倉田真由美

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Template:漫画 倉田 真由美(くらた まゆみ、本名:叶井 真由美<ref>日本放送協会経営委員会委員に小丸成洋君、浜田健一郎君、叶井真由美君、澤登久子君、北原健児君及び竹中ナミ君を任命することについて同意を求めるの件 第174回国会(常会)議案審議情報(参議院)で本名を確認できる。</ref>、1971年7月23日 - )は日本漫画家。通称「くらたま」。福岡県福岡市出身。福岡県立福岡高等学校一橋大学商学部卒業。ミューン所属。血液型O型。代表作「だめんず・うぉ~か~」。

目次

人物

小学校・中学校時代

中学3年時には福岡の模擬試験で9000人中1位の成績をとったり、ラ・サール高等学校灘高等学校進学志望者が通う進学塾有心ゼミナールに通い「灘・ラサールクラス」に所属、5科目学力コンクールでは常に成績上位となるなど熱心に勉強していた<ref>みんな受験生だった:第5回 ごみ箱から受験票を救出?! 倉田真由美さん(マンガ家)- 毎日jp (毎日新聞)]</ref><ref>『AERA』2005年4月号25日</ref>。

高校時代

福岡県の福岡県立福岡高等学校に進学。1学期の試験では学年1位であった。しかし、その後『りぼん』を愛読し、少女漫画の世界に没頭し、高校時代は少女マンガを描くことに熱中するようになった。そのため勉強はあまりしなくなったという<ref>みんな受験生だった:第5回 ごみ箱から受験票を救出?! 倉田真由美さん(マンガ家) - 毎日jp(毎日新聞)]</ref>。

大学入学試験受験期

高3の頃は小学館集英社のある東京に憧れ、東京の大学への進学を希望したが、親からは地元の九州大学より上の国立大学でないとダメだと言われていた。そこで、高校では理系であったが、大学受験では、文系理系にこだわらず、前期に理系の東京工業大学、後期に文系の一橋大学を受験した<ref>みんな受験生だった:第5回 ごみ箱から受験票を救出?! 倉田真由美さん(マンガ家) - 毎日jp(毎日新聞)</ref>。

ところが大学入試の前日にも持ち込み原稿を持参し出版社巡りを行い、最後に回った講談社では「まずは受験をしっかりやれ」と言われたという<ref>少女漫画家志望を狂わせた東京の「だめんず」…漫画家・倉田真由美さん[私の上京物語]:直撃インタビュー:社会特集:スポーツ報知</ref>。そして翌日の東京工業大の入学試験では化学の問題でパニックとなり、ほとんど解けず、不合格となる<ref>みんな受験生だった:第5回 ごみ箱から受験票を救出?! 倉田真由美さん(マンガ家) - 毎日jp(毎日新聞)</ref>。

その後、後期で一橋大学商学部に合格、高校卒業後同大学に入学し上京を果たす。

大学時代

大学生になりサッカー部にマネージャーとして入部、サッカー部の主将に初恋をし、その後は恋愛に夢中になり、漫画を描くことを止めていたという。さらに同じゼミナールに、当時既にプロの漫画家であった黒田硫黄(2002年文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞)がおり、黒田と自分の画力の差に愕然とし、漫画家になることを断念した<ref>倉田真由美『だめんず・うぉ〜か〜』 (SPA! comics)</ref>。

ちなみに初めて男性と交際したのは21歳とのことだが、その男性のことはあまり好きではなかったという<ref>少女漫画家志望を狂わせた東京の「だめんず」…漫画家・倉田真由美さん[私の上京物語]:直撃インタビュー:社会特集:スポーツ報知</ref>。

就職活動期

倉田の漫画家活動は就職活動に失敗したことから始まる。大学4年の就職活動で山一證券の最終面接まで残ったが、面接官からこの会社を選んだ理由を聞かれたところ、倉田は「歯医者が近いので、この会社を選びました」など思ったままを言ったがために、最終面接で落ちてしまった、という。このエピソードを元に倉田自身をモデルにして就職活動に失敗する女子学生を描いた漫画を、『ヤングマガジン』ギャグ大賞に応募。大賞を受賞し、デビューを果たす。

漫画家活動期

大学卒業後も就職が決まらずにいたが、雀荘従業員や学習塾講師などのアルバイトの傍ら、漫画の創作を続けた。

西原理恵子浜口乃理子などと同様に、作者自身を主人公とし、作者の日常体験を漫画にするのを基本的な作風とする。

倉田の自伝的代表作『だめんず・うぉ〜か〜』3巻によると、漫画家を目指したきっかけは、西原理恵子の作品を読んで「この程度なら私にも描ける」と思ったからだという。ただし、西原理恵子本人は、「あんたの進んでる先に私はいないよ」(著作「人生1年生 2」より)とコメントしている。倉田は、インタビューで画力について聞かれ「西原さんのほうが全っ然うまい。私の絵はヘタウマじゃなくて本当にヘタなんです(笑)」(著作「人生1年生 2」より )と述べている。

西原は、倉田と同時期に連載していた雑誌『BUBKA』にて「ぬるい突撃やってんじゃねえよ」と倉田の中途半端なエッセイ漫画をネタ半分で批評。倉田は後輩であるため一旦は下手に出て衝突は収まったものの、前述の『だめんず・うぉ~か~』内で西原に対する罵倒、挑発、皮肉などを書き連ねた。このことはいしかわじゅんが「身の程を知れ」と痛烈に斬り捨てた。

2000年より週刊誌『SPA!』で、大きな欠陥のある男性との交際を繰り返す女性たち(倉田本人も同様の傾向がある)について描いた作品「だめんず・うぉ〜か〜」の連載を始め、ブレイクを果たす。以後、恋愛・男女関係やコミュニケーションに関する仕事が増える。現在では漫画家としてだけではなく、主にコメンテーターとしてテレビなどにも多く出演する。

28歳で結婚し第一子となる男児を出産。2年後に離婚(親権は倉田)。普段は息子を福岡の実家に預けて東京で生活し、およそ週に1度息子に会うために福岡へ帰省する。

渡辺洋香(女流雀士)や中村うさぎ(小説家)や深澤真紀(コラムニスト)と親交がある。渡辺洋香はだめんず会会長として『だめんず・うぉ〜か〜』レギュラーだった時期があり、中村うさぎとは共著が多く、深澤とも多く仕事をしている。また北芝健と仲が良く、2003年には倉田真由美と北芝健の2人が協力している『踊る大捜査線』のオフィシャル解読本も出版された(同書内で、倉田は青島俊作をだめんずではないと言い切っている)。2006年、『週刊文春』において北芝と倉田の仲が良過ぎて男女関係もあるのではないかと記事にされた。

2009年7月、自らの連載上で未婚のまま第二子を妊娠していることを公表。相手の男性は中村うさぎから紹介された映画配給会社「トルネード・フィルム」取締役・叶井俊太郎。同年9月、叶井と入籍。同年11月、第二子となる女児を出産。

2010年5月、日本放送協会経営委員会委員に就任することが決まった。国会の承認議決において、自民党みんなの党新党改革たちあがれ日本は後述の所得隠しを問題として反対した<ref>本会議投票結果 国家公務員等の任命に関する件「日本放送協会経営委員会委員(叶井真由美君)」 (参議院)、倉田・幸田両氏のNHK経営委員就任、衆院も同意 朝日新聞2010年5月26日付。</ref>。

政治活動

「こんな男とは絶対、結婚するな!」の共著や、『だめんず・うぉ〜か〜』第7巻の対談などで福島みずほと面識がある。

2006年7月、民主党衆議院参議院・地方選に向けて候補者公募の選考で意見を聞くために開設された有識者会議のメンバーに選ばれている<ref>民主党 民主党、「候補者選考に関わる有識者会議」を開催し意見受ける</ref>。

小沢一郎政経研究会の講演を行っている<ref>総務省 政治資金収支報告書及び政党交付金使途等報告書</ref>。

不祥事報道

所得隠し事件

2006年11月29日、自身が社長を務める漫画制作会社「(有)たまくら」(東京都新宿区)が東京国税局の税務調査で、2005年4月期までの3年間に約1800万円の所得隠しを指摘されていたことが報道された。フリーターや学生から名前を借りて架空のアシスタントを立て、60人分程度の給与を水増ししていたと認定される。重加算税を含めた追徴税額は約600万円と報道された。同社は2005年12月に修正申告した。追徴税額を支払った。

倉田本人は「追徴された税金は既に支払ったので、この事件は既に終息済」と、税金不払いの事実を認めてはいるものの、あくまでも担当税理士の過失ととらえており、本人が脱税犯だという扱いを受けることは嫌がっている。だが、この件が発覚した後に出演した『たかじんのそこまで言って委員会』(2006年12月10日放送分)冒頭でこの件について涙ながらにコメントをしたが、橋下徹ら共演者等の追及も受けた。

後に上記の件に付随して『週刊文春』2006年12月14日号で『くらたま悪質脱税 だめんずを使って領収書集め』と報じられた。

著作

単独

共著

書名、共著者名、出版社名、出版年、ISBN の順に記載

その他

  • 勝手に!踊る大捜査線 フジテレビ出版 2003年 ISBN 978-4594041380 北芝健踊る大捜査線の原案協力者で青島刑事のモデルとも言われる。倉田真由美と北芝健の2人が協力している『踊る大捜査線』のオフィシャル解読本。この本で倉田真由美は青島俊作をだめんずじゃないと言い切っている。
  • 諸富祥彦著『ケッコン構造改革のススメ!―新・男と女の掟62+1』 倉田真由美挿絵 実業之日本社 2003年 ISBN 978-4408105529
  • ミシェル・アレクサンダー、ジェニー・ロング『10日間でダメ男と別れる方法』倉田真由美訳 主婦の友社 2004年 ISBN 978-4072452271

雑誌の連載記事

レギュラー出演

現在

過去

脚注

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関連項目

外部リンク

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