初版

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初版(しょはん)とは、出版された書物の最初の第1版ともいう。同一の版のうち最初に印刷されたものを初刷(しょずり、はつずり)、または第1刷(だいいちずり)という。また、一般的には初版初刷のことを単に初版ということが多い。

初版が重版された場合、その本の奥付には「初版第○刷」「第1版第○刷」(○は重版回数)と表記される。重版の際内容の変更や訂正があった場合は、「第○版」(○は改訂・訂正回数)と表記されるのが普通だが、角川書店などは内容の変更がなくても、重版回数を基準に「第○版」(○は重版回数)と表記している。しばしば初刷を初版と誤解して用いられることがあるのは、こういう事例があるのが原因である。

初刷は最も誤字、脱字、乱丁などのミスが多いが、それでも、その出版物を世の中に初めて出したときの形なので、愛好家の間では特別視されることもある。初版の刷り部数が少なかったが後世評価が上がった本の場合、初版本は珍重され、オークション等で高値がつくケースも多い。

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