セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん
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Template:漫画 『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』(セクシーコマンドーがいでん すごいよ マサルさん)は、 うすた京介による漫画。
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概要
週刊少年ジャンプ(集英社)において、1995年から1997年まで連載された。全79話。単行本全7巻。単行本は累計700万部以上が売れ、後述のように1998年にはTBS深夜枠ワンダフル内でアニメ化もされるなど、作者の連載デビュー作であり、代表作である。
謎の格闘技「セクシーコマンドー」の使い手である主人公・花中島マサルを中心に展開されるシュールなギャグ漫画。フーミン、マチャ彦、キャシャリン、モエモエ、アフロ君、校長、謎の生物メソ...など奇妙で癖のあるメンバーが登場する。本伝がないのにいきなり「セクシーコマンドー外伝」というタイトルで、独特の視点からの支離滅裂なギャグを展開していく。
連載話数の単位は「コマンドー○○」。サブタイトルは、当初「マサルと○○」という形だったが、第33話の「マサルの放課後個人授業」、第40話の「フーミンとネコの達人」で崩れ始め、その直後の第41話以降は、「マサルと○○」というフォーマットに当てはまらないタイトルが多くなっている。
一応は全2部構成となっているが、第二部「地獄校長編」は最終回のみのたった1話で完結している。これらの点は、漫画においての定番的な流れを破壊する事で、ギャグ性を生じさせた。
2008年1月から同年5月にかけて、ウ元ハ王版(完全版)が全5巻で刊行され、新たに第三部の書き下ろしがされた。詳細は後述。
作品の特徴と影響
作者が強い関心を持つセガやCMに関するパロディがよく見られる。特にセガが発売していたロボピッチャ(おもちゃのピッチングマシーン)の知名度は、この漫画で再び上がったほどである。また、うすたが少年時代を過ごした1980年代の漫画(キン肉マン、北斗の拳など)やテレビ番組(カックラキン大放送!!など)のパロディも多い。
当時、週刊少年ジャンプ誌上にて、バトル要素のある漫画は、強豪たちが集う大会に出場する事がほぼ定番化していた。本作においてもセクシーコマンドー部が大会に出場している。
以前からナンセンス漫画というジャンルはあったものの、この作品の影響からシュールな要素を持つギャグ漫画が多く生まれた。ジャンプ編集部によれば、一時期ジャンプの新人賞に応募されたギャグ漫画には、この作品の手法を真似したものが急増したというTemplate:要出典。
グッズ展開はほとんどされなかったものの、主人公のマサルと並んで人気が高かった「メソ」はゲームセンターの景品として、ぬいぐるみやキーホルダーなどが作られている。
アニメ版の題字を担当したタレントの西村知美はこの本作の大ファンであることが知られており、単行本を大量に買い込み、単行本にメモの内容を書き込んだ上に、ついでにこの漫画を読むよう書き残して、メモ用紙代わりにあちこちに置いていき、漫画の宣伝につとめたというエピソードがある。
また、実在する音楽ユニットちめいどはその名前を本作のギャグから取っている<ref>[1]</ref>。
2009年2月13日に放送された『世界を変える100人の日本人! JAPAN☆ALLSTARS』によれば、ニューヨークアポロ・シアターに出演し総合優勝した上野隆博はこの作品の「ダバダバ」をヒントにしたダンスを踊った。更に、この動きは米歌手MADNNA(マドンナ)の目にとまり、2009年9月発表の曲「CEREBRATION」プロモーションビデオ(With Fun Ver)中でも「ダバダバ」を披露している(曲中2分35秒頃)。
連載終了までの経緯
ジャンプ購読層、それ以外の世代にも絶大な人気を誇るも、唐突な形で結末を迎える。これは作者が精神的に追い込まれ、自身で連載終了を決めたことにある。
理由として、作者は連載前まで半年に1回しかネームを描いていなかったため、週刊連載のペースについていけなかったこと、また、原稿の締め切りや読者からの評価・期待などのプレッシャーから連載に対する自信をなくしていったことを挙げている。連載後半からは絵柄が乱雑になっていき、原稿を落としたりなどし、原稿を放り出して逃げ出そうと考えるまでなっていた。
周りから「やめたら後悔するよ。」と言われたが、「ここでやめないと2度と立ち直れなくなる。」と感じたため、約1年8ヶ月の連載を終了するに至った。連載終了後、作者は「今でも後悔することもあるが、決断が間違っていたとは思っていない。『マサル』という作品は79話で終わる運命だった。」と振り返っている<ref>『すごいよ!!マサルさん ウ元ハ王版』5巻での作者のあとがきより。</ref>。
主な登場人物
- 表記は「キャラクター名:キャスト(声の出演者)」。
セクシーコマンドー部(ヒゲ部)部員
劇中では校長の策略で、田中 スーザン ふ美子(校長本人)を除く全員が2回(佐藤 吾次郎のみ1回)留年している。
- 花中島 マサル(はななかじま マサル):上田祐司
- 2年生(7組)。セクシーコマンドー部(ヒゲ部)部長にして、廃部寸前の空手部をセクシーコマンドー部にした実質的な設立者。部のユニフォームや歌、旗まで、ほとんど自分の意見で決めている。あらゆる格闘技を修得したが、自らが求める格闘技はセクシーコマンドーと信じている。常人には理解出来ない言動を繰り返し、校内では変人と思われている。常に上半身は部のユニフォームである紳士用肌着のみを身につけ、さらに両肩には謎の輪「チャームポイント」をつけている。これは身につけると髪が伸びる、レジなどの電子機器が異常を起こす、サングラスを近づけると黄色に変色するなどの怪現象を起こす。また非常に重いが平然と着用している。独特の髪形をしているが、「チャームポイント」を外すとごく普通の短髪に戻る。また、彼の血液には、「ノッホソ」と言う物質が含まれており、今朝食べた何らかの物質と混ざり合うことによって痺れ薬が効かなくなる。
- ヒゲが好きで、倒して気絶している相手の顔に、ヒゲや額に肉の字(キン肉マンのパロディ)を書くことが多い。
- 変なあだ名を付けることが得意で、以下に紹介するキャラクターの通称は、ほぼ全て彼が命名した。
- しばしば奇妙な歌を自作しては歌っている。
- 寝相が非常に悪い。
- 自宅は布を被っており、さらに自宅の部屋には「ソドップ」・「もっちゃん」など怪しいカセットテープがある。
- 野村義男にこだわりを見せ、野村と呼ぶ(アニメではナレーターをしていた鈴木史朗に変更、史朗と呼んでいる)。
- 愛用の弁当箱はダンバードB(べーた)(惑星ロボ ダンガードAのパロディ)のイラストつき。
- タクアンの毛の生え具合が嫌いだが、味は好きで、食べることには何の抵抗もない。
- 子供時代は母の影響で夢見る乙女チックな美少年あり、たくましく育って欲しいが故に厳しい態度を取っていた父・サトルをあまり好いていなかった。だが、家族旅行で訪れたサバンナにて、父親の手で、頭を思いきりライオンに噛まれ、そのライオンを倒した父を尊敬するようになる。
- 誕生前、マサル以外の名前候補として、マサイ・マサノリ・マサノレ・ヌサル・マセル等があった(ウ元ハ王版5巻)。
- 藤山 起目粒(ふじやま おこめつぶ):金丸淳一
- 2年生(7組)。マサルの親友。通称フーミン。
- 転校生で、「友達100人」という目標を持っていたが、マサルに目をつけられて強引に友人とされて以降、実際は常識人であるにも関わらず、校内ではマサルの同類とみられている。
- 大の猫好き。
- あだ名はマサルが藤山のあだ名を「フーミン」にしようか「げろしゃぶ」にしようか迷っていたため、「げろしゃぶ」にだけはされるまいと、強引に「フーミン」にさせたことに由来する。
- マサルと行動を共にした結果、無意識に「ツッコミ」を入れるようになった。
- 通称は細川ふみえの愛称に由来するTemplate:要出典。
- 彼のそのキャラクターは作者の後作である武士沢レシーブの国本ちはる、ピューと吹く!ジャガーのピヨ彦にも受け継がれている(特にピヨ彦はゲームやアニメなどは同じく金丸が演じている)。
- ウ元ハ王版5巻によると、兄・妹・弟2人・海外に姉と、兄弟が多い。
- 近藤 真茶彦(こんどう まちゃひこ):一条和矢
- 3年生。通称マチャ彦(まちゃひこ)。
- もともとマサルが以前に所属した空手部部長だったが、空手を捨てセクシーコマンドーに走ったマサルのせいで廃部寸前となり、部を再建しようとするうちにいつの間にかセクシーコマンドー部の部員にされた。
- 「男」というフレーズに弱く、「卑怯」・「男らしくない」と指摘されると露骨にショックを受ける。
- くじけると主に関西弁が出る。
- 当初は一応美形キャラだったが、回を重ねるごとにキャラが崩壊していき、最終的にはマサルに次ぐ変人と成り果てた(アニメDVDおまけではモエモエから「もう1人の変態(残るはマサル)」とまで言われている。
- スーザン(校長)からは「近藤(こんど)ッチ」ともよばれる。当初フーミンを「藤山君」と呼んでいたが、全国大会から以降は「フーミン」に呼び方が変わっている。
- とある美少女のフユミに恋心を抱いた事もあったが、奇行と自身の書いた意味不明なラブレターによって玉砕する。
- フルネームは近藤真彦に由来する。アニメ版では、マチャ彦のテーマ曲として近藤真彦のヒット曲『ギンギラギンにさりげなく』のメロディを微妙に変えた(おそらく著作権対策)BGMが使用されていた。アレンジもアップテンポなものとバラード風なものがあった。
- 磯辺 強(いそべ つよし):長島雄一(現・チョー)
- 2年生。通称キャシャリン。
- 自分をいじめていた同級生を見返すため、セクシーコマンドー部に入部した。あだ名の通り華奢な体格で、体を軽く叩かれるだけで脱臼する。マッスルボディに憧れて自分で調合した怪しげな薬つよしスペシャル(アニメ版では「クヌソ」)を飲んでトリップ状態になり、オクレ兄さんと叫ぶこともしばしば。たまにマッスルの神様(マ神)を召喚する。
- 中学まではまともな体であり、野球で有名なダビデ二中のエースであった。
- 連載後半には宇宙人に捕まり、洗脳コントロール用の角を移植された。角は皮膚と繋がっており、頭の中から直接生えるような形になっているため、取り外すことが出来ず、本人も気に入っていたこともあり、以降そのままになった。
- フルネームは磯部勉ないし磯部弘のパロディTemplate:要出典。
- 田中 スーザン ふ美子(たなか スーザン ふみこ):井上和彦
- 通称スーザン。
- 赤い覆面(目出し帽)を被っている。その正体はわかめ高校校長・さかきばらのぶゆきその人だが、マサル以外の人間には正体が知られている。
- 最初は誤って本名を口にするが、すぐに撤回してこの名前を名乗った。学年についても最初は3年生と言っていたが、後で2年だと誤魔化している。
- フルネームは山本スーザン久美子に由来するTemplate:要出典。
- ウ元ハ王版5巻によるとマスクはスイス製らしく、学校指定の制服屋で購入した。
- 佐藤 吾次郎(さとう ごじろう):内藤玲
- 設立二年目に入部した部員。通称アフロ君。
- 天才的な頭脳を持つ優等生だったが、自分が女の子にもてないのは外見や言動にインパクトがないためだと思い込み、変人のマサルに師事し、髪型を7:3分けからアフロに変えられる。その後部活を見学し入部を決めた。身も蓋も無いあだ名だが、アフロにされる前は「めがね君」であった。
- 全国大会と温泉旅行の二度にわたりアフロがちぎられ、サザエさんの主人公・フグ田サザエのような頭になり、それを隠すためナイトキャップらしきものを被るようになった。
- 嫌いな食べ物はピータン。理由は、父親がピータンに夢中になっていたため毎朝毎晩ピータンの混ぜご飯を食べさせられていたから。
- 本名は佐藤蛾次郎に由来するTemplate:要出典。
- 北原 ともえ(きたはら ともえ):小西寛子
- 通称モエモエ<ref>実はマサルに出会う前からすでに演劇部員の友達から「モエモエ」というアダ名はつけられていた。</ref>。マネージャーで、アイドル的存在。本作のヒロイン。
- 演劇部の裏方も兼任。外見は普通の女子高生だが、美容師兼ヒゲ師であった亡き父親(声:井上和彦)の影響でヒゲに異常にこだわり、マサルとはヒゲを通じて意気投合した。当初セクシーコマンドー部を「ヒゲ部」と勘違いし、マサルの判断により以降同部の略称は「ヒゲ部」となる。
- 栗羊羹が大好物。機嫌がいいと熊本弁が出る。好きな男性のタイプは断トツでダリ。
- 本名は篠原ともえ、または当時ドラマやCMで人気の女優・北浦共笑に由来するTemplate:要出典。
- メソ…:南央美
- 青いヒゲを眉毛に持つ謎の生物。通称めそまたはメソ。マスコット的存在。
- 一見可愛らしい小動物だが、背中にはチャックがついている。舌が割れていたり、突如身体がふくらんだり、チャックを開けられたときは中から慌てて閉めたりなど、とても怪しい様子をうかがわせるが、人々はその愛らしい外見と鳴き声に思わず気を許すことになる。中に何がいるのかは分からないが、二匹の生命体であるらしい。
- 本当は「メソ」の後に何か言葉が続くようだが、その部分を知っている人間はマサルやモエモエの父(ヒゲ師)など、きわめて少数。当初の喋り方は「ホゲェ~?」だったが、2回目の登場以降は「モキュ?」となる。
- 作者の後作武士沢レシーブでは、国本ちはるの部屋の目覚まし時計という形で登場している。
わかめ高校(わ高)
- さかきばら のぶゆき:井上和彦
- わかめ高校校長。一見弱った老人にしか見えないが、伝説的なセクシーコマンドーの使い手であり、マサルに目をかけている。
- 自身も田中スーザンふ美子としてセクシーコマンドー部に参加することがある。
- 「校長」の文字が無数にプリントされたネクタイを愛用。
- 校内の花壇「わかめ王国」に、わかめ(外観はこんぶ)、味噌、花かつお等を植え、世話をしている。
- 高校のチャイムは校長の生声。
- 元は熱血教師でかつての教え子だった鬼風陣豪は内閣総理大臣になっている。また、昭和30年から昭和31年の間に鬼風陣とのあるやりとりが元で急激に老けている。
- 何かと魂が抜け出て臨死状態になり、その度に部員を不安にさせる。マサル率いるセクシーコマンドー部には、ユニフォームを買いに行く時にポケットマネーを出したり、部費を50万円出したりと非常に優遇し、セクシーコマンドー部を存続させるため、校長権限で部員を全員留年させた。
- マサルに賄賂として貰ったことのある「まるごとババナさん」(山崎製パン「まるごとバナナ」のパロディ)が好き。
- 実はセクシーコマンドーを知ったきっかけが、17歳位の時に雑誌を拾ったことだった(ウ元ハ王版5巻)。
- 松田 達郎(まつだ たつろう):高橋広司
- セクシーコマンドー部顧問。通称トレパン。初登場時29歳。
- いつもトレーニングパンツとサングラス、ホイッスルを身に付けている。マサル・藤山の担任で担当教科は国語。部活の顧問をしたいがためにセクシーコマンドー部の顧問に名乗り出ただけで、セクシーコマンドーのことは何も知らない。以前やっていた部活はアマチュア無線部(この時もアマチュア無線のことは何も知らない)。
- 堪え性がなく、何でもすぐにあきらめ、そのたびに自分に対して言い訳をする上に、校長の発言などの権力には潔く屈する。保健室のマリコ先生に一方的に好意を持っており、彼女にアピールするが、周りから観ればおかしな行動でしかない。ケミカルウォッシュジーンズを愛着している。
- 名前は松田優作と山下達郎に由来するTemplate:要出典。によると、キャラクターモデルは作者が中学1年の時にいた社会の先生(ウ元ハ王版2巻)。
- ジャガーのコメントいわくコイツの笛は許しがたい(ウ元ハ王版3巻)。一番楽そうという理由で国語教師を目指した(ウ元ハ王版5巻)。本等を読むのは嫌いで、活字を見てると眠くなる。どんなスタイルにも合わせ易いという理由からあずき色のトレパンを気に入っている。
- マリコ先生:天野由梨
- 保健医。初登場時22歳。セクシーな外見で、わかめ高校の教師や生徒を悩殺する。根は真面目な性格で、キャシャリンに対して薬物乱用をやめるよう諭す。セクシーコマンドー部の部員として勧誘されるが、マサルの主張により事なきを得る。何故か校長に好意を持っている。トレパンの好意は全く気にかけておらず、ただの同僚と思っている。新体操部顧問。ハイヒールが派手。
- 服部(はっとり):花田光
- 空手部部員だったが、強すぎる後輩のマサルに倒されて以来、不良となった生徒。常に山下とつるんで行動し、マサルに仕返しする機会を窺う。通称うまい棒はマサルがつけたあだ名。非常にうまい棒の種類に詳しく、それが彼のあだ名と密接に関係しているものと推測される(ウ元ハ王版5巻のQ&A)。学生服ではなく、トレーナー(それも某ガキ大将が着ているデザイン)などの私服を着ていることが多い。
- マサルに仕返しする為にメソを誘拐しようとしたが、メソの可愛さに情が移ってしまい、結局メソにエサをやってマサル達に返した。この時点で服部も留年していたことをマチャ彦が明かしている<ref>マサル達と同じく留年2年目に突入したかは不明。</ref>。根っからのワルでは無い模様(後述の山下・石黒も同様)。
- 山下(やました):村井厚之(現・五代あつし)
- 服部と同じく不良の元空手部部員で、マサルの先輩。通称ティッシュもやはりマサルがつけたあだ名で、由来は不明。長い茶髪、ピアスが特徴。服部に比べると活躍する場面は少ない。
- 石黒(いしぐろ):陶山章央
- マサルらとは隣のクラスの不良生徒。体育の授業のため、仲間3人とグラウンドへ歩いているところを、校舎から飛び降りてきたマサルに驚き、マサルに絡むが謝罪としてのし袋を渡されたため見逃す。先輩である服部と山下のことを息巻いていた。その内容を服部達本人に聞かれるが、啖呵を切った。のし袋の中身が猫の写真だったため、マサルに対して授業中嫌がらせをした結果、マサルに倒され額に肉と書かれ、へのつっぱりはいらない人に似た顔にされる。
- それ以後、マサルに復讐することを考え、マサルと一緒にいるフーミンに目を付け、殴りつけようとするが、仲裁に入ったマチャヒコを本当に殴ってストレスを発散した。また、マサルがセクシーコマンドー部を作ろうとしている事を知ると、入部を志願すると装って教頭の目の前で暴れ、部の設立を頓挫させようと企むが、校長に阻止される。その後、利害の一致から、服部・山下と組むも失敗する。
- 松井(まつい):小西克幸
- 石黒と行動を共にする不良。一度マサルにやられた後は、石黒に彼に関わらないよう諭すも聞く耳を持たれなかった。一度だけ服部・山下と組む石黒に付き合うが、二度目はなかった。
- 武田先生(たけだ):沢木郁也
- 武田鉄矢風の野球部顧問。職員会議でセクシーコマンドー部に部費で大きく水をあけられたことからトレパンともめて、彼らと野球勝負に持ち込む。勝負の後には、部費にこだわることのむなしさを悟り、セクシーコマンドー部と和解した(トレパンは部費が手に入ると大喜びしていた)。
- 川島(かわしま):谷山紀章
- 野球部のエースピッチャー。部同士の野球勝負でもマウンドに立つが、セクシーコマンドー部のいい加減な態度に怒りを覚えた。その怒りは凄まじく、彼をよく知る友人ですら「川島」ではなく「西島」だといささか錯乱気味になるほどだったという。マサルの無茶苦茶な魔球の前に敗れる。
- ボナンザ
- 野球部との試合でマサルに狩り出されたシンバルを持ったサルの玩具。マサルによれば、キャッチがうまいという。川島によって壊され、結局は8人同士で試合が行われた。一度きりの短い登場だったが、人気投票では10位になる。作者のコメントでは、名前の由来は『COMIC BOONANZA ボナンザ』(リイド社)という成年漫画雑誌からで、名前が面白いという理由で取られた(ウ元ハ王版2巻)。
- 轟車 じ郎(とどろきぐるま じろう):立木文彦
- 新聞部部長。ニット帽にサングラスを着用し、ひげを伸ばしている。法外な部費を貰っているセクシーコマンドー部に疑惑を持ち、裏を探る。
- 名前は轟二郎に由来する。
- たくみ:山崎たくみ
- 新聞部部員。マサルの差し金で紙面をセクシーコマンドー部をかつぐような内容にしたために、轟車に鼻の穴のアップを撮られる。
- 無し元 小銀(なしもと こぎん)
- 全く活動をしないセクシーコマンドー部を見かねて、校長がセクシーコマンドー協会(通称・セ協)から呼んだ新顧問。自称「セ協のホープ」。彼の赴任と共にトレパンは顧問を解任され、それだけでなくマリコ先生にも色目を使ったためトレパンから敵視され、対決することになる。その際、自分の都合が悪くなるとトレパンに難癖をつけて逆ギレしていた。学校内では熱血漢ある態度を取っていたが、実際は臆病者で子供の頃からいじめられたという。そのため、身体を鍛えるべくセクシーコマンドーを始めた。些細なことで驚いて倒れる癖があり、そのポーズを「リアクションが古い」とマサルに言われてしまう。
- 1986年~1987年に週刊少年ジャンプで連載されていたアカテン教師梨本小鉄(春日井恵一)の主人公のパロディ。
- タケダ
- マサルとフーミンのクラスメイト。調子に乗りやすい。1話で2コマのみの登場にもかかわらず人気投票で上位に食い込む。
- 沢村りえ
- マサルとフーミンのクラスメイト。マサルとしか話さないフーミンを心配し、話しかけたが、フーミンも変態だと思っている友人に無理矢理話を遮られて、連れて行かれる。
その他
- 花中島 サトル(はななかじま サトル)
- マサルの父。息子以上の変人。夢見る美少年に育っていたマサルを今日のような変人にした張本人。一見、『キン肉マン』に登場するウォーズマンに似たヘルメットを被っているような風貌に見えるが、そういう模様の髪型である。彼のキャラクターは後にピューと吹く!ジャガーの酒留父字郎に受け継がれる。
- 少年の頃、男らしくたくましくなって欲しい思いとは裏腹に、母に似てロマンティストに育つマサルに嫉妬をしていた。行き先を決めず家族を引き連れて旅行し、行き着いたサバンナでマサルの頭をライオンに噛ませ、そのライオンを倒した。それ以来、息子から尊敬されるようになる。
- アニメではオープニングに平等院と共に毎回登場していたが、本編はサトル初登場の寸前で終了したため、最終回の48話に半ば強引に登場したものの、屋根の上でアコースティックギターを演奏する位で、一言も喋るシーンは無かった。
- マサルの母:麻生かほ里
- 名前は不明。顔はシルエットになっていて、よく見えない。幼少期の息子でさえ母の顔をよく把握していない。口調は上品で、声もとても綺麗らしい。幼少のころから、息子をロマンティックな少年に育てようとした。怒ると額が激しく光ってかなり恐ろしいらしく、サトルも妻には一目置いている。失礼な発言をする俄か中学生共の髪の毛を、いましめとして1人6万本ずつ引き抜いた事もあるらしい。
- ヨロシク仮面:井上和彦(ヒーロー)、長島雄一(操演者)
- あいさつ仮面シリーズの一人で、マサルが大ファンの特撮ヒーロー。続編として「ヨロシク仮面 DATSU☆NO(ダッツ☆ノー)」が放送されている。通称、ヨッくん。本人の弁によれば、普段はけっこう気さくないい奴だと友達にも言われるという。決め台詞は「おやごさんにヨロシク」。登場の仕方はマシンロボ クロノスの大逆襲のロム・ストールのそれに少々似ている。必殺技はブリーフの舞で、これをすると大気中のブリフィッシュエネルギーを吸収し、よりエレガントな男になれる。「DATSU☆NO」では「真・ブリーフの舞」にパワーアップ、世界中のブリーフを集結させ敵怪人をたまらない状態にさせる。その素性はタケルという名の青年(ただしタケルの時もヨロシク仮面の格好のまま)で、事件がない時はシケモク拾いに精を出している。
- マサルのコメントによると、第9話でマサルが歌っていた歌は、第203話で一度だけ流れた挿入歌「ヨロシク仮面・布地のテーマ」(ウ元ハ王版1巻)。ほとんど同じ曲で「ヨロシク仮面・服のテーマ」も存在するらしい。
- さかな柔道着:陶山章央
- 酉友の屋上でのショーでヨロシク仮面と対決する敵怪人。名前通り柔道着を着た魚の怪人で、語尾に「サカナ」を付けて喋る。笑い声は「フィーッフィッフィッフィッシュ」。誤ってヨロシク仮面のブリーフを破いてしまう。
- ケン坊
- 「ヨロシク仮面 DATSU☆NO」に登場するシルクハットを被った少年。タケルと仲が良いが、彼がヨロシク仮面とは別人だと思っている。
- マッスルの神様(マ神)
- キャシャリンが祈りを捧げる筋肉質の体を持つ神。全国大会ではキャシャリンの身体に入りマッスルボディにした。顔はMr.オクレに似ている。マサルだけは彼を見る事ができた。
- ボス(BOSS):緒方賢一
- 謎の発明集団「毛生え薬研究会」を束ねる男。マサルのチャームポイントで髪が伸びる事を西友(アニメ版は酉友(とりゆう))で目撃して知り、それを毛生え薬の原材料にするためマサルを狙う。かけている丸いサングラスは、左側のレンズは紫色で、反対側はただの透明レンズ。興奮すると「コペルニクス」と叫ぶ。キースのメッセージに応え、秘密兵器「コペルニクス1号」を徒歩で持ってくる。到着後、会の名前についてマサル達に批判され、さらに魂胆をマチャ彦に言い当てられてしまう。その後コントローラーもろともキースがマサルに倒され、頼みのコペルニクス1号が動かなくなったため仲間と一緒に退散し、マサルのチャームポイントは奪えなかった。
- ボビー:鶴岡聡
- ボスの部下で、サングラスにスキンヘッドの大男。マサルのチャームポイントに近付くとサングラスが黄色く変色する。マサルを襲うが返り討ちに遭い、彼に顔に「肉」や「米」などたくさん落書きされるが、マサルによれば失敗であるという。その後再度襲い掛かるも、スーザンのパンチに沈む。
- エリック:高橋広司
- ボスの部下で、オールバックのビジネスマン然とした男。キース曰く「大学出」。ボビーがやられて逃走後、キースと共に再度マサルの元へ向かったが、マチャ彦の不意打ちで倒された。
- キース:横田栄治
- ボスの部下で、短い金髪の男。エリックと共に増援に向かったが危機に陥り、セガのロボピッチャを改造した通信機を使い「ボスたすけて」と信号を送るが・・・。それでも何とかボスには伝わったようで、ボスの持ってきたコペルニクス1号をリモコン操作し、セクシーコマンドー部を苦しめるが、フーミンの陽動作戦により、隙を突いたマサルにぶっ飛ばされる。
- 桜田 門凱(さくらだ もんがい):南央美
- 少女漫画に出てきそうな強力なパーマをかけた風貌の、カブキ高校のセクシーコマンドー部部長。相当な使い手のようであり、マサルを天然で怖い手合いだと分析。全国大会でわかめ高校との対戦を楽しみにしていたが、棄権される。マサルと握手した際、マサルの手にガムを付けた。自分は手にウニを付けられた。毎日巻貝でパーマをセットしている(ウ元ハ王版5巻)。本人曰く「自然素材を使った、ある意味天然パーマ」。
- 命名の由来は桜田門外の変。
- ガクラン高校・1号:石井康嗣
- ガクラン高校のセクシーコマンドー部部員。部長かどうかは不明。門凱が捨てたウニの殻が2号に刺さったことで、彼らとひと悶着を起こす。
- ガクラン高校・2号
- ガクラン高校のセクシーコマンドー部部員。ウニの殻が首に刺さって痛くても、根性でカバーする。
- 綾茂高校キャプテン:菊池正美
- 全国大会準決勝でわかめ高校と対戦した、綾茂高校のセクシーコマンドー部部長。素顔はかなりの美形だが、セクシーコマンドーをやっていることを高校中の女子から恥ずかしがられたため、部員は全員黒頭巾の衣装をユニフォームにして正体を隠している。実は他の部員に黙ってテニス部に入部しており、しかも怪我をした上にマネージャーといい雰囲気になっていた。なお、綾茂高校の面々は一様に「キョーキョキョキョ」という笑い方をするが、かなりムリのある笑い方なので時々咳き込んでしまう事もあり、笑うときには細心の注意を払わねばならない。
- コメッチ
- 綾茂高校のセクシーコマンドー部員。骨ネタを得意とする。マ神が乗り移ったキャシャリンに怯えていたが、マ神があっさりと退散してしまったので勝利。その後フーミンと対決するが、フーミンのネタのあまりのさぶさに何だかとても辛い気分になってしまい、隙が出来て敗北。とても幸せそうな顔で気絶していた。なお、あまり「コメッチ」と呼ばれたくない様子。
- こぶいち
- 綾茂高校のセクシーコマンドー部部員。「ネコの達人」などの異名を持つ。
- エキス=パンダーX(仮名):飛田展男
- セクシーコマンドー協会会長。なぜか鳥の被り物をしている。自らが全責任を負うべき大会でトラブルが起きても、面倒だからという理由で容認する。全国大会で開会の辞を述べた。
- 審判:大林隆介
- 全国大会での試合を取り仕切る。あやしげな呪文と動きの後、涙を流しつつ試合開始の合図をする。頭のハチマキには紅白二本の羽根を挿しており、判定において使う。マ神が入ったキャシャリンへのドーピング疑惑に対してあっさりOKを出した。
- 鼻頭 油とり三郎(はなあたま あぶらとりさぶろう)
- 温泉宿「気絶温泉 男宿」の宿長(じゅくちょう)。自己紹介が魁!!男塾の江田島平八のものと酷似している。変な名前だが、その風貌はセクシーコマンドー部全員が納得するほどであった。夕食に食品サンプルを出した挙句それに痺れ薬を仕込み、マサルとの勝負にもつれ込む。戦い終わってマサルと男同士の友情が芽生えたようだが、マサルいわく彼は「男宿で1番男らしくない奴」であったようである。
- 謎の中国人・K
- 男宿の入り口でセクシーコマンドー部一行を待ち構えた門番。一行に名前を金(きん)だと容易く看破された。また、日本のコメディアンのギャグをかなり知っていたことから日本人であると疑われた。
- 謎のアメリカ人・J
- 男宿の浴場でセクシーコマンドー部一行を待ち構えた風呂の番人。スタートレックのジョーディ・ラ=フォージのようなバイザーを目につけている。密かに後を付けてきたトレパンを人質にとる。
- 男宿の者
- 野球のユニフォームに虚無僧の天蓋を被っている男。質問には一切答えず、セクシーコマンドー部一行を男宿に案内する。その後は道端に倒れていた。
- ポチ&ペス
- マサルがいつも身につけている‘謎の輪’の元の持ち主。背が低く、目が大きめで、銀色の身体をしているグレイタイプの二人組の宇宙人。3年半ほど地球に滞在しており、普段は公園の地下にあるキン肉ハウスのデザインをそのままパクった小屋に住んでいる。マサルから輪を取り返そうとして対峙するが、マサルが突如青いヒゲを生やしたことで、納得しつつ「マリガトー」のミステリー・サークルとキャシャリンの角を残して地中に帰って行った。
- ウ元ハ王版5巻の第三部で本名がわかる。宇宙人スリーから「ただの亀の餌やり係」と言われてしまう。
- ジゴック
- 「第2部 地獄校長編」に登場。自称・暗黒エスパー地獄むっちり校長ジゴック。見た目は校長と酷似しており、頭にG字状のこぶのようなものを乗せている。たくさんの「めそ」のような生物を使って、わかめ高校を乗っ取る。その後、「めそ」のような生物を操ろうと力んでいる時に突然死した。NHK教育このまちだいすきのシゴック先生(演:青野武)に名前が似ているとマサルに言われた。
- アニメでは最終回の48話の本編終了間際で止め絵として登場した。
- 宇宙人スリー
- ウ元ハ王版5巻書き下ろしの第三部に登場。ポチとペスに代わってマサルのチャームポイントを取り戻すべく地球にやってきた3人組の宇宙人。自称「極悪宇宙三人衆」。3人の容姿はそれぞれ異なっている。UFOで地球に接近する途中、宇宙ゴミと衝突し、マサル達に知られることなく星になった。
セクシーコマンドー
一部では幻の格闘技と言われ、格闘技に精通した者でもマニアックなもの程度にしかとらえられていない。当然のことながら、一般にはほとんど知られていないが、そのセクシーコマンドー人口は意外と多く、全国で200万人程存在するらしい。他の格闘技との決定的な違いは、相手の隙を無理矢理引き出して、その隙を利用して攻撃するというスタイルである。意外性を武器にするセクシーコマンドーは、元々セクシーな人にはあまり向いていないとされる。セクシーコマンドーをやる人のことをセクシーメイトと言い、ほぼ毎年競技会が開かれている。 賞賛の掛け声は「ナ~イスセクシー」
セクシーコマンドーの技
セクシーコマンドーの技は、いかに相手の隙を引き出させるかにかかっている。そのため、最も重視されるのは対戦相手を呆然とさせる意外性である。一応は型はあるものの、「ズボンのチャックを開ける」「腰を振る」などの行動後の展開に関しては、各々セクシーメイトの技量が関わってくる。特にセクシーメイト同士の戦いでは、それが顕著に現れてくる。なお、隙を作った後にどのような攻撃をするかは、セクシーコマンドーにおいてはあまり重要視されていない。そのため、攻撃力については別の格闘技の心得を持っていた方が有利と言える。
- エリーゼのゆううつ(通称:エッちゃん)
- セクシーコマンドーの基本技。「ハァァァァァ」という声と共に目を光らせ、ズボンのチャックを下ろしてそこから何かを取り出す。序盤マサルが使っていたセクシーコマンドーはほとんどこの技であろう。
- 放課後キャンパス(通称:放キャン)
- 両手を後頭部で組み、「うっふ~ん」と言いながら腰を振る。普通は前フリ技として使う。校長は、この技そのものを隙を作る技として使うという高等技術を見せた。
- はじらいのひととき
- 「ファアアァ」と気合を入れながら、ズボンのチャックを開ける。動作の詳細は不明だが、目を光らせるのがポイントらしい。
- 夜明けのエスプレッソ
- 名前だけ登場。校長の言によると、素人ならまだしもセクシーメイトには通じない、初歩の技らしい。
- ノンストップ狂四郎
- 夜明けのエスプレッソと同じレベルの技らしい。
- 夏★しちゃってるBoy
- 「48の前フリ技その23」。光り輝きしながら万歳、寝転がるなどの動作後、ブリッジ状態でズボンのチャックを開ける。かなり難易度が高いらしく、マサルも輪をはずした状態で披露した。
- あふれ出す煮汁
- エリーゼのゆううつの発展系。チャックを下ろすと同時に左足を垂直に上げる。マサルにしかできそうにない。
- あばれ恋女房
- 詳細は不明だが、「ねじれヒジ天国」の癖があると眉間に皺が寄りすぎるらしい。
※余談だが、「ピューと吹く!ジャガー」の登場人物・ポギーが「ハイサイ!ゴーヤ茶」という掛け声と共にもの凄いパンチを繰り出すシーンがあるが、これをタイミング等からセクシーコマンドーの技の一種であるとする説もある。
競技としてのセクシーコマンドー
セクシーコマンドー協会(会長:エキス=パンダーX(仮名) ※1996年時点)による「全国セクシーコマンドーフェスティバル」が開催され、優勝商品をかけて団体戦や年齢別制(団体戦や年齢別が導入されたのは、1980年代半ば)で競技会が行われる。第13回(昭和28年)から第18回(昭和33年)まで、この競技会の優勝は「さかきばらのぶゆき」という人物で、7回出場して負けは1回のみの驚異的な成績を残している。また、1996年開催の「全国セクシーコマンドーフェスティバル'96」の高校団体戦では、このさかきばらのぶゆきが校長を務めるわかめ高等学校が準優勝している。ほかにセクシーコマンドー競技には階級試験も存在し、グローバルパートナーなどのクラスがある。
試合は、制限時間ありのポイント制で行われる。審判の「スタート」の掛け声により試合開始。セクシーコマンドーでは先制攻撃は不利になるために、先に技を出した方が「ファーストセクシー」として30000ポイント与えられる。これによって、お互いに技を出さないで様子を見たまま膠着する状況が無くなる。審判はセクシーコマンドーの技によって生じた隙から、連続して入れた一撃にポイントを与える。攻撃が浅いと1億ポイント程度だが、攻撃がしっかりしたものと認められると「セクシー一本」として、審判の判定により12億~15億ポイント入り、試合は決着する。攻撃の際に与えるダメージの大きさやスピードなどはポイントには関係なく、いかに隙を作り出すかと、それに繋がる攻撃の流れに重点が置かれる。なお、道具及び薬物の使用も認められるが、複数の選手が試合に参加するのは禁止であり、反則負けとなる。
全国セクシーコマンドーフェスティバル'96に出場した高校
- 県立わかめ高校
- カブキ高校
- サンバ高校
- ガクラン高校
- 綾茂高校
- 聖★またずれ高校
※ 他に出場高校はあるが、詳細不明。
セクシーコマンドーのなりたち
セクシーコマンドーの発祥は日本である。室町時代、「将軍の義持だか何だかが死に、次期将軍をくじ引きで決めたの決めてないの言ってるぐらいの頃」に成立したといわれる。当時農民により田楽とともにうさ晴らしの遊びとして自然発生したという説があるが、そのような史実は無く俗説のようである。下記の「セクシーヒストリー」にはせくしー斎と名乗る人物が生み出したと記載されている。もとの名称は「せくしー小窓」のようである。
セクシーコマンドー関連書籍
- セクシーコマンドー倶楽部
- 表紙はりんごを持った少女の写真。セクシーコマンドーの基本情報が書かれている。
- セクシーヒストリー(通称「うっふん白書」)
- セクシーメイト達のバイブルとも言える本。セクシーコマンドーの誕生秘話が記されている。
作中に登場するアイテム
本作に登場するアイテム・秘密兵器類を解説する。
- チャームポイント
- マサルのトレードマークである肩の2つの輪っか。マサルがこう呼んでいる。マサルが山で修行していた頃に拾ったもの。『雨に濡れると煙が出る』『レジや体重計に奇妙な文字を出す』『非常に重い』『身につけると髪が伸びる』『サングラスが黄色く変色する』などの不可思議な現象を頻発させる。これを狙って謎の発明家集団にヒゲ部一行が襲われる事もあった。実は宇宙人の落し物であり、連載後半にはこれの返却を求めて持ち主である宇宙人に襲われるが、最終的にマサルの青いヒゲと紳士ぶりに宇宙人の方が折れ、マサルの所有物という事で落ち着いた。
- コペルニクス一号
- 謎の発明家集団「毛はえ薬研究会」の秘密兵器。大きなこけしに両腕と後ろに掃除機の吸込口を付けた風貌で、登場時にキースが「こけしやないかい」とツッコミを入れ、一味は笑いを取ろうとしたが、マサル達にはウケなかった。キースがラジコンの送信機でこれをコントローラーする。見た目のわりに動きが素早く、セクシーコマンドー歴の長い校長(スーザン)ですら背後を捉えられて倒され、マサルとフーミン以外の部員も次々と倒される。しかし、キースが操っていることを知ったマサルの策により、フーミンが陽動作戦を行い、その隙にマサルがコントローラーと共にキースを殴り飛ばしたため、動かなくなる。
- ロボピッチャを改造した通信機
- 「毛はえ薬研究会」のキースが使用するセガのロボピッチャ(アニメでは「イガプの機械投手」と呼称)を改造して作られた通信機。通信機といっても無線などではなく、信号弾のようなものを打ち上げ空中に雲を思わせる文字を表示する。表示できるのは4文字までであるために、「ボスタスケテ」が「ボスケテ」となってしまった。
- スーパーハンサムロボピッチャ(アニメでは「スーパーハンサム機械投手」)
- 上記の通信機を改造して野球部との試合の練習の為に使用されたピッチングマシーン。だが起動させるやいなやジェット噴射で大空高く飛んでいってしまい、まるで練習の役にたたなかった。
- 漢方マサルダイナミック
- セクシーコマンドー全国大会でマサルがキャシャリンに渡した漢方薬。マサルいわく「いろいろそれっぽいのが入ってる」。飲んだキャシャリンは一時的に興奮状態になったが、結局いつもの「つよしスペシャル」を飲んだ時と変わらず、それどころか外人っぽくなるという意味不明な効果をもたらした。
- メホホ・ブルササンG
- マサルがモエモエの為に調合したやせ薬。怪しげな呪文とともにわかめ、ビール、甘納豆、「もけ」で始まる謎の草など様々な材料を大鍋で混ぜ合わせ煮込み、仕上げは野村義男(アニメでは鈴木史朗)のキラカードを挿して完成。マチャ彦たちはコレを睡眠薬だと勘違いしていた。
- ハイテクメカ『メカいらーず君』
- マサルが半年に一度『ステキカット』をスタイリングする為に使っているメカ。矛盾したネーミングが特徴的。頭につけるととても生温かい。試験勉強の役には全く立たない。
- デグチ=ホソナール
- 入り口が大きく、出口が細くなっている土管様の物。古代ギリシャで発明されたというウワサの狩猟用具。遠近法による錯覚を利用し、すり抜けようとするとつかまって動けなくなるしくみ。ドラえもんの秘密道具『ガリバートンネル』の形状をしているただの土管である。『秘技ネコジャラシ』で脱出可能。
ウ元ハ王版
『すごいよ!!マサルさん ウ元ハ王版』が集英社より2008年1月から同年5月まで、1ヶ月ペースで全5巻が刊行。「ウ元ハ王」は「完全」の文字を解体して別の文字にしたもの。
以下主な内容を挙げる。
- うすた京介描き下ろしの進化型表紙(エボリューションカバー)。
- ネーム段階だった漫画が巻数を重ねるごとに完成していくというものであるが、途中で奇妙な落書きが付け加えられていく。元絵は第3話でマサルがマチャ彦に攻撃するシーンから。
- 全ページを蛍光色で着色。
- 雑誌掲載時のカラー画が再現されていない反面、雑誌掲載時にカラーでなかった部分を蛍光色で着色。このことから本書は「完全版ではないが、それに近い何か」という意味で「ウ元ハ王版」となった。着色される部分は擬音の一部や集中線、効果線などに限られ、着色に使われる色は各巻1種類である。以下に各巻で使用される蛍光色を列挙する。
- 第1巻はピンクを基調とした蛍光色で着色。
- 第2巻はグリーンを基調とした蛍光色で着色。
- 第3巻はオレンジを基調とした蛍光色で着色。
- 第4巻はブルーを基調とした蛍光色。
- 第5巻はオレンジとも赤とも取れない色を基調とした蛍光色。
- 副音声的コメンタリー
- 各ページの脇にスペースがあり、そこに高校を卒業して数年(マサル曰く2、3年)経った登場人物が、漫画の内容を見ながら過去を振り返るコメントをする。各巻によって対談するメインキャラが代わる。
- 第1巻:花中島マサル×藤山起目粒(フーミン)
- 第2巻:うすた京介×平野正臣
- 第3巻:『ピューと吹く!ジャガー』よりジャガージュン市×酒留清彦(ピヨ彦)
- 特別出演 浜渡浩満(ハマー)×神の声(うすた京介)
- 第4巻:『家庭教師ヒットマンREBORN!』より沢田綱吉(ツナ)×リボーン
- その他(獄寺隼人・山本武・ランボ・雲雀恭弥・六道骸・クローム髑髏・柿本千種・城島犬・イーピン・笹川京子・三浦ハル・スペルビ スクアーロ)
- 『ハチミツとクローバー』より花本はぐみ×竹本祐太
- その他(山田あゆみ・真山巧・森田忍・花本修司)
- 『BLEACH』より黒崎一護×井上織姫
- その他(朽木ルキア・松本乱菊)
- 『ぼくのわたしの勇者学』より鋼野剣×河野盾
- その他(火野木望・宗村まさゆき)
- 第5巻:インターネットで募集した質問にキャラクターたちが答える。(マサル・フーミン・マチャ彦・キャシャリン・アフロ・メソ・モエモエ・トレパン・マリコ先生・スーザン・マジン・ボナンザ・サトル・マサルの母・ヨロシク仮面・モンガイ・ウマイボウ・ゴウダ・ウスタ)
- 第5巻に第三部「はじめまして宇宙人(ウチュウジン)スリーです 編」を1ページ書き下ろし。
アニメ版
漫画の連載終了後の1998年1月6日から1998年4月3日まで、『ワンダフル』内の10分枠で放送。全48話とダイジェストの2話が制作され、原作漫画よりも少なく、アニメの最終回はそれ自体も題材に使われていた。基本的には原作に忠実(脚本家も存在せず、アニメの1話=原作の1話分となっている)。ただ、漫画でそのまま使われていた会社名などの固有名詞や、放送上問題のある言葉などは、アニメ化の際に修正されている場合があった。(例:「セガ」→「イガプ」、「西友」→「酉友」、「クスリ」→「クヌソ」など) その他、時間稼ぎの為に、短編が集合した原作のコマンドー21や、全く関係ないオリジナルの映像が挿入されるなどした。
オープニングは監督が過去にかかわった『ナースエンジェルりりかSOS』『こどものおもちゃ』や、『サザエさん』『サイボーグ009』『狼少年ケン』といった他アニメのオープニングのパロディが多く含まれ、終わりの方にPENICILLINの実写(プロモーションビデオ)が挿入されている。大地監督が歌の尺にあわせてコンテを切っていたらカット数が足りなくなったそうで、「またプロモ入れて急場をしのごう」と考えた結果であると、自身がパーソナリティを務める番組「アニメっていいよね」で語られた。 また冒頭の「この番組はステレオ放送~」のナレーションの部分は次第に変化してゆき、ついには鈴木史朗が陽気に歌いだすという事態にまでなった。
『ワンダフル』司会の原千晶が「ウクレレ」を気に入った結果、「ウクレレのコーナー」が本編中まったく無関係に挿入されることもあった。
『ワンダフル』が一貫してネットされていなかった毎日放送(MBS)では、2001年2月3日から2001年6月16日まで『アニメシャワー』枠内で30分に再編集されて放送され、「ワンダフル」放送時に流れたマサルの最後の一言は放送されることはなく、その代わり最後にエンディングが挿入された(ソフト版ではマサルの最後の一言とエンディングの両方が収録されている)。
ネット局だった山陽放送(RSK)では『ワンダフル』の後半部分が未ネット化した関係で最終話とダイジェスト2話が未放映である。
サブタイトル
- コマンドー1 マサルとヒゲ
- コマンドー2 マサルと赤白帽
- コマンドー3 マサルと男の証
- コマンドー4 マサルと誓約書
- コマンドー5 マサルと美女
- コマンドー6 マサルと覆面男(パート1)
- コマンドー7 マサルと覆面男(パート2)
- コマンドー8 マサルとトレンディ・ボーイズ
- コマンドー9 マサルとウルトラプライスセール
- コマンドー10 マサルとイソベとあやしい奴ら
- コマンドー11 マサルと肉いアンチクショウ
- コマンドー12 マサルとスーザンとあと謎の発明集団
- コマンドー13 マサルとボス
- コマンドー14 マサルとヒゲ魂
- コマンドー15 マサルとガッツ合戦
- コマンドー16 マサルとナイスメガネ教師
- コマンドー17 マサルとあのお方たち
- コマンドー18 マサルと真ヒーロー
- コマンドー19 マサルとお花見大作戦(前編)
- コマンドー20 マサルとお花見大作戦(後編)
- コマンドー52 スーザン先生(原作での「コマンドー21」は一部のみアニメ化)
- コマンドー22 マサルと留年決定記念 地獄の電車でおでかけめそ…
- コマンドー23 マサルと留年地獄決定 おでかけ記念の電車めそ…?
- コマンドー24 マサルとドッキリハウスメソ
- コマンドー25 マサルとライク・ア・ローリング・ジャージ
- コマンドー26 マサルと細い秘密兵器
- コマンドー27 マサルとK.Dズ
- コマンドー28 マサルとスラッガー軍団
- コマンドー29 マサルと必殺合戦
- コマンドー30 マサルとドキッ!! 男だらけの野球大会
- コマンドー31 マサルとあぶないめそ
- コマンドー32 マサルと没個性新人
- コマンドー33 マサルの放課後個人授業
- コマンドー34 マサルとなるほど・ザ・セクシー夏の祭典スペシャル
- コマンドー35 マサルと必勝男
- コマンドー36 マサルとあやしい友情
- コマンドー37 マサルと行方不明
- コマンドー38 マサルとアフロ魂
- コマンドー39 マサルとニセ肉マン
- コマンドー40 フーミンとネコの達人
- コマンドー41 激マブ! あばれん坊中堅
- コマンドー42 我が道を行く人々
- コマンドー43 ものたろう
- コマンドー44 轟け! 新聞男!
- コマンドー45 ダイエット・インポッシブル
- コマンドー46 マサルとクスリ祭
- コマンドー47 マサルと勉強パーティー
- コマンドー48 マサルーナイトフィーバー
スタッフ
- 原作:うすた京介
- 監督:大地丙太郎
- 助監督:桜井弘明
- 音楽:山本はるきち
- 題字:西村知美
- アニメーション制作:マジックバス
- 製作・著作:TBS
- ナレーター:鈴木史朗(43話だけは齋藤彩夏)
- 主題歌:『ロマンス』(歌:PENICILLIN)
- 挿入歌:『不備の総合商社』(歌:GREEDY GREEN)
- エンディングテーマ:『よろしく仮面テーマ』(歌:井上和彦)
- エンディングの『よろしく仮面テーマ』の曲調は、『科学忍者隊ガッチャマン』・『仮面ライダー』・『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌、『ウルトラセブン』挿入歌『ULTRA7』のパロディとなっている。
アニメソフト
- ビデオ:全6巻
- LD:全4巻
- DVD:全3巻
脚注
<references />
外部リンク
es:Sexy Commando Gaiden: Sugoiyo! Masaru-san ko:멋지다! 마사루