北村龍平

出典: Wikipedio


北村 龍平(きたむら りゅうへい、1969年5月30日 - )は、DGA(全米映画TV監督組合)に所属する日本人映画監督大阪府生まれ。ハリウッドのエージェントはクリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)。かつて東京都内に製作会社ナパーム・フィルムズを主宰していたが、渡米後は個人事務所ノトリアスを基軸としている。現在はロサンゼルスに在住。

目次

来歴

大阪の高校中退後、17歳でオーストラリアへ渡り、スクール・ オブ・ビジュアル・アーツ映画科に入学。卒業制作の短編映画『EXIT -イグジット-』が高い評価を受け、年間最優秀監督賞を受賞する。帰国後映画以外の職に就きながら1995年に映像集団ナパームフィルムズを結成、自主制作映画『DOWN TO HELL』が第1回インディーズムービー・フェスティバルでグランプリを受賞し、渡部篤郎主演で『ヒート・アフター・ダーク』を製作し監督デビューする。その後インディーズムービー・フェスティバルのスカラシップ作品として監督した『VERSUS -ヴァーサス-』で名を知られるようになる。その後『あずみ』『ゴジラ FINAL WARS』などの大作を監督する。そのビッグマウスと豪胆な風貌から国内の評価は分かれるが、海外での評価は高く『VERSUS -ヴァーサス-』はかのジャン=リュック・ゴダールも『アワーミュージック』(2004年)に引用したと述べている。『VERSUS -ヴァーサス-』でローマ国際ファンタスティック映画祭監督賞、『荒神』でブリュッセル国際ファンタスティック映画祭監督賞、『あずみ』でフィラデルフィア国際映画祭観客賞を受賞。

北村とハリウッド

  • 『VERSUS -ヴァーサス-』の成功で、ハリウッドのミラマックス・フィルムズが北村と複数年のファーストルック契約(企画を同社優先で検討出来る契約)を締結、年間数千万円の企画調査費が支給されたと思われる。こうして北村=ハリウッド・コネクションは完成されたが、北村の進出第1弾へのサインを交わしたのはそれから4年後の事で、アメコミ映画の映画化や人気シリーズの続編等、北村を触発する様な企画は無かったと云う。その中の1本に『ワイルドスピード 東京ドリフト』もあったと云う。最終的にハリウッド進出第1弾が決まったのが2006年秋で、その作品はクライブ・バーカー原作の短編『ミッドナイト・ミートトレイン』と決定。2007年春にロサンゼルスで撮影開始、2008年5月にライオンズゲートによって世界配給される予定だが、ミラマックスは本作とは関係ない。
  • 新作を選んだ理由について北村は自称アクションフィギュアのコレクターである事をクライブ・バーカーの公式サイトで明かしており、「この20年同じフィギアばかり買っており、新しいアクションヒーローの登場を待望していた。その要素がこの企画にはある」と述べている。
  • 新作『ミッドナイト・ミートトレイン』の脚本改稿過程で、原作者のクライブ・バーカーとの意見の相違がかなり見られたが、北村が自らのアイデアを最後まで押し通し、合意に達したと、バーカー自身の公式ウェブサイトで語っている。北村本人は映画ウェブ「Indiewire.com」でこの件に関し、「原作のクライヴはかなり激怒したが、ヒットさせるため、敢えて自分のアイデアを推した。原作者の云われた通りにやったのでは来た意味がない」と、日本時代と同様、「俺流」を通したと述べている。
  • ハリウッドでの第一作『ミッドナイト・ミート・トレイン』は、配給会社ライオンズゲートの新COOジョセフ・ドレイクの判断により公開を3月から延期。同社で『SAW』『CUBE』シリーズの続編などを手掛けた本作のプロデューサー:ピーター・ブロックとの確執が懸念された。
    • ドレイクは同程度の予算のホラー映画『ストレンジャーズ』を移籍の直前まで契約していた配給会社ローグ・ピクチャーズで製作しており、その公開が同年5月30日であったことから、自らのトラックレコードを守るための対抗馬潰しで公開を延期させたのでは…という噂がホラー映画ファンの間で流れる。
    • ドレイク率いる新体制のライオンズゲートでは一度は本作の全米規模の配給を中止してDVDスルー作品とすると発表。だが原作者クライブ・バーカー自身による公式サイトでのファンへ呼びかけ、また試写を見た業界人の評判もあり、さらに製作プロダクション:レイクショアエンターティンメントとの配給契約などの事情で、やむなく8月1日に公開を決定。
    • 米国最大の映画データベース:IMDBのプロ版によれば本編は2007年11月時点ですでに完成しており音楽音響部分の改修などを行った2008年3月での編集版が最終形である。
    • 2008年8月1日に全米102館で限定公開。入場料1ドルという地方小都市に展開する格安の劇場チェーン:ダラーシアターでの2週間だけの興行で、製作費1,500万ドル(約15億円)に対し、総興収73,548ドル(約700万円)の結果に終わる。
  • 2009年7月22日に複数の欧米の映画業界紙で北村のハリウッド監督作品第2弾が報じられる。次回作は「ターミネーター」のプロデューサーの一人ゲイル・アン・ハード女史が企画しているアメコミマグダレーナに監督として契約。

その他

主な監督作品

劇場用映画

ゲーム

CM

その他

外部リンク

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