押川春浪

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Template:文学 押川 春浪(おしかわ しゅんろう、明治9年1876年3月21日 - 大正3年(1914年11月16日)は作家SF作家、冒険小説家。愛媛県松山市生まれ。本名は押川方存(おしかわ まさあり)。

目次

経歴

明治学院東北学院札幌農学校、東京・水産講習所を経て、東京専門学校(現早稲田大学)法科部を卒業。東京専門学校法科部に在学していた明治28年(1895年)に、桜井鴎村の紹介によって巌谷小波に認められ、『海島冒険奇譚 海底軍艦』を文武社から出版。全国の少年ファンを熱狂させた。以降、数多くの冒険小説を執筆して「冒険小説」というジャンルを定着させる。卒業後、雑誌『冒険世界』、『武侠世界』などの主筆を勤め、多くの後進の作家、SF画家などを育てることに尽力した。

スポーツ振興にも力を注ぎ、特に野球の普及に尽力した。自らも吉岡信敬らと「天狗倶楽部」を結成し、野球、相撲テニスなどを楽しんだ。「野球害毒論」を唱える新渡戸稲造との激しい論争でも有名。

大正3年(1914年)11月16日、急性肺炎により永眠。享年38。墓所は雑司ヶ谷霊園

血縁

父親はキリスト教牧師の押川方義。日本キリスト教界の元老にして東北学院宮城学院の創立者である。 NHK朝の連続テレビ小説はね駒』の主人公の恩師、松浪毅のモデルとなった。

実弟はプロ野球の生みの親である押川清。日本最初のプロ野球チームである日本運動協会や、中日ドラゴンズの前身「名古屋軍」の創設者として野球殿堂入りしている。

入手可能本

  • 明治探偵冒険小説集(3) 押川春浪集 - ちくま文庫 - ISBN 4480420835
  • 日本児童文学名作集〈上〉 - 岩波文庫 - ISBN 4003114310
  • 懐かしい未来―甦る明治・大正・昭和の未来小説 - 中央公論新社 - ISBN 4120031543
  • 日本ジュニア文学名作全集(3) - 汐文社 - ISBN 4811373308
  • 日本の童話名作選―明治・大正篇 - 講談社文芸文庫 - ISBN 4061984055

作品

  • 海島冒険奇譚 海底軍艦
  • 怪人鉄塔
  • 空中大飛行艇
  • 月世界競争探検
  • 南極の怪事
  • 千年後の世界
  • 本州横断 癇癪徒歩旅行
  • 本州横断 痛快徒歩旅行
  • 流星奇談 黄金の腕環
  • 銀山王
  • 世界武者修行
  • 魔島の奇跡

参考文献

関連人物

関連項目

外部リンク

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