仮面ライダーX

出典: Wikipedio


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仮面ライダーX』(かめんライダーエックス)は、1974年昭和49年)2月16日から同年10月12日にかけて、毎日放送NET系にて放送された「仮面ライダーシリーズ」第3作となる東映製作の特撮テレビドラマ作品、または作品中で主人公が変身するヒーローの名称である。毎週土曜日19:30 - 20:00に全35話が放映された。

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仮面ライダーシリーズ
通番 題名 放映期間
第2作 仮面ライダーV3 1973年2月
- 1974年2月
第3作 仮面ライダーX 1974年2月
- 1974年10月
第4作 仮面ライダーアマゾン 1974年10月
- 1975年3月

目次

あらすじ

海洋科学者である神 啓太郎(じん けいたろう)教授は、謎の秘密組織GOD(ゴッド)より組織への加入を迫られる。拒否した神教授は報復としてGODの襲撃を受け、父親を助けようとした息子の神 敬介(じん けいすけ)は殺害されてしまう。自らも瀕死の重傷を負った神教授だったが、死の前に敬介を自らの研究していた深海開発用改造人間(カイゾーグ)技術を用いて「仮面ライダーX」として蘇らせた。

父の遺志を継ぎ、日本全滅を図るGODと戦う決意をする敬介だったが、彼の前に父の助手でかつての恋人、水城涼子がGODの一員として現れる。そして涼子と同じ顔をした謎の女性、霧子が敬介を助ける。涼子の真意と霧子の正体を求めつつ、敬介は偶然出会った過去の「仮面ライダー」の協力者である立花藤兵衛らの助力も得てGODと戦う。

特徴

仮面ライダーシリーズ第3作。企画段階では『仮面ライダーW(ダブルブイ)』とされていた<ref>読みは異なるものの同じ表記は『仮面ライダーW』で使われている</ref>。 『X』のネーミングは主題歌にあるように「VとVを組み合わせたもの」であるが、これには前作の『仮面ライダーV3』の主人公V3同様「victory(勝利)の頭文字V」と5号ライダーとして「5のローマ数字のV」という解釈が設定されている。

前作の本放送時後半から、マジンガーシリーズをはじめとしたロボットアニメブームにより視聴率にはかげりが見え始めたことから、この作品は企画初期段階で従来の『仮面ライダー』と同一の世界上の物語であることや、従来作品のレギュラー・立花藤兵衛が続投することも決まっていたものの、同時にいくつもの新しい試みが行われた。

過去の仮面ライダー作品(他、本作以降の仮面ライダー・シリーズの多く)に登場してきた悪の組織はいずれも、これから世界征服を目論む秘密結社・テロ組織であるのに対し、本作のGOD秘密機関は既にそれぞれの国家・地域・社会を合法的に統治(支配)済みである(世界中の)大国政府(もしくは各々の国の諜報機関・謀略機関)同士が影で密約を結び超法規的に結成した非公然武装組織・超国家的(国家横断的)暴力装置という位置付けがされている。組織の支部を分署と呼んだり、秘密警察を連想させる制服を着た構成員を登場させるなど随所にそれを裏付ける為の演出が組まれている。

他、主人公・仮面ライダーXについては改造人間であるという設定はそれまでと共通であるものの、アイテムを用いて変身する点や、武器をベルトに常時携行しているなど、様々な新しい要素で仮面ライダーのイメージを一新させる作品となった。特にメカニカル感を残した造形と差し色を利かせたカラーリングが他のライダーと比べて特徴的である。NG版スーツの中には全身がシルバー調のものもあり、ロボット(メカニック)的な要素を盛り込もうとしていたことが伺われる(造形商品という形ではあるが、イベント『石ノ森章太郎 生誕70周年記念 特撮英雄転 仮面ノ世界(マスカーワールド)』限定で買取権が抽選とされたS.I.C.シリーズ「仮面ライダーX(原作Ver.)」で、この全身シルバー版スーツを見る事が出来る)。

ストーリー面については、企画当初のみならず本放送中にライバル番組に対するてこ入れが行われたことで、時期によってその様相を大きく変えている。

第1話〜第8話
企画段階から、ライダーファンの成長にあわせたアダルト志向のドラマも視野に入れた新しい路線が打ち出され、脚本家にも『仮面ライダー』や『V3』でメインライターだった伊上勝らに加え、新たに『人造人間キカイダー』と『キカイダー01』で実績を残した長坂秀佳が起用された。第1話と第2話を担当した長坂は、改造人間ゆえに人々から畏怖される主人公という、従来作にもあったシチュエーションも盛り込みつつ、父と子の絆や謎めいたヒロインの登場を軸とするなど、従来作とは大きく違った切り口が特徴の作品を書き上げている。また先述通り過去の作品で主人公達をサポートした立花藤兵衛も登場するが、初登場は第5話になってからで、その出会い自体も1つの重要なドラマとして演出されている。
登場する「怪人」達もギリシア、ローマの神話に材を求めた。彫刻を彷彿とさせるような造形が特徴で、これまでの動物や機械などをモチーフにしたキャラクターとは一線を画している。
しかし企画当初からあまりにもプロットが複雑であるとの声から、実際の放送時はメイン格の長坂以外の脚本家が早期に登板するなどやや方向転換され、それも必ずしも視聴者からは受け入れられなかった。そのため路線変更を余儀なくされる。
第9話〜第21話
第8話のヒロイン退場と共に長坂も降板し、第9話では過去のライダー同様に藤兵衛による特訓シーンが描写されるなど、伊上らを中心にそれまでのシリーズをより意識した展開に移行していった。しかしこの作品の独自性を探る試みも断念されたわけではなく、怪人達同様神話からヒントを得て造形されたシリーズ初の本格的ライバルキャラ、アポロガイストが登場。後述するようにそれまでの大幹部とは違った立ち位置の設定が与えられ、ライバルとしての存在感を発揮した。
また過去作品以上に怪奇性を強調した6月放送分のいわゆる「梅雨の怪談シリーズ」が制作されたり、当時世間の話題となっていたオカルト超能力を意識した展開も導入されている。
第22話〜第35話
しかしライバルとの視聴率争いから、さらなるてこ入れが行われた。まずアポロガイストに代わり、GODの大幹部として巨大ロボット・キングダークが登場し、怪人のデザインコンセプトも、過去作品の怪人達により近い「GOD悪人軍団」と称されるものへと変更された。
ストーリー的にも「RS装置」をめぐる争奪戦を中心に展開されている他、アイテムで変身し、武器を併用して戦うというXライダー最大の特徴が、一敗地にまみれる展開から前作の主人公・風見志郎が登場して行われたパワーアップ改造により、一定の変身ポーズで変身し、肉弾戦で戦うという過去作品に近い形へと変更される。
過去作品とのつながりとしては志郎の登場だけではなく、劇場版『五人ライダー対キングダーク』に合わせて立花藤兵衛が1号からの歴史を語る総集編が放送され、終盤には一文字隼人も駆けつけるようになるなど、急速にシリーズの一作品として位置づけられていった<ref>当初は仮面ライダー1号/本郷猛とライダーマン/結城丈二も客演させる予定だった。しかし藤岡弘は1974年公開の東宝映画の関係、山口暁は当時『電人ザボーガー』の主役を務めていたために都合がつかず、回想シーンと劇場版のみの登場となった。</ref>。

知名度の高い『V3』と、シリーズ最大の異色作である『アマゾン』に挟まれた当作品は、様々なてこ入れにもかかわらず、先述のアニメロボットブームの猛追を避けることは出来ず、放送話数は35話で終了した。しかし若年層へアピールするためのてこ入れの甲斐あってか、関西地区では平均視聴率で20%を超えるなど変身ブームがいまだ根強いことを印象付ける好成績を残している。また独自の魅力を持つ神話怪人群、マンガチックな悪人軍団怪人群、本格的ライバルキャラのアポロガイスト、実寸大のセットで表現されたシリーズ初となる巨大敵キャラクター・キングダークや、Xの剣劇的なアクションなど当作品ならではの特徴も少なくない。

主な登場人物

神 敬介/仮面ライダーX
本編の主人公。船員志望で沖縄の水産大学に通っていた。帰郷した際に、父・神啓太郎教授と共にGOD機関に襲われて死亡するが、父の手によって海底1万メートルの水圧に耐えられる強さを持つカイゾーグ(「改造」と「サイボーグ」を合わせた造語<ref>当時の児童誌では「改造人間よりも身体と機械部分が溶けあっている」と記述されていた。深海用ライダーだから海ゾーグだと思ったスタッフも居た。</ref>)として復活した。
空手や柔道に長けており、バイクの運転技術もプロ級。そのため第9話前半における藤兵衛のモノローグにおいて「鍛えれば本郷たち以上になる」と語られている。心が深く傷ついた時に父に依存したり、恋人でありながら自分を裏切った涼子の行動に動揺する時もあるが、その度に精神的に成長していった。立花以外にもマコ、チコも敬介=Xライダーと言う事は知っており、また緊急時には一般市民の目の前であっても変身するケースもあり、これ以降のライダー(アマゾン、ストロンガー)は割と正体が明かされる事を気にしなくなっている。最終回において旅立つ際の置手紙に「神 啓介」と間違って署名している<ref>2008年にトイS.I.Cオフィシャルサーガにおいては「啓介」が本名であるが「敬介」は父に頼らないために名乗っているというフォローされていた。</ref>。
神 啓太郎(じん けいたろう)
敬介の父。城北大学の教授にして、海洋科学と人間工学の世界的権威。頑固な性格で敬介とは親子喧嘩が耐えなかったが、その心には息子への大きな愛情を宿している。敬介の達者な格闘技の腕前も「科学者にも腕っ節が必要だ」という彼の考えによるものだった。
GOD機関への協力を拒んだため重傷を負わされるが、瀕死の状態で敬介をXライダーに改造。自らの記憶と人格を海底基地「神ステーション」に移植した。しかし父親に頼る敬介の依存心を断ち切るため、2話でステーションは自爆した。
仮面ライダーを作る技術を有していたことについて劇中での説明はないが、「過去に緑川博士と同じ研究所で働いていたから」という当時の雑誌設定がある<ref>『仮面ライダー』第1話では、緑川博士は城北大学の教授という設定となっていた。</ref>。
水城涼子(みずき りょうこ)<ref>オープニングのキャストテロップでは「水城」ではなく「水木」と表記されていた。</ref>
敬介の婚約者。神啓太郎教授の助手を務めていたが、神親子を裏切りGODの一員となる。その正体はインターポールの秘密調査員で、GODへ潜入して捜査を行っていた。その際にサイボーグ手術を受けている。8話において怪人アトラスの攻撃から子供を庇ったことで正体が露見、GOD総司令によって体内の自爆装置のスイッチを入れられ命を落とす。
水城霧子(みずき きりこ)
涼子の双子の妹。GODに潜入した姉に代わって、敬介を影からサポートする。8話で敬介を庇って矢に当たり、絶命する。
立花藤兵衛
5話から登場。デストロン壊滅後、喫茶店を営み平和な日々を過ごしていたが、神敬介と巡り合い新たな戦いに参加することになる。仮面ライダーV3である風見志郎が去った後も、デストロンノイローゼに悩まされており、初めて会ったカイゾーグである敬介を怪しんで、デストロンの怪人じゃないかと疑った。経緯や素性はGODに以前より知られておりGOD総司令からも「要注意人物」とされていた。前作以上に前線に赴いている。父親を失った敬介に取っては信頼出来る存在で、歴代のライダーからも慕われている。劇場作品で五人ライダーが揃った時にも、大きく喜ぶ様が描かれていた。住居で敬介との連絡場でもある「COL」はアポロガイストなどが人間態で乗り込む程、素性がGODに知られており場合によっては戦場にされる事もあった(劇場作品)。
チコ
15話から登場。城北大学の女子大生だったが、GODの指令テープを誤って聞いてしまった事から戦いに巻き込まれてしまう。危ういところを敬介に救われ、「COL」のウェイトレスになる。結構ドジで、たびたび危機に陥る。マコとは同居している。
マコ
15話から登場したチコの親友。いつもチコと共に行動しており、「COL」でも一緒に働いている。藤兵衛やチコと共に人質になる事が多い。いつも空腹で、何かを食べている事が多い。
風見志郎/仮面ライダーV3
劇場版、27、28、33、34話でゲスト出演。立花が講談で語る歴代仮面ライダーの回想を聴きに来て敬介と出会う。クモナポレオンに敗れたXにマーキュリー回路使用の強化改造を施した。この時、敬介に自ら輸血を行った為、通常の戦闘能力が発揮出来ずクモナポレオンに遅れを取ってしまう。
劇場版での風見志郎はバンクフィルムのみの登場。
一文字隼人/仮面ライダー2号
劇場版、33、34話でゲスト出演。RS装置の発動を企むGODの野望を阻止するために一時帰国して敬介たちと共闘した。敬介や風見とは別行動で立花の救出やRS装置破壊など、かなり重要な役割を果たした。33話で敬介と出会うが、劇場版での面識については描かれていない。
本郷猛/仮面ライダー1号
劇場版でゲスト出演。本郷猛としては、変身時のバンクフィルムのみの登場(『仮面ライダー対ショッカー』の流用であるため、ベルトが旧1号のデザインになっている)。テレビシリーズでの登場は27話の回想シーンのみ。
結城丈二/ライダーマン
劇場版でゲスト出演。前作で死亡したと思われていたが、タヒチから一時帰国。生存のいきさつや、1号、2号との面識についても劇中で語られていない。登場時は左腕にアタッチメントを装着していた<ref>トイS.I.Cオフィシャルサーガにおいては、ライダー1号&2号に改造手術を受け左腕にも装着可能になったと設定されていた。</ref>。
山口豪久は出演せず、結城丈二としては変身時のバンクフィルムのみの登場で、声は別人によるアフレコ出演。

※他にも5話の神敬介と立花藤兵衛の対面シーンで1カットだけ歴代ライダーが登場している。

仮面ライダーX

「Xライダー」とも呼ばれる、神敬介が変身した姿。「仮面ライダーX」の名前は父・神教授から贈られた。なお、そのデザインは特定の昆虫をモチーフにはしていないが、従来の仮面ライダーの姿を受け継いでいる<ref>その理由について劇中での説明はないが、雑誌設定では神教授と緑川博士が過去に同じ研究所に所属しており交友関係にあったとの記述がある。目にはこれまでの仮面ライダー同様「複眼パターン」がある。また、企画書ではバッタの改造人間であるとの記述もなされている。</ref>。身体は「耐圧リング」で覆われており、愛車クルーザーと共に深海1万mでも活動可能。元来は「深海開発用の改造人間」としての目的で設計されていた。動力は「太陽エンジン」と呼ばれる機関であり、起動に太陽光線と風力、水力を利用する。詳細はプラズマを使用していること以外は不明であるが、一部の書籍では太陽と同じ核融合系の機関であるとの説が提示されている。

変身プロセス

28話でマーキュリー回路がセットされる以前と以後で変化している。
前期(1話〜28話、劇場版)
  1. 一定のポーズと「セタップ(Set up)」のかけ声とともに、首から下に専用スーツ及びベルトが着用される。
  2. 続いてベルトの左腰部に取り付けられたレッドアイザーを右手に、右腰部に取り付けられたパーフェクターを左手に掲げ、レッドアイザーを頭部正面に構える(その際、交差した両腕がXの文字を描く)<ref>このあたりの演出は一定していない。劇中映像では先にベルトのみ出現した状態の敬介が一定のポーズをとって両腰のレッドアイザーとパーフェクターをつかみ、「セタップ」のかけ声と共に掲げてからスーツが着用されるというパターンも多く存在する。劇場版でもまた違った変身ポーズをとってから両アイテムを掴んでいる。</ref>。
  3. レッドアイザーが変化してXマスクが出現し、自動的に顔に半分ずつ装着される。
  4. パーフェクターを口に装着することによって体内メカが起動し変身完了。
変身にその他のアイテムを使う必要があることから、腕を固定された状態や腕を怪我した状態では変身することが出来ない<ref>『仮面ライダーSPIRITS』では、片腕を切断された状態でありながらもセタップ変身を行っている様な描写が見られた。また、同作でマーキュリー回路がショートした際には「回路が作動しない際は大変身はできなくなるが、セタップで変身できる」「マーキュリー回路には自己修復機能があるため、一定時間で機能復帰する」との解釈が示されている。</ref>。またセタップによる変身は所要時間に1秒を要したり、パーフェクターをセットしないままではすぐに行動不能になる弱点があり、これらはすがやみつるによるコミカライズ版にて見ることができる。
講談社のファイルマガジンVol.5では、「レッドアイザーの装着の際、Xマスクと敬介の脳は専用端子によって接続されるため変身の際にはかなりの激痛を伴う」という記載がある。
後期(28話〜35話)
それまでとは違い、直接アイテムは使わない。一度腰の位置で構えた両手を突き上げ「大変身」と叫びながら身体全体で「X」の字(または「大」の字)を描くように両手を開き、変身ポーズを構えた後にジャンプするとスーツ及びXマスク、パーフェクターが装着されたXへ変身が完了する。
強化前より変身所要時間は短縮されており、アイテムも必要としないためセタップ変身の欠点が解消されている。ただし、タイガーネロ戦のように両手を特殊金属の鎖等で縛られ、ポーズをとれない場合は変身できない。
変身ポーズの変更は「セタップ変身では子供が真似しづらいから」という理由によるものとされる<ref>なお、後年日本テレビのバラエティ番組「ザ!世界仰天ニュース」で速水がゲスト出演し、神敬介に扮してXに変身するシーンがあったが、その際にはセタップが演出上再現困難ということもあり、大変身の方が採用されている。またそれ以前に「ぶらり途中下車の旅」に速水が出演した際、仮面ライダーXの絵本をみつけた速水は大変身のポーズを披露している。</ref>。

Xの能力・装備

カイゾーグとしての能力
1万メートルの深海の重圧に耐えるため、その肉体は機械と生身が巧みに溶けあった特殊な構造とハイスチールと呼ばれる特殊超合金製の外骨格を持っており、変身前でも包丁等の刃物では傷一つ付かない強度を誇る。
また海で活動するために人工肺は水中から酸素をとりこむ機能も併せ持っており、水中での活動時間は無制限である。
最新鋭の潜水艦に搭載されるほとんどの機能が何らかの形で装備されており、その数多くの機能の制御と行動スピード及び反射神経、思考速度の大幅な強化を目的とした高性能電子頭脳が敬介の脳に直接取り付けられている。そのため従来のライダーに比べて行動速度や反応速度の点で優れている。
Xマスク
銀色の部分で太陽光線をエネルギーに変える機能がある。劇中使用されなかったが聴覚にソナー機能も付いており海底でも機能するとされている。
マスクの口の部分に装着されているパーフェクターは、風力エネルギーと太陽エネルギーをドッキングさせるエネルギークロス装置が内蔵されている。先述のように、Xとしての能力を発揮するためのキーにもなっている。
スーツ
Xに変身した状態ではアサルトライフルの零距離フルオート射撃を集中されても完全に無効化する程の防御力を発揮する。
両手袋の指先には高速振動装置が仕込まれている。体側部両脇の赤いライン(レッドトラップ)は魚の側線に相当する水流センサーで、赤い胸(ガードラング)は装甲板兼水中での深度調節用バラストタンクの機能を持っている。また腹部にはV3やライダーマンのスーツにも見られるメタボライザー=代謝調節装置(疲労を低減させる)が収められている。
マスク同様銀色の部分で太陽光線をエネルギーに変える機能があり、ライダーショックという特殊能力はこの機能を利用している。
なびかせているXマフラーは余剰エネルギー放出用の安全弁としての役割がある。
ベルト
バックル部分はエネルギー源=風力や水力を取り込むための風車であるが、技術の進歩により過去のライダーではコンバーターラングとエナージコンバーターと分けられていた機能がすべてバックル内に小型化され組み込まれているとされる。また風車横の赤い矢印状の部分は風車用のラジエーターである。
またベルト中央部にXライダーを特徴づけるライドルという武装を兼ねたツールが装備されており、ライドルの着脱や特殊能力の使用と連動して回転・停止し、パワーを倍増させるスーパーチャージという機能を持つ。また両脇には吸着マグネットが装備され、これを足の裏に装着することで垂直の壁を歩行可能。
脚部
水中での推進用の装備であるエア噴射装置=エア・ジェットが装備されている。ジャンプ時にこれを併用することで、85mの跳躍力を発揮したり、自由落下状態からの再上昇も可能になる。
ライドル
ベルト部分に格納されている武装を兼ねたツール。Xのベルト部分でのみ受信できる電波を発する”洋服のボタン程度のサイズの小型発信機”が搭載されているほか、本編中明確に描かれていないがXによる脳波コントロールが可能であることを示唆する描写がある。
グリップ部分にあるL・R・S・Hの各スイッチを操作することによりセル配列が変わり、以下の形態に変化する。
  1. Hボタンを押すと、乗馬用の短鞭とフェンシング用の剣を掛け合わせたようなデザインの乗馬用鞭形態・ライドルホイップ<ref>ホイップ(ウイップ:whip)とは「(乗馬用)鞭」の事である。</ref>となる。ベルト収納時の形態でもあるため、ライドルをはじめて使う際は必ずこの形態になる。設定では磁力の流れる剣となっており、超電気という電気を放電することも可能(本編中の呼称は電気ショック、エレクトリックパワーなど)。
  2. Sボタンを押すと両側に握り部分のある棒形態のライドルスティックとなる。Xがもっとも多用した形態で怪力改造人間ヘラクレスのパワーをもってしても曲げることすらできない強度を持ち、打撃とともに強烈な電磁波を放つほか防御用にも使われる。
  3. Rボタンを押すと長いロープ形態のライドロープとなる。グリップの一方をベルトにセットすることで捕縛した敵に高圧電流を流すことができる。
  4. Lボタンを押すと、ライドルスティックと形状は似ているが高飛びの棒ほどの長さに伸びたロングポールとなる。最大10mまで延伸可能で、ジャンプの補助や高所に一気に登る、相手との間合いをとって攻撃するときなどに使われる。
ベルトへの収納位置の関係上右腕でしかライドルを抜けないため、当時の児童誌には右腕を潰すことがXの攻略法と紹介されていた。他のX攻略法としては「セットアップの際の1秒の隙を突く」、「太陽も風も無い場所へ誘い込む(Xは太陽光線か風のどちらかだけでも普段どおりの能力を発揮できる)」というものがあった。
ライドルは非常に多彩な機能を持つ優秀な武器ではあるものの、後のRXのリボルケインのような"ライダーの肉体を用いた技を超える"ほど強力ではない。反面後述するようなピンチを跳ね返し攻撃に転ずる際に使用される応用技はいくつも存在する。ライドルホイップやライドルスティックをブレードや棒術のように扱うXライダーと、基本的に何らかの手持ち武器を駆使するGOD怪人の戦いは他のシリーズとは印象の異なる独特の雰囲気を持ち、Xライダーの最大の特徴といえる。
マーキュリー回路
28話で風見志郎により体内に装着された回路。新必殺技・真空地獄車を放つ際に必要なマーキュリーパワー(このパワーは、その設定についてほとんど劇中では語られていない)を生み出す他、身体スペックもジャンプ力、耐久力などの全能力が以前の3倍にアップしている。この回路をセットするために、風見は自身と敬介との血液交換・回路をセットする施術の双方を行った。
強化後は27話での再生怪人との戦闘の分析からGOD側が発見したという”弱点”も改善され、苦杯をなめさせられたクモナポレオンの武器も通用しなくなっている<ref>初戦におけるクモナポレオンのX攻略法はエネルギーを奪う糸で神敬介の不意を突いて足を捕らえ動きを封じ、顔面に”吸血蜘蛛”、この時点で敬介はXに変身するもXキックをはじめ全能力は既に封じられており、とどめで”クモの巣ジャングル”でエネルギーを奪うというものであった。なお強化後もクモナポレオンの技自体は2つ共にまともにくらっているが効果がいっさい無いと描写されている。</ref>。また先述の記載通り変身プロセスも変更されているが、これもこの回路の機能によるものとされる。
身体スペックの強化により、これまでのライドル使用時以上の戦闘能力をライドルの使用なしでも<ref>強化後、本編では最終回のクライマックスで1回使用したのみである。逆に後輩ライダーとの客演時には、強化以前通りライドルを多用している。</ref>発揮できるようになった。強化後のXは手数の多いパンチ技を多用し、力任せの戦法も目立つようになった。
なお本放送当時の児童誌にはマーキュリーパワーの追加装備によって新たに修得された必殺技は10数種存在し、改造によって手を加えられた箇所は全身と記述されている。

Xパンチ
スタンダードなパンチ技。
Xチョップ
スタンダードなチョップ技
Xキック
強化前のメイン必殺技。空中でライドルを使って大車輪を行って加速度をつけ、X字の体勢を取ってエネルギーを集積した後に蹴りこむ。ライドルを使わずそのまま蹴り込むバージョンも存在する。
X2段キック
立花藤兵衛との特訓で体得した。投げ技で相手を放り投げてからXキックを2発連続で見舞う。「打倒マッハ・アキレス」の為、編み出されたので使用もこの回のみ。
回転キック
地面にライドルスティックを突き立て大車輪しながら蹴り込みを入れる。
X必殺キック
見た目はXキックとほぼ同じながら、より高い威力を発揮する強化版Xキック。アポロガイスト戦に使用。
ライドル脳天割り
ジャンプして高空から急降下し、ライドルスティックで相手を一刀両断に断ち割る。
ライダーハンマーシュート
一本背負いの要領で相手を高く投げ飛ばし、落下時の衝撃で爆砕する。
X斬り
ライドルホイップで敵をX字に切り裂く。なお変身後の名乗りの際にも同様のアクションを見せる。
ライドル風車
敵の攻撃をライドルスティックの中央部を握ってプロペラ状に高速回転させ、旋風を巻き起こすことで相手に跳ね返す。イカルス戦で「イカルスデススモーク」を返すのに使用した。対ガマゴエモン戦ではライドル風車火炎返しと称して敵の火炎攻撃を跳ね返すために使用。
ライドルバリア
ライドルスティックの”打撃時に発する電磁波”を応用したバリア。オカルトス戦では相手の超能力まで跳ね返した。
ライダーショック
身体に電気を流し敵からガードする。V3の「V3バリア」同等の効果があるとみられる。
電気ショック(エレクトリックパワー)
ライドルホイップに電気を流し使用する。ユリシーズの「冠縛り」から逃れる時に使用。他にも劇中使用されなかったがXライダーの言動からライドロープ状でも使用出来る事が確認されている。
真空地獄車
マーキュリー回路が追加され強化された後の必殺技。基本的には敵に組み付き、回路から供給されるパワーで車輪状に大地を高速回転して相手の頭部を何度も大地に叩きつけて戦闘力を失わせるとともに、その回転をもエネルギーとして相手を空中高く放り投げ、自らもジャンプしてXキックを放つ。
やや違ったパターンとしてヒルドラキュラ戦での「相手に組み付いてジャンプして空中で高速回転させて相手の戦闘力を失わせ、相手から逆回転して離れた後に地獄車キックを放つ」というものがある。
『仮面ライダーSPIRITS』では、水中戦で自身より遥かに巨大なキングダーク2号機を回転させて破壊するという荒技を見せた。
空中地獄車
トカゲバイキング戦で見せた真空地獄車の派生技。相手を使わず、マーキュリー回路のパワーを開放して数回月面宙返りを行い、加速した状態からキックを叩き込む。
Xライダースーパーファイブキック
劇場版でのみ使用した五人ライダーの連携技。歴代のライダーたちがXを次々投げ飛ばして加速をつけて威力を増す。コウモリフランケンを撃退した。

使用マシン

クルーザー
神啓太郎教授が開発した、カイゾーク用の海底開発用バイク。普通のバイクにカムフラージュする能力はなく、敬介は普段は別のバイク(スズキハスラーTS-250 5型)に乗っている(中盤で敬介はバイク上で「セタップ」を行っており、この時は変身後はクルーザーになっていたので定かではない)。
車体の色は赤と白。動力はXと同じく太陽光線と風力、水力から生み出すプラズマエネルギーによって動く水流ジェットエンジン(後部カウルに取り付けられている。一部の書籍では「太陽エンジン」)。最高時速は700キロ。車体の前部に搭載した2基のプロペラによって、短時間ではあるが飛行できる(小型ジェットエンジンから、ピンクの炎を吹き出して走行している様子がOPで確認出来る)。またこのプロペラはV3の逆ダブルタイフーンのように逆回転させることですさまじい旋風を生み出す武器としても使用可能。後部スクリューで海中を進むことも可能。200mのジャンプ力を誇り、クルーザージャンプで空へ飛び上がり、空中で回転するクルーザー大回転は多用されている。必殺技はクルーザーに乗って体当たりするクルーザーアタック(怪人パニックを倒している)。最高出力は1500馬力。「白い弾丸」という別称がある。
その能力を生かしてか、本編中はオートバイというより飛行マシーンとして使用するシーンもかなり多い。歴代「昭和放映の仮面ライダー」のマシーンで唯一グライディング(風力による浮遊飛行)に頼らず単独飛行が可能なマシーンでもある。
撮影用のベースマシンは前作のハリケーンに続きスズキモトクロッサーTM250。外装の飾りが多く、走行中に部品が脱落することもしばしばあったという。本編中オートバイ戦自体が多めだったこともあってクルーザーの出番は他のシリーズに比べて多く、終盤でのクルーザーはボディの損傷が他のライダーマシンと比較して激しい。

ゲスト出演

26話ではライダーマンとともにドグガンバに苦戦するスカイライダーを助ける。27,28話ではグランバザーミーに負けたスカイライダーをパワーアップさせる。
ドグマ復讐兵団に囲まれたスーパー1を助けるため登場。V3、ライダーマンと共にキックで怪人を倒した。
クライシス帝国の地球侵略阻止するため登場。ライドルスティクを駆使して戦った。

※ 平成仮面ライダーシリーズでの出演は、#平成仮面ライダーシリーズでのオマージュを参照。

※ 速水亮の出演はストロンガーとスカイライダーのみ。彼自身はインタビューで「ライダーのオファーを断った事はなく、ZXの時には声が掛かればやっていた」と語っている。

GOD機関

暗黒組織デストロン壊滅後に現れた、世界の対立している大国が水面下で手を握って組織した秘密結社。改造人間を使って日本全滅を狙う。GODの名称は Government Of Darkness (暗黒政府)の略である。シンボルマークは「ドクロ」に「G・O・D」の文字をあしらったもの。

世界中のあらゆる格闘術・武術・スポーツのチャンピオンクラスを選りすぐった警備課、通信衛星を通して地球上のいかなる場所とも交信可能な通信課をはじめ、技術課・人事課・車両課・作戦課・医務局・室長アポロガイスト配下の秘密警察・作戦行動に当たる戦闘工作員や怪人により構成される。前半は声のみのGOD総司令、後半は巨大ロボット幹部・キングダークの内部に潜む呪博士が組織を動かしていた。過去の組織にも見られる規模のアジトも前線基地(GOD秘密警察東京分署など)という形で存在するが、アポロン宮殿、アポロン第2宮殿(第21話)という過去の組織には無い大規模な秘密基地も存在する。構成メンバーは先の水城涼子のような工作員のみならず、科学者等の非戦闘員にいたるまで例外無く「自爆装置を内蔵したサイボーグ」に改造されている。

首領格

GOD総司令
物語前半でGOD機関を支配する正体不明の怪人物。自身は決して姿を見せず、アポロン神殿の地下深くに潜み、地蔵や人形、ニワトリ型のロボットなどにテープレコーダーを仕込み、それによって配下に指令を送る。呪博士と同一人物とされる関連書籍もあるが、公式には不明確である。
呪博士
物語後半でのGODの支配者。かつては神啓太郎博士の親友だった。「自分がGODである」と述べている。キングダークと一体化しており、キングダークを中で操っていた。35話でキングダークの体内に潜入したXにサソリジェロニモジュニアと共にライドルホイップを刺され、瀕死の所を頭に付いていたコードを引きちぎり、キングダークと共に自爆する。後に『仮面ライダーストロンガー』で岩石大首領が「GODも影で操った」と言っているため、この人物も影武者に過ぎなかったことになる。
  • 平山亨プロデューサーの著作などでは、「呪」というのはコードネームではなく本姓で、出生と国籍上も日本人とされている。

アポロガイスト

派生作品での設定などは、アポロガイストを参照。

8話から登場したGOD秘密警察第一室長。「GODの殺人マシーン」と呼ばれており、総司令から怪人を処罰する権限を与えられた監視役である。そのため、怪人たちからは嫌われ恐れられている。冷静沈着で非情ではあるが、強敵と認めた相手には敬意を払う一面も持ち、藤兵衛に対しても礼儀を見せる。Xライダーとほぼ同等の力を持ち、Xライダーの宿命のライバルとなる。
白一色のスーツに身を包んだ人間体から、「アポロ・チェンジ!」の掛け声と共に、赤い兜と黒い服と白いマントを身に纏った姿に変身する。二連装銃のアポロショットとXキックを跳ね返すほど強力な盾のガイストカッターを使って戦う。
アポロをモチーフにしており、兜の飾りと盾の形は太陽を思わせるデザインである。そのため怪人というよりはヒーロー的なデザインである。
14話で古代ギリシャの伝説に伝わる「くるい虫」を蘇らせ、これを使って東京全滅を図るがXライダーの妨害によって失敗。XライダーにGOD秘密警察東京分署を破壊され、一騎打ちとなりX必殺キックの前に敗北。人間体に戻って、潔く負けを認め敬介と握手を交わしながら、右腕のアーム爆弾で自爆を謀る。しかし、間一髪でXライダーは脱出し、自爆して最期を遂げた。
平山亨プロデューサーの著作などでは、以下のような劇中で語られないプロフィールが設定されている。
  • 「青年アポロガイスト」と称される白一色のスーツに身を包んだ人間体が本来の正体であり、GOD秘密警察第一室長となったのも、元警察官だった経歴を首領に買われた事によるもの。ただし彼の国籍・本名・悪の組織に志願して改造手術を受けた動機等は特に設定されていない(HERO SAGAにおいては呪博士の息子である可能性が示唆されている)。
再生アポロガイスト
16話から登場。川上博士(生体部分担当)と宮本博士(機械部分担当)の手によって強化改造されて復活したアポロガイスト。肉体組織はより強力な細胞になり、失った右腕を細身の剣と3つの銃から成る強力武器アポロマグナムに変えて、より高い戦闘力を得ており、クルーザーアタックも跳ね返す。デザイン上の変更点は兜の中心部に銀色の線が入り、左肩に新しく投擲用の武器でもある盾・ガイストカッターが追加され、既存の手持ち型ガイストカッターも色が一部書き加えられている(2つあわせて「ガイストダブルカッター」と呼称。第16話では2つ連続で投擲し、変身不能の神敬介をうちのめして捕らえることに成功している)。マントにも炎の絵が描き加えられている。人間体の姿は以前と同じ。
しかし、この改造手術は不完全なもので再生後の寿命は1ヶ月だけだった。川上博士と宮本博士の2人がそろっていなければ再生手術のやり直しは不可能であり、本人がそれを知ったときには川上博士はアポロガイスト自身の手で処刑されていた。宮本博士からXライダーのパーフェクターを心臓に移植すればエネルギークロス装置の機能で生き長らえる事を知り、21話で再生怪人を率いてXライダーに決戦を挑む。最後はXライダーを道連れにしようと巨大な火球となって特攻を試みたが、Xライダーがジャンプで避けてそのままXキックが命中し、爆死した。

キングダーク

アポロガイスト死亡後にGODに着任した2代目大幹部<ref>ただし、秘密警察の新たな室長というわけではなく、率いる怪人も異なっている。アポロガイストとの共演を描いた公式作品も存在せず(『仮面ライダーSPIRITS』などの二次創作作品で、魂の無いアポロガイストと共演した程度)、その上下関係も明かされていない。</ref>。GODを新たに再編成した。初登場は22話(声は21話)。
鋼の体を黒いマントで包んだ巨人型のロボット(呪博士の頭部とキングダーク内部のコントロール室のコンピューターがコード等で接続されているため「サイボーグロボット」ともいわれる)。普段はアジトの奥で寝転がり、頬杖を付いている。その体内に南原博士が開発した、全ての物質をエネルギーに変換する「RS装置」をセットして暴れまわる予定であったが、南原博士はすでに装置を完成させており、その使用を恐れて設計図を9枚に裂き、分散させてしまう。このため、分割されたRS装置の設計図を奪還すべく、悪人軍団を次々投入して、Xライダーと激しい争奪戦を繰り広げる。しかし、31話で痺れをきらせたキングダークはRS装置のセットを待たずに立ち上がり、Xライダーに自ら挑戦した。最終話で体内に潜入したXライダーによって呪博士が倒されると共に自爆装置が起動して爆発四散した。『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』ではGOD怪人サイズの姿で登場していた(もともと今作での設定では機械という設定ではない)。
なおキングダークの巨体は横になった姿の実物大セットが作られ、圧倒的な存在感を示した。
仮面ライダーSPIRITS』においては2号機が登場。RS装置をセットした上で起動し、その力を見せ付けた。ちなみに、頭部にしか攻撃システムがない。

怪人

神話怪人

21話まで登場。ギリシャ神話・ローマ神話に登場する神や妖精、英雄や怪物などをモチーフとした怪人たち。その姿は彫像を思わせる。人間態への変身も可能でGOD総司令からの命令テープによって指令を受け行動を開始する。特殊能力重視の改造が施され、剣や槍など専用の手持ち武器を持つものが多い。当時のテレビマガジンに「過去の組織より大規模な施設、設備によって研究開発されているため過去の怪人より一段と凄い」との記述が存在する。実際”1万度の火炎”(獣人キマイラ)マッハ2(イカルスの飛行速度、アキレスの走行速度<ref>キマイラは本編より、イカルス、アキレスはストロンガー放送後のケイブンシャ発行の書籍より</ref>)などは数字の上ではデストロン怪人以上であった。

ネプチューン
1話登場。モチーフは、ネプチューン(ギリシャ名:ポセイドン
パニック
2話登場。モチーフは、パーン
ヘラクレス
3話登場。モチーフは、ヘラクレス
メドウサ
4話登場。モチーフは、メドゥーサ
キクロプス
5話登場。モチーフは、キュクロープス
牛男ミノタウロス
6話登場。モチーフは、ミノタウロス
鳥人イカルス
7話登場。モチーフは、イカロス
HERO SAGAの『MASKED RIDER V3 & RIDERMAN EDITION -RIDERMAN ANOTHER AFTER-』では、日本に向かう途中、ライダーマンと出会っている。
鉄腕アトラス
8話登場。モチーフは、アトラース
マッハアキレス
9話と10話に登場。モチーフは、アキレウス。劇中では通常「アキレス」と呼ばれ、自らもそう名乗っている。
火焔プロメテス
10話第登場。モチーフは、プロメーテウス
ヒュドラー
11話登場。モチーフは、ヒュドラー
キマイラ
12話登場。モチーフは、キマイラ
ユリシーズ
13話登場。モチーフは、ウリュッセウス(ギリシャ名:オデュッセウス)。
死神クロノス
15話と16話に登場。モチーフは、時を掌る神クロノス(ローマ名:サートゥルヌス)。
ケルベロス
16話登場。モチーフは、ケルベロス
アルセイデス(17話)
17話登場。モチーフは、アルセイデス。本来のモチーフに従うなら女性怪人たるべきだが、声は男性である。
キャッティウス
18話登場。がモチーフだが神話に該当するキャラクターは無い。
オカルトス
19話登場。幽霊がモチーフだが明確な神話との対応は無い。
サラマンドラ
20話登場。モチーフは、サラマンダー。神話ではなく、アリストテレスプリニウスの著述、また錬金術の文献に由来。

GOD悪人軍団

22話から登場。歴史・創作上の独裁者・犯罪者などと動物をかけあわせた怪人たち(場合によっては比較的新しい時代の英雄達にもなる為「英雄怪人軍団」とも呼ばれてる)。RS装置の設計図の回収を主な目的とする。戦闘能力は神話怪人より高い(「仮面ライダー大全集」の悪人軍団編に関する記述の中に、悪人軍団の強さを描き、その裏づけとしてXライダーの強化がある、となされている。神話怪人以上に強力であることは近年の書籍でも散見される)。手持ち武器を持つ者が多いのは神話怪人と同じ。人質作戦の多用が目立つ。

ジンギスカンコンドル ※先兵<ref name="senpei">組織結成もしくは改編直後に「数体の怪人が同時登場するパターン」。この形式は『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団編、『秘密戦隊ゴレンジャー』第1話などでも使用された。</ref>
22話登場。モチーフは、コンドルジンギスカン
ガマゴエモン ※先兵<ref name="senpei" />
22話と23話に登場。モチーフは、ガマガエル石川五右衛門
サソリジェロニモ ※先兵<ref name="senpei" />
22話と23話と24話に登場。モチーフは、サソリジェロニモ
カブト虫ルパン ※先兵<ref name="senpei" />
22話と24話と25話に登場。モチーフは、カブトムシアルセーヌ・ルパン
ヒトデヒットラー
25話と26話に登場。モチーフは、ヒトデアドルフ・ヒトラー
クモナポレオン
28話登場。モチーフは、クモナポレオン・ボナパルト
カメレオンファントマ
29話登場。モチーフは、カメレオンと怪盗ファントマ。
ヒルドラキュラ
30話登場。モチーフは、ヒルドラキュラ(もしくは、そのモチーフヴラド・ツェペシュ)。設定では、「ドラキュラの孫」とされていた。
トカゲバイキング
31話登場。モチーフは、トカゲバイキング
アリカポネ
32話登場。モチーフは、アリアル・カポネ
何故か『仮面ライダーストロンガー』17話で再生されている。
ムカデヨウキヒ
33話登場。モチーフは、ムカデ楊貴妃
タイガーネロ
34話登場。モチーフは、トラネロ
サソリジェロニモJr
35話登場。サソリジェロニモの息子。バイクの腕はXと双肩する。
コウモリフランケン
劇場版のみ登場。モチーフは、コウモリフランケンシュタインの怪物

GOD戦闘工作員

総司令や怪人の命令を遂行する戦闘員。ベレー帽と黒い覆面、ゴーグルを付け、黒い服で体を隠し、赤いマントを纏っている。シリーズ唯一の戦闘”工作”員の名にふさわしく戦闘以外にも暗殺やスパイ活動などあらゆる任務を確実に遂行し、どんな武器も使いこなせる。武器は主に剣と黄色の槍。他に銃、機関銃、弓矢。人間の姿でいるときは、上下の背広にネクタイ、ソフト帽に手袋(すべて黒)という格好で、拳銃を携帯している。

悪人軍団の配下の工作員は上司の怪人たちに合わせたコスチュームを着る事もある。たとえば、ヒトデヒットラー配下の工作員はドイツ軍の軍服、ムカデヨウキヒ配下の工作員はカンフー服、タイガーネロ配下の工作員は貫頭衣を着ていた。サソリジェロニモジュニア配下の工作員はベレー帽の代わりに羽を着けていた。また、サソリジェロニモには通常の工作員とは別に手下のインディアン工作員を引き連れていた。ちなみにヒトデヒットラー配下は機関銃、ムカデヨウキヒ配下はヌンチャクと赤の槍で武装している。

なお、アポロン宮殿の警備にはGP(ゴッド・ポリス)というヘルメットを被った特別な戦闘工作員の憲兵部隊が就いている。

キャスト

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ
  • 『セタップ! 仮面ライダーX』<ref>EDテロップには「セッタップ! 仮面ライダーX」と表記されている。</ref>
    • 作詞 - 石ノ森章太郎 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 水木一郎 SCS-224
エンディングテーマ
  • 『おれはXカイゾーグ』<ref>EDテロップには「俺はX、Xライダー」と表記されている。</ref>
    • 作詞 - 八手三郎 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 水木一郎 SCS-224

シリーズ例に見ない音楽制作の早さで既に2話までに挿入歌「ライダー賛歌」「神敬介の歌」のメロディーオーケストラ(略メロオケ)は使用されていた。新仮面ライダー誕生として「ライダー賛歌」は1話のラスト、「神敬介の歌」は2話の神ステーションが自爆し父との決別後のパニックとの戦闘シーンで使用された。「ライダー賛歌」はXまでの歴代を唄った歌詞で「神敬介の歌」は敬介が父に対する想い唄った歌詞である。シングルレコードには正副主題歌以外にクルーザーのテーマ「白い弾丸クルーザー」も収録されている。ちなみにED「おれはXカイゾーグ」のメロオケも制作されたが使用されたのは劇場作品のみである。

なお、ライダーマンのテーマ「ぼくのライダーマン」は放映当時、既に『仮面ライダーV3』のLPレコードは発売されていた為、『仮面ライダーX』のLPレコードに収録された。

本作で前作の主題歌NG曲、水木一郎子門真人が唄う「戦え!仮面ライダーV3」が初めて使用された。近年CD化されたが1コーラス(1番)のみの収録で元々両名は宮内洋の手本として唄っただけ。本作で初めて主題歌が水木になるが子門も「突撃 仮面ライダーX」や「ライダー賛歌」などの挿入歌も唄っている。次作『仮面ライダーアマゾン』では殆ど全てが子門が採用されているが、更に次作の『仮面ライダーストロンガー』では完全に水木がメインとなり、以下『仮面ライダー(スカイライダー)』『仮面ライダースーパー1』ではほとんど水木のみとなり、本作は両名が「仮面ライダー」において入れ替わる分岐的な作品である。

他にキングレコードから池田鴻よるカバー版が発売された。

放映リスト

放送日話数サブタイトル登場怪人
ゲスト仮面ライダー
スタッフ
1974年2月16日1X・X・Xライダー誕生!! ネプチューン(声 - 沢りつお※1) 監督 - 折田至
脚本 - 長坂秀佳
1974年2月23日2走れクルーザー! Xライダー!! パニック(人間体 - 佐藤京一 / 声 - 山下啓介※2)
1974年3月2日3暗殺 毒ぐも作戦!! ヘラクレス(人間体 - 浜田晃 / 声 - 沢りつお) 監督 - 内田一作
脚本 - 伊上勝
1974年3月9日4ゴッド恐怖の影!! メドウサ(人間体 - 高毬子 / 声 - 松金よね子
1974年3月16日5一つ目怪人の人さらい作戦! キクロプス(人間体 - 中田博久 / 声 - 八代駿監督 - 田口勝彦
脚本 - 鈴木生朗
1974年3月23日6日本列島ズタズタ作戦! ミノタウロス(人間体 - 滝波錦司 / 声 - 西崎章治
1974年3月30日7恐怖の天才人間計画! イカルス(人間体 - 手塚しげお / 声 - 市川治監督 - 折田至
脚本 - 長坂秀佳
1974年4月6日8怪!? 小地球・中地球・大地球 鉄腕アトラス(人間体 - 打越正八 / 声 - 沢りつお)
1974年4月13日9Xライダー必殺大特訓 マッハアキレス(人間体 - 三上剛 / 声 - 八代駿) 監督 - 内田一作
脚本 - 伊上勝
1974年4月20日10GOD秘密警察! アポロガイスト!! マッハアキレス
プロメテス(声 - 西崎章治)
1974年4月27日11不死身の水蛇怪人ヒュドラー! ヒュドラー(声 - 辻村真人監督 - 折田至
脚本 - 鈴木生朗
1974年5月4日12超能力少女をさらえ! キマイラ※8(人間体 - 影山丈二 / 声 - 西崎章治)
1974年5月11日13ゴッドラダムスの大予言! ユリシーズ(人間体 - 江見俊太郎 / 声 - 市川治) 監督 - 内田一作
脚本 - 伊上勝
1974年5月18日14アポロガイスト くるい虫地獄 アポロガイスト
1974年5月25日15ゴッド秘密基地! Xライダー潜入す!! 死神クロノス(人間体・声 - 沼田曜一監督 - 折田至
脚本 - 伊上勝
1974年6月1日16逆襲アポロガイスト! Xライダー危うし!! 死神クロノス
ケルベロス(人間体 - 上田弘司 / 声 - 西崎章治)
1974年6月8日17恐い! 人間が木にされる!! アルセイデス(声 - 八代駿) 監督 - 山田稔
脚本 - 村山庄三
1974年6月15日18恐い! ゴッドの化けネコ作戦だ! キャッテイウス(人間体 - 河合絃司 / 声 - 沢りつお) 監督 - 山田稔
脚本 - 鈴木生朗
1974年6月22日19ゆうれい館で死人がよぶ!! オカルトス(人間体 - 上田忠好 / 声 - 辻村真人) 監督 - 折田至
脚本 - 鈴木生朗
1974年6月29日20お化け!? 謎の蛇人間あらわる!! サラマンドラ(人間体 - 真咲美岐 / 声 - 市川治) 監督 - 折田至
脚本 - 島田真之
1974年7月6日21アポロガイスト最後の総攻撃!! アポロガイスト
再生マッハアキレス(声 - 八代駿)※4
再生プロメテス(声 - 西崎章治)※5
再生ユリシーズ(声 - 沢りつお)
再生ヘラクレス(声 - 沢りつお)
再生死神クロノス(声 - 西崎章治)
再生ケルベロス(声 - 市川治)
再生メドウサ(声 - 槐柳二)※6
監督 - 内田一作
脚本 - 伊上勝
1974年7月13日22恐怖の大巨人! キングダーク出現!! ジンギスカンコンドル(人間体 - 弘松三郎 / 声 - 辻村真人)※3
ガマゴエモン
サソリジェロニモ
カブト虫ルパン
1974年7月20日23キングダーク! 悪魔の発明!! ガマゴエモン(声 - 安原義人)※2
サソリジェロニモ(声 - 八代駿)
監督 - 山田勝彦
脚本 - 伊上勝
1974年7月27日24復しゅう鬼ジェロニモ! 音もなく襲う!! サソリジェロニモ
カブト虫ルパン(声 - 市川治)※7
1974年8月3日25謎の怪盗カブト虫ルパン!! カブト虫ルパン(声 - 西崎章治)
ヒトデヒットラー(声 - 辻村真人)
監督 - 内田一作
脚本 - 鈴木生朗
1974年8月10日26地獄の独裁者ヒトデヒットラー!! ヒトデヒットラー
1974年8月17日27特集 5人ライダー勢ぞろい!! 再生ネプチューン(人間体 - 梅津栄 / 声 - 西崎章治 ※5)
再生キマイラ(声 - 安原義人)
再生メドウサ(声 - 槐柳二)
仮面ライダーV3<ref>「仮面ライダー」「仮面ライダーV3」の怪人が立花の回想で多数登場。また、以下のキャラクターが、立花が語るイメージとして新規撮影で登場している。/パニック・ヘラクレス・イカルス・アトラス・ヒュドラー・死神クロノス・ケルベロス・アルセイデス・キャッテイウス・仮面ライダー1号・仮面ライダー2号・ライダーマン/</ref>
監督 - 内田一作
脚本 - 平山公夫、中瀬当一
1974年8月24日28見よ! Xライダーの大変身!! クモナポレオン(声 - 沢りつお)
再生サラマンドラ(声 - 槐柳二)
再生マッハアキレス(声 - 安原義人)
仮面ライダーV3
監督 - 内田一作
脚本 - 村山庄三
1974年8月31日29死闘!! Xライダー対Xライダー!! カメレオンファントマ(声 - 八代駿)
にせXライダー
監督 - 田口勝彦
脚本 - 鈴木生朗
1974年9月7日30血がほしいー! しびと沼のヒル怪人!! ヒルドラキュラ(人間体 - 桜井とし子 / 声 - 西崎章治)
1974年9月14日31立て! キングダーク!! トカゲバイキング(声 - 市川治) 監督 - 折田至
脚本 - 村山庄三
1974年9月21日32対決! キングダーク対Xライダー アリカポネ(人間体 - 堀勝之祐 / 声 - 山下啓介) 監督 - 折田至
脚本 - 伊上勝
1974年9月28日33恐怖! キングダークの復しゅう!! ムカデヨウキヒ(人間体 - 田中澄江 / 声 - 瀬能礼子
仮面ライダー2号
仮面ライダーV3
監督 - 内田一作
脚本 - 村山庄三
1974年10月5日34恐怖の武器が三人ライダーを狙う!! タイガーネロ(声 - 八代駿)
仮面ライダー2号
仮面ライダーV3
監督 - 内田一作
脚本 - 鈴木生朗
1974年10月12日35さらばXライダー サソリジェロニモJr(人間体 - 邦創典 / 声 - 山下啓介)
キングダーク
呪博士
監督 - 折田至
脚本 - 伊上勝
※1 OP表記は山下敬介(現:山下啓介)
※2 OP表記は沢りつお
※3 OP表記は八代駿
※4 OP表記は辻村真人
※5 OP表記は市川治
※6 OP表記は西崎章治
※7 市川は24話のみ声を担当した。
※8 OP表記はキマイラー

ヘラクレス・キクロプスの人間体を演じた両俳優は後に、浜田晃が『ストロンガー』で謎の紳士タイタン、中田博久が『アマゾン』でゼロ大帝として登場する。 第14話の予告はCS放送の多くでカットされている。

劇場版

『仮面ライダーX』(1974年3月16日公開)
テレビシリーズ『仮面ライダーX』第3話再編集版。東映まんがまつり一編として公開。
『五人ライダー対キングダーク』(1974年7月25日公開)
監督 - 折田至 脚本 - 伊上勝、海堂肇
登場怪人:コウモリフランケン(声 - 辻村真人)、再生怪人軍団
劇場版オリジナル。東映まんがまつり一編として公開。

なお5人ライダーの共演は『秘密戦隊ゴレンジャー』の元となったとスタッフによって明言されている。

  • 仮面ライダー声優一覧
  • 再生怪人声優一覧
    • 峰恵研(担当怪人:ジンギスカンコンドル、鉄腕アトラス(II:沢りつお))
    • 山下啓介(担当怪人:キマイラ、死神クロノス(II:槐柳二))
    • 八代駿(担当怪人:マッハアキレス、キクロプス(II:安原義人)、キャッティウス(II:安原義人)、パニック(II:安原義人)、イカルス、アルセイデス(II:山下啓介))
    • 西崎章治(担当怪人:ユリシーズ)
    • 沢りつお(担当怪人:ヘラクレス(II:西崎章治)、ネプチューン)
    • 槐柳二(担当怪人:メドウサ(II:八代駿、III:安原義人)、ケルベロス(II:西崎章治))
    • 安原義人(担当怪人:ガマゴエモン、ヒュドラー(II:八代駿)、プロメテス(II:西崎章治、III:峰恵研))

GOD悪人軍団のジンギスカンコンドル、ガマゴエモンが加わっている。上記の2作品とも2003年12月5日発売の昭和の仮面ライダーシリーズの映画作品を収録した「仮面ライダーTHE MOVIE BOX」単品では2006年発売の「仮面ライダーTHEMOVIE VOl,2」に収録されている。

「予告篇」は全て前作「仮面ライダーV3対デストロン怪人」の流用で冒頭の五人ライダーのスチールカット以外は前述のものである。登場する筈のないドクトルGやデストロン怪人も登場しており、Xライダー、ライダーマンの戦闘シーンは無かった。

映像ソフト化

  • ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は全9巻が東映ビデオよりリリースされている。全話収録だが、当初は傑作選の予定だったため、収録順は放送順と一致していない。
  • LDは全5巻が東映ビデオよりリリースされている。
  • 2003年5月21日7月21日にかけてDVDが東映ビデオより発売された。全3巻の各2枚組で各巻12話(Vol.1のみ11話)収録。
  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録されている。

コミカライズ作品

平成仮面ライダーシリーズでのオマージュ

初代からの一連の世界観とは別の世界と設定されているため、直接のつながりはないものの様々なオマージュが見られる。

  • 仮面ライダーアギト(第2作) - 『てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダーアギト超全集』によると、G3-Xの各パーツには、「レッドアイザー」や「パーフェクター」とXの各パーツと同じ名称がつけられている。
  • 仮面ライダー555(第4作) - 本作のオマージュが多い作品となっている。本作の他には、『人造人間キカイダー』などのキャラクターをデザインモチーフに使用している。
  • 仮面ライダーディケイド(第10作) - 平成仮面ライダーシリーズ10作目の記念作品。
    • 昭和ライダーの敵幹部の代表としてパーフェクターを持った再生アポロガイストが登場し、オリジナルの強化形態スーパーアポロガイストが登場。26話では「Xライダーの世界」の回想として仮面ライダーXが登場。
    • 劇場版1作目』では、仮面ライダーX(声:鈴村健一)が、仮面ライダークウガ・ドラゴンフォームのドラゴンロッドとロッド同士で激突。勝敗は描かれていないがクウガが勝ち進んだところを見ると敗北していることになる。終盤ではキングダークが登場しているが、外見や設定が異なる。
    • 劇場版2作目』では、ライダーカード(ディケイドに倒された姿)としてのみ登場。

その他

  • 主演の速水亮とシリーズ当初のヒロインを演じた美山尚子は、この作品での共演をきっかけに結婚した。速水によると、共演中はお互いに恋愛意識はなく、美山が番組の路線変更で降板後、速水に相談を持ちかけたのが始まりだったらしい。なお、「速水亮」とは芸名で命名は原作者の石森章太郎によるもので以前は「炎三四郎」などと名乗っていた。速水はその縁で石森の葬儀にも参加した。
  • 霧子の退場などのアダルト路線変更へのテコ入れは、実は第1話の放送前から内部で決まっていたという事が最近のムックで明らかになっている。放送前の時点で試写を見た広告代理店などの意見は「子供に難しいのではないか」と言った懸念や疑問であり、第1話放送前で、もう数話分撮り終えているのに「従来のライダー風に戻る」という指示を受けた製作現場が霧子を失命させたのが8話周辺であったということ。
  • 先述のように、空前の超能力ブームだった当時の世相を受けて、第12話「超能力少女をさらえ!」で、スプーン曲げで知られた「超能力少年」の関口淳が飛び入りのような形でゲスト出演している。
  • 第1話及び第14話では本編内で「キチガイ」という用語が使用された(GODばかりでなく敬介自身も使用)。再放送時はこの部分が削除されているが、LD及びDVDではそのまま収録している。
  • 第31話の戦闘シーンで、フィルム編集のミスのために、翌週放映予定の第32話のアリカポネとの戦闘シーンが1カット紛れ込んでいる。
  • ハヌマーンと5人の仮面ライダー』は『五人ライダー対キングダーク』の映像を流用している。
  • 最終回では、劇場版『五人ライダー対キングダーク』でしか集結しなかった5人ライダーが集結してキングダークと最後の決戦を繰り広げる予定だった。最終回直前の第33話と第34話に2号とV3が登場したのは、元々最終回に5人ライダーが勢揃いする予定だったためである。しかし、1号の藤岡弘とライダーマンの山口暁のスケジュール調整が困難であり、「最終回は気分を引き締め、主役のXライダーがキングダークに孤独な戦いを挑むという幕引きにすべき」という判断もあり幻に終わってしまう。秋田書店の『冒険王』のみその幻に終わった最終回の決戦の記事が載っていた。

脚注

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前後番組の変遷

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