0.59 | 8.20 | 壺屋焼物博物館最寄り駅 |
おもろまち駅 | 0.75 | 8.95 | DFSギャラリア・沖縄(国内初の大型免税店)に隣接、那覇新都心への入口 新都心、バスターミナル、中部方面へのバス発着駅 |
古島駅 | 1.01 | 9.96 | 興南高等学校最寄り駅、沖縄国際大学、琉球大学、宜野湾・沖縄・うるま各市方面へのバス発着駅 |
市立病院前駅 | 0.92 | 10.88 | 那覇市立病院へ直結、末吉公園最寄り駅 |
儀保駅 | 0.96 | 11.84 | 首里城公園最寄り駅(連絡なし)、琉球大学方面へのバス発着駅 |
首里駅 | 1.00 | 12.84 | 首里城公園最寄り駅(路線バスで連絡)、ホテル日航那覇・沖縄都ホテル方面へのバス発着駅 |
駅の施設
個別の駅の施設については上表から各駅の記事を参照。
- バリアフリー対策として全駅にエスカレータ(上り)・エレベータ・車椅子乗降装置「ラクープ」・車椅子用トイレが設置されているほか、那覇空港駅・県庁前駅・首里駅にはオストメイト対応トイレも設置されている。沖縄のバスはバリアフリー対策が遅れているため、ゆいレールで車椅子での利用客を目にすることが多い。
- 全駅にホームドアが設置されている。ただし障壁は下半分のみで、ホームは密閉式でないため風雨が強いと雨がホームに吹き込む欠点がある。車両ドアが1両あたり2扉(片側)のため、各ホームに設置されているドアは4扉ずつである。
- 現在営業している売店は那覇空港駅にあるちんすこうの販売店とおもろまち駅・首里駅にあるジュース販売店のみ。新聞等を売るキヨスク形式の売店はない。かつては県庁前駅などでも営業していたが、空調がなく暑いなど店員の労働環境が劣悪だったことに加え、売り上げも伸び悩んだことから閉店した。
特記事項
旅客案内
- 駅番号制は導入されていないが、各駅毎に異なる紅型の文様が設定されており、下記の車内チャイムとあわせ駅番号の代わりを果たしている。紅型の文様は3駅ごとに色調を変えており、大まかな駅の位置をもあわせて表している。
- 各駅到着前にはそれぞれ異なる沖縄民謡をアレンジした車内チャイムが流れる。折り返し駅となる那覇空港駅と首里駅では発車メロディも流される。曲の選定にあたっては安里駅では「安里屋ユンタ」が流されるなど、なるべく駅に因むように配慮がされている(ただし「安里屋ユンタ」は八重山民謡であり、那覇市安里地区と直接の関係はない)。
- 車内アナウンスは、日本語・英語共に沖縄県のナレーター富原志乃によるものである。
乗車券
- 各駅に手書き式の補充式乗車券が常備されており、乗車駅名は予め印刷されている券を発売する。
関連施設
- 那覇空港駅近くの沖縄都市モノレール本社敷地内に「ゆいレール展示館」があり、ゆいレールや第二次世界大戦前の「ケービン(沖縄県営鉄道)」などの豊富な資料を無料で見学することができる。
その他
- 当線の開業により、日本全国の都道府県で電車なるものが存在しない(=電化された鉄道路線がない)のは徳島県のみとなった。
- NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』(パート4)の前編にて、遠巻きではあるが、走行している所が確認できる。また、2003年10月から2004年9月まで、『NNNきょうの出来事』のオープニング映像でも走行しているところが確認できた。
- 当社に在籍している開業時の運転士は、自社に動力車操縦者を養成する施設が無かったため、京浜急行電鉄で学科、技能講習を受けて免許を取得している。そのため、技能講習中は標準軌の電車を120km/h(快特・品川 - 京急川崎 - 横浜間)で走らせた経験を持つ。
- 2005年1月には首里駅で首里城循環100円バス(首里コミュニティバス)に乗り継ぐ場合、バスの運賃を50円に割り引く制度が試験的に実施された。
脚注
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参考文献
- 沖縄県土木建築部・沖縄都市モノレール株式会社編 『沖縄都市モノレール建設記録誌』 2004年
関連項目
外部リンク
- 沖縄都市モノレール(ゆいレール) - 各駅の施設や構造の図示、時刻表、料金などについてのQ&A集などがある。
- バスマップ沖縄 - ゆいレールや沖縄本島内のバスの路線図が紹介されている。de:Einschienenbahn Naha
en:Okinawa Monorail it:Monorotaia di Okinawa ko:오키나와 도시 모노레일선 zh:沖繩都市單軌鐵路線