新京成電鉄
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Template:基礎情報 会社 280px|thumb|本社 新京成電鉄株式会社(しんけいせいでんてつ、Template:Lang-en)は、千葉県東葛地方に1路線を有する鉄道会社。京成グループの会社(持分法適用関連会社)。「K'SEI」ロゴのほか、自社のロゴ「SHIN-KEISEI」も使用している。東京証券取引所一部上場。準大手私鉄に分類される(関東地方では唯一の準大手私鉄である)。パスネットの符丁はSK。
本社所在地は千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山4丁目1番12号。
鉄道事業のほか、不動産業なども行っている。なお、バス事業については2003年10月1日にすべて分社し、3社のバス会社として営業を行っている。
目次 |
歴史
- 1946年(昭和21年)10月23日 - 会社設立。
- 1947年(昭和22年)12月27日 - 新津田沼駅(初代) - 薬園台駅間営業開始。
- 1948年(昭和23年)8月6日 - 薬園台駅 - 滝不動駅間開業。
- 1949年(昭和24年) - 自動車事業営業開始。
- 1949年(昭和24年)1月8日 - 滝不動駅 - 鎌ヶ谷大仏駅間開業。
- 1949年(昭和24年)10月17日 - 鎌ヶ谷大仏駅 - 鎌ヶ谷初富駅(現:初富駅)間開業。
- 1953年(昭和28年)10月21日 - 全線で軌道を1067mmから1372mmに改軌。
- 1953年(昭和28年)11月1日 - 前原駅 - 京成津田沼駅間開業。2代目新津田沼駅開業。同駅(初代) - 前原駅間廃止。
- 1955年(昭和30年)4月21日 - 鎌ヶ谷初富駅 - 松戸駅間が開業し、全線開業(単線)。京成千葉線への直通運転実施(8月31日まで)。
- 1959年(昭和34年)11月30日 - 全線で軌道を1372mmから1435mmに改軌。
- 1961年(昭和36年)10月 - 東証二部に上場。
- 1961年(昭和36年)8月23日 - 新津田沼駅(3代目) - 前原駅間開業。2代目の同駅は藤崎台駅に改称。
- 1968年(昭和43年)5月14日 - 新津田沼駅を現在地に移転(4代目)。同駅(4代目) - 京成津田沼駅間開業。前原駅 - 藤崎台駅 - 京成津田沼駅間廃止。
- 1975年(昭和50年)2月7日 - 京成津田沼 - 新津田沼間1.2kmを除く全線複線化完成。
- 1979年(昭和54年)3月9日 - 北総開発鉄道線(当時)と相互直通運転を開始。
- 1984年(昭和59年)3月19日 - 住宅・都市整備公団線(当時)と相互直通運転を開始。
- 1985年(昭和60年)7月1日 - 定期券発行機の使用を開始(係員操作型)。
- 1987年(昭和62年)4月5日 - 三咲駅を橋上化。同駅で自動改札機の導入を開始。
- 1990年(平成2年)6月1日 - 相模鉄道の大手私鉄昇格に伴い、関東唯一の準大手私鉄となる。
- 1992年(平成4年)7月8日 - 新鎌ヶ谷駅開業に伴い北総開発鉄道線・住宅・都市整備公団線(当時)との相互直通運転を廃止。
- 1994年(平成6年)4月1日 - ダイヤ改正。データイムは12分間隔のパターンダイヤとなる。新京成初の冊子型有料時刻表(税込200円)を発売。
- 1995年(平成7年)4月1日 - SKカード(ストアードフェアシステム)を導入。
- 1996年(平成8年)4月1日 - ダイヤ改正。最高速度を従来の75km/hから85km/hに向上。データイムは10分間隔となる。2回目の冊子型有料時刻表(税込200円)を発売。スピードアップ記念SKカードも発売された。
- 1999年(平成11年)8月2日 - 公式サイトを開設。
- 2000年(平成12年)10月14日 - 共通乗車カードパスネットの運用を開始。
- 2002年(平成14年)3月1日 - 東証一部に上場。
- 2002年(平成14年)7月26日 - 車両部門でISO9001:2000認証取得(登録日)。
- 2002年(平成14年)11月1日 - 忘れ物検索システムを導入(鉄道)。
- 2003年(平成15年)3月13日 - 高根変電所を新設。
- 2003年(平成15年)10月1日 - バス事業の3社への分社化により自動車事業はすべてグループ会社の運営となる。
- 2003年(平成15年)10月4日 - ダイヤ改正。夜間帯の増便と終電繰り下げが行われたが夕ラッシュ時の運転間隔が広がった。また、3回目の冊子型時刻表が作成され、駅で無料配布された。
- 2003年(平成15年)10月31日 - 八柱駅第2ビルが竣工。
- 2006年(平成18年)12月10日 - ダイヤ改正。データイムのみ20分間隔で京成千葉線千葉中央駅までの直通運転を再開。また、運転時分の見直しが行われ松戸 - 京成津田沼が40分から44分のゆとりダイヤに。 4回目の冊子型時刻表が無料配布された。
- 2007年(平成19年)3月18日 - IC乗車カードPASMOを導入。同時にSuicaとの相互利用を開始。係員定期券発売所(松戸・八柱・北習志野・新津田沼)で京成カードによる定期券発売を実施。
- 2007年(平成19年)12月1日 - 松戸新田駅と前原駅に遠隔監視システムを導入し、近隣駅からの遠隔制御による運用を実施。
- 2008年(平成20年)1月10日 - PASMOの普及に伴いこの日の終電をもって共通乗車カードパスネットの発行・発売を終了。
- 2008年(平成20年)2月27日 - タッチパネル式自動券売機で京成カードによる定期券の発売を開始。
- 2008年(平成20年)3月14日 - この日の終電をもって共通乗車カードパスネットの自動改札機での使用を終了。
- 2008年(平成20年)3月15日 - パスネットの残額の払い戻し及びPASMOへの移し替えを開始。同日から駅構内の一部の飲料自動販売機でPASMO電子マネーの取り扱いを開始。八柱乗り換え定期券の発売を開始。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 8800形で英語での自動車内放送を開始。
新京成電鉄グループ会社の歴史
- 1979年(昭和54年)7月25日 - 大成輸送より現・船橋グリーンハイツ線の営業権と車両を譲受され、船橋バス株式会社を設立した。
- 2003年(平成15年)10月1日 - バス事業を分社化し、船橋新京成バス株式会社・習志野新京成バス株式会社・松戸新京成バス株式会社の3社の営業を開始した。
- 2007年(平成19年)10月1日 - 船橋バスを吸収合併。路線及び車両は船橋新京成バスが引き継いだ。
- 2008年(平成20年)9月27日 - 船橋新京成バス・習志野新京成バスの2社がPASMOを導入。
- 2008年(平成20年)10月25日 - 松戸新京成バスがPASMOを導入し、新京成バス3社とも導入を完了。
路線
車両
自社車両
現有車両
現有車両はすべて「8」から始まる形式となっている。元々800形があって新京成にとっては大変使いやすい車両だったようで、それを上回る車両ということで8000形と命名され、さらに800形と8000形の長所を併せ持った車両ということで8800形と命名されたという説がある。その後、8900形、さらにN800形と続いている。また、都営浅草線・京急線直通の北総開発鉄道(当時)と同社が以前に直通運転を行い、現在は京成とも直通する関係上、車番重複を避けるための関係各社の協定による割り当て(千位が1・2は京急(この他特例で「600形」を使用)、3・4は京成(4は不使用)、5・6は都営(6は浅草線において不使用)、7は北総、8は新京成、9は千葉ニュータウン鉄道〈旧・都市公団〉)が存在している。
完全新造車両は全て日本車輛製造が製造を担当している。また、電動機や制御装置などの電気機器は三菱電機製を採用しているが、これは1955年の全線開業に際して同社の協力があったためである<ref>『新京成電鉄50年史』より。</ref><ref>『ちばの鉄道一世紀』より。</ref>。ただし、N800形のみ京成3000形をベースにしているため、電動機のみが三菱電機製である(制御装置は東洋電機製造製、冷房装置およびSIVは東芝製)。
過去の車両
過去の車両(釣り掛け式)については京成電鉄の1988年以前消滅形式の項目を参照。
乗り入れ車両
現在、新京成は京成千葉線に乗り入れているが、片乗り入れであるため他社から乗り入れてくる車両は存在しない。
過去の乗り入れ車両
列車番号
- 新京成では運行番号と関係なく下り列車では1から奇数を、上り列車では2から偶数を初列車から順に振っていく付番方法となっている。
- ちなみに、親会社の京成電鉄やその乗り入れ先である北総鉄道・都営浅草線・京浜急行電鉄では始発駅の発車時刻の「時」の数字と運行番号2桁(北行列車では1を引いた偶数、前後にアルファベット1文字が加わる場合もある)とを組み合わせた付番法であり、新京成のそれとは全く異なる(列車番号の付番方法を参照)。
- 運転区間によって百位の数字が区別されており、それぞれの種類ごとに始発駅発車順の付番となっている。
- 松戸 - 京成津田沼(新津田沼)間:1列車および2列車から順に**、1**を経て2**まで
- 松戸 - (京成津田沼経由) - 千葉中央間の京成千葉線直通列車:3**(ただし下り301列車は欠番)
- くぬぎ山 - 京成津田沼(新津田沼)間の区間列車:5**
- 松戸 - くぬぎ山間の区間列車:7**
- 新津田沼 - 京成津田沼間の区間列車:8**(現行ダイヤでは早朝の下り801列車のみ)
- なお、千葉線直通列車では3xx列車が直通した場合、京成ではaaxxF(aaは始発駅発車時刻の「時」、Fは新京成所属車を表わすアルファベット)という列車番号になる。京成線内での運行番号は下り列車ではxx、上り列車ではxx+1の奇数となる。
運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2004年(平成16年)12月1日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
---|---|
初乗り5km | 140 |
6 - 9 | 170 |
10 - 13 | 190 |
14 - 17 | 210 |
18 - 22 | 230 |
23 - 27 | 250 |
関連会社
- 子会社
- 船橋新京成バス
- 習志野新京成バス
- 松戸新京成バス
- スタシオン・セルビス(下総興業から改称)
- エスピー産業
- エスケーサービス
- 新京成エステート
- 新京成フロンティア企画
- 持分法適用会社
- かつて存在した子会社
- ※船橋新京成バス・習志野新京成バス・松戸新京成バスの3社は、2003年10月1日に新京成電鉄から分社して独立した会社である。
- ※「船橋新京成バス」と「船橋バス」は名称は似ているが別の会社である。だが、2007年10月1日に新京成電鉄に吸収合併され、また路線と車両を船橋新京成バスが引き継いだ(日本経済新聞社ウェブサイトより)。
労働組合
新京成電鉄の労働組合は、「新京成交通労働組合」という名称で私鉄総連に加盟している。同組合の下部組織として「新京成電鉄労働組合」と「新京成バス労働組合」があり、ユニオンショップ制であるので、社員は一部管理職などを除きそれらに所属することになる。また、バス事業は3社に分社しているが、組合は1つになっている。
沿革
1947年(昭和22年)10月25日に「新京成電鉄電鉄労働組合」を結成した。鉄道の営業開始は同年12月27日なので開業より2か月早い。1997年(平成9年)10月30日には関係者により組合結成50周年の祝賀会が開催されるとともに組合50年史も出版され、関係者に配布された。その後、2003年(平成15年)10月1日のバス事業分社化に伴い「新京成交通労働組合」となり、交通労組の下部組織として「電鉄労組」と「バス労組」がある現在の状態になった。
現在の概要
- 新京成電鉄の組合員は「新京成電鉄労働組合」に、船橋・習志野・松戸の各新京成バスの組合員は「新京成バス労働組合」に所属する。バス会社の社員は分社前新京成電鉄労働組合に所属していたが、分社時に移籍した。
- 事務所は以前新津田沼駅付近の線路沿いにあったが、現在は五香駅付近の線路沿いに移転しているので、電車の車窓から建物が見える。同駅ホームの松戸側先端付近の線路脇にある。
- 2003年(平成15年)のバス事業分社前は「新京成電鉄労働組合」という1つの組織で、私鉄総連への加盟も「新京成電鉄労働組合」という名称で行っていた。
- 船橋バスは元々別会社(大成輸送)であったという経緯から新京成交通労組には属していなかったが、独自の労働組合があった。組合結成時には新京成労組から組合旗を贈っている。長年にわたって独自に活動していたが、2006年(平成18年)秋に新京成交通労組に加盟した。その後、翌2007年(平成19年)10月1日の新京成電鉄への吸収合併に伴いバス労組に合流した。
- 旧電鉄系組合で行うボウリング大会・野球大会・サマーキャンプなどの交流行事は交通労組で行う(従って交通労組に属していなかった船橋バスは参加していない)。 そのほか、職場ごとの支部で交流行事を行うこともある。
- 広報誌の名称は「新路」(しんろ)で、新聞版で発行される。そのほか、冊子版で発行されることもあり、組合員から寄せられた原稿が掲載される(内容は家族の話題や趣味の話題など)。
- その他の子会社には労働組合はない。
- 新京成電鉄の社員(労働組合員)が子会社に出向した場合、組合員資格は停止される。組合費は納入しない。電鉄本体に戻って組合員資格が復活した場合、また組合費を納入する。組合費は給料から天引きされる(これをチェックオフ制度という)。
CiaO
- CiaOは、この会社が出版するフリーペーパー。
マスコットキャラクター
- しんちゃん
その他
- 比較的早くからVVVFインバータ制御方式や純電気ブレーキ、シングルアームパンタグラフを装備する電車を投入したり、ストアードフェアカード(SKカード)の導入を行うなど、意欲的な面がある。ただしステンレス車両の導入は会社の方針もあって関東大手・準大手としては遅い方であった(アルミニウム合金車両は試作車両が入線したことがある)。バス部門も、深夜バスの運行とノンステップバスの導入は千葉県内の事業者で初めてのことであった。
- 動力車操縦者(運転士)の養成は、社内に動力車操縦者養成所がないため、京成電鉄に委託している。そのため、新京成の運転士になるためには京成電鉄の車両と路線で訓練を受ける。免許取得後、改めて新京成線内で訓練を受ける。
- 2006年(平成18年)10月1日の創立60周年を記念して現行の制服が変更された。新しい制服はグレーである(旧制服は紺色であった)。
- 各駅で流れる自動アナウンスは、声優の萩原えみこによるものである。この放送は2004年2月に導入された。
- パスネットが2008年(平成20年)1月10日で発売終了、同年3月14日で自動改札機での使用終了を受け、翌15日から残額の払い戻しと自動券売機で残額をPASMOに移し替えるサービスを行っている。
- 2008年(平成20年)3月15日から連絡定期券の発売範囲が一部拡大され、八柱駅連絡・東日本旅客鉄道(JR東日本)武蔵野線経由の定期券や、北習志野駅連絡・東葉高速線経由東京地下鉄(東京メトロ)東西線各駅、松戸駅連絡・常磐線経由千代田線各駅までの定期券も購入することが可能となった。
- 2009年(平成21年)9月現在、LED式発車案内表示器が松戸・八柱・常盤平・五香・くぬぎ山・新鎌ヶ谷・鎌ヶ谷大仏・二和向台・高根公団・北習志野・薬園台・新津田沼・京成津田沼の各駅に設置されている。また、松戸新田と前原の両駅には簡易式の列車接近案内表示が設置されている。
- 2009年(平成21年)9月現在、松戸新田と前原の両駅は遠隔監視システム導入駅となっており、夜22時から翌朝7時まで無人駅となる。ほかの時間も係員がいるだけで事実上の無人駅となった。
- 2009年(平成21年)9月現在、松戸・八柱・五香・新鎌ヶ谷・高根公団・北習志野・新津田沼・京成津田沼の各駅に自動体外式除細動器(AED)を設置している。
脚注
関連項目
外部リンク
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