上野駅

出典: Wikipedio


Template:Otheruseslist Template:駅情報 上野駅(うえのえき)は、東京都台東区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)のである。

所在地はJR東日本が上野七丁目、東京地下鉄が東上野三丁目となっている。

開業時より日本を代表するターミナル駅として栄えてきた。北関東東京を結ぶJR各線の中距離電車東京特別区を走る各通勤電車の北の結節点であり、また東北、上・信越方面の各新幹線、その他在来線各線の優等列車が発着する東京の「北の玄関口」である。

目次

利用可能な鉄道路線

備考

駅構造

JR東日本

Template:駅情報 thumb|250px|Dila上野 コンコースは、地上と3階の公園口通路、大連絡橋、新幹線地下コンコースがある。改札は地上の中央改札、中2階の不忍改札、3階コンコースの公園改札と入谷改札の計4ヶ所である。新幹線コンコースへは中央改札を入って右側の新幹線改札を利用する。

出口は中央改札正面の広小路口・正面玄関口や同左手の浅草口、不忍改札からは不忍口・西郷口・山下口、3階の入谷改札からは東上野口・パンダ橋口・入谷口などが利用できる。同じく3階の公園改札からは公園口に直結していて、上野恩賜公園へはここを利用するのが近い。正面玄関口および広小路口の出口からは、国道4号(日光街道)などを跨ぐ歩道橋が利用できる。また、駅を跨ぐようにパンダ橋が架かっており、自由に歩くことができる。パンダ像は2つあり、実物の倍の大きさはある巨大なジャイアントパンダ像はパンダ橋口を出たところに、もう一つの小パンダ像は大連絡橋コンコースにある。

京成電鉄京成上野駅へは不忍口を経るように案内サインが設置されているが、地下鉄駅構内および京成線連絡通路で両駅が屋内・地下経由でつながっていることはあまり強調されていない(JRと京成線の連絡駅は、山手線・京浜東北線で北側に2駅進んだ日暮里駅が指定されている。)。

2009年3月16日、上野中央通り地下駐車場および周辺8駅(JR上野駅・御徒町駅、東京メトロ上野駅・上野広小路駅仲御徒町駅、京成上野駅、都営上野御徒町駅)を結ぶ地下通路が東京都により整備され、供用開始された。これらの駅とは、同一駅としては認められていない。

新幹線開業以降JR駅内部の改装工事が始まり、1990年代後半には改札内部に「Dila上野」(駅ナカ)が完成した。その後、JR東日本ステーションルネッサンスと称して中央改札・不忍改札側の駅舎内部も改装され、東西自由通路(愛称:「パンダ橋」)や正面玄関「レトロ館」の「Breakステーションギャラリー」、中央改札の「グランドコンコース」、ショッピングセンター「七番街(アトレ上野)」などが整備され、2002年3月にグランドオープンした。同年2月22日開店のアトレ上野は、「FUSION SQUARE 人が集まるeki融合空間」をコンセプトに、駅周辺にない飲食・食物販・ファッション・雑貨など54店舗を「レトロ館・ガレリア」「グランドコンコース」「七番街」の3ゾーンに配置し、20 - 39歳の女性をターゲットに新たなエキナカショッピングシーンを演出した。2007年4月から9月までリニューアル工事を行い、「ゴディバ」「日本橋屋長兵衛」「アール・エフ・ワン」「ベーグル&ベーグル」「ジンズ グローバル スタンダード」「サマンサタバサ プチチョイス」のオープンと既存9ショップの改装を行った。また、東京圏駅ビル開発は、同年8月に浅草口地下でカフェ・雑貨ショップなどを配置した新フロア「レトロゲート」を開設した。9月にはフロアリニューアルを行い、グランドオープンした。そして、2005年春に全体のリニューアル工事が完成し、全面が白で統一された外観となった。同時にエレベーターの整備も行われた。完工時には「上野駅リニューアルキャンペーン」が開催され、JR東日本のイメージキャラクターであり、このイベントのCFにも登場した女優の国分佐智子を招いてのオープニングセレモニーが行われた。この大改装は品川駅大宮駅などで展開されている、いわゆる「駅ナカ」の模範となっている。しかし、「かつての薄暗いイメージはなくなったものの、逆に上野駅らしさがなくなった」とする意見もある。

1997年10月1日長野新幹線が開業すると、在来線経由の特急「あさま」「白山」が廃止となった。これにより、当駅を発着する特急列車は最盛期の3分の2にあたる列車が削減されるに至り、当時主に特急・急行発着ホームとして利用されていた16 - 18番線に余裕ができたため、18番線を1999年9月に廃止した。その跡地と東上野口・入谷口には、2006年7月19日からフィットネスクラブが入居している。

東北・上越新幹線開業前は、都内の北へのターミナル駅として、東北信越北陸方面へ向かう東北本線奥羽本線上越線信越本線羽越本線の各特急急行など長距離優等列車が数多く発着していた。しかし、新幹線開業のため地上ホームの数は削減され、その削減された跡地が新幹線ホームに向かうコンコースとなった。その後は中距離電車が増発され、現在は全列車の大半が宇都宮線・高崎線・常磐線の北関東方面へ向かう近郊・中距離電車となっている。当初は地平ホームからの発車がほとんどであった宇都宮・高崎線列車も現在は高架ホーム(後述)からの発着にシフトされている。

当初、高架ホームは常磐線各列車主体に使用され、高架ホームを発着する東北・上信越方面各列車はごく一部であった。逆に地平ホームを発着する常磐線列車は皆無で、地平ホームは東北・上信越方面各列車の専用ホームであった。その後、特急・急行列車の増発に伴って、また中距離通勤客の増加に伴い、地平ホームは特急・急行中心、高架ホームは各線普通列車中心で運用されるようになり、現在は宇都宮線・高崎線の普通列車は5 - 8番線の高架ホームと13 - 15番線の地平ホームのいずれかに発着する。常磐線(常磐快速線)は9 - 12番線に発着するが、9番線は一部の宇都宮・高崎各線も発着する。

山手線・京浜東北線以外の発車標は、新幹線開業時に幕式からLED式のものに置き換えられた(新幹線は当初からLED式。京浜東北線は1990年頃設置。)。また、新幹線ホームは2007年3月にフルカラーLED式に置き換えられた。また、ATOS導入後は全ホームに発車標が設置され、放送もATOSに準じたものに変更されている。また、2008年8月には5 - 17番線の先発列車発車標に路線名が表示される仕様になった。

乗車案内として、下り新幹線ホームの19・20番線に、LED式乗車位置案内表示器が設置されている。

のりば

同一駅に3種類のホームがある。

高架ホーム
1 - 12番線山手線京浜東北線宇都宮線高崎線常磐線
緩斜面に建設された一部高架の6面12線の島式ホーム
宇都宮線と高崎線、常磐線の列車が当駅に到着する際、「高いホーム」又は「高架ホーム」と呼ばれる。
コンコースとのアクセスになるエスカレーターおよび階段の一部は、9・10/11・12番線ホームを貫いて、直接13/14・15番線ホームに向かう。
常磐線の案内は、中距離列車が青Template:Color快速電車が緑Template:Colorで表記されている。一部列車を除き、基本的に案内の色と同じ色の列車がホームに入線する。
当駅に到着する際の山手線・京浜東北線の車内LCDにおける常磐線のラインカラーは、特急列車や土浦・水戸方面へ向かう列車への乗り継ぎを意識してか、Template:Color青色となっている。
地平ホーム
13 - 17番線(宇都宮線・高崎線・常磐線)
地平にある3面5線の櫛形ホームで、ヨーロッパのターミナル駅の風情を漂わせている。
到着の際は「低いホーム」又は「地平ホーム」と呼称される。13 - 15番線は普通列車用ホームで宇都宮線・高崎線列車が着発する他、常磐線の列車も1本のみ到着扱いがある(回送となるため、発車はない。)。
13番線のそばには、寝台列車待ちの際に休憩所として利用できる「五つ星広場」がある。また、特急専用ホームの16・17番線には有人の中間改札口があり、乗車券・特急券・入場券の拝見を行う。
[[ファイル:JR東日本・上野駅・18番線・1.jpg|thumb|225px|right|18番線ホーム。列車は17番線で発車時刻待ちのひたち(1988年4月10日)]]かつて地平ホームには18 - 20番線が存在し、新幹線開業まではいずれも上野発着の優等列車が数多く発着していた。その後、新幹線ホーム建設のために19・20番線が使用中止(後に廃止)となった他、主に常磐線特急のホームとして用いられた18番線は長野新幹線の開業に伴い信越方面への特急「あさま」「白山」が廃止され特急・急行用ホームの16 - 18番線に余裕ができたためホームが集約され、不要となり廃止(そのまま欠番とされた)された。2008年現在、18番線の日暮里寄りにはわずかながら線路跡が残る。
「北斗星」などの客車列車の場合、機関車の付け替えができないため、車両基地である尾久車両センターとの間は機関車を後部にした状態で回送運転する。こちらを参照。
当駅折り返しの宇都宮線・高崎線・常磐線中距離電車は当駅に到着し、乗客降車後に車内清掃を行う。また、当駅に平日18時台に到着する常磐線快速電車では整列乗車を行っている。
新幹線ホーム改札の隣には、寝台特急「カシオペア」に使用されているE26系の模型が置かれている。
新幹線地下ホーム
19 - 22番線東北山形秋田上越長野新幹線)
地下5階にある2面4線のホーム。
上下線で番線をある程度明確に割り振ってはいるが、上野始発の下り新幹線は全ホームを使用する。この他に、東京駅発の臨時列車が19・22番線で定期列車の待避をする場合がある(1997年9月30日までは、一部の定期列車と大部分の臨時列車が当駅発着だった。)。また、北側に行くと新幹線の車両基地がある(在来線でいうと京浜東北線の上中里~田端間に隣接)。
1 Template:Color京浜東北線 王子赤羽大宮方面
2 Template:Color山手線 田端池袋新宿方面
3 Template:Color山手線 東京品川目黒方面
4 Template:Color京浜東北線 東京・品川・横浜大船方面
5 - 9 Template:Color宇都宮線 小山宇都宮黒磯方面
Template:Color高崎線・上越線両毛線 熊谷高崎前橋方面
9・10 Template:Color常磐線 土浦水戸勝田方面
(勝田行最終列車は11番線から発車)
11・12 Template:Color常磐線(快速)・成田線直通 松戸取手成田方面
13 - 15 Template:Color宇都宮線 小山・宇都宮・黒磯方面
Template:Color高崎線 熊谷・高崎・前橋方面
13・14 Template:Color寝台特急「北斗星」「カシオペア」「あけぼの札幌函館秋田青森方面
16・17 Template:Color特急「水上」「草津」「あかぎ水上万座・鹿沢口・前橋方面
Template:Color特急「スーパーひたち・フレッシュひたち水戸・いわき原ノ町仙台方面
19 Template:Color上越・長野新幹線 高崎・新潟長野方面
20 Template:Color東北・山形・秋田新幹線 仙台・盛岡八戸山形新庄・秋田方面
Template:Color上越・長野新幹線 高崎・新潟・長野方面
21 Template:Color新幹線 東京行
22 Template:Color新幹線 臨時使用(一部定期列車の発着あり)

配線

在来線の上野駅から北方向には、西から順に、京浜東北線と山手線の方向別複々線(山手線が内側)、東北本線列車線(宇都宮線・高崎線)の複々線(尾久駅手前の尾久車両センター出・入庫部の先まで高架ホーム発が外側、地上ホーム発が内側の方向別。)、常磐線の複線の計10本の線路が並行する。このうち、東北本線列車線と常磐線からは高架ホーム、地平ホームのほぼすべてへの発着が可能である。このため、シングルスリップスイッチやダブルスリップスイッチを用いた複雑な配線となっている<ref>祖田(2006) 52頁</ref>。常磐線の高架線と地平線の分岐・合流点は隣の鶯谷駅付近となるが、これは1968年に立体交差化されたものである。

南方向には京浜東北線、山手線の複々線のほか、その東側に留置線群とそれらをつなぐ通路線が秋葉原駅まで続いている。これはかつて東京駅まで繋がっていた回送線の跡であり、将来は縦貫線として再び東京駅と結ばれる予定である<ref>祖田(2006) 57 - 58頁</ref>。なお、これらの線路につながっているのは5 - 9番線であり、10 - 12番線と地平ホームの各線は行き止まりである。

東北新幹線上野駅開業時(1985年)の在来線の配線図を以下に示す。1999年に18番線が廃止されたのを除いて、現在でも基本的にはこの配線が踏襲されている。 Template:駅配線図

発車ベル・メロディ

16・17番線で発車メロディを使用する他はすべて発車ベルである。山手線で発車ベルを使用している駅は当駅と新大久保駅のみである。これは、地方から東京に来た乗客が聞きなれないメロディで混乱しないように、あえてベルのまま残したというのが理由とされている。5 - 10番線(以前は地平ホームでも)では発車ベルの後に出発指示合図のブザーが鳴動する。

2005年1月まで5 - 17番線では『アルプスの少女ハイジ』などのナレーションを担当した沢田敏子の声による自動案内放送を使用していたが、宇都宮線・高崎線・常磐線のATOS導入によりATOS型放送に変更された。この関係で特急・急行列車が到着する際の「うえのー、うえのー、うえのー、終点です」、普通列車到着の際の「うえの、うえの、終点です」のアナウンスも消滅した。また、1 - 4番線でもATOS導入時にATOS型放送に変更された。

画像:Itsutsuboshi-Hiroba.jpg
五ツ星広場の壁部分

五ツ星広場

寝台特急列車が発着する13番線のそばには、寝台特急が到着するまでの待ち時間の際に休憩所として利用できる「五ツ星広場」がある(寝台特急の乗客以外も利用可能)。開設当初はテーブルが設置されオープンカフェ風の雰囲気を持っていたが、2010年時点ではスペースを大幅に縮小し、椅子のみが置かれた南北2箇所のエリアに分割されている。北側エリアの壁は13番線から発着する「カシオペア」で使用されるE26系の車体を意識して作られており、同系列の車体に配されているものと同一の5色のラインが配されている。

東京地下鉄

Template:駅情報 銀座線は相対式ホーム2面2線の地下駅。エスカレーターは設置されていないが、ホームから改札口までのエレベーターはホーム浅草方の端に設置されており、また浅草側に改札口からJR連絡階へ通じるエレベーターがある。銀座線には駅の至近に上野検車区があるため、ラッシュ時に当駅を始発・終着とする電車がある。1987年にホームの拡幅工事が行われ、渋谷方面のホームには、日本最初の地下鉄開業を告知するポスターが煉瓦壁と共に設置されている。

日比谷線は相対式ホーム2面2線の地下駅。出口階段はホームの前後にあるが、ホームから改札口へ通じるエレベーターは中目黒方面が中央に、北千住方面が仲御徒町寄りにある。また、中目黒方面には別に改札口が設置されている。また、中目黒寄りには非常時用の渡り線が設置されている。同じくホームから改札口へ通じるエスカレーターは、中目黒方面は北千住寄り、北千住方面は中目黒寄りに設置されている。中目黒方面ホームと改札を結ぶエレベーターには朝ラッシュ時のみ使用する階段が併設されている。ホーム中央には、発車標とは別に電車がどこにいるかをランプで知らせる装置が設置されている。

銀座線の渋谷側改札口から地下の連絡通路を経由して、京成電鉄の京成上野駅、さらに上野中央通り地下駐車場と中央通りの地下連絡通路に接続している。

普通乗車券や回数券で銀座線と日比谷線を乗り換える際には、一旦乗車券が回収されずに出口に戻る乗り換え専用のオレンジ色の自動改札機を出る必要がある。また、PASMOSuicaでの乗り換えはどの自動改札機からもタッチできる。いずれも、30分の時間制限がある。

従来あった駅ナカ商業施設「メトロピア」は改装され、「エチカフィット上野」として2009年2月20日に開業した。

定期券売り場と向かい合わせに、東京メトロのお忘れ物総合取扱所が設置されている。

のりば

銀座線と日比谷線の番線表示は、続き番号ではなく、両線共に1・2番線である。

両路線共カーブ上にホームがあるため、乗降の際は十分に注意が必要である(銀座線ホームは特に大きくカーブしているため、ホーム上に終日駅員が常駐し、発車の際の合図を行っている。また、車内でも注意を促すアナウンスを流すことが多い。)。

銀座線ホーム
1 Template:Color銀座線 銀座赤坂見附表参道渋谷方面
2 Template:Color銀座線 浅草方面
日比谷線ホーム
1 Template:Color日比谷線 日比谷六本木中目黒菊名方面
2 Template:Color日比谷線 南千住北千住東武動物公園方面

詳細

当駅は、東京と行き来する東北地方北信越地方の人々にとって長らく東京の表玄関の役割を果たして来た。そのために文学歌謡曲の分野で当駅を扱った有名な作品がいくつかある。石川啄木の『故郷の訛り懐かし停車場』で始まる短歌は有名である。また、井沢八郎が歌った『あゝ上野駅』の歌碑が広小路口にある。1999年に使用を停止した後に線路を撤去した18番線は、集団就職で「金の卵」ともてはやされた東北地方からの若者を乗せた上京列車の到着ホームの一つでもあった。

中央改札上には1951年(昭和26年)展示の猪熊弦一郎作の壁画『自由』が掲げられていて、当駅を代表する光景ともなっている。その下にはLED発車標が設置されているが、かつては、東北・奥羽・磐越西線は緑(杜の都・仙台をイメージ)、高崎・上越線は黄(越後平野稲穂をイメージ)、高崎・信越線はピンク(信州りんごをイメージ)、常磐線は青(太平洋の海をイメージ)、東北新幹線大宮開業時に設定された「新幹線リレー号」はクリーム色と、方面別に色分けされた木製の案内板が使用され、ホームにも幕式の発車標が設置されていた。

グランドコンコースには朝倉文夫作のブロンズ像『つばさの像』、広小路口には『三相』がある。『つばさの像』は1958年、初の東北特急「はつかり」運転開始と当駅開業75周年を記念して台東区が寄贈し、当初は広小路口に設置された。

バブル期に磯崎新設計による地上300mの超高層駅ビルに建て替える構想があったが、その後のバブル崩壊と東北・上越新幹線の東京駅延伸による乗降客の減少などから、現在は立ち消えになっている。

南満州鉄道大連駅函館本線小樽駅、および樺太庁鉄道(後の樺太西線)の真岡駅は当駅を模したとされる。

戦後、周辺地域で地下水を汲み上げ過ぎたために地盤沈下が発生し、周辺の地下水利用が制限されている。そのため、逆に地下水が余剰となってしまい、床下等に合計3万トンものを設置し、浮き上がりによる駅構造の変形を防いでいる。

利用状況

年度 推移(一日平均)
JR東日本
(乗車人員)
東京地下鉄
(乗降人員)
2003 186,401 202,981
2004 182,196 210,121
2005 179,978 207,129
2006 178,007 206,859
2007 181,099 211,749
2008 181,244 213,522
  • JR東日本 - 2008年度の乗車人員は1日平均181,244人で、同社の駅の中では川崎駅に次いで第13位。乗車人員そのものは2006年を境に上昇しているが、同社が提供している乗車人員ランクでは年々順位を落としている。
  • 東京地下鉄 - 2008年度の乗降人員は1日平均213,522人で、同社の駅の中では新橋駅に次いで第8位。

JR上野駅は埼玉県千葉県北西部・北関東方面に直通する主要鉄道路線のターミナル駅である割りには比較的低順位となっている。但し、改札を通らない乗り換え客は乗降人員には計上されないため、実際としては乗り換え客で混雑が見られ、平日朝は当駅止まりの宇都宮線・高崎線・常磐線方面から降車後に3・4番線ホームに流れる人の波が絶えず続き、同ホームを発着する山手線・京浜東北線電車に一斉に乗り込む(中央乗り換え通路の御徒町側にあるエスカレーターには、駅員による整列の上、同ホームへ昇るための行列が作られる。)。この影響で、山手線と京浜東北線の上野→御徒町間は平均乗車率215%という日本一の混雑区間である。だが、2013年度開業予定の東北縦貫線により、乗り換えが解消されると共に、同区間の乗車率も180%程度に抑えられると試算されている。

駅周辺

周辺の施設などへ立ち寄る際、便利な出口ごとに記載する。但し、大まかな位置を示すのみのため、利用の際は各自調べられたい。 Template:See also

広小路口(JR)・4 - 6番出口(東京メトロ)

画像:Ueno st02 1920.jpg
JR・広小路口(2006年3月26日)
画像:Ueno station Iriya exit.jpg
JR・入谷口(2007年7月)
画像:Ueno station Park entrance side.jpg
JR・公園口(2007年8月4日)
画像:Ueno station Panda Bridge entrance.jpg
JR・パンダ橋口(2007年8月4日)

浅草口・東上野口(JR)、1 - 3番出口(東京メトロ)

入谷口(JR)

公園口(JR)

不忍口(JR)・京成線連絡通路(東京メトロ)

バス路線

上野駅前(都営)、上野駅(京成〈深夜急行〉)、京成上野駅(京成〈高速〉)(浅草口・東上野口)

都営バス京成バス
  • 1番乗り場
    • [ 草39 ] 金町駅前行(浅草寿町・青戸車庫前経由)(都営) ※平日昼間のみ
  • 2番乗り場
    • [ 上23 ] 平井駅前行(浅草寿町・押上・東墨田三丁目経由)(都営)
  • 3番乗り場
    • [ 上46 ] 南千住駅東口・南千住車庫前行(浅草寿町・吉原大門・南千住駅入口経由)(都営)
    • [ 深夜急行 ] 五香駅行(金町駅・松戸本町・新松戸駅・常盤平駅経由)(京成) ※平日深夜のみ
    • [ 高速夜行「夕陽号」 ] 酒田行(鶴岡経由)(国際興業庄内交通
    • [ 高速夜行 ] 近鉄奈良駅行(天理駅・JR奈良駅経由)(京成・奈良交通
    • [ 高速夜行 ] 京都駅八条口行(大津駅・山科駅・三条京阪経由)(京成)
  • 4番乗り場
    • [ 学01 ] 東大構内行(東大病院経由)(都営)
  • 5番乗り場
    • [ 上23・46、草39 ] 上野松坂屋前行(都営) ※草39は平日昼間のみ

上野駅浅草口

はとバス

上野駅(浅草口浅草通り沿い)

台東区循環バス「めぐりん」(日立自動車交通

上野駅前(東上野口昭和通り沿い)

弘南バス
東北急行バス

上野公園山下(都営)・上野駅(東武)(不忍口・京成上野駅前)

都営バス・東武バスイースト・東武バスセントラル
  • 6番乗り場
    • [ S-1 ] 両国駅前行(菊屋橋、浅草一丁目、浅草雷門、都営両国駅前に停車)(都営)
    • [ 草39 ] 金町駅前行(浅草寿町・青戸車庫前経由)(都営) ※平日昼間のみ
    • [ 上23 ] 平井駅前行(浅草寿町・押上・東墨田三丁目経由)(都営)
    • [ 上46 ] 南千住駅東口・南千住車庫行(浅草寿町・吉原大門・南千住駅入口経由)(都営)
    • [ 深夜急行 ] 東急柏ビレジ第2行(三郷駅北口・流山駅前・柏駅西口経由)(東武バスイースト) ※平日深夜のみ
    • [ 深夜急行 ] 春日部駅西口行(草加駅・新越谷駅・越谷駅・せんげん台駅西口経由)(東武バスセントラル) ※平日深夜のみ
    • [ 深夜急行 ] 久喜駅東口行(北春日部駅・姫宮駅入口・東武動物公園駅・和戸駅入口経由)(東武バスセントラル) ※平日深夜のみ
  • 7番乗り場
    • [ 上23・46、草39 ] 上野松坂屋前行(都営) ※草39は平日昼間のみ
    • [ S-1 ] 東京駅丸の内北口行(上野松坂屋前、須田町or万世橋、神田駅前、日本橋三越前に停車)(都営)

京成上野駅(不忍口・京成上野駅前)

台東区循環バス「めぐりん」(日立自動車交通)

上野駅入谷口

台東区循環バス「めぐりん」(日立自動車交通)

上野駅(入谷口)

JRバス関東西日本JRバス

上野公園(公園口)

台東区循環バス「めぐりん」(日立自動車交通)
  • [ 東西めぐりん ] つくばエクスプレス浅草駅・浅草駅方面
画像:Ueno Station Dedication Ceremony.jpg
落成式当日の新上野駅舎(1932年4月3日)

歴史

日本鉄道は、上野 - 熊谷間の開業に先立ち、1882年11月に寛永寺子院跡約29,800(約98,512m²)を東京府より借り受け、上野駅の用地とした。1883年7月28日には同線の仮開業に伴い上野駅を開設し、同年8月より貨物、10月より郵便物の取り扱いを始めた。1884年6月28日には仮駅舎で開業式が行われ、1885年煉瓦造りの237坪(約783m²)の本駅舎が竣工した。この初代駅舎は三村周が設計、毛利重輔が監督を行い、中央の平屋部分に出札広場とコンコース、両翼に待合室を設置したH型平面の構造で、当時の汐留駅横浜駅を踏襲した形となっている<ref>保坂秀人、他「停車場の変遷についての研究:その1.上野駅の成立」『学術講演梗概集.F-2, 建築歴史・意匠』社団法人日本建築学会、P.220、2001年</ref>。

1885年に途中大宮駅から宇都宮駅に至る区間(利根川渡河区間を除く)が開通すると、上野駅は東京側のターミナルとして繁盛するようになった。当初は1つの駅構内に旅客・貨物・車両基地の機能を併設しており、次第に鉄道輸送の需要が伸びてくると構内が手狭になってきた。また駅周辺の道路が狭隘で、ここに旅客を輸送する馬車鉄道や貨物を輸送する大八車が輻輳するようになったため、旅客と貨物の機能を分離することが計画された。1890年11月1日には南方に地上の貨物線を開通させ、新たに設置された秋葉原貨物取扱所(後の秋葉原駅)に貨物取扱を移転し、上野駅は旅客専用駅となった。1900年には日本鉄道が駅前広場に飲食店、喫茶店、雑貨販売店の入った上野待合店を建設している。これは110坪(約364m²)2階建ての建物で、後に理髪店なども入居したが、1922年に撤去された<ref>高橋晃久、他「停車場の変遷についての研究:その4.上野駅の成立(3)構内店舗の変遷に関する一考察」『学術講演梗概集.F-2, 建築歴史・意匠』社団法人日本建築学会、P.631、2003年</ref>。

1905年4月1日常磐線三河島 - 日暮里間が開通し、それまで田端で折り返して運転していた常磐線の列車が直接上野駅へ乗り入れるようになった。同年には新橋 - 上野間の高架旅客線の建設とそれに伴う上野駅の改築が決議されている。1906年には日本鉄道の国有化に伴い、上野駅も国有化され、1909年10月には秋葉原 - 上野 - 青森間が東北本線と定められた。同年12月16日には山手線の烏森(後の新橋) - 品川 - 新宿 - 池袋 - 田端 - 上野間で電車の運転が開始され、上野駅はその一方の端となった。

このような状況下で上野駅の利用者は増加を続け、1917年には構内に事務所が9棟、倉庫が10棟、その他売店などが44棟も立ち並び、スペースが限界に近づいていた<ref>保坂秀人、他「停車場の変遷についての研究:その2.上野駅の成立」『学術講演梗概集.F-2, 建築歴史・意匠』社団法人日本建築学会、P.305、2002年</ref>。1923年9月1日関東大震災では初代駅舎が消失し、同月23日に仮駅舎で営業が再開した。同年からは鉄道省東京改良事務所により上野駅周辺の改良工事が始まり、1925年3月1日には新橋駅との間の高架旅客線が開通して山手線の環状運転が始まり、東京の都市内交通である同線の電車と、東北・常磐・高崎といった長距離の幹線との接続する駅として機能するようになった。

1930年3月1日地鎮祭が行われて改築工事が始まり、1932年4月2日に2代目の駅舎が落成し、同月5日より営業を開始した。この駅舎では利用者の安全に配慮した動線設計がなされ、乗車客は1階の車寄せから列車ホームに、降車客は地下1階の車寄せに出るようになった。外壁は多胡石小松石の砕石が入ったモルタル塗りで、臍壁には花崗岩が用いられている。また、構造上の大きな特徴として、本屋の中央に設置した30×20.3×13.25mの広間空間が挙げられる。この空間は正面玄関の機能を持ち、2階部には業務エリアの移動のための回廊が設けられていた<ref>町野東彦、他「停車場の変遷についての研究:その3.上野駅本屋1号の広間空間について」『学術講演梗概集.計画系 2002(F-2)』、社団法人日本建築学会、P.307、2002年</ref>。また、秋葉原の貨物取扱設備が高架上に移転したの受け、東西交通を遮断するなどの問題を引き起こしていた地上の貨物線は1932年7月1日に廃止されている。

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参考文献

脚注

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関連項目

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外部リンク

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