仕掛人・藤枝梅安
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Template:Redirect Template:Infobox animanga/Header Template:Infobox animanga/Novel Template:Infobox animanga/Manga Template:Infobox animanga/Footer Template:文学 『仕掛人・藤枝梅安』(しかけにん ふじえだばいあん)は、小説家・池波正太郎が小説現代で昭和47年(1972年)から平成2年(1990年)の間に発表した全20篇の連作時代小説。主人公である藤枝梅安の表の顔は鍼医者だが、その実、凄腕の仕掛人(殺し屋)である。仕掛人は、依頼者(起り)からの依頼を取り次ぐ仲介人(蔓)を通じて殺しを請け負う。
もともと池波が本作に先駆けて、昭和43年(1968年)頃から小説現代や小説新潮などで発表した仕掛人を主人公とした短編数篇が好評だったことから始まった作品で、小説現代昭和45年(1970年)8月号掲載の「梅雨の湯豆腐」から彦次郎、小説新潮昭和46年(1971年)2月号掲載の「顔」から音羽の半右衛門という人物が「梅安」シリーズにレギュラーとして登場する。
連載開始間もなくして、本作や小説新潮昭和46年(1971年)11月号掲載の「殺しの掟」などを原案とするテレビ時代劇『必殺仕掛人』が企画され、テレビとほぼ同時進行で原作も執筆されるという、一種のメディアミックス的な作品として連載された。平成2年(1990年)に作者が急逝したため、未完の絶筆扱いとなっている。
また『必殺仕掛人』シリーズのように大きなアレンジを加えずに本作を映像化したテレビ時代劇が、放送時期や主人公の梅安役を変えて3度にわたり放送されており、またそれに先だって映画も1本が作られている。さらに最近になって、漫画化もなされている。(これらについては後述)
目次 |
仕掛人・藤枝梅安シリーズ
- 殺しの四人(短編集)
- おんなごろし
- 殺しの四人
- 秋風二人旅
- 後は知らない
- 梅安晦日蕎麦
- 梅安蟻地獄(短編集)
- 春雪仕掛針
- 梅安蟻地獄
- 梅安初時雨
- 闇の大川橋
- 梅安最合傘(短編集)
- 梅安鰹飯
- 殺気
- 梅安流れ星
- 梅安最合傘
- 梅安迷い箸
- さみだれ梅安
- 梅安針供養(長編)
- 銀杏落葉
- 白刃
- あかつきの闇
- その夜の手紙
- 地蔵堂の闇
- 寒鯉
- 梅安乱れ雲(短編+長編)
- 梅安雨隠れ(短編)
- 梅安乱れ雲(長編)
- 寒鴉
- 凶刃
- 東海道の雲
- 瀬戸川団子
- 薬湯と白飴
- 梅安影法師(長編)
- 殺気の闇
- 三人の仕掛人
- 稲妻
- 春雷
- 逆襲
- 菱屋の黒饅頭
- 梅安冬時雨(長編)
- 鰯雲
- 師走の闇
- 為斎・浅井新之助
- 左の腕
- 襲撃
作者の死去により未完。
テレビ時代劇
必殺仕掛人
時代劇スペシャル 仕掛人・藤枝梅安
タイトルは原作と同じく、中黒「・」を用いる。
- サブタイトルと放送日:(2時間枠、全7本)
- 梅安蟻地獄(1982年1月22日)
- 梅安流れ星(1982年4月16日)
- 梅安迷い箸(1982年10月15日)
- 梅安晦日蕎麦(1983年1月7日)
- 梅安針供養(1983年4月15日)
- 梅安岐れ道(1983年7月15日)
- 梅安乱れ雲(1983年11月3日)
仕掛人 藤枝梅安(水曜夜8時の時代劇枠)
原作にある中黒「・」は用いない
- サブタイトルと放送日:(2時間枠、スペシャル2本を含む、全7本)
- (サブタイトル無)(1990年12月10日 月曜日)
- 壱 梅安二人旅(1991年10月9日)
- 弐 梅安仕掛針(1991年10月16日)
- 参 梅安流れ星(1991年10月23日)
- 四 梅安迷い箸(1991年10月30日)
- 五 さみだれ梅安(1991年11月6日)
- 対決(1993年10月6日)
土曜プレミアム『仕掛人 藤枝梅安』
原作にある中黒「・」は用いない
映画
Template:Infobox Film タイトルは「仕掛人梅安」であり、「・藤枝」が抜けている。
劇画
平成14年(2002年)からリイド社発売の月刊コミック誌「コミック乱ツインズ」にて、さいとう・たかを作画、北鏡太脚色のもと連載中。タイトルは「仕掛人 藤枝梅安」で、原作にある中黒「・」は用いない。単行本もリイド社発行で、平成20年(2008年)6月時点で第22巻まで刊行されている。
備考
『剣客商売』の本編は安永6年(1777年)から天明4年(1784年)、『鬼平犯科帳』は天明7年(1787年)から寛政期(1789年から1801年)、本作が寛政11年(1799年)から文化3年(1806年)とほぼ同じ時期を舞台としており、共通する登場人物や店など多数ある。
本作が原作となっており梅安が登場するが、タイトルが異なり、また大きくアレンジされている作品は次の通り(梅安役別に示す)。