室井慎次
出典: Wikipedio
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Template:継続中の作品 Template:Pathnav 室井 慎次（むろい しんじ）は、1997年1月～3月にフジテレビ系で放送された刑事ドラマ『踊る大捜査線』及びその劇場版の登場人物。そして同ドラマのスピンオフ作品・『容疑者 室井慎次』の主人公。演じた俳優は柳葉敏郎。
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プロフィール
人物
Template:ネタバレ いわゆるキャリア組の官僚である。
東大卒業者が圧倒的に多い警察庁キャリア（2005年68%、2004年53%）の世界で、少数派の東北大学卒。登場当初はガチガチのキャリアで青島と衝突する事が多かったが、湾岸署との交流の中で、所轄の刑事が活動しやすい組織作りと警察の改革を進めようと決意する。その信念は青島との「約束」となり、警視庁・警察庁の中で日々苦闘している。警察庁・警視庁内ではこの室井の「信念」を危険視し、彼の失脚を望む幹部も多い。
秋田出身という事できりたんぽ作りが上手く、資格まで持っている。また、時折秋田弁が口をついて飛び出すことがある。外食時は大衆食堂を好んで利用する。 和久にだけは、殆ど丁寧な口調で話すシーンが多い。
TVシリーズ当時は警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査担当管理官（警視）、その後歳末SPでは警察庁警備局警備第一課課長（警視）、秋SPでは警察庁警備局警務課首席監察官（警視正）、『THE MOVIE』の時点で警視庁刑事部参事官（警視正）にまで出世したが、本庁上層部の命令を無視して行動した為、降格となり、北海道警察美幌警察署長（警視）になり配属された。警視庁副総監・吉田敏明の計らいによって半年で中央に復帰し、警視庁刑事部理事官心得兼生活安全部理事官心得（警視）→警察庁情報通信局付（警視）→警察大学校教官（警視）→警察庁刑事局刑事企画課課長補佐（警視正）と閑職を転々としたが、平成15年4月に彼が拘る「現場」である警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査担当管理官（警視正）に戻り、交渉課準備室の設置などに尽力した。
『容疑者 室井慎次』の事件において捜査現場に混乱を招いた責任を取る形で新城賢太郎に辞表を提出。しかし新城の職権において辞表は破棄され、広島県警察本部刑事部へ異動した。
2010年公開予定の『踊る大捜査線 THE MOVIE 3』では警察庁長官官房審議官（警視監）に昇進していることが明らかになっているが、警視長時代の経歴が明かされていないため、警視長を飛び越して昇進したものと思われる。また、予てからの「東北大学卒（東大以外）による冷遇」も、警視監に昇進しているところに鑑みる限り、解消されたものと思われる。
室井のコート
スピッツインターナショナル製のロングコートで、色は黒。
設定上や台詞では「通販で買った」事になっているが、実際の衣装は通販では売っていない。青島のコートは比較的見つかりやすいが、こちらは今となってはもはや手に入れる事は極めて困難で、値段は高額で30万円以上する代物。ちなみに、劇中では柳葉敏郎の体格に合わせ衣装スタッフが仕立て直しており、ロングなのに体のラインがすっきりみえる様に仕立てられている。フォーマル仕立てであるが機能性も重視されたデザインとなっていて活動的な室井にぴったりのコートといえる。柳葉は比較的小柄なので、足の部分まですっぽり覆うように着ている。
この他にも室井は官僚なので身につけているものは高価だがシンプルで、かつ機能的な上級国家公務員のステータスを印象付けるアイテムが多い。
また室井のスーツは劇中では全てスリーピース・スーツである。
トピックス
- 柳葉敏郎のモノマネとして、室井慎次のモノマネをする芸人もいる。
- 『容疑者 室井慎次』の際、柳葉敏郎は、「また新しい室井に会えたが、そのために、また、室井がわからなくなった」と語っていた。また、人物像もさる事ながら、「階級を覚えるのも難しい」としていた（室井の場合、降格や昇進が多いため）。
- 2005年8月の『容疑者 室井慎次』の公開に伴い、明治製菓のスナック菓子「コパン」のCMに柳葉敏郎が室井慎次として出演した。
- 室井慎次の「室井」は室井滋から、「慎次」は樋口真嗣の名を庵野秀明が碇シンジにあてたものが発展した孫あてになっているという。
室井の異動と現実人事との違い
- 警視庁刑事部の「管理官」は、警視の階級の警察官をもって充当するポストであり、課長補佐相当の役職である。また、警視の階級に属する者により充当するポストの中でも、警察署長や副署長の職より下位に位置する。
- 「首席監察官」（正しくは『警察庁長官官房首席監察官』）の職は警視監若しくは警視長の階級の警察官をもって充てる(現在は警視監の昇任配置である)。なお警視長は警視正より1つ上の階級で、警視庁下位部長（交通、地域、生活安全、組織犯罪対策）・中小規模県警本部長・警察庁課長・管区警察局部長等に充当される階級、警視監は警視正より2つ上の階級で、警察庁次長・官房長・局長・審議官、管区警察局長、警視庁主要部長（副総監、警務、総務、刑事、警備、公安）、警視庁を除く大規模警察本部の本部長等充当の階級である。
- 警察庁における課長職は警視長（警視正より1つ上、小規模な警察本部の本部長クラス）の階級にある警察官をもって充てられる。
- 更に、実際の警察人事では有り得ないような「栄転」に相当するものが「左遷」扱いになっている。
- 警察庁警備局の課長（警視長）は全都道府県警察の警備課・機動隊を指導する立場にあり､地方警察である警視庁の参事官（地方警務官である警視長または警視正）よりもさらに上位である。
- また、「THE MOVIE2」や「容疑者」の段階で管理官というのも、降格人事を鑑みても、あまりに厚遇である。年齢だけをみれば、最速で出世をしたノンキャリアがなれるポスト（もっとも実際は稀であるが）である。
- 広島県警刑事部長は警視正でノンキャリアのポストである。そのため階級に矛盾が生じている。
- 「THE MOVIE3」において、室井の年齢では警視監まで昇進することは不可能に近い（キャリアは本来入庁21年目にて警視長に昇進の為）。
人物設定などを収録した公式出版物
- 踊る大捜査線 湾岸警察署事件簿 （キネマ旬報社キネ旬ムック 1998年10月31日）ISBN 4-87376-505-6
- 踊る大捜査線THE MOVIE シナリオガイドブック（キネマ旬報社キネ旬ムック 1999年4月17日）ISBN 4873765129
- 踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!シナリオガイドブック（キネマ旬報社キネ旬ムック 2003年9月16日）ISBN 4873766028
- 踊る大捜査線研究ファイル（扶桑社文庫 フジテレビ出版、2003年5月30日） ISBN 4594039898
- 踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!完全調書 お台場連続多発事件特別捜査本部報告書 （角川書店 2003年7月） ISBN 4-04-853645-1
- 「容疑者 室井慎次」シナリオガイドブック （キネマ旬報社キネ旬ムック 2005月10月17日） ISBN 4873766222
- 室井管理官完全読本コンプリートブック（ぴあMOOK ぴあ 2005年8月30日） ISBN 4-8356-0746-5
