ポール・エルデシュ
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業績
数論、組合せ論、グラフ理論を初め、集合論、確率論、級数論など幅広い分野で膨大な結果を残した。グラフ理論・数論などにおける確率論的方法、組合わせ論の種々のテクニックなどは著しく、特にセルバーグと共に素数定理の初等的な証明を発見したことが有名である。彼の数学は、次々に問題を考えてはそれを解くという独特のスタイルであったが、彼が発する散発的な問題で実際には理論的に重要なものであったり、あるいはある新しい理論の発展に非常に重要な貢献をした例も少なくない。
人物
彼の伝記(邦題『放浪の天才数学者エルデシュ』)には「博物館に行っても付いていくのは彼の体だけだった」等、数学への情熱を具体的に示すような記述が多くあり、彼がいかに純粋なる研究者であったかが伺われる。いつ寝ているか分からないほど数学をやっていたらしく、一日19時間数学の問題を考えていたと言われている。これほどの長時間を研究に割けた背景として、アンフェタミンを常用していたということが挙げられる。中毒ではなかったようで、一度友人と賭けをして服用を断ってみせたこともあるが、その間研究は全く進まなかったそうである。
生涯のほとんどを旅に過ごし、行く先々でいろいろな数学者たちと研究し共著で論文を発表することを好んだ。
エルデシュ数
Template:Main 彼と共同研究をした数学者達は、エルデシュへの敬意と、軽いユーモアを込めてエルデシュ数をつくった(もとはどうやら友人の数学者ロン・グラハムによるものらしい)。それによれば、まずエルデシュ自身のエルデシュ数を 0 とする。彼と直接共同研究した研究者はエルデシュ数が 1 になり、エルデシュ数が n の研究者と共同研究した研究者は n + 1 のエルデシュ数を持つ。エルデシュ数 1 の数学者は、2007年2月28日の時点で511人いるとされる<ref>Erdős Number Project</ref>。
脚注
<references />
参考文献
- ポール・ホフマン著、平石律子訳『放浪の天才数学者エルデシュ』草思社、2000年4月 ISBN 978-4794209504
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