フィルム・コミッション

出典: Wikipedio


フィルム・コミッションFilm Commission、FC)は、映画等の撮影場所誘致や撮影支援をする公的機関である。地方公共団体(都道府県・市町村)か、観光協会の一部署が事務局を担当していることが多い。映画撮影などを誘致することによって地域活性化、文化振興、観光振興を図るのが狙いとされるため、地方公共団体が担当している場合、その部署はそのいずれかの関連部署になっているようである(ごくまれだが、フィルムコミッションそのものの担当部署を設けているところもある)。

また最近では、FCとは名乗らないものの、民間企業においても同様のサービスを行う部署を設置するケースがある(JR西日本本州四国連絡高速道路、等)。

日本では、2001年から2009年までFCの連絡機関として全国フィルム・コミッション連絡協議会が設立されていたが、現在は特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッションに組織移行している。

  • 2000年2月 - 「FC設立研究会」発足(大阪ロケーション・サービス協議会が最初に設立)。
  • 2000年9月 - 「フィルム・コミッション設立推進全国シンポジウム」開催。
  • 2000年11月 - 「東京国際映画祭・国際シンポジウム」開催。
  • 2001年8月 - 「全国フィルム・コミッション連絡協議会」設立。
  • 2009年3月 - 「全国フィルム・コミッション連絡協議会」解散。特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッションへ組織移行。
  • 2009年4月 - 「特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション」設立。

こうした動きはマスコミを通じて伝えられ、国内各地の自治体でフィルム・コミッション設立の動きが加速している。

また、一部のフィルム・コミッションはAFCI(国際フィルムコミッショナーズ協会)やAFCNet(アジア・フィルム・コミッションネットワーク)にも加盟している。

世界で初めてのフィルム・コミッションは、1940年代にアメリカ合衆国ユタ州で発足した。

目次

フィルム・コミッションの業務内容

  • ロケハンの協力
    • ロケハンの為のロケ地情報の提供や写真提供など。
  • 撮影許可申請の代行
  • ロケの立会い
  • 食事や宿泊施設の手配
  • エキストラの募集、手配
  • 映画イベントの協力
  • 映画公開時のロケ地情報パンフレット製作・配布。
  • 映画ポスターのロケ地での配布・手配

フィルム・コミッションを利用した日本映画の例

ここに紹介しているのはごく一部で網羅ではない。2004年度以降かなりの映画がフィルムコミッションを利用しているので実際は膨大な数に上る。また、本数としては、テレビ番組の方が圧倒的に多いが、ここでは紹介していない。詳しくは各フィルムコミッションのページの実績欄を参照。

フィルム・コミッションを利用したアニメ作品の例

全国のフィルム・コミッション一覧

末尾の※は全国フィルム・コミッション連絡協議会未加盟。

外部リンク

en:Film commission it:Commissione cinematografica

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