スプリンターズステークス
出典: Wikipedio
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Template:競馬の競走 スプリンターズステークスとは日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝1200mで施行する中央競馬の重賞(GI)競走である。メディアなどでは「電撃の6ハロン戦」という通称が用いられる。
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概要
1967年に日本競馬初の短距離重賞競走として「スプリンターズステークス」の名称で創設された4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走。条件や施行時期の変遷(次節参照)を経て現在は春の高松宮記念と双璧をなし、日本における下半期のスプリンターNo.1決定戦として位置付けられている国際GI競走である。
施行時期はこれまで幾度か変更されている。創設当初は7月開催だったが翌年には5月に移行。1969年からは秋季に移動し9月から10月に開催されたが1981年から1983年までは2月に、1984年から1989年までは3月にそれぞれ開催された。そして1990年から年末に移り有馬記念の1週間前に定着し、冬のスプリンターNo.1決定戦として確立していた。しかし2000年の開催プログラム改定により9月末から10月初めの時期に施行されることになった。
グローバル・スプリント・チャレンジに組み込まれたこともあって、近年は外国馬の参戦が増加傾向である。このためにサイレントウィットネス(香港調教馬)やテイクオーバーターゲット(オーストラリア調教馬)などといった外国馬が優勝している。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)以上のJRA所属馬(外国産馬含む)、外国調教馬、およびキーンランドカップ・セントウルステークスで2着以内に入賞し本競走の出走資格を得た地方所属競走馬。
負担重量は定量で3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減。
総額賞金は1億7940万円。1着賞金9500万円で以下2着賞金3800万円、3着賞金2400万円、4着賞金1400万円、5着賞金950万円。
現在の優勝レイの配色は赤色地に金色文字となっている。近年はこの配色で統一されているが、新潟競馬場開催だった2002年のみ桃色地に銀色文字の配色だった。
主な前哨戦
本競走の出走馬が前走で出走する主な競走。以下以外に稀に安田記念やアイビスサマーダッシュから直行で出走する競走馬もいる(例:2001年優勝馬のトロットスターは安田記念から、2004年のカルストンライトオはアイビスサマーダッシュからの直行)。なお、優勝馬輩出実績は、現在の施行時期となった2000年以降の優勝馬について記述し、太字は該当前哨戦の優勝馬。
競走名 | 格付 | 団体 | 施行競馬場 | 施行距離 | 優勝馬輩出実績 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 北九州記念 | GIII | 中央 | 小倉競馬場 | 芝1200m | アストンマーチャン、スリープレスナイト |
2 | キーンランドカップ | GIII | 中央 | 札幌競馬場 | 芝1200m | |
3 | セントウルステークス | GII | 中央 | 阪神競馬場 | 芝1200m | ダイタクヤマト、ビリーヴ、デュランダル、テイクオーバーターゲット、ローレルゲレイロ |
4 | 京成杯AH | GIII | 中央 | 中山競馬場 | 芝1600m |
歴史
- 1967年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬によるハンデキャップの重賞競走として「第1回スプリンターズステークス」が創設され、中山競馬場・芝1200mで施行された。
- 1968年 - 出走条件が5歳(現4歳)以上に変更。
- 1969年
- 名称を「英国フェア開催記念」に変更して施行。
- 負担重量を別定に変更。
- 出走条件が4歳(現3歳)以上に変更。
- 1975年 - サクライワイが史上初の連覇を達成。
- 1974年 - 読売新聞から寄贈杯を受けて名称を「読売杯スプリンターズステークス」に変更。
- 1978年 - メイワキミコが史上2頭目の連覇を達成。
- 1980年 - 名称を「読売スプリンターズステークス」に変更。
- 1981年
- 出走条件が5歳(現4歳)以上に変更。
- 1983年 - 読売新聞が寄贈杯を取り止め「スプリンターズステークス」に名称変更。
- 1984年 - グレード制施行によりGIIIに指定。
- 1987年 - 格付けをGIIに昇格。
- 1988年 - 中山競馬場のスタンド改築工事に伴う振替開催により、東京競馬場・芝1400mで施行。
- 1989年 - 混合競走に指定。
- 1990年
- 格付けをGIIからGIに昇格。
- 開催時期が第5回中山6日目(基本)に移動する。
- 出走条件が4歳(現3歳)以上に変更。
- 1991年 - 1番人気のケイエスミラクルが直線で故障、競走中止。
- 1994年
- 1995年 - 特別指定交流競走に指定。
- 2000年 - 開催時期が第4回中山8日目(基本)に移動する。
- 2001年
- 2002年 - 東京競馬場の改修工事による振替開催により、新潟競馬場・芝1200mで施行。
- 2004年 - 「日本中央競馬会創立50周年記念 スプリンターズステークス」の名称で施行。
- 2005年
- グローバル・スプリント・チャレンジに参加、第6戦に組み込まれる。
- 香港のサイレントウィットネスが外国調教馬として初制覇。
- 2006年
- 国際GIに指定。
- オーストラリアのテイクオーバーターゲットが外国調教馬として2頭目の制覇。
歴代優勝馬
国際競走となった1994年以降は優勝馬の国旗を表記する。
スプリンターズステークスの記録
- レースレコード - 1:07.0(第35回優勝馬トロットスター)
- 2着との最大着差 - 6馬身(第15回優勝馬サクラシンゲキ)
- 2着との最小着差 - ハナ(1cm)第30回優勝馬フラワーパーク-2着エイシンワシントン、第43回優勝馬ローレルゲレイロ-2着ビービーガルダン)-日本のGI最小着差
- 最多勝騎手 - 小島太 5勝(第8、9、14、27、28回)
- 最多勝調教師 - 境勝太郎 4勝(第7、15、27、28回)
関連項目
- 香港スプリント - 香港国際競走で行われる重賞の1つ
- マイルチャンピオンシップ
- スワンステークス
- セントウルステークス
- CBC賞
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