凱旋門賞

出典: Wikipedio


Template:競馬の競走 凱旋門賞(がいせんもんしょう、:Prix de l'Arc de Triomphe)とはフランスフランスギャロが毎年10月の第1日曜日(ロンシャンウィークエンド2日目)にロンシャン競馬場2400mで施行する競馬重賞グループ1競走である。略してアルクまたはアークArc)と呼ばれる。

目次

概要

1920年第一次世界大戦後に衰退したフランス競馬再興を掲げかつての大レースであるパリ大賞典に匹敵する大レース創設を目指しパン・ヨーロッパ(欧州一)、パン・ワールド(世界一)を目標として誕生した国際競走でヨーロッパのみならず世界中のホースマンがダービーステークスケンタッキーダービーと並び憧れ、勝利を目標とする世界最高峰の競走の1つである。

ヨーロッパでの競馬シーズンの終盤戦に開催されることでその年のヨーロッパ各地の活躍馬が一堂に会し、ヨーロッパチャンピオン決定戦の位置づけとなっている。同じような位置づけの競走でイギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスはヨーロッパ上半期のチャンピオン決定戦となっているが、凱旋門賞のほうは各国のダービーなどを勝ってきた3歳馬が参加することでより高い価値を保っている(日本に当てはめると、その年の総決算であるということで有馬記念と各国のチャンピオン級が集まるということでジャパンカップと両方を合わせたようなものと考えるとよい)。

2008年より芝の競走ではジャパンカップを上回り世界一総額賞金の高い競走になった。

日本でも抜群に知名度や人気の高い競走で日本の馬が海外遠征をする場合も凱旋門賞を目指す場合が多く、日本国内で最上級の活躍をした競走馬が1960年代後半からしばしば参戦している。

なお、欧州以外の国で調教を受けた馬が優勝したことはない(欧州調教師の管理下でのUAE調教馬の優勝例はある)。欧州馬以外の最高着順は、日本から出走したエルコンドルパサーとニュージーランドから出走したBalmerino(バルメリーノ)の2着である。

解説

同競走の出走条件は3歳以上の牡馬牝馬で、騸(せん)馬には出走資格がない<ref>このため1999年より2005年まで存在したワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップに参加できなかったが、2003年に本競走の主催元のフランスギャロや当時のスポンサーであるルシアン・バリエールの訴えにより加入が認められた。</ref>。これは同競走が繁殖馬の選定の競走と定められているためである。

負担重量は3歳牡馬は56kg、4歳以上の牡馬は59.5kg、牝馬1.5kg減と定められており(1995年以降)、3歳馬と古馬との斤量差が同時期の日本より0.5kg大きくなっている。

1着賞金は228万5,600ユーロ(約2億9000万円)、総賞金額は400万ユーロ(約5億2000万円)である(同じヨーロッパの大レースであるキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの1着賞金は43万UKポンド(約6950万円))。2008年よりスポンサーがそれまでのルシアン・ヴァリエール(フランスの代表的な高級ホテルグループ)からカタール・レーシング&エクエストリアンクラブとなり、2007年の総額賞金の2倍にあたる400万ユーロが総額賞金となった。これによりドバイワールドカップに次ぐ総額賞金の高い競走となり、芝の競走ではジャパンカップを上回り世界一総額賞金の高い競走になった。

1着賞金228万5600ユーロ、2着賞金91万4400ユーロ、3着賞金45万7200ユーロ、4着賞金22万8400ユーロ、5着賞金11万4400ユーロと定められている。

凱旋門賞当日はロンシャンウィークエンドと呼ばれる国際競走デーが開催され同レースをメインに7つのGI競走が施行される。

傾向

2009年までの88回中、地元の3歳馬の優勝が43回とほぼ半数を占めており、近年に限っても1990年より2009年までの20年間に12勝を挙げているようにフランス調教の3歳馬が優位となっている<ref>エルコンドルパサーが2着に敗れた際には地元メディアから「2頭チャンピオンが存在した」と評価され、ディープインパクトが3着に敗れた(後に失格)際に馬主金子真人が同レースを3歳馬のスターをつくるためのレースであると発言した。</ref>。

近年のフランス競馬の高速化に伴い好時計で優勝する事が相次いでいるが、一方で硬すぎる<ref>一般に芝の種類や刈り方、水分含有量等により馬場の状態は変化するがその基準は各国まちまちである。</ref>馬場に対する批判も少なくない。フランスの馬場はイギリスの競馬場の馬場に比べると硬く、イギリスの競馬よりスピードが必要であるといわれている。そのため、イギリスのクラシックレースキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを制覇した馬の最後の難関とされている(しかし硬いとは言っても日本やアメリカ、イタリアなどの馬場に比べればかなり重い馬場である)。

近年は世界の趨勢として種牡馬になる際に2000mの中距離戦や1600mのマイル戦などの実績を重視する傾向が強くなってきており<ref>岡部幸雄も2008年の天皇賞秋の解説で、「いまの世界では、(2000mのレースが)いちばん重要視されているレースなんですよね」と語っている。</ref>、こうした競走や北米で主流のダートへの適性を示して種牡馬価値を高めるため一部の陣営が凱旋門賞を回避<ref>ガリレオアラムシャーファルブラヴスラマニネイエフエレクトロキューショニストなど。イギリスのチャンピオンステークスや、アメリカのブリーダーズカップへ向かうことがある。また、近年ダービーステークス優勝馬のニューアプローチサーパーシーなども凱旋門賞を回避している。回避の理由にはロンシャン競馬場の特殊なコース形態を忌避したという見方もある。</ref>し必ずしもその年の「ヨーロッパチャンピオン決定戦」とならない場合もあり、2000年から2009年までの10年間のうち凱旋門賞優勝馬がヨーロッパ年度代表馬に選出されたのは5回にとどまっている<ref>カルティエ賞創設以来19年間でも凱旋門賞優勝馬が年度代表馬になったのは7頭のみ。</ref>。

日本での評価

日本では必ずしもヨーロッパで高い評価を得られた場合でなくとも凱旋門賞の優勝馬には大きな注目が集まり1959年以降、2008年までに15頭が種馬として輸入されている(1年間のみのリース種牡馬1頭、牝馬1頭を含む)。特に1988年以降は10年間で6頭が種牡馬として日本に輸入される人気だった。

これらのうち1959年の優勝馬セントクレスピンや1986年優勝馬のダンシングブレーヴは種牡馬としての重大な欠陥<ref>セントクレスピンはインポテンツ、ダンシングブレーヴはマリー病だった。</ref>をもって輸入されたが、日本での治療により種牡馬能力を回復して八大競走優勝馬を複数出すほどの好成績を残した。最良の成績を残したのは1988年優勝のトニービンで、1994年に日本の種牡馬チャンピオンとなった。また、1994年の優勝馬カーネギーは日本と南半球を行き来するシャトル種牡馬となってオセアニアで活躍馬を輩出している。また牝馬の優勝馬はサンサンがただ1頭輸入され、重賞勝ち馬2頭を産んでいる。

一方、ラインゴールド、プリンスロイヤルのように不振だったものもおり中でも1995年優勝のラムタラは44億円と言う巨額のシンジケートが組まれて輸入されたものの大きく期待に反する種牡馬成績に終わった。このラムタラのほかボンモー、キャロルハウスエリシオマリエンバードが再輸出された。トピオはもっぱら三冠馬ミスターシービーの母の父として名を残すにとどまっている。

2006年ディープインパクトが挑戦した際には日本の放送史上初めて、地上波での海外競馬の生中継がNHKによって行われた。

歴史

「凱旋門賞」という名称の競走は1890年以前から春に敗者限定競走として行われていた。一方、10月初めには「ナンテール賞」(Prix de Nanterre)という売却競走<ref>優勝馬が競売(セリ)に出される条件で行われる競走</ref>が行われていた。そこでこの「ナンテール賞」を廃止し、「凱旋門賞」を改めて新設の国際競走として秋に施行されるようになった(後に「ナンテール賞」は春に施行される3歳限定の競走として改めて創設された)。名称を「戦勝賞」(Prix de Victoire)にしようという案もあった。

歴代優勝馬

回数施行日調教国・優勝馬日本語読み性齢勝時計優勝騎手管理調教師
第1回1920年10月3日Template:FlagiconComradeコムリッド牡32:39.00F.ブロックP.ギルピン
第2回1921年10月9日Template:FlagiconKsarクサール牡32:32.96G.スターンW.ウォールトン
第3回1922年10月8日Template:FlagiconKsarクサール牡42:38.78F.ブロックW.ウォールトン
第4回1923年10月7日Template:FlagiconParthパース牡32:38.26F.オニールJ.クロフォード
第5回1924年10月5日Template:FlagiconMassineマシーヌ牡42:40.98A.シャープE.カニントン
第6回1925年10月4日Template:FlagiconPrioriプリオリ牡32:33.96M.アルマンP.カーター
第7回1926年10月3日Template:FlagiconBiribiビリビ牡32:32.96D.トルテローロJ.トルテローロ
第8回1927年10月9日Template:FlagiconMon Talismanモンタリスマン牡32:32.90C.サンブラF.カーター
第9回1928年10月7日Template:FlagiconKantarカンタル牡32:38.98A.エスリンR.カーヴァー
第10回1929年10月6日Template:FlagiconOrtelloオルテッロ牡32:42.94P.カプリオーリW.カルテル
第11回1930年10月5日Template:FlagiconMotricoモトリコ牡52:44.98M.フリュインショルツM.ドクイセン
第12回1931年10月4日Template:FlagiconPearl Capパールキャップ牝32:38.96C.サンブラF.カーター
第13回1932年10月9日Template:FlagiconMotricoモトリコ牡72:44.66M.フリュインショルツM.ドクイセン
第14回1933年10月8日Template:FlagiconCrapomクラポム牡32:41.76P.カプリオーリF.レゴーリ
第15回1934年10月7日Template:FlagiconBrantomeブラントーム牡32:41.82C.ブイヨンL.ロベール
第16回1935年10月6日Template:FlagiconSamosサモス牝32:42.64W.シブリットF.カーター
第17回1936年10月4日Template:FlagiconCorridaコリーダ牝42:38.72C.エリオットJ.ワッツ
第18回1937年10月3日Template:FlagiconCorridaコリーダ牝52:33.88C.エリオットJ.ワッツ
第19回1938年10月9日Template:FlagiconEclair au Chocolatエクレールオーショコラ牡32:39.82C.ブイヨンL.ロベール
第20回1941年10月5日Template:FlagiconLe Pachaルパシャ牡32:38.26P.フランコロンJ.カニントン
第21回1942年10月4日Template:FlagiconDjebelジェベル牡52:37.96J.ドワイヤベールC.サンブラ
第22回1943年10月3日Template:FlagiconVersoヴェルソ牡32:23.2G.デュフォレC.クルー
第23回1944年10月22日Template:FlagiconArdanアルダン牡32:35.0J.ドワイヤベールC.サンブラ
第24回1945年9月30日Template:FlagiconNikelloraニケローラ牡32:34.82W.ジョンストンR.ペラ
第25回1946年10月6日Template:FlagiconCaracallaカラカラ牡42:33.32C.エリオットC.サンブラ
第26回1947年10月5日Template:FlagiconLe Paillonルパイヨン牡52:33.42F.ロケッティW.ヘッド
第27回1948年10月3日Template:FlagiconMigoliミゴリ牡42:31.60C.スマークF.フランクバターズ
第28回1949年10月9日Template:FlagiconCoronationコロネーション牝32:33.22R.ポワンスレC.サンブラ
第29回1950年10月8日Template:FlagiconTantiemeタンティエーム牡32:34.22J.ドワイヤベールF.マテ
第30回1951年10月7日Template:FlagiconTantiemeタンティエーム牡42;32.84J.ドワイヤベールF.マテ
第31回1952年10月5日Template:FlagiconNuccioヌッチョ牡42:39.84R.ポワンスレA.ヘッド
第32回1953年10月4日Template:FlagiconLa Sorellinaラソレリーナ牝32:31.82M.ラローンE.ポレ
第33回1954年10月3日Template:FlagiconSica Boyシカボーイ牡32:36.34W.ジョンストンP.ペラ
第34回1955年10月9日Template:FlagiconRibotリボー牡32:35.68E.カミーチU.ペンコ
第35回1956年10月7日Template:FlagiconRibotリボー牡42:34.76E.カミーチU.ペンコ
第36回1957年10月6日Template:FlagiconOrosoオロソ牡42:33.42S.ブーランジェD.レスカル
第37回1958年10月5日Template:FlagiconBallymossバリーモス牡42:37.91A.ブリースリーM.V.オブライエン
第38回1959年10月4日Template:FlagiconSaint Crespinセントクレスピン牡32:33.30G.ムーアA.ヘッド
第39回1960年10月9日Template:FlagiconPuissant Chefピュイッサンシェフ牡32:43.96M.ガルシアC.バーソロミュー
第40回1961年10月8日Template:FlagiconMolvedoモルヴェド牡32:38.44E.カミーチA.マッギ
第41回1962年10月7日Template:FlagiconSoltikoffソルティコフ牡32:30.94M.デパルマR.ペラ
第42回1963年10月6日Template:FlagiconExburyエクスビュリ牡42:34.98J.ドフォルジュG.ワトソン
第43回1964年10月4日Template:FlagiconPrince Royalプリンスロイヤル牡32:35.50R.ポワンスレG.ブリッジラン
第44回1965年10月3日Template:FlagiconSea-Birdシーバード牡32:35.52T.グレノンC.ポレ
第45回1966年10月9日Template:FlagiconBon Motボンモー牡32:39.8F.ヘッドW.ヘッド
第46回1967年10月8日Template:FlagiconTopyoトピオ牡32:38.2W.パイアーズC.バーソロミュー Jr
第47回1968年10月6日Template:FlagiconVaguely Nobleヴェイグリーノーブル牡32:35.2W.ウィリアムソンE.ポレ
第48回1969年10月5日Template:FlagiconLevmossレヴモス牡42:29.0W.ウィリアムソンS.マグラー
第49回1970年10月4日Template:FlagiconSassafrasササフラ牡32:29.7Y.サンマルタンF.マテ
第50回1971年10月3日Template:FlagiconMill Reefミルリーフ牡32:28.3G.ルイスI.ボールディング
第51回1972年10月8日Template:FlagiconSan Sanサンサン牝32:28.3F.ヘッドA.ペナ
第52回1973年10月7日Template:FlagiconRheingoldラインゴールド牡42:35.8L.ピゴットB.ヒルズ
第53回1974年10月6日Template:FlagiconAllez Franceアレフランス牝42:36.9Y.サンマルタンA.ペナ
第54回1975年10月5日Template:FlagiconStar Appealシュターアピール牡52:33.6G.スターキーT.グリーパー
第55回1976年10月3日Template:FlagiconIvanjicaイヴァンジカ牝42:39.4F.ヘッドA.ヘッド
第56回1977年10月2日Template:FlagiconAllegedアレッジド牡32:30.6L.ピゴットM.V.オブライエン
第57回1978年10月1日Template:FlagiconAllegedアレッジド牡42:36.5L.ピゴットM.V.オブライエン
第58回1979年10月7日Template:FlagiconThree Troikasスリートロイカス牝32:28.9F.ヘッドC.ヘッド
第59回1980年10月5日Template:FlagiconDetroitデトロワ牝32:28.0P.J.エデリーC.ヘッド
第60回1981年10月4日Template:FlagiconGold Riverゴールドリヴァー牝42:35.2G.ムーアA.ヘッド
第61回1982年10月3日Template:FlagiconAkiydaアキイダ牝32:37.0Y.サンマルタンF.マテ
第62回1983年10月2日Template:FlagiconAll Alongオールアロング牝42:28.1W.スウィンバーンP.ビアンコーヌ
第63回1984年10月7日Template:FlagiconSagaceサガス牡42:39.1E.サンマルタンP.ビアンコーヌ
第64回1985年10月6日Template:FlagiconRainbow Questレインボウクエスト牡42:29.5P.J.エデリーJ.ツリー
第65回1986年10月5日Template:FlagiconDancing Braveダンシングブレーヴ牡32:27.7P.J.エデリーG.ハーウッド
第66回1987年10月4日Template:FlagiconTrempolinoトランポリーノ牡32:26.3P.J.エデリーA.ファーブル
第67回1988年10月2日Template:FlagiconTony Binトニービン牡52:37.3J.リードL.カミーチ
第68回1989年10月8日Template:FlagiconCarroll Houseキャロルハウス牡42:30.8M.キネーンM.ジャーヴィス
第69回1990年10月7日Template:FlagiconSaumarezソーマレズ牡32:29.8G.モッセN.クレマン
第70回1991年10月6日Template:FlagiconSuave Dancerスアーヴダンサー牡32:31.4C.アスムッセンJ.ハモンド
第71回1992年10月4日Template:FlagiconSuboticaスボーティカ牡42:39.0T.ジャルネA.ファーブル
第72回1993年10月3日Template:FlagiconUrban Seaアーバンシー牝42:37.9E.サンマルタンJ.レボルド
第73回1994年10月2日Template:FlagiconCarnegieカーネギー牡32:31.1T.ジャルネA.ファーブル
第74回1995年10月1日Template:FlagiconLammtarraラムタラ牡32:31.8L.デットーリS.ビン・スルール
第75回1996年10月6日Template:FlagiconHelissioエリシオ牡32:29.9O.ペリエE.ルルーシュ
第76回1997年10月5日Template:FlagiconPeintre Celebreパントレセレブル牡32:24.6O.ペリエA.ファーブル
第77回1998年10月4日Template:FlagiconSagamixサガミックス牡32:34.5O.ペリエA.ファーブル
第78回1999年10月3日Template:FlagiconMontjeuモンジュー牡32:38.5M.キネーンJ.ハモンド
第79回2000年10月1日Template:FlagiconSinndarシンダー牡32:25.8J.ムルタJ.オックス
第80回2001年10月7日Template:FlagiconSakheeサキー牡42:36.1L.デットーリS.ビン・スルール
第81回2002年10月6日Template:FlagiconMarienbardマリエンバード牡52:26.7L.デットーリS.ビン・スルール
第82回2003年10月5日Template:FlagiconDalakhaniダラカニ牡32:32.3C.スミヨンA.ロワイエ・デュプレ
第83回2004年10月3日Template:FlagiconBagoバゴ牡32:25.0T.ジレJ.ピース
第84回2005年10月2日Template:FlagiconHurricane Runハリケーンラン牡32:27.4K.ファロンA.ファーブル
第85回2006年10月1日Template:FlagiconRail Linkレイルリンク牡32:26.3S.パスキエA.ファーブル
第86回2007年10月7日Template:FlagiconDylan Thomasディラントーマス牡42:28.5K.ファロンA.オブライエン
第87回2008年10月5日Template:FlagiconZarkavaザルカヴァ牝32:28.8C.スミヨンA.ロワイエ・デュプレ
第88回2009年10月4日Template:FlagiconSea the Starsシーザスターズ牡32:26.3M.キネーンJ.オックス

日本調教馬の成績

世界最高峰の競走ということもあり、日本からも2008年までに8頭の日本調教馬が遠征した。中でも1999年にはアメリカ産の日本調教馬であるエルコンドルパサーが2着に入っている。2006年には前年の日本牡馬クラシック三冠を無敗で制覇したディープインパクトが出走し3位に入ったが、その後ディープインパクトから禁止薬物が検出され失格処分となった。 (※対象となったイプラトロピウムはフランスでも日本でも認められている気管支治療薬。レース時に体内から抜けていればよい。また人間の陸上競技でも禁止されていない。)

回数施行日参戦馬名アルファベット表記性齢騎手名管理調教師着順
第48回1969年10月5日スピードシンボリSpeed Symboli牡6野平祐二野平省三着外(11着以下)
第51回1972年10月8日メジロムサシMejiro Musashi牡5野平祐二大久保末吉18着
第65回1986年10月8日シリウスシンボリSirius Symboli牡4M.フィリッペロン二本柳俊夫14着
第78回1999年10月3日エルコンドルパサーEl Condor Pasa牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
第81回2002年10月6日マンハッタンカフェManhattan Cafe牡4蛯名正義小島太13着
第83回2004年10月3日タップダンスシチーTap Dance City牡7佐藤哲三佐々木晶三17着
第85回2006年10月1日ディープインパクトDeep Impact牡4武豊池江泰郎失格(3位入線)
第87回2008年10月5日メイショウサムソンMeisho Samson牡5武豊高橋成忠10着

なおスピードシンボリの着順は各所で「10着」と表記されている事も多いが、実際の10着馬はZborである(11着以下は公式記録が残されていないため「着外」の扱いとなっている)。

日本人騎手の成績

日本調教馬以外での騎乗成績

回数施行日騎乗馬名アルファベット表記性齢騎手名管理調教師着順
第69回1990年10月7日アサティスAssatis牡3柴田政人G.Harwood12着
第73回1994年10月2日ホワイトマズルWhite Muzzle牡4武豊P.Chapple-Hyam6着
第73回1994年10月2日ダンシェンヌDancienne牝4岡部幸雄E.Lellouche20着
第80回2001年10月7日サガシティSagacity牡3武豊A.Fabre3着

主な記録

最多勝利

その他

  • レースレコード 2:24.6(第76回優勝馬・パントレセレブル 凱旋門賞唯一の2分24秒台)

主なプレップレース

その他

日本におけるテレビ中継

日本におけるテレビ中継権は長らくNHKが持っていたが、衛星テレビジョンで後日放送するような扱いだった。しかし1999年、エルコンドルパサーが出走したことにより初めての生中継に踏み切った。2006年、ディープインパクトが出走したことにより地上波生中継に踏み切った。衛星テレビだけでなく、総合テレビでも全国に向けて放送された。

2007年の中継権は、民放で長く競馬中継に積極的に取り組んでいた関西テレビ放送が取得。しかしこのために放送は関西ローカルとなり、NHK衛星テレビでも放送できなかったことから関西テレビには他地域から批判の声が寄せられたTemplate:要出典。なお2008年以降の中継も、関西テレビによる関西ローカルのみ。

なおCSテレビの中継権に関しては農林水産省の関連団体が運営するグリーンチャンネルが有しており、加入視聴者向けに中継している。

注釈

<references />

関連項目

外部リンク

Template:フランス競馬のグループワン競走 Template:ワールドレーシング・チャンピオンシップcs:Prix de l'Arc de Triomphe de:Prix de l'Arc de Triomphe en:Prix de l'Arc de Triomphe fr:Qatar Prix de l'Arc de Triomphe nl:Prix de l'Arc de Triomphe pt:Prix de l'Arc de Triomphe zh:凱旋門大賽

個人用ツール