メカトロニクス

出典: Wikipedio


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メカトロニクスとその周辺領域

メカトロニクスMechatronics)とは、機械装置電子工学的知見を融合させることによって、新たな価値を求めようとする学問・技術分野をさす。

目次

語源

メカトロニクスは、昭和44年(1969年)に安川電機の技術者であった森徹郎によって発表された言葉で、機械工学メカニクス、Mechanics)と電子工学(エレクトロニクス、Electronics)を合わせた和製英語である。

昭和47年(1972年)に安川電機の商標として登録されたが、その後この言葉は広く広まり、近年は外国でも通じるようになったため(商標の普通名称化)、現在は安川電機が商標権を放棄し一般名称として使われている。

解説

従来、機械製品に複雑な動作をさせるには、リンク機構カム歯車など多くの機構部品を組み合わせる必要があった。このような製品は、大型・高価になりやすく、複雑で組み立てにくいものとなっていた。

そこで、制御の部分を電子回路化し、センサアクチュエータと組み合わせることによって、複雑な動作を簡単に実現したり、機械要素の組み合わせだけでは実現できないような機能を持たせることが可能になる。今日では制御にマイクロプロセッサ(マイコン)を用いることによって、自動化や適応制御など、より豊富で便利な機能を実現している。また、同一の機構であっても、電子回路やマイコンプログラム(ファームウェア)の変更で、仕様の変更や追加を容易に対応できる利点ももつ。

以上のような特長により、従来機械産業とされてきた、時計カメラ自動車工作機械など、ほとんどの分野でメカトロニクス化が進んできている。また、ロボットハードディスクCDプレーヤーなどメカトロニクスにより、はじめて成り立つ分野も数多くある。

関連雑誌

月刊メカトロニクス

月刊メカトロニクス(メカトロニクス・デザイン・ニュース)とは、株式会社技術調査会が発行する月刊誌である。創刊は1976年6月18日。生産財業界の最新技術や企業動向を紹介している総合情報誌。企業広告が多く掲載されているのも特徴である。毎月15日に発行している。 発行部数は43,000部(2008年3月現在)。一般書店では販売していないため、株式会社技術調査会に申し込んで購入する。

競技大会

メカトロニクスの技能を競う大会として、技能五輪国際大会(満25歳以下対象、職種「Mechatronics」)、技能五輪全国大会(満24歳以下対象、職種「メカトロニクス」)、メカトロ甲子園(高校生等の若者対象)などが実施されている。

関連項目

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