徳間書店

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株式会社徳間書店(とくましょてん)は、日本の出版社エンタテインメント分野が中心。

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音楽・映像ソフトの徳間ジャパンコミュニケーションズ、映画の大映、アニメのスタジオジブリ、ゲーム・パーソナルコンピュータの徳間書店インターメディア(TIM)、新聞印刷の徳間プレスセンターの各社を擁した徳間書店グループ(徳間事業団)を築いて、その中核をなした。その後、経営危機により徳間グループは解体され、現在は本来の出版業に専念している。

目次

略史

もともとは新聞社であり、竹井博友が興したアサヒ芸能新聞社がその源流である。終戦直後、言論統制の反動からか雨後の筍の如く勃興した新興新聞社の一つである。

同社は芸能ゴシップ記事を中心とした『アサヒ芸能新聞』を発行していたが、余勢をかって大阪に進出を企てる。しかし、実際に大阪には、アサヒ芸能新聞社ではなく大阪讀賣新聞社が進出した。実は、創業者の竹井博友は読売新聞社の出身であり、同社の実力者である務臺光雄と懇意の間柄で、竹井は読売の影のキーパーソンだった。

竹井自身は新聞界への情熱は持っていたようで、ほどなく東京で一般紙『日東新聞』を創刊している。しかし、この『日東新聞』創刊が裏目に出てアサヒ芸能新聞社の業績は急激に悪化。竹井は遂に撤退を余儀なくされてしまう。後を引き受けたのが、同じ読売新聞社の出身で竹井の同僚の徳間康快である。

徳間は竹井に請われて同社の役員になった関係で残務処理に当たっていた。この時の徳間の姿勢に債権者・従業員・取引先の殆どが親近感を覚え、「会社をたたむより徳間氏の手で是非再建を」との声が各方面からおこった。こうして徳間は『アサヒ芸能新聞』を雑誌『週刊アサヒ芸能』に切り替え、アサヒ芸能新聞社も出版社・アサヒ芸能出版社に転換して再起を期した。やがて同社は一般書籍にも進出する事となったため、社名を現在の徳間書店に改称した。

その後、太平住宅からミノルフォン株式会社を買収し、徳間音楽工業(のち徳間ジャパン)に改組し音楽業界に参入。倒産した大映の経営も引き受け、同社を再建。さらに、業績が悪化していた『東京タイムズ』を買収して古巣の新聞業界にも参入した。出版社の音楽業界参入は既に講談社が戦前から行ってはいたが、映画事業への参入は角川書店よりも早かった。また新聞事業の参入は、やはり徳間も新聞社出身だった事もあるが、講談社の『日刊ゲンダイ』の成功が刺激となったようである。この『東京タイムズ』は読売新聞販売店に販売を委託していたが、朝刊紙だった事もあり部数が伸びず、奮闘むなしく廃刊となっている。

そして、アニメブームに乗って発刊した雑誌『アニメージュ』が契機となり、宮崎駿スタジオジブリを設立。日本のアニメ界の発展に多大な功績を残した。また1991年にはダイヤルQ2のパイオニア事業者だったダイヤルキューネットワークの事業譲渡を受け徳間インテリジェンスネットワークを設立している。

しかし、長年の拡大志向経営がたたりバブル崩壊が引き金となって、経営が大きく傾いて住友銀行(後の三井住友銀行)の管理下に置かれる。それでもなお徳間は社長の座を手放さず、磯田一郎続く巽外夫率いる住友銀行と激しく渡り合って会社を巧みに存続させた。負債総額は、グループ全体で最大1,300億円に達したともいわれる。

カリスマ経営者・徳間康快の逝去後、大映は2002年11月ライバル・角川書店に売却(現角川映画)。徳間ジャパンは2001年10月第一興商に売却されたが、現在も徳間の名は残されている。ゆりかもめからも見えることで知られた新橋の旧社屋は、2003年資生堂に売却されて「汐留FSビル」と改められ、併設の徳間ホールも「スペースFS汐留」となった。スタジオジブリは収益確保のため、徳間書店に吸収合併されていたが、実態は日本テレビの関係事業と化していたため、2005年新たに株式会社スタジオジブリを設立し、独立させた。

これらの関連部門の売却ののち、2005年4月債務整理に当たる旧社「株式会社芝ホールディングス」(従来の「株式会社徳間書店」が社名変更、2006年9月会社解散)と営業譲渡されて出版活動を続行する新社「株式会社徳間書店」設立の新旧分離が行なわれ、経営再建を果たしつつある。

歴代役員

主な発行雑誌・書籍

雑誌

過去に発行した雑誌

以下は徳間書店インターメディア発行、徳間書店発売の雑誌

書籍

漫画・アニメ誌

声優誌

その他

社史

  • 徳間書店社史編纂委員会・編『徳間書店の30年 1954-1983』 1984(昭和59)年刊
  • 『徳間書店の35年 1954-1989』 1989(平成元)年刊

外部リンク

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