宇宙人

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プライバシー・ポリシー Wikipedioについて 免責事項 宇宙人(うちゅうじん)とは、地球外生命のうち知性を持つものの総称。エイリアン(alien)、異星人(いせいじん)と呼ばれることも多い。一時期「EBE(イーバ、Extra-terrestrial Biological Entities、地球外生命体)」と呼ばれた事もある。一般には、地球人対義語である。ただし、宇宙へ行った地球人のことを指すこともある。

日本語の宇宙人という語を字義的に解釈すると、この宇宙に住む知的生命を指し、われわれ人類を含むとする場合もある。

この項目では、宇宙人一般、および、その中でも主に地球を訪れているとされる宇宙人について説明している。科学研究にまつわる詳細は地球外知的生命体探査を参照のこと。

目次

概要

宇宙人(spaceman, astroman)という単語には「宇宙へ行った地球人」の意味もある。特に初期のスペースオペラの邦訳では、宇宙飛行士の事を「宇宙人」と訳している場合が多く、アイザック・アシモフの作品に登場する「スペーサー」(spacer:宇宙移民の子孫)も一部で「宇宙人」と訳されており、ガンダムシリーズ宇宙世紀を舞台にした作品では「スペースノイド」(宇宙移民)に対する蔑称として使われることがある。

SFの世界では非常にありふれた題材だが、現実にはいまだその存在は確認されていない。過去には太陽系内の諸惑星に生息していると考えられたこともあり、火星金星などがその候補とされたこともあった。しかし研究や観測調査が進んだ結果、太陽系内にわれわれ以外の知的生命体がいる可能性は低いと考えられるようになった。

太陽系の属する銀河系には約2千億の恒星があるとされ、さらにこの宇宙には銀河系のような銀河が1千億以上あると言われている。最近の研究で、多くの恒星は惑星を従えていることがわかってきており、その中に地球同様に生命が発生した惑星が存在し、将来発見される可能性が期待されている。科学的な地球外知的生命体探査の試みが行われている。また、ボイジャー計画では、 太陽系外に向けてボイジャーのゴールデンレコードが送出されている。

なお、遮光器土偶や古代の洞窟画に描かれた奇怪な人物像、あるいはオーパーツなどが証拠であるとして宇宙人はすでに地球を訪れているとする古代宇宙飛行士説なども見られるが、論証できる根拠が示された例はない。また論旨が飛躍する解説がなされることが多いため科学的な学説とみなされることはまれである。

ジョージ・アダムスキーラエリアン・ムーブメントの教祖など、宇宙人と会見したと主張した人々もいるが、これらも客観的に証明されたことはない。

2008年7月、アメリカ航空宇宙局の元宇宙飛行士アポロ14号の月着陸船操縦士だったエドガー・ミッチェルは、イギリスのラジオ局のインタビューで「アメリカ政府は宇宙人の存在を隠ぺいしている」と発言。「60年近くにわたり政府が隠してきた宇宙人の存在について、一部情報の説明を受けた。宇宙人は『奇妙で小さな人々』と呼ばれている。」などの証言をした<ref>2008年12月30日放送『ビートたけし緊急報告禁断の衝撃スクープ!!超常現象丸秘Xファイル』の番組における発言</ref>。

フェルミのパラドックス

Template:Main はたしてこの宇宙に知的生命は存在するか――という疑問をめぐっては、物理学者エンリコ・フェルミによる「フェルミのパラドックス」がよく知られている。つまり、ドレイクの方程式のパラメータをある程度科学的に合理的なもので仮定すると、地球人と接触可能な地球外知的生命体がいると期待できるのに、実際には地球人はそのような地球外知的生命体と接触していないという矛盾があるということである。

仮に宇宙人がいるとしたら、宇宙の137億年の歴史の中で人類より数万年あるいは数億年進んだ科学技術をもっている種族も多いはずである。 しかし、地球上には外宇宙から来た知的生命体の確実な証拠は一切見つかっていない。この矛盾に対しては、様々な解釈・意見が挙げられている。

分類

宇宙人は大きく分けると次の5種類に分類される。

  • ヒューマノイド(人間型)
地球の人類と類似した形質を持つもの。一言に人間型といっても、地球人とほとんど同じ姿・体格のものから、宇宙人のステレオタイプであるグレイなどのような体格などが大きく異なるもの、ファンタジー作品の亜人獣人のようなもの、動物ではなく植物から進化したものなど、さまざまなバリエーションがある。
収斂進化の考えや、フィクション作品の作中で地球人と同様の扱い方が出来るというのもあり、フィクションでもこの種族が多い。
  • アニマリアン(動物型)
地球の高等動物に近い姿をしているが、人間の姿をしていないというもの。広義では「火星人など、タコのような宇宙人」もこれに含まれる。尾や角、分厚い毛皮など人間以外の動物の特徴を持つ人型という獣人型の場合はヒューマノイドに含む場合が多い。
  • ロボット
身体の大部分を機械装置に置き換えて機械が主体構成物になった生命体(サイボーグの一種)のほか、『スタートレック』のボーグなど高度に発達して自我や自己増殖手段を得たを機械・コンピュータを宇宙人と捉える場合もある。また、『トランスフォーマー』に登場する同名称のロボットなどのような、「一見人工物のようだが、金属や無機物を主な構成物質とした生命体」というものもある。
日本のフィクションでの呼称は、「機械生命体」や「金属生命体」、「無機生命体」などといったものがある。
  • エキゾチック(異型)
後述の「宇宙人の形態」で述べるように、地球での高等生物の姿をとっていない、または地球における「生命」の概念や定義に当てはまらならず、下記のアパリッショナルとは違い明確な物質で構成された身体を持つもの。前者は『スタートレック』の流動体生物・創設者などが、後者はケイ素生物など無機物で構成された生物の中で知性はあるが外見は固形物(鉱物)そのもの、といったものがこれに該当する。
  • アパリッショナル(幽霊)
意識精神など霊的な存在のみ、または電気などのエネルギー信号のみで構成された、実体の存在しない生命。『スタートレック』の高次元生命体や『スターゲイト SG-1』の古代種族・エンシェントなどのように、高度な文明種族が生物種としてではなく精神における「進化」を遂げて肉体を捨て霊的な存在へ変化した場合というもある。

空想上の宇宙人や、目撃されたと主張される宇宙人の分類

1938年のアメリカではH・G・ウェルズサイエンス・フィクションに基づいた『ラジオドラマ』で火星人の襲来やアメリカ軍との交戦の模様などをあたかも現実のニュース風に放送したところ、それを現実の報道と勘違いした人々がパニックを起こすという事件も起こった。

また、「疑似科学」「似非科学」と見られている諸説の中には、宇宙人の存在にまつわるものが数多く存在する。アメリカネバダ州の軍用地「エリア51(en:Area_51)」には墜落した異星人の宇宙船が格納されており、宇宙人とのコンタクトがあったが政府はそれを軍事機密にしている、とする説は比較的広く知られている(これをストーリーに取り入れた作品に映画『インデペンデンス・デイ』『Xファイル』等がある)。

火星人

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火星に知的生命がいるという説はイマヌエル・カントなどが支持していたが、19世紀末、パーシヴァル・ローウェルは火星に運河を発見したと主張し、これが知的生命体によるものだと考えた。これは前述のH・G・ウェルズによる小説『宇宙戦争』にも影響を与え、さらに『宇宙戦争』に登場した火星人の姿であるタコの様なイメージが広く知れ渡り、のちのフィクション作品にも同様の姿の火星人が多数登場している。

しかしその後の研究によって火星の環境が極めて苛酷である事が判り、知性を持った高等な生命体が生息する可能性が低いことが判明した。

しかし、太古火星にも川や海があり、温暖で湿潤な時代もあった痕跡が発見され、火星に生命が存在する(あるいは過去存在した)可能性はかなり高いと考えられているTemplate:要出典。南極で発見された火星由来の隕石から「微生物の痕跡」と見られるものが発見されたり、火星の凍土層に細菌等の微生物が生存していることはあり得るという説<ref>火星の隕石に生命の痕跡?</ref>も提示されている。

金星人

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ジョージ・アダムスキーをはじめ、実際に金星人と出会ったという目撃談がいくつかあるが、金星の過酷な環境(摂氏400度、90気圧という高温高圧な環境である)から他の惑星と比べても生物は存在しにくいと考えられている。そのため、金星人に出会ったといっている目撃者の多くが、インチキではないかといわれている。実際、有名なジョージ・アダムスキーも、自身の撮影したUFOの写真がトリックだと判明している。地球人と同じ姿だが、やや鼻が大きいとされる。

一方で、火星同様金星もかつては生物が生息していたという説もある。

火星と並んで、フィクション作品に登場する事の多い宇宙人でもある。

グレイ

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頭が大きく、フットボール型の目をした灰色の小さな人間型の「エイリアン」である。このような形態の宇宙人のことを多くの自称宇宙人研究家は「グレイ」と呼んでいる。基本的には人間と類似した形態であるが、鼻や眉や性器など体表面の隆起がほとんどない単純な外見となっている。様々な映像、漫画など創作に登場するため、そのイメージは広く流布している。アメリカのドラマ、アウターリミッツに登場した宇宙人が元ネタで、放送後この姿の宇宙人目撃談が発生/急増し、いまでは一般的な宇宙人の姿となっている。

このグレイと遭遇した、あるいはそうした存在によって誘拐(アブダクション)されたとする催眠による記憶遡行などによる体験談(アブダクションと呼ばれる)や目撃談もよく知られている。これらは偽記憶症候群とされる場合もある。

オレンジ

グレイと似た種の皮膚をしているが、皮膚の色はオレンジ色。また、身長もグレイより少し高く、最大で1m80cmといわれている。脳は4つに分かれているという情報もある。

レプティリアン

爬虫類のような姿をした凶悪な性格の人間型の「エイリアン」。人間に変身する能力があるらしくすでに政府要人や有名人などに成りすましているといわれている。その姿はアメリカのテレビドラマ『V』という作品に出てくる宇宙人“ビジター”と酷似しているという。

ノルディック

グレイやオレンジとは大きく異なり、外見は人間と見間違えてしまうほど、人間に似通っている。スカンジナビア半島の白人に似たような姿をしているといわれている。

その他の宇宙人

その他にも、宇宙人の目撃例や接触したと証言は数多くある。また、バシャールなどチャネリングによる精神的宇宙生命体との接触を主張する例Template:要出典もある。さらにUMAの一部も宇宙人ではないかと言う説(チュパカブラなど)もある。しかし、いずれも確固とした裏づけはなされておらず、異星人が地球にやってきていると証明には至っていない。

また、近代以前には妖怪や幽霊の存在が真剣に信じられていたが、科学の発展と科学的知識の普及によってそれらはほとんど信じられなくなった一方で、「科学的知識をベースにした妖怪」として宇宙人の目撃などの現象が生じている、という見解もある。 一部のキリスト教原理主義者によれば、宇宙人は悪魔のことであるという。

竹取物語にでてくる「なよ竹のかぐや姫」は、ラストシーンでの都に帰るため、宇宙人であると解釈できる。竹取物語が書かれたのは10世紀前後とされているため、宇宙人に言及した現存する最古の物語といわれている。

宇宙人の形態

我々地球人類の形態は、地球の環境(1Gの重力、1気圧の大気、水が液体で存在する気温など)に適応して進化を遂げた結果である。この事から、地球とまったく異なる異星の環境で進化を遂げた異星人は、我々の想像を絶する異質な形態をしているとも考えられる。それどころか我々の知る「生命」に当てはまらない存在である可能性すらあり、この観点から見るなら火星などで行われた生命探査も不十分かつ現在の技術・知識と常識内のものであるとも言える。あたかも他の生命体が水や酸素を必要とすることを前提にした探査もある。

映画『2001年宇宙の旅』において、原作者アーサー・C・クラークと監督スタンリー・キューブリックは当初、モノリスの主人である宇宙人を映画に登場させる事を考えており、上記の理由から地球のいかなる生物ともかけ離れた形態にしようと試みた。しかしいくら考えても、どうしても地球上の生物を連想させる物しか考案できず、逆にあまりにかけ離れた形態では観客がそれを異星人と認識できないため、結局異星人の登場を断念した、というエピソードがあるTemplate:要出典

一方で、知的生命体を含む高等生物は地球と似た環境で発生する可能性が高いとする考えや、似た能力を持つ生物は同じような姿になるとする収斂進化の考えから、人間とよく似た姿の宇宙人も想像されている。この仮説に基づいたフィクションも、『スターウォーズ』や『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』など著名なものが多く知られている。

宇宙人の支援

1997年9月18日カルムイク共和国大統領キルサン・イリュムジーノフは、モスクワでプラスチックのような宇宙船に乗った宇宙人の訪問を受けた。大統領は、自らは仏教徒ながらキリスト教・イスラム教など他の宗教を尊重し、海外からの投資により経済を向上させ、治安を維持している。

2000年7月24日、UFOがワールドトレードセンター近くを飛行していた観光客に現れ、飛行物体がビルの中程に刺さっているような状態、飛行物体の衝突、飛行と順序逆ながら911とワールドトレードセンターの危険性を示唆した<ref>World Trade Center UFO(YouTube動画)</ref><ref>検証・UFOの速度</ref>。この頃から、実行犯らは訓練を行っていた。UFOが事件を警告していたとされる。

宇宙人の攻撃

1987年レーガン米大統領国連で、「もしも、我々が今地球外生命体の脅威に直面していても、全人類が力をあわせれば平和を手にすることができるでしょう」という趣旨のことを述べている。

2010年スティーヴン・ホーキング人類は宇宙人とのコンタクト(接触)を試みることを避けるべき、人類に良い結果をもたらさないと主張した。

宇宙人が登場する作品

映画・漫画・小説などのフィクションにおいて、宇宙人は頻繁に登場する。地球を訪れる宇宙人の来訪目的は地球侵略である場合が多いが、友好的な宇宙人も多数見られる。

小説

古典

  • 竹取物語 - 主人公の「なよ竹のかぐや姫」はの都の住人である。

映画・テレビドラマ

CM

漫画・アニメ

ゲーム

脚注

<references/>

関連項目

cs:Mimozemšťané da:Rumvæsen de:Extraterrestrisch en:Extraterrestrials in fiction es:Extraterrestre et:Tulnukad fi:Avaruusolento fr:Vie extraterrestre (fiction) nl:Buitenaards pl:Kosmita pt:Tipologia extraterrestre ru:Инопланетянин sv:Fiktiva utomjordingar th:มนุษย์ต่างดาว zh:外星人

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