パイナップルARMY

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Template:漫画パイナップルARMY』(パイナップルアーミー)は、工藤かずや原作、浦沢直樹作画の漫画。「ビッグコミックオリジナル」に1985年から1988年まで連載された<ref>1985年にまず第1話となる「インストラクター豪士」が読切の形で掲載され、「偽りの英雄」「最後の真実」「十五年間の悪夢」の3話が連続で掲載された後、第5話となる「五人の軍隊 前編」からの本格的な連載が同年に開始された。なお、最終話「最後の切り札」のラストにおいて、豪士が第1話の依頼を受ける描写がある。つまり、最終話は第1話へとつながっており、時系列上の最終エピソードは作中において不明である。</ref>。単行本は小学館ビッグコミックス版が全8巻。文庫版は全6巻である。

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目次

あらすじ

ジェド・豪士は主に傭兵として、ベトナム戦争をはじめ1970年代における世界中の様々な戦場で戦った経験を持つ男である。1979年に傭兵を引退した彼は、民間の軍事顧問機関・CMAの戦闘インストラクターとして、多様な事情を持つ人々からの依頼により、それぞれの戦場で生き延びる道をレクチャーする。

登場人物

ジェド・豪士
本作の主人公。1970年代に兵士として数々の戦場を巡った経験を持つ。日系アメリカ人のような名前であるが、日本人であることを匂わせる描写が見られる<ref>単行本6巻、CHAPTER1「見えざる敵」において、日本への留学経験を持つフランス在住のユダヤ人実業家・ジェイコブセンから、豪士の話す英語フランス語に日本人独特のアクセントが残っているとの指摘を受けている。</ref>。戦場における各種テクニックに優れ、爆弾解体技術や戦術への造詣も深く、類稀なる強運にも恵まれている。当初、アメリカ海兵隊隊員としてベトナム戦争に参加、海兵隊を除隊した後は傭兵として世界各地の戦場で戦い続けた。しかし、1979年のリビアでの戦闘を最後に傭兵を引退、以後はCMAの戦闘インストラクターとして生計を立てている。
戦闘インストラクターとしての彼の方針は“生存を第一とする”ものである。時には拷問と思えるほどのハードな訓練を生徒たちに課す事もある。
作中前半ではM79 グレネードランチャーのスペシャリストという設定であったが、中盤以降はこれを使用していない。一方で拳銃は一貫してM1911A1を愛用している(仕事内容に応じてCz75など他の銃器を使用することもある)。また、ピアノ線を携行しており、追手を防ぐためにパイナップル型手榴弾と合わせてブービートラップを仕掛けることを得意とする。
チェスと釣り、日曜大工が趣味。オフの時は武器を見たくないということで自宅に拳銃などは置いていない。
豪士の戦友の一人。中国人中国系アメリカ人を思わせる容姿と口調を持つが、作中では言及されていない。情報技術のプロと設定されているが、これは物語序盤である「五人の軍隊」編においてのみ活かされている。プライベートでの豪士との付き合いは深い。豪士とのチェスの通算成績は勝ち越している。
サミュエル・ハリデー
米軍時代の豪士の上官。軍隊での最終階級は准将。現在は兵器博物館の館長として暮らしている。第二次世界大戦・ヨーロッパ戦線から朝鮮戦争、ベトナム戦争に至るまで、長年に渡って米国軍人として戦い続けた男であり、“70年代最高の策士”と称される。
オールビー・コーツ
米軍及び傭兵時代の豪士のライバル。豪士とは、ある時は味方、ある時は敵として戦場でまみえた強者。物語序盤の「五人の軍隊」編においてアメリカ海兵隊に復帰、カイト将軍のクーデターに参加する。その後、ホンジュラスに潜伏中に豪士と再会する。
ジェフリー
傭兵時代の豪士の戦友。アフリカ系アメリカ人。刑務所を脱獄してまで豪士たちの戦いに加わるなどの荒事好きな男として登場するが、その後は粗暴さよりも陽気な性格を強調して描かれるようになった。バイクの運転、格闘技を得意とする。
ジャネット
傭兵時代の豪士の戦友。女性。エルサルバドルで殺された夫の仇を討った後、スナイパーとして傭兵になった。男運に恵まれず、最初の夫は殺害され、2人目の夫となるはずだった男性とは、結婚式当日にジャネットが豪士の元へ駆けつけたため、破談となった(と思われる)。豪士とは付かず離れずの関係。
キース
傭兵時代の豪士の戦友。作中ではすでに故人となっている。非常に陽気な男で、戦場でも常にジョークと明るい笑顔を振りまき、豪士たちに一種の安らぎを与える存在だった。1979年、リビアの戦場で戦死。アメリカ合衆国フロリダ州生まれ。大国に翻弄された挙句の彼の死が、豪士が傭兵を辞めるきっかけとなった。
小東夷(シャオトンイー)
謎の日本人テロリスト。ベトナム戦争の際、夜陰にまぎれて豪士たちの部隊を急襲し、ほぼ全滅させている。物語中盤からその存在を匂わせはじめ、終盤では人類滅亡を目的とするテロ組織「黒の手紙結社」を立ち上げ、ヨーロッパの存亡を賭けて豪士たちに勝負を挑む。

書籍情報

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脚注

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