パナウェーブ研究所

出典: Wikipedio


Template:半保護 Template:千乃正法 パナウェーブ研究所(-けんきゅうじょ)は、千乃裕子教祖及び代表とする千乃正法会という宗教組織の一部門で、新宗教団体の一つである。福井県に本部を置いている。

目次

上位組織の概要

パナウェーブ研究所の上位組織である千乃正法会は、東京都渋谷区に本部を置いている。主神は「南の島の大王」、ミカエルであり、千乃裕子はミカエルの妃と位置づけられている。ミカエルは、キリスト教における「大天使ミカエル」のことで、新宗教に一般的なキリスト教の要素を取り入れたものであると言える。経典などは持たない。

カルト宗教あるいはオカルト集団であるが、当然ながら当事者らは否定している。

パナウェーブ研究所の概要

パナウェーブ研究所はその一部門として設立され、「スカラー電磁波は人体にとって有害である」と主張している。また、そのスカラー電磁波から身を守るために有効という白装束(長袖のコート型白衣・白マスク・白頭巾・白長靴)を身にまとっている。また、移動用の車両には、スカラー電磁波を防ぐ効果があるという渦巻き模様の図柄を貼り付けている。

その様子から、2003年の4月から5月にかけて活動がワイドショーなどで大きく取り扱われ、一時的に有名になった。また、研究所の名称に「パナ」を冠するため、パナソニックとの関連性を問われたことがあったが、同社およびその関連会社とは完全に無関係である。

思想的には反共主義であり、「共産主義者が『スカラー電磁波』で日本を襲う」とも主張している。一例として、電柱上の電線が巻かれた部分(敷設の際にあまらせてあるもの)を示し、そこでスカラー電磁波を発生させるという攻撃がなされているとし、教祖はその被害を受けているなどと述べている。

また、2003年に有名になる以前にも、日本共産党に対して何らかの文書を送りつけるなどの活動も行っていたとされる。

1999年には、「電磁界等を考えるシンポジウム京都会議」に参加し、スカラー電磁波問題について持論を展開したこともある。彼らは、人工的に作られたスカラー電磁波が自然環境を汚染することで、自然環境が破壊され動植物の生存の危機となり人類の滅亡に至ると主張する。また大量の人工スカラー電磁波の放出により地球の公転自転にも影響があり、地球崩壊をもたらすという。

研究所所在地は、福井県福井市五太子町。

2006年、千乃裕子代表は72歳にして死亡した。

パナウェーブ研究所の大移動

2003年にワイドショーに取り上げられ一躍有名になったのは、「惑星ニビル星が地球に落下してくる天変地異」の危険を訴え、福井県に向けて大移動を行ったためである(鳥取県を中心とする日本海側での移動も取り上げられた)。白装束の一団が移動するという現象は、テレビ的にもたいへん見栄えのする映像だったということもあり、連日のようにその一団の移動の様子が報じられた。ただ、これまではあまり知られていなかった団体であったため、マスコミも状況を把握しておらず、パナウェーブ研究所の関係者が「我々は反共団体だ」とコメントしたのを、誤って「環境団体」とテロップをつけて報道した事もあった。

パナウェーブ研究所の大移動については、マスコミのみならず野次馬の興味本位の見物も見られ、2ちゃんねるにおいて見物のオフ会も開催された。右翼団体が抗議におしかけるが、パナウェーブ研究所側の反共団体という説明に、むしろ納得して引下がるといった場面もあった。また、月光仮面の格好をしてプラカードを掲げた辻山清が抗議に詰め寄る一幕もあった。

結果として(当然の事ではあるが)、研究所が主張していたような天変地異は起こらなかった。

2003年の秋には、多摩川に出現しタマちゃんと呼ばれて知られたアゴヒゲアザラシの騒動にも、パナウェーブ研究所の関係者が「タマちゃんのことを想う会」を名乗り、自然に返すという名目のもとに捕獲を強行するという活動を行った。

参考文献

外部リンク

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