廃語
出典: Wikipedio
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廃語(はいご)は、昔はよく使われたが、現在はまったく使用されなくなった語彙である<ref name="yahoo_dic_haigo">Template:Citation.</ref>。
死語(しご)とも言うが、言語学で死語といえば、その言語自体が母語としてまったく使用されなくなったことを意味する<ref>Template:Citation.</ref>。Template:要出典範囲
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日常生活における意味
日常生活における死語とは、かつて使われていた単語や言い回しで、今は使われなくなったものをいう<ref name="yahoo_dic_haigo" />。Template:要出典範囲、言葉が指し示す対象そのものが現在では使われなくなれば、言葉も使われなくなって廃れていく<ref name="yahoo_dic_haigo" />。また、ある単語や言い回しが別の語に置き換わったために、元の単語が使われなくなっていく場合もあり<ref name="yahoo_dic_haigo" />、Template:要出典範囲
流行語は、時と共に廃れて死語となりやすい。ただし、全く使われなくなるとは限らず、特に使用者の年代によっては未だ使われている語句もある。例えば一部の死語と化した流行語(「ナウなヤングにバカウケ」など<ref name="死語研究会2006_pp10">Template:Harvnb</ref>)はTemplate:要出典範囲。故意にそれを用いてウケを狙うようなことも行われる<ref name="死語研究会2006_pp10" />。
専門用語の場合
廃語・死語とされる言葉の例
Template:独自研究 Template:See also 廃語・死語だと言う者がいても、実際は廃語・死語ではない語彙も少なくないため、注意を要する。
また、流行語の多くは時間が経てば死語になっている事が多いので、「流行語」も参照のこと。
英数字・その他
あ行
- アイスキャンデー - 貸金業者のこと。氷菓子と高利貸しの発音が同じであることから。
- アジる - 「アジテーションする」が縮まった言葉。煽動するの意。元は左翼用語。
- あにはからんや - “豈図らんや”。想定外・予想外と同義。
- あばよ - さよならの粋さを気取った言い方。
- アベック<ref>Template:Harvnb</ref> - ただし「アベックホームラン」などの用語としてメディアで頻繁に使用される。
- ~ある(アル) - メディアに登場するステレオタイプな中国人の会話の接尾語。明治期に居留地の外国人が使用した「横浜ダイアレクト」と呼ばれるピジン日本語を由来とする説が有力(協和語を参照)。
- いかす - かっこいい。三宅裕司のいかすバンド天国などに見られる。
- 石部金吉(いしべきんきち) - 石や金属のように性格が固く、融通が利かない人、あるいは女性に全く心を動かされないほど真面目な人を揶揄した言葉。
- オタッキー - オタクの派生語。名詞“オタク”が形容詞化したもの。
- おじん、おばん - オジサン、オバサンの意味。関西ではおじいさん、おばあさんの意としても。関西圏では死語ではなく、ひらがなでなく通常カタカナ表記なのが特徴。
- 温泉マーク - 逆さクラゲ、連れ込み宿、逢引宿ともいう。現在でいうラブホテルに近い。韓国ではまだ広く見られる。
- オヤジギャル(おやじギャル)<ref>Template:Harvnb</ref>
か行
- 掛金 - ない処をいう、或いは掛値。
- がらっぱち - 言動が粗野で落ち着きがないこと。また、そのような人。
- 銀ブラ - 銀座をブラブラと散策すること。元々は、銀座でブラジルコーヒーを飲む事を指した。
- 雲助
- クリスマスケーキ - 女性の結婚適齢期。12月25日を過ぎるとクリスマスケーキが売れなくなるように、女性の結婚についても25歳を過ぎるともう遅いという意味で使われた。晩婚、非婚、独身が当たり前になった現代では完全に死語である。
- 蛍光灯 - 日本の一般家庭に蛍光灯が普及し始めた1950年代に良く使われた語で、その頃の蛍光灯は、スイッチを入れて点灯するまでの時間が現代のものに比べ遅かったため、反応が遅い人や鈍感な人を指してこのように言った。
- 毛唐
- ゲバルト - 元はドイツ語で暴力、権力の意で、主に左翼の間で国家に対する実力闘争という意味で用いられた。左派内での内部抗争、いわゆる内ゲバもここから来ている。
- ご不浄 - トイレのこと。
さ行
- 座敷犬 - 昔の日本では使役犬(猟犬・盲導犬などなどの一部の犬)以外は、1年365日庭につないでおいて当然(番犬として?)という意識があり、室内で飼われる犬(飼っている家)に対し嘲笑するかのようにあえてこう呼んでいた。
- サック - コンドームのこと。
- 三羽烏
- 15の春
- 秋波を送る - 異性に関心を示す様子。現在でも使われるが意味が変わっており、マスコミで企業提携の動きを報道する際などに使われる。
- シュミーズ - 女性用下着のひとつ。元々はフランス語でシャツの意。また派生語として「シミチョロ」があり、スカートの下端から下着が見える様をいう。
- 女学生
- スケ - 女性を指す。派生語として女の番長を指す「スケバン」がある。
- スチュワーデス - 現在はキャビンアテンダントおよび客室乗務員と称す。
- すっとこどっこい
- ズベ公 - 女性の不良(不良少女)を指す。
- ゼロハン - 排気量が50ccのオートバイを指す。排気量が750ccの「ナナハン」に対して050ccという解釈から。現在では原付に取って代わられている。
た行
- 大臣庁
- タクる - “タクシーで行く”の意
- タンマ - 主に子供が遊んでいる時に一時停止をする時に使う。「ちょっと待って!」と同じ意味。
- 提灯袖 - 現在は通常「パフスリーブ」と呼ばれる。
- ツッパリ<ref>Template:Harvnb</ref> - 不良行為少年のこと。今では通常ヤンキーと呼ばれる
- デカパイ - 巨乳のこと。派生語として「デカチチ」がある。
- テクしー - タクシーのもじり。てくてくと歩いていくこと。
- 出歯亀(でばがめ、デバガメ)
- デンスケ (録音機) - 可搬式の録音機のこと。同名の漫画作品が由来でソニーの登録商標。
- テンロク - 排気量が1600ccの国産車、うちスポーツモデルを指す。代表的な車種にハチロク、シビック、ミラージュ、ロードスターなど。
- 唐変木(とうへんぼく) - 物分かりの悪い人物や場を読めない(気が利かない)人物を指したりののしる言葉。
- ところがぎっちょん - ところがどっこい、ところがどうして等もある。「ところがそうではなく」あるいは「ところがそうならず」の意味。
- とっぽい - 気障、生意気、不良じみた行為を指す。
- トルコ風呂<ref>Template:Harvnb</ref> - 現在では差別用語とされる。
な行
- ナイン - 「ナインちゃん」とも言う。ボインの反対語で貧乳のこと。月亭可朝のギャグから。
- ナオン - おんなの順を変えたもので女性を指す。女性ロックバンドのみが出演する日比谷野外音楽堂でのジョイントライブのタイトル『NAONのYAON』として現在も用いられる。また、揶揄的な意味合いではあるが、ながいけんの漫画「神聖モテモテ王国」(1996年連載開始)でも使用されている。
- 二号さん - 男性が囲っている愛人の女性のこと。
- 飲みニケーション(飲みにケーション) - 飲み会のこと。
は行
- ばいなら - バイバイ+さようならの意。
- ハイソ<ref>Template:Harvnb</ref>、ハイソカー - 代表的な車種にソアラ、マークII、レパード、ルーチェなど。
- ハクい - 格好いいの意。
- ばかちょんカメラ - オートフォーカス搭載の小型カメラの総称。ちょんは朝鮮人の蔑称として差別用語とされているが、知恵の足りない人間を指す(岩波国語辞典第6版)江戸ことばであり、誤解を呼んでいる。
- はなきん - 「花の金曜日」の略。→はなきんデータランド。
- ハナモク - 「花の木曜日」の略。
- ハウスマヌカン
- 蛮カラ
- ハンケチ - ハンカチのこと。
- 半ドル - 180円のこと。1ドル=360円の固定相場制時代、1ドルの半分という意味で使われた。1971年に円対ドルの為替相場が変動相場制に移行してからは使われなくなった。
- 半ドン
- 必死のパッチ - 「必死」も「パッチ」も死語ではないが、合わせると死語になる例。関西では、阪神タイガースの関本賢太郎・矢野輝弘両選手がヒーローインタビューで多用することで知られる。
- 弊衣破帽 - 服がぼろぼろで、帽子が敗れた様。蛮カラの間で流行した服装。
- 骨皮筋右エ門(ほねかわすじえもん) - 非常に痩せている人を形容する言葉。
- はばかり - トイレの意味。
- 馬糞紙(ばふんし) - 昔のボール紙は藁を原料として製造されたので、見かけが馬の糞とそっくりなためこの呼び名があった)
- バタくさい - バター臭いから「過剰に西洋風である」といった意味。
- 花の女子大生
- ピッタシカンカン - 久米宏司会のクイズ番組ぴったし カン・カンから。
- ビフテキ
- ボイン - 胸の大きい女性、もしくは大きい胸を指す。今で言う巨乳。
ま行
- マイコン - パソコンのこと。マイクロコントローラの略語としては現在でも死語ではない。
- まぶい(マブい) - 美しい、かわいいの意味。
- マル金 - お金持ちの意味。
- マルビ - 貧乏の意味。「マル金」と合わせ、渡辺和博の著作『金魂巻』(1984年)から。
- 満艦飾 - 物干し竿に隙間無く洗濯物が干された様子。
- 目立とう精神
- メンゴ<ref>Template:Harvnb</ref> - 御免(ごめん)の字の順序を入れ替えたもの。
- モボ・モガ - モダンボーイとモダンガールの略。
- モンローウォーク - マリリン・モンローのように腰を振ってセクシーに歩く様のこと。
や行
- ヤング<ref>Template:Harvnb</ref> - 若者、若年層を指す言葉。ただし完全な廃語ではなく現在でも雑誌名などでは数多く使われている。
ら行
- ラッタッタ - ゼンマイ始動式の原動機付自転車。狭義にはホンダ・ロードパル。CMに出演していたソフィア・ローレンのセリフが由来。
- 理会
- リッターカー - 排気量が1000ccの自動車。今ではコンパクトカー、スモールカーと呼ばれることが多い。Aセグメントと呼ばれることもある。代表的な車種にシャレード、マーチ、カルタス、ジャスティなど。
- ルンペン - 今で言うホームレス。カール・マルクスが提唱したルンペンプロレタリアートが由来。
男性語
女性語
- ~あそばせ - 「御免あそばせ」など、高圧的な言い方。元は尊敬語であった。
- ~ざんす、~ざます(さいざんす) - 「~でございます」が略された廓言葉。
- ~じゃなくて?
- ~てよ
- 何さ - ふて腐れたときに用いる廓言葉。
- ~をば
- ~ですわ
- あたくし - 一人称
児童語
- 御本(ごほん) - (書籍の)『本』の美化語。
脚注
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