ホレイショ・ホーンブロワー

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ホレイショ・ホーンブロワー(Horatio Hornblower)は、セシル・スコット・フォレスターの海洋小説『ホーンブロワーシリーズ』の主人公で、イギリス海軍の架空の提督バス勲爵士子爵トマス・コクラン卿など複数の人物がモデルとされている。

概要

シャーロック・ホームズジェームズ・ボンドと同じく、架空の人物ではあるものの世界的な有名人であるため、同年代を描いた他の作家の小説の中に登場人物として現れることもある。また、シリル・ノースコート・パーキンソン高橋泰邦などにより外伝も書かれている。パーキンソンはホーンブロワーが実在の人物だったという設定で『ホレイショ・ホーンブロワーの生涯とその時代』(The Life and Times of Horatio Hornblower)という評伝も著している(邦訳有り:現在絶版)。

1951年の映画「艦長ホレーショ」(Captain Horatio Hornblower R.N.)ではグレゴリー・ペックが、1998年の長編テレビドラマシリーズではヨアン・グリフィズがホーンブロワーを演じている。

ホレイショという名前はホレーショ・ネルソンと同名だが作者は「ハムレット」からの連想としている。

経歴

1776年7月4日ケント州生まれ。薬剤師(薬剤師兼医者との記述もあり)の家庭で育つ。幼くして両親と死別。イギリス東インド会社の商船乗組員を志すも断念。1794年に17歳で3等級戦列艦ジャスティニアン号の士官候補生として着任。以後5等海尉としてレナウン号に乗艦。海尉艦長として砲艦ホットスパー号を、勅任艦長としてスループ艦アトロポス号、フリゲート艦リディア号、戦列艦サザランド号を指揮する。戦隊司令官を2度経験する。

さらに提督(西インド諸島方面艦隊司令長官職等を経験)を経て1848年に海軍元帥になった。途中、スペインとフランスで捕虜になった。捕虜生活で得た語学、数学には抜群の才能を持つ反面、高所恐怖症、船酔い、音痴(自国の国歌がわからない)等の欠点も持ちあわせる。ホイストを愛する。元来おしゃべりな性質とのことだが、上に立つ者は無口で弱みが無く、行動が予測不可能であることが望ましいという信条から、そのような上司を演じている。2度結婚しており、最初の妻マリアとの間に男の子がひとり(ホレイショ・長男)と女の子(マリア・長女)がひとりいたが、いずれも天然痘により幼いうちに亡くしている。のちに最初の妻と死別しアーサー・ウェルズリーの妹バーバラと結婚した。cs:Horatio Hornblower de:Horatio Hornblower en:Horatio Hornblower es:Horatio Hornblower fr:Horatio Hornblower he:הוריישיו הורנבלואר it:Horatio Hornblower nl:Horatio Hornblower pl:Horatio Hornblower ru:Хорнблауэр sv:Horatio Hornblower zh:霍雷肖·霍恩布洛尔

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