南鳥島

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プライバシー・ポリシー Wikipedioについて 免責事項 Template:Infobox 島 南鳥島(みなみとりしま)は、小笠原諸島本州から1,800 km離れた日本の最東端としても知られている。行政上は東京都小笠原村に属する。

日本の島としては唯一日本海溝の東側にあり、日本で唯一太平洋プレート上にある。更には、日本の実効支配の及ぶ島では唯一、他の島と排他的経済水域を接していない島でもある。別名、マーカス島(マーカスとう Marcus Island )。

目次

概要

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気候
サバナ気候 (Aw)。降水量が少なく、一年を通して平均気温が20℃以上である。
地形
一辺が2kmのほぼ正三角形の形をしている平坦な島であり、最高地点の標高は9mしかない。また島の周囲はサンゴ礁で浅くなっているが、潮流が速く、サメもいるため泳ぐのは極めて困難。サンゴ礁の外側はすぐに深さ1000 mの断崖となる。
その他
設置されている飛行場については南鳥島航空基地を参照。

歴史

現在

一般市民の定住者はなく、気象庁(南鳥島気象観測所)、海上自衛隊南鳥島航空派遣隊)の職員が交代で常駐する。

往来・補給のために1380 m滑走路があり、島の一辺は滑走路だけである。船の波止場もあるが、浅いサンゴ礁に阻まれて大型船は接岸できないため、大型船は沖合いに停泊し、そこから船積みの小型ボートで島にやってくる。

かつては、アメリカ合衆国の沿岸警備隊が電波航法施設ロランC局を運用していた。1993年に海上保安庁千葉ロランセンターが業務を引き継ぎ、213 mのアンテナから1.8 MWの送信出力でロランパルスを発信していたが、ロランパルスを使用する船舶が減少したため2009年5月に廃止が決定。同年12月1日午前をもって廃止された。

島に駐在する職員のため、航空自衛隊C-130H輸送機が月に1度、海上自衛隊のYS-11が週に1度、食料の補給や荷物の逓送のために飛来する。また、不定期で海上保安庁のYS-11が利用されることもある。物資等の輸送だけではなく、交代の職員もこれらの飛行機を利用する。硫黄島と共に郵便事業株式会社より「交通困難地」<ref>郵便事業株式会社 交通困難地・速達取扱地域外一覧</ref>の指定を受けており、南鳥島の住所を記載しても郵便は届かない。

所要時間はC-130が入間基地からの直行で約4時間、YS-11が厚木基地(自衛隊機)または羽田航空基地(海上保安庁機)から硫黄島を経由して約8時間。但し、絶海の孤島で周囲に緊急着陸が可能な飛行場が存在しないために、何らかの理由で着陸ができないと帰路に燃料不足の懸念がある。よって、確実に着陸可能である状況でしか飛んでこない。また半年に一度、海上保安庁の巡視船が南鳥島沖合に停泊し、その際、巡視船に搭載されているヘリコプターによる吊り下げ搬送で大きな荷物が島内に運び込まれる。

作家の池澤夏樹がどうしても南鳥島に行きたいということで、補給船に乗って1日だけ上陸したことがある。この時の状況は彼の著作「南鳥島特別航路」に書かれている。

生物

ヤモリ科の一種ミナミトリシマヤモリが生息している。国内ではここと南硫黄島にのみ生息が認められ、ミクロネシア方面から流木などに乗って分布を広げたものと考えられている。

また、人体に有害な寄生虫を持つアフリカマイマイが多数生息する。

関連項目

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  • 中ノ鳥島 - 存在が確認できなかったにもかかわらず、日本の領土として海図などにも記載されていた架空の島。仮に存在していたならば、南鳥島よりも東にある日本最東端の島だった。
  • 気象通報の観測地としても知られる。

参考文献

  • 池澤夏樹『南鳥島特別航路』新潮社(新潮文庫)、1994年。ISBN 4101318123

脚注

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外部リンク

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