ハヤカワ文庫

出典: Wikipedio

Template:文学 ハヤカワ文庫（ハヤカワぶんこ）は、早川書房が発行している文庫のシリーズ。

SFや推理小説を中心に収録。日本国外の翻訳作品が多い。

「ハヤカワ文庫XX」という名称（例外あり）でいくつかのサブレーベルに分かれている。

目次

年表

主要サブレーベル

ハヤカワ文庫SF

海外SF (Science Fiction)。ただし日本SFもごく初期に数点ある。

1970年8月創刊。No.1はエドモンド・ハミルトン『さすらいのスターウルフ』。

背表紙が白でカラー口絵・モノクロ挿絵のある通称「白背」（娯楽系SF）と、背表紙が青で口絵・挿絵のない通称「青背」（本格SF）があるが、近年は『ペリー・ローダン』シリーズを除きほぼ全て青背である。

ハヤカワ文庫NV

海外一般小説 (NoVel)。1972年1月創刊。No.1はジョン・スタインベック『エデンの東1』。

四六版で刊行されていた「ハヤカワ・ノヴェルズ」の文庫版として企画され、海外の主流文学系の作品が収録されている。SF・ミステリ性のある作品も含んでいる。

ハヤカワ文庫JA（旧 ハヤカワJA文庫）

日本人作家 (Japanese Author)。1973年3月、ハヤカワJA文庫として創刊。No.1は小松左京『果てしなき流れの果てに』。

初期は日本SFもハヤカワ文庫SFから刊行されていたが、JA創刊後はこちらで刊行されるようになった。創刊の経緯からSF専門レーベルだったが、1995年からは日本人作家ならジャンルは問わなくなった。小説にも限らず、エッセイや漫画もある。

SF同様、口絵・挿絵の有無で区別されるが、背表紙は同じである。

ハヤカワ文庫HM（旧 ハヤカワ・ミステリ文庫）

海外ミステリ (Hayakawa Mistery)。

1976年4月、ハヤカワ・ミステリ文庫として創刊。No.1はアガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』。

ハヤカワ文庫NF

海外ノンフィクション (NonFiction)。

1977年5月創刊。No.1はアイザック・アシモフ『空想自然科学入門』。

ハヤカワ文庫FT

海外ファンタジー (FanTasy)。

1979年2月創刊。No.1はパトリシア・A・マキリップ『妖女サイベルの呼び声』。

ハヤカワepi文庫

海外小説。「良質な海外文学作品を若い感性を持つ読者に向けて発信」とうたわれている。epiは叙事詩 (epic)・発信源 (epicentre) の略。

2001年5月創刊。No.1はグレアム・グリーン『第三の男』。

一部はNVからの移行・改訳。

ハヤカワ演劇文庫

Template:Main 海外戯曲。

2006年9月創刊。No.1は『アーサー・ミラー I』。

その他のサブレーベル

作家別

ダニエル・キイス文庫
1999年10月創刊。No.1は『アルジャーノンに花束を』。
クリスティー文庫
2003年10月創刊。No.1は『スタイルズ荘の怪事件』。2004年に全100巻の刊行を終えたが、2010年に新刊が出て全102巻となった。うち90巻がHMからの移行、6巻がNVからの移行、2巻が新訳、4巻が解説書等。
トリイ・ヘイデン文庫
2004年6月創刊。No.1は『シーラという子』。

廃止・休止

ハヤカワ文庫Jr
海外ジュヴナイル。1980年2月創刊。
ハヤカワ文庫YR
Young Romance。1986年～1988年。No.1はフランシーン・パスカル『恋はおまかせ』。『スイート・ヴァレー・ハイ』シリーズを20巻刊行したのみで終了。
ハヤカワ文庫GB
ゲームブック (Game Book)。1986年12月創刊。No.1は多摩豊『グイン・サーガ ラルハスの戦い』。
ハヤカワ文庫HB
1991年11月創刊。No.1は豊田淳子『2X殺人事件』。
ミステリアス・プレス文庫
1989年1月～2001年。No.1はアーロン・エルキンズ『古い骨』。156巻。

外部リンク

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